Mainz

Last-modified: 2024-01-11 (木) 22:56:12

マインツ級軽巡洋艦 (ザイドリッツ・リュッツォウ設計案) マインツ

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ヒストリカル迷彩

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効果:主砲射程+4%、魚雷射程+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+40%、シルバーアップ+40%

変更点

Ver.7.0で小口径対空値が142から241に増加。

性能諸元

編集時 ver.4.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier8
生存性継戦能力33748
抗堪性・防郭防御12.50%
・火災浸水耐性12.50%
・装甲10.50%
・対水雷防御12%
主砲射程11.84km
機動性最大速力32.23ノット[kt]
最大出力への到着時間16.94秒
転舵速度6.80度/秒
転舵所要時間9.00秒
隠蔽性8.82km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
150mm L/60 SK C/25, 4基×3門HE弾 413(4%)
AP弾 661(150%)
8.20秒10度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
533mm, 4基×4門(8門)5.40km62.52kt318648秒11%16度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
184
241
3.30km
1.80km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
ソナーⅡ4.5㎞以内の敵艦や魚雷をすべて発見する25秒間90秒3回
高速装填Ⅰ主砲装填速度+15%20秒間75秒2回
対空警戒Ⅰ大口径対空砲ダメージ+75%、小口径対空砲ダメージ+75%20秒間75秒2回

ゲーム内説明

マインツは150mm砲を搭載する巡洋艦の計画案 (巡洋艦K) です。1930年代にアドミラル・ヒッパー級の建造が始まってから間もなく同級をベースに開発されました。本案は軽巡洋艦用の速射砲を搭載しながらも重巡洋艦並の抗堪性を誇っていました。

解説

本艦は軽巡洋艦であり、重巡洋艦であるアドミラルヒッパーやプリンツ・オイゲンと比べるのは本来お門違いなはずなのだが……軽巡洋艦のくせに主砲と機動性以外の性能が重巡洋艦と同じなので、比較することが多々ある。最初に簡単にまとめると、軽巡洋艦と重巡洋艦のいい所を合わせたような艦である。強くね?

・主砲
 非常に優秀。150mm3連装砲を4基搭載。主砲の名称はティア6のライプツィヒ級軽巡洋艦「ライプツィヒ」「ニュルンベルク」の2隻の搭載砲と同じで対駆逐艦に有効だが、一部特性が大きく異なるためこの点については後述する。砲配置は前甲板に2基6門、後甲板に2基6門という古典的な配置であり、残念ながら射角は悪い。装填時間は8.2秒、門数も12門と十分なため、投射量は多めである。DPMもAP弾では同格でクリーブランドに次ぐ値。しかし主砲精度と貫通力の高さから、AP弾に関しては実質本艦が同格最優秀と言えるだろう。HE弾のほうはそこそこと言ったところである。
 特徴として口径は決して大きくないが、独巡らしく強力なAP弾を保有しており対駆逐艦(ニュルンベルク砲同様に過貫通しないので非常に処理し易い)から対巡洋艦まで、かなりの威力を発揮する。その貫通力は日本の203mm並でありアメリカ重巡を凌駕している。にも拘わらず、小口径故に駆逐艦には過貫通しないという絶妙な性能となっている。
 HE弾のダメージと発火率が低いという特徴は独巡共通の弱点として存在するが、本艦の場合は前述の門数の多さとサイクルでそれなりに火災発生を狙うことが可能となっている。ただし、HE弾の素のダメージは決して高く無いので貫通を見込めるケースでは基本AP弾でダメージを狙っていくのが基本である。このような運用に関してはティア帯は異なるが英巡のベルファストを思い浮かべてもらうとかなり近いイメージを持ってもらえるだろう。
 また、艦艇スキルがヒッパ―プリンツ・オイゲンでは「精密照準Ⅰ」だったが本艦では「高速装填Ⅰ」に替わっているのでいざとなればスキルを使用して拍車をかける事も可能である。
 集弾性については並だが散布界の狭さから精度も非常に良く、戦艦の艦首を狙うなどの弱点狙撃も行い易い。弾速は速く弾道も低いため素早い駆逐艦にも命中を望める。駆逐艦からすれば敵に回したくない相手である。そして、本艦主砲の大きなメリットとして優秀な主砲射程があげられる。長射程で有名なチャパエフ(12.42km)に次ぐ11.84kmという長射程を手に入れ、ヒストリカル迷彩を使用すると12.31kmまで延長可能である。その割に砲弾の飛翔時間はあまり変わらないので、結果として良好な弾道特性と当て易さを手に入れたことになる。砲塔旋回速度もクリーブランドの12度/秒には及ばないものの10度/秒と英巡並みをキープしており、エリート特性で新型砲塔を選択出来ることもあり、近距離戦以外では照準に困ることはないだろう。
 まとめると長射程で駆逐艦から巡洋艦まで対応可能なAP弾、戦艦をある程度発火させることが可能なHE弾を持つが、基本は弾種の使い分けが重要。いざとなれば高速装填でごり押しも可能なので総じて優秀な主砲と言える。

・魚雷
 533mmクラスを4連装で片舷に2基づつ搭載。魚雷自体の性能は同格プレミアム艦であるプリンツ・オイゲン搭載の魚雷(単発3186)と大差ない。しかし、プリンツ・オイゲン搭載の魚雷は3連装であったのに対し、本艦搭載の魚雷は4連装に強化されているので片舷における瞬間火力は25488とかなり強力になっている。装填時間は48秒と若干長くなってはいるが、4射線×2の計8射線における面制圧力は圧倒的であり駆逐艦に接近された際の強力なカウンターたり得る。ただし、ドイツ魚雷のお約束で浸水率が11%と低い事や、魚雷発射管旋回速度が16度/秒と若干遅めである等の弱点は存在するので使用するにあたっては事前に癖を把握しておき有効に活用して欲しい。以下、プリンツ・オイゲンの解説から抜粋。

射角が広く射程も十分と言えるだろう。
61cm魚雷をバカスカ撃ってくる日本巡洋艦と比べれば物足りないかもしれないが気がついたら近くに敵が…という時の切り札になる。
駆逐艦相手の牽制にも使用できる。汎用性が高いので使うタイミングを考えよう。

・対空
 素の対空値425は巡洋艦としては恵まれた値である。かつては小口径対空砲のダメージがやや低かったが、アップデートによりかなりの強化が入った。そして本艦は艦艇スキルに「対空警戒Ⅰ」を持っているため、最低限の自衛が可能なだけの対空戦闘能力を持っている…と言いたいところであるが現実はそう甘くは無い。マッチングするティア帯には高対空艦が多い事から、消去法的にドイツ艦(低対空・低火災浸水耐性・低機動≒狙いやすい相手というレッテルがある)というだけで狙われやすい。このためスキルの恩恵があって尚、爆撃機と雷撃機双方で波状攻撃されるとかなり辛い。あくまで「ドイツ艦としては弱くはない」程度の認識を持ち、孤立を避ける立ち回りを意識したい。消耗品として追加対空弾を選択するのも一考の価値あり。

・装甲
 基本的にアドミラル・ヒッパ―と同じ。重巡並の装甲厚があるため堅牢な部類。防郭防御12.5%も同格トップである。だが注釈に「巡洋艦にしては」がつく。流石に戦艦の主砲を防げるほどでは無いため油断は禁物。特に昨今ティアⅧではプレ戦艦(ローマリシュリュー)などによるブラが多く組まれてるため、マッチで敵戦艦が多い。何も考えてないとバスバス抜かれて呆気なく轟沈するため、転舵や立ち回りで補うことは必須である。火災浸水耐性12.5%、対水雷防御12%も同様に高水準である。しかし、マッチする敵空母の艦載機の攻撃力を考慮すると、こちらも十分な値とは言い難い。マジ魔境

・機動性
 最高速度は32.23ノットと他国同格と同程度。なお、加速に関してもアドミラルヒッパーやプリンツ・オイゲンよりもほんの少し良い程度なので、重巡並みと心得たい。舵に関しては独巡としてはかなり優秀で、中遠距離からの戦艦の砲撃は、砲撃を見てからでも避けられる程度の機動力を持つ(さすが軽巡洋艦である)。転舵速度はそこまで早くはないが、転舵所要時間がとても早い。優秀な砲旋回と併せて、ちょこまかと動き回る駆逐にも十二分に対応できるだろう。

・隠蔽性
 素の被発見距離は8.82kmと平均以下だが、ツリー艦のアドミラル・ヒッパーも8.7kmとそう大差ない値なので気にする必要は無いだろう。味方がきちんと索敵を行ってくれるという条件下においては射程内の相性の良い敵をよく吟味したうえで先手を取ることが可能であり、有効活用したい。対駆逐戦闘においては数値上は不利だが、艦艇スキルの「ソナーⅡ」を持っているためこちらも致命的な問題ではない。初手の陣地占領で相手駆逐によって隠蔽が剥がされたと思ったら、迷わずソナーを打っていこう。ソナーの数は素で3つ(艦長スキルを使用すれば4つ)と豊富であり惜しみなく使って行こう。余すのはもったいないぞ。

・生存性
 素のHPは33000台と、ツリー艦のアドミラル・ヒッパーの34000台には若干劣るが他国同格と比較すると高い水準を誇っている。また装甲および耐性も高い方で、巡洋艦というカテゴリの中で考えると生存性は高いと言えよう…しかし、実際の戦場において生き残れるかどうかは別である。本艦がマッチングするティア帯においては、相性的に最も良い駆逐艦ですら高い攻撃力を誇っている。駆逐艦の姿を見失った場合、迷わずにソナーを使う位の気持ちで望まないと返り討ちにされてしまうだろう(周囲の味方艦を魚雷から守るという意味でも重要)。そして、相性が良くない戦艦や空母に対しては常にその位置と攻撃の動向に気を配っていないと、巡洋艦自体の生存性がそこまで高くないということもあって、あっという間に港に帰還することになりかねない。

・消耗品
 高級船員食糧、予備整備パック、改良型ディーゼルエンジンを基本として推奨する。空母と分隊を組む等の場合は、追加対空弾も選択肢に入れる。

・艦艇スキル/艦長スキル
 艦艇スキルには「ソナーⅡ」を3回、「高速装填Ⅰ」と「対空警戒Ⅰ」を2回ずつ使用可能。いずれも本艦の性能とよくマッチした使い勝手の良いスキルである。ソナーⅡの探知範囲は4.5kmであり、普段の約2.5倍の距離から魚雷を発見できるようになる。回数は3回と豊富であるため、敵駆逐艦が魚雷を撃ったと思ったらドンドン使っていこう。高速装填Ⅰの使用中は装填時間を7秒弱まで短縮できる。対空警戒Ⅰの使用中は1.5km以遠の対空能力ではウィチタを上回る程度になる。クリーブランドチェシャ―には遥かに及ばないが機動性の低い本艦には頼りになる。
 座乗する艦長は、艦艇スキルの構成がツリー艦とは異なるので、専用艦長を一人用意し、優秀なスキルを強化するものを選びたい。lv2はソナーと対空警戒を増やす「戦場支援」が良いだろう。ただしソナーはクールタイムが長く4回全て使い切るのは難しいため、基本的には対空警戒の回数を3回に増やすことが目的になる。「対空警戒など2回もあれば十分!」という艦長は魚雷アラートで魚雷の探知距離を延長すると良い。またlv4の「対空防御専門家」とlv6の「偵察と警戒」も取得して、効果時間の延長とクールタイムを短縮したい。高速装填に関しては、「超火力」(lv5)と「熟練装填手」(lv10)でそれぞれ使用回数の増加と効果時間の延長、クールタイムを短縮しておきたい。効果時間を延長すると、効果時間中に撃てる回数が3斉射から4斉射に増加する。
 なおこのスキル構成は、tier7ドイツ巡洋艦であるミュンヘンと全く同じである。マインツ専用艦長はミュンヘンでも(艦ごとの特性を活かした細やかなチューニングを気にしなければ)そのまま用いることが可能であることも、おぼえておくと良いだろう。

・装備
 兵装:主砲改良Ⅲ 元々優秀な主砲精度を補強するのが良いだろう。主砲旋回はエリート特性で補うのをお勧めしているため、兵装枠では精度を上げる装備を選択したい。
 防御:加速度or転舵 適正枠の装備と合わせて機動性を改善したい。
 適正:転舵 

・エリート艦艇特性
 ・新型砲塔 主砲旋回速度+20% ←これがお勧め。
 ・改修済主装甲帯 装甲防御+5%、防郭防御+10%
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
 走に関しては並みだが攻守に優れた巡洋艦。攻に関しては英巡のベルファストや米巡のクリーブランドと比較される程に優秀である。守に関してはその防御特性から同国巡洋艦プリンツ・オイゲンと比較される。総合的には独巡の防御力はそのままに、弱点である対空火力と汎用性を底上げした「独巡らしからぬ独巡」といったところで、かなり使い勝手の良い艦にまとめあげられているといえるだろう。
 また、艦艇スキルも隙の無い構えとなっており駆逐艦に対しては「ソナーⅡ」を、空母に対しては「対空警戒Ⅰ」戦艦や巡洋艦には「高速装填Ⅰ」といった具合で、それぞれの艦種に対応可能である。これらのスキル群と基本性能の高さを活かせば、どのようなマッチングに放り込まれてもあらゆるシチュエーションにおいて一定以上の活躍が可能だろう。最後にもう一度簡単にまとめると軽巡サイズの船体に高レベルで走攻守をまとめ上げ、さらに艦艇スキルでトッピングを加えた弱点らしい弱点がない良艦。こうなると同国プリンツ・オイゲンの立場なくね?

戦闘名誉章

レベル12
報酬アルティメットシルバーブースター×2
アルティメットEXPスーパーブースター×2
シルバー250k
スティール4
ミッション内容10戦をプレイする1戦中に3隻の敵艦を撃破する

史実

格納

アドミラル・ヒッパー級5隻のうち、後ろから数えて2隻の「ザイドリッツ」と「リュッツォウ」は初期段階では15cm砲を装備する計画であった。しかし、ソ連海軍がキーロフ級に18cm砲を搭載していることに対抗して結局20.3cm砲を装備するように設計変更の上で起工されている。
 「ザイドリッツ」は1936年12月29日起工、1939年1月19日進水。しかし、第二次世界大戦開戦時(同年9月)時点では全体の23%しか完成していなかったとされる。独ソ間の関係が悪化する前の時点において、ソ連が「リュッツォウ」と共に購入を希望したがドイツ側が拒否している。その後、通商破壊作戦用の潜水艦の建造が優先されたこともあり、本艦の建造は停滞気味であった。1942年8月の時点で完成度90%の時点で空母への改装(改装計画名はヴェーザー1)が決定され、上部構造物を撤去し改装の準備に入るも物資の欠乏のため1943年1月には工事中止。さらに同年6月には大型艦の建造中止命令が出たため再度工事中止になり、造船所のドックを開けるためにケーニヒスベルグまでえい航された。その後も艤装は細々と続けられたようだが当然ほとんど進まず、1945年4月にソ連軍の進出による捕獲を恐れ、4月10日に自沈処分された。1946年ソ連によって浮揚され「リュッツォウ」改め「タリン」のために部品取りが計画されたが実行はされず翌年に解体された。
 「リュッツォウ」は1937年2月8日起工、1939年7月1日進水。第二次世界大戦開戦時(同年9月)時点では姉妹艦の「ザイドリッツ」同様に未完成であった。しかし、独ソ不可侵条約下において物資350万トンと引き換えにソ連に売却された(1940年2月11日)。

小ネタ

艦名の由来

 艦名の由来はドイツの都市である「マインツ」に由来する。地図上ではドイツの西南部に位置し、近くにはフランクフルトがある。行政区分上では南をフランス、西をルクセンブルクと接するラインラント=ブファルツに属し、ドイツ西部を南北に流れるライン川が西側の境界となっている。そしてこのライン川に東から流れ込むマイン川との合流地点にあるのがマインツであり、昔から河川交通の要衝でもあった。そのかわりに洪水の被害を受け易く、近年だと1995年に大きな被害を被っている。歴史的には元々ケルト人が暮らしていたが、この地の重要性に目を付けたローマ軍が紀元前1世紀後半に軍事拠点を建設。この拠点は「モゴンティアークム」と呼ばれたがゲルマン人の侵入等を受けて次第に周辺の集落を吸収しつつ周囲に市壁を巡らしたことでやがて都市に発展、ローマ帝国末期には属州ゲルマニア・スペリオルの州都にまでなった。5世紀末にはフランク王国の支配に組み込まれ、8世紀半ばに「ボニファティウス」(フランク王国にキリスト教を伝えた聖人)がマインツ司教に就任してからマインツには大司教座が置かれ、以後歴史的に大きな影響力を持つようになった(1356年に成立した金印勅書の中では皇帝を選挙する7人の選帝侯の1人としてマインツ大司教が数えられている)。しかし、宗教改革の時代に至るとマインツ大司教は就任の際に教皇に支払った多額の寄付金の返済を免罪符の発行利益で賄おうとした事が切っ掛けとなり、旧教と新教の分離が始まる。なお、教科書でも有名な「活版印刷の父」であるヨハネス・グーテンベルグはこの街の出身。17世紀になると30年戦争で荒廃し、対外膨張政策を取るフランス王ルイ14世に対抗すべくアウグスブルグ同盟戦争でさらに疲弊が進んだ。ところがフランスでフランス革命が起きるとフランスからの亡命貴族がこの地に大量に流れ込んだこと、および彼らを支援するオーストリア皇帝やプロイセン国王の思惑もあって反革命連合軍がフランスへ侵攻するもあっさり敗走(ヴァルミーの会戦)、反革命派の拠点と見なされ逆にフランス軍に占領されてしまう。その後プロイセン・オーストリア連合軍により奪還されるも、その後もフランスに占領されたりしている。1816年にようやく名実ともにプロイセン領に編入され、以降は現在までドイツ領となって居る。なお、余談ではあるがライン川流域という事でローレライを始めとするさまざまな伝説に彩られた風景や古城を楽しめるライン川下りはマインツを出港地としている。ライン渓谷中流上部はユネスコの世界遺産にも登録されているので興味がある人は訪れてみるのも良いだろう。

グーテンベルグ

 ヨーロッパにおける活版印刷の歴史は、1445年頃にマインツ出身のヨハネス・グーテンベルグが実用的な印刷機械を考案・実用化したことが始まりとされている。なお、大量の印刷物を作成するためには耐久性のある「金属活字」と滑らかな「油性インク」実用的な「印刷機械」が必要であり、これらが無い時代はもっぱら手書きの写本や木版印刷(1枚の木版に1ページを刻んで印刷する)が主流だった。しかし手書きの写本は手間と時間とコストを必要とし、木版印刷は1枚の板に同じ文字を何回も彫る必要がある上に耐久性も低く、実用性という意味では微妙だった。そこでグーテンベルグは金細工師の経験を活かして金属活字(アルファベットは26文字しかないので活字との相性も良かった)を作成、さらにワニスや亜麻仁油に油煙を混合した高性能なインクを発明。農耕用スクリュープレス(ワイン用の葡萄の果汁を絞る木製機械)を改造して手摺りとは比べ物にならない高圧を加える事で均一な印刷を可能とした。これらの組み合わせにより1439年頃にはヨーロッパ初の活字印刷に成功していたようである。そして、この印刷技術をシステム化し、採算が取れる印刷業という事業システムにまで昇華させた点がグーテンベルグが「ヨーロッパの活版印刷の父」といわれる所以である。彼が教会からの依頼で作成した「42行聖書」(グーテンベルグ聖書)は1455年に約180部を刷って完成した。ところがこの頃にグーテンベルグは共同事業者から資金の返済を迫られ印刷機や活字、印刷済の聖書等を全て抵当に取られてしまい、以後は自宅で細々と零細印刷事業を続けたようである。その一方でグーテンベルグを追放した共同事業者達は順調に事業を発展させ、1457年には世界で初めて奥付に日付と印刷者名を入れた書籍「マインツ詩編」を発表、印刷史に名を遺した(グーテンベルグにはそういった発想が無く、彼の出版物の年代特定や鑑定を困難にしている)。なお、以後は蛇足ではあるが彼等が発明した印刷のシステムは各国で取り入れられ、ドイツ語だけでなく外国語訳の聖書も出版されるようになる…聖書の内容が一般の人々に知れ渡ると腐敗したカトリック教会と聖書に書かれた教えの乖離に疑問を持つ人々が増え、プロテスタント(新教)が生まれる事になる。活版印刷で聖書が普及する事がやがてカトリック教会の首を絞める事になろうとは、何という歴史の皮肉であろうか。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 性能、書式を修正。 -- 2021-05-28 (金) 05:02:42
  • 画像を差し替え。 -- 2021-06-21 (月) 16:36:22
    • さほど古くなく画質も悪くない画像を変えるのやめてくれん? -- 2021-06-21 (月) 20:26:55
      • パット見た感じこちらのほうがやや画質が良いと思って差し替えたのですが…。もし不快に思ったのなら申し訳ありません。元の画像に戻しましょうか?それかご自分でどこかから高画質画像を探してきて差し替えていただいても構いません(そもそも私に編集を規制する権限なんてないですが)。 -- 2021-06-21 (月) 20:51:48
  • ヒストリカル迷彩の効果を追加。 -- 2021-07-26 (月) 21:43:45
  • 戦闘名誉賞の報酬を追加。 -- 2021-08-18 (水) 01:15:02
  • 小ネタを追加 -- 2021-10-22 (金) 18:32:55
  • 主砲精度と貫通力に関して追記、装甲に関する記述を装甲防御から装甲厚ベースに変更、スキルと装備に関する解説を追加。 -- Holy_Roman_Empire? 2022-01-05 (水) 12:11:50
  • 対空の文面に古い対空値が入って居たのを修正。 -- 2024-01-11 (木) 22:56:12

コメント欄

  • マインツ弱いとか言ってる子達は他の巡洋艦でも乗りこなせない下手っぴなんでしょ! -- 2021-09-28 (火) 15:46:47
  • 駆逐は遠くにいようが近くにいようが秒で溶かせるし巡洋との撃ち合いでも強い、なんなら一部格上の巡洋艦とタイマンしても勝てる。同格かそれ以下の戦艦なら縦で接近して魚雷で落とすことも可能。そのうえ対空ソナー装填付いてるって真面目に頭おかしい性能だと思う。 -- 2021-10-22 (金) 19:19:32
  • カンザスで仲間の高雄とこの船集中放火してたらいつの間にかどっちも沈められてたわ…マジなんなんコイツ -- 2021-10-24 (日) 20:01:08
  • マジでマインツ乗ってて楽しい。対空警戒あって対空もあるから艦載機落とせるし、ソナー使って魚雷無効化&AP高速装填で巡洋艦と駆逐艦勝てる。最後に残った戦艦に艦立てて肉薄して、威力の高い魚雷をお見舞い。もし、駆逐に肉薄されてもこの魚雷で牽制できる。ローマリシュにはちょっと厳しいけどそれ差し引いてもめちゃめちゃ強い艦。 -- 2021-10-24 (日) 22:24:03
  • クリスマスイベントの交換で1番オススメの船。多分120勝くらいしないとトークン足りない(若しくはゴールドで補う)のと歴史迷彩買った方がいいのとゴールド使わなきゃいけないのが難点か -- 2021-12-25 (土) 15:21:17
  • クリブラといい勝負じゃね?と思ってた。イベでマインツ手に入れたから乗ってたら、リスポでクリブラとタイマンの絶好の機会を得た。互いに艦隊所属迷彩付きリーグレジェ。島無し。全砲射撃できる艦斜め。互いにシノギ削って接近戦。あちら副砲射撃開始。クリブラ有利。こちら魚雷当て狙い。クリブラ回避操艦開始。魚雷当たればマインツの勝ち。そんな感じでやっぱ拮抗してたわ。面白かった。魚雷は当てたよ。外してたらこっちが沈んでた。 -- 2021-12-26 (日) 16:08:22
  • ティア8用に小さくなった強化型ヒンデンって感じ。 -- 2022-01-02 (日) 17:46:04
  • 近距離で鉢合わせたら魚雷使わずとも余裕でクリブラに勝てるぞ。遠距離だと若干不利かなーって感じ -- 2022-02-15 (火) 03:55:01
  • 迷彩付き3600円のバンドルが来てます。 -- 2022-03-09 (水) 10:36:46
    • プロヴィンシェン買ったので要りませんガハハと言いたい所だがちょっと安いので買うか悩みます -- 2022-03-09 (水) 17:58:23
  • APが駆逐に過貫通しない&戦艦に結構通るの本当にすごい。opだ… -- 2022-09-16 (金) 16:10:50
  • 船体が大きく加速&転舵は重めのため、軽巡としてはやや使い辛いところはあるものの、火力とスキルは申し分なし。ニュルンベルクのサイズならかなりのOPだったろうが、クリーブより一回り以上大きい船体のお陰で隠蔽が悪いので、意外と近距離戦の機会が少なく、折角の魚雷兵装も短射程により腐らせてしまうことが多いのが難点か… -- 2023-03-26 (日) 15:40:58
  • 艦長スキルのlv5はサバイバリストと超火力のどちらがいいですか? -- 2023-05-19 (金) 06:55:59
    • 攻撃力の高い船ですから、超火力で攻撃に振っています。 -- 2023-05-19 (金) 09:31:45
      • 教えていただきありがとうございます! -- 2023-05-20 (土) 14:55:01
  • 強い。8巡はdzpが1番強いと思うけど、それは対戦艦、索敵のお話。本来の巡洋艦の仕事をこなせるかどうかで言えばマインツが1番強い。クリブラチャパエフアマルフィと乗ってきたけど、圧倒的にクリブラより使いやすく感じました。基本はAP運用で大丈夫だと思います。HE使うのは対独戦くらい -- 2023-12-24 (日) 01:58:08
  • 普段から発火ヨルク使いでAP運用のニュルンベルク、ヒッパー苦手だったんだけどね コメ見て交換したが普通に高速装填魚雷ばら撒き戦うだけでダメ面白い程稼げる。この船強いと言われるのも納得の艦艇、 -- 2023-12-27 (水) 15:12:04
  • クリーブランド持ってますが、マインツは米巡みたいな主砲に変な癖が無い分日巡並みに狙い通り素直に命中するのでレーダー無い等差し引いてもクリーブランドより戦いやすいしダメージも与えれます。何よりドイツ特有のオマケみたいな短射程魚雷でもあるだけ有難いです。強いて不満があるとすれば主砲の前方射角ですね。 -- 2023-12-30 (土) 21:27:22