タイトル
日本語
暴風域
闇を切り裂き、前へ
(2回目以降)
原罪
失われし者たちに光を
(2回目以降)
英語
Eye of Eden
Push into the darkness(Light Awaits版のあるバージョンではこの後に「The Light Awaits」と続く)Eye of Eden
Return the light of the fallen
中国語
暴风眼
踏入黑暗,解放灵魂伊甸之眼
失落之光,回归天际
ゲーム内での説明
星座ヘルプ(右上のハテナマーク)より
目指すは暴風域
(光の翼のマーク)を帰るべきところへ導きましょう。苦難の果てに最高の祝福が待っています
サポート内「暴風域とは何ですか?」より
暴風域は王国の7つ目の地方で、最大の挑戦があなたを待ち受けています。この地方は暗黒竜と闇に支配されており、恐ろしい嵐があなたから光を奪い、星を還すことをやめさせようと襲い掛かってきます。
暴風域を超え原罪に辿り着いたあなたは、闇に飲まれた子どもたちに光の翼を分け与え、救うことになります。分け与えられる数は1週間毎に決まっており、救ったお礼としてあなたは精霊やフレンド達との友情を育てるための貴重な「星のキャンドル」を受けとるでしょう。
暴風域遠景
山形になった雲が見える。
孤島の終わり
草原のはじめ
鳥の塔エリア
洞窟エリア
村エリア
雨林のはじめ
風の街道エリア
峡谷のはじめ
スケートリンク
峡谷陸レースはじめ
峡谷レースの合流地点
天球儀エリア
隠者の峠エリア
峡谷の神殿前
峡谷の神殿瞑想後
峡谷の神殿を出た先
砕ケル闇ノ季節から闇の破片を噴出するようになった。詳しくは砕ケル闇ノ季節参照。
ホームの暴風域への扉
この扉はゲーム開始時からホームに存在しているが、はじめは閉ざされており通る事はできない。ゲームを進め書庫最上階で大精霊像に祈るとこの扉が開く。扉の内側にはさらに(ケープの形の?)特殊な星の封印がある。光の翼を20獲得していれば通れる。扉を通して見える景色は暴風域後半エリアのもの。
原罪中にホームに戻ると(原罪の項を参照)、暴風域への扉の大精霊の目が5色に光っている様子を見ることができる。左下から時計回りに、草原(黄色)、雨林(青)、書庫(深青~紫)、捨てられた地(緑)、峡谷(赤)。
上部に鐘がついている。鐘はゆっくりとではあるが常に回転している。ホームでは時報がこの鐘と孤島の祭壇の上部から鳴る。
考察
サポートでの説明(https://thatgamecompany.helpshift.com/a/sky-children-of-the-light/?l=ja&p=all&s=controls-navigation&f=how-do-i-travel-to-each-level-in-the-game )より、この扉も祭壇の一つであると考えられる。ホームの他の祭壇と同じように、内側がキャンドルの形になっている。
上記の大精霊の目の光の色は各地で多く見られる色(パレットカラー?)なのではないかと思われる。
この門には孤島の大精霊の顔はないが、孤島の大精霊のムービーにて、門の下部分から光の筋が伸びていることが確認できる。
門が出来た時期も、暴風域の嵐が発生したあと封印のために作られたという説や、暴風域の嵐が発生する前に暴風域を特別視した何者かによって作られ、それ以前は誰でも行けていたのが門の完成によって大精霊達の承認がないと入れなくなったなどの説がある。
花鳥郷の暴風域への扉
ホームのものと大差はないが、神殿で祈るとこの扉の対応する大精霊の顔の目が光り、中央に向かって伸びていく(孤島のみ下から光が伸びてくる)。
暴風域エリア
暴風域エリアの暴風域への扉
ホームのものとほぼ同じだが、上部の鐘部分がない。背後には城が見える。
全ての大精霊の顔から光の筋が伸びており、装置に火を灯すとひびの部分に光が通り扉が開く。
扉が開いたあと、通ろうとすると以下のメッセージが出る。
日本語
この門の先には、新たな光が待ち受けています。足を踏み入れることで、あなたは全ての光の翼(光の翼のマーク)を失うことでしょう
嵐の猛威を侮ってはいけません。(光の翼のマーク)を守り抜くために仲間と力を合わせて挑みましょう
英語
Beyond this door, the Light awaits. By entering, you risk losing all winged light(光の翼のマーク)
The Storm rages. Travel in groups to best protect your winged light(光の翼のマーク).
考察
ダンテの神曲(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AE%E9%96%80 )では地獄への入り口の門にこう書かれている(以下Wikipediaより引用)。
「Per me si va ne la città dolente,
per me si va ne l'etterno dolore,
per me si va tra la perduta gente.
Giustizia mosse il mio alto fattore;
fecemi la divina podestate,
la somma sapïenza e 'l primo amore.
Dinanzi a me non fuor cose create
se non etterne, e io etterno duro.
Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate.'
我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり
義は尊きわが造り主を動かし、
聖なる威力、比類なき智慧、
第一の愛、我を造れり
永遠の物のほか物として我よりさきに
造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ」
天空はダンテの神曲の挿絵に影響を受けていると見られているため、こちらもそうなのではないかという説がある。
交流広場
ケープの場所だけ雪のようなものに覆われている。
ここにある2つの舟にも下の舟と同じくダイヤがない。
暴風域前半
坂の下に舟があるが、ダイヤのような模様が多い代わりにダイヤそのものは見受けられない。
その近くに先がボロボロになった赤い布がある。
坂の途中からは鉄骨のようなものが見える。
この近くの布も2つとも赤い。
崖の上に建物がありその下には巨大なパイプがある。背後に城が見える。
建物の中には2本の剣と2枚の盾がある。盾のうちひとつは割れている。天井から赤い布が垂れ下がっている。
概要
強風の中坂を登るエリアである。脅威は風に乗って時々飛んでくる岩だけなので、岩が途切れた間に進む必要がある。最後に光の翼が1人いる建物に辿り着く。
考察
赤い布が多く見られる。峡谷で赤と青の2色が多く見られることから、Sky国内には赤と青の勢力があり、暴風域には赤側の勢力がいた、あるいは赤側の勢力が征服していたのではないかという説がある。
暴風域の扉が暴風域を特別視した何者かによって入場を制限するために建てられたという説に基づき、最後の建物も検問のための兵士が2人いる場所なのではないかという説がある。
暴風域後半
このエリアは最初に扉があり、扉の下の2つの壺に火を灯すことで扉の右側のみが開き先に進む。この扉はダイヤギミックがない以外は孤島神殿内の扉に似ている。この空間の右側に壁画がある(各地の壁画参照)
扉を開けると外を暗黒竜が通る。
少し進むとムービーで奥がアップになる。
扉の外にはまた強風の吹く坂がある。暴風域前半と違い、飛んでくる岩に加えて星の子からエネルギーを奪う赤い石が点在している。
なお、このエリアでは石が飛んでくる直前に必ず下の画像のような光が起こり、音も聞こえる。
この坂を登ると横倒しのパイプがある。ここにある水もエネルギーを奪う。
その先には3匹の暗黒竜が周りを巡回するパイプのような建造物がある。
右側に鳥の群れが吸い込まれているパイプが見える。
この中には闇の蟹がいる。また、壁にはエネルギーを奪う赤い石と同じようなものが無数にある。
登り切るとしばらく飛んでくる岩のみがある地帯に入る。
城がはっきり見える。城の上空には輝く光がある。
その先に赤い石がある短い区域がある。
青い結晶の生えた像がふたつある。
最後に飛んでくる岩と左右に往復する暗黒竜の両方が存在する坂を登る。
坂の途中には3体の石の像がある。
坂の上の建物内に入ると、光の翼が8人座っている(建物に入る手前にも光の翼が1人立っている)。舞戻りの像に似た像がいくつもある(火がついているものも、火がついておらず火をつけることが可能なものもある)。
門の近く左側:火がついている
左側:火がついている
ペア:左側だけ火がついている
右側:火がついていない
右側:火がついている
ペア:左側だけ火がついている
ペア:右側だけ火がついている・左側の近くに光の翼
右側:火がついていない・近くに光の翼
左側:火がついていない・近くに光の翼
右側:火がついている・近くに光の翼
左側:火がついていない
左側:火がついている・近くに光の翼
右側:火がついていない
左側:火がついていない・近くに光の翼
この通路を抜けると原罪である。
ここを抜けようとすると以下のメッセージが出る。
この先に進むともう後戻りはできません
本当に進みますか?
考察
必ず石が飛んでくる直前に雷のようなものが発生するため、これらには関連があるのではないかという説がある。
原罪
(一部アップデート前の画像もあります)
そこかしこに闇に蝕まれたような黒い人型の像と舞い戻りの像と同じ火を灯せる像がある。
人型の像には光の翼を配ることができる。
(光の翼を配った後の人型の像)
光の翼を配る際には星の子が両手を広げるような動作をする。
2体以上が組み合わさったように見える像もあるが、1つの光の翼を配れば組み合わさった像全体が光の翼を配った状態になる。
建物のような瓦礫も見られる。
巨像が立ち並んでおり、そのひとつは背後の装飾物が途中で崩れ落ちる。
それとは別の場所にも、巨像の背後の装飾物や頭部が落ちている。
奥には上部から光を噴き出しながら脈動する巨大な赤いダイヤがある。ダイヤはひび割れている。
また、星の子のケープのエネルギーを奪う赤い岩が断続的に降っており、瓦礫の影に隠れる、火を灯せる像に火を灯して回復しながら進む必要がある。途中から瓦礫が大幅に小さく、少なくなり、隠れるのが困難となる。
また、ここからは赤いサーチライトのようなものが地面を移動しているのが見える。
赤い石はそれを追うように降ってくる。最終的に隠れられる瓦礫はなくなり、ダメージは避けられないものとなる。
また、地面の大半を薄くおおっている水もエネルギーを奪う。この水の上にいる時の星の子のケープは損傷した見た目になる。
ダイヤから出ている光の柱の上には、光の輪が見られる。
全ての光の翼が人型の像に配られるかダメージを受けて散るかすると星の子の体が人型の像のようになり、そこから青い光が出てくる。
(横から見た画像)
なお他の星の子から見たこの際の星の子の像のポーズには2種類あるようである(自分自身では撮れないため特例で操作キャラクターではない星の子から見た画像を載せています)。
(両膝をついて頭を両手で守っているもの)
(片膝をついているもの)
この後暗い空間に移動する。
なお、原罪の最中はメニューからホームに戻ることはできないが、アプリを立ち上げ直すとオープニングの時のように雷が鳴る夜のホームに来る(オープニングの時とは違い祭壇は全て完成しているが中には何もなく他の領域に行くことはできない)。
この時舞戻りの像にカメラが動き、以下のメッセージが出る。
日本語
光が助けを求めています。暴風域に戻り、天空をめざしましょう
英語
The light calls.Return through Eden and continue your ascent.
考察
ダイヤや飛んでくる岩について
原罪で飛んでくる赤い岩、また王国を滅ぼした「原罪」にこの巨大なダイヤが関係しているという見解が多く見られる。ただしダイヤが何であるかについては様々な説が提唱されている。また、赤い石が激しく降ってくる場所には直前に地面に薄い赤いサーチライトのようなものが見える。そのことから、赤い石は何者かの意思によって降っているのではないかという説もある。
原罪の巨大なダイヤの内側にはさらに小さなダイヤが見えることから、性質や生成過程が全く異なる2層のダイヤが存在しているという説がある。
- 各地にあるダイヤと同じものとする説
つまり精霊が作り出した機構としてのダイヤであり、別の目的で設置されたものの暴走するなどして今の原罪の状況を生み出しているという説。 - 堕落した王の肉体であるとする説
Tom Zhaoさんのサイト内でも描かれているようにもともと暴風域のボスとして堕落した王が設定されていた時期があった。そのためこのダイヤ自体が(生き物のように脈動していることもあり)王の成れの果て、あるいはその心臓ではないかとする説がある。現在の王の実体はこのダイヤを核とした闇の嵐そのものではないかという説もある。 - ブラックホール、あるいはその暗示であるという説
ブラックホールは超巨大な星が死んだ時などに発生するという光をも吸い込むとされる天体である。星である精霊、しかも巨大な王であれば、死後はブラックホールになり得るかもしれない。「原罪」と呼ばれる事件によってそれが早まった、あるいは王が巨大化したことがブラックホールになる要因となった、神罰によってブラックホールにされたなど色々な説がある。巨大なダイヤ上部からは光が出ているが、これをブラックホールのジェットと同一視する説もある。また、Tom Zhaoさんのサイトの旧設定画にもブラックホールのような絵が存在する。
なお、ホーキング放射によってブラックホールは長い年月をかけ蒸発するという理論が1974年に提唱されており、その際ブラックホールにそれまで落ちたものの情報は失われるかについての議論がなされていたが、2004年にはそれらの情報も取り出すことが可能であるという見解でおおむね一致している。そのため、もし原罪がブラックホールそのものだとしても、そこに落ちたものが永遠にそこから抜け出せなくなると断定はできない。 - 「知恵の実」であるとする説
俗説ではあるが、知恵の実がリンゴであるとする有名な説がある。この説ではダイヤの赤色、書庫大精霊ムービーで巨大な人物が何かを食べる壁画があることからこのダイヤが知恵の実そのものであり原罪そのものでもあるとされる。 - 火山の内部、またはその暗示であるという説
ダイヤの上からは火山から噴き出るマグマのように光が出ており、色も赤くてマグマのようである。また、砕ケル闇ノ季節では暴風域からの闇の破片の「噴出」も起きている。しばしばこの説はプロメテウス(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A6%E3%82%B9 )やこのダイヤそのものが罪あるいは神罰であるという説に結びつけられる。
原罪のダイヤが作られた動機について
暴風域の壁画には、誰かが山の上に立ち、その頭上に大きなダイヤがある様子が描かれている。恐らくこれが原罪のダイヤの前身だと思われる。砕ケル闇ノ季節の詩などから、光の生物(闇の生物も含む可能性がある)がこのダイヤに取り込まれていたのではないかという説がある。また、書庫の大精霊ムービーにおいて、背景に暴風域や天空へ向かう際に通る建造物を思わせるものが描かれた壁画の中で王冠を被った巨大な人物が何かを持って口を開ける様子が描かれている。これらのことからダイヤの性質を利用して生物の炎を吸い取り、王冠を被った人物、おそらくSky王国の王がそれを取り込んだのではないかという説がある。
その動機については、このゲームではGDC2019講演資料で語られているように利他主義・繋がり・他者のための自己犠牲を光側、利己主義・断絶を闇側と設定していることから、王によるなんらかの利己的な理由だと思われる。それも王国を滅ぼすほどの結果を生み出したということは民である精霊のためでもなく自分自身のためだけの完全に利己的な理由だったと思われる。例えば更なる力や、他の生命を犠牲にして自分の生命を延長する、ひいては不老不死になるなどが挙げられる。現実でもそれらを求めた権力者は数多く存在する。Sky王国は王国であるが故に(特に末期は)恐怖によってかプロパガンダによってかは定かではないが王による独裁があったと考えることも可能であり、王国の技術を駆使すればそのようなダイヤを作ることも可能であったのではないかと思われる。
赤いサーチライトのようなものについて
このサーチライトを追うように赤い石が降ってくることから、赤い石を放出しているものと関連があるのではないかと見られている。
今なお光を渇望する王の発するサーチライトなのではないかという説がある。
人型の像について
ここにある人型の像について、原罪で光を失った他の星の子(あるいはその体で、星の子が配る光の翼が魂部分)ではないかという説がある。Light Awaitsにおいては原罪にある石の子供の像の上にフレンドの名前が表示されていたことがあった。また、現行版でもこの石の子供の像から解放された光り輝くケープのついた子供たちと同じと見られる子供たちが天空への道中で見られるが、その一部の頭上にフレンドの名前がついている。
光り輝く子供たちが石の像から開放される際のモーションが星の子のケープのレベルが上がった時のものと似ていることから、光の翼を失った星の子が光の翼を得ることでケープを再度獲得したと見ることもできる。
暗い空間
原罪で光の翼が0になるとしばらくした後にこの空間に移動する。
遠景で石のようなものが飛んでいるようにも見えるが、風や石の音はしない。
上を見ると幻日のような光円が見られる。
黒子になった星の子が落ちてくる。
起き上がる星の子。向こうに人影が見える。
歩いて近づくと(走ることは出来ない)その人影が俯いて座り込んでいる子どもであることが分かる。
その子どもが顔を上げ、手を出す。
同時に手繋ぎのアイコンが現れ、それをタップすることで星の子がその手を掴み、引いて立たせる。
次にその子ども自体をタップすると、フレンドツリーによく似たメニューが出てくる。ただしそこにはハグしかない。
ハグをタップすると星の子が手を広げる。子どもは動揺するように少し身を引くが、やがて星の子に近づいてハグをする。
その後画面全体が白く光り、その光が消えると光り輝く星の子(シルエットが個性を取り戻しており、星の子と分かる)がいる。同時にそれまでなかった光の柱(原罪エリアでダイヤから立ち上っていたものと酷似している)が現れる。
これに沿って上に飛ぶとこの空間を脱出する。
その際ムービーが流れる。
石像が光り、ケープをまとった金色の人物が空高く飛び上がる。
奥の赤いダイヤのような物の方へと飛んでいく。全部で6人いるようだ。
このムービーのあと、星の子は天空へ向かう際に通る建造物のエリアに移動する。
考察
この場所がどこであるか
いくつかの説がある。
- 原罪の赤いダイヤの中
- 原罪の地下
- 星の子の精神世界
- プレイヤーの精神世界
この子供が何であるか
いくつかの説がある。
- 星の子である
ここにいるのは星の子の半身で、旅をしてきた記憶をその半身と共有しているという見方がある。
また、上記で言及したように石の子供の像を他の星の子と仮定した上で、ここで起きていることは原罪で星の子がしていることと同じだが、立場が逆になっているという説がある。つまり星の子は光の翼を配り終えて実際には原罪で石の像になったまま時間を過ごしており、そこに後から来た星の子から光をもらうことをハグに例えているのではないかというものである。ただし星の子からハグを求める、それを見て相手側が身を引くなど、この説に矛盾するような描写もある。 - 王子である
ストーリー案の1つにおいて、原罪で星の子が王の体内で王子に全ての光を分け与え、王子が星の子を王の体から救出するというものがある。この説においてはこれが何らかの形で残っていると推測する。具体的にいえば実際のゲーム内では原罪のダイヤが王の成れの果て、ハグする相手が王子に対応すると仮定する。星の子は王子の魂を一時的に取り込み、天空に連れていくのだという見方がある。 - メガバードである
王がメガバードを捕らえてあの空間に幽閉していたのではないかという説である。あるいは王が日食=メガバードを飲み込むという行為をし、その結果王の体内であるこの空間にメガバードが閉じ込められているのだという説もある。 - プレイヤーである
星の子はSkyの世界を体験して繋がりを取り戻したプレイヤー自身であり、相手はSkyの世界で繋がりを取り戻す前のプレイヤーである。両者のハグによってプレイヤーは完全に繋がりを取り戻す。
なお、ハグ後のケープのエネルギーが7つあることについては原罪の石の子供の像が63個あるので、その分の光の翼を集めた数とする説、1つのサーバーの人数が最大で自分も含めて8人なので、そこから自分を除いた残りの7人から1ぬずつケープのエネルギーをもらっているとする説、あるいは大精霊、または大精霊(峡谷の大精霊を1人と数える)と王子の分の羽で7つとする説がある。
AURORAバーチャルコンサートで全ての光の生物のエネルギーが7であるということも一考の余地がある。
暴風域/原罪全体についての考察
日本語の領域名は「暴風域」と「原罪」とで分かれているが、元の英語の領域名は両方Eye of Edenである。暴風域はともかく、「原罪」「Eye of Eden」というエリア名の意味については諸説提唱されている。
「原罪」について
ユダヤ教などにおいて原罪というのはエデンの園で最初の人間であるアダムとイブが犯したとされる罪である。この原罪が厳密に何であるのかは実ははっきりしていない(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%BD%AA )。
Skyにおいての原罪とは何か、については以下のような説が考えられている。
- 精霊が犯した罪であるという説がある。精霊は生物を利用していたり環境を汚染していたりしたと見られる可能性が捨てられた地や雨林などで見られている。原罪はその延長上にある、王国を滅ぼした直接の原因となった破局的な罪であると見られている。
- 書庫の大精霊ムービーでは何かを食べるような人物の絵がある。これがそのまま知恵の実であり、精霊の知恵そのものが罪であるという説がある。
- 感情や自由意思が罪だとする説もある。あるいは自由意思によって空を離れたことが罪であるという説である。
- ただし現実において人間は知恵や感情や自由意思を持つものであり、それが善となるか悪となるかはその人間次第なのでゲームを通して伝えたいこととはならないのではないかという反論もある。感情に光と闇両方の側面があると認めるエモーショナルエンジンを採用しているのも反証となる。そもそも感情を得ることが罪で罰せられるべきことであるなら原罪より後も、特に天空では感情表現が使えない仕様になっているはずである。
- 原罪という領域そのものに立ち入ったことが原罪とする説もある。精霊はエデンと名のついたこの地から追放され、それを忘れて再び立ち入ったことが神の怒りに触れたのだろうという説や、コンセプトアート中にある「生きている者は入れない」聖地が暴風域であり、そこに生者の精霊が立ち入ったことが罪であるという説である。しかし原罪内には建造物のようなものなど人工のものが多く見られるうえ、預言者の季節で現れた壁画によれば精霊は王国の初期から暴風域と思われる山の中に書庫を作っていたようである。
- キリスト教における神の関係する原罪そのものではなく、精霊≒人間が元々持っている利己主義などの悪性によってこうなった、とプレイヤーに突きつけているのかもしれない。
- あるいは精霊には原罪がなかったが、王子を精霊とは違い星の子(プレイヤー)と同じく現実世界からSky世界に訪れた地球人と考え、王子のみが持っていた地球人としての原罪によって(あるいはそれが伝播し)Skyが滅びたのではないかという説がある。
- Sky王国が「エデン」そのもので、この場所で起きたことが現実世界で「原罪」と伝えられていることであり、星の子は楽園を追放された人間の子孫あるいは分身であるとする説がある。
- メガバード(あるいは炎)が繋がりや思いやりの権化であるとするならば、その対極にある利己主義は当然罪となりうるだろう。現に精霊は自分達のために生物を犠牲にしていたと見られる。その極地が王の行った「力や富にもなる炎の塊であるメガバード(あるいは他の全ての生命の光)を独占する(飲み込む)」というものだったのかもしれない。もしメガバードがいたとしても、それによって弱った状態であれば罰をくだすどころではなく、むしろそれによって世界から光が失われた、あるいはダイヤの暴走のような想定外の自体が起きたことで自滅したと考えるのが妥当だろう。欲望は人間の行動原理のひとつではあるが、行き過ぎた欲は自身どころか周りすらも滅ぼすのである。そういった意味合いでの「原罪」という名前なのかもしれない。
- 「原」には「ゆるす」という読みがあり、「罪を許す」という意味がある(中国語でも「原罪」と書いて「罪を許す」を意味する用例があるようである)。このため、「原罪」という場所は「罪を許す」場所であると読み変えることもできるという説がある。
暴風域/原罪が荒廃している理由に関して、以下のような説が考えられている。
- 原罪を犯した精霊に対して、上位存在(メガバードや王など?)が罰を下したという説。神による天罰で滅びた、という考え方をする。
- 天罰はなく、精霊は原罪を犯したことにより自分たちの手でこの惨状を引き起こしたという説。人間の世界で言うところの核戦争やエネルギー資源の枯渇などに似た出来事を起こして、精霊たちが自滅したのではないか、という考え方をする。
星の子が原罪を持つのかに関しても、複数の説がある。
- 星の子はキリストのように原罪を持つ精霊をその命をもって救うのだから、星の子は原罪を持たないとする説。すなわち星の子の行為は贖罪ではなく純粋な救済・救助行為であるという見方である。ちなみに原罪を持たないとはいえ、悪を理解しないというわけでもなく、プレイヤーと同程度の知識があるのではないかという説もある。
- AURORAバーチャルコンサートで描かれたように星の子が光の生物から生まれたものであるならば、当然精霊の犯した罪、精霊の原罪は持ち得ないということになる。
- メタ的な見方として、プレイヤーは原罪が犯された時Skyの世界にいなかったし実際には精霊の子孫でもないため、その分身である星の子は「精霊の」原罪を持たないだろうとする説もある。ただし「原罪」というものが人類も犯しうる罪であればプレイヤーひいては星の子も原罪を持ちうるかもしれない。
- 星の子ははじめ原罪を持たないが、Skyの世界を旅するうちに精霊の原罪によって堕落しており、それを天空に入る前に原罪エリアで清算しているのだという説。
- また、星の子が原罪を持つか否かに関わらず、プレイヤーは原罪エリアにおいて星の子を通じて自分自身の罪を贖っているのではないかとする説もある。
- 王子がプレイヤーと同じく現実世界から来た人間と考える場合、王子の人間としての原罪によって引き起こされた状況を同じく原罪を持つ星の子(=プレイヤー)が贖っているとする見方もある。
「Eye of Eden」について
暴風域/原罪の英名のEye of Edenというのは、造語のようである。
「Eden」はエデンの園のエデンと思われる。原罪がエデンの園そのものであるとする説や、「エデン」という語が楽園という意味でも使われること、先行版で「理想郷」という名前だった時期もあったことから、Sky王国全盛時代はここが楽園や理想郷のような場所だった、あるいは楽園や理想郷のような場所を目指して作られたとする説がある。
なお、元々エデンという語はヘブライ語で「歓喜」を意味する。また、「Eye」は中心部を意味することもある。ここから考えれば、Eye of Edenを「歓喜の中心」と訳すことも出来る。
あるいはSky王国は実際にはEdenという名前だった、あるいはEdenという別名があり、Eye of Edenはその中心部であることを示しているのではないかという説もある。この場合も上記と同じくSky王国が旧約聖書に出てくるエデンそのものだった、エデンにたとえられる場所だった、「歓喜」という名前の国だったなど様々な考え方ができる。
エデンの園は本来いわゆる「天の国」ではなく地上にあったとされている(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%9C%92 )。Skyの王国も天空より下にあり、天空と対比しての「Eden」なのではないかとする説がある。
また日本語では「原罪」と訳されていることから、エデンの園からの追放に関するエピソードなどとも関連するのではないかとする説もある。
「Eye of」が何を指すのかについては複数考えられている。
- 「Eye of a Storm」は「台風の目」という意味である。とはいえ日本語の「台風の目」が台風の中心の無風の場所を意味することが多いことに対し、「Eye of a Storm」は嵐の一番激しい場所という意味合いが強く、嵐だけではなく何か問題事の「渦中」という意味を表すこともある。暴風域/原罪は台風のような嵐の中心であるので、この用法で使われたのではないかという説がある。
- 「Eye of Heaven」は「太陽」「星」を意味する言い回しである(直訳すると天の目でありなぜ星や太陽になるのかの由来は不明である。地上を見下ろす太陽/星、というような意味合いなのだろうか?)。Eye of Edenはこれの対になる造語であり、(地上にある楽園から)天を見つめる「地の目」「地の星」を意味するのではないか、という説である。
- 「Eye of the Needle」という言葉が聖書にある。"For it is easier for a camel to go through the eye of a needle than for a rich man to enter into the kingdom of God." という一節があり、「富める者が神の王国に入るのは針の穴をラクダが通るより難しい」という意味である。Skyにおいては暴風域/原罪を通る難しさを表現している、あるいは、原罪を通る時は光の翼を全て失わなければならず、あるいはケープなど身につけているものも個性を失うため、それを惜しむような「富める」プレイヤーは原罪を通り天空へ行くことはできないという意味を持っているのかもしれない。
- 原罪のダイヤを指して「Eye」というのではないかという説もある(精霊の目もダイヤ型であることからの連想)。