武器/真名アナトカルナイム

Last-modified: 2024-01-18 (木) 23:43:30

「己ガ武装シ軍ヲ率イル戦車」
金色煌めく宝斧に記された、
失われし文明の記憶の欠片。
(宝斧の変幻する金属器)

宝斧の変幻する金属器最終形。
戦場を駆け、今再び世に現ず。
其身馬上の軍神が具す剣斧也。
(碑文の剣斧アシュトレ)

MHXXのラスボスを務める「閣螳螂アトラル・カ」の素材から作製されるスラッシュアックス。

目次

概要

  • アトラル・カの武器の例に違わず、納刀時は金ぴかの板であり、
    抜刀すると内部に隠れていた紫色の部分が展開されるギミックを持つ。
    斧モード時は螳螂素材だけあって鎌型であり、剣モード時は上下でシンメトリックな三日月状の板となる。
    剣刃の展開と同時に持ち手も広がるという不思議な変形をする。
    • なおバグか仕様かは不明だが、砥石使用時には紫色の部分が展開されていない状態で変形している
      特殊な剣モードを見ることができる。
  • 「己ガ武装シ軍ヲ率イル戦車」という、失われた古代文明の記憶の欠片が記されているらしい。
    が、戦車らしい要素は一切ない。比喩表現だろうか。

性能

  • 生産時点(宝斧の変幻する金属器)で、
    • 中々高い攻撃力310
    • それを活かす強撃ビン搭載
    • 馬鹿にならない防御力+60
    • 属性や会心率は無い
    • 拡張性の高いスロット3
    • 素で紫10で伸びる
    と、既にかなりの性能。しかし、斬れ味ゲージがとても短いという特徴があり、
    斬れ味ケアを一切しないで戦い続けると下手すれば黄色まで落ちる事も。
  • 碑文の剣斧アシュトレを経由し、
    究極強化の真名アナトカルナイムに至ると、
    • 攻撃力は最高級の330
    • 素で紫20、匠で最大紫70
    • 強撃ビン防御力+60スロット3、属性、会心率は変化なし
    となる。
  • MHXでは強撃ビンの一強状態と言えるほど狩技面の優遇が強く、
    MHXXではその辺に色々テコ入れされた(後述)のだが、武器自体の攻撃力は自重していない傾向がある。
    本武器も例外ではなく、強撃ビンであるにもかかわらず攻撃力含めた性能が他のアトラル武器と一緒であり、
    これによって全く隙のない一振りが爆誕してしまった。
  • 匠込みの期待値では、餓斜ン牙王の大解放が他を圧倒している。
    しかし白ゲージが20しかなく、青ゲージに落ちると火力は激減する。
    紫ゲージ持ちでは、アイカラスが最も高い。
    しかし白ゲージまで含めても短く、斬れ味+2の上に何らかの斬れ味ケアが必要となるだろう。
    素の斬れ味は曙光剣斧【暁風】が断トツだが、物理期待値が低い。
    こちらは逆に足りない威力をスキルで補う必要がある。
    黒龍剣斧は物理も属性も申し分ないが、スロットと斬れ味ではアナトカルナイムに一歩譲る。
    甲翅刃カンタゴスタは最大斬れ味とスロットでアナトカルナイムに並び、
    白ゲージも充分な長さを持つものの、物理期待値が低すぎる。
    二つ名武器類は難易度の上がった剣鬼形態の維持に大きなアドバンテージを持つが、
    餓斜ン牙王の大解放以外は期待値で大きく劣る。
    • いくつかライバルを挙げたが、やはり高い攻撃力と匠有なら十分な斬れ味、
      スロット3を併せ持つのはこの武器だけであるので、
      火力を維持しながら拡張性も高いという他には真似できない独自のポジションを獲得している。
  • そして匠無しでの素の期待値は、本武器が全ての剣斧中で2番目に高い
    (超会心や会心率UPスキルなどは考慮していない)
    1位との差は誤差レベルでしかなく、そちらは減気ビンの為、
    剣モードでは問答無用で全武器中最も高い素の期待値を有している。
    ただし本武器は白ゲージが非常に短い(10)という弱点を抱えており、
    素の紫も20しかないため、スラアクの手数ではあっという間に青ゲージに落ちてしまう。
    絶対回避【臨戦】だけでは獰猛化にブシドースタイルで挑むでもない限りは持たないので、
    斬れ味系スキル(及び臨戦)が一切要らないというほどの利便性を有している訳ではない。
    通常のクエストであれば、業物+臨戦のセットが必要になってくるだろう。
    • ちなみにこの特性上、強撃ビン剣斧と言えども斧モードでも十二分な火力を発揮できる。
      斧モードを軸にすることの多いブシドー・ブレイヴでも他武器に全く見劣りしないのも魅力。
  • 要求素材もレア素材は閣螳螂の麗眩玉ただ一つのみ。
    厄介になりうる獰猛化素材も、G★2で手に入るコモン素材の獰猛化濃縮エキスだけと極めてお手頃。
    ラスボス武器故に作成費用は極めて高いのだが、本作の主要な金策はそのラスボスの乱獲。
    ……つまりお察しである。
  • このように、作製難度に対して性能が高すぎる一振りであると言える。
    大剣と並び最終候補となりうるラスボス武器に君臨しており、
    無属性という考慮点こそあれど、これ1本でどんなクエストにも対応できるポテンシャルはある。
  • アトラル武器の斬れ味は斬れ味レベル+2前提ならどの武器種でもそこまで困らず、
    スラアクに関して言えば斬れ味+2発動時にこれを上回る斬れ味の武器は、
    無属性・属性・ビン問わず一切存在しない。
    人気のテンプレ装備であればスロお守り無しで斬れ味レベル+2と業物が付いてくるので、
    クエストや他のスキル構成によっては臨戦さえ外せるだろう。
    ただし、前述の通り匠が無い場合は話が別であり、
    紫ゲージの弱体化も相まってより優れた継戦能力を持つ武器はいくつか存在する。
    上記の装備群は防御面に無視できない弱点を抱えており、
    防御ボーナスを持ってしても耐えられない局面があったりする。
    それをカバーする装備に匠や業物が無い(お守りの問題で付けられない)場合は、
    属性弱点が適合する&素の斬れ味に優れる武器の方が有効に働くこともあるだろう。
    • また、業物+臨戦で紫20を維持できるということは、
      斬れ味レベル+2と業物で20程度の最大斬れ味が出る武器でも同様になるという事である。
      この条件を満たす餓斜ン牙王の大解放は期待値で圧倒的な差を付け、
      後述の点においても有利に働くので、アナトカルナイムの一強とはなっていない。
    • 属性という面においては、
      本作では強属性ビンに匹敵する高属性値+高攻撃力+強撃ビンの武器がいくつか存在する。
      斬れ味+2発動時のゲージ量やらスロットやらの問題で汎用性において本武器を上回るものはないが、
      物理肉質が硬いモンスター相手にはそちらを持っていった方が良いケースもある。
      とは言えそれらの武器の比較対象が真っ先に本武器になる辺り、本武器の異様さを感じずにはいられない。
  • MHXXのスラッシュアックスは剣鬼形態+エネルギーチャージでずっと剣モードを維持するか、
    ブシドー・ブレイヴスタイルで斧と剣を使い分けるかの二択に近い立ち回りとなっているのだが、
    XXでは剣鬼形態IIIの有効時間減少とエネチャIIIの必要ゲージ量増加という調整が入ったため、
    二つ名ボーナスのないこの武器はIII同士の維持がかなり厳しくなる。
    大解放が猛威を振るうのはこの辺りも影響していると言える。
    ブシドー・ブレイヴスタイルでは逆にどちらの重要度も下がるのでそこまで影響はない。
    • 幸いにも、獰猛化の攻撃力を相手取るには防御力+60がかなり有り難い物となる。
      彼らにスラアクで挑む際にはよっぽど硬い相手でもなければ最適解となれるだろう。
    • 余談だがスラアクには素の白ゲージに優れる鎧裂武器がない
      (もっと言うとその代わりになりそうな長い斬れ味を持つ強撃ビン武器が鈍器向きの武器しかない)ため、
      狩技と素の斬れ味のバランスから鎧裂武器が優先されやすい太刀ランスとはまた考え方が変わってくる。

余談

  • 名前の由来は恐らくウガリット神話やエジプト神話に登場する女神アナト、
    そして彼女の夫バアル(・カルナイム)だと思われる。
  • アナトは愛と戦争の女神であり、凄まじい美貌を誇ったとされているが、
    その気性は荒く、数多くの戦いで敵を殺戮し、その頭や手をアクセサリーにしたという好戦性を持ち、
    腰まで届こうかという兵隊達の血の海の中で歓喜したとも言われている。
    もはやサイコパスの域である。
    • まぁ、プレイヤーの中にはモンスターを絶滅させたいと思う方もいるから他人事とは言えないが…
      そのような気持ちを持つのはモンハン世界だけに留めるようにしましょう。
    ウガリット神話では雷雨の神バアルの妻として、エジプト神話では暴風神セトの妻として描かれている。
  • バアルは聖域であるジェベル・ブ・コルネイン(二本角の丘)にてバアル・カルナイム(二本角の主)として崇拝されていた。
    また、トランスヨルダン北部のガリラヤ湖周辺にあったとされる古代都市の名前も「カルナイム」である。
    こちらも「二本の角」という意味である。
    「二本の角」を二つのモードを使い分ける武器に掛けているのだろう。
    殺戮の女神様といい、二本の角といい、この様に由来を見ていくと別の武器群では無いことが不思議な位である。

関連項目

モンスター/アトラル・カ - 素材元。
武器/アトラル武器