千疋十々萬

Last-modified: 2019-11-18 (月) 01:32:13

マスター
【名前】千疋十々萬
【容姿】小柄でほっそりとした少女。丸眼鏡。
【願い事】無事にかふぇに帰る。
【令呪】 2 / 2
【HP】 10/10
 
【筋力】E:1
【耐久】D:2
【敏捷】E:1
【魔力】E:1
【幸運】A:5
 
【スキル1】『無記本』:マスターの英雄点を5点減らす。遠距離攻撃フェイズで受けるダメージを0にする。
【スキル2】遍在の縁:英雄点5を得る。エクストラクラスの召喚が可能となる。
【EXスキル】既著展開:移動フェイズに陣地を作成できる。陣地内では自身のサーヴァントの先手判定と奇襲攻撃時、補正値3を与える。
 
【その他】女性 秩序・中庸 せんびき-しじま
 
 
 

 
「ほうほう、実に良きお考え。是非とも詳しくお聞きしたく…く、くふふっ」
 
名前:千疋 十々萬(せんびき-しじま)
年齢:自称16(■■■■) / 身長:156cm / 体重:44kg
スリーサイズ:B76/W58/H74
地域:日本
属性:秩序・中庸 / 性別:女 / 血液型:A(AA)
誕生日:十月十日
イメージカラー:カルサイト
一人称:私 / 二人称:貴方、『(起源)』の(既知の『狼』に対して)
特技:暗記
好きなもの:目新しいもの / 苦手なもの:知っているもの
天敵:炎
起源:『記録』
魔術系統:陰陽術(変性)
魔術特性:変換(デコード&エンコード)、転写(アウトプット&インプット)
魔術回路・質:A+ / 量:C+++ / 編成:理路整然

基本情報

「かふぇ芳月楼」という喫茶店で働いているらしい、自称十六歳の少女。
しかし魔術使いではなく、れっきとした魔術師。
聖杯にかける願いはないが、ただ「経験を積みたい」「興味があった」と語りながら、度々戦場に身を窶している。

容姿

小柄でほっそりとした、古風な制服姿の少女。常に分厚く大きい白紙の本を携帯している。
落ち着いた印象で少し古風な言葉遣いではあるが、意外と表情豊かで外見的な可笑しさがないため、女子高生相当の外見のマスターとしてはわりと年相応の感がある方。
また、人の心を擽るようなにやけた笑みをよく浮かべている。

性格

好奇心や知識欲が豊かで、常に新しい物事を探求しており、それを得るために色々な人と話をしたがる人懐っこい少女。
だが、あまり退屈だと「面白い事が無いのなら起こせ」の精神により、他人をからかって焚き付けたり、策謀を張り巡らせて騒動を起こすなどの行動に出ることもあるなど、真の意味でのトラブルメーカー的性質をも併せ持つ。

その実態は、純粋な知識欲の権化。
そこに思い遣りは一切なく、ただ、変化のない環境には干渉をせずには居られない、というような、上位存在じみた目線の思考回路の結果としてそうした行動に出る。
ゆえに、とりあえず試してみよう、くらいのノリで他者の大地雷を踏み抜いたりするが、それは決して加虐趣味ではなく、例えるならば実験体に劇薬を注入する科学者の如き、「観察欲」、そして悪意にも似た「好奇心」に他ならない。
…介入と記録に特化したその在り方は、最早人心を喪っている。

また、彼女が最も好むものは人間の「感情」や「感想」、「思い出」など、絶えず変化し、予測のし辛いものであり、逆に、古く既知のもの、不変のものには興味を示さない。
特に、既に「知り終えた」と判断した対象は、後述する魔術により『既著』として収納、「記録」の一端としてしまうことが多い。

ゆえに彼女は常に「面白いもの」、「新しいもの」を求め、時に住処で移ろう人の話を聞き、時に争いに身を投じ、そして時に争いそのものを起こしてまでも、移りゆくすべてを「記録」し続けるのである。
 

台詞例

汎用

自己紹介:「…はじめまして。千疋十々萬、と申します。これでも魔術師の端くれでございますゆえ…以後お見知り置きを」
口癖:「ふ、ふ」

肯定:「えぇ、そうですとも」
否定:「いえ、そんなことは」
喜ぶ:「おやおや、これは僥倖」
悲しむ:「むぅ…惜しい…」
驚く:「あれま、これは一本取られました」
憤る:「……ふ、ふ」
恐れる:「怖や怖や…」
照れる:「そ、そんな歯の浮くようなことを…」

挨拶(朝):「おや、おはようございます。…早速、目覚めの気分でもお聞きしましょうか。……ふむふむ、なるほど」
挨拶(昼):「どうも、こんにちは。これより昼餉、ですかね?…では、めにゅーのご予定をお聞かせ願いましょうか。…ふむふむ」
挨拶(夜):「どうも、こんばんは。…本日も後四刻を切りましたねぇ。…さて、明日の貴方は、果たして本日から如何に変容し、如何なる運命に身を窶すか……楽しみに、させていただきましょう。えぇ、実に……ふ、ふふ…」

偶然出会う(目下):「おや?…まぁ、『(起源)』のではありませんか。近頃、佳き事はありましたか?」
偶然出会う(同格、目上):「……これはこれは、お珍しい。…よろしければ、後で一杯召し上がっていかれます?」

戦闘

戦闘開始:「…さて、如何なる物語を紡ぎましょうか……ふ、ふ」
魔術発動:「成程───その一撃、確かに『記録』いたしました」

被ダメージ大:「おや、この筐体は大切にしたいのですが……困りますねぇ」
被ダメージ小:「ふむふむ、ほほう」

圧倒:「ふふ、少し在り来たり過ぎますねぇ?…これならばもはや、貴方についての追記は要りませんかね」
優位:「…多少は愉快、されども…えぇ。私を満たしては頂けなさそうです」
善戦:「ふむ。この戦略、中々上手く行っているようですねぇ…めもめも、と」
苦戦:「…おやおや、これは難儀な。…ですが、参考としては良い例ですねぇ……ふ、ふ」
不利:「ほぅ、こう巡りますか。…これは、もっと、じっっくりと観察しなければなりませんねぇ…」
危機:「…あなや。ですが、ここまでの記録、実に佳き物……尚更、興味深い…ふ、ふ……」

勝利:「さて、これにて終い、ではありませぬよ?……敗残の味の感想を、ぜひぜひ私に記させてくださいましね?……ふ、ふふっ…」
辛勝:「おや…なかなか、消耗してしまいましたねぇ。…ですが…えぇ。まずは、勝てる可能性を逃したご気分を、じっくりとお聞きしましょうか…」
撤退:「おや、残念ですがお時間のようです…。…次は、もっとお話を聞かせてくださいね?…ふ、ふふふっ……」

自サーヴァントへの…

呼び出し:「お願いしますよ」
攻撃指示:「では、やりましょうか」
防御指示:「…来ますよ、お耐えなさいな」
宝具開帳指示:「さて、折角の影法師。再演をするのが元よりの役目でございましょう?ふ、ふふ…」
撤退指示:「…そろり、帰りますよ」

敵マスターへの…

遭遇:「おや、こんばんは。なかなか、面白いものを連れておいでですね?」
敵対意志表示:「…ふ、ふ。油を注ぐ価値のある火だと判断しました。もっと、貴方の事を見せていただきたいので…えぇ。焚き付けと参りましょう」
非敵対意志表示:「…あぁ、私、あまり読み返すのは趣味でないのですよ。貴方の事はもう知っていますから、えぇ。別段…」
同盟提案:「…時にそちらの方。こちらと盟を結ぶというのなら、構いませんよ」
挑発:「なんだか…脳みその中身が1めがばいと位しか無さそうなお顔ですねぇ…」

魔術・礼装

魔術系統「陰陽術(変性)」

陰陽術の中でも「記す」ことに特化した系統のもの。……が、独自の変貌を遂げたもの。
詩(二次元・文字)のみならず、曲(振動・聴覚)によって情景(三次元・映像或いは実体)や心情(内面世界)を現すという、一種の次元間での情報移動の工程を術と為したもの。
その工程を当人は詩歌管弦と称している。
平安の「十々萬」がとある師より受け継いだものが、いつしか歪んで別の形となった。本来は魔を滅する、或いは封じ律する術であったが……。

魔術特性「変換(デコード&エンコード)」

十々萬による魔術儀式としての詩歌管弦の工程の一つ、感じたものの表現を「換える」こと。
神秘として成立したそれは、世界に在るものを情報として解析し、別媒体へと変化させることかできる。
活用法としては、感じた痛みを文章へと変換して無痛化したり、読み取った文章の光景を限定的に幻像として再生したり。
極端な例では、十々萬がその全てを識り、全てを記した対象であれば、物や者の区別を問わず、魔力による具現化も可能である。

魔術特性「転写(アウトプット&インプット)」

十々萬による魔術儀式としての詩歌管弦の工程の一つ、情報を読み取り記されたものを感じること、或いは一次情報そのものを詳細に解析し『記録』すること。
瞳に映った光景を、耳の聞いた音声を、心の感じた衝動を、情報として自身に刻み込む行為。
神秘として成立した事で、自身以外に対してこの「転写」した情報を「再転写」することも可能となっている。
礼装である『無記本』はこのための外付けハードディスクのようなもので、十々萬の個体には保持しきれない情報を文字情報として『記録』するための、云わば「予備の脳」である。

礼装『無記本』

表紙を除き、一切の頁が完全な白紙となっている大判の本の形状をした礼装。
十々萬の魔力を受け入れやすいよう、十々萬の情報のうち「白色」で現せるものを因子化して紙の構成材料に織り込んである。
基本的には前述の通り、十々萬に処理しきれない情報を文字や絵の媒体で記すことにより『記録』するための『予備の脳』。
また、「変換」「転写」を魔術として併用することで衝撃や魔力を情報化させることにより無力化する、使い捨ての矛或いは盾としても使用できる。

なお、生物、それも高尚な記憶野を持つものは情報化した際の容量が非常に大きいため、通常の『無記本』に情報化して納めることは不可能(他に莫大な記録媒体があれば、時間こそかかるが情報化自体は可能)。
衝撃、魔力、武具などをこのサイズの本で記しきれるのは、あくまで一定の法則に収まりきる「現象」や「物質」だからこそ、である。

『既著』

既に記し終えた『無記本』、或いは他の情報媒体の総称。
普段は『記録』として大切に保管しているため積極的に使用することはないが、大規模な戦闘や罠を要する際にはこれらを持ち出して使用する場合もある。
総数は計り知れない数であるが、そのうちには魔/呪術師が数百名、『狼』や幻想種が各数十体、英霊が数騎、魔術式や火器の類が数千余、と、国家級の戦力が情報化されて揃っている。
再現にも魔力を要するため、その全てを十々萬が同時展開できる、という訳では無いが、リソースさえあれば街一つ程度なら一夜のうちに破壊し、その顛末を『記録』し尽くせるだろう。

来歴-1

遥か昔より、代々「十々萬」の名を継ぐ一族の末裔……と名乗るが、正しくは、その「器」に近しいもの。
「十々萬」は既に『記録』の名であり、生物としての肉を持たない「情報」として存在する。
何らかの媒体として在る自身を「器」に「転写」することで、新たな「十々萬」が誕生し、またその「十々萬」が「十々萬」を遺す、という工程を経てその歴史を繋いでいく、謂わば寄生型の情報生命体である。

…元々は、『記録』の起源に覚醒したことにより、「自身をも完全なる『記録』として残し、それを写した対象により更なる『記録』を繰り返すことで、いつかは世界の全てを既知とする」といった思考に開眼した、千年余り前に生きた一人の男。
本来はある師より陰陽の術を学ぶ一人であった男は、その思想故に人里を離れ、人間より離反する。それは今世ならば、魔性、獣性に回帰した人面獣心の『狼』として扱われるべき、『記録』を食らう獣であった。

しかし永き時を経て、幾度とない「変換」「転写」『記録』を繰り返したことにより彼は、『獣の魂』、そして「十々萬」の使命として刻み込まれた『記録』のみを求めて「器」を乗り換え続けるのみの生命へと落ちぶれて、「いた」。

変革は、実に五世紀もの昔。
現在の「器」である少女───「十々萬」となる前の名を、千疋 暁(とき)と云う───が、書として存在していた「十々萬」を発見、「読了(「十々萬」による「転写」の対象となった事を意味する)」した事により、その在り方は変異する。

そう。暁もまた、「十々萬」と同じ、『記録』の業を持つ『狼』であったのだ。
…尤も、当時、徒党としての『狼』は未だ日本に到来していなかったゆえ、単なる「獣憑き(かくせいしゃ)」同士の偶然、とも言えるのだが。
そこに起こったのは、『狼』と『狼』の一体。つまりは、『仔』の生誕であった。

「暁」という少女の人格は、その時に二重の覚醒により塗り潰され。
そして「十々萬」の在り方を継ぐ者として、新たな『狼』が生誕した。

その名こそを、「千疋十々萬」。
ある意味で純粋種の獣でありながらも、『記録』のみを使命とし、「情報」を食らい続ける記録捕食者。
身に宿す悪業は「千疋狼」。連なり重なる無尽の牙、変質貯蓄媒体プロトコルイーター。

「千疋十々萬」としての成立以後はひたすらに自身を様々な媒体へと『記録』し、「変換」「転写」を幾度となくこなすことにより魂の複製(正しくはバックアップと復元であるが)等を独自に実現、その『記録』は一片も朽ちさせることなく現在に至っている。

近況

後に、日本へと渡来した『狼』の群隊と遭遇。
自身の成り立ちについてを理解し、それが如何なる構造体であるかの知識、『記録』を得た返礼として、「十々萬」としての知識を『狼』たちの力とすることを約束した。

そして現在は、新たな『記録』の貯蓄と、『狼』の秘匿を兼ね、彼らの集会所のような場所を各地に配置している。
「十々萬」は最早ネットワークにも侵入し、その情報を「変換」しているため、直接的な魔術探査をしない限りはそれらの集会所を特定することはかなり難しい。
前述の「かふぇ芳月楼」もそれら集会所のうちの一つであるが、喫茶店として運営されているのもまた真実。
他の集会所も何らかの店舗、或いは公的機関に偽装/寄生している場合が多い。

また、稀に「会合」が開かれる際には、その召集をかける役目も果たしているのだが、最も『記録』として遺したい長老格の参加率がすこぶる悪いのが最近の悩みらしい。

因縁キャラ

後で追記