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【リック】

Last-modified: 2019-12-03 (火) 07:45:22

DQ4 Edit

【エンドール】の北に位置する軍事国家【ボンモール】【王子】
英語版での名前はNES版ではReed、DS版以降ではRegan。
 
エンドール王女の【モニカ】とは密かな恋仲にある。
野心的な父やトルネコを詰る気の強そうな世話役の女やらとは正反対に気弱ながら良識的な好青年。
彼の書いた【おうじのてがみ】を見たトルネコ曰く「字が汚い」らしい。
「エンドールの【武術大会】に謎の甲冑戦士【サイモン】としてコッソリと出場」という説もあったが、リメイク版以降ではサイモン自身が移民として普通に登場するため否定された。
ボンモールはエンドールに攻め込むつもりであったが、【トルネコ】の活躍によりリックとモニカ姫の恋仲が発覚。
2人が結婚することになったために、エンドールとボンモールは同盟国となり戦争は避けられた。
5章では武闘大会が行われた会場にて毎日結婚式が行われている。
 
ドラクエシリーズでNPCとして登場した王子は彼が初めての存在となる。(王子自体はDQ2のローレシアサマルトリアなどがいる)
外見は詩人であるが、リメイク版ではDQ7以降に統一された王子や若い王と同じ外見になっている。

知られざる伝説 Edit

【ボンモール】の宮廷詩人だった【ロレンス】が王の不興を買い、宮廷詩人の職をクビにされて投獄の話を聞き、ロレンスを救うために出奔の手引きを行うなど、やはり良識的な好青年。

DQ9 Edit

【ルイーダの酒場に最初からいる人たち】の男【戦士】の名前として使われている。
 

DQB2 Edit

【ムーンブルク島】編に登場するNPC。ムーンブルクの兵士長で爽やかな好青年。心優しく、正義感が強く、将軍【アネッサ】をも超える剣術を誇るという完璧超人。アネッサ、【ミト】とは幼なじみ。
【ハーゴン教団】との闘いで肉親を全て失っている。DQ4に登場する王子と名前が被っているが王国絡みである以外関係は無い。
 
教団員ではあるものの、その正義感と身の上から「永遠の戦い」というシステム自体に最初から見切りを付けており、【ビルダー】が現れたことを好機とし、【主人公】【少年シドー】と協力して仕組みを打ち壊そうと画策する。
ガチガチの教団員アネッサとは対称的に、ビルダーである主人公&ルールを破壊しようとするシドーにも初対面から好意的に接してくるので、物分かりの良い良識派という印象を受ける。
以後、アネッサと共に冒険に同行するので、ムーンブルク島編でのパートナーポジションである。シドーや主人公とも度々パーティを組み戦う強さはかの【ムーンブルクの兵士】を彷彿させる。
 
暗殺されていく城民、シドーとアネッサの確執、城に紛れ込んでいるスパイの捜索。数々の問題に心を痛めながらも、主人公を補助する。
【ラーの鏡】の一件でアネッサがスパイであると見切りをつけ、時を見計らい真相を明らかにする事にした。
 
しかし……実は数々の問題は、全て彼の仕業であった。
肉親を失った事で「死」に対して異常なまでの恐怖心を持っていたリックだったが、さらにこの世界が幻であることを偶然知ってしまう。恐怖の中、【アトラス】の参謀である【あくましんかん】からうまく動けば仲間として救うと唆され、死の運命から逃れる為に魔物の仲間になるという契約を交わす。疑心暗鬼を駆り立てる為に「人に化けた魔物」を装い次々と住民を暗殺し、永遠の戦いの立役者となっていた。
 
ビルダー(主人公)並びにシドーが現れた事は想定外だったが逆に教団に取り入るチャンスと考え二人に接近、主人公とシドーに巧みに取り入り、教団に密かに反旗を翻していたアネッサの心象を悪化させる事で、見事アネッサと2人の間に軋轢を作る事に成功。
シドーのコンプレックスも上手くくすぐり、「アネッサの命令」と印象付けてシドーを投獄し、「主人公はアネッサに従った」と流布する事で、強力な戦闘力を持つシドーを離反させた。同時期にハーゴン自身もシドーの闇堕ちを後押ししている。
 
今後教団が使えるように【ミナデイン砲】を作らせた後は計画の仕上げとして、ムーンブルク兵全てを【ロンダルキア】に誘い込み、もぬけの殻となった城を一網打尽にする策を弄する。
その際に兼ねてより協力していたあくましんかんに功績を評価され、その場で【シルバーデビル】と化して主人公達に襲いかかるが、【勇者のはた】による兵士達の奮戦により撃破され、自分の本心を吐露して死亡した。
彼の死に様はアネッサや【ムーンブルク王】たちに多大な衝撃を与えた。
 
改めて見れば、スパイがいる状況下で最初から疑いもせず主人公を全面的に支援する完璧超人という時点で怪しい要素は目白押しであり、他にも彼がスパイであることの伏線は幾つもある。ミナデイン砲作成の際には「人でも魔物でも誰でも使える」等とうっかり喋ってしまっている。
また、常に柔らかな笑顔こそ湛えているが、良く表情を見てみると瞳が何処と無く虚ろで、全てを知った後だと貼り付けたかのような不自然かつ不気味な笑顔に見える。
ちなみにこの顔自体は彼固有というわけではなく訳ではなく、【ヒース】を始め、【ビルダー100景】住人にもそっくりな顔の者が出る場合もある。
 
強いて前作キャラと似通った人物を挙げるならば【ラライ】だろうか。世界の残酷さに憔悴しきり、魂を売る様は共通していると言える。
 
世界の秘密を知って人に救いがないと考えながらほぼ立場の変わらない魔物に取り入り、ムーンブルク兵全てを呼び込みその隙にムーンブルク城を襲わせる=ムーンブルク兵全てと戦う自分は実質捨て駒と分かった上で事を進め、剣術が得意なのに剣を持たないシルバーデビルになって歓喜し、死を異常なまでに恐れていたのに今際には笑いながらハーゴン様万歳と叫んで死ぬなど、既に当初の目的を忘れた狂信者になっていることがわかる。
 
或いは、未だに希望を捨てきれていない【アネッサ】の存在が彼を最後まで道化として振る舞わせるに至ったか。
救いこそない結末であり、自陣に甚大な被害を齎した悪であるのは事実だが、ストーリー進行で所々挟まるあくましんかんとの密話において、良心が残されているかのようなしこりもあった。
 
「最初から味方のように見せかけておいて、実は最初から敵方の人物」という立ち位置は、「主人公たちに懐疑的と見せかけておいて、実は最初から味方の人物」であるアネッサと対照的。
【伝説のビルダー】という、自分が信じ続ける限りは消えることの無い偶像を拠り所にした彼女と異なり、肉親や自分の命、そして土台となる世界という確かに存在していたはずの心の支えをことごとく喪ってしまったのがリックの不幸だった。
 
永遠の戦いに縛られる狂気に満ちた島に産まれ、喪うものが多く世界が滅びゆくという救いのない人生を強いられたリック。だが同じように世界の真実の片鱗に触れたムーンブルク王は彼のように狂気に苛まれることはなく王としての責務を全うしてみせた。アネッサも幼い頃に生まれたビルダーへの憧れの中に自らの信念を見つけ、それを貫き通すべく気丈に振る舞った。
苦難の中でも己を持って生きる道を見失わなかった彼らに囲まれて過ごしてきた彼の胸中は誰も知る由もない。
 
そして何より、そんな彼が絶望の果てに縋った教団ですら最期は世界もろとも破滅する運命であったのは皮肉極まりない。