【グレーテ】

Last-modified: 2023-05-22 (月) 14:55:32

DQ7

現代の【マーディラス】の統治者であるお姫様。ピチピチにこだわりがある。
英語版での名前はPS版ではMichaela、3DS版ではEuphonia。ほぼ日本版直訳の人名が多いPS版DQ7の中では珍しく、名前が大きく変わったキャラ。これは、名前が似ている【魔女グレイツェル】の場合も同じで、本編の英語版が存在しないためかDQ10キャラが外伝に登場する際に本家の名前の流用が殆どである中、全く異なるものに改名されているが、この名の響きが英語圏の人にとっては微妙なのだろうか。なお、「グレーテ」「グレーテル」などはドイツ語圏で元々「マーガレット」の愛称だったものから孤立した名前である。
また、肩書は「姫」となっているが、事実上「女王」の地位にあり、3DSの英語版での敬称は"queen"である。
 
一人称は「わらわ」。語尾には基本的に「じゃ」が付く。これはババア言葉……ではなく、いわゆる「貴族言葉」。アニメやドラマ、時代劇などを見れば、貴族のお姫様がこういった言葉遣いをしているのをしばしば見かけるだろう。
【メルビン】曰く、主人公とは年齢も釣り合うということなので、恐らくまだ10代。実際にグレーテ本人も主人公たちを同年代と言っているので、10代中盤~後半くらいなのだろう。
年寄りの臣下に囲まれ、目が回りそうに忙しいと言うほど色々な仕事を任されている、超有能な人物。
他の国ではそれほど多くの国務的な仕事を抱えているようには見えないが、芸術の都ともなると外交行事も多くなり、他国よりも仕事が多くなってしまうのだろう。
……もっともこれはグレーテ自身の才覚もあるだろうが、それ以上に周りの臣下が何もかもグレーテに丸投げする無能揃いであるため「有能にならざるを得なかった」のだと思われる。
10代にして国政を任されていることから、両親は既に故人となっているものと思われるが、そのことについての言及はない。まだ女王に即位していないようなのでどこかに両親がいる可能性も無きにしも非ずだが、普通この状況なら譲位されるだろう。いずれにせよ、女王になる日は近いと思われる。
 
ジジ色な人生に飽き飽きしていたらしく、話しかけると「わらわの 友にしてやろう!」と主人公たちを強引に友達にしてしまう。
多忙な政務に追われる日々の中、同年代の友となった主人公たちとの語らいは彼女の癒しになっている模様。
隊列の先頭を年寄りのメルビンにして話しかけると露骨に邪険な扱いをするのもご愛嬌である。
【アイラ】の加入後には、【大地のトゥーラ】と神の復活の儀式についての話に興味を持ち、世界中から【トゥーラ】弾きを集める。
過去の【オルゴ・デミーラ】を倒した後に【トゥーラ弾きの大会】を開き、伝説の弾き手【ヨハン】を探すキッカケになった。
 
【マリベル】ほどではないが高飛車な性格で短気かつ癇癪持ち。
大会が上手くいかないのに苛立ち、大地のトゥーラを壊す命令まで出した。
そんな性格ではあるものの、町にはファンクラブがあるなど、人気や支持率は高いようだ。
 
実際仕事は責任持ってやり遂げるタイプであり、それも歳上の部下たちに多くの仕事を任されるほど有能。
20歳にも満たない幼君を擁立したが故に、部下が横暴な態度をとったり権力争いをして滅んだ国は現実やアニメ、ゲームの世界を問わず存在するのが実情であるだけに、10代にして大きな問題もなく国を治める実力があるとは驚きである。
ドラクエ世界においても、DQ5では若くして望まぬ即位をさせられた【デール】【ニセたいこう】が操り、(最終的には窮地を脱し、デールもまた善き王となるのだが)【ラインハット】は極めて危険な状態に陥っていたという例などがある。
それに対してマーディラスは国内に混乱も事件もなく至って平和であり、善政を敷いていると言って良いだろう。
過去から芸術の都としての平和の積み重ねがあるとはいえ、彼女も非常に高い政治能力を持っていると思われる。
傀儡政権にもならず、孤独な独裁にも陥らない彼女はやはり相当な傑物であり、努力を惜しまないカリスマ性を持った人物と言えよう。
伝説の弾き手を見つけられたのも、彼女が主人公たちの頼みを聞いて大会を開き世界中から名だたる音楽家を集めてくれたからであり、好人物である。
魔王が復活した後で彼女の元を訪れると、その切欠となった大会を主催した自身にもケジメをつける必要があると主人公らに付いていこうとまでした。
仕事が忙しすぎるせいで結果的にマーディラスから離れることは出来なかったとはいえ、自身に非があったわけではないのに危険を伴う旅の動向を申し出る決断力の高さは目を見張るものがある。
 
加えて若くて綺麗とくれば、国の男達の人気は高くもなるだろう。
ファンクラブに入ると、主人公は会員番号109番、もしくは250番となる(入会する時期によって番号が変化する)。
ファンクラブの報告によると、姫は今まで259回テーブルをひっくり返したらしい。
その回数は歴代マーディラス王の記録を抜いてトップに立ったとのこと。……ということは、他に258回ひっくり返した王様もいたということになる。思えばグレーテの祖先である【ゼッペル】も感情の起伏が激しく大陸ごと吹き飛ばすところだった人物であったので、このあたりは血筋なのかも知れない。
また、オムレツが好物でピンク色の靴が何より好み。この辺は年相応の可愛い趣味である。
 
マーディラスはかつてゼッペルが芸術に目覚めたことをきっかけに様々な芸術が盛んになっていたが、現代において音楽一辺倒になったのは彼女自身が歌と踊り以外が苦手だかららしい。
特に絵画と力こと腕力に対しては壊滅的で、彼女の絵の才能の一端を見ることが可能である。
彼女の描いた絵のうち2つを見ることができるが、主人公一行はマーディラス城を描いた絵を「コンニャクのような灰色の物体」、ピクニックに行った森の絵を「緑色の怪物」と中々にヒドい評価をしている。
上手い人と比べてコンプレックスに感じて支援を止めてしまったが、その絵は部屋に飾ってありそれなりに思い入れのある作品らしい。
 
親しく付き合ううちに主人公にゾッコンとなっていたようで、エンディングでは主人公にキスまでする(3DS版だと字幕が無いので分かりにくいが、会話の最後に主人公に身を寄せているのが分かる)。
このシーンのグレーテはファンクラブができるのも頷けるほどカワイイ。当のファンクラブにバレたら恐ろしいことになりそうだが。
また直後の会話で露骨にヤキモチを焼いているマリベルもカワイイ。主人公は果報者である。
……が、彼女を入れた三角関係になりそうで、そこは少し気の毒に感じる。とはいえ誠実な人柄であるとされる主人公なら、かつての悲劇は繰り返さないだろう。
実際にDQ7の【4コママンガ劇場】では主人公・マリベル・グレーテ姫を絡めたネタも多かった。
ちなみに他国の女王である【ネフティス】も主人公に想いを寄せているような描写がある。彼は高貴な血筋の女性に好かれやすいのだろうか。
 
しばしば城から抜け出したいと考えているらしく、脱走に成功した事もあるのか【リートルード】【世界ランキング協会】では賢さ部門、かっこよさ部門にエントリーされている。
しかも全世界が対象なのにランキング入りしていることもある。
しかしなぜかマーディラスが復活する前にランキング入りしてる事も……まさか同名の別人?
尤も【アズモフ】博士の例(【ハーメリア】復活前から確実に本人がランクインしている)もあるので、真相は不明。
彼女の能力と人気っぷりを考えれば、本人であっても納得ではあるが。
 
固有グラフィックかと思いきや、【コスタール】の王女や【エリー】の妹も同じグラフィックである。
また、リメイク版では【すれちがい石版】を交換する際に、仮の姿として選択することが可能。
……要するに【姫】の汎用グラフィックである。これ程存在感がありかつストーリーにまで関わるキャラ(しかも主人公の嫁候補?)なのだから、固有グラフィックを用意されなかったのは残念。
ただし本作に出る姫キャラは珍しく、「現代に生きている」人物としてはグレーテのみに使われているので、実質的には準専用グラフィックとも言える。