MHP3で初登場したナルガクルガ素材のスラッシュアックス。
MHP2Gでは存在しなかった武器種なので、ナルガ武器では初となる新規参入者である。
本項では希少種であるナルガクルガ希少種、二つ名持ちモンスターである白疾風ナルガクルガの武器も扱う。
目次
概要 
- 通常種武器は強化を施すと闇夜剣斧【弦月】となる。「あんやけんぷ【げんげつ】」と読む。
弦月とは上弦、下弦の月のこと。いわゆる半月である。
一月の間に左右反対の同じ姿を見せる半月を、スラッシュアックスの二形態に模しているのだろうか?
- まず第一に目を引く特徴はその色。何が特徴的かというと白い。
「夜陰を切り裂く漆黒の剣斧」が謳い文句なのに、白い部分の方が目立つ。
ナルガ武器と言えば漆黒のデザインが特徴だが、
この武器の場合最も面積の多い支柱部分が真っ白で黒い羽毛が刃の部分に使われるという対照的な色使いとなっている。
変形した際は、非常にコンパクトな形になる。
- 希少種や二つ名の武器も存在しているが、意外にも亜種独自の武器は今のところシリーズ通して未登場である。
性能 
闇夜剣斧【弦月】 
MHP3 
- ボルボロス武器のアサルトアックスから強化して手に入る。
攻撃力は195と最終強化としては微妙なところ。
しかし忘れてはならない。これはナルガ武器である。
40%という非常に優秀な会心率と、素で白に達する斬れ味は他の追随を許さない。
スロット2により拡張性があるのも有り難い。
同じく斬れ味が優秀なことで知られるティガ武器がこの頃はスラアク界に進出していないのも大きく、
実質コイツの独壇場である。
…本当にこれで装填されているのが毒ビンでさえなければ非の打ち所はなかったのだが…。- 知っての通りスラアクにおけるビンのヒエラルキーは、
「強撃ビン≧強属性ビン>(超えられない壁)>その他」であり、
剣モードの本武器の火力は他の一線級スラアクに対して絶望的に低い。
割り切って毒武器として運用しようにも属性値が低すぎ、1回毒に出来れば奇跡のようなものである。
そもそも毒スラアクにはハイランドグリーズという火力も属性値もステキな女王様が君臨している。
そんな環境下で、剣モードで18という属性値の闇夜剣斧【弦月】がどれだけ対抗できるだろうか…?
(ちなみにハイランドグリーズは素で24、剣モードで30)。- ただ、本作の毒属性が「毒状態の間は属性値が蓄積しない」という仕様であることを考えると、
「普段は剣モードで毒を狙い、相手が毒になったら斧に切り替え攻撃する」
という運用が可能なこのスラアクには他の武器にはないロマンがあると言えなくもない。
別に火力が取り立てて低いわけではないし、使おうと思えば十分一線での活躍は見込めるスラアクである。
- ただ、本作の毒属性が「毒状態の間は属性値が蓄積しない」という仕様であることを考えると、
- 知っての通りスラアクにおけるビンのヒエラルキーは、
MH3G 
- 闇夜剣斧【弦月】から無明剣斧【滅諦】に強化可能になった。
伝説の暗殺者が遺した武器らしいが、このサイズで隠し持つのは絶対に不可能だろう。
闇夜に紛れて一撃で仕留めることを想定した設計なのだろうか。
- 性能は相変わらず。
覚醒で毒が付くようになったので斧モードでも毒が付けられるようになったほか、会心率が50%になったが、
匠なしでは斬れ味紫に達しない(一応素の白でも十分実用圏内の長さはある)ので実質弱体化したと言える。
また、毒の仕様が以前のものに戻ったため、MHP3のような夢のある運用が無意味になっている。
MH4 
- ナルガクルガは素材交換のみでの登場となったが、この武器は生産できず。
しかし発掘装備の一つとして生産段階の「ヒドゥンアックス」が登場した。
漆黒の剣斧とかかれてはいるが、カラフルな上ものによっては発光さえしている。
この場合は剣斧の刃全体が赤く光ったり青く光ったりするので中々に見栄えが良い。
MHX 
- MHXでナルガクルガと共にこの武器も復活。
通常種の武器だけでなく、二つ名持ちモンスターの武器も登場している。詳しくは後述。 - ボーンアックスLV4から派生してヒドゥンアックスに強化し、
さらに強化を重ねる事で完成する。残念ながら生産はできないが、
これといった面倒な素材が要求されないのが救い。
尚、最終強化には獰猛化素材が必要になる。
その性能は- 攻撃力はまずまずの190
- ナルガ武器らしい会心率40%
- 匠の発動が難しい今作では嬉しい素で白ゲージ20
- スロット2の存在もありスキル自由度が高い
しかし、今作では会心率30%を得る狩技エネルギーチャージIIIがあり、
また隼刃の羽飾り等により見切りが付けやすい事が相まって、簡単に会心率100%を得ることができる。
これに今作で初登場したスキル超会心が合わさると、なんと全スラアク中最高級の火力を得るのである。
…斧としては。
- 相変わらずの毒ビン(しかもたったの16)のせいで、
剣モードでは攻撃力や会心率で劣る強撃ビン持ちに簡単に追い越されてしまう。
これだけならば今作の斧運用枠と割り切る事もできるのだが、今作では- ビン効果を高める上にゲージを時間減少のみにする剣鬼形態
- その剣鬼形態中でもゲージを全快させる上に会心率も上げるエネルギーチャージ
- その威力の殆どを剣状態のモーション値に依存するトランスラッシュ
斧モード自体が剣モードに対して使い物にならないくらい弱いとまで言われる状態である。
結局スラッシュアックスが強撃ビン一強なのは相変わらずであり、
やはり汎用性に欠けるのは否めないだろう。
MHXX 
- 通常種武器の究極強化は無明剣斧【滅諦】となる。
- 攻撃力290
- 圧巻の会心率45%
- 毒ビン22
- 匠で延長不可の紫20と白60
- スロット2
毒ビン搭載剣斧中最高の物理期待値を誇り、超会心前提のスキル構成であれば更に伸びる。
今作では状態異常ビンに大きくテコ入れが為されており、ブレイヴスタイルと相性が良い。 - …ただ、強力なライバルも多い。
- 総じて、担ぐ相手は限られるものの、条件さえ整えれば十分一線級の性能となる。
代表的なのが「白疾風装備一式+エネルギーチャージⅢ」であり、超会心と見切りが発動した状態にできれば、
他の強撃ビンに後れを取らないダメージを叩き出せるようになる。
武器毎の個性や使い分けが上手く為された良調整と言えるだろう。
MHW:I 
- 新大陸へナルガクルガと共に進出。
専用グラフィックを没収された武器もある中で、しっかり専用グラフィックを維持している。
属性派生武器のライトニングアクセルIVからヒドゥンアックスへ派生し、
アンジャナフの牙を用いてヒドゥンアックスIIへ、
死を纏うヴァルハザクの牙を用いて闇夜剣斧【弦月】へと最終強化に至る。- 攻撃力840
- 会心率20%
- 属性解放で毒属性540
- 斬れ味紫30、匠で延長可能
- スロット無し
- 強撃ビン
- レア度11、カスタム強化枠は最大8枠
- 素で紫という優秀な斬れ味と高めの会心率は新大陸でも健在。
そして新大陸へ来てついに強撃ビンを獲得するに至った。
…が、肝心の攻撃力が最終強化ワーストタイという残酷な事実が重くのしかかっている。
解放する事で現れる毒属性540は優秀ではあるものの、
毒武器としては解放不要で660もの属性値を持つダチュラガーデンIIや、
同値の毒ビンを持つクロムデスマキナIIIが壁として立ちはだかっている。
物理武器としてはどうか、と言うとやはり立ちはだかるのはクロムデスマキナ。
こちらより高い攻撃力に白とは言え素で長い斬れ味を持つ優等生であり、
なんと言ってもあちらは最終強化に必要な素材が古龍の浄血なので、
強化時期においても一歩先を行かれてしまっている。
総じて非常に厳しい立場に置かれてしまっており、せっかくの会心率や斬れ味も
低すぎる攻撃力が災いして活かしきれない、日陰者になってしまっている。
Ver.13.50で実装された武器の重ね着でいよいよ見た目という個性も奪われた。
MHRise 
- MHRiseにもナルガクルガと共に続投。
ガブラス剣斧のヴェノムベイルIからの強化でのみ入手できる。- そのヴェノムベイルの入手先も骨素材のダイダロスからの強化のみであり、
ガブラスを狩る手間もあり入手には少々骨が折れる。
- そのヴェノムベイルの入手先も骨素材のダイダロスからの強化のみであり、
- 派生時点での性能は攻撃力100、緑ゲージ100、会心率40%、ビンは毒ビンで蓄積値は12。
本作の毒ビンは覚醒ゲージの蓄積速度が滅龍ビンに並んで最速という強化を受けており、
以前はビンのせいで残念扱いされがちだったこの斧も、今作では十分戦える。
ただし、ここから上位ナルガクルガを倒すまで強化できないため、攻略用武器としてはあまり向いていない。- 上位ナルガクルガ素材を投入することでヒドゥンアックスIIに強化でき、
攻撃力は160に上昇、青ゲージ30とLv2スロット1つを得る。
- 上位ナルガクルガ素材を投入することでヒドゥンアックスIIに強化でき、
- 上位マガイマガド素材と迅竜の延髄を用いて最終強化され、闇夜剣斧【弦月】の銘を得る。
その性能は、- 最終強化としては少し低めの攻撃力180
- 斬れ味は素で白20、続く青ゲージは50
- おなじみの会心率40%
- なにかと役に立つLv2スロット1つ
- 相変わらず低い毒ビン属性値17
会心率に特化する関係上会心率強化を発動させたくなるが、
ほとんどの場合攻撃力強化が期待値で上回るので注意。
毒が有効な相手なら属性値が10も上昇する装着ビン強化も侮れない。 - 今作の発売時点では匠の発動難度がかなり高く、多くの武器が青ゲージでの運用を
余儀なくされる中、素で白ゲージを備えるナルガ武器は他より一段上の物理性能を持つ。
本武器も例外ではなく、毒ビンの強化もあって万能といえる性能を獲得している。
その毒ビンも高いとは言えない属性値だが、覚醒で手数を増やすことが容易な本武器であれば
狩猟を終えるまでにモンスターを2.3回毒状態にするのも難しくはない。 - 素の会心率を生かし、弱点特効や見切りで会心率を盛った超会心運用が基本。
ただし弱点特効も超会心も発動できる防具がかなり限られ、MHRiseのスラアクは欲しいスキルが多いため、
ある程度の取捨選択か神おまの力は必要。- また、高出力状態の追撃や属性解放フィニッシュ、飛翔竜剣の爆発には会心が発生しないため、
低攻撃力のこの武器は高出力状態でもダメージが伸びにくく、
零距離解放・飛翔竜剣コンボへの適性も低いことに注意。
- また、高出力状態の追撃や属性解放フィニッシュ、飛翔竜剣の爆発には会心が発生しないため、
- 白ゲージによる物理性能の高さがこの武器の強みであるが、先述の通りこの武器の白ゲージは20しかない。
青に落ちれば他の剣斧に火力で並ばれる、逆転されるといったことも起こるため、
斬れ味維持のためのスキルを付けるのも手。 - 発売時点では多くのスラッシュアックスを物理性能で突き放す本武器だったが、完全に一強というわけではない。
以下のように、優秀な性能を持つライバルも多数存在する。- この武器を上回る攻撃力190に会心率30%と青ゲージながら高い物理性能を持ち、
氷属性29と強属性ビンによって総合性能で並び立つベリオロスのゴアフロストアンバー - 頭一つ抜けた攻撃力210と減気ビン30
と流麗な見た目を備え、
他にない強みを持つコンクエスタ
- 攻撃力240に超長い緑ゲージ、更に匠5で白30に会心率-15%と癖は強いながらも非常に高いスペックを誇る
ディアブロス剣斧グランドカオス - 攻撃力220に素白30と会心率-20%を差し引いても素の物理性能でこちらを上回る
ティガレックス剣斧レックスラッシャー - 減気ビン40に残り2枠の百竜スキルを駆使することでスロットと引き換えに攻撃力の上がったコンクエスタ、
あるいは匠が必須となるのと引き換えに減気値と会心率が上がったレックスラッシャーとして運用可能な
減気ビン装備の百竜剣斧【量体裁衣】
これらの中で、この武器は会心率と覚醒速度に最も優れ、超会心や達人芸などとのシナジーを持つ。
弱点特効や見切りなど会心率を上昇させるスキルも軽くなりつつあり、まだまだ一線級で張り合える能力はある。
他の剣斧にもそれぞれ強みがあるため、モンスターやクエスト、自分の持つ護石によって使い分けよう。
「見た目の好みでも」とも言いたい所だが、その方面では見た目変更可能な百竜剣斧【量体裁衣】が強敵になる。 - この武器を上回る攻撃力190に会心率30%と青ゲージながら高い物理性能を持ち、
- 通常種のスラアクは毒ビンを搭載するゆえに長年性能面で不遇とされてきたため、
MH3Gの開陽や、MH4(G)での発掘ヒドゥンアックスを愛用していた者を中心に、
高性能な武器として担げることを喜ぶスラアク使いも多い。
MHR:S 
- マスターランクでは闇夜剣斧【砕月】、闇夜剣斧【砕月】改、
そして久方ぶりに無明剣斧【滅諦】に強化できる。
- 無明剣斧【滅諦】の性能だが、
- 攻撃力300
- 会心率40%
- お馴染み毒ビン(毒値20)
- 素で40の紫ゲージ、匠で延長不可
- 武器スロットはLv2×1、百竜スロットはLv1
- 上位までは最強とまでは言わないにせよ中々の万能性を誇っていた剣斧であるが、
MRでは正直な所旗色が悪すぎると言っていい状況に陥っている。- まず攻撃力であるが、MHXX時代より高くなってはいるものの、
本作のMR剣斧ではワースト1位である。
高い会心率と素紫によって、匠無しでの期待値は中の上ぐらいではあるのだが…… - その会心率だが、会心率40%は弱点特効がかなり付けやすくなった本作の環境では正直腐りやすい。
と言うのも、同時に高レベルのものを発動しやすくなった見切りや、
リスクはあるが剣斧と比較的相性の良い火力スキルである狂竜症【蝕】と組み合わせた場合、
会心率が容易に100を超えてしまい無駄になってしまうからである。
無論、ファイト猫辺りと組み合わせようものなら、武器の会心率がほぼ無為になりかねない。
そもそも剣斧の武器性能上、素の攻撃力が高い武器に弱特や狂竜症を乗せてブーストした方が高い火力が出やすく、
攻撃力ワーストの本武器はそれだけでも脚を引っ張りがちである。
アップデートでスキル環境が良くなってくるとそういう類の武器は弱点特効を使わない、
或いは低いレベルで止めて安定した会心100%を発揮させつつ他のスキルを盛るといった活用法が生まれており、
使うならこちらも必然的にそういう運用にせざるを得ないところ。 - 斬れ味についても、本作マスターランクでは素白、素紫の武器が9割を占めており、
本武器は特筆するほどの素紫を持っているわけではない。
後述するオルドマキナよりは少しだけ長く、
一応本作の剣斧で人気の斬れ味維持手段には全部マッチしているのは嬉しいところだが。 - そして毒ビンであるが、見ての通り明らかにやる気のない状態異常値である。
正直MRの毒ビンの毒蓄積性能はいずれも低く、まぁこれ自体がデメリットかというとそうではないのだが、
アップデートで追加された状態異常確定蓄積と組み合わせないと何度も毒状態に持っていくのは厳しく、
組み合わせても剣攻撃を主体にしないと(ビン追撃以外で)毒が入らないためどうしても戦法の幅は狭まる。
覚醒速度については相変わらず有利ではあるのだが、
MRで追加された新技によってテクニックとプレイ環境次第だが強撃ビンも容易に覚醒できるようになったため、
この辺りで決定的な差別化を図るのが難しい。
- まず攻撃力であるが、MHXX時代より高くなってはいるものの、
- ここまで述べたのは(ビン以外は)他武器種のナルガ武器にも言える事であるが、
本武器の場合は剣斧というカテゴリー故に致命的な欠点を有している。
それは、状態異常ビン剣斧で唯一の百竜スロットLv1であること。
つまり変形斬りで状態異常ビンを確定蓄積できるようになるビン変形強化を搭載できない唯一の剣斧となっているのである。
他のナルガ武器も種族特効すら傀異錬成に頼る必要があるが多くの場合それさえクリアできればまあOKなのに対し、
こちらはRise時代の本武器の魅力だった汎用性の高さをVer.13時点では発揮することができなくなっていると言わざるを得ない。
- 毒ビン、素紫の武器としては上で触れたオルドマキナ・SAがある。
そちらは会心が無い分攻撃力が330と高いが、紫が30、毒ビンは更に低い蓄積値13となっており、
更に装飾品スロットがない。
だが、百竜スロットがLv2なので錬成で鍛えればビン変形強化が搭載でき、
剣への変形コンボを駆使するならこちらを容易に凌駕する毒蓄積を得てしまう。
勿論蓄積時攻撃強化との相性も良く、
Ver.13時点ではバランスの良さとしてはこちらに軍配が上がってしまうだろう。
- ちなみにVer.11では希少種の武器も追加されているが、強撃ビンなので運用性自体がまるで異なる。
そして本武器以上に悲しみを背負ってしまっていた
- Ver14では、傀異錬成で百竜スロットをLV3に強化することが可能になった。
百竜スロットをLV3に強化できる時期が非常に遅く、錬成枠を7枠割く必要があるため残った2枠は攻撃力強化LV1が確定するので、
最終的な攻撃力は335(会心40%)となる。
オルドマキナ・SAが最終的に攻撃力360+α(錬成スロ5枠)と考えると、
決定的に見劣りする訳ではないがやはり手痛い差はついてしまう。
武器スロットでどうにか差別化するしかないだろう。
MHF(スラッシュアックスF) 
- MHF-G10にてナルガクルガがMHFに参戦した事、
スラッシュアックスがスラッシュアックスFとなり導入されたことで、
この武器もMHFへの参戦を果たすことになった。
GR100*1から作成可能な遷悠武器として、ヒドゥンアックスを生産し無明剣斧【滅諦】へと強化する。
途中段階の闇夜剣斧【弦月】はない。
- MHFのナルガクルガ武器はいずれも毒属性を標準で備えている。
無明剣斧【滅諦】の性能は以下の通り。- 遷悠武器の中ではやや低い攻撃力2548
- 毒属性900
- 会心率50%
- 斬れ味レベル+1で空色ゲージが発現
- スラッシュアックスFオリジナルの強異常ビン
- まず毒属性を標準で有するため、斧・剣どちらでも毒に侵すことができるようになっている。
属性値も手数型に該当する武器種としては破格の900である。
MHFでは毒をそのまま運用することはあまり有効ではないといわれているが、
「状態異常追撃」があれば話は別である。
- 物理性能については、遷悠武器の中ではかなり低く、決め手の会心率50%も、
これを作れるランクの装備では防具のみで会心率100%に到達させることは難しくなく無駄になりがちである。
だがこれも閃転スキルがあれば話は別であり、上記の状態で閃転を発動させると、
武器倍率+62という破格の攻撃力ボーナスを得られる。
実質攻撃力2886という値になり、他の武器と比較しても全く見劣りしなくなる。
辿異スキルの閃転強化があれば更に攻撃力を上げることができ、辿異武器に並ぶことすら可能である。
- そしてビンはMHFオリジナルの「強異常ビン」であり、これは状態異常の蓄積値をUPする効果がある。
上昇量は1.2倍で、ただでさえ高い毒属性値が更に高くなり状態異常追撃の恩恵が更に強まるだろう。
- 高い状態異常属性値持ちの武器ということで、劇物取扱皆伝との相性もいい。
属性値が減っても約340、強異常ビンの補正が乗れば400以上の毒属性値が毎ヒットごとに蓄積される。
辿異スキルの劇物強化があれば更に毒属性値が上がり、状態異常追撃のダメージ増加にもつながる。
- この武器を活かす上では状態異常追撃と閃転が最低でも欠かせない。
可能であれば、劇物取扱皆伝もほしい。
幸いこれらのスキルはナルガGXシリーズが全て備えている(部位によるが)ので、
発動させること自体は決して難しい話ではない。
ただし武器の真価を引き出すためのスキル枠を最低2つ、最大3つも使用してしまうという痛い難点はある。
どのような装備構成を行うか、プレイヤーの手腕が試されるだろう。
MHXR 
- 通常種のヒドゥンアックスに加えて、
特殊種であるナルガクルガ烈水種のものも実装されている。属性は両方とも水属性。
- 烈水種の烈斧【鯨波】(☆5)は、
刃の部分は美しい鮮やかな蒼色、柄は銀色に変化しており、
美しくもよりカッコいいカラーリングの組合せとなった。
そのカラーリングの故、「鯨波」の銘を表現したかのように、
斧モードは鯨の尾鰭を、剣モードは烈大刃【断海】と同じく、蒼海の荒波を思わせる。- 同じく「鯨波」の銘を持つ武器として、合戦槍【鯨波】が存在するが、
こちらはランスであり、戦場での叫び声の事を指す。
- 同じく「鯨波」の銘を持つ武器として、合戦槍【鯨波】が存在するが、
七星剣斧【開陽】 
七星の第五の具現。音も無く森閑の内に届く一筋の星光。訪れる静寂は絶世の句となる。
MH3Gで初登場した、ナルガクルガ希少種の素材から作られるスラッシュアックス。
エクリプスアックスを強化して作られる。
- 名前の由来は、中国の道教思想に基づき北斗七星が意匠された刀剣の呼称から。
「開陽」の名は北斗七星を構成する星のひとつ、おおぐま座ζ星であるミザール星の中国名に拠る。 - 外見はヒドゥンアックスをナルガクルガ希少種の体色と同じ月白色に輝かせたような剣斧。
MH3G 
- 数あるスラアクの中でも非常に優秀な一品で、
- ナルガ武器としては高めの攻撃力1150
- ナルガ武器らしい会心率30%
- 素で長い紫ゲージ50
- 剣モードでは強撃ビンがさらにそれらを強化
- 覚醒により毒属性240
- おまけのスロット1
- 匠を付ける必要が無いのでスキル構成の幅も広い。
爆破属性武器が大半の近接武器を食ってしまっている今作において、
ひときわ異彩を放つスラッシュアックスである。- ジョジョブラキとの相性も良い。前述の通り匠を付ける必要がないため、
わざわざ弱点の水属性の武器に匠を付け紫まで伸ばして使うよりも火力が盛れてしまう凄まじい性能。
- ジョジョブラキとの相性も良い。前述の通り匠を付ける必要がないため、
- ただHRを40まで上げないとナルガクルガ希少種のクエストを受注できず、
また、強化にレア素材の朧月の欠片が必要なため作成難易度は非常に高い。- その後、HR8で受注可能なイベントクエストが配信されたので、
現在はHR40到達前に作成することも可能となっている。
ただしHR40のものより若干攻撃力が高いため少し注意。
- その後、HR8で受注可能なイベントクエストが配信されたので、
- 覚醒が発動する武器の中で、ネブラXシリーズとの相性はかなりの物。
スキルは状態異常攻撃強化+2、覚醒、業物、属性攻撃弱化で少量回避性能のポイントがついている。
毒属性が覚醒するこいつには状態異常強化+2はぴったり。
また長い紫ゲージに業物もあるというとんでもない性能。
(3Gでは紫が最高の斬れ味で、かつ紫が50あること、そして武器の斬れ味レベルが最高の7であることを
考えると、事実上業物は斬れ味レベル+1でも到達できない領域に入ってしまっている。)
マイナススキルの属性攻撃弱化も、この武器を使うのなら消す必要もない。
スラッシュアックスに相性の良い回避性能も発動させやすい。
正に、この武器の為に作られたかと思われるほどであり、
スラッシュアックスを運用する際のテンプレ装備の1つにもなっているほど。
- このように期待値だけで見れば互角以上に渡り合える剣斧は結構あるのがわかる。
しかし、グラバリタとナイノカミと花天は強撃ビンでない点から剣モードで大きく遅れをとっており、
KNDとエクリクシーも匠を必要とするうえ、スロットが1つもない、と拡張性でやはり遅れをとっている。
ガイアに至ってはビンとか匠の有無以前に斬れ味がひどすぎるため、話にならない。
つまるところ、開陽を最強たらしめているのは標準以上の攻撃力に加えて
高い会心率、強撃ビン、そして長大な紫ゲージをデフォルトで有しているからなのだ。
MHR:S 
- サンブレイクの追加アップデートでナルガクルガ希少種が実装されたことで、この武器も再び実装されることが決定。
その性能であるが、- ビンを考えると最高峰の攻撃力340
- 低めの毒属性18
- まさかまさかの会心率0%
- 斬れ味は素でほんのわずかな紫10。匠で延長可能
- 没収されなかった強撃ビン
- スロットはLv4とLv2が一つずつ
- 百竜スロットはLv1
- 一応前置きしておくと、
攻撃力340+素紫+強撃ビンという性能の剣斧は本武器を含め4つしかない。
爆破属性の鎧怨鬼斧シムタスルト、龍属性の神成・風雲黒業、
そしてVer.14で追加された氷属性の氷魔ニーズウォックが該当する。
他武器種では340は標準域に近いがスラアクの場合は強撃ビンの存在があるので、
いずれも純粋な物理性能で言えば本作最高峰であり、本武器もそこに属する、
カタログスペックでは本作最高峰の物理性能を持つスラアクにはなっている。
なっているのだが……
- まずは全盛期を支えていた匠不要の紫は10と大幅に短くなってしまった。
しかもサンブレイクでは匠不要の紫ゲージを持つ武器など大量に存在するので、そもそも差別化を成さない。
会心率に至っては何と全没収。最早ビンとグラフィック以外で3Gのルナルガ武器を想起できる要素はない。
と言ってもこの部分は他の武器種でも同様であり、現行環境における調整と考えるのが無難だろう。
匠で延長できるようになった分、
自身の防具についている巧撃を(ワイヤーステップ等で)活かしやすくはなったと言える。
前述の2本も紫は20止まりなので絶望的な差はなく、何なら武器自体に匠珠を入れるなりすれば十分賄える。
会心率も、本作のスラアクは高出力状態の追撃ダメージに会心が乗らないという仕様上、
下手に低攻撃力高会心率にされるぐらいなら高攻撃力会心無しの方がダメージが出やすくなるので致命的ではない。
- 最大の問題は百竜スロットLvがよりによって1止まりであること。
本作のスラアク、特に強撃ビンのスラアクは百竜スキル「ビン変形強化」の恩恵が極めて強く、
これを発動する変撃竜珠【3】を付けられないというだけで、
運用性や変形コンボの火力面でそれを付けられるスラアクにワンランク以上見劣りしてしまうというのが現状である。
Ver10までは鎧怨鬼斧シムタスルト、神成・風雲黒業共に変撃竜珠【3】を付けられなかったのだが、
Ver11では傀異錬成によって上記の二本は百竜スロットLv3へ強化し、変撃竜珠【3】の搭載が可能になった。
それは元の百竜スロットがどちらもLv2だったからであり、Lv1の本武器にはそんな希望は与えられなかった。
- そんな中、ついにVer14で希望が与えられた。
なんと傀異錬成によってこちらも百竜スロットをLV3にできるようになったのである。
元が百竜スロットLV1なので錬成枠は7枠と非常に大きくとるものの、LV3に強化しない選択肢はないだろう。
なお、Ver.15時点で百竜スロットLv3にすると3枠の空きが出る。
単に攻撃力強化Lv1を埋めてもいいが、枠がもったいないと思うなら会心や斬れ味にするという手もなくはない。
その三枠を除くと最終スペックは攻撃力380、紫30となる。
Ver.14では(高属性値の)強属性ビン剣斧、
蓄積強化減気ビン、蓄積強化の毒属性強撃ビンが凌ぎを削る状況になっており、
その面で言えばこの武器は十分最終候補に挙げられる一品にはなっている。
錬成スロットを開ける過程で紫も20(30)となり刃鱗ヤーステ運用も可能になるので、
本アップデートのリファインの恩恵を非常に強く受けられた武器と言えるだろう。- 仮に攻撃力強化Lv1を振った場合、
百竜強化以外の全スロットを攻撃力に振った風雲黒業(攻撃力380)を若干上回り、
8スロット全部を攻撃力に振ったニーズウォック(攻撃力385)と並び、
百竜強化以外の全スロットを攻撃力に振ったシムタスルト(攻撃力395)に劣るという関係になる。
ただ、こちらは唯一毒属性であるが故に、状態異常確定蓄積・蓄積時攻撃強化・そして攻勢の全部が乗る。
(鎧怨鬼斧シムタスルトは爆破属性のためそのままでは攻勢が乗らない)
武器自体のスロットもこの中では本武器が一番良質であり、
錬成にも頼らないといけないがスキル構築自体は非現実的という話ではない。
毒属性値が低すぎるため、攻勢を機能させるためには確定蓄積をほぼ常時発動させるようなプレイングが求められるが、
ワイヤーステップを駆使するなどすれば不可能とは言えない。
肉質が柔らかく属性がさほど通らないモンスターであれば強属性ビンや
蓄積時攻撃強化Lv3のリ=コンクエスタ以上の火力を出す事も十分現実的。
これまで煮ても焼いても食えない扱いだったのを思えば雲泥の差である。 - ちなみに毒属性強撃ビンは幻界のザリエラとタナトスサーペントが凌ぎを削っており、
ザリエラは最終攻撃力がこちらと並び、紫ゲージ・毒属性値では圧倒的に上を行く。
ただしスロットはLv3-Lv1なのでこちらが完全に勝っている。
攻撃珠IIや狂蝕珠などが追加された事でLv4スロットの重要性は非常に高くなっており、
更にLv2まで搭載されているこちらがスキル面で勝る事もできるだろう。
タナトスサーペントは更に毒値が高く、攻撃力も最終的には400に到達するが、
紫ゲージが無いので期待値ではこちらが上となる。
- 仮に攻撃力強化Lv1を振った場合、
黎明剣斧【慧日】 
MHX 
- こちらは二つ名持ちである白疾風のスラッシュアックス。
ヒドゥンアックスからの派生はなく、そのままラファガアックスを生産して強化する。
ただし二つ名持ちモンスターの高い戦闘力は勿論のこと、
最終強化に至るまでに9回も強化する必要があるため作成にはかなりの根気を要する。
最終強化を施すことで黎明剣斧【慧日】と銘を変える。読み方は「れいめいけんぷ【えにち】」、
慧日とは、仏の智慧が煩悩や罪障を除くことを、太陽にたとえていう仏語である。
唯一の救いは、宝玉や逆鱗に相当する激レア素材が要求されないことだろうか。 - だがそれだけの苦労に見合った性能は約束される。
- 通常種武器と同じ攻撃力190
- それを一線級に押し上げる強撃ビン
- 通常種武器には劣るが高めの会心率15%
- 匠なしで圧巻の白50
- スロットは無い*2
- 狩技ゲージボーナス有り
MH3Gで最強と名高い七星剣斧【開陽】を彷彿とさせる性能である。
また、高会心率を最大限に生かす見切り+3と超会心を併せ持つ白疾風防具との相性も抜群で、
一式でありながらゴール装備とされるところも共通している。
ついでに言うと白疾風の素材でできているので、カラーリングもよく似ていたりする。 - ただし今作では斬れ味ゲージが最大かつ強撃ビンのライバルが多い。特に手強いのは、
- 同じ二つ名武器であり、白ゲージこそ短いが攻撃力と爆破属性を高水準で両立する燼滅斧グリマルス
- 斬れ味修復機能のお陰で砥石無しでも運用でき、スロット2でスキル自由度も高い叛逆斧バラクレギオン
比較した場合、グリマルスは白ゲージが短い変わりに汎用性がある爆破属性持ちなので少し土台が異なる。
ライバルとなるのはバラクレギオンだが、攻撃力と会心率で比較すると差は少しだがこちらが上で、
斬れ味修復の継続力もこちらは白50ものゲージを持つので大した差にはならない。
最大の違いは武器のスロット2つになる。
これを余さず最大限に使用してスキルを組むならバラクレギオン、
武器スロットなしでもスキルを用意できる、もしくは少しでも物理火力を求めたいならこちらを選ぶといい。- なお、バラクレギオンの項目にも記しているが、
スラッシュアックスはストライカースタイル以外は狩技ゲージが多く溜まる二つ名武器の恩恵による差は少な目。
作成難易度の差や好みで選んでも充分な範囲である。
MHXX 
- 二つ名武器の究極強化は曙光剣斧【暁風】。
- 攻撃力290
- 少し伸びる会心率20%
- 安定の強撃ビン
- 匠で延長不可の紫50と白50
- 狩技ゲージ補正効果・スロット0
正直な所真名アナトカルナイムに喰われ気味。
なんせ攻撃力が330あるので、こちらの紫50の期待値よりあちらの紫20白10青20の平均期待値の方が高く、
その差はスロット3で更に離される。オマケに防御+60。
強撃ビン搭載武器は他武器種の同モンス武器よりカタログスペックが低めにされるのが常なのだが、
アナトカルナイムだけ何故かその難を逃れているので結構な差がついてしまっている。
寧ろこの武器だけが他の白疾風武器より攻撃力が10低いのだが
さらに二つ名武器としても餓斜ン牙王の大解放が最高の期待値を武器に登場しており、
曙光の立場は厳しくなってしまっている。- ただ、アナトカルナイムは業物、大解放は匠2と業物の両方が必須なのに対して、
こちらは素で圧倒的な継戦能力を誇っているので斬れ味関連のスキルを全て切ることができ、その点では有利である。
スラアクと相性がいいスキルが揃っているが拡張性が低めの白疾風一式との相性は見た目的にも非常によく、
一見すると微妙な立ち位置でもこの武器を愛用する人は多い。
- 今作では紫ゲージの補正率が下方修正されているが、
仮に補正率がこれまで通りだったとすれば、上述の斬れ味50消費時の期待値はこちらの方が上であったため、
モロに補正率低下の煽りを受けてしまっている。
まあこの武器に限った話ではなく、「低攻撃力・良斬れ味」の武器全体に同様の事が言えるのだが。
関連項目 
モンスター/ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ/派生作品
モンスター/ナルガクルガ希少種
モンスター/白疾風ナルガクルガ
武器/ナルガ武器