【モンスター職】

Last-modified: 2021-06-23 (水) 18:59:16

概要

DQ7で登場する【職業】の分類の一つ。
「モンスター職」という名称はDQ7から登場したのだが、DQ6でもその先駆けとなったであろう【ドラゴン】【はぐれメタル】という職業が登場している。
公式にはこれらは上級職の一種として扱われている。

DQ7

普通の人間職よりも数が多くなっており、下級・中級・上級の3段階に分類されている。
【転職】するためにはその職業に対応した【モンスターの心】を持っているか、中級以上のモンスター職であれば人間の上級職と同じように転職条件となっている特定のモンスター職を複数マスターしている必要がある。
下級モンスター職である【スライム】【リザードマン】をマスターすると、中級モンスター職である【ドラゴスライム】が解禁されるといったような具合で、この辺りはDQ7発売前に大ヒットしたDQモンスターズの【配合】のシステムを一部踏襲していると言える。
ただ、上位職への転職条件は当然ながら上記のような分りやすい組み合わせばかりではなく、非常に複雑で分り難く覚えづらいのが実情。
その上、直接転職するために必要な「心」の入手方法・難易度も職業によっててんでバラバラなため、思わぬ苦労をすることもしばしばあるのが困りどころ。
 
最大の特徴は、マスターするとフィールド上でのキャラクターの姿が今就いている職業のモンスターになること。
スライム職をマスターすると、姿までスライムになってしまうのである。
 
また、モンスター職に転職すると、キャラクター固有の【耐性】が転職したモンスター職固有の耐性に変わる。
モンスター職には全ての職業に共通する標準的な耐性が存在し、それに加えて「炎・吹雪系には特に強い」、「ラリホー・マヌーサ系には完全耐性」といった、各モンスター職固有の耐性が付加されるようになっている。
【毒系】【麻痺系】【ザキ系】【マホトーン系】【メダパニ系】【マヌーサ系】【ラリホー系】【呪文】【特技】に対する強耐性が、モンスター職の標準耐性で、どの職業であってもこれを下回ることは無い。
また、当然ながら【ニフラム系】(ニフラム・バシルーラ)には(一部の例外を除いて)基本的には完全耐性を持ったままでいられる。
DQ7は他シリーズと比べて装備や固有耐性による味方キャラクターの補助呪文特技耐性が乏しいため、補助系の呪文・特技全般や状態変化などに無条件で強くなれるのがモンスター職の魅力の一つとなっている。
 
上級モンスター職では強力な特技の習得と能力値補正を受けることが可能で、【かがやく息】【ビッグバン】【マダンテ】はモンスター職で習得することになる他、【ベホマズン】【パルプンテ】【しゃくねつ】【あやしいきり】【ぐんたい呼び】【とおぼえ】【変身】といった、便利だったり珍しかったりマイナーだったりする特技もモンスター職でのみ習得出来ることが多い。
なお、敵として登場する際の呪文特技を忠実に再現しているモンスター職は意外と少なく、むしろほぼ別物な技構成になっている者の方が多かったりする。
初級職は活躍するには物足りない性能のものが多いが、中級職なら能力値補正や耐性を考慮すれば人間上級職に見劣りしないものが多い。
 
そのため、心の入手状況に左右されるものの、モンスター職を専門的にマスターしていくというスタイルもそこそこ実用性がある。
人間職ばかりでは飽きるという場合は、こうしたキャラを一人用意してみるとよい。
モンスター職は数が多いため、転職解禁後から熟練度を上げることが出来るキャラが向いており、ストーリーの内容との兼ね合いからも【ガボ】をモンスター職に就かせた人も多いだろう。
実用面から見ても、固有の【バギ系】弱耐性を持つとはいえ、装備品で耐性を持たせるのが難しいガボがモンスター職に就く意義は大きい。

リメイク版

人間職で習得できる特技や呪文のラインナップが大きく変わり、PS版と比べると大幅にレパートリーが増えた上、基本職はマスターまでの戦闘回数も激減するというテコ入れを受けたのに対し、モンスター職は覚える技は従来通りの上、マスターまでに必要な戦闘回数も据え置き。
しかしそれで転職する意義が薄くなったということは無く、実はメリットが物凄く大きなものに変わっている。
 
と言うのも、人間職の上級職で覚えた呪文特技は一部を除いて別の職になると忘れてしまうのだが、モンスター職で覚えたものは決して忘れないので、その後どんな職についたとしても、特技のバリエーションを増やせる。
心集めも【すれちがい石版】(モンスター石版)の登場でかなり効率的に集めることが可能になり、今までは時間も労力もかかった各初級職用の心を人数分揃えるのもずっと楽になった。
3DS版以降ではモンスター職をマスターしていく事で、キャラの強さを相対的に上げていく事がより大きな利点を持つようになっている。
 
一方、デメリットになっている変更もある。それは耐性の付加で、PS版では、「毒・麻痺・ザキ・マホトーン・メダパニ・マヌーサ・ラリホー系の呪文・特技」は『強』で共通だったが、今回はモンスター毎に耐性が下がってしまうものが多くなり、補助系の呪文・特技全般や状態変化などに強くなれないどころか逆に弱まってしまうものも出ている。
この為に、【マヒ攻撃】を受けると確実に【麻痺】したり、【突き飛ばし】で飛ばされる事も有り得るようになった。
しかしこうした点を考慮に入れても、モンスター職になる意義はとても大きい。
 
ただ、前述どおり、熟練度上昇はPS版と据え置きの為、最下級のスライムでさえも人間基本職よりも40回以上多く上げ難いため、単純にクリアするだけならモンスター職を上げていくよりも、人間職を上げていったほうが遥かに楽なので、やはりやり込みの要素が強い。
すれちがい石版を使えば上級職でも心の入手は現実的で即戦力になりうるので、普段は人間職に転職しておいていきなり上級職への転職を狙ってみても良いだろう。
 
ちなみに、PS版ではマスターして初めてフィールド上でのキャラクターの姿が今就いている職業のモンスターになったのだが、リメイク版では、その職になった瞬間から、フィールド上や戦闘時の姿がそのモンスターに変化する。ただし【町】【ダンジョン】などでの姿は無職時と同じ。
モンスター職時は一部特技使用時のキャラクター固有モーションが表示されなくなる(モンスター職の【マリベル】【ゆめのキャミソール】を装備させても同様)。
またPS版では転職条件の組み合わせに初級職が含まれるものは中級職(【ローズバトラー】を除く)、初級職が含まれないものは上級職と呼ばれていたが、リメイク版では中級職という呼び名が廃止されてまとめて上級職というくくりになった。