神話や伝説が由来とするものを探すコーナーです。
関連項目:【聞き覚えがあるもの】
ギリシア・ローマ神話
北欧神話
エッダ、サガ、ニーベルンゲンの歌等から
キャラクター
ウィーグラフ(FFT)
- 叙事詩『ベオウルフ』に登場する人物。
老王ベオウルフの従者で、火竜退治に最後まで付き従っている。
ジークフリード(FF6)
- 叙事詩『ニーベルンゲンの歌』に登場する英雄。竜の血を浴びてほぼ不死身の体を持っている。
アイスランドの伝説『ヴォルスンガ・サガ』の英雄シグルドと同一視されている。
ベイオウーフ(FFT)
- 叙事詩『ベオウルフ』に登場する英雄。
若き日にグレンデル退治した話と、王となってから火竜と戦う話の二部に分かれている。
装備品
ヴァルキリー(FF8)
- オーディンに仕える戦乙女たち。地上で死んだ勇者の魂をヴァルハラに運ぶ役割を持つ。
ちなみにヴァルキリーは英語読みであり、ドイツ語では「ワルキューレ」と読む。
グングニル(FF4)
- 主神オーディンの愛槍。
ルーン文字が刻まれた銀光沢の穂先とトネリコの柄でできており、投げれば必ず命中し、あらゆる鎧を貫き、自動的に手元に戻ってくる。
神話の武器の中でもトップクラスに有名なものだが、実は魔法の「カツラ(いわゆるヅラ)」を造ったとき、余った魔力でついでに造られたという、何とも言えない微妙な出自を持つことはあまり知られていない。
シグルーン(DDFF)
- ワルキューレの一人で「勝利のルーン」を意味する者。デンマーク王ホグニの娘。
シグムンドの息子ヘルギの守護者であったスヴァーヴァの生まれ変わりで、非常に美しいという。
ティルヴィング(FF3)
- 古エッダ、サガに登場する魔剣。
抜けば必ず一人の人間を殺し、最終的には持ち主をも破滅させるという。
小説『エルリック・サーガ』に登場する魔剣ストームブリンガーの元ネタでもある。
- 雷神トールの持つ武器。どちらも同一のものを指す。
投げれば稲妻が走り、山を消し飛ばすほどの威力を持ち、ヨルムンガンド以外の巨人なら一撃で仕留めるという。
武器としてだけではなく、儀式や蘇生の力も持っていた。
ナーゲルリング(FFL)
- ドイツのディートリッヒ伝説に登場する剣。ナーゲリングとも。
小人アルプリスが鍛え、巨人グリムが持っていたが、ディートリッヒに捕らえられたアルプリスによって盗み出された。
- 主神オーディンが造った、「怒り」を意味する大剣。ノートゥンクとも。
叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の英雄ジークフリートの剣で、エクスカリバーのモデルになったとされる。
ブリュンヒルデ(FF10)
- 主神オーディンと女神エルダの娘。
歌劇『ニーベルングの指環』ではワルキューレ筆頭でありジークフリートの恋人。でも、FF13では男だが…。- 設定資料によると「業火をまとう乙女」ですよ。
ラグナロク(FF3)
- 北欧神話における「神々の黄昏」「世界の終末」。ロキらが巨人族を率い、神々に挑む終末戦争。
世界を焼き尽くす壮絶な戦いの末、最終的には双方壊滅に陥り、辛うじて生き残った神々が見守る下でリーヴとリーヴスラシルが新しい世界の先祖となる。
これから起こることの予言とされており、ワルキューレにヴァルハラへと導かれた勇者たちの魂は、来るべきラグナロクに備えて訓練を重ねているという。
レーヴァテイン(FF10)
- 黄金の雄鶏ヴィドフニルを倒せる唯一の武器とされ、「害をなす魔の杖」を意味する。
ロキがニヴルヘイムの門の前で造り、炎の国ムスペルヘイムで厳重に保管されている。
スルトがラグナロクにおいて振るい、世界を焼き尽くした剣と同一視されることが多いが、実際のところレーヴァテインがスルトの剣であるという記述はどこにもない(そもそも剣ではない)。
レギンレイヴ(DDFF)
- ワルキューレの一人で「神々の残されたもの」「力の跡」を意味する。
古エッダの『グリームニルの歌』に登場し、戦士たちに麦酒を運ぶ役目を担っている。
ルーンブレイド(FF1)など
- ルーンはゲルマン語系・北欧で用いられていた古代文字。
アルファベットが普及するに伴って日常では使用されなくなり、魔術や儀式に用いる神秘の力を持った文字として扱われるようになった。
ロキのたてごと(FF3)
- ロキは北欧神話のトリックスターにして、フェンリル、ミドガルズオルムの父。スレイプニルの母でもある。
霜の巨人ヨトゥンの血を引き、「閉ざす者」「終わらせる者」を意味する名前通り後に神々に戦いを挑み(ラグナロク)、自らは光の神ヘイムダルと相討ちになる。
幻獣
オーディン(FF3)
- 北欧神話の主神にして軍神。
古英語ではウォーデン、ドイツ語ではヴォータンと呼ばれ、英語などの水曜日(Wednesday)の語源にもなっている。
知識に貪欲で魔術やルーン文字にも精通しており、ワルキューレに命じて戦死した勇者の魂をヴァルハラに集めて訓練をさせる傍ら、世界中の情報を集めているという。
隻眼で長い白髭を蓄えた老人の姿で描かれることが多い。
グリームニル(零式)
- オーディンの異名。「仮面を被る者」という意味。
フェンリル(FF6)
- ロキと巨人アングルボダの長男で、ヨルムンガンドとヘルの兄にあたる巨大な狼。
神々に災いをもたらすと予言されたため神々の国アースガルドに捕らえられていたが、ラグナロクの際に解放され、オーディンと対峙して彼を飲み込み殺害する。
しかしその直後、オーディンの息子ヴィーザルによって殺された。
- ロキと巨人アングルボザの次男である巨大な毒蛇。
「世界蛇」とも呼ばれ、海の底で自らの尾を噛んだ輪でミッドガルドを取り囲んでいるという。
ラグナロクではロキに味方するため陸に上がり、雷神トールと相討ちになる。
モンスター
クラーケン(FF1)
- サガなどに登場する、船を海底に引きずり込んで沈める巨大な海の魔物。
頭足類(要するにタコやイカ)として描かれるのが一般的。
グレンデル(FF8)
- 叙事詩「ベオウルフ」に登場する怪物。
デンマーク王国で連日行われていた宴会の騒音に怒って王国を襲うが、スウェーデンから来た英雄ベオウルフに退治される。
スレイプニル(FF3)
- オーディンの愛馬である神獣。脚が八本あり、非常に速く、空をも飛ぶという。
雌馬に化けたロキと魔法の馬スヴァジルファリの子で、オーディンに献上された。
ダーインスレイヴ(零式)
- 『スノリのエッダ』における、デンマーク王ホグニの魔剣。
一度抜くと、相手の命を奪うまで鞘に戻らないとされる。
- 氷の国ヨトゥンヘイムに住む、霜の巨人族ヨトゥンの一種。
『ホビットの冒険』や『指輪物語』で現在のトロルのイメージが固まった。
「ムーミン」のモデルとなったフィンランドの妖精も同じくトロールと呼ばれるが、こちらは全く起源が異なる。
ニーズヘッグ(FF7)
- ニブルヘイムで世界樹ユグドラシルにかじり付いている蛇。
ラタトスクというリスを介してフレースヴェルグという鷲と互いを罵り合っている。
バーサーカー(FF3)
- 北欧の伝承に登場する異能の戦士、ベルセルク。
古ノルド語で「熊の毛皮を着た者」または「鎧をまとわない者」を意味し、しばしば狂戦士と訳される。
軍神オーディンの加護を受けており、戦場では我を忘れて獣のように奮戦するという。
ジョブのバーサーカーや状態異常のバーサク、同名の漫画の由来も勿論これ。
ラタトスク(FF11)
- 世界樹ユグドラシルにいるリス。
樹を縦横無尽に駆け回り、天上界・地上界・地下界の情報を互いに伝える役割を果たしている。
地名
ヴァルハラ(FF13-2)
- オーディンの宮殿グラズヘイムにある館。
ワルキューレに連れて来られた戦死した勇者の英霊(エインヘリャル)が訓練と宴に明け暮れている。
ヴァイキングの間では、死後ヴァルハラに迎えられることが最高の栄誉とされていた。
エルフの里アルフヘイム(FFL)
- 北欧神話における、高地のライトエルフの国「アールヴヘイム」。天上界に位置する。
- 北欧神話の宇宙論にある、9つの世界の根幹を成すトネリコの大樹、世界樹ユグドラシル。
ミーミルの樹とも呼ばれる。
ニブルヘイム(FF7)
- 北欧神話における、氷に覆われた国。地上界の北方に位置する。
ミッドガル(FF7)
- 北欧神話における人間が住む国、ミッドガルド。地上界の中央に位置する。
訳すと「中央の国」となり、『指輪物語』に登場する中つ国のモデルと言われる。
西欧・ケルト
ケルト神話、アルスター伝説、マビノギ/アーサー王伝説、シャルルマーニュ伝説、その他民間伝承等。
キャラクター
イズルード(FFT)
- 中世の騎士道物語『トリスタンとイゾルデ』などに登場するイゾルデ(イズー、イズールト)に近似した名前だが…
貴婦人として描かれる女性なので、男性のイズルードの元ネタとなっているのかどうかは不明。
オルランドゥ(FFT)
- シャルルマーニュ伝説に登場する十二人の聖騎士の筆頭、オルランド(ローラン)。
愛馬ヴェイヤンチーフに騎乗し、聖剣デュランダルと角笛オリファンを持っていたという。
フランク王国とイスパニアが衝突したロンスヴォーの戦いにおけるローランの最期を描いた『ローランの歌』などの物語で知られる。
ガウェイン(FFL)
- アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人で、アーサー王の甥。
夜明けから正午までの間はその力が3倍になるという能力を持つ、勇猛果敢な騎士。
『ガウェイン卿と緑の騎士』『ガウェインの結婚』などの物語で知られる。
ダグザ(FF12)
- ケルト神話におけるダーナ神族の大地の神、ダグザ(ダグダ)から(?)
4つの神器の1つで無限に食糧を生み出す「ダグザの大釜」、生死をもたらす棍棒などの宝を持ち、知識と豊穣を司る。
また戦術・芸術・魔術に長け、無類の粥好き。
トリスタン(FFL)
- 『トリスタンとイゾルデ』や『アーサー王物語』などに登場する騎士。トリストラムとも呼ばれる。
元々は独立した物語の英雄であったが、後に円卓の騎士の一人に組み込まれ、ランスロットやガウェインなどとともに中心的な人物として活躍する。
装備品
アリアンロッド(FFCCEoT)
- 中世ウェールズの物語群(マビノギ)に登場する海の女神。
「銀の円盤」「銀の輪・車輪」を意味する美女で、アリアンフロド、アランロドなどとも呼ばれる。
マースの魔法の杖をまたぐエピソードがあり、彼女の名前と杖(ロッド)とのダブルネーミングだと思われる。
- 元は円卓の騎士の長、ランスロット卿が所持していたとされる剣「ガスティガ・フォッリ」。
その後所在を転々とするとともに名前がコロコロ変わり、ハンプトンのビーヴェス卿の手に渡って「キアレンツァ」、その息子ガイ卿の手に渡って「アロンダイト」となり、シャルルマーニュ伝説の聖騎士オリヴィエの手に渡って「アルタキアラ」「オートクレール」となった。
「聖剣」とされるが、ランスロット卿の剣とは別物とも言われており、いささか出所が怪しい。
ウィガール(FFTA)
- アーサー王の鎧。妖精族の鍛冶師ウィテーグが仕上げたとされるチェインメイル。
- 湖の精ヴィヴィアンからアーサー王に貸し与えられた聖剣。
ウェールズ語でカレトヴルッフ、ラテン語でカリブルヌス、フランス語でカリブールなどと呼ばれるが、これらは正確にはエクスカリバーと同一の剣とも、異なる剣とも言える(伝説が伝播する間に諸事情あり、元は1本だったのが、2本目の剣としてエクスカリバーが存在することになった)。
詳細はややこしいので、興味がある方は検索されたし。
ガラティーン(FF11)
- 円卓の騎士の一人、ガウェイン卿の佩剣。エクスカリバーの兄弟剣ともされる。
原典には登場しておらず、後世の『アーサーの死』における「ガラス」が原型。
ゲイボルグ(FF10)
- アルスター伝説の英雄クー・フーリンが持つ銛。投げれば無数の鏃が飛び、敵を倒すと言う。
影の国の女魔法戦士スカアハ、もしくはオイフェから授けられたとされる。
セクエンス(FFTA)
- アーサー王が所持していた剣のうちの一本。サクソン岩の戦いで用いられた。
名前の綴りは「シーケンス(Sequence:連続、結果、順序)」と同じだが、剣の詳細は不明。
デュランダル(FF10)
- シャルルマーニュ伝説に登場する聖剣。
天使からシャルル王(カール大帝)に授けられ、その後オルランド(ローラン)に授けられたとされる。
ローランが死の間際、デュランダルが敵の手に渡ることを恐れて大理石に叩き付けるが、岩の方が真っ二つになってしまったため仕方なく谷底に投げ捨てたという。
フラガラッハ(FF13-2)
- ケルト神話において海神マナナン・マクリルが養子の光神ルーに授けた、風を操る剣。
「報復するもの」を意味し、アンスウェラーまたはアンサラー、リタリエイターとも呼ばれる。
プリトウェン(DDFF)
- アーサー王の盾。聖マリアの意匠が描れているという。
魔法の舟としても使えるという記述もあるため、おそらくカイトシールドの類と思われる。
ブリューナク(FF10)
- ケルト神話の光神ルーが持つ投げ槍。ダーナ神族の4つの神器の1つで勝利の象徴。
原典では名前が明記されておらず、ブリューナク(貫くもの)という名は近年の創作による可能性が高い。
ゲイ・ボルグや、邪眼のバロールの目を貫いた魔弾タスラムと同じものであるとする説もある。
ローエングリン(FFTA)
- アーサー王伝説に連なるドイツの伝説に登場する騎士。
円卓の騎士の一人パーシヴァルの息子で、聖杯を守る「白鳥の騎士」。
ブラバンド公爵の娘エルサとの悲恋を描いたワーグナーのオペラ『ローエングリン』が非常に有名。
ロンゴミアント(DDFF)
- アーサー王が持つ槍。穂先が幅広の白い長槍とされ、ロンゴミニアドとも呼ばれる。
キリスト教の影響を色濃く受けて生まれた聖杯探索編に登場し、ロンギヌスの槍をモチーフとしたもの。
アーサー王最後の戦いであるカムランの戦いで、甥のモルドレッドを貫いた槍はおそらくこれ。
幻獣
シルフ(FF4)
- 四大精霊のひとつで、大気の象徴。「シルフィード」はシルフが女性化したもの。シルフを表す女性形の言葉はあるが男性形はない。元々は目に見えない存在だったが、フェアリーなどの小妖精との混同が進み、森の妖精とされることもある。
ナイツオブラウンド(FF7)
- アーサー王とその配下である騎士たち。主従の分け隔てをしないために円卓に座ったという。
「円卓の騎士」といえばピンと来る方も多いだろう。
モンスター
ウェアウルフ(FF1)
- ヨーロッパに広く伝わる狼男。ワーウルフとも。
同じく狼男を意味する「ライカンスロープ(リカント)」も元々は同一の存在だったが、16世紀頃を境にウェアウルフは生まれながらの半狼人、ライカンスロープは月の光によって獣人化する半狼人と分けられるようになった。
このため、一般的にイメージされる狼男を指す場合はライカンスロープと言うのがより正しい。
- 四大精霊のひとつで、水の象徴。美しい女性の姿で描かれることが多い。
不老不死だが、人間と結婚し子供を産むと魂を得て不死でなくなり、その人間がウンディーネを裏切ると睡眠中に呼吸ができなくなる呪いをかけられて死ぬとされる。
オーガ(FF1)
- フランスを中心に様々な民間伝承に登場する怪物。
1697年の『長靴を履いた猫』によって人食い鬼としてのイメージが定着した。
ルーツは『指輪物語』に登場するオークと同じく「ローマ神話の冥界神オルキュス」とも、遊牧民「オノグル族」とも言われており諸説ある。
ケット・シー(FF4)
- スコットランドの伝承に登場する猫の妖精。緑色の瞳、胸に白い斑点のある大きな黒猫。
二足歩行が可能で極めて知能が高く、王制社会を構築しているが、人間の前ではただの猫を演じている。
『長靴を履いた猫』のモデルとしても有名。
コカトリス(FF1)
- 古代エジプトのバジリスクがヨーロッパに伝わり、雄鶏の頭・竜の身体に変化したとされる怪物。
飛行能力を持っており、炎を吐く。
ゴブリン(FF1)
- ヨーロッパ各地に伝わる、いたずら好きな妖精。
ギリシア語の「子供」が語源で、コボルトとほぼ同一の存在である。
ピューリタン(清教徒)による民間伝承排斥運動によって悪妖精、子鬼とされ、現在に至る。
サラマンダー(FF2)
- 四大精霊のひとつで、火の象徴。ギリシャ語の「火トカゲ」が語源。
元々は「火に弱い、冷たい生物」とされており、その姿やイメージはあまり一定していない。
四神竜オグマ(FFTA)
- 元ネタかどうかは不明だが、オグマはケルト神話におけるダーナ神族の戦神。
雄弁、霊感、言語を司り、古アイルランド語で用いられていたオガム文字の発明者とされる。
デュラハン(FF3)
- アイルランドの伝承に登場する、自らの首を小脇に抱えた漆黒の首無し騎士。
突如現れて死を予言し、1年後の深夜にその魂を刈り取りに来る死神のような存在。
6頭の首無し馬に馬車を牽かせているケースと、単騎の首無し馬に騎乗しているケースがある。
ドルイド(FF5)
- 古代ケルト人が信仰していたドルイド教の神官。
あらゆる職務をドルイドがこなし、王の生殺与奪すら握るほどの絶対的な権限を持っていたとされる。
- 四大精霊のひとつで、地の象徴。50cm程度の小さな老人の姿で知られる。
日光に弱いため老木の下に住んでおり、地中を自由に移動することができるが、ドワーフやゴブリンと混同されることも多い。
バラー(FF3)
- ケルト神話に伝わる巨人族、フォモール族の魔神。「邪眼(魔眼)のバロール」の名で知られる。
その目(左目とも、額の第三の目とも、一つ目であるともいう)は見た者を殺す力を持っているため通常は閉じられており、戦場でのみ4人がかりで押し開けられる。
また、嵐を起こして海を炎で埋め尽くす魔力を持っているともいう。
自分の孫に殺されるという予言を受け、その通り孫の光神ルーに殺された。
バンシー(FF11)
- 偉大な人物の死の前に現れて泣き叫ぶ女の妖精。「キーナー(泣き女)」とも。
デュラハンとは違い不吉であったり人間に仇成すような存在ではなく、この妖精が現れることはむしろ名誉とされる。
アルスター伝説においてはクー・フーリンの死を予言した。
バンダースナッチ(FF5)
- ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』に登場する怪物。
伸びる首、燻り狂ったアゴを持ち、恐ろしく走る生物とされるが、描写が少なく正体は不明。
名前を分解すると「猛犬」+「ひっ掴む」となるため、犬のような獣の怪物と解釈されることが多い。
不浄王キュクレイン(FFT)
- ケルト神話の英雄、クー・フーリン(Cú Chulainn)の英語読み。
一般的なイメージとは程遠い邪悪な姿だが、これは普段は美しい容姿のクー・フーリンが戦いの際には醜く恐ろしい姿に変貌することから。
裂けた腹部は「絶命する前にこぼれ出た内臓を水で洗い、再び腹部に納めた」というエピソードに由来する。
- イギリス各地に伝わる妖精犬、ブラックドッグの別名(クー・シーはハイランドにおける呼称)。
その名の通り黒かそれに近い巨大な犬で、燃えるような赤い目、もじゃもじゃの毛が特徴。
遭遇すると死の前触れとなる不吉な存在とされ、変身能力を持つとされる場合もある。
ホブゴブリン(光の4戦士)
- 食べ物などと交換で家事を手伝ってくれる善良な小人。ホブは「妖精のような」という意味。
アイルランド先住民がモデルと言われており、普通のゴブリンとはルーツが異なるが、同じく清教徒の運動によって悪妖精、子鬼として排斥された。
ちなみに「ブラウニー」や「レプラホーン(レプラコーン)」もホブゴブリンと同様の存在。
- 世界中に広く伝わる、上半身が人間、下半身が魚の生物のヨーロッパにおける呼び名。
ジュゴン目の一種であるマナティーを見間違えたものとする説が有力。
マンドレイク(FF5)、マンドラゴラ(FF7)、アルラウネ(FF11)
- 地中海沿岸に生息する、毒性の強い多年草。根が人のような形になることがしばしばある。
引き抜く際に絶叫を上げ、これを聞くと耳が潰れたり、最悪の場合死に至ると信じられていた。
このため、犬をマンドレイクにくくりつけ、遠くからその犬を呼び寄せることで収穫する(無論犬は死ぬ)方法が取られたという話は有名。
地名
マグ・メル(FFCC)
- ケルト神話において、ダーナ神族に敗れたフォモール族が移り住んだとされる死者の国。
海神テスラが治める「喜びの島」と呼ばれ、海底にありながら天国のような地とされる。
ミディール(FF7)
- ケルト神話に登場するダーナ神族の地下の神。ダグザの息子で、マナナン・マクリルに育てられた。
マン島に宮殿があり、そこには3頭の魔法の牛と魔法の釜があり、3羽の不思議な鶴がいるという。
- 元ネタかどうかは不明だが、ケルト神話に連なるフィアナ伝説(クー・フーリンのアルスター伝説の時代から約300年後を舞台とする物語)にフィン・マクール(本名ディムナ)という英雄が登場する。
戦神ヌアダの曾孫で、フィアナの領主にしてフィアナ騎士団の長。
名前には「白」を意味する。
種族
セルキー(FFCC)
- アザラシの毛皮を着て、海に棲んでいるという妖精。
エジプト
キャラクター
ベンヌ(FFL)
- エジプト神話に登場する不死鳥。
「鮮やかに舞い上がり、光り輝く者」を意味する青い鳥で、ホルス神やフェニックスの原型とされる。
モンスター
バジリスク(FF1)
- 古代エジプトの砂漠に住んでいた毒蛇。ギリシア語で「小さな王」を意味する。
後に単眼で8本足の巨大な身体を持ち、睨んだ者を石化させる凶悪なイグアナのような怪物に変化した。
冠のようなトサカを持っており、このイメージから派生して生まれたのがコカトリス。
幻獣
フェニックス(FF5)
- エジプト神話に登場する雄の火の鳥。後にソロモン72柱の悪魔に加えられるが、元は神聖な存在。
死期が近付くとシナモンの小枝を集めて火を付け自らの身を焼き、その灰の中から幼生として復活して永遠の時を生きる。
似た存在に東洋の朱雀や鳳凰、ヒンドゥーのガルーダ(迦楼羅)などがある。
オリエント・メソポタミア
ギルガメッシュ叙事詩等
キャラクター
ギルガメッシュ・アッシュル(零式)
- 名前の由来は下記「ギルガメッシュ」の通り。
苗字のアッシュルは、古代メソポタミアに築かれたアッシリア王国初代首都にして、その地を守る神様の名前でもある。
エンキドゥ・ウルク(零式)
- 名前の由来は下記「エンキドウ」の通り。
苗字のウルクは、古代メソポタミアの都市「ウルク(Uruk)」から取られたものと思われる。
バウガウヴェン(FFL)
- 古代ペルシアの火の神でありデーモン「アウグネ=バウガウヴェン」。
デーモンとしての階級はアウスタティクコ=パウリガウルとされる。
モンスター
アエーシュマ(FF10-2)
- ゾロアスター教における悪魔。
アジ・ダハーカ(FF10-2)
- ゾロアスター教における悪神アンラ・マンユ(アーリマン)の配下であり、あらゆる悪の根源を成すもの。
アーリマン(FF3)
- ゾロアスター教における悪神。善神アフラ・マズダと敵対している。
エンキドウ(FF5)
- ギルガメッシュの友人。元々はギルガメッシュを倒すために神々が作り出した存在だった。
ギルガメッシュ(FF5)
- ギルガメッシュ叙事詩の主人公的存在。
死の天使ザルエラ(FFT)
- イスラム教において死を司る天使、アズラエルのアナグラムだと思われる(Azrael→Zal(h)era)。
ジン(FF3)
- アラブにおける精霊、魔人などの総称。アラビアンナイトに出てくるランプの魔人もこれに当たる。
ズー(FF4)
- シュメール、バビロニアの神話に登場する、獅子の頭をした巨大な鷲。アンズーとも。
ティアマット(FF1)
- 地母神の様な存在。竜に変身して戦ったという伝承がある。
夫にアスプー、子供にムシュフシュ等がいる。
ドラゴン(FF1)
- 言わずと知れたファンタジーの王道的存在。
ドレイク、ワイバーン、ウィルム、リンドブルム、そして竜、龍など、その起源や形状に違いはあれど、いずれも河川の氾濫や巨大水棲生物(大蛇やワニなど)がモデルとなっており、最も古いものは古代バビロニア神話が起源とされる。
後にキリスト教によって悪魔とされるが、基本的には高い知能と不思議な力を持つ神聖な存在とされることが多い。
フンババ(FF3)
- ギルガメッシュ叙事詩にてギルガメッシュの敵として登場。
ルク(FF6)
- 翼を広げたときの全幅が約1.5kmにも及ぶという超巨大な白い怪鳥。ロック、ルフとも。
起源やモデルは不明だが、『アラビアンナイト』など8世紀前後の中東の文献に記述が多く見られる。
幻獣
バハムート(FF1)
- 旧約聖書などに登場するベヒーモスのアラビア語読みで、本来はベヒーモスと同一。
イスラム世界で伝わる過程で海の怪物であるリヴァイアサンとの混合が進み、大地を支える巨大な魚の姿で描かれるようになった。
FFでおなじみのドラゴンとしてのバハムートは初期のTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が起源。
イフリート(FF3)
- アラブにおける魔人・ジンの一種。
その中でも2番目に恐ろしい存在だとされている。
ユダヤ教・キリスト教
キャラクター
アンジール(CCFF7)
- キリスト教の天使の英訳「Angel」の読み方を変えたもの。
ちなみにアンジールの使う技は全てキリスト教の「七つの大罪」が元ネタ。
カイン(FF4)
- 旧約聖書に同名の人物が存在する。
旧約聖書を意識して名付けられたかどうかは不明だが、後にランスオブカインとランスオブアベル(アベルは旧約聖書でのカインの弟)が登場。- ちなみにカインとは「槍」という意味。
- FFTの汎用キャラクター、カインのヘルプメッセージでは「私は双子の兄です。」、
同じく汎用キャラクターのアベルには「私は双子の弟です。」という小ネタが仕込まれている。
ジェネシス(CCFF7)
- キリスト教旧約聖書の創世記。
転じてラテン語で創世主の意味を持つ。
セフィロス(FF7)
- ユダヤ教から派生した神秘思想カバラにおける生命(セフィロト)の樹から。
キリスト教ではエデンの園の中央に生えていた知恵の実がなる樹を指す。 - 現在のタロットカードもセフィロトの樹をベースにしていると言われている。
装備品
アスカロン(FF10)
- 聖ジョージ(ゲオルギウス)伝説における竜殺しの剣(リチャード・ジョンソンの『七勇士』に登場)。
サイクロプスが鍛えた剣で、幼少時に聖ジョージをさらった魔女から授けられた。
ロンギヌス(FF7)
- キリストの処刑に使われた聖槍。ロンギヌスは元々処刑を実行したローマ兵の名であるとされる。
(ただしこの「キリストを槍で刺した兵士」が実在したかは定かではない)
なおこのロンギヌスさんという名前は、当時は現代日本の佐藤さん並に一般的な苗字だったらしい。- ちなみにキリスト教圏ではホーリーランスとも言われる。
- この「兵士の名前がロンギヌス」というのは後世の人間による創作と言われるが、現代のキリスト教においては「聖ロンギヌス」として正式に列聖されている。
アポカリプス(FF7)
- キリスト教新約聖書の黙示録。
モンスター
アポクリファ(FF6)
- ユダヤ教・キリスト教で正典に加えられなかった、外典を差すことば。
インキュバス(FF13)
- 就寝中の女性を襲い、精液を注ぎ込むとされる下級の悪魔。ラテン語で「上に横たわる者」。
サキュバスと対を成す存在。
ガブリエル(FF零式)
- キリスト教、ユダヤ教で重要な位置にある天使。(三大天使or四大天使の一人)
キリスト教では、聖母マリアに「受胎告知」をした事で有名。
カルコブリーナ(FF4)
- ダンテの神曲に名前の由来が登場。
ゴルベーザ四天王(FF4)
ゴーレム(FF2~)
- ユダヤ教において、神に近づくために造られた人造人間。ヘブライ語で「原材料」を意味する「Gelem」が語源。
土や石が一般的な材料として使われるが、実は無生物であれば何でも良いとされる。- 生物だったもの(要は人間や動物の死体)を素材にしたフレッシュゴーレムというのもある。
- 就寝中の男性を襲い、精液を搾り取るとされる下級の女悪魔。ラテン語で「下に横たわる者」。
インキュバスと対を成す存在。
サタン(FF6)
- キリスト教に登場する悪魔の総大将。7つの大罪のうち「憤怒」を司る。
統制者ハシュマリム(FFT)
- 第四階級の天使である主天使の一体、ハシュマル(ハシュマリム)。
主天使は天使たちの務めを「統制」するとされる。
憤怒の霊帝アドラメレク(FFT)
- アッシリアの太陽神、アドラメレク(アデランメレク、アドラマリク)。
月神アナンメレクと対を成す主神の一体だったが、キリスト教において上位の悪魔、殺人の神とされた。
ベルフェゴール(FF4)
- 七つの大罪のうち「怠惰」を司る。便器に座っている姿で描かれることが多い。
元々は古代モアブで信仰されていた神バアル・ペオルが、キリスト教の浸透によって貶められ悪魔となったという。
ベヒーモス(FF2)
- 旧約聖書のヨブ記などに登場する、巨大な獣。アラビア語読みするとバハムート。
- 元は食用に神が創造した生物(カバのような姿)とされていた。
ベルゼブル(FF2)
- 七つの大罪のうち「飽食」を司る悪魔。蝿の王という名の通り、巨大な蝿の姿をしている。
元々はカナアンの主神バールだったが、異教の神と言うことで貶められ、このような姿になったと言う。
魔人ベリアス(FFT)
- 堕天した力天使の主である第三階級の悪魔、ベリアス。人間を誘惑して傲慢にさせるとされる。
マモン(FF4)
- 七つの大罪のうち「強欲」を司る。マモニスとも呼ばれ、英語で拝金主義を意味するマモニズムの語源でもある。
他の悪魔と違い異教の神が貶められた姿ではなく、腐敗した中世の教会がお布施を集めるために作り出した悪魔と言われている。
まりあ(FF6)
- 言うまでもなくキリストの母、聖母マリアから。
リリス(FF4)
- アダムの最初の妻とされる女性。二人の間に生まれた子供は、リリムという夢魔になったと言う。
- アダムの妻という伝説は中世に誕生した。それ以前は夜の妖怪で、男児を害すると言われていた。
ルシファー(FF2)
- 七つの大罪のうち「傲慢」を司る堕天使の長。サタン、悪魔と同一視されることも多い。
必ずしも悪というわけではなく、神の意思に背き、悪魔に堕とされてまで人間に光(=知恵)を与えた者として崇拝されることもある。
ソロモン72柱
レメトゲンに載っているソロモンが使役したという72柱の悪魔。
アシュマダイ(FFL、キャラクター)
- 7つの大罪のうち「色欲」を司る悪魔。別名アスモデウス。
アガレス(FF9)
- 30の軍団を指揮する大公爵。巨大なワニに乗った老紳士。
アスタロート(FF2)
- 女神イシュタルが貶められた姿とされるが、なぜか性別まで変わってしまっている。
アムドゥスキアス(FF6)
- 29の軍団を率いる公爵。ユニコーンか、ユニコーン頭の人間の姿。
- 地獄の大公爵で、40の軍団を指揮する司令官。
元ネタはエジプト神話の神だが、キリスト教では悪魔とされた。
ヴェパル(FF9)
- 29の軍団を率いる人魚の姿の悪魔。
エリゴル(FF7)
- 60もの軍団を率いる騎士心公。
オセ((FF12)
- 3または30の軍団を率いる地獄の大総裁。
グラシャラボラス(FF3)
- 36の軍団を率いると言う地獄の伯爵。カークリノーラスとも。
ちなみに名前はグラシャ=ラボラスと分けられる。
ダンタリアン(FF9)
- 36の軍団を率いる多頭の悪魔
バラム(FF8、地名)
- 40の軍団を率いると言う地獄の大公爵。恐怖公という異名を持つ。
ブーネ(FF12)
- 30の軍団を率いる大公爵。ブネとも呼ばれる。
フェニックス(FF12)
- 20の軍団を率いる公爵。話す言葉は美しい歌だが、聞いた者は心が崩壊したり、最悪死亡することも。
ブエル(FF8)
- 50の軍団を率いると言う地獄の長官。
フォカロル(FF8)
- 30の軍団を率いて海を支配する公爵。
マルコシアス(FF6)
- 30の軍団を指揮する大公爵
アガレスと違い、こちらはヘビの尾を持つ有翼の狼の姿
幻獣
リヴァイアサン(FF3)
- 厳密にはFF2から登場、ベヒーモスと対を成す獣。
- 聖書ではベヒーモスと同じく食用の獣とされたが、こちらは元々海龍である(後に鯨の姿としても描かれる)。
- 悪魔としても描かれ、その場合七つの大罪のうち「嫉妬」を司る。
- wikipediaには「その姿は、伝統的には巨大な魚(クジラ)やワニなどの水陸両生の爬虫類で描かれるが、後世には海蛇や(それに近い形での)竜などといった形でも描かれている。」と書いてあるから元々鯨だったんじゃないの。
アーク(FF9)
- ヘブライ語で「箱」を指す言葉。転じて「箱舟(Arc)」、「聖櫃(Ark)」。
FF9では飛空挺を召喚するものなので箱舟のイメージが近いが、英語版での表記は「Ark」となっている。
密告者シュミハザ(FF12)
- エノク書に記述のある、グリゴリの堕天使の副長。
ユニコーン(FF6)
- 螺旋状の角を持った白馬の姿で描かれ、処女のみが手懐けられるとされる伝説上の一角聖獣。
起源は古代インドのサイとする説が有力だが、現在のようなユニコーンが登場するのは聖書の訳書が初。
二本角のバイコーンという亜種もおり、これらは元々は同一の存在だったとも言われる。
セラフィム(FF6)
- 熾天使。最上位の天使とされており、その体は神への愛と情熱で燃え盛っていると言われている。
地名
ゴルゴラルダ処刑場(FFT)
- イエス・キリストが十字架に磔にされたとされる場所、ゴルゴタの丘。
よく間違われるが、「ゴルゴダ」ではない。
インド
キャラクター
ヴァータ(FFL)
- インド神話に登場する風神。サンスクリットで「空気」「風」の意味を持つ。
同じく風の神で「風天」として仏教にも組み込まれたヴァーユに比べるとマイナーな神様。
装備品
ヴィシュヌベスト(FF4)
- ヴィシュヌはヒンドゥー教における三柱の主神の一柱で、宇宙の維持を司る。
仏教では那羅延天とされる。
ガーンデーヴァ(FF13-2)
- ヒンドゥー教の聖典『マハーバーラタ』に登場する神弓。
英雄アルジュナがカーンダヴァの森を焼く際に火神アグニから借り受けたとされる。
- インドラはヒンドゥー教における神々の一柱で、雷を操る雷霆神。仏教では帝釈天とされる。
インドラの槍は聖典『マハーバーラタ』に登場する武器。名称不明だが「シャクティ」と言われることも。
一度しか使えない代わりにどんな敵でも一撃で殺す必殺の槍だが、インドラ本人は使用していない。
物語の中では、不死身を齎す黄金の鎧の剥奪と引き換えに英雄カルナに与えたものとされている。
モンスター
ガルーダ(FF3)
- ヴィシュヌ神が乗り物としている霊鳥。人の胴体を持った巨大な赤い鷲で、金色に輝く。
日本にも仏教の守護神の一柱「迦楼羅(かるら)」として伝わり、炎を吐く霊鳥とされた。
グリフォン(FF3)
- 上半身と翼が鷲、胴体がライオン、耳が馬の混合生物。
巣の中に宝石を溜め込んで空から監視し、これを狙って巣に近付いた人間を食い殺すとされる。
後に西洋に広く伝播し王権・知識を象徴する神聖な存在とされるが、発祥時点では凶暴な怪物である。
- ナーガはインド神話に登場する蛇の精もしくは蛇神。その王をナーガラージャと呼ぶ。
蛇を食らう鷲の神であるガルーダとは敵対関係にある。
マンティコア(FF1)
- 「人を食らう者」を意味する怪物。
人の顔、ライオンの身体、コウモリの翼、サソリの尾を持つ混合生物。
- インド神話に登場する精霊で男性型がヤクシャ、女性型がヤクシニー。
財宝神クベーラの従者で、クベーラの宝物の番人を務める。
仏教では夜叉と表記され、毘沙門天の名で取り入れられたクベーラの従者を変わらず務めている。
ラクシャーサ(FF1)
- ヒンドゥー教における人を惑わし喰らう悪鬼。
仏教では羅刹天として夜叉とともに毘沙門天の眷属として仏法の守護神とされる。
幻獣
アスラ(FF4)
- 古代インドの鬼神。インド神話で主に進行されるデーヴァ神族の敵対者とされる。仏教に取り入れられ、阿修羅と表記されるようになる。
ちなみにゾロアスター教の最高神アフラ・マズダとは同じ語源を持つとされている。
ラクシュミ(FF6)
- ヒンドゥー教の美の女神。ヴィシュヌの妻とされる。
シャンカラ(零式)
- シヴァ神の異名のひとつ。
地名
スーリヤ湖(FF13)
- インドの太陽神。
マハーバラ坑道(FF13)
- インドの叙事詩でヒンドゥー教の聖典『マハーバーラタ』より。
長さはギリシアの叙事詩『イーリアス』をしのぎ、パンダヴァ王国の王位継承者と敵国のカラウヴァ王国の戦争を描いた内容である。
主人公の1人にインドでも主要な神クリシュナがいる。
王都マハマユリ(零式)
- 孔雀明王のサンスクリット語名、マハーマユリ。
ローシャナ(零式)
- 大日如来のサンスクリット語名、ヴァイローシャナか。
中国
装備品
- 三国志屈指の猛将・呂布、関羽、張飛の武器。
ゴクウの棒(FFT)
- 西遊記でおなじみの斉天大聖・孫悟空。如意金箍棒という伸縮自在の棒を愛用している。
沙悟浄の槍(FF6)
- 西遊記で孫悟空らとともに玄奘三蔵の従者となる妖怪。「川の妖怪」ということから日本では河童として知られている。
降妖宝杖という半月型の刃がついた長柄の杖を愛用している。
幻獣
キリン(FF6)
- 四霊と呼ばれる瑞獣の一体。時の権力者が仁政を行うことで現れると言われる。
鹿の胴、牛の尾、馬の足、狼の頭を持ち、雄には角が1本生えているとされている。
また、四神(玄武、白虎、青龍、朱雀)の上位として中央、土行を守護する獣とされることもある。
モンスター
トウテツ(FF15)
- 四凶と呼ばれる怪物の一体。体は牛か羊で、曲がった角、虎の牙、人の爪、人の顔などを持つ。
何でも食べる猛獣とされており、そのイメージから転じて魔を喰らう魔除けとされるようになった。
キュウキ(FF15)
- 四凶と呼ばれる怪物の一体。中国最古の地理書『山海経』では、ハリネズミの毛が生えた牛の姿で、犬のような鳴き声を上げるとされているが、『海内北経』では人食いの翼をもったトラで、人間を頭から食べるとされている。
トウコツ(FF15)
- 四凶と呼ばれる怪物の一体。頭は人間で体はトラの姿をした怪物で、猪のような長い牙と、長い尻尾を持っている。常に天下の平和を乱そうと考えている。
コントン(FF15)
- 四凶と呼ばれる怪物の一体。その名の通り、混沌(カオス)を司っており、長い毛を生やした犬のような姿をしている。目があるが見えず、耳もあるが聞こえない。脚はあるのだが、いつも自分の尻尾を咥えてグルグル回っているだけで前に進むことは無く、空を見ては笑っていたとされる。善人を忌み嫌い、悪人に媚びるという。
日本
日本書紀、古事記、風土記等。
装備品
あめのむらくも(FF5)
- 漢字で書くと天叢雲剣。スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した際に、その尾から出てきた剣。
日本武尊が駿河国で野火に襲われた際、この剣で草を薙ぎ払って難を逃れたことから「草薙の剣」とも言う。
三種の神器の一つであり、熱田神宮の御神体。
小烏丸(FF12)
- 桓武天皇が八咫鴉から授かった伊勢神宮の神刀。
刀工・天国の作とされ、鋒両刃造という独特の刀身を持つ。
後に平貞盛に授けられ平家の宝刀となり、壇ノ浦の戦いで海中に沈んだかと思われていたが、小烏丸とされる刀が伊勢家に伝わっており、現在は天皇家に返納されて東京国立博物館に所蔵されている。
佐助の刀(FF1)
- 真田十勇士の一人、猿飛佐助。
架空の人物ではあるが、伊賀下忍・上月佐助がモデルであるとする説もある。
村雨(FF4)
- 南総里見八犬伝に登場する刀。鞘から抜くと刀身に露が浮かぶため、「抜けば玉散る氷の刃」と囃される。
鎌倉公方家に伝わる宝刀で、八犬士の一人である犬塚信乃が所持している。
村正(FFT)
- 徳川家に災いをもたらすとされた妖刀。
元々村正は戦国時代に流通した伊勢の刀工の一派で「千子」とも呼ばれ、本多忠勝の名槍「蜻蛉切」も村正の一本である。
- 弓の名手・那須与一(宗隆、資隆)から。
源平合戦、特に1185年の屋島の戦いで平家方の船に掲げられた扇の的を射落とす活躍で知られる。
雷切(FF4TA)
- 戦国武将・立花道雪(戸次鑑連)の愛刀。
元の銘は「千鳥」だったが、道雪がこの刀で雷神を斬ったという伝説にちなんでこう呼ばれる。
また、上杉謙信が一両筒の火縄銃を切断したという逸話が残る長船兼光の刀も雷切と呼ばれる。
特技
天照(DFFUT)
- いわゆる太陽の神、天照大神のこと。三貴子の一柱で、上スサノオノミコトの姉。
モンスター
のつご(FF13-2)
- 愛媛県や高知県に伝わる妖怪。
人間の歩行の邪魔をするもの、奇声をあげるものなど、さまざまな伝承がある。
やまたのおろち(FFL他)
- 日本神話では恐らく最もメジャーな怪物。
頭と尾をそれぞれ8つずつ持つ大蛇の姿をしている。
クシナダヒメを食らおうとしたところでスサノオノミコトに倒される。
この時、尾の中から出てきたのが上述のあめのむらくもである。
トウビョウ(FF15)
- 中国地方や四国地方に伝わる憑きもの。
蛇の憑きものといわれ、その姿は10~20cmほどの長さの蛇。体色は全体的に淡い黒だが、首の部分に金色の輪があるという。
中南米
装備品
オグンブレード(FFTA)
- オグンはブードゥー教に伝わる戦いの英雄とされる神。
優れた戦士であるが、他にも様々な役割を持つとされる。
モンスター
チョンチョン(FF13)
- チリに伝わる、大きな耳をした空飛ぶ生首のような姿の化物。
幻獣
ケツァクウァトル(FF8)
- ケツァルコアトルとも。アステカ神話の農耕神、風神。別名「翼蛇神」。
アフリカ諸国
モンスター
ユルグ(WOFF)
- ドゴン族の神話に登場する青白いキツネで、人間の祖先となる精霊ノンモに先立って生まれた混沌の象徴。
ユルグの誕生により大地は穢れてしまったため、創造主アンマは後事をノンモに託して天に帰った。
オーストラリア・オセアニア
モンスター
グランガッチ(FF13)
- アボリジニの伝説にある、ワニの姿の精霊。
フクロネコの精霊に襲われて逃げ延びたという伝説が残る川べりの洞窟が複数存在する。
クトゥルフ
装備品
ン・カイの腕輪(FFT)
- ン・カイはクトゥルフに登場する、一切の光が届かないという暗黒世界。
アメリカ・オクラホマ州に存在するという地下世界クン=ヤンのさらに下にあるという。
地名
インスマ海岸(零式)
- 『インスマスを覆う影』の舞台となるマサチューセッツ州の港町インスマス。
表向きは寂れた漁村だが、裏では邪神ダゴンを祀る教団が支配しており、住人は魚とも蛙とも形容される「インスマス面」と呼ばれる姿をしている。
出典が不明なもの
シヴァ(共通)
- 由来がインドのシヴァ神説、シバの女王説、雪の女王説、方言「しばれる」説などの複数説がある。
ちなみにインドのシヴァ神は男根の象徴ともされている程の男神。元ネタにするにしてもいじってあるのだろう。- 嫁であるパールヴァティと混ざった可能性がある。また、住居であるといわれるカイラス山は万年雪が存在することから能力が考えられたのかもしれない。
ライディーン(FF6)
- FF6でオーディンがパワーアップするとライディーンになるのだが‥‥‥‥‥ライディーンって誰だ!?
- 一応同じ名前に勇者ライディーンとか超者ライディーンとかいうアニメがあるが…関連があるかは不明
- ライディーンという名前の初出はアニメ「勇者ライディーン」だが、その名前の由来は江戸時代の大関「雷電 爲右エ門」から。
いずれにせよオーディンとは名前が似てるだけで神話的な関連はない。