リズムが弾ける季節←前の季節 次の季節→楽園の季節
英語名はSeason of Enchantment。
マークはU字型の中に四芒星が入っているもの。
ゲーム外情報
公式ニュースページ: https://www.thatskygame.com/ja/news/welcome-to-the-season-of-enchantment
公式ティザー: https://youtu.be/9gq3gstSaYs
公式トレーラー: https://youtu.be/Gys-Gfs8lNU
公式ツイート(https://x.com/thatskygameJP/status/1252129876615860224 )では「捨てられた地に難破した精霊たち」との記述がある。
オープニング
日本語
魔法の季節がやってきました!
かつて、とある精霊の一団が成功を夢見て船旅へ出で立ちました
(小舟のダイヤが点灯する)船に乗り込みましょう。彼らの後を辿り、新たな地を目指すのです…(動き出す小舟、遠くで光る雷)
英語
A group of Spirits started their voyage towards prosperity.
Take the boat and set sail. Follow their path, a new land awaits….
画像
倒壊した祠エリアに船がある様子が映し出される。
船の舳先付近のダイヤが光る。船が出港する。途中で雷が光り、船はその方角の雲の中に消えていく。
考察
「成功」とは何を指すのかについて、以下の説がある。
- 金銭的な成功である
「prosperity」はそもそも金銭的な成功というニュアンスを含む。魔法の季節の精霊たちは旅の商人、または商品輸送船の乗組員だったように見える。実際クエストを全てクリアすると方舟に魔法ショップが開業する。無事に商品を届けて商売を成功させることを夢見ていたのではないか。あるいは新たな商売を立ち上げて一山儲けようとしていたのではないか。 - 地元の発展を意味する
魔法の季節の精霊達は元々忘れられた方舟エリアにかつてあった集落の生まれであり、そこに書庫の最先端の魔法を持ち帰ることで地元の発展を夢見たのではないか。
忘れられた方舟
魔法の季節開催に伴い捨てられた地に新設されたエリア。季節開始の直前に倒壊した祠エリアに出現した船着場(同時にその近くに祠や槍も現れた)から空飛ぶ小舟に乗って行くことができる。
タイトル
日本語
忘れられた方舟
(クリア前)遠い昔日は、砂にうずもれたまま
(クリア後)魔法を追い風に、舟は再び帆走る
英語
Forgotten Ark
(クリア前)What was covered in the sand?
(クリア後)An Enchanted Pearl in the Golden Wasteland
忘れられた方舟エリアの考察(倒壊した祠エリアの船着場を含む)
方舟エリアへの出発点である倒壊した祠エリアの船着場
船の上で瞑想すると、船のへさき付近のダイヤに光が灯り船が動き出す。
1匹の暗黒竜が巡回する高い山の間の細い谷
(画像注: 画像は全てのクエストをクリアした後のもののため空気が青い。初めて訪れた際にはもっと全体に緑色である。)
方舟のある場所について
周りを雲海に囲まれた砂漠地帯である。砂漠は盆地のようになっていて、その中央に巨大な舟が埋もれている。周りにも何艘もの小舟と錨のような物が埋もれている。
船が到着してすぐは砂丘があってその向こうの様子は見えない。
方舟周辺について
方舟の前には島のある池がある。
船のへさき(仮)側に魔法の季節のマークが彫られている。
方舟のへさき(仮)側の内部には、ギザギザの物体がある。
方舟に描かれる壁画について
方舟の外側に描かれた壁画
どこから見始めるべきかがはっきりしないが、便宜上、エリア到着時に見える側を表側、反対側を裏側とし、また、船体のブロックの境目を基準にして、表側の左から順にぐるりと方舟の外周を回るように壁画の番号を振った(注: 全5ブロック。表側は1ブロック目がヒビが入っている部分で壁画が分かれていると思われるため、1-1、1-2のように番号を振っている)。
表1-1
表1-2
表2
表3
表4
表4と5
表5
裏6
裏7
裏8
裏9
裏10
裏全体
裏10と表1
方舟の内側にある壁画
表2のブロックの内側に描かれているもの
表3のブロックの内側に描かれているもの
表3と4のブロックの間の内側に描かれているもの
蟹のいる洞窟の壁画について
蟹のいる洞窟(仮称)の中に壁画がある。洞窟が迷路のようになっているため、これらの壁画はどの順番で見れば良いのかははっきりしないが、以下では掲載の便宜上、洞窟を反時計回りに一周する時に見られる順番で番号を振り載せている。
1
2
3
4
5
蟹のいる洞窟(仮称)の壁画の考察
水辺で暮らしていた蟹が、精霊たちが水辺から水を汲んだ事によって住処の水を失い、怒って精霊達を攻撃した、と解釈する説や、元々ここからは水が湧いていたが、(闇の到来によって?)水が湧かなくなってしまい、蟹も攻撃的になったと解釈する説がある。
また、この壁画は方舟が来る以前にここに住んでいた精霊達によって描かれたもので、蟹が攻撃的になったから精霊達が逃げ出し無人の集落になったのではないかという説がある。
畑(仮)周辺について
巨大な錨のようなものがある。
精霊
感情表現についての考察は魔法の季節が行われていた当時のものです。
魔法の案内人
考察
他の精霊と似た雰囲気の服装をしており、壁画にも大きな船に7人乗っているように見えることからこの精霊も方舟に同乗していたという説がある。しかし他の精霊の記憶には登場しないこと(また船が墜落する際の壁画で落ちているのが6人であること)から、1人だけ別の場所に落ちた、墜落の際に死んでしまった、助けを呼びに行ったが戻ってこられなかったなどの推測がされている。
うなずく壁画師
英語名は「Nodding Muralist」。解放すると「うなずく」の感情表現が手に入る。
灯りは赤色で、捨てられた地に属している。この精霊の感情表現は感情表現一覧の並びでは孤島に属している。
0.解放前。
解放ムービー
壁画師が頷く。
解放時についての考察
壁画を書き上げてその出来に満足したという頷きなのではないだろうか。
うなずく壁画師についての考察
名前や記憶からも、方舟の壁画を描いていたことが伺える(記憶に登場しないだけで協力者がいた可能性はある)。
描いている壁画は自分達が助からないとみて後から来る者に何が起きたかを伝えるために描いたという説と、近くを通る船へのSOSであるという説がある。エリアに入って手前側と内側の絵を描いている様子はないが、これも省略されただけで墜落した後に描かれたという説と(商船としての宣伝や装飾のため)船が出航する前から描かれていたのではないかという説もある。
本来は別の役目があるが、ここで壁画を描いたから「壁画師」という名前がついているのか、ここに来る前から壁画師という職業の精霊なのかは定かではない。
うなずく壁画師の感情表現について
孤島には固辞する航行者からもらえる拒否を表すと思われる感情表現がある。人間は生まれたばかりは複雑な感情がなく、相対するはっきりした感情しかないとも言われる。例えば指さす巡礼者と先導する流民の感情表現は「あっちに行け」と「こっちに来い」で対応している。しかし固辞する航行者の感情表現は対応する反対の意味の感情表現がなかった。これに対応する感情表現がうなずく壁画師の感情表現なのではないだろうか。拒否を表す感情表現が「ちがう」だとすれば、うなずく壁画師の感情表現は「そうだ」に相当する。
無頓着な錬金術師
英語名は「Indifferent Alchemist」。解放すると「肩をすくめる」の感情表現が手に入る。
灯りは青色で、峡谷に属している。
この精霊の感情表現は感情表現一覧の並びでは雨林に属している。
0.解放前。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
解放ムービー
考察
この感情表現は恐らく水を浄化しようとして上手くいかず、それに納得がいかないという意味で使われたと思われる。雨林はティーンエイジに相当するが、ティーンエイジは物事に納得がいかないことや何をやってもうまくいかないように感じることがある。そのため雨林に対応するのではないかと思われる。
あるいは「無頓着な」と名前に入っていることから、水を浄化しようとして上手くいかなかったものの、「まあいいか」となっている様子なのかもしれない。現在の水質的に「まあいいか」ではすまされない気がするが、その当時は水がそれほど汚染されてなかったか、他にあてがあったのかもしれない。
英語の感情表現名は「shrug」だが、これは「自分は関係ない」との意思表示を表すこともあるので、「魔法が不発だったのは自分のせいではない」と主張しているのかもしれない。
錬金術は卑金属を金に変えるものであるが、それと同じように淀んだ水をきれいな水にしようとしていたのかもしれない。
蟹歩きの名人
英語名は「Crab Walker」。灯りは水色で、孤島に属している。
解放すると「蟹歩き」の感情表現が手に入る。
0.解放前。
この精霊の記憶の解放はマーカーを取得する方式なので順番は決まっていない。
解放ムービー
この精霊の感情表現は感情表現一覧の並びでは峡谷に属している。
考察
峡谷では(リズムが弾ける季節のように)サーカスやショーが開かれていたようなので、見せて楽しむための感情表現ということだろうか。
風の灯りを使うと上昇気流が吹き、一部のオールも動き出すが、預言者の季節の壁画よりコロッセオも風の灯り(と同じと思われるもの)の力で浮いているように描写されることから、方舟を浮かせたかったのかもしれない。
こけおどしの農家
英語名はScarecrow Farmer。灯りは緑色で、草原に属している。
記憶を解放すると「ばあ!!」(英語では「Scare」)の感情表現が手に入る。
この精霊の感情表現は感情表現一覧の並びでは草原に属している。
0.解放前。
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5.
6.
解放ムービー
考察
何かを育てていたらしいことがうかがえる。食料にするための野菜であるという説や、もっと観念的に「光」を栽培していたという説がある。
居眠りする大工
英語名は「Snoozing Carpenter」。灯りは紫色で、書庫に属している。
記憶を解放すると「居眠り」の感情表現が手に入る。
この精霊の感情表現は感情表現一覧の並びでは書庫に属している。
0.解放前。
解放ムービー
考察
歳を取ると夜睡眠する時間が短くなる代わりに居眠りすることも多くなる。そのため書庫に属しているのだろうか。
けんかごっこ好きの植物採集者
英語名は「Playfighting herbalist」。
灯りは橙色で、雨林に属している。
0.解放前。
1.
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5.
6.
解放ムービー
考察
この精霊からもらえるのはフレンドとの感情表現なので属する領域が不明だが、他の感情表現と被らないのであれば捨てられた地に属することになる。
ごっことはいえけんかをするような感情表現なので、争いが起きたような形跡もあり負の感情表現が属しやすい捨てられた地に属しているのではないかと思われる。
途中で上を見て手を上げているのは、上を通過した何かに向けて助けを求めているのではないかという説がある。
キノコは何のために取っていたか不明であるが、食料にするという説と、別の用途があったのではないかという説がある。またこのキノコは形状的に光のキノコとは大きく異なり、この記憶の中でしか登場しない。
精霊全体に関する考察
左から順に、赤、紫、橙、(なし)、青、水色、緑の灯りのクエストをクリアした時のムービーに登場する。公式ツイート(日本語) 2020年4月7日のコンセプトアート参照。
感情表現一覧の並びが属する領域と、灯りが属する領域が違う精霊が多い。これについては、灯りはその精霊の願いや専門分野に関連していてその属する地域は灯りとは関係が深いが精霊本人とは関係がなく、感情表現の属する領域が故郷、またはその精霊の年齢や精神性を表しているのではないかという説がある。また、預言者の季節の壁画から、草原の大精霊は土の預言者に対応する光、雨林の大精霊は水の預言者に対応する光、峡谷の大精霊は風の預言者に対応する光、捨てられた地は火の預言者に対応する光を使っていたことが分かるが、魔法の季節でも、土に対応すると思われる灯りが草原に属する感情表現を持つ精霊に対応し、水に対応すると思われる灯りが雨林に属する感情表現を持つ精霊に対応し、風に対応すると思われる灯りが峡谷に属する感情表現を持つ精霊に対応し、火に対応すると思われる灯りが(フレンドの感情表現のため確実とは言えないが)捨てられた地に属する感情表現を持つ精霊に対応する。
クエスト
魔法の季節では、クエストをこなすごとにエリアが変化して行った。船の前の沼地中央の島にいる魔法の案内人に灯りを渡すごとにエリアが明るくなっていき、第二の青い魔法を渡すと緑色の空気が晴れ、第五の紫色の灯りを渡すと空気が青くなる。
なお、全ての灯りからソファミ♭の音が繰り返し流れている(取得して色が無くなると再度色が現れるまでは鳴らなくなる)。また、少なくとも一部の灯りについては取得した際にその灯りに関係する音が流れる。(全てかどうかは不明)
初めは上記の画像のように捨てられた地と同じ色の空気の荒野である。
第一の灯り: 赤
この精霊は赤色の灯りを切望しています。それは闇が支配する地で見つかるでしょう。
This Spirit longs for Red Light. They can be found where darkness prevails.
この灯りは捨てられた地の忘れられた方舟エリアの畑周辺と座礁船エリアに飛んでいる。
座礁船エリアでは船の先頭付近を出たり入ったりしている。
クエスト時のヒントムービー
この灯りを魔法の案内人精霊に渡すとうなずく壁画師精霊が現れ、赤い灯りを使う。
これによって方舟に壁画が現れる。
第二の灯り: 青
この精霊は青色の灯りを探し求めています。噂では、山の湖の清い水に関係があるのだとか
This Spirit seeks Blue Light. Rumors point toward the pure waters of a mountain lake.
この灯りは峡谷のスケートリンクエリアを周回するように氷に空いた穴から出たり入ったりして飛んでいる。
この灯りを取得した際は水の音がする。
この灯りを魔法の案内人精霊に渡すと無頓着な錬金術師精霊が現れ、青い灯りを使う。
青い灯りが魔法の案内人精霊のいる小島の周りの水に落ち、水が浄化される(その他の場所の水は浄化されない)。空気もきれいになるのか緑色だった空気が透明になる。
第三の灯り: 水色
この精霊は水色の灯りを強く求めています。それは始まりの風の中に取り残されているようです
This Spirit yearns for Cyan Light. It lingers among the early gusts of wind.
この灯りは孤島から草原に入る直前のエリアに飛んでいる。
この灯りを魔法の案内人精霊に渡すと蟹歩きの名人精霊が現れ、水色の灯りを使う。
水色の灯りは3つに分かれてのぼっていく。
方舟周辺に上昇気流が吹き始める。同時に方舟のオールが動き出す。
第四の灯り: 緑
この精霊は緑色の灯りを必要としています。寓話ではそれは空から地上への贈り物だったそうです
This Spirit needs Green Light. The fable is they are gifts to the earth from the sky.
この灯りは草原の鳥の塔エリアを飛んでいるマンタの尾の付け根についている。
時間が経つとこれがマンタから分離し地面に落ちてくる。
この灯りを取得した際は鳥の声がする。
この灯りを魔法の案内人精霊に渡すとこけおどしの農家精霊が現れ、緑色の灯りを使う。
緑色の灯りが魔法の案内人精霊の周辺を周り、通った場所に花が咲く。花が咲き始めた際に星の子が辺りを見回す動作をする。
第五の灯り: 紫
この精霊は紫色の灯りを待ち望んでいます。それには古の秘密が封じられていると言われています。
This Spirit prays for Purple Light. It is said they hoard ancient secrets.
この灯りは書庫の地下エリア入口右で、壁の裏に入ったり表に出たりして概ね四角形の軌道を描きながら反時計回りに飛んでいる。
この灯りを魔法の案内人精霊に渡すと居眠りする大工精霊が現れ、紫色の灯りを使う。
灯りが3つに分かれたあとそれぞれ方舟にテントを出現させる。
同時に忘れられた方舟エリアの空気が青くなり、エリア全体に横風が吹くようになる。
第六の灯り: 橙
この精霊は泣くほどに橙色の灯りを求めています。それは寒さの中にあって温もりを与えてくれるのです。
This Spirit cries for Orange Light. They offer warmth in times of cold.
この灯りは雨林の神殿前エリアのかなり高所を飛んでいる。
この灯りを魔法の案内人精霊に渡すとけんかごっこ好きの植物採集者が現れ、橙色の灯りを使う。
橙色の灯りは魔法の季節の他の精霊の近くを通りながら方舟を飛び回る。
灯りは方舟内部を通りながら2度白い光をはじけさせる。
灯りはその後天に昇っていく。
星の子は拍手をする。
魔法の案内人精霊の元にその他の精霊が集まり、頷きあった後その他の精霊のみ天に昇っていく。
この後方舟で巻物屋・魔術屋・薬屋が開店する。
考察
方舟内部を橙色の灯りが通る際魔術屋と巻物屋辺りで白い光が弾けていること、居眠りする大工のところでも光が弾けているように見えることから、光が弾けることは店の開店と関係があったものと思われる。
魔法の季節全体についての考察
方舟という言葉についての考察
方舟ということで、魔法の季節で描かれたストーリーをノアの方舟(あるいはその類型の各地の伝説)(後述の虹架ける日々と結びつけて考えることもできる。ノアの方舟やその類型の伝説では洪水後の虹の出現が描かれることもある)やコンセプトアートの中の方舟と結びつける説が見られる。
ただし、この方舟は書庫から峡谷に向けて出発した商船と思われ、また乗っていた精霊も全滅しているようなのでそもそも精霊視点での方舟のようには思われない。コンセプトアートの方舟は忘れられた方舟とは違いかなりの人数(その用途から見るに国民の大半?)が乗れそうな巨大さである。
壁画を見るに、最後に光の生物がいることから、魔法にされていたなどの光の生物が船内から逃げ出し、それが後の時代の光の生物の始祖となったということで方舟と名付けられたのではないだろうか。
灯り全般について
灯りの正体や性質については以下の説がある。
- 精霊の「実際には起こらなかった願望」を実現させている。
- 精霊の「記憶の断片」であり、実際に過去に見られた現象や存在を復元させている。
当時の灯りの色と模様の対応はこのツイートの画像で示されている(https://twitter.com/thatskygameJP/status/1247335526006321152 )。この画像にはもうひとつのバージョンがあり、それが下の画像である。
こちらの画像はイベント終了後にしばらくの期間現れていたものだが、中央の魔法の案内人が白い灯りを持つ様子はこの画像でしか見られておらず、ゲーム内では他に確認されていない。白い灯りには魔法の季節のマークがついている。
後のアップデートで青、水色、緑、橙の灯りのマークに変更があり、預言者の季節のマークと同じものに変更されている。
現在(変更後)の灯りのマークの一覧
灯りに結び付けられたマーク、また6という数から仏教の六大(地水火風空に識を加えたもの(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%A4%A7 ))やRPGによく登場する火水風土光闇の6属性ではないかという説がある。少なくとも青、水色、緑、橙については現在預言者の季節に使われたマークの対応から水、風、地、火であると推測できる。赤についてはヒント文と闇の到来を示す壁画の内容、砕ケル闇ノ季節で闇の破片が降って来る時も魔法の季節の赤い灯りと同じような光が落ちてくることから闇に対応するのではないかという説がある。また、紫はダイヤのマークに対応すること、書庫に現れること、使うと人工物が現れることから知恵に関する何かではないかという説がある。
またそれぞれの灯りの色と上の画像内で魔法の案内人が持っている白い灯りから、光の三原色に関連するのではないかという説がある。孤島はシアン、草原はグリーン、雨林はイエロー、峡谷はブルー、捨てられた地はレッド、書庫はマゼンタとすれば、光の三原色(加法混合の図参照:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E8%89%B2 )にあてはまる(注:ただしゲーム内では、雨林の灯りは橙色の灯りと呼ばれておりイエローとはされておらず、書庫の灯りも日本語英語両方で紫(purple)である)。光の三原色では、全ての色の光を混合すると白になる。
例えばこれを、虹と絡めて考えることができる(注:虹架ける日々が始まったのは魔法の季節の終わりごろからである)。虹は、太陽の光が空中の水滴(注:雲も水滴でできている)にぶつかり屈折することで分かれてできるもので、プリズムなどを使えば人工的に作ることも出来る。そのため王国でも同じようにして魔法を精製していたのではないかという説がある。そうであるとするならば魔法の季節では逆に各地の灯りを集めて白い完全な光にすることで天に帰ることが出来たのかもしれない。
虹と絡めるとするならもうひとつの説が浮上する。これらの色は全て虹に含まれている色である。白と虹が等価であるなら、彼らが作ろうとしていたのは白い光ではなく虹そのものだったのかもしれない。
あるいはオープニング文と絡めて考えることも出来る。もし彼らが目指していたのが金銭的な成功だとしたら、彼らが積んでいるのは恐らく目新しい商品だったと思われる。それこそが魔法だったのではないか。あるいは峡谷時代に既に魔法が普及していたのであれば、「新しい魔法」がその積荷になったのではないか。例えば虹架ける日々の際新登場したレインボーの魔法である。虹は、全ての色が共存して生まれるものであり、平和の象徴とも見ることが出来る。方舟が暴風域や捨てられた地などにおける精霊達の不和の影響で落ちたのであれば、虹の魔法は彼らの救済の締めくくりとして相応しいのではないだろうか。
魔法屋について
巻物屋はダイヤのアイコンで、書庫のランプのようなものが大量にある。つまり巻物とはこれらのことなのではないか。英語ではscrollと表記されるが、ラインナップを見るに回数限定の消費魔法アイテムなのではないかという説がある。
魔術屋は丸いアイコンで、魔法の季節のクエストで今まで集めた灯りが浮いている。これらが魔術ということだろうか。巻物屋に対して、こちらには時間限定の魔法がある。
薬屋には火にかけられた壺がある。火にくべられた魔女の鍋のように今まさにここで光あるいは火によって薬を製造しているのかもしれない。置かれているのは星の子自体に変化を加える魔法であるため「薬」という名前なのだろう。
魔法の季節のマークについて
- 舟に魔法としての光が乗っているマーク。方舟そのもの
- 大釜(cauldron)や壺の中に魔法としての光が入っているマーク、あるいは今まさに光を入れて魔法を作ろうとしているマーク
- イスラム圏の国旗によく使われるシンボルである「新月(三日月で象徴される)と星」を横倒しにした形。太陰暦を使うイスラム圏ではこれから満ちていく新月は暦の始まりや進歩を意味する。ちなみに実際の暦としては2020年のイスラムの新年は8月であり、魔法の季節があった時期はラマダーンに重なる。
- ハトホルなど一部のエジプトの神の頭の上にある太陽円盤と牛の角にも似ている。
- パンドラの箱(壺ともいわれている)に残っていた希望
- メガバード(前述の考察で登場する白い灯りや虹と同じように、メガバードも全ての光の集合体とされている)
魔法の季節で描かれたストーリーの考察
- 方舟の壁画では、雨林で光の探求者の季節の精霊が集めた光を書庫の精霊達が魔法に変え、それを積んで出航する船が描かれる。この船が方舟であれば、クリア後の方舟が商船であること、英語のprosperityは金銭的な成功を意味することから魔法を作った書庫から魔法の消費地(峡谷である可能性は高い)に向けて出航したと思われる。またオープニングで雷は闇の嵐の前触れとして描かれ、暴風域では雷が落ちていることから(雨林では雷鳴があるものの雷は落ちてはいない)方舟は闇の嵐、またはその前触れの雷によって落ちた可能性がある。それを裏付けるかのように魔法の季節オープニングでは方舟の方角に雷が落ちている(実際に忘れられた方舟エリアに到着した時には雷はないにも関わらず)服装が違うのは砂漠の気候に合わせテント用に積んでいた布を使い作り直したからだと思われる。また、けんかごっこ好きの植物採集者の記憶の解放途中で上を見て助けを呼んでいることから、上を航行する船があったと思われる。しかし精霊達がこの地にとどまったということは、この船は彼らを救助せず、そのまま通過したと思われる。
- 蟹の洞窟の壁画には雲が立ち込める以前の様子が描かれており、嵐によって墜落した方舟の船員が描いたものではないと思われる。そのため、ここには元々集落があったのではないか。また、魔法によって現れる綺麗な水や花畑は方舟の精霊が元々この集落に住んでいた頃の記憶の再現なのではないか。つまり、方舟の精霊達はこの集落の出身であり、地元に魔法を持ち帰ることを目指して出航し帰ってきたところ、そこは闇によって荒廃した無人の地となっており、その上嵐によって墜落してしまったのではないか。入口に1匹だけいる暗黒竜はもともとは集落の周りの土地一帯の主のような存在あるいはその集落で飼われていた生物だったのではないか。