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【さあ なけ! ないて ルビーのなみだを ながすんだ!】

Last-modified: 2019-06-25 (火) 23:36:00




DQ4 Edit

本編中に出てくる台詞の一つ。貴重な宝石を生み出す力を持つエルフ【ロザリー】を狙った欲深い三人組のうちの一人が言い放った心ない台詞。
【エスターク】を倒した後、ロザリーのメッセージを夢として受け取ることができる【イムル】の宿屋に宿泊すると、登場した男がいきなりロザリーを殴りつけ、言い放つ。
全文は

*「さあ なけ! ないて ルビーのなみだを ながすんだ!
*「ごうじょうなやつ! これでもか!

この直後に【ピサロ】に見つかり、3人とも殺されるのだが、重傷を負ったロザリーも同時に命を落とすこととなった。
なお【エビルプリースト】が裏で糸を引いていたのはFC版・リメイク版双方同じだが、彼の動機はかなり異なる。
 
誤解されやすいが、これ以前に【ロザリーヒル】に行った時に彼女がまだ生きていたことからも分かるように、時系列は
「ロザリーが殺された→復讐のために地獄の帝王復活&天空の勇者抹殺を望む」ではなく、「ピサロが天空の勇者の芽を摘むためにあちこちで活動→ロザリーがやめるように嘆く→この惨劇」である。
地獄の帝王を復活させるべく奔走していたのと、天空の勇者抹殺計画の2つは最初からやっていたことであり、ロザリーが殺されたことの復讐は「進化の秘法によって自身が第2のエスタークになることを決心した件」だけである(この時点でエスタークは勇者に倒されているため、地獄の帝王関連の予言とは結びつかない)。
 
「過去にロザリーはルビー目当てに人間たちに狙われた所をピサロに助けられた」という説明はあるので、ピサロが人間達をあまりよく思っていなかったのは間違いないようだが、第1章からの勇者抹殺作戦の動機が「ロザリー保護のためエスタークの力を借りたかった」なのか「それ以前からエスタークを復活させたかった」なのかはゲーム中では明言されていないが、野望を抱く前はロザリーヒルで暮らしていたのは確か。
 
いずれにせよあの3人とは別のロザリーを狙う連中はピサロを歪め、彼に人間を滅ぼす野望を与えてしまった大元になっているため、【キングレオ城】事件や【山奥の村】の住人が皆殺しにされた遠因になっており、例の3人も目的を失って士気の下がっていたピサロに対し「ロザリーの報復のための人類抹殺」というさらにヤバそうな目的を与えてしまい、彼に最後の一線を越えさせ【進化の秘法】を使用させてエスターク以上の怪物を生みだし事態を悪化させてしまったあたり、この3人を含めたロザリーを狙う人間達はモブキャラとしてはシリーズの中でも一際救いようの無い極悪人、世界規模の迷惑人間であろう。
ここまで迷惑なモブキャラは他に後のシリーズでもDQ8の【ドニの領主】ぐらいしかいない。
ちなみにロザリーヒルの宿屋にいる時点からルビーの涙で大金持ちになることを目論んでいる辺り、エビルプリーストが手引きをしたものの、洗脳されていたとまでは言えないようだ。
大金持ちになりたいという欲望自体は特別変わったものではないだけに、当たり前の欲望を最も都合よく悪用されてしまった事件となっている。
誰もが彼らのようになりえてしまうのかもしれないが、その点を踏まえても無力な女性に暴力を振ってる時点で微塵も同情できるわけがない。
 
ちなみに主人公一行も偶発的にルビーのなみだを入手する機会があるのだが、音も無く崩れ去ってしまいゴールドに変化は無い。
既に涙が枯れていたのか、あるいは涙の理由によってもルビーの質が異なるのか。
いずれにせよ、穏やかな方法ではまともなルビーの涙を得られなかったことが覗える。
 
人間が事実上の発端になるケースは後のDQでは珍しくなく、DQ5の【ラインハット太后】【グランバニア大臣】、DQ8の【マルチェロ】も該当する。DQ7ではドロドロの人間劇が数多く繰り広げられていることもあり、人間が新たな敵を自ら生み出したり魔物以上に非道なことをするのもよくある話である。
特に人間が事実上の元凶になるケースは、この他に3DS版DQ8の【マスター・ライラス】やDQ9の【ナザム村】のかつての村長の件がある。
ライラスは【ドルマゲス】にいろいろと尽くしてやっていたのだが不器用な性格が災いしてきちんと伝えられず、更に侮辱的な暴言を吐いたことでドルマゲスが過ちを犯す原因を作ってしまった責任がある。一方で、ドルマゲスはドルマゲスで、(殺人を犯したこと自体は杖に宿った暗黒神のせいとはいえ)師匠の言いつけを破ったこと、一国の国宝を盗み出すというまごうことなき犯罪行為をしたこと、そしてそれが結果的に更なる悲劇の引き金となってしまったため、擁護するのは難しい。
しかしこれらはなんだかんだ言ってもまだ防ぎようもあったケースなだけに余計本件のやるせなさが増す。
 
しかしこいつらの場合考察などの余地も無い、単に目先の欲に呑まれた下衆であり、宝石が欲しいがために寄ってたかって無力な女性を何の躊躇いもなく痛めつけ続けた陰惨極まりない連中であり、迷惑度は世界規模。
その邪悪さはある意味あの悪名高き【ゲマ】や人を次々と殺した【暗黒神ラプソーン】に匹敵する邪悪な存在とも言える。
 
なお、この「貴重な宝石のために罪なき生き物に暴力を振う」展開は主人公側のイベントとして後のDQ8の王家の儀式 で再登場するのだった(これ自体はあくまで王家の儀式であって私欲のための行為ではなく、また主人公側は話の流れで止む無く、渋々といった様子ではあるのだが、やっていることは全く同じである。ただし、他人や世界に迷惑を掛けていない)。

リメイク版 Edit

メッセージの全文が

*「さあ 泣け! 泣いて ルビーの涙を流すんだ!
ロザリー「う…。 うう……。
*「くそっ! 強情なやつめ! これでもか!

となり、メッセージが少し追加されている。
 
イムルやロザリーヒルでは【ミネア】は「そんなことする 人間こそ 地獄に 落ちちゃえばいいのに……。」と言い、【クリフト】は「人間と魔族、どちらが正しいのかわからなくなりました……」と悩み、【ライアン】は「何を守るために努力をしてるのか」と嘆きつつ、ロザリーを捕まえた人間を探したいと言う。
このように仲間からの評判はすこぶる悪い。同じことを思ったプレイヤーも多いだろう。
 
なおエスターク打倒前、ロザリーヒルの宿屋に夜訪れると、後にロザリーを殺すことになる戦士が同内容の台詞を寝言で呟いている。

小説版 Edit

小説版ではロザリーをさらう黒装束の男たちは開拓民を扇動してロザリーヒルに向かわせ、開拓民がロザリーヒルを蹂躙している間にロザリーを攫って暴行しており、原作の「単に宝石がほしいという欲望にとりつかれた人間」とは次元が違う凶悪さになっている。
開拓民の方も些細ないざこざから仲間同士で殺し合いを始め、殺害した者の懐から金貨の袋を奪い取り「こいつは儲けた」などと笑っていたり、ロザリーをかくまっていた塔の中の品々を奪い取ろうとした所をピサロに見つかった際には「俺たちは黒装束の男たちにそそのかされただけだ」と黒装束の男に責任転嫁してピサロの怒りを買うあたり、黒装束の男たちと大差のない凶悪さである。
第四章終盤でオーリンを痛めつけ、第五章でライアンに倒された茶色い鎧のキングレオ兵3人(操られていたからか1人は生きて正気に戻っている)や、導かれし者達に濡れ衣を着せた【とうぞくバコタ】、エドガンを殺害した【バルザック】(コイツは人間をやめてモンスター化しているが)など導かれし者達により制裁された悪人もいるが、こいつらは直接制裁できなかったのでその意味でも特に胸糞悪い悪人だと言える(代わりにピサロに殺されたが)。
 
欲望に魅入られることはよくある話だが、やがて欲望にとりつかれていった末にもしもタガが外れてしまうと、欲望そのものに正気を呑まれて邪悪な性質を持つ魔族と同じになってしまう「ダークサイドに堕ちた人間」を描いたイベントの一つ。