Agincourt

Last-modified: 2023-07-09 (日) 16:24:17

エジンコート級戦艦 エジンコート

Agincourt.jpg

装甲厚の詳細

Agincourt 000.jpg

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier3種別プレミアム艦艇
艦種戦艦派生元-
国家イギリス派生先-
生存性継戦能力43,500
装甲13-305mm
・艦首・船尾 19-102mm
・対水雷防御 25mm
・上部構造 13-305mm
・砲郭 38-229mm
・主砲 38-305mm
・重要区画 25-76mm
対水雷防御ダメージ低減14%
機動性機関出力34,000馬力[hp]
最大速力21.0ノット[kt]
旋回半径670m
転舵所要時間13.4秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離12.6km13.7km14.6km9.4km
航空発見距離9.8km15.9km12.8km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
-mod.113.7km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
-305mm/45 Mk XIII7基×2門HE弾 4400(31%)
AP弾 8100
36.0秒45.0秒


副砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
-76mm/50 QF Mk X
152mm/50 Mk XIII
10基×1門
20基×1門
HE弾 1100(4%)
HE弾 2200(12%)
3.0秒
4.5秒
5.0km
5.0km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
--0基×0--km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+15%:主砲旋回速度
+5%:主砲装填時間
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品動作時間:15 秒
準備時間:80 秒
十字キー上
修理班I.png修理班3 回回復:+217(0.5%) HP/秒
消耗品動作時間:28 秒
準備時間:80 秒
十字キー右
強化型副砲照準器.png強化型副砲照準器3 回副砲の安定性:+100%
副砲の散布界:-50%
消耗品の動作時間:30秒
準備時間:160秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

本艦は、元々はブラジルの発注により建造された独特の弩級戦艦で、後にオスマン帝国の政府に売却されました。本艦の特徴は 7 基もの主砲塔です。その後、一次大戦の勃発に伴いイギリスが接収してエジンコートと命名し、イギリス海軍で運用されました。
就役:1914
同型艦数:1

解説

  • 概要
    イギリスのTier3プレミアム戦艦。*1
    9月12日から開始されるイベントにて3週間の間にタスクを全てをこなすと入手できる。
    主砲と副砲に可能な限り茶葉を詰めた火力極振り戦艦である。
  • 抗堪性
    HPは43,500と並み程度。装甲は薄く、VPまでの装甲圧は最大で305mmしかない。VPも巨大であり、全身VPと言って差し支えないレベル。
    水面下のVPや装甲帯、タートルバック装甲こそあるものの、このティアでは珍しいものではない。艦首の19㎜鋼板も広く、抗堪性は同格と比べ劣るといえる。上部構造がスカスカなのが救いか。
    水雷防御も14%と低い。
  • 主砲
    12インチ連装砲を7基14門搭載する。同格では最大門数であり、本艦の特徴その1である。
    しかしながら砲性能が悪く、同じ12インチの多砲門艦であるOktyabrskaya Revolutsiyaに基本的に劣る。装填時間も36秒と長く結果的な投射量も多くない。距離に伴うAP弾貫通力の減衰が特に顕著。HE弾には優遇があり76mmまで貫通可能である。
    射程は13.7kmと同格では最下位のグループである。ボトムでは苦労するだろう。
    精度は米英散布にσ1.5と悪く、ゲーム全体でも最下位のグループである。狙って複数弾当てられるようなものではなく、中遠距離ではかすりもしないことも良くある。
    奇抜な砲配置の割には射角が良く、前方17度で5基、36度で全門指向できる。5番砲塔が全周であり5基が前方に旋回する点も便利である。砲旋回も並み以上。
  • 副砲
    強力であり特徴その2。6インチ砲20門と3インチ砲10門の2種からなり、片舷にはその半分が指向可能。
    まずOklahoma同様散布界と射程が優遇されている。その上6インチ砲の装填時間が脅威の4秒であり、諸々の強化で3.4秒まで縮まる。火災発生率も12%と高く、なにより6インチであることから弾かれにくい。
    射程は素で5.0km、諸々の強化で7.0kmまで伸びる
    貫通力の都合おまけといえるが、3インチ砲もついてきてお得である。誰が言ったか両舷Minotaur
    射角が後方優位なのが欠点。
  • 対空火力
    紅茶を積むのに夢中で忘れていたのか、まさかの対空砲どころか機銃の1丁も無い。それもそのはず、本艦は航空機による対艦攻撃が起こりえなかったWWIのユトランド沖海戦が初陣にして最後の戦いであり、その後すぐ解体されてしまっている。
    航空機には全くの無力であり、ただの経験値ボックスである。味方の対空圏を意識した行動を心掛けよう。
  • 機動性
    速力は21ノットと、ティア3戦艦としては珍しくない程度。とはいえ本艦の装甲から考えると物足りないとも言える。旋回性能も並みである。
  • 隠蔽性
    本艦の特徴その3である。迷彩込で11.9km、最良で10.7kmと非常に良好。なんと古鷹と同値であり、多数の巡洋艦に先手が取れる。
  • 総評
    門数だけが優れた主砲、強力な副砲、非常に優れた隠蔽性という性能と引き換えに、一切の対空、装甲、砲性能を失った癖の強い艦といえる。
    巡洋艦のラインでは速力が、戦艦のラインでは射程や火力が不足しがちであり、その副砲性能と隠蔽性から前線を張ろうにも速力や装甲、なにより対空が不足する。しかしそれを解決できた時の爆発力は他艦艇の比ではなく、文字通り敵を火の海にできる。
    戦艦史上最多の主砲と副砲を備えた艦として実装が長く待ち望まれていたが、かなり副砲に寄ったインファイターな調整で登場した。入手が容易ではなく性能を引き出すのも難しいものの、手に入れた諸氏は乗ってみてはいかがだろう。

史実

ブラジル海軍 戦艦「リオ・デ・ジャネイロ?
オスマン帝国海軍 戦艦「スルタン・オスマン1世」
イギリス海軍 戦艦「エジンコート」
 
本艦は1911年から1914年にかけてイギリスにて建造された、性能も生涯も一風変わった弩級戦艦である。
エピソードや小ネタが数多い戦艦の一つであり、「実際に建造された戦艦で最多の主砲・副砲搭載数」であるうえ「完成までに2回も所有者が変わった」という経歴の持ち主でもある。本項では主に後者について解説する。

ブラジル海軍時代

1907年以降ブラジルによるミナス・ジェライス級弩級戦艦2隻の建造により勃発した、南アメリカ大陸南部を占めるアルゼンチン・ブラジル・チリ、略して「ABC三国」による建艦競争の影響を受けてブラジル海軍がイギリスに発注した同国3隻目の戦艦が「リオ・デ・ジャネイロ」である。
「リオ・デ・ジャネイロ」起工の1911年当時は既にオライオン級に代表される超弩級戦艦が出現し始めた時代だったものの、ブラジル海軍上層部は何を考えたのか「12インチ砲で十分だ」と判断。装備数のみ増やすだけ増やして14門を装備した設計での起工となった。外国向けだからといって設計で冒険したイギリスもイギリスである。
 
…のだが、ブラジルの景気を支えていたコーヒーやゴムの輸出が減って不況になったこと、12インチ砲ではやはり力不足だと考えられたことからブラジル政府は1913年1月に建造途中の「リオ・デ・ジャネイロ」の売却を決断。代わりに15インチ砲を装備する超弩級戦艦を発注することとなった。なお第一次世界大戦でお蔵入りになった模様
工事半ばで放置された本艦は造船所の岸壁で次の主人が見つかるまで錆びついていくこととなった。

オスマン帝国海軍時代

売却された「リオ・デ・ジャネイロ」の買取に名乗りを上げたのは、ヨーロッパとアジアの中間に位置する瀕死の帝国、オスマン=トルコであった。
 
旧式の装甲巡洋艦や前弩級戦艦しか持っていない当時のオスマン帝国海軍だったが、ギリシャやロシア黒海艦隊といったライバルに対抗するため「リオ・デ・ジャネイロ」起工と同時期に既に13.5インチ砲搭載の超弩級戦艦「レシャド5世」(日本の金剛型はこれを巡洋戦艦に改設計したもの、近い親戚と言える)をイギリスに発注していた。
 
それにプラスして戦力を増強するために「リオ・デ・ジャネイロ」を「スルタン・オスマン1世」として購入することを決断。新たな就職先を見つけた船体では完成に向けて工事が再開され、1914年7月には一部兵装が未搭載ながら公試も実施。本国からやってきた水兵の手によって1914年8月にはオスマン海軍に引き渡される予定であった。
 
一方ヨーロッパでは連合国と中央同盟国による戦争の火花が散り始めているのであった…

イギリス海軍時代

1914年7月末にはほとんど完成していた「スルタン・オスマン1世」と「レシャディエ」(レシャド5世から改名)。しかしこれらがオスマン帝国海軍に編入されることをよく思わなかった人物がいた。
 
それは当時の海軍大臣、ウィンストン・チャーチルである。
当時のオスマン帝国はイギリス寄りともドイツ寄りとも言えないどっちつかずな状況だったが、仮に2隻の弩級戦艦を引き渡したのちにオスマン帝国が中央同盟側で参戦してくると、地中海戦域には勿論のこと、黒海のロシアへの脅威にもなってしまう。
ドイツ大洋艦隊が一番の脅威である中、余計な戦力を別戦域に割きたくないチャーチルは「最悪の事態」を防ぐために2隻の戦艦に兵を送ってオスマン水兵に銃を突きつけ、着の身着のまま送り返してしまった。これはチャーチル主導の行動であるうえ、イギリスはまだ戦争に参加していないためほぼ違法行為である。
 
これに対してオスマン帝国は当然大激怒。ありとあらゆる所から寄付金を募って入手できた戦艦を勝手に接収されたことから世論は中央同盟寄りに傾き、そこにドイツ地中海艦隊が逃げ込んできたことでオスマン帝国の連合国に対する敵対は決定的に。
ドイツ地中海艦隊の巡洋戦艦「ゲーベン?」と巡洋艦「ブレスラウ」の乗組員セットを着払いで購入したオスマン帝国海軍は1914年11月1日にロシアに対して宣戦布告すると同時に「ゲーベン」改め「ヤヴズ・スルタン・セリム」によってセヴァストポリ要塞を砲撃し、正式に中央同盟国として第一次世界大戦に参戦した。
これに伴い実施されたガリポリ上陸作戦が大失敗してチャーチルが罷免されたり、「ゲーベン」がなんだかんだ生き残って1970年代まで残っていたのはまた別の話。
 
一方本題の「スルタン・オスマン1世」はクイーン・エリザベス級戦艦6番艦に予定されていた名前を引き継いで「エジンコート」と改名し、工事を完成させてイギリス海軍本国艦隊、「グランド・フリート」に編入される。第一次世界大戦最大の海戦、ユトランド沖海戦に参加した以外大きな戦闘もなく、無事終戦を迎えた「エジンコート」はワシントン海軍軍縮条約の結果廃艦が決定し、1924年には解体処分された。

小ネタ

  • 14門の主砲
    格納

    本艦は12インチ連装砲を7基、合計14門搭載している。これは史実で建造された戦艦の中でも最多の主砲搭載数であり、WoWS実装艦でもこれに勝る戦艦は史実で建造中止となったLyonWGお手製の架空艦のCristoforo Colomboの4×4の16門のみである。
     
    これに伴い砲塔の呼称も特殊なものとなった。通常イギリス海軍では戦艦の砲塔のうち前部のものを「A」「B」、後部のものを前から「X」「Y」、中央部のものを「P」「Q」「R」と呼んでいた。例えばIron Dukeなら前から「A」「B」「P」「X」「Y」となる。しかしエジンコートはこれにあてはめられず、前から順に曜日の名前が振られていった。最前の砲塔は「サンデー(日曜日)」、最後尾は「サタディー(土曜日)」となる。日曜日にはぜひとも大破してもらいたい
     
    ちなみに副砲装備数も最多で、6インチ砲20門、3インチ砲10門を装備する。これは発注した国の海軍の護衛艦艇が不十分言い換えると貧乏だったせいで、敵巡洋艦や水雷艇にも自身で応戦する必要があったからである。

  • 艦名について
    格納

    イギリス海軍時代の艦名「エジンコート」は15世紀にフランスで行われた「アジャンクールの戦い」の英語読みにちなんでいる。
    ヘンリー5世率いる7000名のイングランド軍がロングボウ隊を駆使して20000名のフランス諸侯軍(しかも重装騎兵)と戦い、数に劣るイングランド側が3倍近いフランス相手に圧勝した。
    そんなイギリスにとって輝かしい戦闘の名前を頂いているわけだが、当の戦闘で大敗したフランスは第一次世界大戦当時の同盟軍である。かなり煽りの効いた艦名と言える…かもしれない。
     
    ちなみに同時代に建造された対地砲撃用のモニター艦にもかなり怪しい艦名が多い。ワーテルローの戦いでイギリス相手に敗退したフランス側の将軍の名前を使った「マーシャル・ネイ」と「マーシャル・スルト」は特に故意犯ではないだろうか。

コメント欄

  • みんな正直いる?史実ではユトランド沖海戦で一生懸命砲撃しても一発も命中しなかったことで有名な艦だけど -- 2022-09-17 (土) 14:05:05
    • PC版では砲力は高いみたいだけど -- 2022-09-17 (土) 15:50:27
    • 集弾率はどうだかわからんけど、弾数は抜きん出てるから攻撃力はありそう。あ、艦載機さんはこっち来ないでね? -- 2022-09-17 (土) 23:14:35
    • 攻撃力も悪くなさそうだが正直ティア3じゃあ使わないし毎日ミッションクリアしてまで取りたいとは思わないかなぁ…コレクション目的ならありかもしれないけど -- 2022-09-17 (土) 23:27:00
    • 俺はプレイ歴1年半を越えた今でも史実での知名度や活躍で船を選んでる。エジンコート?史上最も主砲が多い船?うーん…うーん…………いーらないっと -- 2022-09-18 (日) 07:43:27
      • つまり実際に就役すらしていない艦は持ってないってことかな? -- 2022-09-18 (日) 11:18:35
      • 出雲「そうか!なら日本戦艦ツリーは大丈夫だな!」石鎚「」 -- 2022-09-18 (日) 12:15:53
      • ブリカスの象徴という意味ならそれなりに知名度あるんでない? -- 2022-09-18 (日) 12:57:33
      • 「実際に就役すらしてない艦は持ってないってことかな?」👈️その通り。但し石鎚等一部例外あり。ソ連海軍何それ美味しいの? -- 枝主? 2022-09-18 (日) 16:29:53
    • 一応プレ艦だし売ったらそこそこの値段になるんちゃう? -- 2022-09-19 (月) 17:40:18
  • 副砲特化して脳筋突撃が楽しみや -- 2022-09-20 (火) 05:54:46
  • あんまり期待してなかったけど、初乗りで6キルクラーケン取れて草。14門の数の暴力がシンプルに強い。精度特化したからかもだけど、心配だった主砲精度は扶桑みたいな感じで思ったより当たる。巡洋艦への殺意がヤバい。もちろん戦艦にも一斉射でまとめてドカッとダメージ出て気持ち良い。 -- 2022-10-02 (日) 17:47:33
  • 36秒はかなり痛いけど、副砲と組み合わせて近距離は最強クラスに近い。並み居る敵をボコボコにできる。ただ空母で分かる奴がいると特に何も出来ずに沈む。0か1しかない艦。ただその1を引ければ格上でも余裕で勝てるそんな船。 -- 2022-10-03 (月) 21:21:02
  • 英国面の体現者のような空母の練習用サンドバッグ -- 2022-10-04 (火) 15:54:19
  • 対空以外ティア3最強だと思う -- 2022-10-04 (火) 20:00:56
  • 副砲射程7kmどころか8kmいくぞこれ Tier3で8kmはマジで凶悪 -- 2022-10-05 (水) 11:04:24
  • 主砲の精度がびっくりするくらい最悪で草 ばらけまくりで遠距離でも全然当たらないけど、他の艦の感覚で接近戦で斉射してもあらぬ方向に飛んで海面を叩く事がよくある いっそ圧倒的な手数の副砲特化の方が強いのでは(実際に近寄れるかどうかは別問題 -- 2022-10-16 (日) 20:37:58
  • ペラい装甲、圧倒的な主砲数と副砲数、何も無い対空と癖が強い。砲の精度を補うか副砲を強化するかで戦術が大きく変わるが個人的には副砲特化をオススメしたい。 -- 2022-10-20 (木) 11:59:06
  • 闘争に持ち出してみたら八連勝してしまった。やっぱコイツTier3の強さじゃないわ -- 2023-07-09 (日) 16:24:17

*1 PC版ではティア5であり、予定通りであればレジェンズではティア4になるはずだったが2段階引き下げによりティア3に位置している。