【メディルの使い】

Last-modified: 2024-08-23 (金) 21:06:50

DQ7

DQ7に登場する【ボス級モンスター】【きとうし】と同配色。
英語版での名前はPS版ではZoeMage、3DS版ではEnvoy。
 
過去【マーディラス】に登場し、力を欲する【ゼッペル】に究極魔法【マナスティス】をもたらし、破壊神を降臨させてマーディラスを滅ぼそうと画策した。
いわばマーディラス編での究極魔法を巡る事件における黒幕である。
さらに【ミクワ】【ゲマ】のごとく【メラゾーマ】をぶちかまそうとする外道でもあり、ミクワを庇った【ディノ】は大怪我をした。
攻撃方法は見た目通りの魔法使いで1~2回行動。
使用する呪文は【バギクロス】【メラミ】【ラリホーマ】【マホトーン】【マホカンタ】と多芸。
バギクロスは最大で95ダメージも受けるため、この段階ではかなりの脅威(自由選択の3地域のうち最初に訪れていればなおさら)であり、ラリホーマやマホトーンによって思うように動けなくなることもしばしば。
ラリホーマやマホトーンを主体にバギクロスばかり使用されると勝利は厳しくなるが、こいつには「呪文しか使用しない」という大きな穴があり、
自慢の呪文はメルビンに【におうだち】をさせたうえで他の誰かに【さざなみの剣】を定期的に使わせれば完封できてしまう(後述の3DS版ではこの戦術は通用しない)。
しかもメディルの使い自身のバギ系耐性が低めなため、バギクロスを4人分反射できると素敵なダメージを返すことが可能。
HPは1390と同時期のボス敵としては平均的な数値ではあるものの、反射ダメージが積み重なるので強力な技を覚えていればあっという間に倒せる。
対処法を知っていれば【バリクナジャ】以上に簡単に勝てるボスという点では、結構貴重な人材。
 
ただし、戦闘は突然のイベントから発生するため、初見ではパーティーの体勢が整っていない状態で戦わされることも多い。
また、前述の対処法を知っていれば大したことはないが、そうでなければラリホーマで眠らされたりマホトーンで回復手段を封じられたりしたうえで、怒濤の攻撃呪文ラッシュを喰らってなすすべもなく全滅ということもありえるため、真っ向からやり合えば強いほうのボスではある。特にマホトーンを使ってくるボスは、同時期に登場する【ヘルバオム】と共に今作初となり、過去作でも【バズズ】【ピサロナイト】くらい。そのため「回復呪文があるから安心」と思ったプレイヤーにとってはかなりの初見殺しとなるだろう。
 
また、メラ系に対して強い耐性をもっており、【火攻め】が効きにくいレアな固定敵である。
マホカンタを使われても炎のツメでメラミを撃つことができるが、他の固定敵を火だるまにしてきたイメージで臨むとダメージが通りにくいため手こずる可能性がある。
攻撃力を高めて物理攻撃中心に攻めたい。
 
なお、行動パターンの都合上、【あやしいきり】を使えば1発20入るか入らないかの打撃を繰り返すだけのザコと化す。さすがにそこまでするのは趣味の領域に過ぎないが…。
 
なお、イベントではメラゾーマを唱えるのに、戦闘で使わない理由は不明。
その後に登場するゼッペルがメラゾーマを唱えるので、彼のインパクトのために必殺技を譲ったのだろうか?
あるいはディノが耐えられたあたり彼も魔法を練習中の身であり、メラゾーマとして撃ったつもりだがメラミが限界でそれが発動したのかもしれない。
 
一応中ボスなのだが、PS版では戦闘シーンが通常曲なのが悲しい…。
 
ちなみに、こいつはどうやらメディルの使いを騙った魔王の手先らしい。
メディルなる人物は本作中に一切登場せず、「メディルの使い」という名称そのものは、マーディラス国王から魔法の研究と探索を行う密命を帯びたエージェントを指すようだ。
本編には事件解決後に本物のメディルの使いが登場するが、こっちはただの老人で究極魔法など見つからなかったとぼやいている。マナスティス自体が人間が手に入れられるものではなかったようだ。
なお主人公も最初に城へ入るために「メディルの使い」を騙っているため、1人しかいないはずの「メディルの使い」が3人も現れてしまったことになる。警備としてはあまりにもいい加減、しかもそれが原因で国が滅びかけている。
 
また、メディルというのはデミーラのアナグラムになっている(medir→demir)
このあたりが後述の漫画版で抜擢された理由であろうか。

リメイク版

上記のにおうだちとさざなみの剣のコンボが効かなくなり、間接的ながら強化された。
HPは変わっていないようなので、PS版にてガチで戦ったプレイヤーならあまり苦労しないだろう。
しかし、初見のプレイヤーならラリホーマで回復役を潰され、バギクロスで壊滅なんてこともある。
ラリホーマは大変危険だが、さざなみの剣を使う対象を選べるようになったため、複数人をマホカンタ状態にすれば安全度は増す。
ラッキーパネルやスライム道場など仕様の変更・追加が行われたリメイク版ではローズバトラーに転職して怪しい霧を覚えることもさほど難しくない。
戦闘曲も満を持してボス戦のものが使われるようになった。

小説版

魔王の腹心に抜擢された【ボトク】に役割を奪われ、あえなくリストラ。
とはいえ漫画版同様に魔王の腹心がゼッペルを唆していることは変わりないので、なんだかんだ言っても、このポジションはやっぱり重要人物が相応しいのだろうか。

漫画版

漫画版では何故かオルゴ・デミーラの腹心的ポジションに大抜擢。だが、メディルの使いを騙っているのは変わらず。
オルゴ・デミーラの部下の中でも最強の魔法の使い手となっており、現在は魔王が動けないため、各地の封印を守るボス達の総指揮を任されている。
また、神との決戦でも乱入して、【アヴェルコヴェルリヴァース】なる謎の呪文を唱えて決戦を有耶無耶にしていた。
 
最初は【デス・アミーゴ】が自分の封印を解いた人物として名前を挙げており、デス・アミーゴに動物と人間を入れ替えるあべこべの呪文を教えている。
そして、【フォロッド編】では直接アルス達の目の前に現れている。
【ロイド】に4人目のエリーを作らせていたが、その裏では【デスマシーン】を作成して4人目のエリーをデスマシーンの起動装置に作り替えていた。
 
なお、彼自身はアルスや【グレン】などの精霊の紋章を継ぐ人間を警戒している。
また、キーファがブルク王に転生中、ムーンブルクの王女を犬にしたモンスターのリーダー格もまじゅつし系であり、設定ラフ集ではメディルの使いの若かりし頃の姿かもと書かれていた。