【マヒャド】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:04:34

・ヒャド系呪文

【ヒャド】【ヒャダルコ】【ヒャダイン】―【マヒャド】―【マヒャデドス】

【ヒャドマータ】

概要

DQ3以降で登場する【ヒャド系】の呪文。
DQ3とDQ4は敵1グループに100ポイント前後、DQ5以降は敵全体に90ポイント前後のダメージを与える。
DQ8まではヒャド系の最上位呪文の座に君臨していたが、初登場のFC版DQ3を除けば習得が微妙に遅いためか、その存在感は薄い。
いくつかのDQ漫画においても登場しているが、本編での扱い自体が地味だからかあまり目立った活躍は無い。

DQ2(エニックス版ゲームブック)

DQ3より後に発売されたため、この呪文が逆輸入されている。
ただし【ロトの子孫たち】は使えず、終盤近くで同行するNPCの賢者アルファズルが使用する。

DQ3

【魔法使い】【賢者】が修得。
消費MP12で、敵1グループに88~111のダメージを与える。
プログラムミスにより下位のヒャダインと習得レベルが入れ替わっているため、レベル26でいきなり覚えることが出来る。
魔法使いがこのレベルに達するのは、大体【サマンオサ】周辺を冒険している時期なので、この時点で約100ダメージというのは相当な威力だった。
然程急ぐ必要のない【やまたのおろち】退治などにも貢献し易く、長い期間パーティの切り札として活躍する。
【バラモス】もヒャド系には弱耐性なので、【スクルト】【バイキルト】を唱え終えた魔法使いはマヒャドで攻撃役に転じることもできる。
 
敵使用時は全員にダメージ55~66。
この呪文を使うモンスターには、【バラモスの城】にて集団で出現しパーティを苦しめる【エビルマージ】や、【ルビスの塔】の代名詞とも言える【ラゴンヌ】など、印象的な使い手が多い。
そして何より、ラスボスである【ゾーマ】が使って来るのでそれが一番印象に残っているプレイヤーも多いだろう。

しかし威力については雑魚敵のものと同じで、ラスボスの攻撃手段としてははっきり言って弱い。
FC版では低確率でマヒャド2連発があるが、終盤のマヒャド2発はほとんどサービス行動である。
【まほうのよろい】などの耐性防具も多いので、ゾーマの攻撃の中では一番安全。使用頻度も闇の衣の有無にかかわらず最低。
外伝では呪文使い扱いされることも多いゾーマでも、こと原作においては呪文面では【バラモス】の方が余程脅威的なのだ。

とはいえ、【ひかりのたま】を使う前のいわゆる「闇ゾーマ」は仕様上1ターン目にはほぼ確実に最高威力の【ふぶき】(リメイク版では【こごえるふぶき】)とセットで食らうことになるため、冷気系特化の大魔王として強烈なインパクトを残すには十分であった。
 
【ファミコン神拳 奥義大全書】巻の五「ドラゴンクエストⅢ」の巻頭付録の呪文紹介では「絶対零度!!!」と少々大げさな表現がしてある。ロト紋みたいだ。

リメイク版

習得レベルのミスが修正され、本来のレベル32と妥当な習得時期になった。【うごくせきぞう】【グール】などを相手に活躍が見込める。

ゾーマのマヒャドは闇ゾーマを含め【制限行動】になった。

両手に呪文エネルギーを溜めて放つアニメーションが追加された上、着弾時に無数の氷柱エフェクトが発生する特別演出となっており、”ゾーマ=マヒャド使い”というイメージを強調するのに一役買っている(見方によってはゾーマ自身がマヒャドを喰らっているようにも見えてしまうが…)。

また耐性が重複可能になったことから、ブレス耐性防具2つ+【フバーハ】状態かつ呪文耐性防具1つ以下の場合、ダメージ期待値は凍える吹雪を若干上回るので完全下位互換というわけでもなくなった(【主人公(DQ3)】【ひかりのよろい】【ゆうしゃのたて】を装備&フバーハ状態の場合がこれに当てはまる)。

MPが有限になったガラケー版以降では、ゾーマのMP切れはサービス行動とも言えるマヒャドが唱えられなくなることで、弱体化するどころか攻撃の激化を引き起こすことがあるため、危険度が増す(特に闇ゾーマの場合)。【デスタムーア】と異なりこの状態を抜け出す方法が無い。

小説版

【エビルマージ】【ラゴンヌ】など、敵ばかりが使用している。

CDシアター

魔法使いマリスが使用している。
パーティーが【魔の島】で大量の魔物の群れに当たった際、敵モンスターの炎を受けたお返しに打ち返している。
CDシアターオリジナルの詠唱は「氷の嵐!」だけでかなり短い。

DQ4

【ブライ】がLv32で習得する。消費MP11、敵1グループにダメージ88~112(100±12)。
 
本作以降は急速に影が薄くなってしまう。
FC版ではAIの都合上ブライが【バイキルト】などの補助呪文をまともに使えないため、
唯一のヒャド系の使い手でもある彼は馬車の肥やしになることが多く、結果としてこの呪文も使われない。前作からややMP消費が軽くなってはいるのだが。
一応、勇者【パルプンテ】【光り輝く竜】に変身したときに(勝手に)唱えることもある。
むろんマヒャドだけが目的なら【モシャス】でブライに変身したほうが賢明であろうことは言うまでも無い。
 
敵が使った場合は全員にダメージ55~67となる。
【マヒャドフライ】というそのまんまなモンスターが初登場。耐久力は低いが集団で登場して高確率でマヒャドを唱えてくるので、うっかり討ち漏らすと大打撃を受ける。
その他の使い手には【ブルデビル】【エビルプリースト】がいる。
【ベギラゴン】と違って【みずのはごろも】でも軽減できないので喰らうとキツい。
ちなみに、本気を出した【ビッグスロース】もこの呪文を唱えることがあるが、MP不足のため不発に終わる。
味方側で一気に影が薄くなったこともあり、この作品以降は中盤~終盤の強敵によく使われる呪文というポジションで存在感を維持していくこととなる。
 
ちなみに小説版、CDシアター版共に【エスターク】戦でブライが使用した。
小説版ではトルネコの子守歌により眠らされたエスタークにぶつけて巨大な氷柱へと変えた。
一方、CDシアター版では眠っているエスタークを起こしただけだったが、最終形態になる前の【デスピサロ】相手にも使用し、左腕に集中攻撃する際の先陣を切る役割をした。

リメイク版

ブライに加え、【ピサロ】も初期習得済み。
 
命令できるようになったので、バイキルト目当てでブライを起用する際は彼の持つ最大のダメージソースとしてそれなりに利用価値がある。
【結界のほこら】を守る四天王の【ヘルバトラー】【アンドレアル】には【マーニャ】が得意とする炎熱系の呪文は効き難いため、代わりにブライを起用した方が殲滅効率は上がるだろう。
特にスマホ版ではアンドレアルを【ギガデイン】【バギクロス】【グリンガムのムチ】との連携攻撃で速攻殲滅可能になったので、マヒャド使いのブライはアンドレアル戦にうってつけのキャラと言える。
 
ピサロの場合は他に強力な範囲攻撃特技をいくつも持つため、まず使われないだろう。

DQ5

【女の子】がレベル30で覚える他、仲間モンスターではイエティオークキングネーレウスアンクルホーンが覚える。
味方が使った場合、敵全員にダメージ80~104(92±12)、消費MP12。
ヒャダインの削除に伴い、この作品から対象が敵全体になった。その反動か、味方側が唱えた場合のダメージが減少し、消費MPも増えた形。
これ以降はダメージ量・MP消費共にDQ7までこのまま。
ほぼ同じ性能だった【ベギラゴン】と差別化がなされた。
 
グループ攻撃から全体攻撃に変わったことで活躍の場が増えたかと言うと実はそうでもなく、魔界突入前まではそれなりに活躍が見込めるものの、それまでに覚える可能性があるのは女の子とイエティぐらい。
【初心者救済四天王】の内の2体が覚えるが、いずれも覚えるのはラスボス直前かクリア後のタイミングである。
この呪文を覚える終盤には強耐性か完全耐性持ちが敵に混ざることが多いために、全体攻撃の優位性を生かせる組み合わせに出会うこと自体が稀。
逆に、敵に一人でもマホカンタがかかっていると放てなくなるデメリットの方が目立つ。
さらに魔界まで行けば完全耐性持ちだらけで目も当てられない。
たまにヒャド系に弱いとなれば【ふぶきのつるぎ】の格好の的ということもあり、とかく活躍の場が乏しい。
【やまびこのぼうし】を装備すれば【かがやくいき】に勝る吹雪系全体攻撃となるが、
上述の通りそもそもその頃にはダメージが通る敵がほとんどいない。
しかも無耐性に180前後のダメージでは中途半端な感は否めない。
とはいえ呪文グラフィックが初めて実装された本作でのマヒャドの演出は秀逸。青い冷気が立ち昇ると共に、極太の氷柱が無数に湧き上がり突き刺さる。
 
敵が使った場合、全員にダメージ55~67、消費MP11。
【バズズ】【スカルドン】【セルゲイナス】【ラマダ】が使う。
時期的にヒャド耐性を持つ優秀な防具や仲間モンスターが多いため危険な攻撃にはなり難いが、【プリンセスローブ】を着た女性キャラは一切軽減が出来ないのでその点にだけは注意が必要である。

リメイク版

追加仲間モンスターではしびれくらげがLv50という今更なレベルで覚える事で有名。

DQ6

【賢者】が★6で覚える。性能は前作から据え置きで、敵全体に80~104ダメージ、消費MP12。
同程度のダメージを与えられる【ベギラゴン】に比べて、習得時期が異様に遅い。
全体攻撃という点でベギラゴンより優秀なのだが、これを習得する頃には他の職業で強力な全体攻撃が複数登場しているので、コストパフォーマンスが悪く感じるかもしれない。
★8で【イオナズン】を覚えるまでの繋ぎ程度の位置付けとなるだろう。一応、それまでに120回もの戦闘があるので、それなりの期間にはなる。
なお、やり込みタームになるとベギラゴンともども出番はなくなる。
特に今作では輝く息も強化されたため、山彦マヒャドすら使われることはなくなってしまった。
余談だが、SFC版ではマヒャドの呪文音と攻撃ヒット音が重なる影響か、最初の1発目のモンスターに当たった時の効果音が「ズドォン!」といつもより強烈な音で聞こえてくる。
 
また、本作(とDQ7)ではマヒャドに限らず敵が使う最上位攻撃呪文のダメージが引き上げられている。
ただしマヒャドに関してだけは55~67が60~70に変更されただけと殆ど強化されていない(他4つはダメージが20前後も強化されている)。
もっとも初登場のDQ3ではラスボスが使う呪文だけあって、ベギラゴンよりもかなり威力が高くイオナズンに迫る威力と優遇されていたため、むしろ適正な威力になったとも言える。
使い手としては【マミーウィスプ】【キラーデーモン】【グラコス】【まおうのつかい】がいる。

マンガ版

【ヘルクラウド】【デスタムーア】(第二形態)との戦いで【ミレーユ】が使用。
しかし、前者はオリジナル兵器である【メラゾーマ砲】に全く敵わず、ボッツの機転で地面を凍結させて上昇気流を起こすのに利用された。
後者では使用シーンはカットされ、ダメージ自体もほとんどなかった模様。

DQ7

【賢者】★3と割と早い段階で覚え、【死神きぞく(職業)】★8と【ダークビショップ(職業)】★6でも覚えられる。
効果範囲は敵全体。
しかし、ヒャド耐性を持ってる敵が異常に多いので殆ど使われない。
メラ系は完全耐性を持つ敵が【メタル系】【マグマロン】しかいないことを考えても、今作でのヒャド系はかなりの不遇といえる。
 
敵が使った場合はDQ6と同じで全員にダメージ60~70となっている。
使い手としては【ダークビショップ】【グレイトマーマン】【みずのせいれい】【スノーバット】(固定敵のみ)・【ボーンフィッシュ】(固定敵のみ)がいる。
数値上のダメージは大したことはないものの、DQ7の最上位装備はその殆どでヒャド耐性が穴になっているため、それらで身を固めていると意外と痛い攻撃になる。

リメイク版

転職システムの変更で上級職の呪文特技を他の職業に持ち越せない仕様になったのに伴って、【天地雷鳴士】★2でも覚えられる(覚え直す)ようになった。

DQ8

なんとイベント習得。【ゼシカ】【ハワード】に覚えさせてもらう。
しかし、その直後に行く場所は、ヒャド系に耐性を持つモンスターが集う雪山地方であるため、同時に修得するベギラゴンの方が大活躍である。
加えて、本作では【双竜打ち】の異常な強さもあり、あまり使われない。
 
範囲は敵全体。最初の頃はダメージが64~83と低いが、【かしこさ】によって最大138~157まで上昇する。
3DS版ではダメージが最初は72~91、最終的には169~188と強化された。
下位呪文のヒャダルコはベギラマより強いのだが、マヒャドは範囲で勝るものの威力はやはりベギラゴンに負けている。
 
砂漠の方で【竜骨の迷宮】イベントに着手すれば出番はある分、DQ4~DQ7よりは使える呪文かもしれない。
また、裏ダンジョンである【竜神の道】【天の祭壇】ではなかなかの活躍を見せる。
 
本作では雑魚敵の出現数に影響されてか全体的に敵が使う攻撃呪文のダメージが控えめになっており、マヒャドのダメージも全員に48~56と過去最低となっている。
使い手としてはマヒャドフライ・アイスチャイムLv5【暗黒の使い】【ドルマゲス】(第二形態)・【呪われしゼシカ】【ゼシカ像】がいる。

DQ9

効果範囲は敵全体。

攻撃魔力200400600800999
ダメージ(100%)80~104111~135142~166173~197204~228
成長倍率(加算値)100%(+0)134%(+31)167%(+62)201%(+93)235%(+124)

【魔法使い】Lv40と習得が遅い。あまりレベル上げしないとクリアに間に合わないかもしれない。
MP消費は24と非常に燃費が悪くなっているが、これでもDQ9の範囲上級呪文では一番燃費が良かったりする。
 
前作程ではないものの覚えた当初は威力が低く、【旅芸人】【バギクロス】に劣り、中級呪文に基本威力をあっさり抜かれてしまう。
別に過去作に比べて威力が低くなったというわけではなく、DQ5~DQ7の水準に戻っただけなのだが。
ただし、ベギラゴンがなくなったことで威力の低さが目立つようになり、初期状態では上級呪文の中で最弱になってしまった。
 
頼りにならない呪文に見えるが、成長率は比較的良く124(イオナズンは88)ポイント上昇する。
DQ9は弱点を突く事が重要で、氷属性のマヒャドと雷属性のイオナズンの特色を生かして上手く使い分けて戦おう。

DQ10オフライン

習得条件は【魔法使い】Lv51。仲間キャラは覚えない。
消費MPは21。
 
敵全員に【こうげき魔力】依存の【氷属性】ダメージ。ダメージ量は(82~382)±6。

DQ10オンライン

魔法使いがLv51、デスマスターがLv77、仲間モンスターはヒャドの心得SP32で習得する。消費MPは21。
ダメージは76~88。こうげき魔力169から威力が上がり始め、1500で頭打ち(ダメージは501~513)になる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【ベロニカ】【ロウ】がレベル44で習得する。
消費MPは20、攻撃範囲は敵全体、氷属性、ダメージは120±16(104~136)。
攻撃魔力249から威力が上がり始め、攻撃魔力323になるとダメージは240±16(224~256)になる。
 
相変わらず素の威力は【ベギラゴン】に次いで低いと言ったところだが、過去作では上級呪文の中で全属性中最低威力であり、ダメージ期待値は92しか無かったため、実は今作で地味に威力が上がっている。
今作でのダメージ期待値は120。高いとは言い難い値だが、それでもありがたい。
実は威力成長も早めで、成長した後の最終的な威力も【イオナズン】の次点。ちょっと差は大きいが、あちらは習得レベルが57とだいぶ遅いのでこの威力格差は妥当なところ。
ただし、属性の関係上やや苦手な敵が多いことに注意が必要。
 
もちろん、目覚めし【セーニャ】も使える。
この時期のセーニャにとっては数少ない全体攻撃の手段でもあり、まさにマヒャドの全盛期。
特に【ヒノノギ火山】では無類の強さを発揮し、弱点特効も合わせると雑魚戦で平均200~300ダメージを余裕で叩き出せる。
 
過ぎ去りし時を求めた後でも、MP効率に優れるためベギラゴンと共に活躍出来るだろう。
ベロニカの場合はイベントの仕様で、それらとほぼ同じ時期に【イオグランデ】を習得可能だが、イオグランデの消費MPの多さを考えると雑魚戦ではこちらも選択肢に入る。
最終的にはイオグランデに取って代わられる存在なのは確かだが、歴代シリーズのマヒャドの不遇ぶりとは一変した活躍を見せ、加えて長年のライバルであるイオナズンが今作では不遇な扱いである点も考慮すると、プレイヤーへの貢献度は歴代でもトップクラス。
 
一方のロウは、習得レベルの44からベロニカ(目覚めしセーニャ)がイオナズンを覚えるまであれば、素の攻撃魔力の差はロウより10~20前後ほど高いという程度。
そして、ロウは両手杖を装備することが多く、セーニャは耐久を重視してスティック+盾装備であることが多いので、手に持つ装備の差で攻撃魔力は同等になる。
あとは二人のレベル差とパッシブスキルと防具・アクセサリー次第ではあるが、覚醒セーニャの時期だと攻撃魔力が上がらない【はぐれメタルヘルム】聖女装備という選択肢もあるため、頭防具や胴体防具による攻撃魔力の補強はセーニャが劣ることも多くなる。
なので、ロウのマヒャドも目覚めしセーニャと同等かそれ以上の威力を誇る。
 
さらに、ベロニカが再び仲間になった後でもロウの場合は【ウラノスの大秘法】によって魔力の急成長が可能なので、早めにこのクエストを消化すればこれで得られる攻撃魔力50によって、しばらくの間は素の攻撃魔力はベロニカと横並びになることも十分有り得る。
そのためツメ装備でもない限りはロウのマヒャドが見劣りすることは少ないため、ロウのヒャド系専門家という地位は保たれることとなる。
もっとも、目覚めしセーニャも含めて【やまびこの心得】があるぶん期待値では劣ってしまうが…。
またマヒャド自体が弱いわけではないものの、ロウの場合は【グランドクロス】の方が威力に期待出来る場合も多いので、敵の耐性には気を付けて効果的に使っていこう。
 
なお、マヒャデドスを最速で取りに行った場合レベル46で習得出来てしまうので、威力だけを重視するプレイヤーからはすぐにお役御免になってしまう。
同じことがイオナズンとイオグランデの関係にも言えるが、ロウの場合はスキルリセットを前提にする必要があるのと、最速でマヒャデドスを取りに行くと時期的に貴重な蘇生手段の【復活の杖】を犠牲にしてしまうため、バランスを重視するなら自然とマヒャドに頼る時期も長くなる。
というより早くマヒャデドスを覚えさせても、その時点でのステータスと入手できる装備ではマヒャデドスにこうげき魔力が追い付かず消費MPに見合った火力を出しづらいため、コスパ面を考えるとマヒャドのほうが使いやすい。これは復帰後のベロニカも同様である。
 
ベロニカのものは【れんけい技】【マヒャダイン】(セーニャの【氷結らんげき】)と【メドローア】【主人公】のメラゾーマ)、ロウのものは【ばくれいきゃく】【マルティナ】【ばくれつきゃく】)の前提条件になっている。
 
今作の攻撃呪文は敵が使っても威力が高いため、マヒャドでも全員100前後のダメージを受けてしまう。
【邪竜軍王ガリンガ】【魔王ウルノーガ】の第二形態などが使用。DQ8の時と比べると威力が倍ほどに上がっているが、この時期のボスの火力としてはそれでも弱い部類に入る。
普通の雑魚モンスターの使用者もそれなりに多いため、連発して受けるとそれなりに危険。特に【うずしおキング・強】の使うものは危険度が高い。当然【制限行動】ではあるものの、【メイルストロム】【重ねしんくうは】と併用されるとパーティが一瞬で壊滅する恐れがある。
そして過ぎ去りし時を求めた後では、【白の入り江】にてマヒャド地獄を経験することになる。
【キングマーマン・邪】率いる【マーマンダイン・邪】4匹によるマヒャド連打、下っ端を倒したと思ったらキングマーマン・邪の暴走マヒャド&【ザオリク】で立て直し、蘇ったマーマンダイン・邪がまたマヒャド、さらに運が悪ければ【クロスマヒャド】…と、不用意に挑もうものならパーティ全体をマヒャド漬けにされることに。
なお、氷の魔女である【リーズレット】はこの呪文は使えない。時期が時期だけに仕方ないが。

DQM・DQM2

ヒャド系最強呪文として登場。
Lv.25でヒャダルコが成長してマヒャドになる。
道中はED前ぐらいまでなら使えないこともないが、対戦では一切使い道はない。
しかし、【マダンテ】を思いつかせるには必須の呪文なので、思いつかせたい場合、覚えるまでは忘れさせてはならない。

DQMCH

今作でもヒャド系最強呪文として登場。範囲はDQ4以来の1グループ。
Lv.24で前作同様ヒャダルコから成長するが、やはり出番は道中の中盤以降ほぼないだろう。

バトルロードシリーズ

必殺技として登場。肩書きは「究極氷結呪文」。
 
氷属性の技を3つで発動する。敵全体に氷属性の呪文攻撃をする。
ただし【凍える吹雪】の発動条件が被った場合はそちらが優先される。
 
バトルロード2以降は相手の呪文守備力を下げる効果が追加された。
 
また、【ドルマゲス】【デスピサロ】といった魔王・大魔王も使用する。だが元祖マヒャド使い【ゾーマ】様はもちろん通常・真共にマヒャドは使うものの、【メラゾーマ】(通常版)や「まかいのほのお」(真)など、むしろ炎攻撃の方が得意である(レジェンド大魔王カードにもそう書いてある)。
こちらは氷属性の他に暗黒属性が入っている。
 
実況では「マ」にアクセントが付いている。

トルネコ2

魔法使いの呪文で、消費HP20、ダメージは35~55。
使い勝手は悪いが、あの【バーサーカー】を確殺できるので突然襲われたら使おう。
でもメラゾーマがあれば必要ないか。

【魔のダンジョン】の10F~12Fはバーサーカー、シャーマン、ようがんまじん、ミミックしか出現しないが、いずれもマヒャドで確殺できる。(ようがんまじんは炎系なので倍ダメージ。)

ヒーローズ1

ゼシカがヒャダルコを覚えている状態で、スキルポイントを16P消費して覚えられる。
消費MPは19。前方に巨大な氷の塊を呼び起こし周囲の敵を攻撃し、稀に凍結させる。
性能はヒャダルコと同じだが、威力と範囲で勝り、コストと詠唱時間で劣る。
イントネーションは「マヒャ↑ド」であり、ゲーム発売に先駆けて2014年10月28日放送の「ドラゴンクエストヒーローズTV 特報版」にて堀井が解説している。
動画に登場する今作のアリーナ役の中川翔子は「違って覚えてたっていう人がもしかしたら他にもいるかもしれないですね」と心配しており(実際、彼女自身も勘違いしていた)、実際にCDシアター版DQ3,4のマリス役とブライ役は、残念ながらイントネーションを間違えていたことがわかる。

ヒーローズ2

前作に引き続きゼシカが使用可能。ヒャダルコを覚えかつLv24以上の状態でスキルポイント15P消費して覚えられる。
主人公も鞭の熟練度Lvが13になると師範の施しにより鞭装備時限定で使用可能になる。
消費MPは24に増加したが攻撃範囲が任意で選べるようになり使い勝手が向上した。
その仕様の関係上壁越しや崖上及び崖下にいる敵の掃討に使うことも可能。
使い方次第では敵を一方的にハメ殺すことも可能。ただやり過ぎるとゲームバランスを崩壊しかねないので注意。
使うならクリア後の【やんちゃなモンスター】を倒す、もしくは敵の足止めに使う程度に留めておこう。

トレジャーズ

敵範囲に氷結属性の大ダメージを与える呪文。
Lv33以上の【キュートスライム】【ツンドラキー】【ホロゴースト】【クイーンスライム】【イモータルパール】が覚えている可能性がある。
ヒャダルコを覚えているモンスターがLv33になると自動的にマヒャドに進化する。

ライバルズ

第9弾カードパック「再会と誓いのロトゼタシア」にて実装。魔法使い専用のレア。
ヒャダインとヒャドマータを除けば、ヒャド系呪文の中では最後に実装された。

コスト5
縦1列にいる氷塊以外の全ての敵ユニットに4ダメージ
自分のデッキにメラ系の特技カードが無いなら手札にあるこのカードのコスト-2

メラ系を採用しなければ3コストで使用可能。
3コストで1列4点は、かつて猛威を奮った【まわしげり】の前後撃ち分け可能版といえるのでかなり強烈。

ウォーク

敵全体にヒャド属性中ダメージを与える。消費MPは24。
ジバリーナと共にサービス開始当初から実装されている上級呪文である。
恒常装備のゴシックパラソルや、覚醒したヒイラギどうじのこころなどで修得可能。
派生形に、ウロボロスの杖で得られる強化版の「マヒャド改」、これと同程度の威力を単体に5回もぶつける「マヒャドストーム」がある。

DQタクト

Aランクとくぎとして登場。前方横3マス・消費MP92。
範囲内の敵全てにヒャド属性の呪文大ダメージを与える。
最大強化で威力+50%・消費MP70まで強化可能。
「クレリア」才能開花で【つららスライム】が使用可能。

ドラけし!

【マヒャドフライ】のスキルとして登場。
スキル使用可能回数・7回
「氷のやいばを飛ばす 呪文で縦に長い六角形の範囲にダメージを与える」

ダイの大冒険

【フレイザード】【ノヴァ】が使用している。また、【ボラホーン】【凍てつく息】(コールドブレス)はマヒャド級の威力があると言われていた。
 
フレイザードはバルジ島にて【ダイ】との初戦で使用。
ダイのレベルアップを確信しブレスでは効かないと判断したのか氷系の最上級呪文をぶつけた。しかし、身体を凍らせかけたが、メラの魔法剣で防がれてしまった。
ノヴァは港町【サババ】における【ハドラー親衛騎団】戦で使用。【オリハルコン】に直接的なダメージがないことを承知で、敵の足止めと極低温状態での金属強度の低下を狙って放つも、【シグマ】の持つ【シャハルの鏡】に跳ね返されてダイと【ポップ】を巻き添えに自分が喰らって凍り漬けになってしまう。
しかし、この先走りのおかげで【メドローア】を用意していたポップが呪文反射の存在に気付けたため、メドローアをはね返されての全滅や相殺による魔法力の浪費といった最悪の事態は免れた。
 
ダイ大では【メラ系】【ヒャド系】の二種類の呪文はプラスかマイナスかの差はあるが根本的には同じ熱を操る魔法であるとされており、この二つの先には極大呪文は存在しない。
実際に両者の最強呪文である【メラゾーマ】とマヒャドは片手で使われている。
漢字表記は特に無かったが、おそらく下位の呪文と同じく氷結呪文だろう。
 
極大呪文こそないが、これと対を成すメラゾーマはいろんな人にホイホイ手軽に使われている反面、この呪文は上述の通り使い手がかなり限られており、【大魔道士】となったポップでさえ使えなかった(ヒャダインは作中で使わなかったが習得している)ことなど、多少は格の高い呪文として扱われている。
ただメラゾーマそのものは安っぽく使われていても【フィンガー・フレア・ボムズ】【マホプラウス】【カイザーフェニックス】といった多彩な応用技もあり、それらは極大呪文にも似た特別な存在感はある。反面マヒャドはそういった応用は一切されていないので地味ではある。

勇者アバンと獄炎の魔王

ウルス湾の底にある【海底宮殿】に侵入する際に【マトリフ】が使用している。
【バギ系】呪文で海を割り、同時にマヒャドを放って海を凍結させて海底宮殿への道を作り出した。
マトリフの魔力を持ってしてもさすがに一時的なものであったが、本編での地味なイメージを払拭するド派手な活躍であった。

ロトの紋章

賢王【ポロン】【合体魔法】として何度か使用。
バギクロスと組み合わせで合体呪文「氷刃乱舞 マヒアロス」を獣王【グノン】戦での覚醒直後に使用。
また、両手からマヒャドを撃つ合体呪文「マヒャド×2」を【やまたのおろち】戦で使用した。
さらに異魔神との最終決戦のために編み出した究極の合体呪文、「極大五芒星【マダンテ】」では、
メラゾーマ・ベギラゴン・イオナズン・バギクロスと同時に使用していた。
 
敵サイドでは、【アルス】【ロトのしるし】の力で垣間見た過去の【アレル】達の戦闘において、大魔王ゾーマが原作ゲーム通りマヒャドを使用しており、
魔人王ジャガンのノアニール侵略時において取り巻きのエビルマージが唱えてノアニール王と衛兵をまとめて凍らせた。

アベル伝説

最終決戦で【バラモス】【ヤナック】がそれぞれ使用している。バラモスは炎を吐いて攻撃してくる伝説の竜に対しこの呪文で対抗したが炎の威力に押し返され吹き飛ばされてしまった。その後、バラモスと対峙した際にヤナックが詠唱し氷付けにしたがすぐさま氷を融解・蒸発させられてしまい効果がなかった。

モンスターズ+

【マルモ】が賢者修業中の一コマで使用していた。

蒼天のソウラ

4巻で初登場。氷鎚呪文と書いてマヒャドと読む。主な使用者はマルチナ
相手の頭上に巨大な氷塊を並べて落下させる呪文。
 
ディオニシアの滅魂呪文(【ザラキーマ】)と連携する事で「死と氷の溶鉱炉(コキュートス・キューポラ)」という、ザラキーマで逃げ道を奪った相手の頭上に特大のマヒャドをぶつけるという強力な連携呪文になる。
魔公子イシュマリクへ放たれたが、マリクの装備により捕らえられ「リポスト・ピット」という反射技で跳ね返され、味方の総崩れを招く憂き目にあった。
 
ソウラVSジャング幽霊船長]戦では火だるまになったソウラを消化させる為に海面から船めがけて発射していたので、大型の氷針呪文としても使える模様。

ルシナ村での戦いではライセンも使用。「乙女の一人舞台(パティノワール デ ヴィエルジェ)」で戦うマルチナへの対策として、マヒャドを直撃させず氷の罠を築く事で勝利を収めた。