武蔵坊弁慶〔義経千本桜〕

Last-modified: 2024-02-21 (水) 01:27:44

シート

魔縁截取鬼峰 戸隠山

《サーヴァント》
【クラス】シールダー
【真名】武蔵坊弁慶
【容姿】獣耳を生やした美麗な行脚僧。
【英雄点】40点(ステ25点・スキル15点) 令呪2画消費
【HP】50/30+20
【筋力】A:5
【耐久】A+:6(7)
【敏捷】B+:5
【魔力】C:3
【幸運】A:5
 
【スキル1】仁王立ち:B+
5点:セッション中に1回まで、HPが0になった時にHPを1回復して復活できる。
 
【スキル2】くろがねの傅:C(自陣防御)
5点:最大HPを20増やす。相手の攻撃時、攻撃対象を自分に変更できる。
 
【スキル3】七つ道具
5点:交戦フェイズごとに1回まで、味方陣営の任意の判定のダイスの面数を1増やせる。
 
【宝具】『弁慶千本桜(べんけいせんぼんだち)』 1/1
【ランク・種別】EX・対人(自身)宝具
【効果】令呪を1画消費して発動する。
    相手の攻撃時、自分のHPと最大HPを30増やし、攻撃対象を自分のみに変更する。
    この効果で増えた最大HPはダメージ処理後に元に戻る。
 
【その他】混沌・善 人属性 源氏/愛する者
 

 

「わた、もとい拙僧。こう見えて天才でござるよ!」
 

プロフィール

【出典】「義経記」「平家物語」「義経千本桜」など
【CLASS】シールダー
【真名】武蔵坊(むさしぼう)弁慶(べんけい)
【異名・別名・表記揺れ】鬼若(おにわか)
【性別】女性
【身長・体重】168cm・56kg
【肌色】薄 【髪色】黒 【瞳色】茶
【スリーサイズ】薄/健康的/やや発達
【外見・容姿】獣耳を生やした美麗な行脚僧。
【地域】日本
【年代】平安時代末期
【属性】混沌・善
【天地人属性】星
【その他属性】人型、源氏、愛する者
 

筋力A耐久A+
敏捷B+魔力C
幸運A宝具A

 

クラススキル

自陣防御:D++
味方、ないし味方の陣営を守護する際に発揮される力。
防御限界値を超えてダメージを削減するが、自分はその対象には含まれない。
また、ランクが高いほど守備範囲は広がっていく。
弁慶の場合、守備範囲は狭いがB~Aランク相当のダメージ削減効果を発揮する。
 
対魔力:A
Aランク以下の魔術は全て無効化する。
事実上、現代の魔術師では弁慶に傷をつけられない。
本来はCランクだが、宝具『弁慶千本桜(ひがんせんぼんだち)』によってランクが上昇している。
 
騎乗:A+
なぜか高い騎乗スキルを有している。
「わ、ではなく義経様は拙僧の防御力を再現する奥義を有しているとか。
 ならば逆に拙僧が義経様の騎乗スキルを模倣できてもおかしくはないでござるな!」
 

保有スキル

仁王立ち:B+
『弁慶の立ち往生』のエピソードの再現スキル。
敵の攻撃を一身に集める。別の弁慶のものとは異なり、防御力は向上しない。
代わりに戦闘続行スキルを複合し、致命傷を受けても短時間だけ戦闘を継続できる。
 
くろがねの(いつき):C
曰く、弁慶の母はつわりで鉄を食べたため、彼の肌は生まれつき黒々としていたという。
生来具わっていた頑健な肉体と『義経のお供の弁慶』というイメージが複合したスキル。
別の弁慶のものとは異なり、自分の耐久力を強化する。
防衛時にはマスターや味方にも効果が付与され、自身の防御力はさらに強化される。
……ところで貴女の肌は割と白いほうでは?
スキルは機能してるから問題ない? 成程。成程?
 
白紙の勧進帳
安宅(あたか)の関におけるエピソードの再現スキル。
「宝具を使うな」という命令書をその場で偽造する。
判定に成功すれば、命令書を信じる・信じないに関わりなく、相手は宝具を封印される。
ターン毎に発生する抵抗判定に成功すると、宝具は再度使用可能となる。
別の弁慶のものとは異なり、態度が堂々としているからか、成功率は高い。
 

宝具

弁慶千本桜(ひがんせんぼんだち)
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
ひがんせんぼんだち。
『橋弁慶』における、千本の刀を集める祈願に由来。
この悲願は後一()のところで義経に敗れ、彼の家来となったために未遂となり忘れ去られた。
だが集められた999本の刀は確かな霊験を宿しており、使われず留まっていたその力は宝具へと昇華された。
 
生前に集めた999本の刀と、その持ち主であった強者たちの経験をその身に降ろす宝具。
無数の()を宿した弁慶の肉体は頑強さを増し、憑依経験により自分も合わせて千通りの戦技を発揮可能となる。
戦技は7種類まで同時に使うことができ、その数に応じた弁慶の影法師が現れて武技を振るう。
この状態の弁慶と戦うということは、7人の優れた、かつ連携の取れた武芸者たちを相手取ることと同義。
また、肉体の強化率と引き換えに宿した刀を召喚できる他、999本の刀の霊験により対魔力も常時強化される。
 
真名解放を必要とするが、戦闘開始から終了まで展開を維持できるほどに燃費が良く、実質常時発動型。
FGOにおいては、より効率的に運用することによる怒涛の七連撃を放つ絶技宝具として使用される。
 

通常武器

『七つ道具』
薙刀「岩融(いわとおし)」、熊手、大槌、大鋸、刺又、突棒、袖搦、の7種の武器。
使い慣れているこれらをメイン武装とし、憑依経験で運用して戦う。
場合によっては味方に貸したりもする。
 
『千本太刀』
サブ武装。虚空から取り出したり、英雄王のように射出したりする。
また肉体に宿している間は攻撃を受けた時に何故か刃の破片が生じる。
自分はこれで傷つかないのを良いことに傷口から勢いよく噴射したりもする。
???「どうだ! この血の目潰しはッ!」
 

解説

源義経の第一の部下にして、日本史上最も有名な僧兵。
『弁慶の仁王立ち』や『弁慶の泣き所』など多くの故事が現代まで伝わっており、彼を題材とした歌舞伎や浄瑠璃などは今なお愛されている。
鬼子として生まれ、比叡山に入れられるも乱暴なあまり追い出された弁慶は、京で立てた「千本の刀を集めん」の誓いのために道行く人を襲っては太刀を奪い999本まで集めていた。
そうして最後の一本を探していると五条大橋で見事な太刀を佩き笛を吹く美少年と出会い、太刀を奪わんと挑むも少年の身軽な動きに翻弄されて返り討ちに遭う。
その美少年こそ牛若丸、後の源義経であり、完敗した弁慶は彼に忠誠を誓った。
以後は義経の郎党として忠義を尽くし、最後の地である衣川では義経を守るため、全身に矢を受けてなお一歩も退かず戦い続け、仁王立ちのまま絶命したという。
 
貴種流離譚の申し子である義経に対し、生まれつき髪も歯も生え揃っていたという、異常出生譚の申し子。
砂と石で道を作り、比叡山の山頂まで釣鐘を引き摺り運び、お手玉代わりに岩を投げる、怪力無双の荒法師。
そして何より、安宅の関を越えるために白紙の巻物を勧進帳と称して読み上げ、さらに杖で義経を殴って正体を偽装し、義経を守るため立ち往生を果たすなど、度胸があり機転が利く忠臣として語られる。
 
……その一方で、歌舞伎『義経千本桜』では。
後白河院の御所で悪口を零してしまい義経に叱られる、
義経の朝敵疑惑を晴らすために正室・卿の君が自害するも、討手を殺してしまい彼女の死を無駄にする、
など郎党となった後も問題多き人物として語られる。
 

人物像

明るく温厚、楽観的で非常に活発。
主人に忠義を尽くし、無理難題にも笑って応える。
平穏な日々を尊び、人の善性を愛し、自分もそれらを守ろう、そう在ろうと努めている。
……と、ここまではいいのだが。
協調性があるように見えて、実際は自分一人で何とかしようとするのをかなり我慢している。
自らの能力が優れていることを自覚しているのに、人並外れた自分を基準に物事を考えがち。
時折口にする「自分天才」アピールは純然たる事実を述べているだけで、他者を煽る気は一切ない。
総じて、善人だが問題児。
のほほんとしている、目新しいものに興味津々、命令を今か今かと待つ様はわんこの如し。
どんな危機的状況でも「まあ頑張ればどうとでもなる」と思ってるので自然体、緊張感に欠けている。
そして一度動き出せば、効率的と思った・やるなと命じられてないことは躊躇なく実行する。
倫理観・道徳観を持ち合わせているが、あっさりと投げ捨ててしまえる超人なのだ。
その在り様は弁慶というよりは牛若丸に近しいが、彼女よりは多少ブレーキが効く。
もしも牛若丸が長生きしたらこんな人になっていたかもしれない、という感じ。
 
戦闘時でも取ってつけたかのようなござる口調で喋るが、抜け目なく、油断なく、容赦ない。
戦いの天才であり、味方の統率を取り、敵の動きを読む力に優れている。
基本的には味方を頼りつつ、やれば楽に事が進むが味方には任せられない難行があれば率先して行う。
縁の下の力持ちにして突出した戦力。こちらは弁慶と牛若丸を足して2で割ったような感じ。
 
……稀に見せる、冷徹な顔。鋭い刃の如き物言いは、普段とのギャップも相まって強烈な気迫を感じさせる。
荒法師など生温い。その様は修羅、仁王の如し。
 

台詞例

「拙僧、武蔵坊弁慶と申す者。よろしくでござる」

「任せよ。拙僧こう見えて天才なので、さくっと道を切り拓いてくるでござる!」

「これは苦労しそうでござるなー。九郎だけに……あいや、何も言ってないでござるよ?」

「では殺して進ぜよう」

「あっはっはっ。ナンノコトデゴザルカー?」

「ぶっちゃけスパッと首を刎ねた方が楽な気もするが拙僧は空気が読めるので大人しくお口チャックしておくでござる」

僧の財宝(ゲート・オブ・ベンケイ)を喰らえーいでござる!」

「南無妙法蓮華経────むぅん!『弁慶千本桜(ひがんせんぼんだち)』!……こんな感じでござったかな?」

「なんだ、存外脆かったな……あ、柔らかかったでござるな!」
 

関連人物

源義経
生前の主君。弁慶が女性だった代わりにこっちは歴史通り男性だったらしい。
パブリックイメージに近しい性格。高潔で勇敢な武士。
かなり迷惑をかけたが、強い信頼関係で結ばれていると信じている。
「信じているでござるよ!」
 
牛若丸(FGO)
こっちの義経様は女性だったのでござるなー、と全然驚いていない。
なぜか波長が合うらしく意気投合。一緒に行動することもしばしば。
弁慶(海尊)の負担は二倍となった。
「もしこっちのせっ、いや義経様が忠信殿に鎧を譲ってたら涙のわけが変わりそうでござるなー」*1
 
武蔵坊弁慶(FGO)(常陸坊海尊)
別の可能性の弁慶、を名乗る別人。
思うところはあるだろうが堅苦し過ぎるでござると頬を引っ張る。
牛若丸より優しいようでいて力は全然優しくないので男弁慶は泣いた。
泣き所をぶつけた時と同じくらい泣いた。
「名を背負ったのならば堂々とするべきでござる。拙僧を見習うとよいぞ!」
 
大蟹のランサー
とある特異点で戦った敵。
「特に理由は無いが……その首は目障りだな。どれ、拙僧が落としてくれよう」
 
上総広常
畠山重忠
生前に戦場を共にしたことのある間柄。
しかし何故かあちら側は面識はないと言う。
広常に対しては戸隠山のランサーとは別人と理解している模様。
「拙僧、そこまで分別のつけられない人間ではないでござるよ?」
 
シェーレ・グリーン
リリス【オルタ】
ルーカン
伊東一刀斎
とある特異点で共に戦った仲間たち。
「皆、大層な強者であった。拙僧も随分と楽をさせてもらったでござる」
「……拙僧もうちょっと暴れてもよかったかもしれんでござるなー」
 
 
 
 
 

「ほほう。拙僧の真の姿を求めるでござるか」

「ならば朗々たる我が名乗り、しかと聞いて恐れ慄け!」
 

 真 名 奏 上 
 

プロフィール

【出典】「義経記」「平家物語」「義経千本桜」など
【CLASS】シールダー/プリテンダー
【真名】(みなもとの)義経(よしつね)
【異名・別名・表記揺れ】牛若丸(うしわかまる)遮那王(しゃなおう)、九郎判官(ほうがん)など
【性別】女性
【身長・体重】168cm・56kg
【肌色】薄 【髪色】黒 【瞳色】茶
【スリーサイズ】薄/健康的/やや発達
【外見・容姿】獣耳を生やした美麗な行脚僧。
【地域】日本
【年代】平安時代末期
【属性】混沌・善
【天地人属性】星
【その他属性】人型、源氏、愛する者
 

筋力A耐久A+
敏捷B+魔力C
幸運A宝具A

 

クラススキル

判官贔屓(ほうがんびいき):EX
本来は、危機的な状況に於いて優先的に幸運を呼び込む能力。
因果応報な部分もあった義経の末路に対し、しかし多くの人々は客観性を欠いた同情心を抱いた。
『義経記』や『義経千本桜』、義経生存伝説などを生み出したその想いにエクストラクラスの特殊性が合わさることで、限定的ながら奇跡に等しい効果を発揮することが可能となる。
不利であるほどに全判定にプラス補正。また、一部ステータス情報を書き換えられる。
 
自陣防御:D++
通常時と同上。
 
対魔力:A
通常時と同上。
 
騎乗:A+
彼女が源義経であることの証左。
竜種を除く、あらゆる獣と乗り物を乗りこなせる。
愛馬・太夫黒を持ち込んでこそいないが、高い騎乗スキルを有している。
 

保有スキル

仁王立ち→弁慶・不動立地:B+
遮那王流離譚、五景が一つ。
牛若丸の奥義と同名を冠しているが、この彼女はあの宝具は有していない。
源氏武士としての意地と「自分は弁慶である」という自己暗示による再現。
つまり気合で食いしばっている。
 
くろがねの(いつき)→千本太刀の加護:C
母が食べた鍬ではなく、義経と一体化した千本太刀による肉体硬化。
傷を負った際に刃の破片が生じるのもこのスキルによるもの。
肌の色に関しては、義経の()が強すぎて染まらなかったものと思われる。
「まあ義経様ですからなぁ」と笑いながら見解を述べた弁慶(海尊)は後日、寺の裏で絶命していたという。
 
白紙の勧進帳
宝具封印の命令を強制的に執行する。
こちらも気合による再現。鵯越の逆落としよりは肝は冷えないとは本人の弁。
魔術的作用は無いが、その堂々たる読み上げに相手は「宝具を使ってはならない」と強迫観念を抱いてしまう。
 

宝具

義経千本桜(しゃなおうりゅうりたん)
ランク:EX 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
よしつねせんぼんざくら。
または、しゃなおうりゅうりたん。
弁慶千本桜(ひがんせんぼんだち)』はこの宝具の一部分に過ぎない。
その真の効果は、千本太刀の霊験による「奇跡の執行」。即ち、限定的な願望器化。
生前においては、弁慶がかつて集めた999本の刀に義経に託された太刀を合わせてこの宝具を使用し、死した義経を別世界の鬼若(弁慶)として転生させた。
 
現在の義経が有する本宝具は、上述のような大規模な奇跡の執行こそ不可能だが、それでも朔月の少女と同等程度の効果は発揮できる。
自己の可能性を引き出すことによる多重次元屈折現象────に限りなく肉薄する、怒涛の七連撃。
「限りなく同時」の域に留まるものの、剣聖であっても捌き切ることは至難の業。
得物を選ばないという点では燕返しに勝っているとも言える。
とある特異点においては、九頭竜大神から切り離された純粋なる魔性、九頭一尾の鬼の攻撃を見事相殺してみせた。
 

通常武器

『七つ道具』
本物の弁慶より扱いは割とぞんざい。
貸す、投げるは当たり前。状況によっては自分で折ったり売ったりもする。
 
『千本太刀』
元々刀を扱いなれているのもあって、宝具未解放時でも巧みに使いこなす。
しかし本人は「流石に薄緑ほどの切れ味がある刀はないか」と不満げ。
 
『飛び方』
またの名を、壇ノ浦・八艘飛び。
元となったのは飛び六方という、歌舞伎などにおいて用いられる歩法の一種。
歌舞伎『勧進帳』では、最後に弁慶役が退場する際に飛び六方で花道を通る。
これに感銘を受けた義経はこれを八艘飛びのアレンジを加えて独自に再現した。
弁慶の豪快さと牛若丸の軽やかさが合わさった六方は踏み台にした舟を沈めるほどの威力を伴う。
 

解説

武蔵坊弁慶を名乗る見目麗しき女法師。
その正体は、弁慶の主人にして日本史上最も有名と名高き武将、源義経であった。
武芸と兵法に精通し、多くの武勲を立てながらも、兄・源頼朝に疎まれ、対立の果てに非業の死を遂げたとされる。
その義経がなぜ弁慶を名乗っているのか。
実は記されなかった真実として、弁慶と入れ替わった────訳ではない。
彼女ははっきりと武蔵坊弁慶として生涯を全うし。
それでいて、歴史に伝わる源義経としての生涯も全うしているのである。
 
衣川の戦いにおいて、主を守らんと弁慶ら郎党が戦う中、義経は自らの末路を悟った。
この戦いには勝てない。勝ったとしても意味はない。我らに未来は無い。
それでも配下たちの想いを無碍にしないため、そして最期に武士として花を持たせるため、彼らが戦おうとするのを止めはしなかった。
その時、ふと思い出して、第一の臣たる弁慶に自分の刀を渡した。
 
「なに、未練を斬り捨ててやろうと思ってな。
 あの時の物ではないが、この太刀、お前にくれてやろう。
 五条大橋で果たせなかった悲願、これで成就というわけだ」
 
刀を受け取った弁慶は、涙をこらえて前を向く。
されど心の中で一つ、祈りを捧げた。
 
御仏よ、どうか我が主の善き御心に報いたまえ────。
 
この戦いの結末は変わらない。
弁慶は死してなお義経を守らんと立ち往生を果たし、義経は自らの正室と娘を殺し自害した。
されど果たして、弁慶の切なる祈りは届いたのか。
此処に漸く揃った千本太刀は光を放ち、義経の魂を別世界へと転生させた。
 
斯くして、義経は鬼若、武蔵坊弁慶として第二の人生として歩むこととなる。
まるで、義経の死後に創作された『義経千本桜』の物語をなぞるかの如き、生前とは異なる歴史を────。
 

人物像

大まかな人物像については通常時で説明した通り。
生涯を全うし、更に別の人生を歩み切ったため、本来の義経よりも重厚な人生経験を積んでいる。
「若干大人びた牛若丸」も何も、本当に老成した義経なのである。
しかし二度目の人生も順風満帆であったとは言い難く、特にかつて正室であった郷御前(卿の君)を再び死なせてしまったことに対して深い後悔の念を抱いている。
角が取れた、自分の歪さを矯正しきったとは言えぬものの、二つの生涯を駆け抜けたことで人間的成長・自省を得たのは確かなようだ。
なお、若干高まった協調性に関しては(弁慶としての生涯も影響しているが)カルデアの環境に因るところが大きい。
思考を共有できる戦友、自分よりぶっ飛んでいる仲間のいる場こそ義経に必要なものであったのかもしれない。
ただしブレーキを得ただけで忠犬・狂犬ぶりが損なわれた訳ではないため要注意。
 
ちなみに獣耳を生やしているが、特に猛獣・ケモノ科特性はない。
つけ耳である。
『義経千本桜』において登場する源九郎狐に由来、という訳ではなく自主的につけている。
自分は義経であると暗示している……という義経なりの気遣いだったが、カルデアの中核メンバーにはそんなものがなくても正体はバレているのであった。
 

関連人物

武蔵坊弁慶(FGO)(常陸坊海尊)
弁慶を名乗る偽物仲間。
牛若丸がいない時には「弁慶ならできるでござるよな?」と無茶ぶり兼弁慶マウントを取っている。
が、ぶっちゃけ義経も大概弁慶エミュが下手なのであった。
「拙僧が実は弁慶ではないことが何故こんなにバレてるでござるか!?」
 
畠山重忠
生前に戦場を共にしたことのある間柄。
鵯越の逆落としの際、馬を背負って駆け下りた重忠に義経は割とドン引きしていた。
そして緑色に染まったり馬と合体した英霊重忠を見てさらにドン引きした。
周囲の者たちからすればどっこいどっこい。
「重忠殿、馬は乗る物でござるよ?」
 
大蟹のランサー
とある特異点で戦った敵。
兄・頼朝に対する不遜で横暴な物言いが義経の逆鱗に触れた。
頼朝からすればどっちも大概厄介な相手と認識されていると思われる。
「いやいや、拙僧アイツよりはマシでござろう。……マシでござるよね?」
 
伊東一刀斎
とある特異点で共に戦った仲間の中では一番精神的に波長が合う。
「鬼夜叉と鬼若で鬼コンビでござる。まあ拙僧は鬼ではなく牛若丸でござるが」
 
シェーレ・グリーン
とある特異点で共に戦った仲間。
「緑殿のパワーで薄緑を縁召喚できたりしないでござるかなー」
 

 
 
 

FGO風ステータス
SRNo.X
 
クラスプリテンダー
属性混沌・善
真名武蔵坊弁慶/源義経
筋力A耐久A+
敏捷B+魔力C
幸運A宝具A
能力値(初期値/最大値)
HP1947/12171
ATK1556/9340
COST12
コマンドカードQuick×2Arts×2Buster×1
特性
サーヴァント、星属性、人型、源氏、愛する者、ヒト科、童話
保有スキル効果継続CT取得条件
弁慶・不動立地 [B+]自身にターゲット集中状態を付与17
(5)
初期スキル
自身にガッツ状態を付与[Lv.1~]*2(1回)-
千本太刀の加護 [C]自身に被ダメージカット状態を付与[Lv.1~]*3(7回)-9
(7)
霊基再臨×1突破
自身に「被ダメージ時に自身の攻撃力をアップ[Lv.1~]*4(1回)+スターを獲得*5する状態」を付与(7回)
白紙の勧進帳敵全体に宝具封印状態を付与110
(8)
霊基再臨×3突破
敵全体に〔勧進帳〕状態<毎ターン確率[Lv.1~]*6で宝具封印を付与する状態・成功し続ける限り効果持続>を付与3
自身のスター集中度をアップ[Lv.1~]*7
クラススキル効果
判官贔屓 [EX]自身にHPが少ないほどNP獲得量がアップする状態を付与*8
対魔力 [A]自身の弱体耐性をアップ*9
騎乗 [A+]自身のQuickカード性能をアップ*10
アペンドスキル効果
追撃技巧向上自身のExtra Attackカードの性能をアップ[Lv.1~]*11
魔力装填自身のNPをチャージした状態でバトルを開始[Lv.1~]*12
対アヴェンジャー攻撃適性自身の〔アヴェンジャー〕クラスに対する攻撃力をアップ[Lv.1~]*13
宝具種類ランク種別
義経千本桜(しゃなおうりゅうりたん)QuickEX対人(自身)宝具
効果
自身のNP獲得量をアップ*14(3ターン)
&クリティカル威力をアップ*15(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>
+敵単体に超強力な攻撃[Lv.1~]*16

*1 『義経千本桜』では側室・静御前を守った褒美として「源九郎義経」の名と義経の鎧を送られ、涙して喜んだというエピソードがある
*2 回復量:1000~2000
*3 500~1000
*4 10~20%
*5 10個
*6 60~80%
*7 300~500%
*8 30×(1-HP/MAXHP)%
*9 20%
*10 11%
*11 30~50%
*12 10~20%
*13 20~30%
*14 20%
*15 50~100%
*16 1200~2000%