ジーニー・メルクリウス

Last-modified: 2021-10-03 (日) 06:22:04

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【絆Lv1】
身長/体重:156cm・39kg
出典:「グリム童話」「千夜一夜物語」
地域:???
属性:中立・中庸 性別:女性
デミサーヴァント化に成功した聖杯の器であるホムンクルス。

【絆Lv2】
アインツベルンの技術を模倣した魔術師により、聖杯の器とされたホムンクルス。
とある聖杯戦争でその役目を果たすため参戦するも、「器」だけを求めた車輪の砂により誘拐される。
しかしながら製造者のメンテナンス抜きに生命活動を行う事は難しく、また、肉体と聖杯の分離技術すらもないため、生きながらえるために『願望器』としての強度を上げるべくそれに類する霊基を付与される。
「聖杯であるフラスコの中の小人(ホムンクルス)」としての性質の影響か、彼女に付与された霊基は「小さき檻に囚われた叶える者たち」の集合体となった。
即ち、「ガラス瓶の中の化け物」であり。即ち、「青いランプの精」であり。即ち、「ランプの魔人」である。
童話の概念である彼らは個々では微小な力を持つ幻霊でしかないが、その性質と彼女の中にある聖杯により、微力ながら願望器としての力を持つ。
……ただし、その生命活動は聖杯に依存しているため、力を使う事は彼女の命を削る事を意味している。

本来聖杯となりその生を全うするはずだった彼女にとって、死は予定調和のものだった。
しかし、砂による聖杯戦争を無視した誘拐により生き永らえる事になってしまった彼女は意図せず訪れた自らの人生について考える。
自分は何のために生まれたのか。なぜ今も生きているのか。……この生が意味を持つことはあるのか。
死を想え、とかつて人は教えを広めた。では生を想うこの身は間違っているのか。
まだ何もわからない。だけど今一つだけ心の中に確かな思いがある。
「死にたくない」
ただその為に彼女は進む。いつかその生が意味を持つと信じて。

【絆Lv3】
彼女が初めて触れた製造者以外の人間……つまり彼女を誘拐した砂の構成員がやけに感情豊かな人間であったため、その影響を強く受けている。
あるいは彼女が自らの生に何かを見出そうとしたのも彼女の影響であったのかもしれない。
組織も社会も知らぬとばかりに自らの快楽を追うその姿は、自らの為に生きるという概念を持たなかった彼女にとっては劇薬であった。
それ故、彼女は笑う。笑うし泣く。喜びもすれば絶望もする。はじめは模倣だったかもしれないが、その姿は正しく人間であった。
行く当てもないので車輪の砂で生活しているが、正直ドン引きしている。
……最初に出会った人間がアレだったにもかかわらず、略奪はよくないよね…?と言う感性のまま情緒が育ったのは奇跡と言う他ない。

聖杯戦争でのスタンスは死なない事。そして、自身の生への疑問に答えを得るべく他者の願いを知りたがる。
そしてその生命活動を聖杯に依存する彼女にとって、サンヘドリンが目論む聖杯戦争の根絶は死活問題である。
車輪の砂の活動を肯定するつもりは無いが、サンヘドリンと言う共通の敵がいるのは確かな為、車輪の砂がサンヘドリンの野望に真っ向から敵対している間は対サンヘドリン関係だけなら協力してもいいかなあという考え。
もしすべてが終わって、その時にまだ自分の命が残っていたなら、世界を旅してまわりたいと考えている。
多くの人と出会い、多くの願いを聞き届け、やがて自らも願いを持つために。

【絆Lv4】
○プロイキッシャー:C
「ガラス瓶の中の化け物」に由来するスキル。
願望器としての性質を持つが、他二名とは違いリスクが伴う。
物語の中で、一度は自らを瓶から解き放った者を喰らい殺そうとしたように、このスキルの蓋を開けた者に降りかかるのは、必ずしも願いの成就とは限らない。
抜け道として、童話に因んで善なる行動により起こった願いであればそのリスクは比較的おとなしいものとなる。

〇ランプの精:B--
「青いランプの精」「ランプの魔人」に由来するスキル。
願望器としての性質を持ち、「ガラス瓶の中の化け物」とは違いリスクも存在しない。
ただしその出力は最低まで下がっており、叶えられる願いと言えば精々「ガチャで勝ちたい!」と願って単発ガチャを回した結果サーヴァントではなくたいして強くもないピックアップ☆5礼装が出る程度である。
出力低下の原因は、彼らがジーニーの「死にたくない」と言う願いを叶え続けているため。
ある意味常時発動型のスキルと言える。

【絆Lv5】
「蒼き火よ、願いを灯せ」
ランク:A 種別:対界宝具
レンジ:30 最大補足:100
ぐれいる・ぐりむどーる
彼女の聖杯としての性質、そして幻霊達の願望器としての性能を全て解放した宝具。
彼女の願いを具現化させる事ができる。
ただし、万能の願望器には到底至らぬ出力であり、その事象改変は小規模である。
また、聖杯に生命活動を依存する彼女にとって、魔力を開放するこの宝具は寿命を縮めるに等しい行為である。

【「星に願いを」をクリアすると開放】
彼らは想う。
人の願いを叶える為生まれ、人の願いを叶える為綴られた自らの願いはどこへ届くのかと。
ただ願いを叶える為に消費された彼らにとって、少女の存在は希望であった。
「フラスコ」より生まれ、「人の願いを叶える」。
その存在を自らと近しくする彼女が、一つの命として世界に根を下ろし生きているのだから。
彼女が生まれた意味を見つけ、願いを持ち、そしてそれを叶えた時、我らの願いは果たされるのだと。

少女は想う。
人の願いの受け皿となる為生まれ、人の願いの受け皿となり死ぬはずだった自らの願いはどこへ届くのかと。
ただ人の願いを叶える為に消費されるはずであった自らの願いは、何に託せば良いのかと。
ふと見上げた星空に、流星が一筋流れていった。
少女は静かに祈りを捧げた。