武器/ホワイトガンランス

Last-modified: 2023-11-01 (水) 14:32:45

MH2から登場しているガンランス。
シンプルすぎる銘のために分かりにくいが、グラビモスの素材を利用したガンランスである。

目次

概要

  • 鎧竜グラビモスの素材の導入により、高い耐久性を実現したガンランス。
    その外見は大砲クラスの口径を持つ砲身に鎧竜の甲殻で作られた装甲で覆ったものであり、
    モンスター由来の武器にしてはシンプルすぎるくらいにシンプル。そしてデカい
    また、削り出された先端の装甲がそのまま穂先として機能するので、槍としてみてもデカい
    それでもって砲身は大人一人分の長さがあるのに中折れしないので、納刀時でもデカい
    横幅も広く、並のガンランスなら隠れてしまいそうなくらいデカい。とにかく存在感は抜群である。
    しかし武器工房のプレビュー画面を見ただけではデカすぎてなんの武器だか分かりづらい。
    • 厳密には完全な非中折れ式ではなく、装甲の一部が中折れする特殊な構造を持つ
      (装甲の裏面には砲身に引っかける為のフックが備え付けられている)。
      当然リロードする際にも可動するわけだが、その独特な動きに惹かれるガンサーもいるんだとか。
    • 盾もシンプルだが、胸から腰までのボディラインを連想させる形状は冷静に考えると不思議。
      顔を模したランスと違ってモチーフがあるかどうかも疑わしい。一体なんなんだこれは。
  • 刺々しい印象のグラビモス武器にしては珍しく、平らなグラビモスの胸殻のみを用いている。
    そのせいか、多くが火属性や毒属性を帯びるグラビド武器の中では原則的に無属性として扱われる。
  • 何気に訓練場や闘技場で登場する作品が多いガンランス。制覇の過程で知った人も多いのでは?

ブラックゴアキャノン

黒き鎧竜の堅殻を用いた銃槍。
全てを込めた一撃は、鎧竜の熱線も凌駕する。

  • 黒鎧竜の素材で強化されたホワイトガンランス。黒い装甲と燻し銀の砲身のコントラストが素敵。
    基本的にホワイトガンランス直属の強化先であり、系列の最終段階の姿でもある。
  • 赤い点々や先端部分のグラデーションが加わったが、派生強化後もシンプルなデザイン。
    シンプルすぎてMH4以前はディアブロス亜種のガンランスと間違われたこともあったという。
    実際ブラックゴアとディアブロUは色合いが殆ど同じで違和感がなく、
    むしろ本家のグラビドU一式よりも似合うぐらいであった。やたらゴツいが。
    • MHP3以降はディアブロス亜種の色合いが若干変更されたので、一緒に担ぐと少し違和感が出る。
      MHFなら当時のままの色合いなので、組み合わせを堪能するのならコチラでどうぞ。
      …と言っていたら2019年にサービス終了してしまったので、
      今から組み合わせてみたいという方は素直にP2G以前の作品をプレイしよう。
  • 派生後も武器銘はシンプル。シンプルすぎて黒いかけら武器と武器銘で一悶着起きることもしばしば
    (相手側のガンランスが「黒銃槍」なのも、この系列と武器銘が重複するのを避ける為だと思われる)。
    強化後に付く「ゴア」は、英語で流血血のりを意味するgoreだろうか。
    グラビモス(亜種)自身は血に深い関係のあるモンスターではないため、
    語感と意味の恐ろしさを理由に付けられたものと思われる。
  • デザインこそシンプルだが、その構造は独自性の塊と言えるものである。詳細は後述。

遍歴

  • 概ね「斬れ味の不安はあるが、高倍率で防御力の補正効果を持つ」という傾向は共通しているが、
    作品ごとのブレ幅が激しく、性能の水準は御世辞にも安定しているとは言い難い。
    また、どの作品でも頭殻や延髄、天殻や多数の甲殻を要求されるため、攻略段階では作りづらい。
    一応素材元はスキルを怠らなければ簡単に対処できる相手なのだが。

MH2

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
ホワイトガンランス2990%‐‐‐緑(緑)放射型LV1防御+84
ホワイトキャノン391〇‐‐緑(青)放射型LV24
ブラックキャノン414緑(青)6
ブラックゴアキャノン437青(白)放射型LV36
  • 下位の強化はホワイトキャノンまで。派生元はスティールガンランス
    ついでに性能の方もアイアンガンランスのマイナーチェンジ版みたいな調整である。
    (下位唯一の)放射型なので砲撃は通常型より強くなっているが、今一つ新鮮味に欠ける。
  • ブラックキャノンからは上位武器。最終強化のブラックゴアキャノンはMH2史上最強のガンランス
    …もといMH2の中では最もマシなガンランスの一つとして認知されていた。
    なぜ最強武器なのに消極的な評価で書かれているのかは武器種のページを参考にして頂きたい
    • 最強とは言うものの、実のところ他にマトモな候補が存在しなかっただけの話である。
      (武器補正の関係で毒属性のビッグスラッガーがギリギリ候補に挙がることもあった程度。)
      こんな選定で選ばれた子なので、他の最強武器と比べるのはやめてあげてほしい。
  • 唯一のライバルはガンチャリオットだが、性能の相違点は1スロットの差と防御力補正の有無のみ。
    ただし当時の銀レウスは総じて面倒な仕様を持っていたので、こちらの方が作成しやすかったようだ。
    おかげでガンランスの黒い面の大半を背負わされるハメになったとも。ブラックゴアだけに。

MHP2(G)

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
ホワイトガンランス3680%‐‐‐緑(緑)放射型LV1防御+84
ホワイトキャノン4140%〇‐‐緑(青)放射型LV25
ブラックガンランス483-5%緑(青)6
ブラックゴアキャノン529-10%青(白)放射型LV37
ブラックゴアバスター6900%白(紫)放射型LV4防御+1010
 
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
ホワイトキャノンG6210%〇‐‐白(紫)放射型LV3防御+810
  • 一族最大の黄金期。それしか言い表せないくらいに輝いていた時代。
    派生元は引き続きスティールガンランス。この頃は物理偏重型の武器としての個性が現れており、
    MHP2の最終強化であるブラックゴアキャノンは全ガンランス中最高クラスの物理火力を叩き出せる
    (これはアペカムトルムに次ぐ第2位の攻撃力を持ち、白ゲージとプラスの会心率が出せたため)。
  • MHP2GにはG級武器である“ブラックゴアバスター”の強化先が追加。
    デゼルトスリンガー等の強力な無属性武器が多数登場したので一様に言えないが、
    その中でもマイナス会心がなく、高めの倍率を持つブラックゴアの人気は健在。
    主に見切りの負荷、武器スロやと砲撃タイプ、
    そして武器としてのデザインの好みなどの違いで各々がそれぞれを扱っていたようだ。
    また会心率がプラスでもマイナスでもないので怯み計算がしやすいというメリットもあった。
    • 唯一の弱点は匠スキルで現れる紫ゲージが“20”程度と不安が残ること。
      砲撃で斬れ味が消耗しやすいガンランスには軽視し難く、この点で評価が割れたとか。
    • G武器として“ホワイトキャノンG”も存在するが、特筆する点はない。
      近衛隊正式銃槍Gの下位互換で、G級の武器なのに放射型Lv3というのはちょっと……
  • 難点はあったものの、最有力候補の一本として評価されていたことは間違いない。
    後の作品にも現れるが、ガンランサーからこの時代を引き合いに語られることは少なくない。
  • なお、今作では強化途中の武器銘が大人の事情で変更されている。

MH3~MH3G

  • シリーズの方針転換によりグラビモス一派がガス抜きに出たため、このガンランス達も休場。
    しかし続投していたガンチャリの動作音(SE)が差し替えられた一件で話題に出ることがあったそうな。

MH4

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
ホワイトガンランス368-15%‐‐‐緑(緑)放射型LV2防御+103
ホワイトキャノン391-10%緑(青)放射型LV3防御+155
ブラックキャノン437(火:210)-5%緑(白)放射型LV4防御+206
  • 再度のシリーズの方針転換でグラビモス一派共々復活。今シリーズでは覚醒火属性。
    モデリングの変化でちょこっとツヤツヤテカテカするようになりました。
  • MHP2の頃みたく高い攻撃力がある反面、派生元の朱鬼銃槍から引き継ぐように
    斬れ味ゲージは下位終盤の武器にもかかわらず“素緑10”程度と劣悪そのもの。
    おまけに次の強化は☆5(HR5)までお預け。これ一本で下位から上位の過渡期を乗り切るのは苦しい。
    幸い上位の最終強化は☆6(HR6)で行えるので、キークエ攻略で扱うなら一気に完成させてしまおう。
    • 困ったことに闘技大会のザボアザキル討伐で選択可能な装備の一つとして登場している。
      一段階上のホワイトキャノンで砥石使用高速化も発動されているとはいえ、
      氷纏い状態では弾かれた隙を狙われやすく危険。サッサと膨張状態に移行させてしまいたい。
  • これでも高水準の砲撃LV4を持つ割には比較的作りやすいのだが、
    お手軽な砲撃特化の生産武器として注目され目立った形跡は(あまり)ない。
    これは変な風に流行して悪印象がつかずに済んだと安堵するべきなのか。

MH4G

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
省略
ブラックゴアキャノン621(火:300)-5%‐‐‐白(白)放射型LV4防御+309
ブラックゴアバスター667(火:380)白(白)放射型LV5防御+45
  • 救いがあるとすれば、前作よりもスキル事情で首が回るようになったので、
    “ガード性能+1、業物、斬れ味レベル+1 or 覚醒”程度ならお守りに依存しない。
    (流石に砲術師などのスキルを加えるとなると多少お守りの選定は必要。)
    素白20と紫ゲージが出ないことと向き合えれば、必要最低限の能力は見込めるはず。
    • 最終強化に黒鎧竜素材だけでなく太古龍骨も要求されるが、
      今作ではG級古龍種の登場が早く、G級特別許可証授与前に作成可能。
      問題はブラックゴアを扱うための装備セットをどう工面するかか。

MHX

MHXX

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
ホワイトガンランスLV1200-10%‐‐‐緑40
(緑25,青10)
放射型LV3防御+155
ホワイトキャノンLV2230-5%緑50
(青5,青30)
防御+20
ホワイトキャノンLV3300青40
(白5,白30)
放射型LV4防御+25
ホワイトキャノンLV4320白10
(白25,白50)
白撃砲グラビモスLV5340白30
(白25,白50)
防御+30
  • 上位の最終強化は“ホワイトキャノン”。MH4よりマシでも緑50で鈍器運用は無理。
    強化時期も素材の関係で遅れるに遅れるので、攻略最中で使おうと思わないのが身のため。
    いちおうG級昇格後はG級素材でホワイトキャノンからの一発生産も可能になる。
    • 強化の課程で天廻龍の素材(堅殻/重殻)が必要。要は白色の甲殻繋がりなのだろうが、
      このせいで繋ぎ武器としての価値も落とされたと考えると笑えないジョークである。
      ならなんで真っ黒な覇竜の重殻も要求されるのかって?もう知らん…
  • 防御力補正も無駄とは言えないにしても、必要な防御力の水準が高くなるG級では恩恵が薄く、
    そのためにスロットと紫ゲージと会心率を犠牲にするのはナンセンスだというのが一般的な評である。
    MHXXでは高い防御力補正があってスロットも紫ゲージもある武器群が存在するので尚のこと。
    加えて素白30では業物を切るのは厳しく、斬れ味を青や緑で運用できるような力強さもない。
    まるで使えないわけではないのだが、砲撃LV5も覚醒もなければ潰しも利かず、
    どう扱っても「中の下」程度で止まるようでは威厳もなにもないというのが実状。
    MHP2Gの時もそうだが、なんだか通常種と亜種の格差を感じる話である。
  • 新たに登場した武器銘「白撃砲グラビモス」は迫撃砲と掛けたものと思われる。
    また、激槍グラビモスなどのように「漢字+モンスター名」のネーミングとなっている。

MHF

  • 基本的に性能や強化ツリー等のマストデータはMH2に準じている*1。つまり微妙。
    この項では当時の環境、及びMHFで追加された強化段階について記載する。

ホワイトガンランス系列

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
ホワイトガンランス2990%‐‐‐緑60(緑50)放射型LV1防御+81
省略
ホワイトバースト483火:2500%〇‐‐青50(白30)放射型LV4防御+156
  • ディアブロス二頭の闘技演習で多用されていた武器。ギルドコイン集めの友。
    四人まとまり高台から砲撃を撃ち続ける戦法で起きたゴタゴタの数々を見守ってきた。
    砲撃で仲間を落としたり、勝手に爆弾を置かれたり、砥石を分け忘れて斬れ味が真っ赤になったり*2etc.
  • フォワード.2にて“ホワイトバースト”の強化先が追加。作成時期はHR4(旧HR51)。
    アチモメモ一枚に爆炎袋と鎧竜の堅殻三個ずつという作成難度の低さに反して
    性能は上位最強クラスと凄まじいコストパフォーマンスを誇るガンランス。
    惜しむべきは凄腕ランク以降の強化がなく、武器としての寿命が短いことか。
    • ランクがHR5(旧HR100)未満で止まるトライアルコースでは文字通り最強武器の一つになる。
      もっとも、最前線のプレイヤーには無縁で興味のないことなのだが。

ブラックキャノン系列

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
ブラックキャノン4140%〇‐‐緑70(青20)放射型LV2防御+84
ブラックゴアキャノン529青20(白20)放射型LV35
ブラックアームズ506青20(白20)放射型LV4防御+257
  • サービス開始直後は良かったが、早々に復活したガンチャリに全てを持ってかれた哀れなヤツ。
    その後攻撃力437組がバーゲンセールの如く現れたせいで没個性化するのも早かった。
    • 作成可能時期はHR31(現HR3)と一足早かったが、それでもスノウギアとの比較は免れない。
      総合的なコストパフォーマンスで相手の方が評価されていたのは言わないでおこう。
  • シーズン4.0にて“ブラックアームズ”の強化先が追加。作成時期はHR5(旧HR100)。
    凄腕ランクの無属性武器ということで比較対象は無属性SP武器皆まで言うな。
    ベリル鉱石のほか、飛竜種の髄や重殻を集めるのが億劫になる気持ちも山々だったが、
    むしろ必要最低限の能力が備わったと好意的に捉えるガンサーもいたぐらいである。
    それでもナパームブロスのような力強さを見たかったと思ったガンサーも少なくなかったはず。
    • 武器銘の「アームズ(arms)」は「兵器」や「武器」の意味も含まれる言葉。
      これまたシンプルなネーミングだが、この数年後ダイレクトに被るとは誰が想像出来ただろうか。
  • オンラインゲームの仕様上リストラされることなく存在し続けていたものの、
    強化先や派生武器に恵まれず、長年趣味武器止まりで影の薄さは否めない。
    長年メインシリーズの登場が途絶えたこともあり、MHP2Gまでの人気は一度リセットされたものと思われる。

バッカニアランスSP系列

性能補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃レア度
バッカニアランスSPI345龍:100
睡眠:60
0%‐‐‐青20(白20)放射型LV23
省略
バッカニアランスSPVII483龍:220
睡眠:140
0%‐‐‐青20(白20)放射型LV57
  • ブラックキャノン系列をモデルにしたSP武器。龍と睡眠の双属性。
    深い紫色に染められた装甲が猟奇的なイメージを醸し出している。
    破壊と略奪に明け暮れていた者たちが使用していた重槍。
    • 必要だった素材は主に錆びたクシャルダオラ素材と皮系の変種汎用素材。
      鎧竜素材は使われず、甲殻の類も草食種の堅殻のみ。装甲の由来を想像すると少し不気味。
    • カラーリングの評価は賛否両論。少なからず「キモいコレじゃない」という意見はあった模様。
  • 肝心の性能は微妙。蓄積値が低すぎて睡眠の状態異常を戦術に組み込みづらいのが問題点
    (更に当時は睡眠三倍が活きる爆竜轟砲がなく、ソロでは落とし穴を仕掛けるしか利用法がなかった)。
    それなら無用な蓄積値を属性値に加えた“クロームルークSP”の方が使い勝手がよく、
    双属性SPの例に漏れず人気は下火気味だった。そもそも当時のガンス自体が(ry

アルバスクード&モアダークキャノン

  • それぞれMHF-G2とMHF-G3のアップデートで実装されたG級武器。強化ツリーは独立式。
    メインシリーズと違う毛質を持つが、どちらにしろ色々とクセが強い。詳細は関連項目にて。

デザイン

  • 前述の通りシンプルだが、その構造的特徴は独創性が高い。具体的には以下の通り。
典型的な「槍」らしい形状(シルエット)
意外なことだが、ガンランスは武器種の名前に反して槍型の武器(と断定できるもの)は少ない。
どちらかと言えば武器種のモチーフは銃剣銃に近く、次いで銃口に複数の“刃”を添えた構造、
銃身と穂先を直列に並べた構造、銃口そのものを穂先としている構造が多く、
あくまで穂先を“槍”として強調している構造は思いのほか限られる。
このガンランスの場合、槍というよりも矛に近い形状なのは言わないでおこう。
広義的に解釈すれば候補も増えるが、ズヴォルタのように穂先が銃剣並に小さいもの、
ベナムデパルファンゲーガロア等の他にモチーフがあるもの、ネロ=グリード辺りは議論の余地があり、
三角(○○錐)型の“槍”らしい穂先の銃槍はコレとガンチャリオットとエンブレム程度だろう。
逆に言えば「槍のように見える」ガンランスなら割と少なくはないが。
  • 派生作品のMHFも例外ではなく、広義的な形状でも候補に挙がるガンランスは限られる。
    あるとすれば、せいぜいバーンガンランスかネブラフランマ、金塵龍銃槍くらいであった。
砲身(銃身)が中折れせず、穂先(銃剣)のみが可動する特殊な中折れ式
こちらも従来はアームofティラン系列や浮岳銃槍しか該当せず、
最近になってフェザートリッキーエリュー・ケイスが例に含まれるようになった程度と極少数。
ホワイトガンランス系列から逸脱した設計で穂先のみを可動させる構造を作るのは難しいようだ。
弾倉から銃口まで露出された砲身(銃身)と、それを覆う装甲
そもそもガンランスの要である銃身は本来ならデリケートに扱うべき部品であり、
なにかしらの素材で銃身を埋め込むか、銃身そのものを強固にする設計が一般的。
確実に銃身を保護するのであれば銃身の表面を装甲で隠す設計にする必要性は薄いため、
初歩的な設計ならまだしも、このような生身の銃身を晒す構造は異例中の異例で、
装甲と穂先が一体化したものは王牙銃槍系列とベルダーガンランス系列、ディアブルジート系列だけになる。
  • MHFだと巨龍銃槍や大蛇ノ銃槍【煌然】ロウ・ヴェリッタ系列が該当するが、
    これらはホワイトガンランス系列の設計を流用している(差異は表面の材質や装甲と盾のデザインのみ)。
    特徴的な砲身と中折れ構造も殆ど同じであり、この銃槍との関連性も度々指摘されている。
  • 要するに「中折れせず金属質のままな銃身と、中折れする槍型の保護板」が特徴的ということ。
    デザインの観点で言えば、素材を板状にする加工は爪や牙などの鋭利な素材と相性が悪く、
    それを銃身(砲身)と剥離させるともなれば別々のスペースを確保する必要があり、
    使える面積が減らされる分、素材の形状や特性を活かすのが一層難しくなる。
    つまりこのガンランスの設計はモンスター由来の武器として主張するのが難しいデザインであり、
    現在までに指で数えるほどしか類似例が出てこなかったのも当然といえば当然の話なのである。
  • なお、前述した三系列のガンランスはいずれも完全な中折れ式であるため、
    メインシリーズではホワイトガンランス系列と同じ構造を持つガンランスは存在しない。*3
    ガンランスという武器種もMHdosで確立してから10年以上の月日が経つが、
    大型の砲身を背に重厚な装甲をスウィングさせるリロードアクションは未だに彼らの特許である。
    武器としての実用性はさておき数多くのガンランスの中で独自の象徴を築き上げ、
    “大砲”と“槍”の双方を両立させた構造は、ガンランスの完成形の一つと言えるのかもしれない。

余談

  • 振るうと重量感のある勇ましい風切り音を放つことでガンランサー達から知られている。
    前述の通りガンチャリオットはMHP3で動作音(SE)が差し替えられたのだが、
    同型武器で派生強化前のレッドルークはガンチャリオットと同じ動作音ではない
    通常種より希少種の素材の方が重いわけではない筈なのだが、いったいどういうことなのやら。
    • 本当に些細だが、この関係で動作音だけならガンチャリオットと共にシリーズ皆勤賞だったが、
      流石に銀レウスもガンチャリも出ないMHWorldで記録が途切れた模様。無念。
  • 対する盾も「ガチャッ」だか「ゴアッ」だか濁音が目立つ独特な音を出す。
    しかもガンチャリ以外にもMH2の同期達*4に流用されていたりする。何故だ。
    それでもって縁も所縁もないソニックボウも限りなく近い音を(納刀音として)出す。
  • それにしてもガンチャリオット(の一族)とは色々と関わることが妙に多い。
    MH2で同じ頂点に立った一件、MHP3で急に同じ動作音になった一件もそうだが、
    傾向が違う筈なのに性能が被って何度か存在意義を潰されかけるなど、変なところで縁がある。
    今後もこういうシレッとした関係が続いていくのだろうか。

関連項目

モンスター/グラビモス
モンスター/グラビモス亜種
武器/グラビド武器
武器/モアダークキャノン - MHFにおけるG級武器版。原種武器・亜種武器共に解説。
武器/岩漿鎧銃槍ダイモンド - 同じく辿異武器版。
武器/ガンチャリオット - 腐れ縁の同期。


*1 強化素材に関してはMHF-G9.1アップデートにて緩和
*2 この演習では砥石の類が用意されていない装備になるので、予め支給品の携帯砥石を配る必要があった
*3 MHXX現在
*4 ヘルスティング、ビッグスラッガー、シザーガンランスが該当。