【アノン】

Last-modified: 2023-12-31 (日) 17:39:07

概要

DQ9に登場するキャラクター兼【ボス級モンスター】(英語版:Grand Lizzer)、および登場キャラクター(英語版:Drak)。
【プチアーノン】とは関係ない。

DQ9

【グビアナ城】の女王【ユリシス】が飼っているペットのトカゲ。
首にピンクのリボンを付けているが、性別はオス。
珍しい金色のトカゲで、ユリシスにとても大事にされている。
この種類のトカゲは強い日差しが苦手だそうで、脱走したときは日陰にいる。
戦闘時の弱点も光と闇で、この辺りのボスから弱点のダメージ倍率が大きくなっている。
 
【女神の果実】を食べることで【ギガントヒルズ】そっくりのドラゴンに変身。 グラフィック上でも、首に巻かれている紫のリボンくらいしか違いがない。
また、人語を解ししゃべるようになったが、セリフはなぜか関西弁である。
変身直後にユリシスをさらって、浴場にあった井戸から【地下水道】の奥へと逃げた。
あんな狭いところから入れるのか?とか聞いてはいけない。
 
その目的はユリシスに求愛することで、自分こそが彼女を幸せにできると信じているだけであって、本人に悪気はない。
典型的な問題教師になってしまった【エルシオン】や、大それた野望を抱いた【シャルマナ】に比べると大人しい方である。
またユリシスが孤立しているという彼の考え自体は間違っておらず、彼がユリシスを攫ったときの城の兵士や侍女の反応を見ればそれがわかる。とはいえ、敵を作っているのは他でもないユリシス本人なのだが…
 
元から賢いトカゲだったようで、単なるトカゲだった頃から、女神の果実の効用を知りつつ狙っていた模様。
この辺りは、人間が持ち合わせていないような、動物特有の本能によって察知したと豪語している。
ただ、人間になれると信じて食べたのに、実際には関西弁をしゃべるギガントヒルズになってしまった。
行動理念自体は女王への愛情が全てで、王宮では彼女を快く思わない人物が多いことを知っていた。
実際にユリシスは夜な夜なアノンの前で泣きながら「両親がいなくて寂しい」とも話しており 、彼は敵だらけの王宮で一生を過ごさせるくらいなら、自分が女王を幸せにしてやると息を巻いており、犯行に及んだ。
 
自分が人間になれたと信じて疑わなかったが、戦闘後に冷静になってみれば人間は火なんか吐かないということで、人間ではなく魔物になったと気付く(一応、旅芸人の特技に【火ふき芸】が存在するがあれは旅芸人の職業に就いて初めてできる芸当である)、それ以前に自分の体や手足を見れば人間と明らかに違うことは一目瞭然なのだが、おそらくはユリシスの事で頭がいっぱいで他の事に気が回らなかったのだろう。
それでもユリシスを敵だらけの城に返すわけにはいかないと死ぬまで主人公と戦う覚悟だったが、駆け付けた【ジーラ】の思いを聞いて「ジーラはんのようなやさしい人もいたんや」と大人しくなる。
本人(本トカゲ?)は結局この行いを「トカゲの浅知恵」だったと反省しているが、この事件を機にユリシスが改心し、結果的に幸せを掴むことができたのだから、結果オーライである。
そして自分と同じく主人公も人間ではないこと、そして女神の果実に詳しい人物と見抜き、こんな力はもういらないと言って主人公に果実を託し、トカゲに戻って再びユリシスと暮らすことになる。
またユリシスも今回の騒動で、一時的とはいえ人間の言葉が話せるようになったアノンの真意を知ることができ、今まで通り普通のペットとして接している。
最後には「おおきに…天使のような旅人はん…」と言うが、主人公の正体に気付いていたのか、比喩のつもりで言ったのかは不明。
 
こいつの他にも、女神の果実の力で魔物と化したキャラクターはいるが、それらのキャラクターのほとんどは元の姿に戻り、主人公や関係者の協力もあって本当の願いを叶えている。アノンはその好例と言えよう。
事件解決後は幸運を呼ぶ金のトカゲという触れ込みで、グビアナのマスコットキャラクターみたいな地位に就いた。
確かに彼のおかげで女王は改心し、暴政で傾いていた国が立ち直ったのだから御利益はありそうだ。

戦闘

見た目通りの【ドラゴン系】
完全1回行動で、通常攻撃に加え、【強化攻撃】のツメできりさく、【火炎の息】【おたけび】を使用。
特筆すべきは200というこの時点では破格の攻撃力、このボスの前後のボスでも100-150くらいで、大怪像ガドンゴと同等の数値を持つ。
(参考までに、終盤のボスである【ゴレオン将軍】は196、【ギュメイ将軍】で220)。
呪文職であれば通常攻撃1発で死亡ないし瀕死ということが多々ある。
ちなみに、登場シーンでの軽快な動きは伊達ではなく、鈍重そうな見た目に反してそこそこ素早いため、半端な素早さのキャラでは先攻は難しい。
この系統特有の通常攻撃以外の攻撃は若干弱いという共通点もあり、通常なら厄介であろう火炎の息は前のボスに当たる【妖毒虫ズオー】の連続全体攻撃と比較すると単発ですむ分、むしろサービス行動と考えたほうがよい。
また、おたけびで行動を封じられることがあるが、単体で1回行動なのでこれもサービス行動。
ただし、テンションリセットされる可能性は頭に入れておこう。
打撃対策に、HPの低い後衛キャラには【スカラ】をかけておいた方がいい。
【ファイアフォース】を習得していれば、これを使えば火炎の息のダメージを半減できる。
炎を吐くくせに炎属性は普通に通用するので、安心してファイアフォースが使える。
 
属性攻撃に対しては、氷・光・闇に弱く、風・雷・土に強い。
補助呪文の類はほとんど通用しない。
光と闇に特に弱いが、通常プレーの範疇ではこの時期にこれらの属性の有効な攻撃特技を覚えていることはほぼないので意味はない。
それらの特技を覚えるほどレベルを上げたら、普通に殴るだけで秒殺できる。
変に属性攻撃に頼るより、【ドラゴン斬り】を中心に打撃で攻めるのが有効。
攻撃呪文の【ヒャダルコ】はそれなりのダメージになるので、魔法使いがいるならこれで攻めよう。

ドロップアイテムは【竜のうろこ】

バトルロードビクトリー

【レジェンドクエストIX】の第四章で敵として登場する。
見た目は頭にリボンを付けた黄色い【ギガントドラゴン】で、モーションも使い回しである。
技は「アノンパンチ」と「アノンブレス」。
 
なお、満点クリア条件がSPカード【メイクアップ】の発動なので、一度効果が決まると攻撃されずにクリアとなることも珍しくない。それでいいのか、賢いトカゲさんよ。

余談

アノンは人間は火を吐かないことに気付き、自分は人間になれていなかったことを理解した。
確かにDQ9では【火ふき芸】くらいしかないのでその通りだろう。
しかし過去作では【魔物使い】【魔物ハンター】【天地雷鳴士】【モンスター職】の様に人間が火を吐く例は沢山ある。
息系が敵専用に戻ったDQ9ならではの展開だろう。
 
「関西弁のトカゲ」「主人公と戦うトカゲ」という特徴は、それぞれ漫画版と小説版のDQ7の主人公のペットのトカゲ(【ゲレゲレ】ギガ)に通じるものがある。