概要
【モンスタータロット】の攻撃系アルカナ効果の1つ。
4枚まで入れることができる。消費MP6。射程10m。
敵1体の頭上から巨大な球体を落とし、無属性物理ダメージを与える。
使用者にかかっている「戦闘中にかけられる有利な状態変化」の数に応じてダメージボーナスが加わる。
他の攻撃系タロットと異なり、自分の攻撃力と相手の守備力を参照する物理攻撃だが、幻惑の影響は受けず、身かわしや各種ガードが発動することがあるのは共通する。
物理ダメージ部分、良い効果によるダメージボーナス部分共にランクが上がると強化される。
ダメージ計算
基礎ダメージはダメージ補正全般を適用する前の、後述の「物理倍率」に応じた物理ダメージ部分と「ボーナス倍率」に応じた良い効果によるボーナス部分を合計したもの。
最終ダメージはこれにタロットダメージ補正(【うらない】【棍スキル】のパッシブや【魅惑の水晶球】により最大+600%)やその他補正を加味した値となる。
タロットダメージ補正は他の【与ダメージ増加】系補正と合算だが、宝珠は独立した枠となる。
基礎ダメージ=通常攻撃ダメージ×物理倍率+良い効果の数×ボーナス倍率
最終ダメージ=基礎ダメージ×(1+タロットダメージ補正+その他与ダメージ補正)×(1+宝珠補正)
※「良い効果の数」は、効果段階があるバフでも段階問わず1種類で1個とみなし、【温泉】【食事効果】【香水】はカウントしない
ランクによる変化
- 基礎ダメージ
- 物理倍率
ランク 倍率 B以下 通常攻撃の1.1倍 A以上 通常攻撃の1.2倍 オーラ 通常攻撃の1.35倍 - ボーナス倍率
以前は攻撃力505以上、999以上で1ずつ増えたが、現在の詳細は不明。ランク 倍率 B以下 1つにつき25程度 A以上 1つにつき30程度 オーラ 1つにつき45程度
- 物理倍率
- ダメージ上限
ランク 通常 魅惑の水晶球 B以下 1999 1999 A以上 4999 5999 オーラ 6999 9999
詳細
基本倍率自体はAランク以上にしても通常攻撃の120~135%に留まるが、上記の通りタロットカテゴリに属するため与ダメージ枠の補正が凄まじい。
タロット威力のパッシブと宝珠を総取りかつ魅惑の水晶球中の場合、実質の倍率が874~983%、棍装備なら940~1058%となる。
つまり、ただ使用するだけで【休み】中への【オネロスハント】を越え、最高条件なら【フィニッシュブロー】すら僅かに超える超高倍率攻撃である。
半面、【剛獣鬼ガルドドン】や【悲愴のウィリーデ】などの守備力の高い相手にはダメージの減少が激しい。
物理ダメージ部分だけ見ても高性能だが、状態変化によるボーナスでさらにダメージが爆発的に増える。
状態変化を積み重ねることで、相手の守備力が高くとも大ダメージを出すことができるようになるのである。
なお、段階がある状態変化は2段階かかっていても1つとして考える。例えば「攻撃力が2段階アップしている状態」は1つと数える。
ちなみに【ファランクス】はかかる与ダメージ減少効果も有利な状態変化とカウントされるため、一手で二つ分のダメージボーナスが得られる。与ダメージ減少もタロットの威力アップと加算で誤差程度になるため差し引きプラスとなる。
会心時のダメージ計算が攻撃魔力依存のタロットとは異なり、「基礎ダメージ=自分の攻撃力」となる。
このとき、このカードが持つ通常攻撃の○倍という基本倍率や状態変化によるダメージボーナスは無視され、テンションの影響も受けない。
これによって会心ダメージが本来与えるダメージを下回る場合、会心ダメージは本来のダメージの1.2倍となる。
つまり会心時の処理においては通常攻撃や物理系特技と同じ扱いを受けるわけである。
しかし、あくまでタロットであるためか他の物理攻撃と違って属性武器や【フォース】で属性付与できず、「○○系にダメージ+△%」のベルト効果も受けない。
依存パラメータが異なる上にダメージ増加には補助効果も必要なことから、他の攻撃魔力依存タロットとの共存は難しい。
基本的に、このカードを使う場合は「補助タロット大量で攻撃タロットはほぼ戦車のみ」といった構築になるだろう。
占い師が他の職と組む場合は、主に補助役としての役割を求められることになるので、こうした「補助+戦車」デッキを使うと全体の動きがまとまりやすい。
【ダークキング】【海冥主メイヴ】など属性耐性のあるボスを相手にする場合は無属性である点も重要となる。
そうした運用では攻撃手段がこれ一本に依存しがちということもあり、何枚かはエンゼルor魔王に割り当てておき、攻めるタイミングで【エンゼルのみちびき】【魔王のいざない】から(できればオーラ付きで)打てるようにしておくのがおすすめ。
一方、占い師オンリーのパーティで戦う場合は、【審判のタロット】連打のゾンビ戦法が中心でバフを維持しづらいことと、【隠者のタロット】【塔のタロット】の属性耐性ダウン効果を複数人で共有できることから戦車デッキよりも攻撃魔力依存タロット中心のデッキの方が適する。
変遷
Ver.3.3後期
実装。当初のダメージ計算は以下の通り。
| ランク | 攻撃力 | 基礎ダメージ |
| B以下 | 504以下 | 通常攻撃の1倍+良い効果の個数×9~11 |
| 505~998 | 通常攻撃の1倍+良い効果の個数×10~12 | |
| 999以上 | 通常攻撃の1倍+良い効果の個数×11~13 | |
| A以上 | 504以下 | 通常攻撃の1.1倍+良い効果の個数×11~13 |
| 505~998 | 通常攻撃の1.1倍+良い効果の個数×12~14 | |
| 999以上 | 通常攻撃の1.1倍+良い効果の個数×13~15 | |
| オーラ | 504以下 | 通常攻撃の1.25倍+良い効果の個数×17~19 |
| 505~998 | 通常攻撃の1.25倍+良い効果の個数×18~20 | |
| 999以上 | 通常攻撃の1.25倍+良い効果の個数×19~21 |
※ダメージボーナス値は【ドラゴンクエストX いにしえの竜の伝承 オンライン 公式ガイドブック 闇の領界+職業の極意編】P161より
技のカテゴリとしては物理ダメージかつタロットダメージに属するため、当時は【災禍の陣】と併用すると「守備力が0になる効果」と「呪文・タロットで受けるダメージが1.5倍になる効果」の両方が適用され、どんな敵にも問答無用でキャップに引っかかるほどのダメージが出せた。
さらに占い師自身も災禍の陣が使用可能なため、チャンスチャージに合わせてエンゼル・魔王でオーラ戦車をサーチして手軽に4999ダメージという自己完結コンボが可能であり、万能職や中衛補助職としては破格の火力を有していた。
Ver.4.1
災禍の陣の修正により間接的に弱体化。守備力が高い敵に対しては4999ダメージはほぼ狙えなくなった。
Ver.7.3
デッキに入れられる枚数が2枚→4枚に。
また、攻撃タロット共通の上方修正として基礎ダメージが上がった。
以前と比べて特技倍率が1割弱上がり、良い効果によるダメージボーナスも上がった。
その他、非オーラのダメージ上限上昇時の上限が4999から5999になり、(こちらは意味が薄いが)オーラ時の上限も6999になった。
さらに間接的な強化として魅惑の水晶球のCT撤廃の恩恵も受けた。
かつては、占い師の中では頭抜けたダメージを出せる攻撃手段ではあったが、フルスペックを発揮するには手札のこのカードとある程度のバフ数を同時に揃えるだけでなく、オーラと魅惑の水晶球のCTが回るのに合わせて攻める必要があった。
コンボカードのため多少は仕方ないにしても、ここまで入念な下準備とタイミング調整が必要なのは流石に厳しく、入れられる枚数の少なさもあって他職の攻撃手段のインフレに完全に置いていかれた形だった。
しかし、今回の修正で魅惑の水晶球は常時維持できるようになり、非オーラで水晶球だけでも上限5999とこのカードの単発火力のポテンシャルを活かせるだけのダメージ上限を獲得。
魅惑の水晶球+バイキルト+αのバフさえあればとりあえず素引きしたのを打つ、という使い方でもそれなりに火力が出せるようになり、扱いやすくなった。
また、専用の宝珠「戦車のタロットの極意」が追加。
Lv1につき+2%、最大で+12%威力を強化できる上、他のタロット強化の宝珠と同じくタロットのダメージアップなどと乗算になる。
基礎倍率の強化と合わせて1.2倍強になるのでぜひつけたおきたいところ。
【ダークトロル】が落とすが、簡単に会える代わりに一体ずつしか戦えず、香水を使ってもドロップ率が低い。
それでいて光が出ても、果てなき【闇のヴェール】との2択になるので、そちらが連続する可能性もある。すぐに落ちても達人に会わず=【エテーネの村】に戻らず、何個かドロップしてから確認しに行こう。