【アネッサ】

Last-modified: 2024-02-10 (土) 01:07:54

ビルダーズ2

【ムーンブルク島】編にて登場する女性NPC。
ムーンブルクの将軍を務めており、同国の軍事面でトップに立つ女傑。
責任感が強く、剣の腕だけでなく指揮の手腕も確かな剛の者で、国王からの信頼も厚い。
初対面時は敵の手にかかって毒に侵され瀕死になっており、まずは【どくけしそう】を作って彼女を助ける必要がある。兵士長の【リック】、及び【ミト】とは昔なじみ。
 
規律に厳しく、【ハーゴン教団】の教えにも忠実な典型的な堅物で、いかにも「生真面目で頭の固い女騎士」然とした性格である。
このため、ハーゴン教団の支配体制を破壊しにやってきた主人公とシドーに対しては訝し気に接してくる。特にルールを全く気にせず独断で暴れまわるシドーとは折り合いが悪い。
しかし、ムーンブルクにおける教団の教えは「戦争を続けることで破壊を繰り返せ」というもの。アネッサ自身も国民を無駄死にさせたくないと思っているため、現状の一方的な劣勢を挽回し、戦争を続けるためだと反抗作戦には協力してくれる。
 
協力は国民を守る立場から仕方なく…という体裁で、事あるごとに「ビルダーの教えなど受け入れない」と繰り返していたが、実はハーゴン教団に心酔しているのは演技であり、本当はビルダーやモノ作りを心の底から信奉している。
幼少の頃、【伝説のビルダー】の手腕を目の当たりにした事で、強い憧れを抱いたらしい。
いつの日か教団を打倒し国民を救おうと考えつつも敬虔な信者を演じていたのは、魔物に目を付けられないように事を進めるためと、国民の中のスパイを危惧したためであった。
 
アネッサもまた教団内部にスパイを送り込むなど下準備を進めており、外界よりビルダー(主人公)が現れた事を契機に、ついに計画を実行に移す。
しかし側近のリックが教団の内通者だったことで、その計画は逆に利用されてしまう。
教義に従う演技のために主人公やシドーと距離感が生まれ、リックの情報操作により主人公とシドーはアネッサへの不信感を募らせてしまう。兵器開発も彼女の名で推し進めた結果、シドーの苛立ちを更に強める事になった。
独断で戦闘しがちなシドーに対する突き放した態度も、主人公とシドーとの間に溝を作ることとなり、更にリックが「アネッサからの意見」として王に嘘の進言を行った事により、ついにシドーは投獄されてしまう。
彼女が主人公とシドーとの不仲に気付いても時すでに遅し。「教義に忠実な将軍」というこれまでの演技と、回収していた【ラーのかがみ】がリックに密かに奪われた上に敵陣に置かれていたことから、逆に自分がスパイの容疑を押し付けられどうする事もできない状況となってしまった。
 
その後、偽の作戦で【ロンダルキア】まで誘い出され、本性を現したリックに襲われるも、主人公と共にこれを倒す。
真のスパイを始末した事でようやく自分の目的や信念を告白でき、同時にシドーも牢から開放されたが、当のシドーはどこからともなく聞こえてくる声のせいで神経をすり減らしていた。
更に、指揮官の彼女含むムーンブルクの住民一同が【アトラス】対策を優先していたせいで開放のタイミングが遅れ、アトラス襲撃寸前にやっと出されたシドーは「散々閉じ込めておきながら強敵と戦う時だけ俺に頼るのか」と憤慨し主人公との絶縁を宣言。
その後アネッサから改めて真相の説明と謝罪があり、シドーは状況を理解こそしたものの、主人公に強い怒りをぶつけた手前引っ込みがつかなくなってしまい、コンビの解消は取り消さず距離を取るようになってしまう。
落ち込む主人公の様子を見たアネッサは、アトラスとの戦いが終わった後の宴で「彼がきっと君のことを本気で嫌いになったとは思えない。引っ込みがつかなくなっているだけだろう」と言葉をかけてくれる。
 
ムーンブルク島クリア後は開拓民として主人公と共にからっぽ島へ渡航。彼女が責任者となりムーンブルク民を率いて築城及び【ウゾーン】への要害建築に勤しむ。
しかし経験不足なのかセンスが足りないのか、出来上がった城は歪で扱いに困る代物になってしまい、ルルから散々にこき下ろされた。
 
ハーゴン教団信者を装う必要が無くなってからは、外聞なく喜んだり歓声を上げる姿も見せている。幼い頃に抱いたビルダーへの憧れをずっと持ち続けていたりと、本来は純情で快活な人物である。
クリア後の彼女や【ミルズ】との会話から、将軍としての立場に相応しいようにと、務めて堅物として振舞い続けてた結果、ついつい堅く振る舞う癖がついてしまったらしい。
それで周囲を委縮させてしまう事が悩みのタネでもあるが、現在はビルダーとして研鑽を積む事と堅物のイメージを払拭するのが目標とのこと。
質実剛健に生きるのは堅物なんかではなく人として当たり前だろう等と憤慨してみせたりもするのだが、実は可愛らしいものや【ぬいぐるみ】が大好きだという事が女性陣には知られており、【ぬいぐるみハウス】のレシピも教えてくれる。
部屋の好みは広い部屋(4)に豪華さ(2)、【ムード】はキュート。装飾は控えめにぬいぐるみ等を多く置けば喜んでくれるだろう。
 
職業は【将軍】?であり、これはゲーム内で彼女固有の職業である。基本的な振舞いは【兵士】と似ているが、【将軍】?の場合は交代の兵士が居なくても夜間に睡眠をとる。
【スクルト】【ベホマラー】などの特殊技は持っていないが、装備を整えればシドーとはほぼ互角の強さを発揮するのも特徴。
一撃の重さを重視して若干動きが遅いシドーに対して、アネッサは初動が早く攻撃後にも動きを止めないので隙が少ないのに加え、汎用NPCと同じく装備や施設を利用するため、キャラクター自体を強化できる。
シドーは専用武器しか装備せず属性武器を持たないので【フレイム】【ブリザード】にダメージを与えられないが、アネッサは【ほのおのつるぎ】【ひかりのつるぎ】を装備させれば対応可能。さらに【更衣室】で着替えるのを利用すれば防具の追加効果を付与でき、【訓練所】によるHP上昇効果も受けられる。
手間と時間はかかるが、上手くするとシドーよりもHPが多くなって打たれ強くなるので、やってみる価値は有るだろう。
 
アネッサと同じく「永遠の戦争が続く島」という境遇に育ったリックが、家族の死や世界の真相を目の当たりにし、自分の命や世界そのものを失う恐怖に精神を病んだのに対して、アネッサはビルダーへの憧れや他者の命への責任感を揺るぎない信念へと昇華させ、やがては自分もビルダーになり夢を現実にした。
過酷すぎる現実を直視してしまったがために破滅的な道を歩むことになったリックと、自分の理想に生きたおかげで結果的に未来ある前途を掴めたアネッサは対象的である。
最初は友好的ではないが後に主人公と仲良くなる、教義や神に反旗を翻す、主人公の世界にやって来るぬいぐるみ好き、という点に、エステラを思い出すプレイヤーもいたようだ。