FF6
巨大な鳥のような姿をしている幻獣/魔石。
ナルシェ炭坑で氷漬けの状態で発掘された幻獣で、ティナを覚醒させるきっかけになった。
召喚魔法は炎・冷気・雷の3属性複合技「トライディザスター」。
なお、名前が分かるのは崩壊後。崩壊前は「謎の幻獣」であった。
鳳凰のような外見といいどことなくエキゾチックな名前といい、不思議なインパクトを持つ幻獣。
この幻獣を入手するため、帝国兵であったティナがナルシェを訪れる場面からFF6の物語が始まる。
氷漬けではあったがティナに反応して怪しく輝き始め、帝国兵2人をいずこかへ消し去り、ティナも搭乗していた魔導アーマーが爆発してしまう。
その後は、炭鉱から運びだされて谷の上に置かれるようになる。
氷漬けの幻獣を目覚めさせて対話ができないかというバナンの考えで、幻獣防衛戦の後再びティナと対面するが、激しい反応の末にティナを幻獣の姿へと覚醒させた。
- この時、ティナに何らかのメッセージを発していたようだが、詳細は不明である。
このようにゲーム前半まではストーリーにおける重要な存在だったのだが、以降は物語の本筋に絡んでくることはなくなってしまう。
ほとんど忘れられていたような状態だが、世界崩壊後に調べるとヴァリガルマンダとの戦闘が始まり、倒すと氷の封印が解けて目覚める。
魔大戦の頃と変わらぬ殺気に満ちた世界に失望しながらも、平和を取り戻そうとする主人公たちを信じて魔石化する。
幻獣「人が私の氷の封印を解いた というのか… 魔石を身につけ… お前たちはいったい…?
まあよい。 だがこの世界に満ちている殺気は? 1000年たった今も魔大戦は 続いているというのか…?
おろかな… 永久の戦い… … … …? おまえたちは それを終わらせようと いうのか… その心、信じてみるか….」
鳥の翼と爬虫類の体を持つ。(NTT出版 FF6 基礎知識編)
おそらく外見はケツァルコアトル、派手な色合いは始祖鳥がモチーフ。
ヴァ「ル」ガ「リ」マンダという誤表記が結構多い。
ゲーム発売前の情報では、当初マディンがこの氷漬けの幻獣として発表されていた(参考)。
確かに、ゲーム前半では謎の幻獣としていかにも重要そうな存在感を放っていたり、ティナを幻獣として覚醒させる原因となったことを考えると、ティナの父親たるマディンが氷漬けの幻獣の立ち位置であるほうがしっくりくる。
ゲーム発売前の月刊Vジャンプには「バハムートをも超える」と誤報があった。
覚えられる魔法はファイガ(×1)、ブリザガ(×1)、サンダガ(×1)。
唯一ブリザガ・サンダガを修得できる上、Lvアップボーナスがゾーナ・シーカーと同じく魔力+2という、かなり有用な魔石。
一番最初に登場する幻獣の割に入手時期が遅く、散々プレイヤーの気を揉ませたお詫びの意味もあるのだろうか。
「トライディザスター」は効果値110と与ダメージ量は多いのだが、
炎・冷気・雷属性のどれか1つでも吸収できる敵には吸収されてしまう。ウイークメーカーなしでは使いにくい部類の召喚魔法だろう。
- FF7のクジャタにも言えることなのだが、三属性のどれかが弱点の敵というのは高確率で別の三属性を吸収するので(炎弱点の敵が冷気を吸収したり)、三属性複合攻撃自体あまり意味がない気がする。むしろ無属性攻撃の方がより実用的だった。
- FFでは基本的に複合属性は受け手の一番強い属性の防御力・耐性が参照されるため、単属性よりも扱いにくい。
サガシリーズのように受け手の一番弱い属性の防御力・耐性が参照されれば問題無かったのだが…。- この仕様のおかげでフレイムシールド+フォースアーマーやミネルバビスチェが猛威を振るっているので一長一短。
技の「トライディザスター」はFF7では「クジャタ」に奪われた。
- この仕様のおかげでフレイムシールド+フォースアーマーやミネルバビスチェが猛威を振るっているので一長一短。
- クジャタとは元々ユダヤ教の牡牛の神獣だが、「孔雀(くじゃ)」「蛇(た)」という、ヴァリガルマンダの外見にピッタリあてはまる名前をしていた。
そのため、FF7とFF13などFF6以降の作品においてヴァリガルマンダという憶えにくい出自不明の名前からクジャタへと名前が変更されたものと思われる。- FF13では鉱山の谷の奥底にクジャタというファルシがいる。
物語の冒頭に登場し、更にティナを暴走させ「トランス」能力に覚醒させるという重要なイベントにも関わった存在なのに、
最後は扱いがかなりテキトーになってしまう。
まぁ、バナンみたく忘れ去られなかっただけマシか…。
- そもそもFF6の幻獣は「幻獣である」以上の存在意義を持っていないのが殆ど(バハムートですらあの扱い)だからそれはあんまり関係無いような気がするが
ストーリーで大きく取り上げられた幻獣もヴァリガルマンダを除くとラムウ、マディン、大三角島の幻獣、ラクシュミ、フェニックスぐらい。幻獣専用の物語があるのもオーディンだけ。
大量の幻獣の存在がストーリー上にあるわけで、1匹1匹に明確なストーリー上の役割を平等に持たすのは無理がある。そこは主人公勢14人の見せ場が平等とはいいがたいのと同じ。
「魔大戦はまだ続いているのか?」と発言している為、1000年前から眠り続けていた模様。
ティナに対しても無反応である事から、彼女をトランスさせた際も眠ったままだったのだろう(つまり故意に彼女に働き掛けたわけではない)。
- ヴァリガルマンダ「カレーライスがたべたい!むにゃむにゃ…
ティナ「えっ?何 今なんて……
ヴァリガルマンダ「ハヤシライスも…
ティナ「ねえ、教えて!わたしは誰?誰なの!
ケツァクウァトルやヴァルファーレ、ガルーダあたりの似た感じの召喚獣のポジションももらえなかった。残念。
マディンもコイツも、ストーリーの根幹に関わっている存在。
ティナの父親のマディンが、ラ系3種を習得出来る魔石で、コイツはガ系3種を習得出来る魔石。ちょっと共通点も多い。
- ティナとの間に何らかの関係が実はありそう…お祖父ちゃん?
初プレイで初めて見たときに「なんかすごそうなのが出てきた!」ってわくわくしたのは自分だけではないはず。
- 特にSFC版では、氷漬けの状態が「鳥のような姿」にも見えず、正体不明の印象が強かった。
異様な外見をした名前も不明な謎の幻獣として非常にミステリアスであり、
何かすごい秘密があるのかと思いきや、結局のところ大した設定は無いという…。
上記のように1000年前から封印されていたようだ。何者かに封印されたのか、自ら封印を施したのかは不明。
- つまり、帝国の18年前の幻獣界侵攻とは関係なく人間の世界に普通に封印されていたということになる。オーディンもそうだが、(劇中には出てこないだけで)人間の世界にいる幻獣が他にも居た可能性がある(フェニックスはガストラの入手経路が不明のため保留)。つまり、ガストラの幻獣界侵攻が無くても、幻獣自体が人間の世界に封印されていたということは少なからず人間が幻獣や魔導の力に触れていた可能性があったとも考えられる。
それにしても、ヴァリガルマンダの眼前から消されたビッグスとウェッジは何処へ行ったのだろうか……。
- クロノトリガーの実験小屋にネタっぽく出てた。
- っていうかビッグスとウェッジに起きた現象は結局何だったのか。
名前の意味は不明。
「下品な蛇」というのは根拠も信憑性もない俗説であり、以下もこじつけや強引な解釈が多いので鵜呑みにしないように。
- 「vulgar salamander」を略してヴァリガルマンダという主張もあるが、ファンサイトで生まれた有名な通俗語源。
- vulgarが「下品な」でsalamanderが(誤訳だけど)「蛇」。この説だと、「ヴァルガラマンダ」の方が自然。少なくともリのi音は完全に出どころ不明になる。
- ヴリドラ+ガルーダ+サラマンダー=ヴァリガルマンダという説も。
- そう言えば近い時期にあれがあったな…
- FF6の2年後に出たバハムートラグーンに「ヴァリトラ」(ヴリトラではない)がいる。FF6の頃からスクウェア社内でこういう読み方をしてた、もしくは別の何かと混同していたのが「ヴァリトラ」だと考えると信憑性は高まるか?
- ヴリトラ→水をせき止める神話→水から転じて氷
ガルーダ→空で光を放ったという神話→空の光で雷
サラマンダー→言わずとしれた火の精霊 でトライディザスターとか
- そう言えば近い時期にあれがあったな…
当初はマディンがこの幻獣のポジションだったって聞いて、研究所からマディン連れてきて終わりじゃなくて
ラムウが「研究所にいる儂の兄弟ならその幻獣を氷から解き放てるかもしれない」とか言ってイフリートとシヴァが救出の目的になる
(氷を溶かす専門と氷を操る専門の幻獣なら納得だろう)
→氷の封印を解いたらティナのお父さんでした、みたいな展開のが自然かなと長年経って今更思った…
PFF
鳥の翼と爬虫類の体を持つ謎の幻獣。
レア4の召喚魔法。エクサバトリアの景品で手に入る。
「トライディザスター」で敵全体に炎・氷・雷の複合属性で防御無視の中ダメージを与える。
正直なところ使いづらい。
チャージ速度はヴァリガルマンダ+3を強化しきって72、レア4にしては他と比べてもかなり早い。
基本威力も162、装備ボーナスは力・素早さ+30と高いが、威力減少が前提の上での設定のようだ。
ラスボスがどうやら異世界のヴァリガルマンダらしいので、威力が強いのもそういう事かもしれない。
複合属性のせいでダメージ減るけど。
PFFNE
ティナのアビリティとして登場。
敵全体に防御無視の炎・氷・雷属性ダメージを与える。
FFRK
レア6の召喚魔法アビリティ。
「トライディザスター」を放ち、敵全体に炎&氷&雷属性の3回連続の召喚魔法攻撃を行う。
生成に必要な素材は召喚の結晶10個、氷の結晶6個、雷の結晶6個、ヴァリガルマンダの記憶1個。
防御優先で属性を参照するFF6ではさっぱり使えない魔法だったが、
FFRKは攻撃優先で参照するため一転して攻撃範囲が非常に広く扱いやすい魔法となっている。
WOFF
ペリノアの着ている鎧のモチーフとなっている。
FFXIV
パッチ6.55ストーリー内にて「トラル大陸」に存在することが語られている。
同クエスト内でオールド・シャーレアンのヌーメノン大書院を訪れ、
「擦り切れた書物(トラル大陸博物誌)」を読むと詳細が記載されている。
曰く
''『ヴァリガルマンダ』
トラル大陸の伝承にて語られる最強の幻獣。
大いなる自然の象徴とも伝えられるが、実在は疑わしい。''