概要
ちょっと太ったサンショウウオのようなモンスター。
体色は元イラストや初期の作品では黄緑色だったが、近年は黄土色になっている。
色違いに【ベビーサラマンダ】、【マッドルーパー】、【ましょううお】がいる。
この系統は一応トカゲのモンスターらしいが、サンショウウオの方がしっくり来る。
ちなみに「リザード」とはトカゲ(爬虫類)であって、サンショウウオ(両生類)ではない。
リザードと名乗っているのはこいつだけで、色違いは皆サンショウウオを連想させる名前が付いているのに……。
ポイズンリザードは「毒トカゲ」という意味だが、実際にアメリカドクトカゲ、メキシコドクトカゲの2種類が存在し、総じて「Venomous Lizard」という。つまり、ポイズンリザードという名前の動物は実在しない。
これは「poison」は広義の毒全てを含む総称、「venom」は有毒動物が武器として使う毒のみを指す、という違いがあるため。
ちなみに植物や微生物を含む生物由来の毒物は「toxin」といい、範囲としてはpoison>toxin>venomの順に狭くなっている。
また「poison」には動詞としての用途もあり、この場合は「毒殺する・毒を盛る」の他「害する・毒する」「毒舌を吐く」といった比喩としての毒も含まれる。
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】に原画が掲載されているモンスターの一体であり、№15と手書きで記されている。
DQ4
【さえずりの塔】と【女神像の洞窟】にのみ出現する。
【行動パターン】は通常攻撃と【どくのいき】。【どくこうげき】は持っていない。
確率に緩やかな傾斜のあるランダム行動なのだが、毒の息のスロットが確率2番目と4番目に入っているので、傾斜の意味がほぼない。
毒の息を吐く頻度は1/3程度で、こちらをまとめて【毒】状態にしてくる。
第二章では【キアリー】使いの【クリフト】がいるので、他のモンスターに比べればそれほど脅威ではない。
反面、第三章ではかなりイヤな敵。
持ち物欄を【どくけしそう】に費やすのも考え物だし、かといってそれがないと毒をくらったときに非常に困る。
本来のドロップアイテムは毒消し草だが、第三章の仕様上、期待はできない。
女神像の洞窟では、【エレフローパー】と組んで一匹で出るので急いで倒すべき。
もっとも女神像の洞窟はクリアに必須のダンジョンというわけではないし、よしんば【全滅】したところで【てつのきんこ】さえあれば被害は皆無であるという点は救いか。
第五章で【はがねのつるぎ】などを回収に行く際にも出現するが、三章と違って全員がアイテムを持参可能、【リレミト】を使用可能、回復呪文の使い手が多いなどの理由から、万が一毒におかされても余裕で攻略できる。
ちなみにFC版では内部にある船に乗っている限りは毒のダメージが発生しない。
洞窟内は半分近くが水のエリアであるため、陸地を移動する距離を可能な限り少なくすれば、毒による被害も緩和できる。
リメイク版ではイカダに乗っている最中も毒のダメージをくらうようになっているが、【ミネア】がキアリーを習得するようになったので、何ら問題はない。
各種パラメーターもそれなりに高く、その割には経験値、獲得ゴールドとも妙に低い。
二重の意味でイヤな敵と言える。攻撃呪文に対しては全くの無力で、【ラリホー】も効きやすいのが救い。
モンスター闘技場では、【はえおとこ】・【コドラ】・【ひとくいサーベル】と対戦。
FC版の闘技場のこのカードでは通常攻撃と痛恨の一撃以外の行動はすべてキャンセルされるので、完全なガチンコの殴り合いになる。
HPは一番高く攻撃力もひとくいサーベルと並んで一番高いが、コドラとひとくいサーベルは痛恨の一撃を放つので事故死する危険性が高く、オッズで示すほど勝率は高くない。
リメイクでは全員が毒状態でないとどくのいきで攻撃をサボることがあるので勝率がさらに下がってしまった。
儲けの期待値を考慮しても、痛恨持ち二体のいずれかに賭けた方が無難である。
DQ10オフライン
【ジュレー島下層】(大空洞)、【スイゼン湿原】に生息。【水系】。
【どくのいき】や【ボディプレス】を使ってくる。
通常ドロップは【どくけしそう】、レアドロップは【まじゅうのホネ】。
DQ10オンライン
サービス開始初期にはレベル上げの対象として狩られた。
詳しくはこちらを参照。
DQM1・DQM2
他の爬虫類型モンスターと同様、ドラゴン系として登場している。
体色が黄緑色になっているが、これはFC版で没になった頃のマッドルーパーと同じ色である。
1では【いかりのとびら】などに、2ではルカ編のみ海賊の世界のフィールドなどに出現する。
イル編ではシナリオで訪れる世界には出現しないが、ドラゴン系×ゾンビ系の基本配合で生み出せるので、
入手は容易である。
習得する特技はどくこうげき、どくのいき、なめまわし。
賢さはあまり成長しないが、HP、MP、攻撃力は比較的成長しやすい。
毒のスペシャリストとも言うべきモンスターなだけあって、毒耐性は完璧。
ドラゴン系なだけあって、成長がやや遅めなのが難点か。
図書館の説明には「背中から出る体液はサンショウの匂いがする」とある。やはりトカゲではなくサンショウウオなのだろうか(これでは爬虫類では無く両生類になるが)。
テリワン3D
ドラゴン系のFランク。
まよいの扉、まぼろしの扉、ねむりの扉など生息範囲が広い。
特性はスタンダードボディ、どくどくボディ、どくブレイク。
+値を上げることで会心出やすい、アンチみかわしアップを習得する。
毒のスペシャリストの癖にこいつ自身は毒耐性が完全ではない(半減)。
スキルは「アサシン」。
適当な位階配合で【スノードラゴン】を生み出せるが、スノードラゴン×4でBランクの【スカイドラゴン】にできるので、その気になれば早い段階で位階配合上位クラスのモンスターを生み出していける。
イルルカ
引き続き登場。ドラゴン系Fランク。
【水の世界】の南西の海域の泥沼に生息している。
他にも、タマゴから生まれることもある。
豆知識によると、【バブルスライム】をしきつめた風呂に入るのが夢らしい。
【新生配合】でしっぺがえしを習得する。
また、メガ・ギガボディ化でAI1~2回行動、ギガボディ化でときどきバイキルトを得る。
DQM3
ドラゴン系のGランク。野生では出現せず、ドラゴン系とゾンビ系の系統配合で生み出せる。
特性は【どくどくボディ】、【きょうせんし】(Lv20)、【ピンチで会心】?(Lv40)。
Lサイズ化で【1~3回行動】、【どくブレイク大】、【いきなりバイキルト】(Lv60)も習得。
所持スキルは【毒舌】。
【フロッガー】との配合で【はじけドーラ】、【マッシュスライム】との配合で【バブルスライム】、【グレムリン】との配合で【ウィングスネーク】、【がいこつ】との配合で【スカルライダー】、【デンデン竜】との配合で【毒つぼドラゴン】が生み出せる。
バトルロード2
第1章から登場。
ステータスはHP:698 ちから:61 かしこさ:38 みのまもり:89 すばやさ:23。
使える技は「どくのした」と「エアプレス」。
前者は舌で敵1体を叩き、毒の追加ダメージを与える。後者は身体を膨らませ、敵全体を押しつぶす。
力が低いので、毒の追加ダメージを持つ「どくのした」を中心に攻めたいところ。
武闘家と組むとエアプレスが「どくのきり」になる。
この技はお尻からオナラ…もとい毒ガスを噴き出して敵全員に風属性のダメージと毒の追加ダメージを与える。
これでより火力の低さを補えるので武闘家と組ませた方がいい。
ライバルズ
第6弾「小さな希望のシンフォニー」に収録された共通のレアカード。
2/3/2
絶好調
このユニットが絶好調状態ならダメージを与えたユニットに毒を与える
当時は数が少なかった相手に毒を与えるカード。絶好調の効果は強いのだがHPは低く、効果を生かせないままロトの血を引く者のレベル2の効果などでやられることが多い。そのためか、絶好調デッキや魔剣士の毒デッキでさえ採用されることは少なかった。色違いのベビーサラマンダとは異なりドラゴン系ではない。
ウォーク
メインストーリー2章9話にてボスとして登場。3章2話~3章7話などでザコとして出現する。毒の息より全体攻撃+転倒のボディプレスが厄介。
こころの色は赤でコストは36。
タクト
2021年4月6日開催の「ドラゴンフェスティバル」にてドロップモンスターとして登場。
ドラゴン系Bランク、ぼうがいタイプ。
とくぎは「テールハンマー」/「せんねつづき」/【もうどくのいき】
ダイの大冒険
読み切り時代の「デルパ! イルイル!」では発売前のDQ4宣伝の一環で、この系統のモンスターが登場している。カラーが不明なため、種族までは判定できない。
【ダイ】が【ロモス王国】に【ゴメちゃん】を助け出しに行った際に持っていった金色の【魔法の筒】から登場した怪物の一員。
終盤になってから、このとき一緒に登場した【さそりアーマー】系や【ライバーン】系が【魔界】のモンスターであったことが判明したため、こちらも魔界のモンスター扱いとなっている。
アニメでは新旧いずれも、「デルパ! イルイル!」該当部分は展開が改変されたために出番が削られた。