Territory。縄張りのこと。
動物の個体や集団が別の動物達の進入を拒んで占有する一定の領域。
動物であれば大体は持っており、侵入者には威嚇したり、排除行動に出て自分の領域を守ろうとする。
基本的にはちょっと小競り合いをする程度で片付いたり、鳴き声等で事前にテリトリーを主張することで
無用な争いを避けている場合が多い。
しかしそれらが通用しなければ実力行使も辞さず、お互いキズだらけになるほど本気で争ったり、
片方が死亡するまで争いが続く事例も少なくない。
概要
- 「動物」である以上モンスターもテリトリーを有しており、
モンスターがハンターを積極的に攻撃してくるのは、基本的にテリトリー内に勝手に侵入しているためである。
モンスターらの縄張り意識は極めて強いようで、本来は臆病な性格と言われているイャンクックやヒプノックなども
臆することなく徹底的に侵入者=ハンターを追い立て、自らのテリトリーを守ろうとする。
また、モンスターは基本的に縄張りと決めた特定のエリアを巡回して見張っており、
これは生物として規格外の力を持つ古龍種であっても例外ではない。- ちなみに、テリトリーを持っているのは小型モンスターたちも同じである。
例えばテリトリーエリアで大型モンスターとハンターが戦っていたりすると、
周辺にいたジャギィやランポス達はエリアから逃走することなく、
特定の位置まで後退してそこから威嚇を繰り返す。
そしてその周辺に近付くと、ハンターだろうが大型モンスターだろうが構う事無く噛み付いてくる。
テリトリーを守るために追い払おうとしているのである。
ハンターばかりではなく大型モンスターにも攻撃を仕掛けに行くので、
うまく誘導すれば少しだけ狩猟を手伝ってくれる。
…もっとも大したダメージは期待できず、
大型モンスターの攻撃の巻き添えになって殺されてしまうことも多いのだが。
- ちなみに、テリトリーを持っているのは小型モンスターたちも同じである。
- 通常、モンスター達は既に他のモンスターがいる縄張りに対し、
積極的には近づかない習性を持っている。
しかし、個体や種によっては他のモンスターのテリトリーを奪うべく戦いを挑もうとするケースも存在し、
こういったモンスターはハンターと特定モンスターとの戦闘に乱入してくる場合がある。
想定外のモンスターの乱入が予想される依頼の場合は危険度が跳ね上がるため、
ハンターの参加条件が制限される場合が多い。- また、他種のテリトリーに侵入する個体は、他の個体に比べて突出した力と凶暴性を持つことが多く、
乱入モンスターの狩猟は通常のクエスト以上に危険とされる。
- また、他種のテリトリーに侵入する個体は、他の個体に比べて突出した力と凶暴性を持つことが多く、
- ドドブランゴは自分のテリトリーを主張する為にフンを埋める習性を持つ。
ババコンガが大量に投げるのもそれを兼ねているらしい。
そのままズバリ「なわばりのフン」と呼ばれ、
場合によってはサブターゲットとして納品対象に、そうでなくても精算アイテムとして扱われる程度には価値がある。- なおドドブランゴの縄張りは時に山1つ分にもなるらしく、
そうなると近隣の村は暖を取る為の薪を拾う事も出来なくなってしまう様だ。
- なおドドブランゴの縄張りは時に山1つ分にもなるらしく、
- ゴア・マガラは狂竜化するとそのエリアを自分のテリトリーに定め、解除されるまでエリア移動をしなくなる。
狂竜化中はエリア全体が薄暗い闇に包まれ、まさにゴア・マガラの領域といった様相になる。
- 自然界でも時として動物同士の縄張り争いが発生するように、
モンハン世界のモンスター同士でもやはりテリトリーを巡っての闘争が確認されており、
クエストの依頼文から推察できる事例も多々ある。
以下、縄張り争いをしているモンスターの狩猟を依頼されるクエストの例。クエスト名 該当モンスター 喧嘩両成敗! ドスジャギィ2頭 水獣たちの争い ロアルドロス2頭 仁義なき抗争 ロアルドロス、ドスフロギィ 統率者のプライド ドスジャギィ、リオレイア亜種 紅色の雷、菫色の刃 フルフル亜種、ショウグンギザミ 嵐の前触れ リオレイア、ボルボロス 女王、乱立す リオレイア3頭 狩人のための饗宴 ダイミョウザザミ、ドドブランゴ、ショウグンギザミ 狩人のための葬礼 フルフル、ショウグンギザミ、ガノトトス、ディアブロス 緊迫した渓流の中で ドスジャギィ2頭、リオレイア、ジンオウガ 緊迫した渓流にて ナルガクルガ、リオレイア、ジンオウガ 空の王2頭の狩猟 リオレウス亜種2頭 天穹の好敵手 リオレウス、セルレギオス 蒼き王者と絶対強者の対決! ティガレックス、リオレウス亜種 激突する対双角 ディアブロス、ディアブロス亜種 クローズ・ヘッド達の激突! ドスイーオス2頭
- アルガノスとゴルガノスは常に縄張り争い中のクエストしか存在しない。
ハンターは言わばそのコンビプレーにしか見えない争いに巻き込まれに行っているという形となる。
- 生態ムービーでは設定上の縄張り争いを生で拝見することが可能で、
アグナコトルとブラキディオス、ディノバルドとリオレイアのテリトリーを巡る激しい戦いが描かれている。
また、ボルボロスの生態では、縄張りを荒らすドスジャギィにボルボロスが制裁を加える様が見られる。- なお、アカムトルムの生態ムービーで描かれる異種モンスターバトルは縄張り争いにも見えるが、
実際には単なるアカムトルムの捕食行動である。
- なお、アカムトルムの生態ムービーで描かれる異種モンスターバトルは縄張り争いにも見えるが、
- 殆ど全ての動物が持つテリトリーだが、MH世界には幾つかの例外も存在する。
これらのモンスターは常に移動し続けていることが多く、それ故に目撃情報が錯綜しがちなため、
ギルドで情報をまとめて新種認定などの発表をするまでに時間がかかる。- イビルジョーは特定のテリトリーを持たないが、常に獲物を求めて彷徨い続ける性質を持つ。
そして、異常な食欲から辿り着いた地に生息するありとあらゆる生物を喰らい尽くし、
終いにはその地域の食物連鎖の頂点に立つ大型モンスターを捕食することで生態系を崩壊させてしまう。
これこそがイビルジョーが生態系に多大な影響を与え、全生物にとって危険な存在とされる所以である。- 実際に、MH3Gの登場ムービーにおいてはドスジャギィを踏み殺し、
ジャギィらのテリトリーを文字通り踏みにじる暴君ぶりが確認できる。
また、「(ゲームの仕様上上位以降に限定されるが)殆どのクエストに乱入してくる」ことも、
生息域を定めず放浪するイビルジョーの性質を強烈に印象付けていると言えよう。
- 実際に、MH3Gの登場ムービーにおいてはドスジャギィを踏み殺し、
- イビルジョーとは少々性質が異なるものの、ほぼテリトリーを持たないという点ではティガレックスが挙げられる。
ティガレックスは基本的に砂漠周辺に生息しているが、
好物であるポポなどの獲物を求めて頻繁に大移動を繰り返すため、
ほとんどテリトリーを持っていないのと同様なのである。
- また、好戦的な気質を持つイャンガルルガは、あろうことか積極的にイャンクックのテリトリーを侵し
相手を殲滅するという、大変性質の悪い習性を持っている。
- MHFに登場するUNKNOWNも特定のテリトリーを持たず、更に極めて神出鬼没であることで知られる。
それ故にメゼポルタギルドでは一切UNKNOWNの動向を把握できておらず、
「出現を確認次第、付近のハンターに討伐依頼を出す」という形でクエストが提示される。
- イビルジョーは特定のテリトリーを持たないが、常に獲物を求めて彷徨い続ける性質を持つ。
- ちなみにゲーム内では、大連続狩猟を行っている理由として、
主がいなくなったテリトリーには、すぐ他のモンスターが移動してきてテリトリーにしてしまい、
モンスターの被害が全くなくならない為、暫らくその場に留まり、テリトリーを作らせないという
考え方が基となっている。
また、MHP3における乱入クエストも縄張りの主(クエストのターゲット)がいなくなったことを
別の大型モンスターが嗅ぎつけ、縄張りを乗っ取ろうとして出現するために発生するとされている。
- ただし、これら一連の説明とは真逆のケースも存在する。
各フィールドの片隅にアイルー種の隠れ家が存在している場合があり、
その空間では、大型モンスターは勿論、アイルー種以外の小型モンスターも侵入しないと言う
もはやテリトリーを超えてアイルー達の聖域とも表現し得るモンスター絶対不可侵の空間がある。
山菜爺さんがシレッと徘徊していたりはするが。
そんな場所にハンターが侵入しよう物なら、いくら温厚なアイルーでも血相を変えて激怒する
……かと思いきや
隠れ家エリアでは、アイルーもメラルーも一切の攻撃行動をして来ない。
ハンターがモンスターのテリトリーへ踏み込んだにもかかわらず、戦闘が発生しない珍しいケースである。- なんて思っていたらMH4でピンクのあいつに侵入される事態が起きた。
用がないから入らないだけで入れない訳では無かった様だ。聖域なんて無かった。
なわばりのフンが撒かれ無かったのが唯一の救いか。
- なんて思っていたらMH4でピンクのあいつに侵入される事態が起きた。
余談
- 「縄張り」という言葉の語源は、古代日本において土地の所有権を主張する際、
その土地に縄を張っていたことが由来となっている。- 文字通りフィールドに縄や網を張るモンスターも存在する。
また、MHXでは縄や網が貼られているのにモンスターが不在だったなんて事例もある。
- 文字通りフィールドに縄や網を張るモンスターも存在する。
- たかがテリトリーに入っただけで襲い掛かってくるなんて短気な…と思うだろうが、
私達人間でも、たとえ家族と言えども自分の部屋にノックもなしにいきなり入って来られたりしたら
気分が悪いのは容易に想像できるだろう。
ましてやそれが、見知らぬ他人でこちらにとって命の危険があるかも知れないならばなおさら。
- ハンター各々、自分の得意武器と言う物があり、自分のペースで狩猟を行えるベストな間合いや距離がある。
これは武器種で武器種ごとに統一されている訳では無く、ハンター一人一人によって違うのだが
こうした「個々それぞれの自分の得意な間合い」の事を『テリトリー』と比喩的に表現される場合がある。
この事例は、別の言葉で言い変えるなら『結界』と比喩される場合も多い。
エリアとして見ればモンスターのテリトリーでも、戦闘的局所として『ハンターの結界』であれば
相手のホームグラウンドでも自分の優勢で立ち回れるため、自分の武器の得意間合いは常に意識したい。- 例えば、ガンナーの場合は、単純にクリティカル距離では無く
クリティカル距離から攻撃を加えた後、即座に安全圏へと退避できる空間全域を示唆するため、
武器種によってハンターの『テリトリー』には大きな違いがある。
当然、ライト、ヘビィ、弓では、さらにそれぞれの『テリトリー』は異なる。 - 剣士の場合は『武器のリーチ = 自分のテリトリー』と言う解釈で、概ね正しい。
ただし、猟虫を飛ばしつつジャンプで翻弄する操虫棍や、広域的に旋律でサポートする狩猟笛など
武器攻撃以外の得意分野の本領発揮の役所によっても『テリトリー』は違って来る。
- 例えば、ガンナーの場合は、単純にクリティカル距離では無く
関連項目
システム/狩猟環境
システム/乱入クエスト
アクション/縄張り争い
フィールド/霊峰 - ジンオウガのかつての縄張り。
フィールド/未知の樹海 - セルレギオスのかつての縄張り。
世界観/拠点 - 人類の縄張り。