概要
英語ではElder。
各領域に1人ずつ存在し、神殿の大精霊像の前で瞑想すると現れ、その後次に進むための道が開ける。
ゲーム内情報
ゲーム外情報
開発初期では各領域のエリアボス的な存在になる予定だったが、星の子の「星を空に帰す」という使命が明確になってからは「救う対象」になり、悪者ではなく星の子を導いたり助けたりするような存在になった、と日本語の第2回公式生放送で明かされた。また、この時に「大精霊は元より大精霊であり、精霊や星の子が大精霊になれるわけではない」という旨の発言もなされている。また、「大精霊の仮面はそれぞれ大精霊に関係の深いものがモチーフになっている」「各領域のテーマのひとつに『人の一生』というものがあるが、大精霊はその領域が対応する世代から見た大人のような印象を与えるように作られている」「オープニングで落ちてくる6本の光の筋は大精霊であり、もともと同じところにいた存在なので面識はある」という旨の発言もされている。
各大精霊
孤島の大精霊
英語名はElder of the Isle。
ゲーム外情報
仮面は舟を象ったものであると生放送で言及されている。
開発初期の旧設定
旧バックストーリー案の「Ferryman Ancestor」は孤島の大精霊のプロトタイプではないかと言われている。旧バックストーリー案(注: 現在のストーリーでは変更された可能性もあります)によれば、王の戴冠後精霊達が無関心になってメガバードとの繋がりが切れ、Ferryman Ancestorは導くべき新しい魂がいなくなって引退したと書かれている。
先行版情報
先行版では、船で星の子を送り出していた。船を作動させたあとは仮面が崩壊し、またよろよろとした動作に戻ってしまう。
瞑想時
暴風域が映る。
よろよろと歩いて来る。この時、背後の鳥は暴風域とは違う方向に向かって飛んでいる。おそらく円形に回っている?
祭壇の上のキャンドルの火に顔を近づける。目にあたる部分は発光していない?
星の子が祭壇に灯した火を杖に取る。祭壇の蝋燭の火が消える。
杖が光の輪を発して輝き、大精霊がその杖を掲げると仮面が修復される。
最初とは違い背筋を伸ばして立つ大精霊。
星の子が頷き、背筋が伸びた孤島の大精霊が頷き返したあとその杖を動かし、最後に暴風域の山を指し示す。すると鳥たちが暴風域目指して飛んでいく。
花鳥郷の暴風域の扉の下から光の筋が伸びてくる。
ムービーが終わり、神殿の扉が開く。
上の写真のように、孤島のみホームの星座盤で確認できる全領域の星座が表示される。到達していないエリアの星座は黒で表示される。
その他
AURORAバーチャルコンサートにて唯一存在が確認されている大精霊である(孤島の神殿の入口に立っている)。近づくと跪くように見える時がある。
孤島の大精霊についての考察
瞑想時のムービーでは、炎を得た大精霊が回復する様子が見られる。仮面については言うまでもないが、炎を取るまでは背を曲げ歩くことすらおぼつかないほどだった孤島の大精霊が、炎を得たあとは杖無しでしっかりと立っている。星の子の持ってきた炎によって力を取り戻したようである。
孤島の大精霊の役目について
孤島の大精霊は、ピンバッジ 孤島の大精霊に添えられた詩の内容から、星の子を空の王国に迎える役目を持つものと思われる。
星の子の持ってきた炎を使い、羽ばたく季節のように鳥を用いて風の道を開いたのではないかという説がある。
この時の鳥の群れは暴風域まで続いているように見えるため、星の子を導くために鳥を送り出したのではないかという説がある。
鳥の群れを、星の子の到来を他の大精霊に告げるための伝令としたのではないかという説がある。
死者の魂の運び手である星の子を天国である天空へ導いているのではないかという説がある。
最初に暴風域が映ること、暴風域を指しているように見えることから、暴風域を王の成れの果て、または王子の魂のいる場所であるとする見方に立脚し、各領域及び暴風域の王子/王の魂を救いに来た星の子にそこまでの道を開いたのではないかという説がある。
滅びる前の孤島の大精霊がしていた事について
孤島や預言者の石窟の壁画、先導する星読みのエピソード、旧バックストーリー案(注: 現在のストーリーでは変更された可能性もあります)などから、孤島の大精霊は、精霊の時代には精霊たち皆を王国に迎える役目(空から落ちてきた生まれたばかりの精霊たちを王国のある草原以降の場所へと導いた)、また彼らを天空へと送り出す役目を果たしていたのではないかとする説がある。
上記旧バックストーリー案での描写から、孤島の大精霊は、元々はメガバードや輪廻と関わりが深い存在だったのではないか、また、孤島の大精霊は元は王国内にいたが、峡谷の時代(王国の黄金時代~転落の直前までに該当すると思われる)に、王国を離れたのではないかとする説がある。
モチーフではないかといわれているもの
- 冥府への渡し守カローン(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=370779 )。死者の魂を船に乗せて運ぶ地獄の川の渡し守である。ギリシャ神話に登場し、ダンテの神曲にも出てくる。
- ダンテの神曲に出てくるカトーである可能性もある。煉獄の番人であり、髭も長く、カトーにダンテが会った時は暁で、4つの星が輝いていた。
- 道教の南極老人(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%A5%B5%E8%80%81%E4%BA%BA )。天下が乱れている時には隠れており、泰平になると現れるとされる。南極老人はカノープスのことだが、一説にはカノープスはギリシャ神話の水先案内人、操舵手の名前であると言われる。
その他
孤島神殿の大精霊像の場所からは、暴風域の光円は見えるが暴風域そのものは見えない。これは孤島の大精霊によって意図されたものかもしれないという見方がある。
草原の大精霊
英語名はElder of the Prairie。
ゲーム外情報
仮面は壺を象ったものであると生放送で言及されている。
開発初期の旧設定
設定画内で言及される「Builder Ancestor」は古いバージョンの草原の大精霊ではないかという説がある。
先行版情報
先行版では、少なくとも2018年初め頃には今とほぼ同じムービーになっている。大精霊の中では一番古くから行動が決まっていたと思われる。
瞑想時
頭上に暴風域が見える。
ツボを抱えて寝ており、伸びをして起きる。
辺りを見回し、その後こちらを見る。
祭壇から炎を両手ですくい、自分に当てると服と髪が光る。
それから炎を手で包み、しばらくして手を開くとその炎は蝶になる。それを見て草原の大精霊は何度か頷く。
蝶は星の子の周りを飛び、星の子はそれを見る。
蝶は草原の大精霊の肩にとまり、草原の大精霊は壺を持って蝶を見る。
蝶はみずから壺に入る。
草原の大精霊が壺を置く。
花鳥郷の暴風域の扉の草原の大精霊の顔の目に光が灯り、中央に向かって光の筋が伸びていく。
ムービーが終わると草原の大精霊像の前にはキャンドルの代わりに壺が置かれている。その壺や草原の大精霊像の周りの壺から大量の蝶が出てくる。
草原の大精霊についての考察
草原の大精霊の役目について
草原の大精霊は、おそらく空の王国の滅びに備え、光の生物を保護していたらしい(ピンバッジ 草原の大精霊参照。)。ただし草原から壷に詰めた光の生物を輸出していたと思われる描写もあり、最初からそうしていたわけではないのではないかという説がある。
公式アートブック「The Art of Sky」によると、草原の大精霊はコミュニティを鼓舞し、互いに助け合い、持続可能な収穫と自然の生態系を育てていた。 静かな島々を渡り鳥が行き交い、一族も野生動物も四季を通じて共に繁栄した。原因不明の闇が潜んでいることに不安を感じた大精霊は、余剰の光のエネルギーを壷に蓄え始め、コミュニティのために安全に保管するようになった。ピンバッジの詩や文脈から考えると、ここでの「コミュニティ」には生物も含まれると思われる。
ムービーではキャンドルの炎から蝶を孵化しているのではないかという説もある。
滅びる前の草原の大精霊がしていた事について
笑う光採取者や手を振る鐘の造り手のエピソードや雨林の壁画などから、生物などから集めた光を壺に入れ、草原の神殿経由で雨林に送っていたのではないかと思われる。
預言者の石窟の壁画では、草原の大精霊が黄色の光の力で建物を建てているようにも見える。
雨林の大精霊
英語名はElder of the Forest。
ゲーム外情報
開発初期の旧設定
元々はシャーマンのような性質を持っていたと生放送で言及されていることから、旧バックストーリー案において森に王子と一緒に入ってダイヤのような性質のダークストーンを発見する「Shaman Ancestor」は雨林の大精霊に対応するのではないかと言われている。
先行版情報
先行版では、祭壇から炎を取り、ダイヤに入れて上の装置に送る。槌や金床はない。
瞑想時
金床の上に腰掛けている。バラバラになった石が手からこぼれ落ちる。
そこに炎を持った星の子が後ろから近づいてくる。大精霊が気付いて振り返る。
大精霊が金床から飛び上がる。
大精霊が金床を飛び越えて星の子の前に舞い降りる。
星の子が炎と雨林の大精霊を交互に見てまごまごしていると、雨林の大精霊は星の子から炎を奪うようにして取る。
雨林の大精霊は炎を金床に乗せたあと、手を上にあげる。すると上からハンマーが降りてきて、雨林の大精霊の手に収まる。
大精霊はそのハンマーで火を2回叩く。
叩き終えたあと、無造作にハンマーを放り投げる。
どこかから石の破片を呼び寄せて炎を中に入れ、ダイヤの形に組み上げる。
そしてそのダイヤを上に送る。
花鳥郷の暴風域の扉の雨林の大精霊の顔の目に光が灯り、中央に向かって光の筋が伸びていく。
ムービーが終わり、神殿上部の装置が作動する。
横の壁の柵も開き、中からマンタが出てくる。
神殿の扉横のダイヤが光り、何重にもなった扉が順に開く。
雨林の大精霊についての考察
手のひらにダイヤが埋め込まれていることから、これによって石を浮かせたりハンマーを呼び寄せていたのではないかという説がある。
上の装置にダイヤを送り込むことで作動させているのだと思われる。なおマンタはダイヤに炎を閉じ込める際にその炎を奪うために捕らえられていた、あるいは合意の元で余剰の炎を分けてもらうために一時的に入れられていたと思われるが、草原の大精霊の例があるので現在雨林の神殿内にいるマンタに限っては保護していたのかもしれない。
先行版に比べて挙動に横暴さや乱雑さが目立つが、この後ちゃんと扉が開くこと、この領域自体のテーマがティーンエイジであること、ピンバッジの詩にある雨林の大精霊のものと思われる台詞が優しいこと、大精霊はその世代から見た大人がモチーフのひとつであることを考慮に入れると他の大精霊と同じように星の子を手助けするつもりではあるものの誤解を生みやすい性格をしているのかもしれない。
大精霊像などに彫られた顔を上下反転させると動物(神殿前に付いている意匠や元々の設定にあったヤマネコの姿)のように見えることから、何らかの繋がりがあるのではないかという説がある。
thatskyshopのピンバッジの詩の内容や先行版での雨林の名前が「Weeping Forest」「袖時雨の森」であることを考えると雨林の大精霊は現状に悲しんでいると思われる。また、公式アートブック「The Art of Sky」によると、大精霊は始め技術の革新に手を貸したが、後に光と魂を奴隷にして自然を破壊したことを後悔したと書かれている。
峡谷の大精霊
英語名はElder of the Valley。
ゲーム外情報
大精霊の持つスティックだが、第2回日本語生放送で、Yui氏によって「武器ではありません」と明言されている。詳しくは明かされなかったが峡谷の時代に流行っていたスポーツで使うスポーツバットのようなものらしい。彼らの仮面は何も象徴しないシンプルなものに見えるが、これも「彼らはアスリートパフォーマーなので動きやすい格好で動きやすいシンプルなマスク」であると言及されている。また、仮面の目や身につけている装飾が片方ずつであったり、大精霊像が2つに分かれているのは、「2人でひとつ」という峡谷の大精霊のあり方を示しているという。ただし生まれた時は1人だったのが分裂したなどというわけではなく、峡谷の大精霊は最初から双子の大精霊だったらしい。
先行版情報
先行版では、最初はコロッセオで光を勢いよく回す映像だった。次のバージョンでは光を得た大精霊達が円を描くように舞い、コロッセオの台座が浮かび上がっていく映像だった。
瞑想時
祭壇に向かう星の子。しかし大精霊はいない。
何かの気配を感じたのか振り返る星の子。
そこには1人の人物が立っているように見える。
と思いきやその人物は2人にわかれ、星の子の前に舞い降りる。
最初は手に、次にその手に持つスティックに星の子の持つ炎を乗せようと競い合うように伸ばしてくる。後ずさる星の子だが、その炎はついに取られてしまう。
炎をスティックで打ち上げる峡谷の大精霊と、それを追いかける峡谷の大精霊。
星の子も参加する。
最終的にその炎は天に向かって打ち上げられる。炎は鳥が列をなして飛ぶ夜空に消えてしまう。
花鳥郷の暴風域の扉の峡谷の大精霊の顔の目に光が灯り、中央に向かって光の筋が伸びていく。
星座が現れ、神殿の扉が開く。
峡谷の大精霊についての考察
大精霊ムービーの冒頭の空は左右で色が分かれており、これは大精霊それぞれや各レースの旗などと対応しているのではないかという説がある。
瞑想後に開く扉の先に見える暴風域の上の雲が消えているが、峡谷の大精霊が何か関与しているのではないかという説がある。またこれによってなんらかの天空への障壁が消えたという説もある。
髪型がそれぞれ「ダークストーン(または王子/王)」と「メガバード(あるいは光の生物)」を象徴しているのではないかという説がある。この説には、大精霊の振る舞いが演舞であるという説も関連する。
登場時の2人合わさった状態が風の像(メガバードと同一視されることもある)と似ているという説があり、この一緒の状態から精霊がふたつの勢力に分裂したことを表しているのではないかという説がある(ただし上記のように峡谷の大精霊は最初から双子であるというYUI氏からの言及がある)
書庫のムービーで現れる峡谷の大精霊は装いが異なる。峡谷の大精霊は場面に合わせて装いを変えていたのではないかという説がある。
その様子は古代エジプトの壁画に書かれたホッケー(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC 内の写真)に似ている。
大精霊ムービーではひとつの競技しかしていないが、多くのスポーツ、ダンスなどの娯楽において秀でていた可能性がある。また「パフォーマー」としての側面を重視するならば、(自分が楽しむよりも)人を楽しませることに重きを置いていたかもしれない。
他の大精霊とは違い、仮面の目の部分から見える光がダイヤ型でないように見えるが、これは仮面の機能や構造によるものである可能性もある。
捨てられた地の大精霊
英語名はElder of the Wasteland。
先行版情報
大精霊像が神殿前(現行版で言う神殿を開く装置のある場所)にあり、大精霊は星の子に向かって武器を振り回したあと突如服に模様が入って星の子に跪き、神殿への門を開けるという流れになっている。この後暗黒竜が来るムービーが入るが、この時には大精霊像が折れている。
瞑想時
ムービーの舞台は捨てられた地神殿前(柵をあげる装置付近)のようである。神殿の塔の上の方から大精霊が飛び降りてくる。
星の子は驚いた素振りを見せる。
大精霊が槍と盾を振り上げて何かと闘うような動作をした後、地面に崩れ落ちる。
星の子が炎を槍の上に置くと、槍が輝く。
大精霊が槍を支えにしてよろめきながら立ち上がる。
星の子が何らかの動作をする。
大精霊が立ち上がり槍を空にふり掲げると、槍に灯っていた炎が空高く打ち上げられる。
花鳥郷の暴風域の扉の捨てられた地の大精霊の顔の目に光が灯り、中央に向かって光の筋が伸びていく。
ムービーが終わり、書庫への扉が開く。
捨てられた地の大精霊についての考察
仮面に対しての言及は恐らく今のところない。ただし雨林にある鯨の骨の頭骨と酷似しており、関係が深いと見られている。説としては「捨てられた地にはかつては巨大な光の生物が沢山いたから」「光の生物を狩っていた、または光の生物と戦っていたから」「戦士として巨大な光の生物の力にあやかろうとした」などが挙がっている。また似たような仮面をつけた精霊が峡谷や捨てられた地にいる。
捨てられた地の戦場エリアには2つの盾と武器があり、捨てられた地の大精霊の持つのと同じ盾と槍は神殿を守るように配置されていること、捨てられた地の大精霊のムービーの場所は神殿前であることからこの大精霊が神殿を守っていたことは読み取れる。
暴風域/原罪(ひいては王子/王)の側とする説の根拠として、Tom Zhaoさんのサイト116枚目で捨てられた地の大精霊と思われる「Warrior Ancestor」が王の側であったこと、先行版で剣に刺されていた(つまり剣の陣営ではなく槍の陣営の)像の側の投石器がマンタの骨を狙っているように見えること、捨てられた地の盾のマークである太陽のような模様はオープニングムービーの王と見られる人物のマークでもあること、Tom Zhaoさんのサイト124枚目の王は槍を使っていることなどが挙げられる。アートブックにも、捨てられた地の大精霊は王政権を守るために光の奴隷化に抗議する市民や闇の生き物たちと戦っていたと書かれている。ただし、その経緯については諸説ある。
- 王に命じられて渋々戦っていた
王があまりにも強い力を持っていたために逆らえなかったという説である。 - 王によって狂戦士にされた
北欧神話のオーディンの力を受けた戦士は見境なく目に映るものを攻撃するという。ストーリー案の1つにもそのような描写があることから、狂戦士化していたのではないかという説である。 - 王への忠誠のために戦っていた
王の行動には疑問を持っていたものの、忠義を尽くすために反逆した民と戦っていたという説である。
またその戦っていた相手も諸説ある。旧ストーリーライン通りに光の生物、既にこの時代には明らかに精霊の脅威として現れていたらしいことから闇の生物、少なくとも精霊に2つの陣営があったらしいことから敵の精霊、あるいはこの中の複数または全てと戦っていた可能性がある。
星の子は恐らく捨てられた地の大精霊が倒れた時にその不調を感じ取り、今まで炎を与えた大精霊が回復した経験を元に自ら槍に火を置いているのではないかと思われる。
捨てられた地の大精霊が立ち上がった時の星の子の動作については不明である。制止しようとしているかもしれないし、よろめく大精霊を励ましている・応援しているのかもしれない。あるいはよろめくのを見て自然に体が動いたのかもしれない。
捨てられた地の大精霊は八角形の盾と槍を持っているが、捨てられた地の星座自体は五角形の盾と槍の組み合わせである。これについては、「捨てられた地で五角形の盾の陣営と槍の陣営の戦争が起きた」「捨てられた地の大精霊はもともとは五角形の盾を持っていた」「メタ的に捨てられた地の大精霊が持っていた武器の設定が変遷しており、星座は古いままで残っている」などの説がある。
書庫の大精霊
英語名はElder of the Vault。
先行版情報
先行版では、初期は(用意されていなかっただけかもしれないが)書庫の大精霊含む全ての大精霊が登場せず、大精霊を思わせる立像の上に壁画が浮かぶだけだった。それよりあとのバージョンでは、後半にあたる部分(壁画などが違う)が流れるものがあるが、この時は書庫の大精霊も跪いていた。
瞑想時
- 前半
星の子が手に炎を持って、うつむいた書庫の大精霊に歩み寄ると、書庫の大精霊が顔を上げる。
書庫の大精霊が手招きをする。少し近づき、首を傾げる星の子。
書庫の大精霊は星の子に向かって手を伸ばしかけるが、途中でやめる。
そばに置いてあったダイヤを取り出す。
ダイヤを顔に当て、目を閉じ(目の光が消え)た後、頷きながら目を開ける。
大精霊がダイヤを星の子に差し出す。星の子は炎を見た後、何かを問うようにダイヤと書庫の大精霊の方を見る。
書庫の大精霊が頷き、星の子は炎をダイヤに入れる。
書庫の大精霊がダイヤを胸の前に抱える。
炎の入ったダイヤを、大精霊は星の子に向けて差し出す。
星の子はそれを受け取り頭上に放りあげる。
- 後半
星空のような空間。ダイヤが光る。
次々と各地の星座から絵(こちらを参照)が現れる。
書庫の絵の下には大精霊達が全員(左から雨林、捨てられた地、書庫(両手を上げている)、草原、孤島、峡谷の順)並んでいる。
書庫の大精霊が手を下げると絵が消える。
そして書庫の大精霊を除く大精霊達(恐らく雨林、捨てられた地、峡谷、孤島、草原の順?)が跪く。
その後天頂の王冠の星座から絵が出現する(こちら参照)。
花鳥郷の暴風域の扉の書庫の大精霊の顔の目に光が灯り、中央に向かって光の筋が伸びていく。
ムービー後は瞑想前とは違う空間に移動し、暴風域への扉が開かれる。
書庫の大精霊についての考察
これまでの大精霊との出会いを通じて星の子は炎を大精霊に渡すと大精霊が回復することを知っており、自分ではなくダイヤに炎を入れさせようとする書庫の大精霊を心配、あるいはその意思を確認しているように見える。
先行版ではほかの大精霊と共に跪いている(つまりそのモーションが存在する)にも関わらず、現行版の後半ムービーでほかの大精霊は跪く中書庫の大精霊だけが立っているのは謎である。壁画について星の子に説明しているのだろうか。星の子を王子/王の分身と見る説では、書庫の大精霊が王と同格かそれ以上に偉い存在なので立ったままなのではないかという見方や他の大精霊と違って星の子に原罪に行くよう頼むつもりではないのではないかという見方もある。そうではなく、王子/王に忠誠を誓っているために王ではない星の子には頭を下げないのではないかという説もある。
書庫以外の領域は星座が輝きを取り戻している(≒民である精霊が天に帰っている)が、書庫はこのムービーの後に輝きを取り戻す(つまりムービーの時点では取り戻していない)のでこの時点では跪かないのかもしれない。
ダイヤを天に送った後、以後の姿は眼を閉じており天空で呼び出した姿も同じく目を閉じたままであるが、ダイヤに炎を入れさせたために自分の炎が足りず視力を失っているのではないか、星の子に跪かないのは視力を失った為に星の子の姿を見る事が出来ないからなのではないかという説がある。ただ、全ての壁画が出揃った後に手を下げていることから視力が残っているようにも思える。残っていないのであればしっかりと段取りが決まっていると考えられ、であれば跪くことも分かっているはずである。とするとやはり跪かなかったのには何らかの意味があると考えられる。書庫の大精霊が祭司のような役割をしているため跪かないのではないかという説もある。
書庫の大精霊や精霊達は僧や神官のような姿をしている。このため、以下の説が提唱されている。
- メガバードに仕える神官である
王の迫害に耐えながら最後まで信仰を貫いた神官かもしれない。 - 王に仕える神官である
神を名乗り始めた王に仕える神官である。書庫の大精霊の仮面にはダイヤの意匠があり、ダイヤはしばしば王に関連付けられている。また首都に近いこの地で王を裏切るというのは自殺行為にも近いと思われる。そのため(不本意であったとしても)あの姿は王に仕えるための姿だったのではないか、という説がある。
この他に、原罪を知恵あるいはダイヤそのものと見る説に立脚し、書庫の大精霊(あるいは他の精霊も)王国の再興を諦めておらず、改心したふりをしてそのバックアップを書庫に作ったという説がある。しかし上位存在がそれを見過ごすことはないのではないか、であれば書庫の大精霊が天空にあげられることはあるだろうか、また暴風域が神の罰であるならばそんなことをすれば書庫も記憶ごと破壊されるのではないかという反論がある。またこれは星の子を欺き利用していることにもなり、公式生放送の「大精霊は悪者ではない」という話と矛盾する。
公式アートブックには、書庫の大精霊は、光を隷属させることによる大変動と致命的な事態を目の当たりにした現代の預言者であると書かれている。
天空でみられる大精霊たち
各エリアの星座を完成させると、天空でそのエリアの大精霊を呼び出して会うことができる。それぞれの大精霊から、究極の贈り物を受け取れる。神殿での瞑想時に見られる大精霊とは服装が異なるなど、少し見た目に違いがあるようだ。これはメタ的にモデルがLight Awaits版の初期の大精霊のものから変更されていないからではないかという説がある。
2つ目の究極の贈り物には「雨林の雨、捨てられた地の水以外でケープのエネルギーが0以下になった時(そのためケープのエネルギーが関係ない水中での空気ゲージが切れた時は発動しない)、1度だけ光の翼が散らないようにする」という効果がある。効果が切れた際は対応する大精霊の神殿で瞑想すると効果が復活する。
孤島の大精霊
草原の大精霊
雨林の大精霊
峡谷の大精霊
捨てられた地の大精霊
書庫の大精霊
このほか、砕ケル闇ノ季節の最終クエストでダイヤの周りに大精霊達が浮いているのが見られる。
大精霊たち全体についての考察
暴風域/原罪に大精霊は存在するのか
ゲーム中、暴風域/原罪に大精霊は登場しない。しかし以下の事情によりこの領域にも大精霊が存在するのではないかという説が存在する。
・暴風域/原罪が7つ目の領域であること
・書庫の大精霊のムービー内で他の大精霊を表す絵に続いてもう1人の人物の絵が現れること
・大精霊の数は峡谷の大精霊を2人と数えると7人になるが、これにその人物を足せばゲーム内にしばしば現れる「8」になること
この人物の最有力候補として統治者が挙げられている。
大精霊たちの誕生は同時だったのか
旧バックストーリー案(注: 現在のストーリーでは変更された可能性もあります)では、大精霊は王から選ばれたとあり同時期に誕生したようにも見える。また日本語生放送では大精霊達はもともと全員同じところにおり、そこから最初に落ちてきた存在であると言及されている。しかし、預言者の石窟の壁画からは、大精霊の大精霊としての誕生時期には差があったかもしれない可能性が考えられる。
預言者の石窟の壁画から考えると、孤島の大精霊は精霊たちが地上に落ちてすぐの時期には既にいたのではないかと思われる。これに対して、草原~書庫の大精霊は、王国建国前または建国中ではないかと思われる時代まで描かれない。大精霊たちの大精霊としての誕生には、時期の差があったのかもしれない。
しかし描かれていないだけで既に各地に大精霊がいた可能性は否定できない。つまり預言者の石窟の壁画の最初の絵は孤島が舞台なので孤島の大精霊が描かれており、そこから各地の大精霊に光が渡った、というストーリーであるとも取れる。
大精霊の役割に変化があったのではないか
オープニングでは大精霊が精霊たちを星に還していたことがわかり、これは大精霊の役目のひとつであることがわかる。しかし同時に大精霊は現在は「落ちた」と表される状態になっており、星の子によって目覚めさせられる存在であることも分かる。
草原時代、精霊は生物と調和して暮らしており、内乱も起きていないようであることから、戦士は必要なかったと思われる。そのため捨てられた地の大精霊は戦争が起こるにあたって戦士の役割を与えられたのではないかという説があった。しかし預言者の季節によって王国の始まり、火の知恵と思われる光を使っている時点から捨てられた地の大精霊の姿は現在のように戦士のような姿であったことが明かされた。また石窟の壁画では、捨てられた地の大精霊が光を砲台(コンセプトアートの設定が生きていれば)に入れていると見れば、捨てられた地の大精霊は兵器を作っているように見える。
ストーリー案の1つにも捨てられた地に灯台があるという描写があるため、もともと壁画の中の装置は砲台ではなく灯台で、その灯台に光を入れていたのかもしれないという反論もある。
また他にも、壺やダイヤが発明される前は草原や雨林の大精霊は違った役割があったのではないかという説もある。
その他の考察
大精霊は元から大精霊であり、精霊や星の子が変化したものではないと生放送で明言されている。しかし王子/王でも言及したように、元々特別な力を持っていたが精霊や星の子と同じくらいの大きさだった大精霊達が、ダークストーンやダイヤなどの力で後天的に大きくなり神のような力を手に入れたという可能性もありえる。あるいはそれとは関係なく大精霊は長生きで、成長によってあの大きさまで大きくなった可能性もある。
大精霊は星の子から炎を受け取ることで力を得るが、これは精霊の時代も行われていたのではないかという説がある。精霊が定期的に大精霊にキャンドルなど炎を捧げることによって大精霊は力を維持していたのではないか、精霊がいなくなって大精霊達が眠りについたのはそのためではないか、という説である。
公式によって大精霊は属する領域が象徴する世代から見た大人であるという言及がなされているが、峡谷は成人期であるため、それ以降は「属する領域が象徴する世代と同世代の大人」なのではないかという説がある。
各領域の星座は大精霊の持物(アトリビュートとしての)であり、神殿で祈ると星である精霊が星座に帰り、この星座を完成させると天空で大精霊を呼び出せるようになるため、大精霊は特定の星ではなく星座に関連があるのではないかという説がある。逆に天空では条件を満たせば特定の星を押すことで大精霊を呼び出せるため、この星に大精霊が対応しているのではないかという説がある。
大精霊ムービーの後に暴風域の扉の大精霊の顔の目が光り、そこから伸びる光の筋が繋がることは、大精霊達が光を取り戻し、繋がりが取り戻されることを表しているのかもしれない。
大精霊像について
精霊の墓碑と似たような印象を受けるが、その前のキャンドルに火を灯すと目の部分が青く光り、瞑想後は目の色が金色に変わって次の領域への道が開けることからなんらかのテクノロジーが使われていると思われる。
服の模様について
孤島から雨林、そして書庫の服のデザインは似通っている。