【がいこつへい】

Last-modified: 2025-07-20 (日) 10:01:09

概要

DQ5などに登場する、緑色の鎧と槍を装備したゾンビ。
上位種に【しにがみへい】【ゾンビソルジャー】【ゾンビナイト】がいる。
その上位種が登場したPS版のDQ7では何故か登場できなかったが、リメイク版では晴れて登場。
ストーリーの転換期にこれでもかと登場するDQ5では存在感が強いが、他はそうでもない。
 
印象に残るのはその見た目。
DQにはどこかコミカルなゾンビ系が多い中、【アニマルゾンビ】【くさったまじゅう】のように目玉が飛び出しており、こいつは非常に痛々しい姿。
それでいて槍をしっかり構えて襲ってくる様子は、まるで、もがきながら戦っているかのよう。
そのインパクトは結構大きく、近年の作品ではますますリアルさを増している。
顔は完全に白骨化しているが、左の眼窩からは目玉が飛び出ており、SFC版発売当時の作品やそれに準じた【ドラゴンクエスト トレーディングバトルカード】ではこのデザイン。
一方、DQ9・DQ7リメイクからのデザインは大きく開けた口の中には舌が確認できるので、僅かながらも肉体はまだ残っているようだ。
舌が残っている作品では、骸骨というよりゾンビのテイストが強まった影響が感じられる。

DQ5

【バブルスライム】が出てこなくなった頃を見計らって登場する、本作の新たな毒攻撃の使い手。
毒攻撃以外に特殊能力はなく、地味っぷりの目立つ脳筋。
本作において毒はさほど脅威ではないが、それ以前に単純な強さを警戒したい存在。
数値上のステータスは【スライムナイト】より全て勝っており、幼年時代に出現するザコ敵の中では最高の攻撃力・HPを誇り、守備力も十分高いため、装備が十分でないと苦戦を強いられるだろう。リメイク版では味方の【ベビーパンサー】が頼りないので尚更である。
 
ただし攻撃手段がスライムナイトより圧倒的に弱いため、強さではあちらの方がさらに上。
あちらと違って呪文や痛恨がないため、予期せぬ一撃がない分、これでもまだ戦いやすい方。
槍を斜めに構えているため、横幅を取ってしまい、出現数が少ない点でも劣る。
ダメージの属性耐性も、骸骨らしく【ヒャド系】【バギ系】に弱耐性がある程度で、他は素通し。
 
幼年時代では【古代の遺跡】などに出現する。古代の遺跡の奥のフロアは特に出現率が高い。遺跡にかつていた兵士の死骸か?
パパスを利用してそこでレベルを上げる人もいるため、覚えている人は結構いるのではないか。
ここでは骸骨繋がりなのか【カパーラナーガ】と組むこともある。
また、【わらいぶくろ】2匹・【ホイミスライム】3匹・こいつ1匹という、補助・回復・攻撃と三拍子揃った厄介な組み合わせで登場することも多い。
これらの強敵が共に出現するため、幼年時代ラストの難易度は高い。
 
青年時代でも前述のわらいぶくろ・ホイミスライムとの組み合わせで【神の塔】入口に登場。
【ホイミスライム】を仲間にしようとするとしょっちゅう出会うことになるだろう。
青年時代での【サンタローズの洞窟】(幼年時代に行けるフロア全体)や、青年時代後半の修道院~オラクルベリー~サンタローズ間の地域では、同種2~3体で出現することが多い。
 
ホイミスライム以上に交友関係(?)も広く、敵の特技【なかまをよぶ】でよく出現する。
【くさったしたい】【ニセたいこう】【リビングデッド】【まものつかい】の4種。
そのため青年時代前半は、気付いたらそこにがいこつへいがいた、ということもしばしば。
くさったしたいとリビングデッドという同系統2種に呼ばれるのが、なんともそれらしい。
【ドラゴンクエストⅤのあるきかた】では、死体繋がりの仲間ということで「文字通りの腐れ縁」と評された。座布団一枚。
 
もっとも、青年時代前半ではもはやこちらの敵ではない。
スペースを食う理由で、ニセたいこう戦ではこいつを2体呼ばせて放置するテクニックもある。
メダパニ・マホトーンを使う厄介なモンスターであるわらいぶくろを呼ぶスペースを、この時期では無害同然であるこいつで埋めて出現させなくするのだ。
毒を食らう可能性は高いが、戦闘中は全く影響ないので戦闘後に治療すれば全く問題ない。
 
以上のように、出番がかなり多いことから、幼年時代こそ強敵だが、戦い方が地味なので青年時代になった途端に目立たなくなる。
次第に図体だけ大きいだけの存在へと成り下がって、それを利用されるようになる。
 
落とすアイテムは【どうのつるぎ】。その手に持っているのは槍じゃないのか…?
ただ戦史において歩兵は強さに優れた槍をメインウェポンとしながら、持ち運びと使い勝手に優れた刀or剣をサブウェポンとして同時に持ち歩く、といった事をしているので、腐食してそうな槍よりこっちの方が戦利品になったのかも知れない。
メタなことを言えば、本作には槍が【たけのやり】【らいじんのヤリ】【デーモンスピア】しかないためだろう。がいこつへいの槍はどう見ても竹製ではないし、後者二つはこいつが落とすにはあまりにも早すぎる。
【サンチョ】【ピピン】も公式イラストの見た目に反して初期装備が槍じゃないし。
 
ちなみに、PS2版での毒攻撃のアクションは槍を後頭部から真っ直ぐ振り下ろすもの。
普通、威力不足を補うため毒を塗るのだが、この振り下ろしなら毒なんて必要ない大ダメージが出そうである。
通常攻撃は普通に槍で突くが、リアルに考えるなら毒攻撃こそこちらの動作だろう。
もちろん受けるダメージは両者とも変わりない。
主な要因として、上位種がそれぞれ麻痺か毒の追加効果の攻撃しかせず、「特殊攻撃に槍を振り下ろす動作を当てはめた」結果こうなったのだろう。DQ7に登場したゾンビソルジャーは、上記の動作は麻痺攻撃及び眠り攻撃の動作として扱われており、毒攻撃の際には毒を含んだ槍で攻撃を動作している(DS版ではこれと同じアクションになっている)。
SFC版でも、傷口に毒を塗りこむという設定があったが、これもこれで無理がある。

DQ7(リメイク版)

【トクベツなモンスター】として、配信石版【ドキドキのパーティ】【亡霊たちのパーティ】で出現する。
特徴は、毒攻撃、マヒ攻撃、眠り攻撃、ルカナンと、ほとんど同作のゾンビソルジャーの丸パクリで違和感とガッカリ感が半端ない。
そればかりか、能力値やドロップアイテム、なつきやすさに至るまでピッタリ同じという有様。
だがそれゆえに、DQ5のときと比べると大分強化されている。
ちなみに【じゃしんぞう】【ヘルビースト】も同じような関係になっている。おいおい・・・
 

一匹目二匹目三匹目
3DS版での名前トムマークサム

他のシリーズで聞いたことがある名前も交じっているが関係はないだろう。
しにがみへいとはライバルらしい。

DQ9

表記は「がいこつ兵」となっている。
DQ5では序盤の登場だったが、今作では中盤の【グビアナ地下水道】や水タイプの宝の地図とに出現する。
毒攻撃に加え、新たにしっぷうづきを会得した。弱点はやはり炎と光。
しっぷうづきが厄介なくらいで強敵ではない。しかも、出現場所が微妙なので一転して地味になってしまった。
これには全く遭わず上位種族の方に先に出くわすということも。
 
ドロップアイテムは【きんのロザリオ】、レアドロップは【てつのむねあて】
密かに、非売品の金のロザリオを落とす中では一番ドロップ率が高い(1/16)。
欲しい事情があればコイツから盗んでみよう。

ライバルズ

第6弾カードパック「小さな希望のシンフォニー」にて実装。共通のノーマル。

1/2/1 ゾンビ系
貫通

ゾンビ系の系統持ち共通1コスト枠として登場しているが、基本的にデッキに入ることはない。
しかし、ゾンビテリーにて【黒騎士レオコーン】の効果で走る弾丸としての使い道はある。

ライバルズエース

真1弾カードパックで実装された特技カード【魔王への忠誠】のトークンカードとして再登場した。
 
ソロバトルアドベンチャーでも、上記のイラスト通りにゾーマが繰り出してくる。
初期から配置されている上に補正でステータスが上がっているため、中々厄介。

トレーディングバトルカード

舌がない旧デザインのイラストが描かれた数少ない資料。
「こうげき D20」であり、毒攻撃の使い手であることは反映されておらず、純粋な脳筋としてのスペックになっている。

トレーディングカードゲーム

こちらは舌のある新デザインのほう。
「どくこうげき」は10ダメージを与え、そのターンの対象は行動時に20ダメージを受けるというもの。
魔族の力で蘇った兵士とのことで、毒で徐々に冒険者を苦しめるというテキストがある。