リドル・ピカス・ラフクラフト

Last-modified: 2018-08-18 (土) 23:42:20

【名前】リドル・ピカス・ラフクラフト
【容姿】飄々と振る舞う道化のような男
【願い事】一人でも多くの笑顔を
【バッドエンド】省略
【グッドエンド】省略
【令呪】 2/2
【HP】25/25
【筋力】E:1
【耐久】A:5
【敏捷】E:1
【魔力】E:1
【幸運】D:2
【スキル1】道化の魔術:任意のタイミングで英雄点5点の乗騎「パペット」を召喚できる。
【スキル2】道化の大笑:任意のタイミングで英雄点5点の乗騎「パペット」を召喚できる。
【奥義】『エニグマ』 1/1
【効果】
自身の乗騎のHPが0になった時、1度だけHP1で踏みとどまる。
【その他】混沌・善
【経歴】
没落した魔術師の一人息子。
父の失脚により財産の全てを失い、魔術刻印すらも手放すに至った彼の一家の末路は悲惨の一言に尽きた。
母はその身に宿す魔力を日々の糧とするため血を、髪を、体を売り、やがて体液を売るために訪れた客の男に魔術実験と称した施術を施され、疲れ果てたその身では耐えきることもかなわず命を失った。
父は魔術刻印を剥ぎ取られた後遺症で廃人となり、日に日に?れる母をよそに、ただ天井を見上げながらゲラゲラと笑い続けた。
そして彼自身もまた、母とともに身を削りその日の糧を得て、愛する母を殺した男の所有物として魔術実験を繰り返し行われた。
幸いにして生き延びた彼を待ち受けていたのは拷問にも似た調整の日々であった。
その魔術実験の概要はつまるところ本来適合し得ない魔術属性に体を作り替えるという、人体改造のそれであった。
転機が訪れたのはいつだったか。そのきっかけがなんであったのかは今ではもう思い出せない。
彼は血まみれで呆然と路地裏で丸くなっていた。
そんな彼を拾ったのは一人の恰幅の良い男性であった。男性はサーカスの団長であり、彼を拾ってピエロへと仕立て上げた。
それは客の前だけでなく、サーカスの中でもまた、彼はピエロであった。
つまるところ、団員たちのストレスの吐け口であったのだ。
殴り蹴り、ただひたすらにサーカスにおいての最下層の立場を強いられた彼は、その身も心も、哀れなピエロへと変わっていった。
そして月日は流れ、再び転機が訪れる。
気付けば彼はいつかの日と同じようにその身を返り血で染め、呆然と立ちすくんでいた。
そして目の前には膨大な魔力を放つ魔術陣。
聖杯戦争が、始まった。

【魔術属性:謎】
その魔術属性が何に纏わるものなのか。どのような魔術大系に起源をおくものなのか。
そして何を成し得る魔術なのか、それは誰にもわからない。
その真相を唯一知り得る彼にこの魔術属性を植え付けた男は彼が殺したのだから。
ただ一つ明確なのは、彼は過去に二度、この魔術属性によって魔術を行使しているという事だけだ。
……そして、その時周囲にいた人間は、誰一人として生存していない。

【人物】
彼の願いは一人でも多くの人に笑顔を与える事。
それが道化師としての彼の使命であり、彼にはそれしかないからそれを成そうとする。
ただしそれは誰かを救いたいという願いには繋がらない。
そうあれかしと望まれた故、かくあらんと己を狭めただけの残骸のような願いである。
そしてまた、彼の願いには一つの法則がある。一人でも多くの人に笑顔を与えようと振舞う彼が最も優先する相手とは、その場においてもっとも弱き者であるということだ。
どんなに信頼を築いた相手であっても、笑顔を与えるべきだと思った人間が他にいるのであれば、彼は迷わずそちらを笑わせようと振舞うだろう。
その願いの根底が、誰かに自分を助けてほしかったという、壊れた人形の慟哭だとは本人すらも気付かない。

 

彼は思い出した、自分の願いの根底を。
彼は憎かったのだ。不幸に満ちたこの世界が。
だから道連れにしようと考えた。それが彼にとっての世界への復讐であった。
悲劇を覆い隠す喜劇によって。