ティア・スキーン

Last-modified: 2018-08-26 (日) 03:25:24

キャラシート

【名前】ティア・スキーン
【容姿】黒衣を纏う女性。
【HP】5/5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】EX:8(10)
【魔力】D:2
【幸運】E:1
【スキル1】第五作用仮説:ステータス上限をEXにする。英雄点5を得る。
【スキル2】仮想量子観測:先手判定時、補正値3を得る。
【奥義】非統一世界論:先手判定時、補正値10を得る。
【属性】混沌・悪・人
【職業】理論物理学専攻の大学院生
【願い事】五つの「力」の統一的記述を果たすのに必要な条件を知る。
【バッドエンド】人に、それは早すぎた。
【グッドエンド】いつか、相応しい位階へ人が昇るまで。

泥 

 
「マナもオドも量子に違いはない筈。なら、観測できる。再現できる。統一できる」
 

【データ】
年齢:25歳
身長:155cm / 体重:45kg
地域:イギリス/日本
属性:混沌・悪・人  性別:女性  血液型:AB
誕生日:8月4日
イメージカラー:漆黒
一人称:あたし / 二人称:アンタ、貴方
特技:論破
好きなもの:理論だてて説明できるもの / 苦手なもの:心
天敵:魔術師
起源:『真理』
魔術属性:虚
魔術系統:なし
魔術特性:なし
魔術回路・質:E / 魔術回路・量:E- / 魔術回路・編成:正常

 

【略歴】
 英国出身の理論物理学者の卵。自身の研究の為、日本の大学に博士課程で留学中である。
 研究テーマは、この世に存在する四つの物理作用の統一、所謂大統一理論の完成。しかし、ある出来事から彼女は魔術の存在を認識。四つの何れにも帰属しないこの謎の力に対し、未知への強烈な興味と同時に、痛烈な“復讐心”を抱く。現在は、これら神秘の側に属する事象を既知の科学理論大系に組み込む「超大統一理論」を完成させることを目標としている。
 聖杯戦争へは、一足飛びに学術成果を得る為、自身の理想とする超大統一理論の達成に必要な条件を知るつもりでいる。ただ、魔術のことなど偶然識っただけで、魔力も必要最低限しか持たない為、勝ちの筋はあまりないことも───そして、これが紛うことなき殺し合いであることも承知済み。心底に潜む、その仄暗い報復心を結実させることがあるかどうか。それは、ただ先行き次第であろう。

『出来事』

───彼女は、家族を魔術師の行為によって失っている。とは言っても、直接的殺害ではない。或いは、それよりも酷いのかもしれない。
人の心に対する魔術。それも、魅了や認識の阻害といったものではない。人格に不可逆な破壊を齎す、いっそ拷問としか思われない程の、特異な魔術であった。

 

彼女が実家を出てから、それは起こった。一人っ子であった彼女のことを、彼女の両親は大いに愛していた。或いは溺愛といっても良かったかもしれないが、それは悪性のものではなく、より良く我が子が育つことを企図した、暖かなもの。見つかるかも分からない統一理論などというものを研究することを許したのは、その証拠であろう。
しかし、お互いの、家族への愛に満ちたこの幸せな家庭は、魔術師によって壊された。詳細は、今以て分かっていない。ただ、彼女が里帰りをして家のドアを開けた時、其処には心を壊され、弄ばれた人形のように崩れ落ちる両親だけがいた。
即座に彼らは病院に搬送され、外科的・内科的、そして心理学的なあらゆる医療措置を施された。しかし、いかなる行為もその壊れた心を復帰させることはできず、後に残されたのは、彼女の両親であったヒトガタだけ。生きてはいる。だが、其処に心が蘇ることはない。最低限の反射作用だけを残して、彼らは肉の人形と化した。
彼女は、あらゆる手段を尽くしてその病態を解析しようとした。それまでの短く、人間関係に恵まれているとはいえない人生の中で培われた人脈を最大限活用し、インターネットの海を探り、ディープ・ウェブ、ダーク・ウェブにまで手を出した。その結果として探り当てたのが、魔術師、そして神秘という存在であった。
一部の新世代の魔術師達がインターネットを活用していたのが、此処では役に立った。一般社会には暴露しないダーク・ウェブのそのまた奥深い底で、彼らは魔術を手段とする闇稼業を請け負っていた。其処から引き出せるだけの情報を引き出した彼女は、自身の両親を殺めたのが、この魔術師という輩であることを知る。
その時から、彼女の奥深くに、仄暗いそれが燃え始めた。最早元に戻すことすら叶わないと理解できるほどに壊されきった両親を、それでも戻す手段を探す。それができないのであれば───“神秘”とやらに、復讐を。こんな出来事を引き起こした、古びた旧態の概念を、この世から棄却する。それが、彼女の願いとなった。

 

【人物】
 研究の虫。自身の行う研究の性質もあって、あまり人間に興味がなく、親しい者にすらいささか冷淡とすら見えるほどのあっさりとした対応をする。他方で、自分の研究を理解してくれる誰かに対しては、同胞として強い親近感を抱き、気を許す傾向がある。また、彼女の家族も、数少ない情を見せる相手“だった”。
 また、研究者とは言ってもまだ卵の院生であり、社会に出た経験もない為、やや夢見がち。理解に納得が優先し、感情に働きかければ、比較的容易くその心情を揺らすことができる。
 但し、上記は基本的に、魔術師を相手にしない場合である。相手がそうであると認識した途端、彼女にとってそれらは全て、討ち果たすべき仇へと変わる。こうなった彼女は、最早その感情に歯止めをかけることはない。徹頭徹尾、ただ仇を討ち滅ぼすことを目指して、動き続けることだろう。
 もし、そうなった彼女を止めるものがあるとすれば、それは彼女をよく理解する者か、“家族”による引き止めであろうが───それも最早、今となっては望むことも難しい。

 

【能力】
 自身の研究する理論物理の世界に於ける方程式などを、魔術世界に於ける術式と等価のものとして結びつけることで、『数学的に把握された現実世界に対し、その数字や方程式の変数を魔術的に制御、現象を掌握する』という特異な術式を規定。自身のなけなしの魔力を用い、これを現実に出力することで、擬似的な魔術作用として機能させている。
 それは、彼女が将来的に為さんと欲する「超大統一理論」の擬似再現。これを魔術的作用、神秘に因らず、純粋な科学で再現することこそが、彼女の研究の最終目標であり、復讐の到達点である。

研究理論

『神秘という概念と物理作用の相関について』
・神秘の観念は、『存在自体の認識』と『実像の認識』の乖離を以て規定される
 →その乖離の程度が激しい程、神秘は強まる(“濃く”なる)
 ⇒認識強度の差から生じるエネルギーが神秘?
  ……認識による量子励起とそのエネルギー放出の利用こそが魔術?
  Cf.概念的相転移の可能性も考慮(『神秘相』⇔『現実相』間の相転移?)
・魔術作用を担う量子とは何か? 重力ではグラビトン、電磁ではフォトン、etc
 1.既知の粒子……否。であれば先哲が既に数式化している
 2.既知の粒子の未確認性質……可能性極小。グラビトンの様に原理的提唱すらなされないとは考えにくい
 3.未知の粒子……可能性大。現行の科学機器で観測不可能な粒子によって媒介される?
 ⇒仮に「魔素(Magion)」と称する
・魔素は何故励起するか?
 →認識による
 →認識という作用がエネルギーを生じる
 ⇒どのような?
  ……マクスウェルの悪魔:エントロピー減少の為=情報の保持をリセットする為にエネルギーが必要とされる
    →観測による状態確定自体にエネルギーは発生しないという現在の熱力学の前提が異なっている?
    →観測と認識によるエネルギーが存在し、それによって悪魔は仕事をし(情報を得)、再びそうではない状態を観測・認識することで情報を捨てる?
    ⇒それを媒介するのが魔素?
・何故実態が人口に膾炙することが神秘の漏洩となるか
 →エネルギー準位の差が消失する為
 ?そもそも何故人類全体でエネルギー準位が共有されるのか?
 !ユング的な集合無意識の仮定で解消される!
 Cf.霊長の無意識(アラヤ)と星の無意識(ガイア、惑星有機体理論)
・アラヤ全体での認識と各個人レベルでの認識というエネルギー準位の差から、仕事の為のエネルギーを取り出すのが魔術?
 ……故に全世界への魔術暴露は望ましくない(アラヤの認識レベルが個人の認識レベルに並ぶ為)
 原理的には蛍光灯に近い?
・魔素からなる魔力とは
 後日追記