地名・地形/【ナルシェ】

Last-modified: 2023-01-27 (金) 21:59:43

FF6

ゲーム中の地名表記では「炭坑都市ナルシェ
豊富な炭鉱資源を背景に強固な独立性を有する自治都市。


OPデモの文にも示されている通り、FF6の世界は鉄・火薬・蒸気機関によって魔大戦の荒廃から復興した。
石炭はその全てに関わる重要な資源であり、それを生産できるからこそ、
ナルシェは寒冷な山地にあっても世界に対して大きな影響力を持ちえたのだろう。
また、自衛力としてガードと呼ばれる自警団ユミールをはじめとしたモンスターも配備している。
この二つの力によって、ナルシェは帝国やフィガロ、リターナーと距離を置き、その自治力を確保してきた。
この街の炭坑から氷漬けの幻獣が発見されたことが、FF6という物語の発端と言えよう。


発掘された幻獣を狙って二度も帝国の襲撃を受けるが、一度目はティナと幻獣の共鳴により、
二度目はリターナーの尽力により、帝国の幻獣奪取は免れた。
二度目の襲撃後、リターナー指導者バナンの説得により、都市を挙げて反帝国同盟に加わることとなる。


常に雪が降る寒冷地に位置するが、各所に設置されたストーブと張り巡らされたスチームパイプ、
そして補給には事欠かない豊富な石炭によって街中は想像以上に暖かく、生活しやすいようである。
掘り進められた炭坑は長大かつ入り組んでおり、その中にはモンスターやモーグリの姿が、
そしてさらに奥では雪男らしき姿が確認されている。
 
世界崩壊後は人の姿も絶えて各家の扉も閉ざされており、
トレジャーハンターでもない限りは開けることはできそうにない。
また、魔物だらけにもなってしまう(氷づけの幻獣は放ったらかしのまま)。
サウスフィガロの洞窟の宝箱の中身が変わっているのも有名だが、ここの宝箱の中身も変化している。


崩壊後、ゴーストタウン化したナルシェには2人の住人が残っている。

「武器屋をやって70年。この石からは不思議な力を感じる。多分この石を削り、剣をつくれば素晴らしいものになるじゃろう…
どうじゃ? この石を剣に変えてみないかね?」

1人は武器屋の主人であり、主人公一行に魔石ラグナロックを渡そうと武器屋の地下でじっと待っている。
受け取る際に、そのままの魔石と剣に作り替えたラグナロクの二択を選択できる。

  • ここの武器屋のベッドは無料で回復することができる。
  • 受け取った後の武器屋の親父は「わしは、ここに残る。ナルシェの民だからな」とそのまま故郷に留まる道を選ぶ。

もう一人はアクセサリー屋の上にある民家で寝込んでおり、血塗られた盾を託してくれる。この老人の素性は一切不明。

『血ぬられた盾』…もしその、呪いがとければ最強の盾となるのだが…。


ジュン曰く「この都市には、帝国に立ち向かうだけの力がある。だがその自治力の高さゆえにわれわれの地下組織リターナーにも加わろうとしない」との事。

  • 全面戦争ではなく「地方に派遣されてきた帝国兵を追い払う程度の力はある」ってことともとれる。
    本気を出されたら当然やられるだろう。幻獣狙ってやってきた魔導アーマーにはボロボロにやられたわけだし。
  • そもそもジュンが言ったのは「自治力の高さゆえにリターナーに加わろうとしない」であって戦力があるから属そうとしないと言った訳ではない。単独で帝国と渡り合える程の戦力があるとはジュンも思っていないのだろう。
  • ナルシェは、この世界では資源量の豊富さで他を圧倒していると思われるので、帝国も戦争を続けていく上でナルシェからの資源調達をしないと戦い抜く事は厳しいんだと思う。現実世界における中東みたいな感じで金は潤沢だからナルシェガードみたいな私兵を沢山雇えるし、地勢上帝国は同盟国であるフィガロを通過しないとナルシェに攻め込めないので、あえて帝国と戦うリスクは取らないのでは。
    • なお帝国と戦えるだけの戦力がある=帝国に勝てるわけではない、というのが悲しいところ。
      というか、たった3機の魔導アーマーに真正面から攻め込まれて惨敗するわ、リーダー率いる部隊もモーグリ族11名+ロックに蹴散らされるわと、本当に帝国と戦えるのか疑問が尽きない。
      前者については、うち1機のパイロットが帝国兵50人を3分で殲滅する人外だったせいもあるかも知れない。
    • それこそOPの指揮官がケフカだったら町中にバイオブラスターを撒いて住民もろとも根絶やしにしろってティナに指示してたかもな。

崩壊後は、蒸気は出ないものの歯車は回りっぱなし。上記の通りモンスターも出る。
そのゴーストタウンっぷりが結構怖い。

  • 確かに崩壊後のゴーストタウンぶりは音楽と相まって、怖いくらい寂しい…。
    早く脱出して飛空艇に戻りたくなるぐらいに…。
    でも、そんなゴーストタウンの入り口の近くに人の気配が…。
    初心者の家はがんばって営業中!
  • 初心者の家の他、ジュンの家も開いている。ここは開いてないとモグのいる炭坑から出られないので困る。
    もちろんというか、ジュンの姿はなく生死不明。

高低差のある山岳地帯に作られた街のためか、街全体が非常に入り組んだ立体的な構造をしている。
ゲームの一番初めに訪れる街であるが、街の背後の鉱山や山岳地帯まで含めたその空間はあまりに複雑であり、
全体の構造を把握するにはしばらく時間がかかることだろう。
要は、街全体が巨大なダンジョンのようなものである。
 
その巨大な街を舞台として、2度のタクティカルバトルや、
モグウーマロとの出会いなど、様々なイベントが繰り広げられる。
序盤から終盤まで、何度も訪れることになるため、ひときわ印象に残りやすい街である。


私見だが、通常RPGにおいてこの手の「寒い場所」「北国」はアクションゲームの「よく滑る氷のステージ」よろしく
ゲーム後半で満を持して登場するという業界の不文律があるように思われる。
初代にもその好例がある)
しかしナルシェはそんなステレオタイプを覆すかのように序盤も序盤、ゲーム開始直後の舞台となるという点で、今なおある種の斬新さを我々に感じさせてくれはしないだろうか。

  • ステージ選択制のゲームだと最初から行けることもままあるので、不文律というほどの前提には感じない。

コーリンゲンの宿屋の前にいる男性が、
「ナルシェは魔物だらけ…俺は帰るところを失ったんだ…」と言っている(セッツァー加入前)。
逃げ出した住民は家に鍵をかけてどこへ行ったのやら?

  • 世界崩壊により地形が変わったせいでモンスターが押し寄せ、生活できなくなって皆逃げたんだろう。
    鍵に関しては、モンスターが家に入ってこないように。
    ほとぼりが収まれば住民は戻るつもりなのではないかと予想する。
  • もう一人、血塗られた盾を持ってる人も残っているが、その人は病弱なのか盾の呪いに侵されたのかベッドに寝ている。
  • おそらくケフカ討伐後は住民も帰ってくるんじゃないかな。

崩壊後のナルシェは近辺に街もなく地続きにもなっていない孤島状態で
周辺に出没のモンスターも殺人カマキリが出たりと街中や炭坑より恐ろしい激戦区である。
住民は逃げ出せたのかもしれないし、逃げ出そうとして大勢がモンスターに殺られた可能性もある。

  • 少なくとも上記コーリンゲンにいるナルシェ出身の男は逃げ出せたようである。

ゲーム開始時の魔導アーマーに乗った状態で発生するバトルと場所は以下の通り。
・シルバリオ1体(宿屋の前)
・ガード2体(宿屋横の屋根の所)
・シルバリオ2体→ガード2体(十字路の交差点。連戦)
・ガード2体、シルバリオ1体(街の階段)
・ガード2体、メガロドルク2体(炭坑前の階段)
この内、宿屋の前の戦闘と交差点での戦闘は回避可能。更に、ガードからは逃げられるのでユミールまで初期レベルのまま進めることも可能。

  • 魔石ボーナス活用の為の低レベル攻略を目指す場合は、最初の戦闘でティナをファイアで自殺させれば、その後の戦闘を逃げずに進めることができ、金やドロップアイテムを入手していける。まあユミール戦も2人でこなさなければいけなくなるが。

かつては街とは思えない兵力とエネルギーに恵まれていた都市が、
最大の脅威であった帝国の壊滅後にケフカの裁きなくゴーストタウンとなってしまうのは少々悲しい話。
何があったかは語られないが、ケフカを討伐した後に環境が改善されるとは考えにくいし
最終的にはベクタの次に救いの無い街になってしまったかもしれない。

  • ケフカ打倒後は世界の復興に機械、ひいては石炭が必要になるので
    この町にもまた復興される可能性はある。

モデルは雪に覆われている寒冷な気候という点から、北海道の空知炭鉱(岩見沢・三笠・歌志内・夕張など)であろうか。エネルギー革命の影響で人口が激減しゴーストタウンになったところも多い。

統治者●長老 人口●2,100人 面積●2,560m² 気候●ツンドラ気候 主要産業●鉱業
(20thアニバーサリーアルティマニアより)


関連項目:音楽/【炭坑都市ナルシェ】

ナルシェ炭鉱

ナルシェの町には炭坑の入り口がいくつか存在し、町と一体化したダンジョンとなっている。 

北の炭坑

オープニングで最初に訪れる初めてのダンジョン。
魔導アーマーに乗った帝国兵ビックスとウェッジが魔導の力を持つ娘を先頭に町の奥の炭坑へ突っ込む。
入ってすぐ左に初めてのセーブポイントがあり、ザコ敵でウェアラットハイウェイが出てくるが、
魔導アーマーの圧倒的な力の前では苦戦はしないだろう。


そのまま奥に進むとガード達の切り札であるユミールとのボス戦があり、
これを倒した後、最深部で目的の氷漬けの幻獣を発見できる。
しかし、この謎の幻獣とティナが共鳴を起こし、兵士二人は光の中へと消え去ってしまう。


後にもう一度この場所へ訪れた際はセーブポイントが無くなっているが、
最初の魔導アーマーでは通れなかった細い横道も通れるようになっている。
通り抜けた先は山頂付近の「雪原」へと続いている。


雪原を抜けた先の崖には後に「氷漬けの幻獣」が移されている。
幻獣を目覚めさせた後にその崖から跳び降りると、さらに別の炭坑がある。
しかしそこはもはや現役の炭坑ではなく、雪男灰色鼠(?)、さらには包丁魔などモンスターの住処と化している。

裏の炭坑

分断された炭坑のもう1つ。イベントなどで多く通り抜ける事になる場所。
地下ではモーグリ達が群れで暮らしている住処があるが、崩壊後には1匹を残して全滅する。


OP後にティナがジュンの家の裏から逃げ出し、道なりに入るのが最初となる。
その後ティナは追い詰められてモーグリの住処に落下し、ティナを助けに来たロックが、
モーグリ達の協力の下にティナを守って戦う
その後、町の入り口から離れた西側の出入り口を、スイッチで操作して脱出する。

  • この隠し通路にバグ発見。外(ダンジョン側でなくナルシェの町側)からこの隠し通路を開け、効果音がしたその場所から一歩も動かずメニュー画面を開いて戻ると、岩がまた閉じてしまっており、通り抜けも再度開けることもできなくなってしまう。一回町の外に出て入りなおせば正常に戻る。GBA版の崩壊後で確認。

後にバナンを護衛して連れて行く際には最初のルートを逆に辿るのだが、
途中に光の通り道を追うガード採用試験場が待ち構えている。
ただし、この光の仕掛けは崩壊後には機能停止してしまう。


このダンジョンには宝箱がいくつかあり、崩壊後にその中身が変化する。
寝袋エリクサーフェニックスの尾守りの腕輪に変化。

ナルシェ雪原

ナルシェの北部に広がる、雪に覆われた原野。
氷漬けの幻獣を防衛する戦いの舞台となる。
また、飛空艇ブラックジャック入手後はこそドロ一匹オオカミがモグを人質に取るイベントも起こる。


世界崩壊後はフリーズドラゴンが徘徊するようになり、山頂ではヴァリガルマンダと戦える
さらに、倒した後は崖が崩れ、雪男ウーマロが住む洞窟への道が開かれる。

  • 崩壊後はウーマロの洞窟に行く以外でも、
    三属性ロッド大量ゲットのためのウィザード狩りでよく通ったなぁ。
    本当に「陰気な」場所なんで憂鬱だったけど。

防衛イベント終了後、途中にあったセーブポイントが無くなっている。
しかし崩壊後は復活しているのだった。

DFFAC

ステージとして登場。FF6のオープニングが元になっている。
戦闘終盤には世界崩壊が起こり、雪が溶けて空色も変化する。
ここで得られる称号は「雪原侵攻の魔導兵器」


最大級の面積と道を挟むように設けられた急勾配が特徴的で、大きな高低差が生じている。
広大な雪原を大胆に駆け抜け、敵を追い詰めよう。

FFB

コルツ地方の「極寒の炭鉱都市」という地名が出てくるが、背景がまんまナルシェ。
また出てくる敵もガードシルバリオだったりする。
また、FF6イベントでは異世界(FF6世界)の「ナルシェ(雪原)」が登場。
出てくる敵はガルムメガアーマー
個人的に森・湿原・洞窟…と暗い背景も多い中、一面の雪がまぶしくて綺麗で新鮮だった。