- 種族
- 古龍種(古龍目 戟龍亜目 ゴグマ科)
- 別名
- 巨戟龍(きょげきりゅう)
- 英語表記
- Gogmazios
- 危険度
- MH4G:★6
- 登場作品
- MH4G
- 狩猟地
- 戦闘街
目次
生態・特徴
- ある時、突如としてドンドルマ近郊に姿を現した、正体不明の超巨大古龍。
関連する伝承や伝説はおろか未だ目撃情報すら無かった謎のモンスターであり、
その姿形、生態、特徴から出現の経緯まで不可解な要素が非常に多いことから"異形なる古龍"とも呼ばれる。
詳しくは後述するが、ハンターズギルドによって初めて確認された個体には
とある経緯からその背中に一本の撃龍槍が聳え立っているという特徴があったため、
この点から《巨戟龍》という別名でも呼ばれるようになった。
- 全長4920.5cm、全高1708.5cmという巨体と、全身からどす黒い液体を滴らせた不気味な風貌が特徴。
四肢に加えて地を踏みしめる巨大な一対の翼脚「筋繊翼」を有する特異な骨格構造を持ち、
地上においては基本的に六足体勢で歩行する。
ただし、高所の外敵を排除する際などにはこの筋繊翼を支えに立ち上がり、
実質的な二足歩行を行うことも確認されている。
戦闘においてはこの巨体そのものが脅威の武器と化し、
極太の尾で地面を抉るように薙ぎ払い、鉄柱のごとき翼脚で大地を砕き割る。
また、強靭な四肢と筋繊翼によって超大型生物の中でも屈指の機動力を獲得しており、
驚くべきことにこれ程の巨体を誇りながら軽やかな跳躍をも披露するなど、運動能力は特筆に値する。
- 本種最大の特徴は、巨体を覆う「超重質龍骨油」と呼ばれる重油のような性質を持つ液体である。
前述した黒い液体とは、まさにこの龍骨油のことである。
龍骨油は巨戟龍の体内で生成され、全身を絶えず循環しているが、
時に鱗の隙間から溢れ出し、周囲の生物などを絡め取って身動きを封じてしまう。
特に摩擦や高熱により引火して爆発を引き起こす性質を有しており、
油に塗れた状態で巨戟龍の前に立つのは極めて危険。
また、生成した油を圧縮したのち口から水流の如く吐き出し、
超高密度の液体として叩きつけることで対象を木っ端微塵にする攻撃も持つ。
- 前述した龍骨油によって塗り固められ硬質化した「塞鱗」、
油によって武器や兵器などの人工物が纏わり付いた頑強な「城殻」を併せ持つ。
二重に補強された表皮は極めて重厚かつ堅牢なものとなっており、
生半可な攻撃で傷も付けられないほどの防御力を誇る。
なお、この表皮は弩から放たれる一部の弾を無力化してしまうことが確認されている。
- 体内と大爪に高熱を発生させる器官を有しているらしく、自らの意思で自由に発熱させることが可能。
これにより自身に付着した油を発火させ、爆発を伴う爪の一撃で外敵を殲滅する。
また、圧縮した龍骨油に高熱の火炎粉塵を混ぜ込むことで特大の熱線として発射、
着弾点で一気に誘爆炎上させ、驚異的な破壊力の大爆発を巻き起こす大技も見せる。
これらの攻撃は撒き散らした重油と合わさることで更なる威力を発揮し、
油によって拘束された状態でまともに浴びてしまった場合、もはや助かる見込みはない。
- 一定以上の手傷を負うと体内器官が活性化し、全身の体温が急激に上昇、背中からは黒煙を噴き上げ始める。
これに伴い全身から溢れる龍骨油は常に熱された状態となり、地面に滴り落ちれば即発火、爆発するようになる。
さらに筋繊翼を覆い尽くしたまま固まっていた龍骨油も高熱によって溶け出し、
それまでその下に封じられていた翼膜を自由に広げ、遂には空へ飛び立つ事も可能となる。
並の飛竜種などとは比較にならないほどの巨体を誇りながらもその飛行能力は極めて高く、
ただ滞空するのみならず、高高度からの滑空すら難なくこなす。
激昂した巨戟龍は中空で滑空乱舞して重油を撒き散らし、
さながら絨毯爆撃の如く一帯を吹き飛ばす大規模攻撃を繰り出し始めるなど、
その凶暴性と危険度は飛躍的に上昇する。
この状態の巨戟龍は爆発性の粘液を常に流出させているに等しく、
攻撃どころか接近することすら容易ではない恐るべき存在となる。
- 最近になって発見された種であることから生態は殆ど把握できていないが、
火薬類を食するという非常に珍しい食性を持つことが確認されている。
中でも硫黄を含んだ火薬を好むらしく、ゴグマジオスの吐息は火薬特有の臭気を帯びている。
古文書の解析などにより、餌となる火種が不足すると普段よりも狂暴になることが判明しており、
近年になって活動が活発化したのはこの生態からと思われる。
なお、かつて活動していた時期に目撃情報が全く挙がらなかった理由については、
本種が古龍級生物すら及びもつかない圧倒的な破壊力を有する事実から、
襲撃された村々の悉くが生存者すら残らない程の規模で完全消滅したためであるとする説が最有力とされている。
その素材から作り出される武具は闇や冥界から現出した異形の装備とされ、
その刃を向けられたものは闇に誘われるように深い眠りに落ちるという。
- 発見の経緯
- 地理的な関係で太古よりモンスターの襲撃を受けてきた大都市ドンドルマは、
時折襲来する強大な龍に対抗すべく、街そのものを巨大な迎撃拠点に発展させた。
その過程で様々な対龍兵器が開発されたが、撃龍槍の元祖たる「初代撃龍槍」もその一つであった。
初代撃龍槍は街の危機を幾度も救い、戦闘街ドンドルマのシンボルとして広く知られた。
時が経ち、より強力な威力を持つ新たな撃龍槍の登場により初代撃龍槍はその役目を終えたが、
当時の長老は初代撃龍槍を街の守護の証とし、ある武器倉庫に保管していた。
ところが、ある日武器庫の初代撃龍槍は大量の火薬類とともに忽然と姿を消した。
事故とも盗難とも思われない奇妙な消失事件に当時の長老は胸を痛め、
街の象徴たる初代撃龍槍を守れなかったことを後々まで悔いたという。
- そして近年、ドンドルマの周辺地域で武器庫の襲撃が多発していた。
倉庫に保管されていた火薬という火薬が、一夜にして煙のように消え失せ、
そして現場には決まって大量の黒い液体が残されるのである。
調査の結果、火薬庫にあった黒い液体は高い粘度と可燃性を持っているらしく、
その特性からいわゆる「重油」に近い物質ではないかと推測されたが、
なぜこのような物質が火薬庫に残されていたのかという謎についての結論は出なかった。
しかし、重油の跡と襲撃地点から、その流出源はドンドルマへと接近していると見られ、
ドンドルマでは緊急に守護兵団の出撃が命じられる。
- そして遂にドンドルマに巨大な古龍が接近しているという報告が舞い込み、
過去に武器庫を襲撃して撃龍槍と火薬を持ち去ったのはこの生物であったという事実が判明する。
かの古龍の背には、なんと消えたはずの初代撃龍槍が絡め取られていたのである。
調査の結果、この古龍は火薬類を好んで摂取するという驚くべき食性を持つことが判明、
武器庫を襲撃していたのは武器庫に保管されていた火薬を食すためであったこと、
そしてドンドルマの武器庫を襲った際に初代撃龍槍が背中に突き刺さったらしいことが明らかになった。
通過するだけで街を壊滅させかねない極めて危険な存在であることから、
ギルドはこの古龍を「巨大な戟を誇る龍」として《巨戟龍》ゴグマジオスと名付け、
ドンドルマの街を守るべく緊急の撃退依頼を発表した。
概要
- MH4Gオンラインモードのラスボスとなる超大型モンスター。
本作で復活した大拠点「ドンドルマ」と浅からぬ因縁のあるモンスターである。
大老殿のG級クエストをクリアしていくと、G★2あたりで徐々にその存在が示唆され始め、
G★3のキークエストを全てクリアするとドンドルマの街に襲来、
大長老から直々に討伐依頼を申し渡され、
緊急クエスト「沈め掻臥せ戦禍の沼に*1」が解禁される。
- 2014年9月25日に公開されたTVCM ゲーム画面編のラストシーンに登場していたシルエットの正体は、
やはりというべきか、ラスボスたるこのゴグマジオスのものであった。
ハンターが見上げるようなアングルだったことから超巨大モンスターだと予想していた人も多かったが、
その予想は見事的中したと言える。- そして、MH4G発売から2か月も経たない内に、CMにてほぼ全身が映し出されている。
出番は一瞬とはいえ、ラスボスのネタばらしとしては随分と早いタイミングである。
どこもムービーの一コマを切り取ったSSを掲載していた。
これらの画像は一見すると、橙色の目と口を持った幽霊の様な顔つきのモンスターと錯覚させるが、
実際にはこれはゴグマジオスの喉元にある模様(というより熱線発射時に透ける、皮膚の薄い箇所)である。
•∧•←この模様を本物の顔と勘違いしている人もいたようだ。 - そして、MH4G発売から2か月も経たない内に、CMにてほぼ全身が映し出されている。
- 超大型モンスターに相応しい圧倒的なサイズを誇り、目測ではその全長はラオシャンロンに匹敵する。
実際、公式サイズは約50mとされており、四肢を持つ陸上型モンスターとしてはシリーズ史上四番目の巨体を持つ。
そして気になる骨格はというと、四肢+翼脚を備える6本脚。すなわち、あのマガラ種と同様である。
姿勢の関係で頭部の位置が高く、更に一対の巨大な翼まで持っているため、威圧感は相当なもの。
また、撃龍槍をはじめとする兵器類を重油でからめ取っているためなのか、
歩行する際に機械が軋むような音を立てる。
鳴き声も壊れかけた機械のような独特のものとなっている。
- 狩猟舞台である戦闘街の雰囲気も相まって、その姿は特撮映画に登場する怪獣を思わせる。
巨大な熱線を吐きながら大都市ドンドルマを破壊せんと暴れまわる巨戟龍、
大砲やバリスタを駆使しながらそれに立ち向かうハンターたち、という光景は、
兵装がやや古風であることを除けば怪獣映画のワンシーンさながらである。
- 剥ぎ取りは頭と体から各3回、合計6回と尻尾から2回。
討伐の困難さや他の超大型モンスターの剥ぎ取り回数が8~9回であることを考えると、
若干割に合わない気がしないでもないが……。
また、高台の上で撃破すると倒れた際に頭が高台にめり込んで剥ぎ取れない事もあるので注意しよう。
MH4G
- ドンドルマ襲来時に守備兵団の活躍により戦闘区画へと誘導されたというストーリーから、
決戦の舞台は迎撃兵器を豊富に揃えた「戦闘街」となる。
- 頭、翼爪、背中(2段階)、胸が部位破壊でき、尻尾は1段階目で部位破壊、2段階目で切断が可能。
- 背中の部位破壊時(2段階目)に特殊なギミックが発動し、背中に絡め取られていた初代撃龍槍が地面に落ちる。
落ちた撃龍槍は一度だけ使用でき、近付いてスイッチを押すことで発射される。
破壊してすぐ発射すると、ちょうど部位破壊による倒れこみから起き上がる際に直撃するので、
泣きっ面に撃龍槍をお見舞いしてやろう。
ちなみに普通に壊すとだいたい尻の当りに初代撃龍槍が落ちる。
ただし、壁際など位置関係次第では上手く当てづらいことも。
なお、使った後の撃龍槍は爆発し地面に崩れ落ちてなくなってしまう。 - G3の緊急クエストではサブターゲットがこの背中2段階破壊になっている。
戦火の龍神玉狙いでのサブタゲクリアや時間切れ寸前で一応の勝ちを拾いたい時等に活用できるので
大ダウンを奪った時には背中もある程度叩いておくと良い。
- 背中の部位破壊時(2段階目)に特殊なギミックが発動し、背中に絡め取られていた初代撃龍槍が地面に落ちる。
- 巨体ゆえ、ガンナーで挑む場合には貫通弾が非常に有効。
しかし重油に覆われた頭、翼爪、背中、胸、尻尾は
部位破壊するか重油が液体・気体化した状態でないと殆どの弾が掻き消されてしまう。
火炎弾や大砲、バリスタを用いて早めに破壊しよう。
- 超大型モンスターではあるが、アカムトルム等と同様乗ることが可能。
乗り状態に移行できるモンスターとしては間違いなく最大である。
パーティプレイ時に、自分以外のハンターが重力を完全無視して高々と飛び上がっていく様子は一見の価値あり。
超大型だけに倒れた際の隙もかなり大きいので
操虫棍など平地でもジャンプ攻撃を狙える武器で積極的に狙っていこう。
ゴクマジオス自身はほぼ全身に乗り判定をもつので、
本作で追加された乗りマスターをつければ4人PTで10回ほど乗れることもある。
さすがに乗る以外の攻撃をしないとバッタ病などと呼ばれるが。- 実は乗り状態は2種類あり、立ち上がっている時に蓄積させると、ハンターが胸の刺にしがみつく。
こちらの暴れ方はゴグマジオス独自のものとなっている。
ちなみに背中に乗った時の暴れ方、咆哮のモーションもマガラ達のものである。
- 実は乗り状態は2種類あり、立ち上がっている時に蓄積させると、ハンターが胸の刺にしがみつく。
- 基本体力は圧巻の18000。
ダラ・アマデュラの17600すら上回り、しかも全身の肉質が硬く攻めづらい。*2
- 頭部・翼脚・胸部・尻尾先端には固まった重油が付着しており、これがゴグマジオスの鎧となっている。
この鎧はかなり硬く、その部位には切断で22、23%程度しか通らない。
しかし、この重油は高温になることで粘度が下がるようになっている。
つまり、火属性の武器で攻撃する、もしくはゴグマジオス自身が火属性を孕む攻撃を行うことで、
該当する部位を覆う重油が一時的に流れ出すようになるのだ。
重油には「固体」「液体」「気体」の3つの状態が存在し、
火属性ダメージを蓄積することで後者の状態になっていく、という仕様になっているようだ。
ただし似たような特徴を持つアグナコトルの溶岩の鎧と異なり、ガンランスの砲撃では軟化する事はないため注意。
重油が流れだすと肉質も柔らかくなり、属性ダメージも通りやすくなるのだが、
一定時間が経過すると固体に戻ってしまう。
そして体力を削り気体モードになると、常時重油が気体状態となる。- また、そもそも重油が流れていない前脚・後脚の肉質はどうなのかというと、
斬撃の場合35~40%と柔らかいとは言いがたいが硬化している部位を殴るよりはマシである。
- また、そもそも重油が流れていない前脚・後脚の肉質はどうなのかというと、
- 弱点属性は龍および火。
龍属性と火属性どちらが通りやすいかは状態によって変化し、重油が固体の場合は火>龍で、
重油が液体・気体になっているときは一転して龍>火となる。
後者の状態の時の龍属性の効き具合は凄まじく、両翼脚が40%、頭部と尻尾は60%、
そして胸部は圧巻の65%。
あのグラビモス亜種の腹破壊後の水属性ですら45%なのだから、
この効きっぷりの凄まじさが理解していただけるのではないだろうか。
ちなみに重油が付着していない前脚・後脚などの部位は、龍・火どちらも5%とほとんど効かない。- 龍が劇的に通る部位のうち、頭と胸部は狙える機会が限られるため、
液化・気化状態で龍で攻める場合は基本は尻尾狙いになる。
しかし龍属性武器でも切断属性の武器で斬り付けているとそのうち尻尾が切れてしまい、
その後は翼脚あたりを狙う事になり、ずっと尻尾を攻撃し続ける場合に比べて火力ダウンになってしまう。
属性の通りやすさから属性偏重武器が大きな効果を示すことも合わせ、
切断武器で尻尾狙いでいく場合は、可能な限り物理性能が低く属性に偏った武器を担いで
尻尾を斬らないでダメージを稼げる工夫をしよう*3。 - ゴグマジオス自身も熱を使うため火には強そうに見えるが、纏っている重油に引火し、
ダメージを負ってしまうという意味で弱点なのだろう。
或いは、現実の重油のように加熱によって流動性が向上する様子を、装甲の軟化=弱点として表現したのか。
高熱を扱う点から連想しやすい水や氷属性は効果は全く効かないので注意。
現実でも油は水を弾いてしまうため、ゴグマジオスは纏っている重油で水を弾いて遮断しているのだろう。 - 超大型モンスターの常として睡眠・麻痺・毒は一切通らないが
爆破は耐性値こそやや高めな反面ダメージは500と非常に高く、
相応の武器を担いでいけば肉質無視ダメージの強みで一気に覚醒まで持って行ける。
- 龍が劇的に通る部位のうち、頭と胸部は狙える機会が限られるため、
- 上述の事項を知らないとPTならともかく、ソロだと普通に時間切れを起こすことが多々ある。
撃龍槍を背中の分まで含めて全て当て、且つ巨龍砲を命中させても全く討ち倒せる気配がないので、
ソロで挑む際は可能な限りの強武器を担いでガンガン攻撃しないと間に合わない。
また、時間切れ寸前で焦って特攻→3乙というパターンも考えられるので、
序盤、特に重油が自動的に爆発するまでは力尽きないような立ち回りが望ましい。
それでも気を抜くとすぐに1乙に繋がるほどの高威力の技が多いので、
何度も挑んで攻撃パターンや隙を見極められるようにしないと勝利するのは厳しいだろう。
- PTの場合、角笛を持ち込むと撃龍槍が当てやすくなる。
角笛の本来の効果は単なるヘイト上昇だが、ゴグマジオスに対してはそれ以上に特殊な効果があるらしく、
高台に乗った状態で使用すると次の行動でほぼ確実にその高台に張り付いて来る。
オンラインの野良PTでも特に示し合せる必要なく撃龍槍を当てられるので活用するとよい。
巨龍砲を当てる場合も、角笛を吹いて巨龍砲がある高台に張り付かせれば、ゴグマジオスの顔面に巨龍砲が直撃する。
他にも、ランスや操虫棍以外の武器で高台から乗り値を蓄積したい場合にも活用できるだろう。- ただし、考え無しに使っても思い通りにはならないこともある。
こちらが高台にいると立ち上がっての熱線連発に移る事が多いのだが、
熱線を撃ち始めると連発し終わってもとの姿勢に戻るまで角笛誘引ダッシュをしてくれない。
当然、角笛を吹いてからダッシュするまでに高台を降りてしまうと意味がないので、
少し様子を見て両翼脚を地についている時に笛を吹こう。
また、角笛を吹かずとも自分を狙って高台に上ってきたのなら同じなので、
角笛は省略して即座に撃龍槍や巨龍砲を起動しよう。 - 加えて、本作の角笛は一回使うと確定で壊れるという点には注意。
調合もできないので、普通に使うと一回のクエストで使えるのは一回きりである。
取り出した瞬間に効果を発揮され、破損判定は吹き終わった後という仕様を悪用し、
取り出した瞬間に仲間に小突かれるなり小タル爆弾で自爆すればその限りではないが、
前者は示し合わせ必須、後者は高台から落ちないように注意。
- ただし、考え無しに使っても思い通りにはならないこともある。
- ゴグマジオスが飛んだ場合、エリア移動するのもあり。
熱線連発と重油の雨で普通に危険だというのもあるが、飛んでいる間はロクに攻撃できないので
待っていても時間の無駄になる。
エリア内にハンターがいない状態が少し続くとゴグマジオスは降りてくるので、
下手に応戦するより隣のエリアに退避して砥石を使って戻ってくる方が
結果的に攻撃チャンスを多く作る事ができ早く終わる。
戦闘能力
- 戦闘では、マガラ骨格ということもあり、薙ぎ払いや翼脚叩き付けなどの翼脚を用いた広範囲攻撃を多用する。
中でも厄介なのが翼脚叩き付けで、予備動作はとんでもなく大振りなので見間違えようがないが、
なにぶん距離感を狂わされるレベルでデカい上、翼脚叩きつけ自体の判定も異様に広いため、
回避方向を誤らないように注意が必要。
もちろん威力も桁違いに高いため、生半可な防御力では即死する。
危ないと思ったら大人しくガードor緊急回避をしておこう。- さらに、あろうことかこの巨体でマガラ種のようなサイドステップを軽やかに決めてくる。
ゴグマジオスの巨体が華麗に跳ねてふわりと着地する様は、初見で目を疑うこと必至。
その上ゴア・マガラ同様のグルリと体を回転させながら尻尾を振り回す攻撃も使いこなすなど、
超巨大モンスターの常識を根本から覆すほどの桁違いの敏捷性を持っている。
もっともこれらの驚くべき行動すら、本種の恐るべき身体能力の片鱗でしかないのだが…。
これだけの巨体で俊敏に動くと、自重によるとんでもない負荷が体のあちこちにかかっていそうなものだが、
ゴグマジオスは平然としている。
とんでもなく丈夫な筋繊維や骨を持っているのかもしれない。- とはいえ、意外なことに震動を発生させる行動はない。
もっとも、あったらあったで更に厄介なことになってしまうので妥当だろうか。
- とはいえ、意外なことに震動を発生させる行動はない。
- さらに、あろうことかこの巨体でマガラ種のようなサイドステップを軽やかに決めてくる。
- ゴグマジオスの大きな特徴として、全身から黒い液体(重油)を撒き散らす能力を持つ。
重油はゴグマジオスの行動に伴って地面に滴り落ち、重油溜まりを形成する。
重油溜まりに触れてしまうと重油拘束状態となりネルスキュラの糸拘束状態よろしく拘束されるので注意が必要。
また、拘束時に熱を伴う攻撃を受けるとダメージを増幅させるという凶悪な効果を持ち、
拘束されるタイミングによってはなす術もなく一撃死となる。
拘束時間はレバガチャで減少させることができるが、数秒とはいえ回避や逃走を妨害されるのは非常に厄介。
特に、ゴグマジオスの死角のひとつである腹下には多く垂れてくるので注意。 加えて重油を水ブレスのように直接吐き出すこともあり、此方の威力は翼脚叩きつけ並みの必殺技。
射程も広大な戦闘街のエリア3ほぼ全域に及ぶ程で厄介である。
直線タイプと薙ぎ払いタイプを使い分けるので、予備動作を覚えておきたい。
ただ、こちらは垂れ落ちる重油と違い重油拘束状態にはならず、
薙ぎ払いタイプはダメージ判定が一瞬であるため回避性能なしでも回避することが可能。
- そして最大の必殺技である、立ち上がって放つ極太の熱線は尋常ではないほど攻撃力が高く、
剛鎧玉で強化した程度では問答無用で即死する上にガード強化を以ってしてもガード不可。
火耐性の低いゴア装備などは最大強化状態でも一瞬でこんがり肉である。
またガード不可なので、納刀の遅いガンランスやランスなどはほぼ間違いなく納刀スキル必須である。
この熱線には、ゴグマジオスの前方一か所に集中して放つものと、
斜め左前に集中させた後、首を振りぬき小規模の爆発を複数起こすものの2パターンが存在する。- 前者は直立時にゴグマジオスが首を振り抜き、真正面に高威力のブレスを発射し、超巨大な重油溜まりを形成する。
更に熱線の終わり際には、熱されて膨張した重油溜まりによって、
撃龍槍のスイッチがある高台ほぼ全域を巻き込む
凄まじい大爆発が巻き起こる。
一瞬で空気が圧縮されたソニックブームのような画面効果が巻き起こり、恐ろしい威力を想像させる。
もう大丈夫だろうというところまで距離を取っても爆風に擦る場合があるので、できる限り遠くに逃げたい。
その上、爆発そのものだけでなく何故か爆発直後に残る靄にもタップリ当たり判定があるため、
攻撃判定時間が非常に長く、緊急回避が少しでも早かったら無敵時間が切れた瞬間に被弾する。
もちろん回避性能+3でのころりん回避など望むべくもない。
逃げ切れず緊急回避するときは十分引きつけてから行うように。
この霧に当たると、ディアブロスの突き上げを食らった時のように派手に吹き飛ぶ。
初見の際は霧に触れて吹き飛ぶハンターを見て目を疑うだろう。
一体どんな物理法則が働いているのだろうか…。
ゴグマジオスはこの熱線を通常技として使うため、
戦闘中は常にこの熱線の脅威に晒されることになる。
- 後者では、直立時にゴグマジオスが左右どちらかに頭をもたげて地上にブレスを発射し、
重油を爆発させるとすぐに逆方向へブレスを振り抜いて軌道上の4か所に比較的小さな重油溜まりを作り、
連続してやや小さな爆発を巻き起こす。
こちらは最初の大爆発、続く4連続の小爆発ともに熱波のエフェクトがなく、
概ね見た目通りの素直な判定となっている。
とは言え後半の爆発でさえ、あくまで通常と比較した場合に小さいというだけであって
単体で見た場合はとても小規模だなどと言えない程の大爆発であり、
前者と比べると頻度は少ないものの、総合的な攻撃範囲は非常に広いため油断は禁物である。
- 前者は直立時にゴグマジオスが首を振り抜き、真正面に高威力のブレスを発射し、超巨大な重油溜まりを形成する。
- ゴグマジオスの重油を使った攻撃の名称は公式ガイドブックによると「重龍油」といい、
熱線の正式名称は「爆熱重龍油ブレス」、そして終わり際の爆発は「重龍油大爆発」という。
気体モード
- ある程度体力を削るとBGMが切り替わり、咆哮と共に背中から黒煙を吹き出した状態となる。
気体モードとなる条件は「体力50%以下の時に怒り状態になる」こと。- 厳密には、怒り状態はじめの咆哮を行なう事でこのモードに移行する。
そのため攻撃により怯ませて咆哮をキャンセルし続けた場合、
気体モードを見ることがないまま倒せてしまう事がある。
- 厳密には、怒り状態はじめの咆哮を行なう事でこのモードに移行する。
- この状態では滴り落ちる重油全てが地面に落ちてすぐ爆発するようになる。
拘束力こそなくなっているが、近いと巻き込まれることも多く、しかも火属性やられ大まで付着するおまけ付き。
ダメージはさほど高くないが、回避や攻撃を攻撃判定を伴った障害物で妨害されるに等しく、
とりわけ動き回るタイプの近接武器を使っている場合はかなり厄介である。
- さらに、これほどの巨体を持っているにもかかわらず
翼を用いて空を飛ぶようになる。
飛行するモンスターとしては、間違いなく現時点で最大のモンスターである。*4
同時に飛行可能な古龍種では最大の古龍とも言える。
本体の大きさだけ比べればヤマツカミもいい勝負をしそうではあるが、
マガラ種をそのまま数倍デカくしたようなバランスであるため、
巨大な翼を広げた時の空間の占有率は他を寄せ付けない程圧倒的。
また、その巨体ゆえにかなりの質量を持っているであろうことは疑いようもなく、
嵐の中を悠々と飛び回るゴア・マガラの例を見ても、マガラ骨格の持つ本質的な飛行能力の高さがうかがえる。
ただでさえ相当な巨体であり、滴る重油や大爆発を起こす特異なブレスと、
他のモンスターには見られなかった特徴を備えていた。
にもかかわらず、どす黒い蒸気を蒸かしながら巨大な翼を広げるその姿は、
「まだ本気を見せていなかったのか…」と多くの初見ハンターを絶望のどん底に突き落としたことだろう。
- 生態の項でも触れているが、滞空時には重油を撒き散らしつつ旋回し、
広範囲に大量の爆発を巻き起こす攻撃を使用してくる。
特に、気体モード化直後は高確率でこの行動に移行する。
重油をまき散らして地上を爆撃するだけでなく、飛び回りながら一撃必殺級の熱線を縦横無尽にぶん回すため極めて危険*5。
一応バリスタなどで滞空中のゴグマジオスに攻撃を加えることは可能なものの、部位破壊をしても墜落はしない。
当然ながら高台も攻撃範囲に含まれており、やはり危ない。
バリスタで狙っていたところを爆熱重龍油ブレスで狙われてしまえば被弾は避けられないため、
リスクを考えれば回避に専念する方が得策だろう。- 上記のブン回し必殺ブレスはゴグマジオスの真下が安全地帯になるが、
しばらく経つと行う着陸にも攻撃判定が存在し、これはこれで凄く痛いので注意が必要。
ちなみに、エリア内にハンターがいなければゴグマジオスは地に降り立つ。
これを利用して、ゴグマジオスが飛行を始めたらモドリ玉を使うなりしてエリア移動、
しばらく待機しゴグマジオスが着陸した後に再び戦闘に復帰するといった芸当もできたりする。
- 上記のブン回し必殺ブレスはゴグマジオスの真下が安全地帯になるが、
- 飛行時にゴグマジオスとプレイヤーの距離が離れていると、そちらまでゴグマジオスは滑空することがある。
この時の滑空には当たり判定があるのだが、そのダメージが非常に高い(翼脚叩きつけとほぼ同等)。
無属性なので属性耐性での軽減も行えない上空中に居ながら地上にまで判定が届くので、
注意していないと状況がよく分からないまま力尽きてしまう。
- 気体モード時には体温が上昇しているらしく、重油に覆われた部位が常時軟化する。
激しい攻撃に加え重油の爆発にも見舞われるが、逆にこちらからすれば一気にたたみかけるチャンスでもある。
また、この影響で気体モード化から討伐までの所要時間は気体モード化する前までより短いことが多い。
ソロで挑んでいて25分針を過ぎた段階で気体モード化していなくともまだ諦めるのは早く、
むしろその段階で気体モード化していれば時間内に討伐できる可能性は高い。
武具
- このモンスターの素材から作成できる武器は見た目から爆破属性や火属性などを帯びているとイメージしそうだが、
意外なことに全く関連のなさそうな睡眠属性の武器になる。
そして、恒例の説明文も近作のラスボス装備に並ぶ期待(?)を裏切らないものと評判である。
詳しくはこちらを参照。
- 防具の特徴はその配色だろう。ゴグマジオスの体色をそのまま防具に持ってきたような色合いをしている。
スキル構成も独特となっており、非常に癖の強い防具である。
あとは耐性も特徴的。残念な方の意味で。
詳しくはこちらを参照。
余談
- その巨体や防具の名前がゴグシリーズ、マゴグシリーズであることから、
名前の由来は旧約聖書に登場する伝説の巨人「ゴグマゴグ」ではないかと予測されていた。
そして、その予想は下記のインタビューによって真実であると証明された。
その名の意味は「人類の敵対者」であり、ゴグマジオスの巨体も巨人という特徴に似ている。
防具の名称も、伝説の巨人はゴグとマゴグの兄弟であることを反映させている。- 同様に巨人と称されるグラン・ミラオス、そしてゴグマジオスと、
G系統の作品のラスボスには今のところ2連続で最後に「オス」と付き、更に巨人と何らかの関係がある。 - 間違いが多いがゴグ(gogu)マジオスであり、ゴク(goku)マジオスではない。
ゴクマジオスと言っている人も未だに存在しているようであるため、見かけたら優しくマジオスして諭してあげよう。
- 同様に巨人と称されるグラン・ミラオス、そしてゴグマジオスと、
- 全モンスターの中でも至って偶然的に持ってしまった要素を別名の由来とする唯一のモンスターである。
もし仮に背中に撃龍槍をつけていない個体が現れた場合は別名が意味をなさなくなってしまうのだが、
別名の改称は行われるのだろうか(ゲーム上で戟無しのゴグマジオスは今後も登場しないだろうが)。- 因みに、ゴグマジオスは分類学上ではなんと戟龍亜目に属する。
MH世界の現在ではゴグマジオス≒戟(撃龍槍)のイメージが固まってしまっているようだ。
数世代後の人々が別個体のゴグマジオスと遭遇した時、その別名や分類について何を思うのだろうか。
あるいはその時こそ遺失名として「巨戟龍」は無かったことにされてしまうかもしれない。
- 因みに、ゴグマジオスは分類学上ではなんと戟龍亜目に属する。
- ゴグマジオスの戦闘BGMは不気味な曲調である。
ある程度ダメージを与えるとBGMが変わるが、その曲も不気味。
ただし、巨龍砲をゴグマジオスに命中させるとこれが「英雄の証」に変わる。
元の恐ろしい曲調から一転して、非常に燃えること請け合い。
しかし見た目は相変わらずのおどろおどろしい姿で、
発射タイミングによってはその後も長時間の戦闘になることから戦闘曲とのミスマッチ感がややある。- 命中させるのにコツがいるため、曲が変わることで命中成功か失敗のある程度の目安になる。
ある程度というのは、たまに曲が変わらないことがあるため。
巨龍砲がある高台に頭を出したところへの直撃か、拘束装置で止まったところへの胴体への命中なら
ほぼ確実に曲が変わるが、反対側の高台に顔を出しているところへの攻撃では脚へ命中して転倒こそするものの、
曲は変わらないなどの事態がままある。
地雷と一緒に狩っているときに巨龍砲を当てると、
英雄の証でテンションが上がった地雷がマジオスに特攻するので死にやすくなるなんて話も囁かれていたり。
- 命中させるのにコツがいるため、曲が変わることで命中成功か失敗のある程度の目安になる。
- BGMの曲調やその風貌、そしてほぼ即死に近いような驚異的威力の初見殺し攻撃
(攻撃パターンを覚えてしまえば回避は決して不可能ではない)を連発する姿が醸し出す絶望感は、
出るゲームを某心折設計ARPGシリーズ辺りと間違えたのではないかと言いたくなるほどのものがある。
実際多くのソロプレイヤーに「一度討伐したら二度と戦いたくない」と言わしめるほどのトラウマを刻みつけ、
マジオス難民などという概念が生まれるほどストッパーとして認識されていた事実を踏まえると
はっきり言ってシリーズのラスボスの中でも最高クラスの難度を誇る強敵である。
その分、苦難を乗り越え討伐できた時の感動はまさに筆舌に尽くしがたいものがある。- 黒っぽい体色や口から熱線を放つ姿、そしてBGMや名前の響きから
怪獣王「ゴジラ」を連想するプレイヤーもいる。
MH4Gが発売された2014年はハリウッド版が公開されたこともあり、
連想しやすさに拍車をかけているのかもしれない。
もっとも、その細身の身体とワニのような頭などはイグアナと揶揄された98年のハリウッド版ゴジラに近い。
また、黒い体色、橙色に発光する部位が存在する、四足歩行に翼膜の付いた腕を持つといった特徴は、
2014年ハリウッド版のゴジラの敵役であった「ムートー」に似ていなくもない。
- その他、ドロドロの体表や長く直線の熱線が大爆発を起こす様子、
人型に近い体型に見える立ち上がった際の姿から巨神兵と呼ばれたり、
初代撃龍槍など数多の人工物が纏い付いている姿からサイボーグドラゴンとも呼ばれたり、
腐敗しているような見た目、骨格だけで出来てるようにも見える薄い翼、
痩せこけた人間の姿にも見える事から、ドラゴンゾンビとも呼ばれている。
それ故、一部からは「ファイレクシアの抹殺者」も連想させた。
初見で受ける印象が「(特にソロにおいて)やたらタフでやたら痛くてやたら面倒」といったものになりがちで、
それでいてマジオス武器や防具はそれほど性能が良いという訳でもないため*6に、
一度クリアしたらそれっきりというプレイヤーも。まるでいつかのシェンガオレンである- マジオス素材と交換できるミラオス素材から作れる防具や
戦火の龍神玉を使用する祖龍防具の脚部位が優秀(特に剣士用)である為、
そちら目当てで回す人はいる。ただそれでも必要な部位の防具が揃えばそれっきり。倒すのがかなり面倒なのでサブターゲットを周回した方が早かったりする。
レア素材の戦火の龍神玉ですら剥ぎ取り回数の多さや報酬で出る人はすぐに出てしまうし。
慣れてくると戦っていて楽しいモンスターという声も多くなってきた。- 闇雲に戦うとソロだと確実に時間切れを起こすが、ゴグマジオスの特性を把握して戦法に習熟すれば
ソロでも十分間に合う程度であり、突き詰めればそこからの更なるタイム短縮も可能。
直接戦闘、乗り、大砲、バリスタ、拘束弾、撃龍槍、巨龍砲などMH4Gに登場する戦闘要素の集大成であり、
有効属性も戦法が異なってくる3つの属性があるためアプローチも一つではない。
諸々解禁のための初戦時が厳しい死闘になるのは仕方ないとして、
その後に現れる極限個体や古文書クエストを乗り越え、装備をバッチリ鍛え上げたところで
改めて腕試しに再戦というのも悪くないのではないだろうか。
- 黒っぽい体色や口から熱線を放つ姿、そしてBGMや名前の響きから
- 前回のラスボスと違い、黒龍等と同じくアイコンは存在しない。
しかし、ゴグマジオスを初めて討伐した際にもらえる勲章には小さいがゴグマジオスのアイコンが存在する。
気になる人は一度チェックしてみよう。
また、公式ガイドブックや角満式モンハン学のゴグマジオスのページにも勲章と同じアイコンが掲載されており、
ゲーム内より大きいのでハッキリわかるようになっている。
- ノベル版では西野吾郎の『穿天無双の巨戟龍』に登場。
登場の経緯はゲーム版と似ているが、最初ノベル『魂を継ぐ者』に登場した街『マンテ』を決戦の地にしようとして
「ハンター達をスルーして火薬だけ食い逃げされた」ため、戦闘街に「確実に」誘き寄せる策として
火薬類を大量に載せたキャラバン(ハンター同行)を餌にしてゴグマジオスの前を走らせるという危険な作戦が実行された。
戦闘中には巨龍砲や撃龍槍を始めとした戦闘街の設備をブレスや重龍油で片っ端から破壊してみせた。
- モンスターハンター20周年を記念して行われた人気投票総勢229体がエントリーした「モンスター総選挙」では、
なんと本種は28位という中々の高順位にランクインした。
選挙開催時点の2024年春時点ではMH4Gが既に9年前であり、
さらに言えばその時点でMH4G以外の作品では一切登場出来ていないという状況でありながら
この順位にランクインしているのを見るに、
見た目や能力のインパクト等もあって本種の根強い人気があるのが見て取れる。
- ゴグマジオスの名前が判明した当初、掲示板サイトでは名前の独特な響きが気に入られ、
様々な変化・派生形が作られた。
真面目なレスを返す時に使う「マジオスすると(マジレスすると)」はその代表である。- この様にネタにされていたのは、同時期に掲示板に貼られた最初のゴグマジオスの画像が、
よりにもよって狩猟済の死体であり、初っ端から情けない姿を晒してしまったということも影響している。
その画像は頭が分かりやすく写っていたため、その形がボルボロスに似ていると言われてしまい、
「帰ってきたボルボロス」「ボルボロスの転生体がラスボス」などともネタにされてしまった。
尤も、後日貼られた生きている姿の画像で(見た目の恐ろしさ故に)ネタにされることは減っていったのだが。
- この様にネタにされていたのは、同時期に掲示板に貼られた最初のゴグマジオスの画像が、
考察
- 巨大な身体や奇怪な風貌は、ハンター大全に掲載されていた「竜機兵」を思わせ、
設定を知る一部プレイヤー達には何らかの関係性を想起した者もいたようだ。
しかし実のところ、火薬を摂取するのは単に種としての習性であるようで、
城殻や塞鱗といった素材名は、「油により人工物が絡め取られた」鱗や甲殻という意味合いらしい。
体内を循環する超重質龍骨油も、あくまで重粘質かつ可燃性の液体というだけで、
現実世界での人工物の重油とは別の物質である。
加えて背中の撃龍槍については武器庫を襲った際にたまたまくっ付いたものであることが判明しており、
機械の部品がむき出しになっているあちらと違って生物らしい特徴を有している。- 火薬に関しては、自力で高熱や火炎粉塵を生み出すために摂取しているのではないかと考えられる。
元はグラビモスやテスカトのように自然界の爆発物を摂取していたものの一部が火薬へと嗜好を転じたか、
あるいは最近まであまり目撃例が無かったことを鑑みると、
火薬や砲弾に限らず発火性の強い物質全般を食しているのかもしれない。- なお、「火薬を主食に生物が生きていけるか」という問題であるが、
そもそもモンハン世界の火薬は菌類や植物、魚類など自然物及びその調合物が主流、
更に現実でも発明初期の火薬である黒色火薬や
現代でダイナマイト等に使われるニトロ化合物(あるいは硝酸エステル)の主成分は
可燃性の有機物(=炭水化物の一種)であるため、
それを分解できる酵素さえ持っていれば栄養として吸収することは可能であると考えられる。
さらにタンパク質を構築するのに必要な窒素を含むことも、食料としては有利な点となる。
ちなみに食用としてではないがダイナマイトの原料であるニトログリセリンは
実際に医療用の強心剤として使われており、過剰に投与しなければ人体に悪影響はないとされる。
- また、テオ・テスカトルも火薬を好んで食す事が判明しており、
プレイヤーが認知した火薬を食べるモンスターはこれで二体目となる。
MHWorldでは実際、特殊闘技場の大砲等に使われている火薬を狙って特殊闘技場に侵入してきた。
- なお、「火薬を主食に生物が生きていけるか」という問題であるが、
- 背中の初代撃龍槍の件から、数十年前には既に活動していた事が判明しているため、
最近になって姿を見せるようになるまで何を食べていたのか、
あるいは本来の主食は何なのかは現状では不明*7。
後述のように武器庫を襲撃した際にも他者からは一切目撃されておらず、
「口から火薬の臭いがする」ということで消失した火薬は食べられていたことが判明しただけであり、
ゴグマジオスの食事に関しては本当に謎が多い。
ある意味では、謎が謎を呼ぶという要素満載の古龍らしいモンスターとも言えるのだが。
- 火薬に関しては、自力で高熱や火炎粉塵を生み出すために摂取しているのではないかと考えられる。
- 大長老の言葉によると、背中に絡め取られた撃龍槍は、最初に作られた最も古い撃龍槍であるらしい。
威力では現在の物に劣るが、龍に対抗する人々にとっては特別な一本であるとか。
そんな最古の撃龍槍が、最期にゴグマジオスに一矢報いて壊れる姿はなかなかに泣けてくる。- そんな彼の最大の特徴たる背中の撃龍槍だが、古文書を解読していく内に登場する、
別個体と明言された個体にも同じものが突き刺さっている。
何本もある内の一本だったのか、壊れた一本を修理した後再度盗まれたのか、
はたまた別の場所から持ってきた無関係の撃龍槍だったのかは不明である。
- MH2における古龍迎撃戦では「折れた撃龍槍」というアイテムが手に入る。
このことから、使い物にならない撃龍槍はいくつか存在していたことが窺える。
- 身も蓋もないが、古文書はゲームシステムとしての側面が強いため、
世界観的には希少なはずの古龍や希少種をゲーム中ではその気になれば何百匹と屠れる事や、
アタリハンテイ力学などといった事象と同様、あまり深く考えない方が良いのかもしれない。
- 攻略本によると、大長老の言葉に反してこの撃龍槍の威力は街に設置されているものと同じである。
歴戦の撃龍槍の最後の意地だろうか。
- そんな彼の最大の特徴たる背中の撃龍槍だが、古文書を解読していく内に登場する、
- 超大型モンスターとしては前代未聞となる翼を用いた飛行能力を持つ本種だが、
飛行していない状態で翼膜が殆ど存在しないように見えることも時折話題に上がる。
素材説明と同様に翼が朽ちていると考えるのであれば、
翼に重油を纏っているために飛行を行うことができるという解釈もできる。
重油は説明の通り粘度が高く、軟化しているとはいえ最上級の武器を凌ぐ固さを有しているため、
翼の朽ち果てた部分を補える可能性はあると思われる。
- しかし、多くのユーザーが一番気になったのは、これほどまでの巨体の持ち主でありながら、
撃龍槍や火薬を盗む際に目撃者が誰もいなかったということであろう。
後述の秘められた睡眠効果でギルド職員を眠らせた可能性もあるが、
大老殿で語られる話ではそもそも足跡すら残されていないかのような
(残されていれば新種の可能性を示唆されただろう)口ぶりであった。
実はオオナズチに負けず劣らずの忍び足なのではないだろうか。
単にギルド職員がサボっていただけかも。- その他、クエストの際はギルドの調査隊に散々追い立てられて気が立っていたのだとか、
放っておけば火薬とその保管庫の被害だけで済んだのかも知れないだとか色々と考察は可能である。
- その他、クエストの際はギルドの調査隊に散々追い立てられて気が立っていたのだとか、
- 本種が古龍として司る自然物・自然現象については、いくつかの候補が考えられる。
- 一つはシンプルに「油田」。
本種が絶え間なく滴らせている超重質龍骨油が原油を彷彿とさせるというのが、単純にして最大の理由である。
劇中でのゴグマジオスは地中で眠っており、突如として湧いて出たように現れたというのも、どことなく油田を思わせる。
また、現実の原油は硫黄分を必ずと言っていいほど含んでおり、悪臭や有害物質の発生原因となるため
脱硫という処理が必要となるなど、原油と硫黄は切っても切れない関係にある。
ゴグマジオスが硫黄食という極めて珍しい食性を持つのは、このあたりの関係性を反映したからかもしれない。 - もう一つの候補は「状態変化」。
言わずと知れた、物質の三状態である固体・液体・気体の相互変化のことだが、
ゴグマジオスの重油も同様の三形態を持っており、これがモチーフ元の可能性もある。
アグナコトルなど一部の一般モンスターも似たようなギミックを持つが、
あちらには気体に相当する状態がなく、三状態が存在し明確に区別されているモンスターはほぼゴグマジオスに限られる。 - さらにもう一つ考えられるモチーフは、「戦災」である。
ゴグマジオスに関連した用語には、
素材名「巨戟龍の戦爪」「戦火の龍神玉」、クエスト名「沈め掻臥せ戦禍の沼に」、専用BGM名「軋む巨戦」など、
徹底的なまでに「戦」の文字が各所に散りばめられている。
数多の人工物が乱立した背部のデザインも、大量の武器・兵器を掲げた軍隊、
もしくは戦争の後で武器が散乱した大地を想起させる。
背中から突き出た撃龍槍はその最たるものだろう。
また、作中で語られた「ドンドルマの武器庫から火薬を盗み喰う」という行為も、
「敵国に対する侵攻・略奪行為」と結びつけられる。
自然を体現した古龍種のモチーフとして戦災を挙げるのはやや不自然に思えるかもしれないが、
前作のラスボスが「天変地異」という、自然がもたらす災害の総括とも言えるモチーフを持っていたため、
ゴグマジオスにはその対極となる、人間がもたらす災害の極致とも言える「戦災」を当て嵌めたと考えることもできる。
- 一つはシンプルに「油田」。
裏設定
- 上記のように謎の塊であったゴグマジオスであるが、
その後ゲーム雑誌『ニンテンドードリーム』2015年6月号で掲載された藤岡ディレクターの話で、
いくつかの設定が明らかとなった。
- ゴグマジオスは厳密に言うと硫黄が好物であり、体内に硫黄を分解する燃焼器官を持ち、
火薬を食べるのはその中に含まれる硫黄などを摂取するためであるという。
そのため、自然界ではむしろ硫黄結晶などの方が主食なのかもしれない。- なお、火薬に硫黄の成分が含まれているとの事から、
モンハンの世界の火薬は黒色火薬かそれに準ずるものと考えられる。
つまり、重油の正体は不純物や老廃物を含んだ汗であるようだ。- 燃焼器官は硫黄を分解する際に高熱を発し、それを処理する排熱器官も持つ。
これが発熱能力の正体、およびゴグマジオス体表の重油が揮発して黒煙を上げる原因である。
- なお、火薬に硫黄の成分が含まれているとの事から、
- 素材説明とは異なり、実は翼脚の翼膜は朽ちておらず健在である。
にもかかわらず覚醒前に飛翔しないのは固まった重油の所為で翼を広げられないからであり、
体温が上昇して翼を固めている重油が気化した際に強引に翼を広げて、飛行形態となる。- よく見ると、ゴグマジオスが飛翔する動作もそれっぽくなっており、
その無理やり感が藤岡ディレクターはお気に入りとのこと。
ゴグマジオスにとっても、翼脚を動かす邪魔になる翼膜を重油で畳んだ状態が普通であり、
気体モードは激昂するほどの状況でのみ使うという切り札的能力なのだろう。 - よく見ると、ゴグマジオスが飛翔する動作もそれっぽくなっており、
- 青黒い刺々しい外見は重油およびそれで巻き取った人工物のためで、
本来の姿はマガラ種古龍とほぼ同じ姿をしたシンプルな青白い体色の龍である。
その裸姿の設定画も掲載されていた。
- ゴグマジオスは太古から同一個体が生き続けている非常に長寿の古龍で、
そのため進化の繰り返しはほとんど起きておらず、原始的な姿の古龍であるとされる。- 基本はマガラ骨格であるものの、
二足歩行時のモーションの一部は古龍の祖に近いとされるミラボレアス達のものを流用している。
ミラボレアスの方も、MHW:Iではマガラ骨格のように翼を接地して歩くという共通点が生まれている。
- 基本はマガラ骨格であるものの、
- 餌を食べてカロリーを摂取した後は、地中に潜って、数年~数十年という周期の長期間の冬眠(仮死状態)に入る。
そのために目撃例がほとんどなかったとされる。
- また、設定というよりも藤岡ディレクターのイメージであるそうだが、
ゴグマジオスは火薬を求めて村を襲ったこともあったが、
その際はゴグマジオスによって、村は生存者も残らないくらいの規模で壊滅状態に追い込まれたため、
結果として目撃者が残らなかった…とも語られている。
- なぜゴグマジオスの武器が睡眠属性なのかは、
単に「終盤には見られなくなる睡眠属性の武器を入れたい」というプランナーの要望のため。
一応、「冬眠でよく寝るし…」というイメージと合致したというのもあるようだが。- ちなみに現実の重油から出る「ジメチルエーテル」というガスには
麻酔性の効果があり、人間が吸引すると軽度の麻酔状態になる。その点重油から
睡眠属性というのはあながち間違っていないといえるかもしれない。
- ちなみに現実の重油から出る「ジメチルエーテル」というガスには
- ゴグマジオスという名称の由来は、旧約聖書の巨人の悪魔の兄弟「ゴグとマゴグ」と、
地球や地面を意味する英語の「ジオ」、そして浸食を意味するフランス語の「エロジオン」を組み合わせたもの。
- 藤岡Dによるこれらの裏設定の公開により、
一部で噂されていた「ゴグマジオスは竜機兵の一種では」という説は完全に否定されることとなった。
如何に奇怪なモンスターであろうと、生物である限りは理に適った設定があるという好例である。
あまりの規格外に対してはこの法則が適用されない事があるのも事実だが。
素材
- 巨戟龍の城殻
- 武器や兵器などの人工物がまとわりついたゴグマジオスの外殻。
生半可な攻撃では傷をつけることすらも叶わないという。
- 巨戟龍の塞鱗
- 超重質龍骨油で表面を覆われたゴグマジオスの鱗。
鱗の隙間から絶えず油の体液が染み出し、表皮を硬質化させている。
- 巨戟龍の戦爪
- 巨戟龍の意思に応じて赤熱する大爪。翼腕先端に有るものと思われる。
異様に長い腕から繰り出され、獲物を容赦なく灼き切る。
意思が故で爪の性質が変化するのは天廻龍に共通しているが、詳細は不明。- 何気に、龍神玉に並んでストッパー素材になりやすい素材である。
主に本体剥ぎ取り・翼脚爪破壊・各種クエスト報酬などで手に入るが、
どれも15%程度の確率でしか出てこないため、何回回しても1個も出ない事も普通にある。
そのくせ、コモン素材扱いで1つの武具作成で5個とか平気で要求されるため、
他の素材は要求数の3倍はあるのに戦爪だけ足りない、なんて事もザラにある。
- 何気に、龍神玉に並んでストッパー素材になりやすい素材である。
- 巨戟龍の筋繊翼
- 地に縛られた巨戟龍の大翼。
翼膜は朽ちており、羽ばたけば風ではなく超重質油の体液をまき散らすと言われる。- 裏設定の項の通り実はそんなことはなく、この翼でその巨体は自在に天を舞うことが可能。
実際の飛行時の迫力は全モンスターの中でも随一である。
- 裏設定の項の通り実はそんなことはなく、この翼でその巨体は自在に天を舞うことが可能。
- 巨戟龍の荊棘尾
- 無数の棘が生える尻尾の先。
尻尾だけでもその長さは撃龍槍の全長に匹敵し、凶器の棘は見るものにその危険性を本能的に理解させる。- ちなみに「荊」と「棘」は両方「いばら」という漢字変換で出てくる。
公式ガイドブックによると読み方は「けいきょくび」である。
まさか「いばらいばらお」なんて読む人はいないだろう - この荊棘尾、報酬や本体剥ぎ取りでは入手できないので尻尾を切断して剥ぎ取るしかないのだが、
入手条件が限られているためかなんと32500zというとんでもない高額で売却できる。
火竜の天鱗の2倍以上もの額といえば凄さが分かるだろうか。
逆に言えば尻尾さえ切れればだいたい1個は手に入るので、
尻尾切断がサブタゲになっている「頽廃の沼」を利用すれば集めやすいだろう。
- ちなみに「荊」と「棘」は両方「いばら」という漢字変換で出てくる。
- 巨戟龍の凶刃
- ゴグマジオスの身体から生えているいびつな巨大刃。
血と油にまみれておりもはや切れ味などないが、逆に押しつぶす鉄塊と化している危険な代物。
- 戦火の龍神玉
- ゴグマジオスから採れる希少な玉石。
中に神の火を宿すと云われ、割れたら最後、大陸を焦土と化すまで焼き尽くすと噂される。- 相変わらずブッ飛んだ説明文だが、ラスボス系素材の中ではまだマシな方である。
- 超重質龍骨油
- ゴグマジオスの全身を巡る体液。
粘度が高く、高熱を加えると爆発する非常に危険な油。
関連項目
武器/マジオス武器 - ゴグマジオス素材を使用する武器群。
防具/ゴグ・マゴグシリーズ - 同じくゴグマジオス素材を使用する防具。
BGM/ゴグマジオス戦闘BGM
クエスト/沈め掻臥せ戦禍の沼に
クエスト/巨戟砕くは砲撃の雨
システム/重油拘束状態
フィールド/撃龍槍 - 別名の由来となった兵器。