M6

Last-modified: 2023-12-13 (水) 15:49:31

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Tier 6 アメリカ 重戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP895
車体装甲厚(mm)102/44/41
最高速度(km/h)35
重量/最大積載量(t)57.36/57.6
本体価格(シルバー)885,000

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ弾代総弾数発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態Wright G2X M781C9GC13-inch Gun M7HVS1M6D1895395
825AP
APCR
HE
101
157
38
110
110
175
7556
7G
56
18.18
2.29
0.43
21102/83/8325320
76 mm Gun M1A1開発時Wright G2X M781C9GC176 mm Gun M1A1HVS1M6D1840395
825AP
APCR
HE
128
177
38
115
115
185
7596
7G
68
16.67
2.29
0.43
21102/83/8325320
76 mm Gun M1A2開発時Wright G200 M781C9GC176 mm Gun M1A2HVS1M6D1895395
960AP
APCR
HE
128
177
38
115
115
185
7596
7G
68
16.67
2.29
0.40
21102/83/8328350
90 mm Gun M3開発時Wright G200 M781C9GC190 mm Gun M3HVS2M6D21000480
960AP
APCR
HE
160
243
45
240
240
320
52255
11G
255
7.89
2.29
0.38
25102/83/8328350

解説

  • 概要
    Tier6アメリカ重戦車
    後に続くTシリーズとは別の重戦車で、T1HT直系の後継車両。
    T1とよく似た戦車であり、瓜二つの形状と一緒に、特徴と弱点もそのまま引き継いでいる。
     
  • 火力
    • 3-inch Gun M7
      初期砲。
      貫通力に問題を抱えており、この砲で出撃するのは危険。
      次の砲はすぐに開発できるので、そちらを搭載しておきたい。
    • 37 mm Gun M6
      主砲脇についている副砲。
      Tier3時代の砲なので、性能は期待できない。
      榴弾の貫通力が19mmなので、大抵20mmある履帯を貫通出来ず履帯切りにも使いにくい点も変わらない。
      前身の物と同様、軽装甲の相手への追撃か主砲装填中の牽制ぐらいにしか使えないだろう。
    • 76 mm Gun M1A1
      アメリカ中Tier戦車お馴染みの76mm砲。
      金弾の貫通力に優れており上位戦車にある程度は対抗できるが、不安の残る数値ではある。
      金弾を多めに積んで、発射速度を活かした手数の多さで対抗していこう。
    • 76 mm Gun M1A2
      M1A1の精度強化版。
      改良砲塔になると、精度と発射速度が改善される。
      特に精度は0.35と劇的な上昇を遂げ、弱点への狙撃も可能になる。
      金弾を敵の弱点に連射して、ダメージを稼いでいこう。
    • 90mm Gun M3
      この砲を搭載してからがM6の本領発揮。
      この砲は精度、発射速度、火力ともに高い水準で整っており、アメリカらしくバランスが取れている。
      特にAPCR貫通が240mm越えという驚異の数値で、Tier8相手にも正面から貫通が望める。
      アメリカ戦車の例に漏れず広い仰俯角を備え、火力面で不満を持つことは少ないだろう。
      旋回性と視認範囲の向上した改良砲塔で、運用の幅が広がるのも嬉しい。
       
  • 装甲
    車体下部の丸みを帯びた部分全体が102mmに強化されており、傾斜を加味すればこの箇所だけはある程度の弾丸は弾いてくれる。
    しかし防御面で『HTらしい』のはここだけであり、砲塔などは空間装甲部分がほぼ存在せず、同格以上ではMTにも簡単に抜かれてしまう程度の厚さしかない。
    また頼みの車体正面もソ連HTのような堅さはなく、格下からも容易に貫通されてしまい、車体上部は機銃口などの弱点も満載。
    その装甲の貧弱さに追い打ちをかけるのが薄く広い側面装甲。10榴などの大口径HEAT、KV-2や自走砲のHEなどでも貫通されてしまう。
    KV系列ワンパンマン首相7という屈強なHTが並ぶTier6HTにその名を列しながらも、『装甲を活かす』運用は難しいのが特徴のひとつ。
     
  • 機動性
    M6の弱点である巨大な車体。その巨体の約半分はエンジン系統が占めている。
    その巨大エンジンが支えるM6の機動力は申し分なく、出力比も優秀なため坂道も苦になりにくい。
    ヒメルズドルフの坂を他の車両と共に登るときなど、その機動力を体感できる場面は多々あるだろう。
    但し、後退や旋回が遅く、咄嗟の退避がしにくいことに注意。
     
  • 総論
    前述の通り、T1HTの特徴を色濃く引き継いでいる為、似た運用で性能を発揮できる車両になっている。
    90mm砲は決定打に欠けるものの高い貫通力を持ち、優秀な機動力と広い仰俯角で活用できる地形は非常に多く、攻撃面は非常に高いポテンシャルを秘めている。
    ただし、攻撃面の優秀さに対し、防御面は非常に貧弱である。
    車体も砲塔も、装甲は頼りにしていいものではない。
    後退速度の遅さを意識し、地形や遮蔽物を利用して大きな車体を隠すことを忘れないように。
    アメリカ戦車持ち前の扱いやすさを生かし、短所を補っていこう。
     

史実

アメリカ陸軍が第2次大戦参戦前に計画した重戦車で、1940年から開発を開始し、1942年4月に一応正式採用化されたものの、M4中戦車に毛が生えた程度の攻撃・防御力、遙かに劣る走行性能で実験車両的な性格が強く、また軍の方針もあって、少数生産の40両が生産されたのみで実戦使用はされず、1944年12月には旧式兵器に等級が移ってお蔵入りになってしまいました。

 

T1重戦車として開発されたM6重戦車は、オートマチックトランスミッションのツインディスク・トルクコンバーターを採用、足回りには、渦巻きスプリングを並行位置に2つ取り付けたボギー式サスペンション(HVSS)を持つ技術的特長を持っていました。
車体は鋳造車体のM6と溶接車体のA1があり、3インチ砲と37mmM6戦車砲を搭載した砲塔を採用してました。
T1E1でテストされた、ジェネラルエレクトリック(GE)製電気駆動方式も、半ば公式的にM6A2とされました。

 

M6重戦車はアバディーン試験場で試験した結果、トランスミッションは56tの重さに対して十分な動力を使えるには至らず、最大時速は35km/h程度に留まった為、更なる改良が必要とされました。 
速度の問題もありましたが、武装・装甲とも十分ではないという判断が下され、実際、輸送するにはM4中戦車を大量に送るほうがコストパフォーマンスに優れるという決定から、40両のみの生産(M6 8両/M6A1 12両/M6A2 20両)とされ、実戦ではなく、試験や訓練、何輌かはプロパガンダのためアメリカ合衆国内を巡り、戦債集めの記念走行などで、自動車を踏みつぶすなどのデモンストレーションを行いました。
後にT29105mm砲のテストベットとして、保管されていたT1E1がM6A2E1に改造されています。
全車両がアメリカ本土で使用されるのみに終わりました。
最終的に、メリーランド州アバディーンに所在するアメリカ陸軍兵器博物館にて展示される1輌のT1E1を除き、全車が廃棄処分とされました。
なお、アメリカ本土には残っていないM6重戦車は、イギリスのRAC(英国機甲師団:Royal Armoured Corps)戦車博物館に所蔵されています。

コメント

  • 車体が脆いっていわれてるけど、正面なら格下中戦車程度の砲撃はそこそこ弾ける。それに高貫通のAPCRのおかげでボトムでも活躍できる。 -- 2016-11-17 (木) 11:29:04
    • 軽車輌には必殺ラムアタックもあるで。 -- 2016-11-17 (木) 16:17:58