・【バギ系】呪文
概要 
DQ3以降の本編及びDQMシリーズなどに登場する【バギ系】呪文。
DQ3の【取扱説明書】によれば
バギの最も強力な呪文です。
真空によってできた鋭い刃物は、左右、前後から襲い掛かり、敵に絶大なダメージを与えます。
とのこと。
敵1グループにダメージを与えるが、【バギ】、【バギマ】と同様にダメージの幅が広く、ダメージが今一つ安定しないものの、燃費の良さが最大の武器。ただし、燃費については作品によってはあまり良くない場合もある。
DQ5以降、強い耐性を持つ敵が大幅に増えたため、呪文自体の性能よりも、相手に耐性持ちが多いかどうかが使い勝手を左右している状態である。
ちなみに、バギクロスの「クロス」は元は「十字(cross)」の意味で付けられている。
FC版DQ3・DQ4の頃は、まだバギとバギマは「渦巻・竜巻」ではなく単純に「真空の刃」という設定で、それを術者が十字を切ることによって竜巻状にして、より威力を高めたものがこのバギクロスという設定となっている。
初出が神に仕える僧侶の呪文であるということが反映されているネーミングだが、この頃の上位呪文の名称にこうした明確な意味が込められているのは珍しい。
もっとも、【十字架】の扱いに大々的な変更が見られる最近の作品では、上記のような初期設定が表に出されることはなく、バギやバギマも最初から竜巻という設定となっている。
漫画及びアニメ作品「赤胴鈴之助」の主人公、金野鈴之助の必殺技は竜巻を操る「真空斬り」であるが、終盤ではそれの改良技である「十文字斬り」(アニメでは「十文字真空斬り」)
を使う。元ネタの一つかも知れない。
なお、DQ11でアーウィンが出てくるまで物語当代の勇者の一世代前で戦闘参加するキャラは必ず使えるという妙な法則がある。
(DQ3→オルテガ DQ5→主人公 DQ10→勇者アルヴァン)
勇者固有の攻撃魔法と言えば【デイン系】だが、勇者との兼ね合い等を考えてデイン系を避けた場合、聖職者=神聖というイメージのあるバギ系最強呪文にお役が回ってくるのだろう。
ついでに言うと勇者の専用装備である【おうじゃのけん】の道具使用効果もこれなので、案外勇者との関わりが深い。
なお、DQMJでは更なる上位呪文として【バギムーチョ】が登場。
本編シリーズにもDQ9から採用され、バギクロスはそれに次ぐ地位となっている。
DQ3 
初登場のDQ3では【僧侶】最強の攻撃呪文。僧侶と【賢者】がLv36以降、【かしこさ】に関係なく1/2の確率で覚える。
消費MP9で、敵1グループに60~120のダメージを与える。
この頃から既に省エネの片鱗を見せており(他の上級呪文の消費MPは軒並み12)効き易い敵も多く、性能を考えると決して悪くない。
だが、僧侶は回復役としてMPを温存したい上、物理攻撃もそこそここなせるため、攻撃呪文にMPを使うことを遠慮しがちで、あまり乱発はできない。
せっかくの低燃費もありがたく感じたプレイヤーは少ないだろう。
直接的に習得するわけではないが、【おうじゃのけん】を使用することでバギクロスを使える。
ダメージにムラはあるがMP消費なしで使えるため、集団戦闘ではガンガン使っていける。
敵では唯一【マントゴーア】が使ってくる。
敵が使用した際に受けるダメージは30~61と【マヒャド】に比べると若干弱いため、こちらを使ってくれると多少楽。
モンスターが追加されたリメイク版でも新たな使い手は現れず、敵側のバギクロスは引き続きマントゴーア専用の行動となっている。
僧侶以外に、主人公の父【オルテガ】もイベント戦で使用する。しかしながらオルテガは普通の打撃でもこれと同等のダメージを与えているので実際のところMPの無駄でしかない。
小説版 
僧侶にとっての最高位の呪文という設定。
僧侶のモハレが【チコ】や【ゾーマ】に使用した。
CDシアター 
賢者となったライドが、【魔の島】にて魔物の大群に使用した。
詠唱は「喰らえ、真空!」…下位のバギマに比べると非常にシンプル。
なお、バギクロスの発音が非常に聞きにくく、注意深く聞かないとバギクロスとは中々聞こえない。
DQ4 
【ミネア】が習得する中では最強の攻撃呪文。
他の多くの攻撃呪文と同じく前作より習得Lvが下がり、Lv32で習得できる。
ミネアのレベルアップのスピードが前作の【賢者】なみに遅いことを加味しても、習得までに必要経験値は前作より下がっている。とは言え、普通に進めていれば習得は終盤になるだろう。
公式ガイドブックにはダメージが「最低60以上、時には130ポイントにもなる」と記載されているが、実際のダメージ範囲は60~120で、前作の据え置きである。
消費MPが8に減少しており、【しあわせのぼうし】を装備させておくと使い易い。
何より耐性持ちが少なく、バギ系しか効かない敵もいるため、総合力では他の上位呪文にも引けは取らない。
マーニャがいると素早い姉の範囲攻撃呪文に後続する形でこれを使って連携するパターンがよく見られる。
上述の通り、基本的には終盤の習得だが、本作では【へんげのつえ】を取りに行くだけで数レベル上がる【王家の墓】という稼ぎ場があり、【メタル系スライム】も聖水で狩り易いため、そこに連れてさえ行けば早く習得できる。
今作以降、DQ8まで消費MPは8で統一されることになる。
敵では【レッドサイクロン】、【レッドドラゴン】、【ビッグスロース】、【エビルプリースト】が使用する。
敵が使用した場合に受けるダメージは30~62とまずまずだが、雑魚はいずれも複数で出現する敵なので連発されるとさすがに痛い。
また、本作からは装備の呪文耐性が各属性ごとに設定されるように変更されており、【みずのはごろも】や【まじんのよろい】はバギ耐性が無く直に喰らうことになるので注意が必要。
リメイク版 
ミネアの成長速度が上がっているため、習得も早まっている。
また、【めいれいさせろ】の導入によって【フバーハ】が自由に使えるようになったこと、HPの上昇によりミネアを起用しやすくなったことが大きく、それに伴いバギクロスの出番も増加することになった。
5章終盤では仲間との呪文連携で敵を速攻殲滅する際に、一端を担うことになる。
ただし、【謎のダンジョン】ではDQ7の敵が流用されているため、そこでの活躍はあまり望めない。
とはいえ、無耐性の【じごくの番犬】・【にじくじゃく】などには有効で、弱耐性持ちだが【ギガデイン】&【ベギラゴン】では仕留め切れない【デーモンレスラー】・【ランガー】などには使えるだろう。
敵側では追加された【ギガントドラゴン】も使用する。
ちなみに、ギガントドラゴンは同じ属性の【じひびき】も使うがそちらの方がダメージが大きい上にMPも消費しない。
CDシアター 
ミネアがエスターク戦とデスピサロ戦で使用。
エスターク戦において「切り裂け真空!」と他のバギ系と同様の詠唱を唱える。
デスピサロ戦では第三形態(両腕なし、頭部のみの状態)で使用。詠唱はカットされた。
DQ5 
【主人公】の最強の攻撃呪文として大抜擢。
本作のバギ系は真空刃の渦巻なのだが、ここまでくると竜巻に近いとのこと。
消費MPは8のまま、ダメージが80~180(130±50)と大幅に強化され、以降DQ7までこの威力となる。
一方で敵側が唱えたときのダメージは前作と同等の30~62(46±16)。
習得時期がかなり遅く、終盤近くになってしまうのが難点。
とは言え、仲間モンスター勧誘を全く頑張らないスタイルでもない限りは、【ボブルの塔】を攻略するころには習得できているだろう。
また、【ブオーン】戦や【迷いの森】などに【男の子】と【女の子】を戦力投入しようとしてレベルを上げていれば、ついでにレベルが上がっていつのまにか覚えている。
地上で習得できれば、主人公の集団攻撃手段として非常に有効。
というのも、この時期は主人公が装備できる【複数攻撃武器】はとっくに力不足になった【やいばのブーメラン】や【チェーンクロス】であり、普通は単体攻撃武器を装備しているので、複数にまとめてダメージを与えたければバギクロスの出番になる。
豊富なMPも手伝って、積極的に使っていける。
一方、魔界まで行くとバギ耐性持ちが多くなり、使えなくなってくる。
さらにクリア後には【たたかいのドラム】が猛威を振るうので、呪文攻撃自体が影を潜める。
早解きのこだわりでもない限りはできるだけ早めに習得して活躍させたいところ。
何よりDQ5は初の呪文エフェクト登場作品でこれがまた素晴らしく、主人公、男の子、女の子でバギクロス、ギガデイン、イオナズンをまとめてぶっ放したときの爽快感はたまらないものがある。
【おどるほうせき】、または【ネーレウス】を使う場合は貴重な攻撃手段となる。
特に踊る宝石は習得時期が非常に早く、かしこさの問題さえ克服できれば大活躍させられる。
SFC版なら【やまびこのぼうし】を添えて火力を補助することで、終盤までそれなりに通用する。
敵サイドの使用モンスターも多い。あのにっくきゲマの手下の一人、【ジャミ】が使うのが初見。
受けるダメージはDQ4と同じであり、適正レベルならそれほど大きなダメージにはならない。
その後は【アンクルホーン】、【ゴールデンゴーレム】、【ライオネック】、【ワイトキング】が使ってくる。
CDシアター 
主人公リュカと【ジャミ】が夫々使う。
ジャミは【デモンズタワー】でのリュカ達との戦いで使い、リュカ達を苦しめた。
後にリュカも最終決戦で他の家族の最上級呪文との同時攻撃で唱えるが、全く通用しなかった。
DQ6 
本作ではバギクロスの不遇が際立つ。
【パラディン】の★4で習得。エフェクトは真空の刃としての鋭さを強調する形になった。
しかし、直前のパラディン★2で【しんくうは】を習得してしまう。
しんくうはは全体攻撃の上にMPを消費しないため、威力では勝るとはいえこちらを使う気にはなり辛い。
そもそも威力で勝るといってもダメージのブレがかなり激しいため、下手をしたらしんくうはに威力負けを起こす可能性もあり、使う気になり辛い以前に実際に使い辛いバギ系攻撃である。
対するしんくうはは、より広範囲でノーコストでダメージも安定。そして呪文ではないためマホカンタで跳ね返されない。一応確率で敵に躱されるデメリットもあるが、だからといって【イーブルフライ】のようにやたら回避率が高い相手でもなければバギクロスを優先したくなるほどではない。
真空波はエフェクトがやたらと長いという欠点があるが、悲しいことにバギクロスも同様に長いのでその意味でも使われることはない。
せめて真空波と覚えるタイミングが逆なら多少は出番もあっただろう…。
DS版のCMではハッサンがこれを唱えている場面があったが、実際にはハッサンの少ないMPを消費してまで使うような呪文ではない。
そしてパラディンは物理攻撃も強く、同じグループ攻撃でかつノーコストの【まわしげり】もある。
敵側では【ランプのまおう】と【ヘルクラウド】が使用する。
本作では敵側が使用する各属性の最上位呪文のダメージが上昇しており、バギクロスも40~95と大幅に強化されている。
また、本作では他の属性に比べバギ耐性を持っている防具が少なく直撃をもらいやすい。
そのため、前作までに比べると危険な攻撃になっている。
マンガ版 
物語終盤でチャモロが習得。ヘルクラウド戦においてメラゾーマを束ねた主砲を逸らすべく使用するも容易く弾かれた。
後にデスタムーア戦でも唱えられたものの、使用シーンがカットされた上に効果も然程無かったようだ。
一応本作におけるチャモロの最強技であるが、敵が敵だけに下位呪文ほど華々しい活躍は出来なかった。
DQ7 
習得はパラディン★4と変わらず、★2でしんくう波を覚えてしまうのも一緒。
更に本作ではバギ系が効き難い敵が大幅に増えたせいで更に使われない。
モンスター職の【ゲリュオン】★8でも覚えられるが、ゲリュオン職自体があまりパッとしないので無理に覚える必要も無いだろう。
敵側が使用した際のダメージはDQ6と同じであり、耐性防具の傾向もDQ6とほぼ同じなので相変わらず敵に使われると痛い呪文である。
特に【メディルの使い】や【やみのまじん】は戦う時期にしてはかなり強力な攻撃となので注意が必要となる。
なお、メディルの使いは自身のバギ耐性が低いため、【マホカンタ】(【さざなみの剣】でも可)+【におうだち】で4人分反射すると爽快なダメージを返す事が出来る。
リメイク版 
職業による習得システムが変更になったためPS版で覚えた職業の他に、【賢者】★6、【海賊】★5、【天地雷鳴士】★2、【勇者】★5で覚えるようになった。
とはいえ、海賊はパラディン同様にコレを覚える前にしんくう波を覚え、天地雷鳴士はイオナズン、勇者はギガデインを同じ職業レベルで使えてしまう。
賢者のみ辛うじて必殺の魔法として機能するが、効き難い敵の多さは相変わらずなのでやっぱり使えない。
すぐにイオナズンも覚えるし。
DQ8 
ククールがLv32で覚える。
他の呪文と同様【かしこさ】により威力が変動するようになった。
覚えた頃は64~144ダメージだが、賢さが上昇すると120~200ポイントに強化される。
回復役であることを考えると乱発はできないが、ザコ戦で開幕にバギクロスを1~2発放つだけでも結構有効。ククールは武器による攻撃では基本的に単体しか攻撃できず、そこそこ低燃費で撃ててダメージも大きいバギクロスは重宝する。
弓スキルを育てていれば、消費したMPは手が空いた時に精霊の矢で補給できる。
杖スキルのMP自動回復なら乱発が可能なため、久し振りに活躍が見込める貴重な作品。
敵側が使用した際のダメージは32~76で、【闇の司祭】、【ワイトキング】と【ククール像】も使ってくる。
3DS版 
ダメージが最初は72~152、最終的には144~224と強化された。
さらにこれを使えるスカウトモンスターが登場。しかも4体も一気に増えた。
【ヴェーダ】、【ニコライ】、【ホーくん】、【トキ】が使用することができる。
スカウトモンスターの使う攻撃呪文の威力が主人公たちの最大威力を参照するようになったため、非常に強力。
ちなみにこの呪文を使えるメンバーのみでチームを組むと【地獄の竜巻】を使用できる。
DQ9 
こうげき魔力 | 200 | 300 | 400 | 500 | 600 | 999 |
---|---|---|---|---|---|---|
ダメージ(100%) | 80~180 | 89~189 | 99~199 | 108~208 | 118~218 | 155~255 |
【旅芸人】がLv36、【スーパースター】がLv45で覚える。
今までは燃費の良い呪文として知られてきたが、DQ9では消費MPが26と3倍強になってしまい、使い勝手が大幅に悪くなってしまった。
威力は80~180程度とDQ5に準じているが、【こうげき魔力】で威力がアップする。
【魔法使い】の【マヒャド】より習得時期が早く基本威力も高いので、一時的に魔法使いを喰えるほどの強さを持つ。
ただし使い手の旅芸人もスーパースターもMPはせいぜい平均程度であり、連発できるほどではない。
最高威力では上級呪文では最も高いものの、成長率は最も悪く、最高でも75ポイントしか上がらない。
同じ範囲系で基本値から最高値の威力の差を比較すると、マヒャドは124、イオナズンは88ポイントとなっている。
最高威力と最低威力を平均すると最終的には最も低く、更にグループ攻撃なため他の範囲系の上級呪文と比べても明らかに不利。
使い手自身の攻撃魔力の低さも考えるとマヒャドやイオナズンと比較しても数段階劣ると思って良い。
上級呪文は燃費の良さでクリア後の高レベルの【宝の地図】でも活躍出来るのだが、この呪文だけは実用に耐えられるレベルではない。
それでもバギ系の中ではまだ恵まれてる方であることが、今作のバギ系不遇を物語っている。
敵側が使用した際のダメージは30~129と特にバラつきが大きい。最大値ではイオナズンどころかメラゾーマすら上回っている。
【ゴールドタヌ】、【堕天使エルギオス】の第一形態、【邪眼皇帝アウルート】、Lv1~15の【デスタムーア】が使用。アウルートの使うものは必ず暴走する。
DQ10オフライン 
習得条件は【旅芸人】Lv51、【スーパースター】Lv50、【フウラ】Lv46、【ラグアス】Lv45。
消費MPは10。
敵1グループに【こうげき魔力】依存の【風属性】ダメージ。ダメージ量は(72~245)±15。
バギムーチョが一般呪文なので下位のこちらはヒャダルコなどの中級呪文よりはは上といった程度に抑えられているが、習得は他の上位呪文と同時期なのであまり使う機会はないだろう。
敵モンスターでは【ゲリュオン】、【ウイングタイガー】、【ナイトキャット】、【ワイトキング】、【デスプリースト】、【ギガントドラゴン】、【レッドバロン】、【踊り神ボニータ】が使用する。
Ver.2 
【ソードフライヤー】、【サイコマスター】、【モッツァレーラ】が使用する。
DQ10オンライン 
旅芸人がLv51、スーパースターがLv50、海賊がLv65、仲間モンスターが「バギの心得」SP32で覚える。
ダメージは57~87。こうげき魔力79から威力が上がり始め、980程で頭打ち(ダメージは211~241)になる。
当初は消費MPが26と高いくせにダメージが低いためバギワロスと揶揄された。Ver.2では消費MPが半減(Ver.2.1以降は12)している。
詳しくはこちらを参照。
DQ11 
【セーニャ】が異変後の再加入時に習得しており、【魔竜ネドラ】に窮地に立たされた仲間を助けるイベントに使った。
なお、【シルビア】が習得できるのはバギマまでで、この呪文とバギムーチョは習得できない。
消費MPは20、攻撃範囲は敵1グループ、風属性、ダメージは188±64(124~252)。
習得できるのが素のこうげき魔力が0のセーニャのみということもあって、こうげき魔力1から威力が上がり始め、250で頭打ちになる。ダメージは226±64(162~290)。
丁度使用時期が「目覚めしセーニャ」と被るため、こうげき魔力による威力の引き上げが容易であり、この時期ならば他の呪文と遜色ない活躍が期待できるだろう。
ちなみに同時期に習得するマヒャドやベギラゴンと比較した場合、最初に上限に達するのがこの呪文である。攻撃魔力のハードルが低いので当たり前のことではあるが…。
ただし威力の成長度合いは絶望的に悪く、攻撃魔力0の時と成長限界に達した時の差は、たったの38ダメージしかない。
成長限界に達した時のダメージ期待値は、ベギラゴンと同程度。それ以外の同級の攻撃呪文とは結構な威力の差が付けられてしまっており、初期威力の高さに対して実は真の威力は大したことないということに…。
加えて燃費が悪く、全体攻撃で威力も上の【マヒャド】と同じ値のMPを消費する。
過ぎ去りし時を求めた後は、本来のセーニャはこうげき魔力が0であるために弱体化してしまう。といっても上述の通り上昇値が大したことないので影響は小さい。
まぁ、素の威力にせよ強化された威力にせよ、時期的にはやはり火力不足なので活躍する機会は少ないだろう。
せめて消費MPがもっと少なく気軽に使えれば…
イベントで厚遇されたのに活躍期間は短く、実戦での扱いは残念であった。
期間は短いながらも活躍の場は一応あるので前作のバギワロス状態より多少マシだが、DQ10とは違ってアップデートによる改善は望めないので評価が改善する兆しも無い。
過ぎ去りし時を求めた後で、【おうじゃのけん】を持たせて道具使用することで勇者…だけではなく誰でもバギクロスが使えるようになる。
が、DQ3の時代から大分ダメージインフレが進んだDQ11の最終盤な上、【オリハルコン】とその加工賃を集めなければならない。
大半の特技でもMPを消費するようになったので、ノーコストで使えるものとしては最強クラスなのは嬉しいのだが……やはりこちらも火力不足。入手できる頃にはプレイヤーの戦力から考えて物足りないものになってしまうだろう。
敵では【ライオネック】や【ハッスルじじい・邪】が使用。
敵が使っても基礎ダメージ100を超え、しかもハッスルじじいの場合は暴走もあるので、終盤といえど侮れない威力である。
DQM・DQM2 
GB版DQM1ではLv27、DQM2及びPS版DQM1ではLv21になるとバギマがこれに進化する。
敵全体に80~180のダメージを与える。消費MPは8。
【メラゾーマ】、【ベギラゴン】、【マヒャド】、【イオナズン】と共に習得していると【マダンテ】を【思いつく】。
PS版1では習得レベルまで育成することに無理がないこと、そこそこ通りが良い全体攻撃であることから、【ロックちょう】に覚えさせるチャートもある。【星降りの大会】では地味に【マヌーサ】ケア手段になる。
DQMCH 
Lv26になるとバギマから進化する。
敵1グループに80~180のバギ系ダメージを与える。消費MPはやはり8。
DQMJ~イルルカ 
○○&バギ2及び3、【ドルマゲス】、【せいなるふぶきSP】などのスキルで習得できる。
消費MPはDQMJ2Pまでが12、テリワン3Dとイルルカでは22。
トルネコ2 
魔法使いで習得できる呪文の一種。消費HPは35。
周囲8方向に60~90ポイントのダメージを与える。
【キメラ】系や【ドラキー】系などの空を飛んでいる敵にはダメージが倍増する。
DQMB 
必殺技として登場。肩書きは「究極真空呪文」。
風属性の技を3つで発動する。敵全体に風属性の呪文攻撃をする。
【風神斬り】の発動条件が被った場合はそちらが優先される。
2以降は相手の呪文守備力を下げる効果が追加された。
また、魔王では【バラモス】が使用する。こちらは風属性の他に暗黒属性が入っている。
いたストSP 
スフィアの一種として登場。戦士、勇者で入手できる。
これが発動すると自分以外のプレイヤーのマークを1つずつ消すことができる。
バギ系のスフィアをずっと使われるとなかなかレベルアップができないなんてことにもなり得る。
DQH 
【ジュリエッタ】がバギマを修得した状態で、スキルポイント16Pで覚えられる。
消費MPは26。この消費量は本作の呪文中で最大の消費量であり、特技を含めた全体で見ても、ピサロの魔力解放(38)に次ぐ2位という重さ。
発動すると、蛇行移動する竜巻を4つ起こし、断続的にダメージを与え続ける。
竜巻の有効時間は5秒。竜巻が4つ出る為、眼前の敵はほぼ一掃できるが、下記のスキルあわせが前提の運用のためか、消費MPの割りに威力が低く、使い勝手はいまいちよろしくない。
竜巻が蛇行するため、集中して当てることができないのも問題か。
竜巻に対して【パワフルスロー】をあわせると、周囲の敵を引き寄せる吸引効果が付く。
【バーニングバード】をあわせると、炎属性がつき基礎威力が上がる。
両方あわせると、吸引効果をもつ火炎竜巻となる。
上記のスキルをあわせることで竜巻の滞在時間も5秒延びる為、消滅するギリギリであわせることで、トータルダメージが跳ね上がる。
ただし、一度あわせた特技を再度竜巻に当てても効果は無い。
これらは全て、本作のバギ系共通事項である。
DQH2 
【ミネア】と【ジュリエッタ】がLv22以上かつバギマを修得した状態で、スキルポイント16Pで覚えられる。
消費MPは14と大幅に下がった。前作と性能自体は同じ。
ミネアの場合は発動までの時間がかなり長く、威力はあるものの主力として使うにはやや厳しい。
ただパーティーコンボで使った場合は無詠唱で発動できる上敵をマークする効果が付くので使うならこっちのバージョンで。
ジュリエッタはパワフルスローやバーニングバードとの合わせ技が健在なので威力が出せる。
難点はエフェクトが激しいため前方の視界が非常に見通しが悪くなることでマルチプレイでは迷惑になる点か。
DQトレジャーズ 
敵範囲に風属性の大ダメージを与える呪文。
Lv33以上の【マジカルハット】、【アイスバルチャー】、【ストームライガー】、【どくろだいじん】が覚えている可能性がある。
バギマを覚えているモンスターがLv33になると自動的にバギクロスに進化する。
スマブラSP 
【勇者(スマッシュブラザーズ)】の上必殺で出る技。
大きな竜巻をふたつ起こして高く飛び上がる。
かなり下からでも一気に復帰出来る。ダメージや吹っ飛ばし力も大きく画面端に近い位置で当てればダメージが蓄積されてなくても強引に撃墜する荒業も可能。
ただしその分MP消費量は多め。高く飛び上がる分隙もかなり大きく、崖捕まりを狙わないと空中でいい的と化して集中攻撃を受けかねないリスキーな技となっている。
また崖際で「ステップ→上B溜め→前方から後方へスティック回転」を瞬時に行うと通称「滑りバギクロス」となり、崖下にバギクロスを設置した直後に崖を掴めるため、下からの復帰を潰す、コンボに繋げて撃墜する等様々な応用が取れる。
だが上記のコマンドを正確かつ迅速に行わないと落ちることが出来なかったりギガデインが出たりしてしまうため、難易度は高い。
星ドラ 
リリース初期に【サウザンドダガー】のメインスキルとして実装。後に王者の剣のサブスキルとしても登場した。
敵全体にバギ属性のダメージを与える上級攻撃呪文。Aランクで最速CTは22秒。
DQウォーク 
DQ4イベントのガチャ武器「ロザリーのつえ」のスキルとして初登場。後に「さとりのつえ」と「聖風のつえ」のスキルにもなっている。
敵全体にバギ属性中ダメージを与える。消費MPは21。
DQタクト 
Aランクとくぎとして登場。前方横3マス・消費MP92
範囲内の敵全てにバギ属性の呪文大ダメージを与える。
最大強化で威力+50%・消費MP70まで強化可能。
【ワイトキング】【だいまどう】 才能開花で【あくましんかん】【モーモン】が使用可能。
さらに亜種として、
【マリベル】の威力が高い「バギクロス・改」、ワイトキングの才能開花で横5マスに広がった「ワイトバギクロス」、【エルギオス】の2連続ダメージの「デュアルバギクロス」などが登場。
その他 
ゲーム本編以外にもいくつかのスピンオフ作品で登場している。
漫画作品で描かれる時は巨大な二枚の真空の刃を飛ばすものと竜巻を発生させるものに分かれる。
例えばダイの大冒険ではダイが使用したものは前者だった。フェンブレンのものも手元から十字で出ている。
ロトの紋章ではカダルの物は前者で、ポロンの【合体魔法】はバギグラムを除いて後者となっている。
ゲームブック版のDQ4ではデスピサロ戦にて選択肢にこれが登場する箇所があるが、選ぶと即全滅する。
またCDシアターでもDQ3、4、5において登場した。
ダイの大冒険 
使用したのは【ダイ】と【フェンブレン】
ダイは【デルムリン島】でキラーマシーンと戦闘した際、【竜の騎士】の力に覚醒してバギクロスを使用し、周囲を驚かせた。
ダイは紋章があってこその使用で、バキとバギマは後に習得したが、バギクロスは最後まで習得していない。
フェンブレンは【バーンパレス】に向かうダイと【バラン】を相手に、海底でバギクロスを使用するという無茶苦茶な使い方をする。
何が無茶苦茶なのかと言うと、水中でこの呪文を唱えれば荒れ狂う真空の力で周囲に強力な海流が生まれ、敵もそうだが術者本人も激流に飲まれてまともに動ける状態ではなくなってしまうのである。
しかし、彼の使用目的はダイ達を倒すことではなく、バランの手から【真魔剛竜剣】を吹っ飛ばして取りに行かせることで彼にスキを作らせることだったため、発動中自分も動けないとしても関係無かった。剣を吹き飛ばした後は必殺の【ツインソードピニング】で彼を襲撃している。
本作でも双方共に十字の真空波を発生させている。
尚、バギクロスは漢字での表記がされなかった呪文の1つ(他は【マヒャド】が該当)なのだが、ダイが使用したときには他の極大呪文のように両手を使用して独特の構え(腕を頭上で交差させ、そのまま下へ振り下ろす)から放つという「極大」の名を冠する条件を満たしていることから、漢字表記があるとすれば「極大真空呪文」であると思われる。
しかし、勇者アバンと獄炎の魔王第5話で【ロカ】が謎の本の力を借りてバギクロスを放つシーンでは「真空呪文」と記載されている。
ちなみにそのシーンでは謎の本の力を借りている関係か片手でバギクロスを放っている(そもそも純戦士であるロカには魔法力が無いので魔法は謎の本が詠唱している)。
新アニメ第89話では上述の経緯を踏まえてか、回想シーンで【凍れる時間の秘法】発動の為の時間稼ぎをしているマトリフが、バギクロスを唱えて雑魚モンスターを蹴散らす描写がなされた(原作では何の呪文で戦っているか不明だった)。
ロトの紋章 
本作のバギ系呪文は真空の刃を飛ばす呪文で、バギマは刃が巨大化しさらに鋭くなったもの、そしてバギクロスはバギマの刃を二枚クロスさせて飛ばすものとなっている。
初登場は主人公アルスが幻視したゾーマ戦において、大賢者【カダル】が使用したもの。
その幻視が解けた後、カダルが作り出した【偽カーメン王&偽カーメン王妃】との戦闘でアルスに向かって使用する。
最終修業だからといって、こんな序盤から最上位呪文をぶつけてくるとはカダル様容赦なさすぎである。
ストーリー中盤では、ラダトーム城を制圧した【竜王】との戦闘において勇者【アステア】が使用。
初登場時からライデイン、さらには最上位呪文まで使うアステアは強力な呪文使いであるという印象を残した。
また、賢者【ポロン】が蜃気楼の塔での修行時に単体で使用し、更にイオナズンと合体させたイオナロス、マヒャドと合体させたマヒアロス、メラゾーマと合体させたメラゾロス、ドラゴラムと合体させたバギグラムという合体魔法で使用。
【リフレクトデーモン】との戦いでは【マナ】が使用し、カダルが【メラゾーマ】と同時に放つ事で二つの異なる呪文のエネルギーが融合し、初めての【合体魔法】となった。
合体魔法の中で最も多くの属性の攻撃呪文と合体した、柔軟性の高い呪文である。
アベル伝説 
【シーザーオライオン】に対して【ヤナック】が使ったが、レベル不足であったため、あさっての方向に飛んでいってしまう。以降は使われていない。
極太の魔法の刃で敵を切り裂く演出で回転するため少々分かりにくいが、2枚に重なった刃がクロス要素になっている。