MH3Gで初登場したスラッシュアックス。
素材は主にガノトトスのもので、上質なヒレを惜しみなく使って作られている。
目次
性能
- 一貫して睡眠属性を持つ武器ではあるが、とにかく作品によって使い勝手が大きく異なるという特徴を持つ。
MH3G
- 攻撃力736、睡眠属性150、緑ゲージという性能。
繰り返すが水属性ではない。睡眠属性である。
- そう、この武器もハイガノススパイク然り、
翼膜に塗られた神経毒を用いたと思われる睡眠属性ガノス武器、
そしてMH3G唯一の睡眠属性スラッシュアックスである。
村★7の時点で攻撃力736(さらに強撃ビン付随)はかなり高く、
睡眠爆破と併用して素早くモンスターの体力を削ることができる。
睡眠に極端に弱い相手こそ少ないものの、
逆に露骨に強い相手も少ない(ドスバギィ程度)ため、相手を選ばず担いでいけるのも魅力。
上位の間にフィンスラッシュ改に強化できる。
攻撃力の上げ幅は控えめなものの、強撃ビンがそれを補ってくれるため、上位後半でも活躍してくれる。
- G級武器になると「メガプテギオ」へと強化できる。ガノス武器にしては変わった銘である。
水竜の絶品お頭や大竜玉といったレア素材は一切使わず、
G級ガノトトス通常種&亜種の素材のみで作れてしまう親切設計がウリ。
- しかし、肝心の攻撃力は伸びずに966、斬れ味も白止まり。
睡眠属性値は高いが、ビン込みでも攻撃力は非常に低くなってしまった。
更に、これ以上の強化先も存在しないため、
エクリクシー、開陽などの強力な武器に押され、最終的にはお蔵入りになることもままある。
ボマーはエクリクシーに、状態異常攻撃は開陽に回されることも多く、それも拍車をかけていると言えよう。
ただ、G級序盤で作成できるネブラXと相性はよいので、
G級補正で弾かれやすいのが辛いようなら剣モードを有効活用し、睡眠爆破でダメージを稼いでいくといいかもしれない。
もっともG級では敵の体力が多く、全体防御率も低くなっているので、
相対的に爆弾が効きにくい点も留意しておかなければならない。
MH4(G)
- MH4にはガノトトスこそ
投げ網漁の哀れな獲物として登場するものの、この武器は未登場。
睡眠属性のスラッシュアックスは発掘装備のみとなってしまった。 - MH4Gではラスボス、ゴグマジオスの素材で作られる
邪執のコンキスタが睡眠属性を持っている。
MHX
- MHXにおいて、狩猟対象としてのガノトトスの復活と共に再登場。
ドロスアックスLV3からフィンスラッシュに派生し、2段階の強化を経てメガプテギオに最終強化できる。
- その性能は、攻撃力190に強撃ビン、睡眠属性22、青10に斬れ味+2で白30、オマケのスロット1というもの。
…何かがおかしい。
- まず、攻撃力190は近接の全睡眠武器中最高である。
それに強撃ビンが乗ると、無属性武器としても十分な物理火力を持つ。
更に睡眠属性22は驚くなかれG級武器だった時と同じ値。
素の青こそ短いものの、匠で出る白は実用範囲。
これにスロットまで乗り、まさに至れり尽くせりである。
スラッシュアックス剣モードの弾かれ無効とエリアルスタイルでの乗りの取りやすさが合わさり、
キリンや紅兜アオアシラなどを拘束しながら倒す際に役立ってくれるだろう。
MHXX
- G級追加に伴い、メガプテギオの先に更なる強化先が用意された。
3段階の強化を経て、瀑剣斧メギスプテギオ に究極強化できる。
- その性能は攻撃力310に強撃ビン、睡眠属性28、白10に斬れ味+2で紫20、スロット1というもの。
あらゆる要素が一回り強化され、睡眠武器としては高い物理火力と属性値を両立している。
- とはいえ、本作ではコイツの存在により無属性武器の攻撃力の基準が330に上昇し、
紫ゲージが短い事もあって無属性としても十分な火力、とは言えなくなった。
それでも十分な属性値を持ちつつ殆どの睡眠武器をぶっちぎる物理火力を持つ、という強みは失われていない。
- ライバルであった夢爪公爵ソムヌスは究極強化夢爪大公エレソムヌスで属性値が25となり、
ビン込みでの属性値でこちらを上回った。…むしろクロスで属性値まで互角だった方がおかしいのだが。
しかし朧隠ホロロホルルの武器朧爪大侯ゲンソムヌスは攻撃力330、属性値18に強属性ビンで、
前作のソムヌス同様こちらが完全に食ってしまう形となっている。
- ちなみに、限界突破(究極強化)の際にはそれぞれなぜか水獣の重(獰)端材が手に入る。
特大水袋のような汎用素材も含め、ロアルドロスに関わる素材は一切使わないのだが…。
大方水竜と水獣を取り違えた設定ミスだろうが、素材価値の差を考えると割と見過ごせない
MHF(スラッシュアックスF)
- MHF-G10下の2016年5月25日アップデートより追加。
ガノトトスがノーマルG級クエストに居ることもあり、普通のG級武器である。
G級武器だがあくまで銘は「フィンスラッシュ」のまま。強化の性質上、ずっとこの武器銘から変わらない。
- MHFのG級武器はLv50まで強化可能だが、Lv50時の性能は下記の通り。
- 恐ろしく高い攻撃力2889
- 水属性560、睡眠320の双属性
- デフォルトで長い紫ゲージが発現
- スタンビンを装着
- 恐ろしく高い攻撃力、水と睡眠の双属性と引き換えに強撃ビンが没収されてしまった。
とはいえ、スラッシュアックスFの強撃ビンはCSシリーズのそれと比較し物理上昇が穏やかなので、
それ自体は致命的な痛手にはならないだろう。
- スタンビンはスラッシュアックスFオリジナルのビンで、
剣モードでモンスターの頭を叩くと気絶値が確実に蓄積される。
気絶値自体は属性解放突きなどを除くとさほど高くはないが、
睡眠とセットでモンスターの動きを縛るのには使えるだろう。
- 同アップデートでは睡眠属性のスラッシュアックスFがもう1本追加されている。
ヒプノックの「フェザーツェクリ」である。
こちらは水属性がなく、攻撃力も2818と若干低いものの、
睡眠値が400もあり、更にそれを引き伸ばせる強異常ビン装着型である。
用途を考えれば棲み分け自体は別に難しくもないと言えるか。
MHXR
- 通常のフィンスラッシュに加え、特殊種であるガノトトス激流種の物も登場。属性は両者とも水属性。
- 激流種の大瀑斧ガノイグアス(☆6)は、
白いカラーリングに変化しており、ヒレは橙色に変化している。
武技は「与ダメージ3倍(古龍種には4倍)、回避性能アップ」効果。
加えてスキルの「迅速フィニッシュ【中】」により属性解放突きの隙が小さくなっているので、
テオ・テスカトルやエオ・ガルディアを相手にする時には役立つだろう。
余談
- 『メガ(メギス)プテギオ』の「プテギオ」は、古代に絶滅した魚竜「ステノプテリギウス」が由来だろう。
ステノプテリギウスの「プテリギウス」という名前もギリシャ語で翼を意味する「プテリクス(pteryx)」に由来しており、
翼のようなヒレが特徴的なガノス武器にはぴったりのネーミングである。
また、「メギス」はギリシャ語で最大限を意味する単語「メギストス(Μέγιστος)」から来ていると思われる。
- 『大瀑斧ガノイグアス』の「イグアス」は、「イグアスの滝」が由来だろう。
アルゼンチンとブラジルの二国にまたがる世界最大の滝であり、
「イグアス(Iguazu)」とは、先住民のグアラニ族の言葉で「大いなる水(Y Guazú)」という意味を持つ。
また、「瀑斧」も滝を意味する「瀑布」と「斧」を組み合わせた造語である。