タイトル
日本語
書庫
頂きにて訪れを待つ、未だ見ぬ叡智
英語
Vault of Knowledge
Climb the Vault, its wisdom awaits
中国語
禁阁
攀爬禁塔,揭开奥秘
先行版情報
当初は2人扉含めエントランス部分がなかった。階を進む事に現れる星座(あるいは絵)は何度か変更を重ねており、また最上階の島は今のように広くなく書庫の大精霊像と瞑想場所がぎりぎり入るくらいしか無かった。瞑想後、中央には本を持つ書庫の精霊あるいは大精霊と思われる立像があった。
初期の領域名は「Nocturne」、サブタイトルは「Reveal ancient lores in the vault of light」だった。
英語の一時期の領域名は「Forbidden Vault」、サブタイトルは「Climb the vault, the Knowledge awaits」だった。
日本語に訳された当初の領域名は「禁断の伽藍」サブタイトルは「知らしめよ、失われし文明に覆い隠された真実を」であった。
ゲーム外情報
Yui氏のGDC講演資料や生放送などでの言及を総合すると、書庫は「文明の終末後」「太陽はすでに沈み、その日に経験したすべてのことを振り返りつつ、新しい日が来ることを期待する夜の時間」「人生の終わりを悟って次の世代に向けて何かできるだろうかと考える時期」と結び付けられている。
公式ツイートでは「後の世代が役立ててくれるようにと、多くの貴重な情報が保管されました」「最初にストーリーを構想した時から、ここで全ての大精霊が集い、嵐の中で果たすべき究極の試練への準備となる、最後の知識のひとかけらを授ける事になるだろうと、私たちは確信していました」と言及されている。
星座
書庫の各エリア
1階
ここにある瞑想場所は「書庫の入り口(Vault's Entrance)」。
奏の音楽堂エリアでは英語では「ground floor」と呼ばれている。
階段を少し登って突き当たりの部屋にはエレベーターがある。この階から3階までは、灯篭に火を付けると現れる記憶の燈に火を灯してエレベーターを起動し、上階へと移動する。
最初エレベーターは故障している(ダイヤが台座に埋もれている)ように見える。
灯篭をつけることでダイヤが浮かび上がり、修復される。
その後壁の灯りが時計回りに付き、棚にあった記憶の燈が降りてくる。
記憶の燈に火をつけると記憶の燈からダイヤに光が伸び、ダイヤがダイヤを付けた分だけ下から光る。
ちなみに記憶の燈は光の出る面にだけダイヤがついている(ほかの面はダイヤ型の窓が空いている)。
記憶の燈の中では光の筋が回っている。
全ての記憶の燈に火をつけると記憶の燈からエレベーターに光の筋が移動し、エレベーターに瞑想サークルが現れる。
記憶の燈の中にあった光の筋は消える。
この階からエレベーターが上がり始める前にダイヤから孤島の星座が投影される。
エレベーターが上昇するとともに、付近に落ちていたプレートが浮かび上がって2階の足場を形成する。
エレベーターと共に光の足場のようなものも上昇する。この光の足場の上ではケープのエネルギーが回復し、仮にエレベーターなどから落ちたとしてもここより下に降りることはない。
エレベーターが上昇した分だけダイヤの光が消えていく。
2階
この階までは壁がある。4人で開ける部屋がある。
灯篭に火をつけるごとに壁の灯りがついて記憶の燈が降りてくる。
この階からエレベーターが上がり始める前にダイヤから草原の星座が投影される。
3階
この階からは壁がなくなり、記憶の燈もどこかから現れる(テクスチャなどもこの階から変わる)ため、書庫(あるいはこの階以降)は誰かの描く幻想や夢なのではないかという説がある。
火をつけることで回復しつつ浮き上がらせる装置がある。
灯篭を乗せた台並びに記憶の燈はエレベーターを中心に時計回りに回転している。
全ての灯籠に炎を灯すと、12個の記憶の燈が中央の台座の周りに配置される。
この時、記憶の燈は上方と下方から交互に現れる。
この階からエレベーターが上がり始める前にダイヤから雨林の星座が投影される。
また、3階と4階の間でエリアが切り替わり暗転するが、3階からエレベーターが上がり始めてから暗転までエレベーター並びにその上のダイヤから投影された星座が回転する。
4階
いくつもの浮島があり、そこから光の滝のような何かが流れ落ちている。
この階からは灯篭を付けると記憶の燈が現れるのではなく、生物(記憶?)の上の記憶の燈を全てつけることでエレベーターが起動する。
この階では、記憶の燈を1つずつ乗せたマンタの精霊が4匹エレベーターの周りを反時計回りに回っている。
この階からエレベーターが上がり始める前にダイヤから峡谷の星座が投影される。
5階
巨大な骨がある。
草原の星座方面から記憶の燈を4つ乗せた多羽マンタのようなものが現れ、エレベーターの周りを反時計回りに周回する。
頭部の周囲に小さな多羽マンタのようなものが2匹飛んでいる。
他の階とは異なり、火のついた記憶の燈はエレベーターに対して傾いた軌道で反時計回りに回転する。
この階からエレベーターが上がり始める前にダイヤから捨てられた地の星座が投影される。
その後エレベーター上のダイヤが多羽マンタのようなものと共にエレベーターを離れ上昇する。
多羽マンタのようなものはそのまま上へと向かうが、ダイヤは最上階の大精霊像群の上に浮かぶものがそれと思われる。
書庫の最上階
英語名は「Vault’s Summit」。
螺旋状に反時計回りに上がってこの階に向かうマンタの精霊の一群が現れる。
大精霊ムービー内で孤島~書庫と王冠星座を見ることができる(壁画については大精霊ムービー内の壁画も参照)。
大精霊ムービーの後の空間
部屋の中央にはエレベーターとダイヤの一部のようなものがある。これは1階で灯篭に火をつける前のエレベーターの様子とほぼ同じである。
ホームへ帰還できる祭壇がある。
オフィス
詳しくはこちら→オフィス
地下
詳しくはこちら→地下
コラボエリアへのワープ部屋
それぞれの壁画の前で瞑想すると壁画の中に星の子の絵が現れ、壁画に対応したコラボエリアにワープする。
星月夜の砂漠
詳しくはこちら→星月夜の砂漠
書庫全体についての考察
Yui氏の言及を総合すると、書庫は「文明の終末後で、滅びに向き合い、後の世代に何を残せるかを模索していた時代」ということになる。つまりこの時点で王国の滅亡は不可避であったのではないかと思われる。
祈りと学問や研究の府を兼ね備えるという点、また精霊の慎ましやかな雰囲気や服装などからも修道院(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E9%81%93%E9%99%A2 )を思わせる。
追慕の季節では、少なくともこの時代避難民の受け入れをしていたことがわかる。
書庫1階や2階には砂が積もっている場所があり、嵐によって吹き込んだのではないかという説がある。
また、書庫が水没したのではないかという説がある。現在闇の嵐は雷と風のみだが、王国が滅んだ当時は激しい雨が降ったかもしれない。ノアの洪水のように激しかったとしたら、書庫もどこからか浸水し水没したかもしれない。砂はその時の名残なのではないか。書庫のエレベーターの挙動は風ノ旅ビトの寺院の水没していくようなギミックと酷似しているという意見もある。これらのことから、実際には星の子が階層を上がる時エレベーターは上昇しているのではなく、上がっていく水位に合わせて浮いているのを再現しているのではないかという見方もある。
各階では各領域の星座が出るが、各階そのものも各領域に対応しているのではないかという説がある。特に3階~5階にはそれぞれ雨林で見られる建造物と木、峡谷で見られる建造物、捨てられた地で見られるような巨大な骨がある。最上階では星座が出ないが、書庫に対応するという説と大精霊像の対応から天空へ向かう際に通る建造物と対応するという説がある。下記参照。星の子、あるいは誰か別の人物の記憶をふりかえっているのではないかという説もある。
聖書にはこんな記述がある。「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」書庫最上階では危険な暴風域に通じる広い門と安全なホームに通じる小さな(狭い)門がある。
あるいは書庫においてホームのある場所、またはその世界に通じるゲートを開く技術が生まれたのかもしれない。
暴風域から書庫を見返すと到底6階あるようには思えない。大精霊ムービー後エレベーターも1階のものとほぼ同じ様子で壊れているため、実際には幻想によって中を広く見せているという説がある。実際に3階からは壁が壊れるなど、不可解な現象が起こる。
厳密には書庫1階と大精霊ムービー後の場所の様子が微妙に違うため、この2つの場所は同一の場所ではなく、いずれかの時点で移動したという説と、初期はダイヤではなく書庫の大精霊を模した像が立っていたりなどしたため、初期は違う場所だったものの現在は同じ場所という設定に変わったが、なんらかの問題で厳密に揃えることができなかったという説と、時代に伴って1階のような構造から大精霊ムービー後の構造に変わったのではないかという説がある。
天空へ向かう際に通る建造物と書庫最上階の関係について
両者には壁のアーチと全ての大精霊像が共通して存在する。書庫最上階で大精霊像に祈るとそれらが消えるため、書庫最上階の方は記録あるいは幻想だと思われる。これについての説を記載。
- もともと天空へ向かう際に通る建造物に書庫があり、後から書庫が作られた。預言者の季節で暴風域と思われる山の中に書庫があったと思われる描写があり、暴風域が甚大な被害を受けたためそこから逃げ延びた大精霊や精霊達が暴風域の近くの建物の中に書庫を再現したのではないかと言う見方もある。再現方法としては書やダイヤが挙げられるが、王国末期に光がほとんど残されていなかったならば彼ら自身の魔法で再現したかもしれない。
- これまでの階が各領域の記録であったように、最上階は天空へ向かう際に通る建造物の記録である。天空へ向かう際に通る建造物の中には書庫はないし、書庫それ自身の記録の階もない。
ストーリー考察
- 書庫は暴風域の前の最後の休息である。Sky王国の歴史を星の子に教え、その使命について伝える場所である。瞑想後は暴風域への門が開かれるが、同時にホームへと続く祭壇が現れ、引き返すことは可能であることを敢えて示唆している。