【ルーシア】

Last-modified: 2024-02-22 (木) 05:27:21

概要

女性のキャラクター。DQシリーズでは以下の2キャラが存在するが、特に相互の関連はない。

  1. DQ4に、仲間に加わるNPCとして登場する天空人。リメイク版DQ6にもゲスト出演している。
  2. DQ7のマーディラス編の回想シーンで語られる人物。

DQ4

NPC戦闘員:DQ4
【ホイミン】【スコット】【ロレンス】【オーリン】【ホフマン】【パノン】―【ルーシア】―【ドラン】

【天空人】の少女で、期間限定で仲間になるNPC
恐らく「ドラクエのルーシア」で多くの人が思い出すのはこちらだろう。
NES版での表記はLucia。
 
公式ガイドブックのイラストでは、ピンクの髪でアリーナと同年代くらいの少女という風情。
普段は【天空城】で竜を育てる仕事をしている。
【世界樹】【世界樹の葉】を摘みに天空城から降りてきていたところを、モンスターに襲われて翼を負傷。必死で樹の下へ助けを求めていた。
その声を聞いてやってきた【勇者】一行に、天空城まで連れて帰って欲しいと頼み、仲間になる。
 
彼女の奥には【てんくうのつるぎ】が控えているが、通り道に立っている彼女を仲間にしてどかす必要がある(リメイク版は倒れている彼女がひたすら助けを求めて前に進めない)といった事情があるため、彼女を無視して剣を回収することはできない。
 
なお、「助けに来るなら3人で来て」というやたらメタ発言っぽいお願いを【エルフの里】の住人経由で聞かされる。
状況が状況だけに他のキャラのように、仲間に加わった直後に一人で樹を降りて馬車へ向かうということはしないので、伝言に背いて4人のパーティで行くと門前払いを喰らい、再度登り直すハメになる。
せっかく助けるために必死で登ってきたのにと憤っても、それは伝言に背いたのが悪いので仕方ない。
加入直後に世界樹の樹上から地上へダイブしても彼女は平気でついてくるのだが…
4コマ漫画では「3人」という条件以外にもアレやコレやと細かい指定を付けて回ったことで一行の不興を買い、無視されるというネタがあったが、実は彼女の後ろに攻略に必須のキーアイテムである【てんくうのつるぎ】があるため、実際に無視するという事はできない。
 
天空城まで連れて行くとパーティから離脱し、後で話しかけるとお礼に【ドラン】を同行させてくれる。
 
FC版の数少ない台詞ではリメイク版のような俗っぽいキャラではなく、かなり堅い口調の生真面目な人物である。
ゲーム中では彼女が世界樹の葉を摘みに来るまでの経緯は不明だが、後述の知られざる伝説で語られている。

能力

 FC版PS版DS版
ちから40
すばやさ807676(80)
たいりょく-72-
みのまもり--38
かしこさ-92
うんのよさ-38
攻撃力95
守備力81
最大HP156
最大MP180

 

 
ステータスは中々に高いが、呪文は【ベホマ】【マヌーサ】【ルカナン】の3つしか使えない完全な補助担当NPC。
【クリフト】【ミネア】に比べると回復に専念してくれるので安定感はあるかもしれないが、標準で【りりょくのつえ】を装備しており打撃にもMPを使うこと、【じゅもんせつやく】などの作戦を設定できないことから、あっという間にMP切れになることも多く、【いのりのゆびわ】でMPの補充をすることもできない(自身にしか使えないうえ、当時は【まほうのせいすい】でも同様だった)のでダンジョン攻略メンバーとしては不向き。
【馬車】に入れたままなら天空城に入ってもパーティから離脱しないので、【デスピサロ】戦に連れて行き、前述のようにクリフトやミネアに代わる回復担当に活用する使い方も出来る。
水の羽衣を装備しているため呪文やブレスに強く、HPもクリアレベル帯のミネアより高いので意外なタフさを発揮してくれる。
クリフトはHPこそ高いものの防具によるブレス耐性が得られず、デスピサロ戦は第4形態以降となるとブレス主体のため苦しくなりがち。
おまけにそのクリフトがやられると【ザオリク】が使えなくなり死者が出た場合からの立て直しが難しくなるためベホマはルーシアに担当してもらうことで、いざという時のザオリクのためにクリフトを温存できる利点は大きい。
更には【フバーハ】も担当するミネアの負担も軽減できる。
勿論、その場合MPを浪費させないためギリギリまで馬車に入れておく必要がある。
また、第五章ではルカナンもマヌーサもAIに唱えさせることは難しく、マヌーサについては道具使用効果としても存在しないため、実質的にはほぼルーシアの専売特許のようになっている。だからどうしたという話だが…。
 
ヤボなツッコミになるが、ベホマを習得しているのなら自分の怪我ぐらいは治せなかったのか気になるところである。
 
まあ仲間になった時点でHPは満タンなので、恐らく翼は折れたままでも傷口は塞がっており、単に飛べなくなったのだろう。
飛ぶことが当たり前の天空人であれば脚力も衰えるだろうから、誰かの補助無しで歩けなくても無理は無い。
というか実際バグ技を使わなければルーシア1人で歩き回ることはできないのだが…。

リメイク版

DS版以降での英語版での名前はOrifiela。
 
リメイク版では天空城に、ルーシアが書き記したと思われる「古びたドラゴン育成日誌」があるのだが、それによるとドランとは同い年らしい。
現在の二人の年齢は定かではないが、ドランの八歳の誕生日に記された日誌が「古びた」というあたりそれなりの年月は経っているのだろう。
 
移動中にベホマを使用可能になったので、フィールドでの回復タンクになってもらうといいだろう。
しかし、天空城に着いた際に必ず離脱するようになったため、FC版のような運用法は出来なくなった。ベホマの使い勝手が向上したにも関わらず、この様な仕様になった事で歯痒さを感じたプレイヤーもいたであろう。
勇者・ライアン・アリーナ・トルネコと前衛メンバーは足りているどころか余っているので、彼らと同じ前衛要員のドランに交代するよりはサポート専門で働けるルーシアに残ってもらった方がバランスは良いのだが……。
一応ドランも【デーモンスピリット】【マネマネ】といった嫌なモンスターをほぼ一方的に狩れるという長所もあるが、あまりに活躍の場がピンポイント過ぎる。
 
PS版では素早さが若干下がっているが、これは恐らく【みずのはごろも】の守備力がFC版より上昇したため。
同じ守備力81にするために素早さの方を調整したのだろう。守備力2ポイント程度ではゲームバランスにほとんど影響はないのだが。
またDS版では【ホイミン】と同様にパラメータ画面と実際の素早さ(FC版と同じ)が違うという謎の仕様がある。素早さ4ポイント程度ではゲームバランスに(ry
 
FC版ではキャラが薄かった彼女だが、リメイク版では【仲間会話】の採用により、大幅にキャラが濃くなった。
一人称がたまに「ルーシア」になったり、語尾が「~ですぅ」という口調になったり、地上の知識がないため天然発言を連発したりと、かなり子供っぽいキャラになっている。これが元来の性格であることは間違いないだろうが、あざとく見えるか素直に「可愛い」と感じるかは人それぞれ。
NPCなので会話量はそれほど多くないが、天空には少ない水が珍しいのか、海や噴水があるところに連れて行くとはしゃぐ。
また恋愛の関連にも食いつきが良く、「私の結婚式には皆さんもお呼びしますね」発言も。
【王家の墓】では「ルーシア お墓 こわいですぅ」、【大灯台】では「ところで 灯台って なんなんですか?」など、迷言は数多い。
 
このように大幅なキャラの改変があったにもかかわらず、FC版にあった台詞はリメイクでもそのままなのでギャップがかなり激しく、仲間たちも「初めて会った時と印象が違う」「天空城に帰った途端に何だかよそよそしくなった」とツッコミを入れている。
好意的に解釈するのであれば、初めて会ったときや天空城で仕事をしている時は気を張っており、一緒に冒険をしている時が素のルーシアなのかもしれない。
ちなみに、天空城に帰還した直後のミネアの台詞ではルーシアが「天空の剣を落とした」ことになっている。さすがに無茶苦茶な濡れ衣である。
 
公式デザインも大きく変更され、茶髪のロングヘアで、かなり大人びた顔立ち。それなりに胸もあるので、中身がお子さま化したのとはまるで逆の成長を果たしている。

知られざる伝説

ドランたちの養育係であり、職務外にもかかわらず世界樹の葉を摘みに下界へ降りたのは、腕白盛りのドランたちが雲から足を踏み外して墜死するのを恐れ万が一の時の蘇生の為に、自らの危険もかえりみずにとった行動という事になっている。
だったらDQ4本編において何故その可愛いドランを、危険の付きまとう導かれし者たちの旅に同行させたのかという点が疑問だが……。
とはいえルーシアはドランたちを可愛いとは思っても、弱くて庇護すべきとまでは思ってない(世界樹の葉を取りに行ったのも「元気すぎるから心配」という理由)。
また100%死ぬ天空城からの落下よりは、勝てば生き残れる魔物との戦闘の方が危険は少ないと考えてもわからんではない。そのくらいの実力はあるとルーシアも判断したのだろう。
 
なお余談になるが、このエピソードの挿絵で描かれたルーシアはどう見ても「はいてない」。
何を、という点については各自の目で確かめてください。

DQ6(リメイク版)

【デスコッド】で「ちかいみらいの夢」を選ぶと、門番をしている。

DQ7

過去【マーディラス】編で登場。【主人公】達が来たときには既に亡くなっているとされる。
英語版での名前はLucia(3DS版でも変更なし)。
 
両親は杖作りをしているおじいさんと、魔法の布を織っているおばあさん。
後に王になる【ゼッペル】、後に神父になる【ディノ】とは幼馴染。
主人公達が訪れる10年前、8歳の時にマーディラスが隣国【ラグラーズ】に攻められ、その際ラグラーズの兵士長に斬り付けられたマーディラス兵と共にゼッペル、ディノの目の前で崖から転落してしまう。
その事件以来ゼッペルは自分の力不足によりルーシアを守れなかったことから力を欲するようになった。
 
ただし、遺体は確認されておらず、実際ゼッペルも(ほとんど願望に近いが)ルーシアが生きてどこかに流れ着いている可能性を口にする。
さらに、マーディラスのシナリオクリア後も、ゼッペルとルーシアの両親は彼女に関して「どこか異国で幸せに生きている事を信じ続ける」という形で折り合いを付けている。また、ゼッペルの部屋には彼女の肖像画が飾ってある。
 
作中では確実に死んだという証拠も実はどこかで生きていたという証拠も一切確認できないため、本当のところの生死については謎である。
マーディラスのシナリオクリア後に過去マーディラスの兵士から「ラグラーズで美しい娘に会った」という話が聞け、彼女を連想させるが、実際に兵士の言う「美しい娘」に対面することはできず、後世にもルーシアに関する話は一切伝わっていない。
 
また、マーディラス後に訪れる【聖風の谷】において、キャラグラフィックが同じで、表向き「出自不明の拾い子」である【フィリア】が登場していることから、
前述のゼッペルの発言と併せて、フィリアの正体について、プレイヤーに対してミスリードを誘うための存在であったとも考えられる。
ただしリメイク版では姿が変更され、【ティア】と同じグラフィックになっているのに対して、フィリアは限定オリジナルデザインである。

DQM3

DQ4のルーシアと思われる天空人が登場。本作では【イシュカ】の教え子で、彼女を止めようと追いかけるシーンのみで出てくるが、声つきのシーンとして出番を果たした。声優は加隈亜衣。
英語版ではセリフのときに名前が表示されないのに対して、その後マスタードラゴンが話すシーンで彼女を、英語名である"Orifiela"と呼んでいる。
また、「~ですぅ」の口調からして彼女と思われる者が天空城のマスタードラゴンのいる部屋の南東付近におり、シナリオクリア後は【お見合い】ができる、相手は【フェイスボール】