敵を石化させる召喚獣。
元ネタは同名の、眼を見ると死ぬと言われる水牛のような架空の動物。
- エチオピアの伝承に登場する魔物で、FFシリーズでも珍しいアフリカ出身の幻獣。
カトブレパスはギリシャ語で「俯く者」を意味する。
水牛(ヌー)の胴体から長く伸びた首の先にとても重い頭(顔は牛説と豚説がある)を持ち、常に俯くような姿勢になっているためこう呼ばれる。
原典においては「その目を見た者は即死する」というもので、石化のイメージは現代のファンタジー作品から浸透したようだ。
原典自体が元々ゴルゴーンやバジリスクの伝説が混ざって生まれたという説があるため、石化が全くの間違いというわけではない。
- D&Dでの睨み効果(即死)自体が原典に倣ったものなので、アフリカ原産と看做して間違いない。
FF5
レベル3の召喚魔法で、敵単体を石化させる。
第二世界北西部にある北の湖周辺の森で出現するカトブレパスを倒すと手に入る。
技名は「悪魔の瞳」。
消費MP33、リフレク反射不可、対象単体、命中率99%。
出現場所に関してはサーゲイト城の奥にいるおじいさんから情報を聞くことが出来る。
場所に関する情報はあるが、潜水艇で海底洞窟を越えるという行き方については誰も教えてくれないのがネック。
- 「たった今、北のみずうみから帰ってきたんだけどもよォ… ……ほら、山にかこまれた……
そんだら、でっけェひとみににらまれちまってよォ。こうして生きてるのがふしぎなくらいだァ」- プレイヤーも潜水艦がないと入ることもできず、その道中の敵も恐ろしく強い北の湖にこのおじいさんは何の用があって行き、どうやって無事に帰って来られたのか不思議である。
- カトブレパスは逃走可能かつカウンターでなければ悪魔の瞳を使わないので、遭遇してすぐ逃げたおかげでおじいさんは生還できたのだろうか。
ブレイクとの違いは以下の通り。
- 基本命中率が99%(ブレイクは75%)
- リフレク反射不可(ブレイクは可)
- 消費MP33(ブレイクは15)
ブレイクより優秀な点が多いが、入手時期が少し遅かったり、自力で見つけるのが困難な点などもある。
ただ魔法剣ブレイクなら話はまた違って来る。
普通はネクロフォビア戦で常時リフレクのバリアを始末するために使う事が多いはず。こちらは魔法剣ブレイクで1ターンを使うと反射魔法を食らいがちなため、即石化できるカトブレパスが役に立つ。
カーバンクル戦でも使うかも。
情報が少なめな上に第三世界では取れないので初回プレイ時に取り逃がす事が1番多い。
- 次元の狭間にも再登場するラムウやゴーレムと違って、救済措置が一切ない。
同様の存在としてシヴァがいる。 - アイテム変化技で生成すれば、取り逃しても習得することは可能(SFC版・PS版限定)。
制作スタッフの意図していない方法なので救済措置とは言えないが……。 - カーバンクルとかと違いあまり重要性がないため、二周目以降もうっかり取るのを忘れがち。
FF6
魔導研究所にて入手する幻獣/魔石。
召喚魔法は前作5と同じで「悪魔の瞳」。邪眼の力で敵全体を石化させる。ヒット値96。
唯一デスを修得できるので、バニシュデスを利用した眠れる獅子狩りなどには欠かせない存在。
召喚攻撃によってもたらされる効果はオーディン及びライディーンとほぼ同じ(敵全体石化)。
属性や命中率の違いからライディーン>オーディン>カトブレパスという序列になるが、こちらの方が入手時期は遥かに早いので一番使いでがあるといえる。
- ついでに付け足せば、劣化版デジョンであるとも言える。
今作の石化の仕様の関係で、即死耐性があると石化耐性がなくても効果がない。
ただ、有効条件を満たせばアンデッドにも効果はある。
覚えられる魔法はバイオ(8倍)、ブレイク(5倍)、デス(2倍)。
実は、この3つの魔法はこの魔石カトブレパスからしか覚えられないものだったりする。
デスも強力だが、バイオも修得8倍でそこそこ汎用性の高い攻撃魔法を覚えられるのは便利。
魔大陸の敵はすごく強く、一戦一戦に全滅の危機が付きまとう。
常に1人はこれを装備して、ヤバい時の保険としたい。特にプラチナドラゴン3匹相手に有効。
魔石にはLvUP時HP+10%ボーナスも付いているので、
デスの早期習得の為にも強制参入が多いロック辺りに付けっぱなしにしておくのが良いか。
- あとはフンババ戦に備えてティナに極めさせるのもありかと。
これでプレゼンターの殻と本体を同時に倒せばドラゴンクローが2個同時に手に入る。
- 別に複数攻撃であれば他の手段でも可能だが、両方一度に即死を狙えるカトブレパスが最も楽。
すぐ近くにセーブポイントもあるのでやり直しも容易。 - プレゼンターの殻のHPは9000でそこまで高くない。高いのはユミールの方の殻。
FF5のキャトルミューティレーションされたような不気味な牛の姿からこじんまりとした姿になってしまわれた。一瞬見ただけでは何の生物の姿をしているかはわかりづらいだろう。
- よく見ればポーズとサイズが違うだけで姿そのものは5と同じ。
前作では直立していたが、本作では今にも駆け出しそうな躍動感のあるポーズになっている。
なおこの姿は原典の伝承にほぼ忠実なもの。
FF6(ピクセルリマスター版)
石化の判定が見直されて即死耐性を参照しなくなった影響により、石化全体による一掃をより狙えるようになった。
特にフィガロ城機関部の触手たちは左下以外石化で一掃、左下は即死耐性がないのでかいてんのこぎりなどの即死攻撃で簡単に勝てる。
- ver1.0.6のアップデートで全ての触手に石化耐性が付与されたので、上記の戦法が使えなくなった。