DQ5
【サンタローズ】の村に流れる川の上流に口を開けた【洞窟】で、幼少時代と青年時代前半の2度訪れることになる。
徒歩で行ける浅部エリアと、川の東岸にある小舟を使わないと入れない深部エリアに分かれており、壁の色が異なる。
なお、浅部エリアに限り、移動中は馬車のメンバーの呪文やアイテムを使え、馬車メンバーにも経験値が入る。
幼年時代
父【パパス】がある目的のために小舟に乗ってこの洞窟に入っていくが、小舟を管理しているおじいさんが主人公を乗せてくれないため歩いて入ることになる。
ここに入る前に、村の中で【かわのぼうし】や【やくそう】を回収しておこう。
また、手持ちの金で【たけのやり】を購入してから入るとかなり戦闘が楽になる。戦闘に自信のない人は買っておこう。
戦闘に自信があるなら、【ひのきのぼう】のままでもなんとかなる。
なお、サンタローズの村ではやくそうを追加購入できない。
と言っても、この時点でやくそうが3個手元にあり、洞窟内にもさらに1個あるため、よほど無駄な使い方をしなければ、そのまま奥まで探索できるだろう。
しかも出現モンスターのうちいっかくうさぎを除く全員が1/16以上の確率でやくそうを落とすので、コンスタントに追加調達できる。中でもせみもぐらは1/8とかなり高い確率で落とすことを覚えておこう。ちなみにいっかくうさぎはかわのぼうしを1/32の確率で落とす。
ちなみにこの時期には敵からの【不意打ち】が発生しない仕様になっており、しかもオープニングイベントの戦闘で逃げていなければLv2になっているため、SFC版では本作の【すばやさ】と行動順の仕様の関係で1階では必ず先手を取れる。
よほど使うタイミングを誤らないかぎりは薬草の使用が間に合わないということはない。
逆に地下1階以降ではLv2では先攻できる確率がかなり低くなり、危険度が格段に上がる。
特にこの洞窟で最も素早い上に【痛恨の一撃】を繰り出す【おおきづち】が出現するようになるため、事故死のリスクが跳ね上がる。
運悪くダメージを受けすぎて薬草が尽きそうになったら、1度自宅に帰って休むぐらいの慎重さは必要。
普通の運用であれば使い切るころには主人公がホイミを覚えるので、1度家に帰ってMPを回復しておけばもう薬草に頼る必要もあまりなくなる。
入口に立っている戦士は「迷子になってもおじさんは知らないぞ」と警告するものの、もしもの際には何だかんだ救助してくれる。
全滅した場合は入口まで彼が運んでくれる上に「一応のケガの手当て」をしてくれる。
しかし回復量は本当に「一応」である(MPは回復せず、HPが最大値の1/4まで戻るという特殊な処理がなされる)。
もちろん所持金もきっちり半分になるので、決して無理はしないようにしたい。
というより、後にこのおじさんがここにいなくなってからは通常の全滅処理でHPMPが全快するので、むしろ余計なお世話と言えなくもない。
基本的にこの時期はサンチョに話しかければ全快してくれるので大きな問題にはならないが、確実に一手間は増えている。
最初からフィールドを自由に歩けないDQ5においては、このダンジョンが最初の【レベル上げ】場所となる。
次の【アルカパ】編では敵の強さがワンランク上がるので、この洞窟の中でせめて【ホイミ】を覚えるぐらいまではレベルを上げておいた方がいいだろう。
奥には【たびびとのふく】や【かわのたて】が落ちており、これらを装備することで、洞窟内の【おおきづち】と【いっかくうさぎ】を除くモンスターからは、ほとんどダメージを受けなくなる。
サンタローズでは防具が購入できないので、必ず回収しておくべきだろう。
ただし旅人の服は青年時代になると追加入手できなくなるため、アイテムコンプリートにこだわる人は、SFC版ではあえて取らずに道具枠に余裕を持たせた方がいいかもしれない。その分、難度は上がるが…。
地下2階では【薬屋の親方】が【岩】の下敷きになっており、彼を助けるために来ることになる。
なお、その後もサンタローズに戻ってくるたびにここへ入ることはできるが、【はるかぜのフルート】をポワンに渡すと、青年時代まで入れなくなる。
妖精の世界クリア前の状態では【ベラ】を連れてここに来ることも可能だが、この時のベラは非戦闘型NPCなのでここのモンスターと戦わせることはできない。
…のだが、妖精の世界クリア前の状態でここで全滅するとなぜか自宅のベッドで目覚め、存在しないはずのベラをパーティーから消そうとしてバグキャラが加入してしまうという問題が発生する。
青年時代以降
青年時代で最初に入ることになるダンジョンも、ストーリー上はここである。
幼年時代と違って、舟に乗れるようになっているので、深部エリアまで行くことができる。
出現モンスターは幼年時代から変更されているが、幼年時代に入れるフロアと舟経由でしか入れないフロアでもそれぞれ出現モンスターは異なっている。欲を言えば幼年時代のフロアだけでも変えないで欲しかったものだが。
唯一【スライム】だけは時代関係なく出現する。
SFC版ではそもそもここを攻略しなくてもクリア可能で、序盤にスルーして、味方が強くなってから来ることも可能。
村の中にある都合上、【ヘンリー】などの人間キャラがいると強制出撃になるため、仲間モンスターメインで進めたい場合は、少なくとも【ニセたいこう】撃破後に来る必要がある。
ただし、ヘンリーが習得する呪文ラインナップはこのダンジョンで頻繁に出現する【ガメゴン】に対して有利に戦えるガメゴンキラーとも言える存在なので、あえて外す必要性は低い。最深部でイベント台詞も用意されているので、こだわりがないなら連れて行くのが吉。
洞窟内はそれほど強い敵はいないが、そこそこ長丁場のダンジョンなので、できるだけ強力な仲間モンスターを勧誘した上で、ある程度レベルを上げて装備を整えてから入るのがいいだろう。
仲間モンスターを勧誘して、それなりの装備をそろえる頃にちょうどヘンリーの【ルカナン】(Lv6)・【イオ】(Lv8)・【メダパニ】(Lv12)の3点セットがそろうようになっている。
なお、幼年時代から入れるエリア(壁や床が茶色)は青年時代で最も【エリアレベル】が低い場所(Lv8)になっており、主人公がLv13以上なら確定で逃げられる。これを知っておくと洞窟探索時に無用な消耗を避けることができる。
また、内部システム上は主人公がLv1でも仲間モンスターの勧誘が可能。と言っても幼年時代に(主人公が【気絶】していない状態で)必ず倒さなければいけないボスがいる関係で、青年時代の主人公は最低でもLv7以上(オラクルベリー~ラインハット周辺まで勧誘可能)が確定しているので意味はない。ついでに該当する仲間モンスターは【スライム】と【ブラウニー】のみ。
途中には地面を踏むことでその下のフロアの水たまりを埋める仕掛けがあり、これによって【やみのランプ】を入手可能。
最下層になるとSFC版のみ音楽が変わり、パパスが主人公に宛てた【パパスのてがみ】とともに伝説の武具・【てんくうのつるぎ】が安置されている。
ここでパパスが何の目的で旅をしていたのか、そして主人公が後を継いでやるべきことを知ることになる。
ここに出現するガメゴンは高確率でまもりのたねを落とすため、やり込みプレイヤーたちによく乱獲される。
また、最終的に【くさったしたい】はここにしか出てこなくなったりするため、仲間モンスターコンプを狙う場合は勧誘目的で訪れることにもなるだろう。ただし、出現率は【ラインハット地下洞窟】の方が高い。
リメイク版
小舟が【イカダ】に変更された他、洞窟内全エリアで馬車とのやり取りができなくなった。
また、かつては宝石が採掘できたという設定が加えられた。
特定の条件(【サンタローズのいし】を入手して村人から「この洞窟で宝石が取れた」という話を聞く)を満たしていると、救出後にその岩を調べることで【せいなるげんせき】を入手できる。
リメイク版では敵モンスターの同時出現数が上がっており、幼年時代でも主人公ひとりで一度に5匹を相手にするようなケースも起こる。またレベル2でも1階の敵に先手を取られる可能性がある。
ここまでに手に入るやくそうは6個まで増えたが、サンタローズの村で買えない点は変わっていない。運が悪いとホイミを覚えないうちにやくそうが尽きてしまうこともあるかもしれない。
さらに、ここに来る前のパパス同伴中の戦闘で逃げていてレベル1のまま到着していると、レベル1から2へも自力で上げなくてはならなくなる。このためホイミを覚える(レベル4)までの戦闘回数も格段に多くなり、それまでにやくそうが尽きる可能性も高くなる。
少しでも楽に攻略したければ、パパス同伴の道中戦闘では逃げないようにしたい。まずはたけのやりは買わずに洞窟に入って地下1階で50ゴールドを取り、その後すぐに村に戻り【おなべのふた】と【すごろくけん】を売って【かしのつえ】を買っておくと心強い。
青年時代前半では、ここで天空の剣を入手するまで【ラインハットの関所】を通れないようになり、青年時代の最初に攻略するのが必須になった。
ラインハットに行けずとも、ラインハット周辺~神の塔のモンスターを仲間に加えるのは可能だが、ラインハットの武器屋が利用できないので注意が必要。
特に【ドラゴンキッズ】や【エビルアップル】は【いしのキバ】がこの時点の最強装備になってしまう。
まだヘンリーがパーティーにいるタイミングだが、モンスターオンリーのパーティーでも潜れるようになった(正確にはサンタローズの村にモンスターだけで入れるようになった)ので、連れて行かない選択肢もありえる。
ただし、主人公をパーティーの先頭にしておかないと天空の剣を引き抜けない謎仕様になったため、主人公抜きで攻略はできない。
青年時代になるとモンスターのラインナップが変わってしまうので、【モンスターボックス】(【モンスターずかん】)に登録するためにも、【とげぼうず】、【せみもぐら】はそれぞれ最低1匹は倒しておきたい。まあ、極端な縛りプレイでもしなければ倒さずに突破することはまずないだろうが。
また、【5強】の一角たる【メタルスライム】はここの最深部で出現率が高いので、狙うならここが一番効率が良い。
しかしリメイク版では、「もうサンタローズには来るまい」と心に決めていたにも関わらず、【くちぶえ】要員として何度もここに連れて来られる【サンチョ】が不憫である。
ウォーク
DQ5イベントの2章4話で登場。
最下層のパパスのてがみのある部屋に、どういう訳か【グレイトドラゴン】が居座っている。
DQ5基準ではザコとはいえ最終盤の強敵であり、原作準処で考えて青年時代の序盤という時期にこんなものに出くわしていたら、クリアはままならなかったであろう。