Turenne

Last-modified: 2023-01-16 (月) 13:00:48

テュレンヌ級戦艦 テュレンヌ

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性能諸元

編集時 ver.4.2.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier3
生存性継戦能力24961
抗堪性・防郭防御10%
・火災浸水耐性10%
・装甲10.50%
・対水雷防御10.50%
主砲射程10.35km
副砲射程4.52km
機動性最大速力20.42ノット[kt]
最大出力への到着時間22.42秒
転舵速度5.50度/秒
転舵所要時間11.40秒
隠蔽性9.96km



・派生艦船



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
305mm 45口径 Mle1910, 6基×2門HE弾 763(9%)
AP弾 1090(250%)
20.50秒4.50度/秒


副兵装口径,搭載基数×門数(片舷指向可能門数)最大ダメージ(火災率)装填時間砲塔旋回速度
75mm 63口径 Mle1908, 20基×1門(10門)HE弾 150(1.00%)8.00秒10.00度/秒

ゲーム内説明

テュレンヌ級戦艦は、フランス戦艦として初めて主砲の口径を統一した設計案のひとつです。本案は、フランス最後の準弩級戦艦を発展させたものであり、特徴的な外観と亀甲状の主砲配置を引き継いでいました。

解説

・主砲
同格戦艦の世界標準である305ミリ砲を12門搭載。主砲配置はこの時代によくある亀甲配置のため片舷指向数は8門となる。AP弾のダメージは1000と他国に比べて控えめ(参考までに米国サウスカロライナは1145)。HE弾のダメージは700とこちらも控えめでドイツ(参考までに独国ナッサウは600)よりはマシといった程度だが、発火率は高めの9%である。これらの砲弾を平均的な速度で射撃することが可能。ただし、砲塔旋回速度は同格最低で、さらにこの時代の戦艦砲は距離が離れると当たらないので注意が必要である。

・副砲
他国同格戦艦は副砲として150ミリ砲を10門程度装備する派と75ミリ砲を20門程度装備する派に分かれるが、本艦は後者である。HE弾のダメージは150で、リロード時間は8秒、片舷に10門づつ装備しているため当たればそれなりに効果がある。ただし、射程がワースト2位の4.2kmしかないので使用する機会は限られるだろう。

・対空
本艦に対空用の砲は搭載されていない。

・装甲
装甲防御率は10.5%と同格では最も低いが、防郭防御率は他国平均の10%となっている。装甲防御率が低いため、通常貫通のダメージが他国より大きくなってしまっている。
装甲厚は艦首艦尾は19mmと例外であるソ連(40mm)を除けば高い方の部類に入る(日本とアメリカのみ16mm)。水平装甲は35mmと同格平均の厚さである。舷側装甲は203mmと平均だが、ドイツ(270mm)以外全艦203mmなので差別化点はない。
総じて他国より少しだけ優秀な装甲を持っている。

・機動性
最高速度は同格戦艦のトップである20.42ノット。ただし、加速は悪く停止状態からの動き出しはもっさりとした感じである。舵の効きは標準的で1秒間に5.5度だが、加速の遅さから非常にゆっくりと効いてくる感じがする。しかし、効き始めると素直に曲がるため独特の操作感がある。転舵そのものにかかる時間が長いのはお約束。

・隠蔽性
他国同格戦艦と比較して平均的である。

・生存性
他国同格戦艦にはHP26000以上の艦も存在する中、本艦は25000をやや下回る。これはソ連のクニャージ・スヴォ―ロフとほとんど同じ値で、同格最低クラスである。それに加えて装甲も薄目なので、生存性はやや劣っていると言わざるを得ない。ただHPの差は最大でも千数百程度しかないため、運用に困るほどの生存性の低さではないので安心してほしい。

・消耗品
HPが低いので予防整備パック、装填を早める高級船員食料を推奨。

・装備
砲塔旋回速度が遅いので、装備品で補ってやる必要がある。あとはお好みで。

・エリート特性
 ・船体強化 HP+4%
 ・防雷網 魚雷防御+7%
 ・功績 EXPアップ+10%
※「防雷網」よりは「船体強化」をお勧めしたい。

・総論
見た目から判ると思うが、本艦の艦種は戦艦もどきのKawachiである。本物の戦艦のように複数の敵の真正面に出て弾受けすると、あっという間に沈んでしまう。本艦は装甲や水雷防御も弱いため、1対1というスタンスを崩さずに細かな前後運動や姿勢制御でしぶとく立ち回るタイプの戦艦と言える。また、主武装である主砲の精度が悪く、ある程度近づかないと命中は見込めない。しかし砲塔旋回が遅く接近戦には全く向かない。
本艦で戦果を出すためには位置取りがすべてである。敵からの攻撃を耐えつつ敵に攻撃を当てられる間合いをキープできるように心がけよう。

史実

 本級は恐らくクールベ級戦艦の設計案の一つであろう。クールベ級が「背負式砲塔」を採用する等、他国に先駆けた先進性を持っているのに対し本級の設計はかなり保守的と言える。
 フランスが弩級戦艦の建造計画を立案する少し前、海軍内部には「小型の艦艇に強力な火砲を搭載し、敵の鈍重な戦艦を撃破すべし」という考え方が根強く、その結果フランス海軍は大型艦を建造する機会に恵まれなかった(現場が小型艦を欲していたのだから仕方ないね)。実際、高性能な魚雷の開発により安価な小型艦艇が敵の高価な大型艦を撃破するという戦果もあって、かなり長い間「大型艦不要説」が主流を占めることになる(なお、この鈍重な戦艦は不要という考え方は、仏戦の設計思想に大きな影響を与えている)。
 ところが、魚雷をメイン武器とする「水雷艇」の有用性が増すと、それに対処するための「水雷艇駆逐艦(要するに駆逐艦)」が強化&大型化され、今度は駆逐艦に対処するための「巡洋艦」が強化&大型化されるという事態が発生した。今までにない大型の艦艇群に対処するためには、それ以上の大型艦(つまり戦艦)が必要になってくる…という訳でフランス海軍は自らの技術革新によって自説(大型艦不要説)を否定して、大型艦を必要とすることになってしまったのである。
 とはいえ大型艦の建造には莫大な予算が必要で、簡単には行かない。時のクレマンソー首相の尽力により、弩級戦艦を建造する計画が動き出すのであるが、その計画の最初の1隻がクールベ級である。本艦はその計画案の1つであろうが、その考え方は既存の準弩級戦艦である「ダントン級」の主砲口径を統一したのみであり、とても新しい世代の弩級戦艦と呼べるようなものでは無かった。(PC版wikiより一部を抜粋&推敲)

小ネタ

艦名の由来

 本艦の艦名は「アンリ・ド・ラ・トゥール・ドーヴェルニュ」の愛称である「テュレンヌ子爵」または単なる「テュレンヌ」に因む。彼はブルボン王朝における軍人であり、フランスの大元帥6人の1人に数えられる。彼はオラニエ=ナッサウ家(現在のオランダ王家)に連なる貴族の家に生まれたが、生まれながらにして持った虚弱体質・吃音というハンデを負っていた。しかし父の死を切っ掛けとして鍛錬に励み、母方の血縁を活かしてオランダ総督の私兵としてオランダ軍に奉職。後に家族の「フランス王家に対して貴族としての忠誠を見せて欲しい」という願いを聞き入れ、フランス軍に入隊。リシュリュー枢機卿は彼の実家に配慮する形で形式的に昇進させたが、30年戦争においてイタリア戦線でトリノを堕とすという功績によりその能力を認めフランス元帥に任命した。30年戦争終結後は「フランス・スペイン戦争」において指揮をとり、ピレネー条約(1659年)においてフランスは多くの占領地を獲得した事でスペインは大国の座より転落する事となった。この功績によりフランスの大元帥に任命される。しかしその後の「ネーデルランド継承戦争」における報復として始まった「オランダ侵略戦争」において、オランダと戦闘中に神聖ローマ帝国がフランスの背後を脅かすと主戦線はオランダからドイツに移動。神聖ローマ帝国軍の将軍「ライモンド・モンテクッコリ」と対峙中に大砲の砲撃により戦死(ザスバッハの戦い)。彼の思いがけぬ戦死報告はフランス全土を悲嘆に陥れ、ライバルであるモンテクッコリは「人類の誇りである男が今日死んだ」と嘆いたとされる。

初心者の方へ

 華麗なるフランス戦艦の世界へようこそ。本ゲームのシステムに慣れていない初心者がいきなり本ルートを選択することはまず無いと思うが、一応解説させて欲しい。
フランス戦艦は艦種こそ「戦艦」ではあるが、他国の戦艦とは根本的に違っている。まずは以下に記す「仏戦の特徴」を良く理解して欲しい。

・通常の戦艦
厚い装甲と高い耐久力を武器にどっしり構えて戦うのを得意とする。ただし、重装甲ゆえに、動き出しが鈍かったり、加速、旋回、最高速は控えめである。

・仏戦
高ティアになればなるほど高い攻撃力を備えてはいるが横長の散布の関係上、十分な火力発揮をするには立ち回りや腕でのフォローが必要で、装甲や耐久力は劣っている。その代わり、装甲を削った代わりに機動性は比較的軽快で、敵の攻撃は装甲で弾くのではなく機動力で回避、軽減したり、有利な位置を抑えに行くのが基本

このようにコンセプトそのものが他国戦艦と大きく異なっているので、他国戦艦のような立ち回りや目標選定・戦い方を行うと「あっという間に体力を失って沈んでしまう」事になる。
普通の戦艦と大きく異なり、仏戦同士での差をつけるには「機動力を上手く活かす」事である。このため、仏戦における立ち回りの原則は「常に敵に対して有利を取れるようにするために足回りを活かすこと」である。

・常に敵よりも味方の数が多い戦場を選び、有利な状況で戦いを挑むことを心がける。不利な状況では無理して戦わず、引くためのルートを考えたうえで引き撃ちを心がける。
・自艦の前に必ず味方の駆逐艦や巡洋艦を配置し、彼らに護衛して貰いながら移動する。
・単独で移動し、射線を広げに行く場合は敵の位置を全て把握した上で行うその際も必ず引き方は把握しておく。
・敵の一群と相対した際にはまず「敵のうち最も攻撃力に優れる艦」に対して遮蔽を取り、それができない場合は距離を置いて防御姿勢を取る。
その後に「敵のうち最も効果的にダメージを与えられる艦(多くは巡洋艦)」に対して攻撃を開始する。決して姿勢が不十分な状態では攻撃開始しない。
・また、真っ先に発砲してはいけない。隠蔽内に敵が入って発見を貰ってから横を向いている敵や瀕死の敵を中心に攻撃する。

続いて仏戦における戦い方は「敵弾はなるべく被弾せずに回避することを心がける」である。

・常に「敵のうち最も攻撃力に優れる艦」からの斉射に留意しつつ、射撃目標艦に対して有利な距離と位置をキープする様に心がける。
・「敵のうち最も攻撃力に優れる艦」からの斉射は可能な限り回避。ただし戦艦という役割上多少の被弾は考慮に入れつつ戦う。
・味方の駆逐艦や巡洋艦と戦って体力が低くなった艦を射撃目標艦とし、効率よく敵の数を減らす。
・弾受けは周囲の状況と自身の残りHPを考慮して適時行う。ただし「応急班」や「修理班」の使いどころには特に注意。

また、上級者向けにはなるが、仏戦の扱いとゲームシステムに慣れて勝ち筋や敵の効率のいい削り方などを考えられるようになってきたら「ミニマップや戦況を見て敵の位置は必ず把握、予測しておき、常に退路は考える。そして、味方の配置を見て機動性を活かして敵の腹を取れる位置につき、クロスを組みに行く動き」を試してみるといいだろう。難易度は非常に高いが、慣れてくると効果的に火力貢献できるので慣れてきたら試してみて欲しい。

このように基本的な心得を挙げただけでも、通常の戦艦の約束事とはだいぶ違っている事を理解できるだろう*1

通常の戦艦であれば目の前の敵との1対1に勝つ事さえ考えていれば良いのだが、仏戦の場合は諸般の事情*2によりそうもいかない。要は戦艦らしからぬ性能の艦で、戦艦らしからぬトリッキーな扱いを強要されつつ、周囲の味方の動きまで考慮した上で敵の本物の戦艦と戦わねばならないのである。
最低でも戦艦のセオリーを目の前の敵以上に理解している必要があり、乗り手に求められる技量の高さも考慮すると明らかに戦艦上級者向けの構成である(間違っても本ゲームのシステムに不慣れな初心者や、戦艦の扱いに不慣れな艦長向けではない)。とはいえ逆に言えば他国戦艦ルートを進めて本ゲームのシステムに慣れた艦長や、腕に覚えのある戦艦乗りの艦長にとっては新たな楽しみ方を提供してくれるお勧めのルートと言える。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • HPが増えていたので生存性の解説を修正。 -- Holy_Roman_Empire? 2021-11-01 (月) 02:51:24
  • 小ネタを追加 -- 2023-01-15 (日) 22:56:37

コメント欄

  • 遅い、遅くない? -- 2019-06-07 (金) 18:29:24
    • これでも河内やナッサウよりは速くて20ノット出せるんや。 -- 2019-06-07 (金) 21:27:10
      • それは分かるが、最近グナイ乗ってる身からするとヤバイんや -- ? 2019-06-07 (金) 21:52:16
  • ナッサウもそうだがフランス版河内にしか見えん...w -- 2019-06-07 (金) 22:53:33
  • 河内「ワイ長男」ナッサウ「次男や」テュレンヌ「三男でーす」3人「3人揃って亀甲ブラザーズでーす!」 -- 2019-06-07 (金) 23:56:03
    • サウスカロライナ&ドレッドノート「何コイツら...ダサすぎやろww」 -- 2019-06-08 (土) 17:52:20
  • 1個上もそうだけど対戦艦の殴り合いが -- 2019-06-08 (土) 00:32:40
    • 弱すぎる。巡洋艦に対してはすごい強いけどこれは中々曲者。 -- 2019-06-08 (土) 00:33:29
  • 低tierだから平均50kダメ出てるけど、高tierまでこの感じだとゴミでは? -- 2019-06-08 (土) 07:38:50
    • フランスは5まではゴミ。6から本番 -- 2019-06-08 (土) 17:52:51
      • おっ、そうなのか、無課金だし本実装まで待つしかないか… -- 2019-06-08 (土) 18:13:34
  • ティア10はどの艦になるのかな? -- 2019-06-10 (月) 13:03:55
    • 本家はレピュブリクやね、ツリーも3から7まで本家と一緒 -- 2019-06-10 (月) 13:30:36
      • ただ本家tier8がこっちはプレ艦だし8以降どうなるかはまだ分からんね。向こうのプレ艦がツリー艦になるかも -- 2019-06-10 (月) 13:35:36
      • 8はほぼ確定でガスコーニュ。9は前に違う内容の公式動画でチラッと殴られ役で映ってたアルザスで確定。 -- 2019-06-10 (月) 17:44:36
      • じゃあ本家とtier8のプレ艦とツリー艦が入れ替わって実装、それ以外は同じな感じかな -- 枝 葉一? 2019-06-11 (火) 08:17:51
      • Tier8がジャン・バールとなることに期待 -- 2019-06-11 (火) 21:20:58
      • ティア8はガスコーニュです。 -- 2019-06-11 (火) 21:21:58
      • そうなんですか。返信ありがとうございます。 -- 2019-06-11 (火) 21:28:37
      • リシュリュー、ダンケルクのような前部集中配置の船に乗ってみたかっただけに残念です... -- 2019-06-11 (火) 21:30:11
      • 上と同じでアルザスまで我慢か、tier10がレピュだと本家画像見る限り使いづらそう -- 2019-06-17 (月) 12:03:16
  • あ、枝をつけ忘れて申し訳ありません -- 2019-06-11 (火) 21:42:06
    • 枝につけたぜー -- 2019-06-17 (月) 08:14:38
      • 修正ありがとうございます (^^) -- 2019-06-17 (月) 18:34:26
  • なんか防郭の危機とれて草。最終的に7枚抜きました。ここまで良い結果が出るのは稀だけど、1戦中に4枚くらい抜いたりと、結構貫徹力ある印象。 -- 2021-11-01 (月) 02:28:48
  • こいつはダメージボックスだねwSAPがめちゃ刺さる -- 2022-06-28 (火) 17:51:03
  • このティアのフランス戦艦は機動性と主砲は低ティア基準なのに、装甲はフランスらしく紙なので割と使いにくいと思います。弾道も他国の戦艦より癖が強いのでこの子辺りでフランスの弾道特性に慣れる必要があります。 -- 2022-12-05 (月) 00:00:00

過去ログ

過去ログ一覧

*1 そもそもフランス海軍においては鈍重な戦艦を堕とす役割は水雷艇や駆逐艦が担う事になっており、仏戦が戦艦と対峙して耐えるという運用を想定していない。戦艦と対峙した仏戦は機動力をもって直接戦闘を避け、有利を取れる敵艦とだけ戦闘するのが基本である。
*2 装甲に頼れず射角制限もキツイ事から常に敵に対して有利な距離と位置を考える必要があり、さらに役割上多少の弾受けはせざるを得ないものの低体力故に加減が難しく、これらの判断を誤ると即沈したりカスダメになり易い。