Sky (Original Game Soundtrack) Vol. 1

Last-modified: 2023-08-10 (木) 22:59:23

Skyのサウンドトラック第1弾。
恒常エリアのBGMの他、先行版(sky:Light Awaits)~グローバルリリース当初の楽曲も入っている模様。
(調や拍子など、詳しい方いましたら追記お願いします。)
 
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ライトモチーフ考察

1.Painting

旧オープニングの曲

2.Opening Breath (Launch Edition)

おそらく先行版で使用されていたと思われる、孤島スタート時のムービーの曲。
ボーカル及び架空言語の歌詞が異なる。

3. Lighting the Way

孤島神殿の仕掛け扉を開けた後の神殿及び神殿横エリアで流れる曲

4.Calling Across

孤島の大精霊のムービーの曲

5.The Waters Above

孤島神殿~草原の蝶の住処エリア間の曲。

考察

直訳すれば「上の(aboveの副詞的用法)水」である。この曲が流れる場面が雲海であること、雲は水滴の集まりでできていることからこれは雲を表しているのではないかと思われる。

6.Manta

草原神殿前の大マンタに乗った時に流れる曲。

7.Rousing Alight

草原の大精霊のムービーの曲

8.A Portentous Walk

雨林入り口~開拓地エリアの曲

9.Waltzing in the Rain

雨林の小川エリアの曲。

10.The Invention

雨林の大精霊のムービーの曲。
先行版の大精霊ムービーではこの曲がフルで使用されている。

考察

inventionは「発明」を意味する。「The」とつくからには「特定の」発明であろう。このムービーは雨林の大精霊がダイヤを修復するものなので、この「発明」はダイヤの発明だと思われる。

11.Faded Glories

雨林出口の曲

12.Somersault

峡谷入り口~スケートリンクエリアの曲

考察

忘れられた方舟エリアに向かう時、この曲の一部を遅くしたようなフレーズが流れる。

13.Diving In

レースのテーマ曲

14.Shall We Play

峡谷の大精霊のムービーの曲

考察

shall we danceと書けば社交ダンスなどの踊りに相手を誘う時の決まり文句である。つまり峡谷の大精霊は恐らく星の子を遊び(スポーツ?)に誘っているのだと思われる。

15.Before a Fall

捨てられた地の最初のエリアの曲。

考察

Creditsのライトモチーフを繰り返す。ただし短調である。
この曲が流れるのは星の子が落下した後であり、「落下の前」とすると意味が通らない。英語には旧約聖書の「箴言」が出典の「pride goes before a fall」という諺がある。意味を直訳すると「滅びの前に驕りがある」となり、峡谷の驕りの後に捨てられた地の滅びがあった、と見れば意味が通る。

  • 諺の元になった原文は「Pride goes before destruction, a haughty spirit before a fall.」であり、こちらは「自惚れは破滅の前にあり、見下す精神は滅びの前にある」となる。

単純に以前は落下の前に流れていた、と見ることも出来るが、確認はできていない。

16.Two Heroes

捨てられた地の大精霊のムービーの曲

考察

不協和音のあと、太鼓を打ち鳴らしつつトランペットによるMantaのライトモチーフが流れるのと同時に捨てられた地の大精霊が槍を振り回し、大精霊がくずおれたあと星の子が槍に火を置くシーンでFlightのライトモチーフが流れ、その後大精霊が立ち上がるシーンではMantaのライトモチーフが流れる。ムービー後書庫への扉が開くシーンではFlightのライトモチーフが流れている。
捨てられた地の大精霊が動く時にはMantaのライトモチーフが、星の子が動く時にはFlightのライトモチーフが流れているようにも見える。
Vincent氏はツイート(https://twitter.com/vincentdiamante/status/1289797938433015808 )においてタイトルについて「2つの異なるキャラクターが時間を超えて世界に効力を及ぼすことを表したかった」と言及しており、このことからTwo Heroesとは捨てられた地の大精霊と星の子であると思われる。
捨てられた地の大精霊はHero's Journeyのヒーロー、星の子はCollective Journeyのヒーローなのではないかという説がある。捨てられた地の大精霊は強大な力を持つ王国の兵隊のトップであろう可能性は高く、この大精霊が倒れたら王国は多大なる危機に瀕しただろう。また、Collective Journeyの主張に則れば、戦いがあった以上は捨てられた地の大精霊が戦っていた相手はそれが精霊であれ闇の生物であれ、どんな事情があったとしても「盲目的に倒すべき悪」となっていたかもしれない。翻って星の子であるが、星の子は戦う手段を、精霊や闇の生物を「倒す」手段を持たない。そして今なお武器を振り回す捨てられた地の大精霊に対して、星の子がしたのは回復である。そのことによって、捨てられた地の大精霊はなんらかの心理的影響を受けたかもしれない。

17.The Vault

書庫1階の曲

18.An Invitation

書庫2階の曲

19.Knowledge

書庫3階の曲

20.For Those Who Have Come Before

書庫4階の曲

21.An Upwards Dance

書庫5階~6階の曲

考察

直訳すれば「上に向かうダンス」である。ここでは上に向かって星の子を乗せていってくれるマンタの精霊が出現する。このマンタの上昇しながら円を描くような動きのことを表しているのだろう。

22.The Story Thus Far

書庫の大精霊のムービーの曲

23.The Current

暴風域前半(光の翼がある建物~土管の上まで登ったところ)の曲

考察

名詞としてのcurrentには「現在」という意味はなく(形容詞であれば「現在の」という意味があるが冠詞が付いているので名詞であろう)、原義は「水の流れ」だが、派生して「時の流れ」という意味にも使われる。

24.The Deep

暴風域後半(岩石と暗黒竜の坂~ゴール)の曲

25.Exhale

原罪の曲。

考察

ゆっくり上下する高音が最初から最後まで流れている。途中でそれに呼応するように上下するストリングスが重なる。

26.Lost and Found

星の子が原罪で死んだ後、光る子どもを抱きしめて復活する場面の曲

27.Flight

天空へ向かう際に通る建造物を飛んでいく時の曲

28.The Cloud Messenger (Launch Edition)

先行版で使用されていた、精霊達と宇宙を飛び銀河に近づく時の曲。
ボーカルが現行版と異なり、架空言語の歌詞がついている。
前半に2曲目のアレンジが入っている。
ちなみに作曲したVincent Diamante氏はこの曲について語った時組曲「惑星」の作者ホルストの作った同名の歌やサンスクリット語の同名の詩について触れている(https://twitter.com/vincentdiamante/status/1289816158531510272https://twitter.com/vincentdiamante/status/1289816826050838530 )。
そもそもホルストの作った「雲の使者」はサンスクリット語の「雲の使者」に基づいて作られたもののようである。

29.The Light Beyond (Launch Edition)

先行版で使用されていた、天空へ向かう際に通る建造物を通り過ぎて場面が切り替わってから天空に入り、その後転生の門をくぐるところまでの曲。
ボーカルが現行版と異なり、架空言語の歌詞がついている。
後に何も続かないことからこのBeyondは副詞的用法である。たとえば「the life beyond」は「あの世」を意味するが、直訳すれば「向こうの人生」となる。つまりこの曲のタイトルも「向こうの光」を意味する。天空は、入る前は光の球のように見えるし、星の子が恐らく死んだ後なのでthe life beyondともかけているのだろう。

30.Credits (Launch Edition)

先行版~グローバルリリース当初で使用されていたエンドクレジット曲。
後半で雨林のテーマのひとつである9曲目のアレンジが流れることは共通しているものの、現行版の曲と異なる部分が多い。
上記のアレンジを演奏する楽器は今と違い恐らくサンポーニャ?
ゲーム内のクレジット曲は子守唄のように聞こえる。
なお、バージョン0.5.7のパッチノート(2019年8月2日)でクレジット曲が「Constellation」と呼ばれていたことがあり(当時のものは残っていないがhttps://sky-children-of-the-light.fandom.com/wiki/Update:Live_0.5.7 にその時の文が載っている)、またAURORAバーチャルコンサートとともに公開されたアルバム(https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_maojanOOvVgrws-qOk7KMEpZzkvPZ5Bhw )でもAURORAがボーカルを歌うバージョンの曲名が「Constellation」であることがわかる。

ライトモチーフ考察

すでにVincent Diamante氏のツイートによって、2つの主要なライトモチーフがあることが明かされている(https://mobile.twitter.com/vincentdiamante/status/1289652672803479552 )。これは恐らくMantaとFlightに出てくるフレーズだと思われる。
 

  • Mantaのライトモチーフ(仮)
    5度上がって1音下がる(のを3回繰り返す)もの。2人扉に描いてある模様にも似ている。
    鯨の語り部から貰える楽譜に用いられている。
    Calling Across、The Waters Above、Rousing Alight、Somersault、Diving In、Shall We Play、Two Heroes、An Invitation、An Upwards Dance、The Story Thus Far、The Deep、Lost and Found、The Cloud Messenger(Launch Edition)、Credits(Launch Edition)に含まれる。
    光の生物がいるエリア、光による回復が描かれる場面に多いのではないかという説がある。
  • Flightのライトモチーフ(仮)
    4度下がった後1音ずつ上がって元の音に戻るもの。
    マンタの語り部から貰える楽譜に用いられている。
    Opening Breath(Launch Edition)、The Waters Above、Rousing Alight、The Invention、Shall We Play、Before a Fall、Two Heroes、The Vault、An Invitation、Knowledge、An Upwards Dance、The Story Thus Far、Flight、The Cloud Messenger(Launch Edition)、The Light Beyond(Launch Edition)、Credits(Launch Edition)に含まれる。
    上昇に関連する場所や場面に多いのではないかという説がある。

以上のことから、両方のライトモチーフが入る曲はThe Waters Above、Rousing Alight、Shall We Play、Two Heroes、An Invitation、An Upwards Dance、The Story Thus Far、The Cloud Messenger(Launch Edition)、The Light Beyond(Launch Edition)、Credits(Launch Edition)だと思われる。

また、魔法の季節で手に入る居眠りの感情表現のレベル1・2ではFlightのライトモチーフ、3・4ではMantaのライトモチーフが流れる。

その他にも以下のモチーフが確認されている。

  • 全音下がるのを繰り返しながら決まった法則で(厳密に言えばドシ♭ ファミ♭ ドシ♭ ファミ♭あるいは調が違うがそれに準ずるもののみ)上がるもの(当wikiでは仮にライトモチーフAとする)
    Lighting the Way、Calling Across、Rousing Alight、Shall We Play、Knowledge、The Story Thus Far、The Deep、Lost and Foundに含まれる。
    このライトモチーフは、進む道が開ける時に流れることが多いのではないかという説がある。

大精霊のムービーでは以上の3つのモチーフのいずれかが必ず流れている。また、Rousing Alight(草原の大精霊)、Shall We Play(峡谷の大精霊)、The Story Thus Far(書庫の大精霊)では全てが流れる。

補足: ライトモチーフとは、曲の中に繰り返し出てくる特徴的なメロディのことです。参考: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%95 )
 

架空言語について

Opening Breath、The Cloud Messenger、The Light Beyond、そして現行版の「Constellation」には架空言語と思しい歌詞が存在している。
この言語については、作曲家のVincent Diamante氏のツイートにて
「Skyの開発中に作られお蔵入りとなった人工言語からインスピレーションを得ている」事が明かされている。

Vincent Diamante氏の該当ツイートの本文と和訳

77) For people asking about the language: I've always been interested in constructed languages.
Actually, I spent a solid year in the middle of Sky development trying to create a conlang for Sky players to robustly communicate with each other through touch screen gestures.
https://twitter.com/vincentdiamante/status/1289817331544158208
77)言語について質問する人のために:私は常に人工言語に興味を持っています。
実際、私はSkyの開発の真っ最中に、タッチスクリーンのジェスチャーを使ってSkyのプレイヤー同士が強固にコミュニケーションできるようにするための人工言語を作ろうと、1年を費やしていました。


78) In the end, it didn't really work out. While I'd love to use the whole touch screen for really high-fidelity communication, that can get in the way of basic stuff. Like: flying.
https://twitter.com/vincentdiamante/status/1289817620812722176
78)結局、それはうまくいきませんでした。
本当に忠実度の高いコミュニケーションのためにタッチスクリーン全体を使いたいと思っていますが、
基本的なことの邪魔になってしまうことがあります。 例えば、「飛ぶ」とか。


79) Still, that work was time well spent and it inspired some of the language used for song lyrics.
https://twitter.com/vincentdiamante/status/1289817926950764544
79)それでも、人工言語を作る作業は時間をかけて行ったし、
曲の歌詞に使われている言葉のいくつかにインスピレーションを与えてくれました。

これがSky王国の音声言語だったのではないかとする説がある。
あるいは光円と結び付けられることから、メガバード独自の言語なのではないかとする説もある。