フー・マンチュー

Last-modified: 2018-08-13 (月) 23:26:02
古綿市聖杯戦争

【クラス】キャスター
【真名】フー・マンチュー
【容姿】個性的なヒゲを持つ、いかにも悪人然とした中国服の老人
【英雄点】ステ17・スキル18・令呪2
【HP】10/10
【筋力】C:3
【耐久】D:2
【敏捷】A:5
【魔力】C:3
【幸運】B:4
【スキル1】陣地作成:C+
10点:移動フェイズに陣地を作成できる。
陣地内では魔術攻撃と物理防御と魔術防御と奇襲防御時、補正値5を得る。
また、遠距離攻撃フェイズで受けるダメージを無効にする。
【スキル2】蜘蛛糸の果て:A
3点:奇襲攻撃時、補正値3を得る。先手判定時、補正値2を得る。
【スキル3】黄禍:C
5点:「白人」相手に対して奇襲攻撃と魔術攻撃時、補正値5を得る。
【宝具】『悪魔の濫觴』(フィンディッシュ・クリミナル)1/1
【ランク・種別】D:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
【効果】キャラシート作成時、令呪を一画消費する。交戦フェイズ移行時に任意宣言。
   その交戦フェイズ中、基本7クラスのクラス固有スキルの中から所持していないコスト10点以内のスキルを一つを選び習得する。
   乗騎召喚の場合、その場でステータスの振り分けをする。
   交戦フェイズ終了後、習得したスキルは失われる。
【属性】混沌・悪 人 男性

【キャラクター詳細】
身長/体重:172cm・59kg
出典:小説『怪人フー・マンチュー』シリーズ
地域:イギリス
属性:混沌・悪 性別:男性

 

20世紀初期の犯罪小説『フー・マンチュー』シリーズの黒幕(ヴィラン)。
長身痩躯で悪魔のような表情に長い爪を持ち、中国服に中国帽、そしてトレードマークの髭。
残忍で狡猾で、さらに隠秘学、化学、医学、物理学などの学問に精通し、明晰な頭脳を持つ学者である。
義和団事件で西欧列強軍によって妻子を殺され、復讐心と野望に燃えて、
東洋人による世界征服と帝国建設を目指すために各国で犯罪組織を立ち上げ、その黒幕としてヨーロッパを恐怖のどん底に陥れた。
宿敵である、ロンドン警視庁の元高官ネイランド・スミスと熾烈な戦いを繰り広げた。
元々は漢方医であり、さらに一時期にはオカルト結社『黄金の夜明け団』にも所属し、東洋・西洋両方の神秘の造詣を有している。
一説によると、彼はイギリスの裏社会に君臨した時は既に齢百歳を越えており、
定期的に不老長寿の薬を使って延命をしていたと言われる。
『犯罪界のナポレオン』モリアーティ教授と面識があり、協力してかの名探偵シャーロック・ホームズを追い詰めたこともあるとされる。

 

【保有スキル】

 

・学芸百般:B
広い数の学問領域において知識を所有していて、
専業スキルでの判定を要求される時、一定ランク以上の習熟度を発揮できる。
フー・マンチューは、ヨーロッパの3つの大学でそれぞれ学位を取得したほどの頭脳の持ち主だった故のスキル。

 

・中国武術:D
中華の合理。このランクだと、多少の心得はあっても、実践には至らない。
体操くらいの健康効果はあると思われる。

 

・蜘蛛糸の果て:A
多くの犯罪の立案、手引きをした黒幕として所有するスキル。
所持者は直接関与しなくても局面に影響を与えることができ、
相手はその人物の所在地を特定することが困難となり、さらに先手打たれた時はペナルティを受ける。

 

・黄禍:C
フー・マンチューという架空の人物像は、当時の欧州人の東方諸民族に対する畏怖・不理解・警戒の具現である。
『種族』の違いから生まれる本能的な恐怖、そしてフー・マンチューが持つ白人への憎悪を表すスキル。
白人に対して攻撃する時、ステータスは強化される。

 

【宝具】
・『悪魔の濫觴』(フィンディッシュ・クリミナル)
 【ランク・種別】D:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
フー・マンチューは、『典型的な悪い中国人』と、
『典型的な天才黒幕』のキャラクターのプロトタイプであり、一種の文化的シンボルでもある。
彼をモデルとして、後に映画、小説、漫画などで多くのキャラクターが生まれた。
その”大本”であるキャスターは、一時的に二重召喚(ダブルサモン)それらの派生の力と特質を借りることができる。
具体的に言うと、カンフー使いや魔法使いから、ニンジャやサイボーグまで。選り取り見取りである。

 

ローマーが書いた”フー・マンチュー”は、元ネタとなる話はあれと、決して本人そのものではない。
『東洋人なら武術が得意なはず』、『東洋人なら長生きしているだろう』、『東洋人なら謎の妖術を使えそう』──
正体がわからない故、こういった『東洋人なら』と『かもしれない』は彼に力を与え続け、英霊としての霊基を成立させた。
盟友のジェームズ・モリアーティは、惑星の破壊という”終点”を持つ終局的犯罪(カタストロフ・クライム)目指すが、
復讐の怪人フー・マンチューの目的は東洋人の帝国を築き、永遠に存続させることである。
そのために、彼と、その精神を受け継ぐ者たちにより、
終わりなき白人への悪意、悪辣なる犯罪(フィンディッシュ・クリミナル)をこれからも続けられていくのだろう。