メガバード

Last-modified: 2024-05-01 (水) 00:15:18

概要

 初期の設定で、sky世界の最高神のような存在として描かれている。(ただし「神である」とは明言されていない。)
 メガバードについては、Tomzhao氏によるバックストーリー(Tom Zhaoさんのサイト116枚目参照)に詳しく書かれている(※開発時のものなので現在のゲーム内にこの設定がそのまま使われているかは不明である)。このバックストーリーによれば、メガバードが王子に炎を分け与え、王子が6人の祖先(大精霊と思われる)を選出して文明を育てさせたと書かれており、これが王国の始まりであると思われる。また、精霊を含めた全ての生物はメガバードの炎から生まれ、死ぬ際にはメガバードの元に戻り生前得た知識を還元すると書かれている。メガバードを受ける代名詞として「her(彼女)」が使われている点にも注意したい。
 別のストーリー案では、王子と一緒にの体から脱出した星の子が他の生物や精霊と天に向かい、無重力空間を漂っている時にメガバードが星の子達を迎えに来る。
 
 メガバードの姿は、巨大な光球とその光球から何本も伸びた光の帯の集合体(Tom Zhaoさんのサイト61枚目)、または無数の光の筋でできた巨大な鳥型として描かれる。(「メガバード」ではなく「Bird of Light」と呼ばれたり「Perfect Circle」と解説されていたりすることもある。(Tom Zhaoさんのサイト60枚目参照))
 初期の設定の中では、一貫して宇宙空間や上空に描かれている。
 色は白で描かれることが多いが、Tom Zhaoさんのサイト56枚目のストーリー案の絵では、メガバードは日の出のように現れ(このことからSkyの星の上を周回している?)出現の際、最初は火のような「オレンジ色」に、次に精霊のような「青」い色に、最後に全ての色、全ての生物の集合体としての「白」に光ると書かれている。

考察

 メガバードは初期設定に見られる概念であり、現行のゲーム内にメガバードというキャラクターが存在するのかどうかは不明である。現在のゲーム内で、天空上空とエンドロール最後に光る鳥型が出現することを考えると、メガバードの設定が何らかの形で現行のゲームにも残っている可能性はある。
参考画像: 天空で見られるメガバードらしき星の集合体(および星の子達らしき星座)
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参考画像: エンドロールの最後で見られるメガバードらしき星々の集合体(青い銀河がオレンジ色に輝くシーン)
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 初期設定が生きているとすれば、エンディングで宇宙に帰っていく星の子光の生物たち・精霊たち(道中では見ないが天空にいることからおそらく大精霊も含む)はみな星であり、また彼ら星々の集合がメガバードである、ということなのだろう(星々の集合体を表す概念としては、銀河・銀河団・あるいはさらに大きな構造体である超銀河団(下記参照)などがある)。またクレジットの見た目としても、星の母体という面でも、メガバードは星雲でもあるように感じられる。メガバードが星雲や銀河であれば、Sky王国がメガバードに属するだけで、宇宙にある星雲や銀河の数だけメガバードのようなものがあるのかもしれない。
これらの資料では、メガバードは暴風域の後訪れる場所のように描かれていることから、天空という場所そのものがメガバードなのではないかという説がある。実際に、上記のようにメガバードが「完璧な円」であるとする設定画もあるが、天空の外観も円形に見える。
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 しかし、メガバードについての設定に変更があった可能性もある。例えば、初期設定においてはメガバードは人格や意志を持つとも捉えられる描き方がされているが、現行のゲーム内では、個としての意識は持たない生命の集合体、または意識があるとしても個ではなく、複数の生命たちの総意が作り上げる集合意識的なものといった風に描かれているようにも思える。あるいは、メガバードというのは輪廻転生などのシステム機構であり(よって意志は持たず)、あるいはそれを象徴する銀河や天空の呼称であり、単に精霊がその見た目から「大きな鳥」と結び付けてメガバードと呼んでいた、という設定に変わったのかもしれない。
 今のところ、作中のキャラクターに固有の名称をつけていないらしいことから、メガバードという呼称も開発段階のもので現在は異なる(または名前は無くなった)という可能性も高い。
 このように、メガバードの設定がどの程度現行のゲーム内に生きているのかについては曖昧な点が多い。
メタ的には星の子(プレーヤー)に使命を与えたり季節を実装したりしているのは運営なので、目的に関して言えばメガバード≒運営なのではないかという説がある。
また、Sky王国が滅びてから星の子をSkyの世界に遣わすまでに時間がかかったことについては、Sky王国が滅びたまたは多くの光の生物や精霊が死んだ(闇に飲まれた)ことによってメガバード自体が大きな打撃を受け、多くの力を失い回復するのに時間がかかったからという説や、Sky王国が滅んだ当初は闇の嵐が王国全土を覆っていて危険だったため星の子を送り出すことが出来なかったという説がある。

 Skyには雲や川、雨や捨てられた地のケープのエネルギーを奪う液体など、「水」に関連する要素も多い。また天空にも水が張っている。そのため現在のメガバードは火だけではなく、水とも関わりの深い存在かもしれないとする説がある。

星の子の翼のアイコンとメガバード

 星の子の羽の枚数を表すマーク(画面中央上部に出てくる翼のアイコン)がメガバードに似ているという説がある。光の集合体であるという意味では、複数の光の翼を身にまとう星の子を小さなメガバードと見ることができるかもしれない。
参考画像: 平常時の翼のアイコンと感情表現一覧を開いた際の翼のアイコンの変化(2020/12/28撮影)
 平常時は翼が少し短くなっている。感情表現一欄を開くとしずく型の部分から広がるように水色と青の部分が現れ、感情表現一覧を閉じると黄色い翼になる。しばらくのちに翼の長さが元どおり短くなる。
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参考画像: ログインした直後の翼のアイコンとその変化(2020/12/28撮影)
 一番上のしずく型の部分は薄い黄色で、翼ははじめは白い。次にしずく型の部分から広がるように灰色と青の部分が現れる。翼が1枚回復するタイミングに合わせて灰色部分が白と灰色に交互に点滅し、ほぼ同時に、左から水色がせり出してくる。回復中の翼は彩度の低い黄色。全回復後の翼の色は初めの白ではなく黄色に変わっている。
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 初期設定(現行のゲームに反映されているとは限らない点に注意)では、星の子は精霊と生物の要素を併せ持っているとされている。また、メガバードが全ての星々(精霊と生物の両方を含む)の集合体であるともされている。上記の翼のアイコンには、精霊の青や灰色と、生物の白や黄色の両方が含まれている。また、上部のしずく型も、厳密にいえば上半分の直線的な三角形(あるいはダイヤ型の半分)と下半分の半円を組み合わせた形である。
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こうした点から星の子を、精霊と生物の両方の特徴を持つ、擬似的なメガバードとして見ることができるのではないか、とする説もある。
ただし星の子にはプレイヤーからの要素も含まれるという設定画もある。そこでは主に髪の色など現在は変更できず、また精霊と同じに見える要素のためその設定は消えたかもしれないし、あるいは別の要素として残っている可能性もある。残っているとすれば(メガバードの存在を前提とする場合)メガバードにプレイヤーが含まれると見ることもできるしそもそも星の子は擬似的なメガバードではないと見ることもできる。

初期設定画に見られるメガバードのモチーフになったのではないかと思われる存在や概念

これらの中の1つがモデルというわけではなく、それらに共通するイメージから生み出された存在なのだろうと思われる。

なお炎や生物が繋がりの象徴である以上その根源であるメガバードのコンセプトはその極致であるとみられ、(旧バックストーリー案でも王国が滅亡した直接の原因は精霊対生物の争いであり、メガバードは直接介入しない)メガバードが(たとえ設定が変わったとしても)「最上級の炎(炎はゲーム内で絆や繋がりを象徴する)」というコンセプトとして神罰を行ったり追放したりして自ら繋がりを断ち切るなどということは考えがたいとする説がある。メガバードは被害者であり、精霊側が生み出したダイヤ、それによって発生した闇の嵐のせいで精霊、生物、それらの集合体であるメガバードは致命的なダメージを受けたのだろう。
そもそも生物が生まれ、還っていくだけのメガバードに天罰を与えるなどの超常的な能力があるかも疑問である。王国の壁画にあまり現れない(=歴史にほぼ介入していないと思われる)上、現状の救済が星の子にほぼ任されていることもそれを補強する。
また世界で広く信じられているキリスト教における唯一神も「愛と赦しの神」とされており、世界で広くプレイされているSkyにおいて同じように唯一神のような立ち位置であるメガバードもそのイメージに沿ったものになっているかもしれない。