- 種族
- 甲虫種 (甲虫目 閣螳螂亜目 アトラル科)
- 別名
- 閣螳螂(かくとうろう)
- 英語表記
- Ahtal-Ka
- 登場作品
- MHXX
- 危険度
- MHXX:★8
- 狩猟地
- 旧砦跡
目次
生態・特徴
- 概要
- 神秘的な美しさを醸しだす金色の外殻が特徴的な大型の甲虫種。
ハンターズギルドからは《閣螳螂》とも呼ばれている。
尾のように伸びた腹部の先端から強力な粘着性を持つ「金色の絲」を無尽蔵に産出し、
それを用いて様々な物体を接合させることで『アトラル・ネセト』と呼ばれる巨大な巣を構築する習性を持つ。
このアトラル・ネセトは他の生物種に見られるような単なる営巣地にあらず、
アトラル・カはこの"巣"を自らの手で自在に操り、更にはこれを伴って移動することを可能としている。
このような驚くべき特性から、アトラル・カはしばしばアトラル・ネセトに座す『女王』に喩えられ、
アトラル・ネセト自体が『蠢く墟城』『女王の玉座』などと評されることもある。
閣螳螂は通常この玉座の中央部に潜んでおり、滅多に人前に姿を見せる事は無いが、
その玉座が古くなってくるとそれを補強・再構築するため、素材と領土の拡大を狙い侵攻を開始する。
- 生態及び戦闘能力
- 「大型モンスター」とは言うものの、同じ甲虫種に属するゲネル・セルタス(及びその亜種)や
一般的な大型飛竜などと比較すれば小柄であり、自然界においては絶対的な強者と言えるような存在ではない。
しかし、大規模な移動の際には前述した墟城を伴って行動し、
その際は他の大型モンスターはおろか、熟練の狩人すらも寄せ付けない。
一般的な個体は樹木や岩石類などの自然物を用いて墟城を構築すると考えられるが、
一部の個体は人間が構築する建造物や兵器といった人工物の類が
墟城を構成するパーツとして最適である事を学習しているらしい。
そしてそのような個体は意図的に人工物を破壊し、墟城を補強する素材として回収しようとする性質を持っている。
圧倒的な規模を持つ墟城を以って街や対巨大モンスター戦用の防衛施設などを踏み崩し、
更にはその残骸を根こそぎ持ち去ってしまうため、とりわけ人類にとって極めて厄介かつ危険な存在である。
また、破壊した人工物を用いて自身の戦闘力を強化するという知能と性質をも有しており、
砦や街を破壊した際に回収した武器や瓦礫を、襲い掛かってくる外敵の殲滅に用いる。
長年に渡って様々な人工物を破壊してきた閣螳螂は途轍もない規模の要塞を構築し、
超大型古龍にも引けを取らない巨大墟城、撃龍槍などの強大な兵装を自在に操る、
極めて危険な生物へと変貌する。
更に驚くべきことに、それほどに桁外れの大きさの墟城ですらも閣螳螂にとっては未完成段階の巣に過ぎず、
後述の事件にて確認された個体の件でも、ハンターズギルドによる生息域調査及び正式確認が遅れていた場合、
かの『女王の玉座』の規模は想像を絶する領域にまで至っていた可能性もある。
これらの生態から、ハンターズギルドではこの閣螳螂を超大型古龍種に匹敵する危険性を持つと見做し、
一定の調査が完了した後、直ちに異例の規模と厳戒態勢の中で討伐作戦が展開されることとなった。
- 基本的に移動の際は墟城を纏って行動する閣螳螂だが、自身のテリトリーにおいてはその限りではない。
『女王の玉座』を構築する残骸や兵装は周囲に散乱・埋没しており、本体は単独で行動する。
この状態で外敵を発見した場合、特異な咆哮を放って威嚇を行う。
威嚇で追い払えない際は、鎌状の前肢や粘着性の絲の塊を武器に積極的な攻撃を仕掛け、
全身から一時的に物体を腐食させるフェロモンを噴出する事もある。
しかし、アトラル・カの最大の武器となるのは、強靭な絲とそれを利用した多彩な技、
そして何よりそれを可能とするアトラル・カ本体の驚くべき知能と剛力、そして器用さである。
前述の通り、様々な物体を絲で接合させて巨大な巣を作るアトラル・カだが、
その巣を構築するパーツを絲で絡め取り、本体がそれを「武器」として背負うように装備する。
そしてその「武器」が持つ固有の特性を理解した上で、
力強く地面に振り下ろす、身体ごと振り回して周囲を薙ぎ倒す、
投げつけるように射出するなど、多彩な技を披露する。
また、大量の絲を周囲に展開してブービートラップのように利用するという戦法も用いる。
この絲に引っかかり身動きが取れなくなった獲物に対して直接攻撃を仕掛けるだけでなく、
時には自ら絲を切り、貼り付いていた岩塊や瓦礫を対象の頭上から落下させて押し潰そうとする事もある。
- これらを以ってしても撃退困難な外敵と相対した場合、遂に巣を用いた排除に移る。
それまで地中に埋没していた大量の残骸や兵装を数多の絲束で絡め取り、
それらを身に纏うように組み直すことで超巨大な墟城を構築。
巣の中心から産出した黄金色の絲を用いて、さながら無人兵器のような形で墟城を操るようになる。
墟城たるアトラル・ネセトは既述の通り超大型の古龍にも匹敵する規模を誇っており、
その圧倒的な質量により障害物や外敵を砕き潰すが如く暴れまわる。
これほどの規模を誇る残骸を纏めて支配下に置くことから、
産出される絲は広大なテリトリー全てを覆い尽くすほどに膨大で、ハンターの視界すら阻害しかねない。
また、閣螳螂は外敵との戦闘や施設の襲撃によって破壊した(された)周囲の瓦礫をそのまま回収して取り込み、
墟城の更なる巨大化と補強を図るという非常に厄介な性質を持っており、
戦闘が進むほど墟城の脅威は規模を増していく危険性が高い。
閣螳螂の本体はアトラル・ネセトを操る間は中央部から大きく動かないが、
大量の絲で繭のように自らを包み込んでおり、直接攻撃を通す事は非常に難しい。
更にアトラル・ネセトそのものが巨大な武装であると同時に堅牢無比な装甲の役割をも果たしており、
洗練された刃の斬撃や重弩による射撃はおろか、強烈な属性を帯びた攻撃すらも全く通用しない。
現時点ではこのアトラル・ネセトに対する有効な対処法は確立されていないが、
巣自体はアトラル・カが産出する絲によって繋ぎ合わせて作られている事は間違いなく、
このことから接合部の絲壁を集中的に攻撃し断ち切ることで、アトラル・ネセトの動きを制限、
上手くいけばそのものを崩壊に至らしめることができる可能性があると推測されている。
- 発見に至るまでの経緯
- その事件は、シュレイド地方のアンガルフ砦に老山龍ラオシャンロンが接近してきたことが発端であった。
ラオシャンロンの撃退のため、龍歴院のハンターを中心とした迎撃作戦が開始されたのとほぼ同時刻、
近隣の砦からラオシャンロンに勝るとも劣らない正体不明の巨大な影が接近中という緊急の報告と
救援要請がハンターズギルドに飛び込んだのである。
実力のある人員の多くは既に開始されたラオシャンロンの撃退作戦に参加しているために呼び戻せず、
残る人員(無論、こちらも一定以上の実力を認められた腕利きハンターが中心であった)で至急防衛隊が組まれ、
件の砦に緊急的に派遣された。
しかし、謎の巨影は防衛隊のあらゆる抵抗を一切寄せ付けず易々と敷地内に侵入、
一しきり内部を荒らし回った後に何処かへ去っていったという。
そして奇妙な事に荒らされた地に散乱したはずの砦の外壁や家屋の残骸などが根こそぎ消失しており、
被害に遭った地は文字通りの「更地」と化し、有力な情報もほとんど残されなかった。
唯一、防衛隊からの「砦そのものが動いているかのような」外観だけが報告され、
先のラオシャンロンから砦を防衛し、帰還したハンターや関係者にもその事件は伝えられた。
- その後、この謎の存在についてギルドは「大量の瓦礫を身に纏う習性を持つ巨大なモンスター」であると推測、
直ちに追跡調査の実行に移ったが、その巨影は追跡中に忽然と姿を消してしまい、調査は難航を極めた。
しかしギルドの懸命な調査によって徐々に包囲網を狭めていき、
最終的にはとある砂漠地帯にある砦の跡地にまで絞り込む事に成功。
そしてハンターズギルドや龍識船、所属ハンターによる万全なバックアップを整えた上で、
ギルドが最も信頼の置けるハンターを厳選し、
この謎のモンスターの調査と討伐をクエストとして提示するに至った。
- その地に巣食っていた謎のモンスターこそ、閣螳螂アトラル・カである。
この個体は大量の絲を展開し、無数の瓦礫を取り纏めて旧砦跡を自身の行動拠点としていた。
更に旧砦跡に遺棄されていた迎撃兵器やその残骸などを武具として利用できる術を学習しており、
討伐に向かったハンターにその脅威をまざまざと見せつけた。
そして、当初関係者に報告されていた謎の巨大モンスターの正体は、
散在する瓦礫の一部を利用してアトラル・カが自ら作り上げた駆動する巨大な巣であったことが判明、
対峙したハンターやその戦いを見守っていた関係者を驚愕させた。
なお、確認された個体が構築したアトラル・ネセトは
それそのものが四足歩行の巨竜と錯覚するような外観であり、
当初「大量の瓦礫を身に纏う習性を持つ巨大なモンスター」と見做されたのはこれに起因する。
なお、アトラル・ネセトが何故巨竜らしき外観を有していたのかは定かではないが、
学者の間では「本種が成長する中で目にした生き物の中で強かった、
あるいは強そうに見えた生き物を参考にしている」可能性が指摘されている。
これはアトラル・カが本質的な学習能力に優れている証左ともされ、
兵器を巧みに扱う生態と併せてかなり高い知能を持つのではないかとも推察されている。
- 素材
- アトラル・カ本体の素材や放出する絲は、目を奪われるほどの美しさと強靭さ、
そして装飾品や護石の効果を向上させるという他に類をみない特徴を備えている事から、
素材としての価値は非常に高い。
また、アトラル・カの巣の中にも各地で奪われた財宝や秘宝が取り込まれたまま眠っていると伝えられており、
護石や鎧玉といった数多くの装備品や有用な素材がその墟城から得られるという。
概要
- MHXXにて初登場した大型モンスター。
集会酒場G級クエストにのみ登場し、同作のラスボスを担当する。
甲虫種初のラスボスモンスターであると同時に、初の飛竜種・古龍種以外のラスボスモンスターでもある。
また、オンラインでは初の超大型モンスター以外のラスボスでもある。
- PV第三弾ラストにて初めて存在が示され、大いに話題をさらった。
「砂嵐と雷光が共存する異様な天候」「砂漠の崩落した砦」という未知のフィールドに現れ、
明らかに生物とは思えない、機械にしか見えない数々のパーツに覆われている。
巨大な車輪らしきパーツ、頭部を覆うパーツ、更には撃龍槍らしきパーツと、
その姿は古代文明の産物である竜機兵を容易く連想できるほど人工物らしい。
- 発売時期になるとMHXから引き継ぎ可能ということもあり、早くから名前が広まった。
その名も「アトラル・カ」。
MHFのミ・ルのように特徴的な命名がなされている。後述するが、これは古代エジプト語に倣った名前である。- よく間違えられるが、アトラルカでもアトラ・ルカでもない。アトラル・力でもない。アトラル科ではあるのだが。
- MHXX本編では、集会酒場のG級クエストを進めるにつれて存在が明かされていく。
プレイヤーがG★2緊急クエストとしてラオシャンロンから砦を防衛すると、
『別の砦が謎の巨大モンスターに襲撃され崩壊、更に砦の残骸が根こそぎ消失した』
という衝撃的な報告が集会酒場に届く。
しかも圧倒的な巨体を持ちながら突然その姿を消すという不可解な現象も生じたという。
砂漠にある砦跡地を総力を挙げて封鎖、その謎の真相に迫ることとなる。- 緊急クエスト「巨大龍の侵攻」をクリア後、酒場のマスターと受付係からこの話を聞かされる際に、
ハンター達と戦闘する巨大な機械生物の一枚絵が表示される。
集会場のストーリーでこのような演出がなされるのは珍しいケースである。
また、このイベントの発生時は集会酒場内の曲が発覚BGMに切り替わる。 - 『謎の巨大モンスター』に関する情報を求めるため、
酒場のマスターはG★4進出(バルファルク討伐後)のタイミングで一時的に集会酒場を離れる。
その際に彼女が目にしたハンターズギルドや龍歴院の文献には、以下の記述があったらしい。
マスターはこれをもとに、謎の襲撃事件が相次いでいるこの時期が丁度鎧の交換時期であり、普段は巣にこもっていて、その身をまとう鎧が朽ちてくると、人里へ降りて災厄をもたらす
アトラル・カの鎧は未だ完成していないため近い時期に再び姿を現すはず…という分析を立てる。
- 緊急クエスト「巨大龍の侵攻」をクリア後、酒場のマスターと受付係からこの話を聞かされる際に、
実態
- G★4クエスト「蠢く墟城」に初めて挑むと、開始時にアトラル・カのムービーが入る。
収集した情報から「人工の超巨大龍」、
もしくはゴグマジオスのようなモンスターを想像していたハンターも多かっただろう。
しかしそこに映っていたのは、そこらの大型モンスターと大差ないサイズの
金色のカマキリだった。
/キュィアァァァァァ!\
超大型モンスターと戦うつもりで臨んだハンターたちは、
想像より遥かに小さいカマキリが咆哮を行う姿に拍子抜けすることだろう。- アトラル・カの姿と同時に別名「閣螳螂」も表示されるためカマキリと印象付けられるが、
その姿はハナカマキリに近い平たい脚部が目立ち、頭部からは気品すら感じさせる。
骨格はアルセルタスやネルスキュラに近く、時折彼らのようなモーションも見られる。
「閣螳螂」の文字が潰れて「闇螳螂」という何とも厨二臭い名前に見えた人もいたとか - ちなみに15周年記念特別映像によると、アトラル・カの全長は1504.11cmとのこと。
一応ゲネル・セルタス通常種の全長1455cmよりは長い事となるが、
頭部や胸部を直立させ、腹部(尻尾)を上に持ち上げているため、
視覚的にはそれほど体長があるようには見えなくなっている。 - モンハン世界の虫モンスターおよび虫素材の通例通り、龍属性は一切効果がない。
「モンハンのラスボスには龍属性」という伝統で
龍属性の武器を持って行ったプレイヤーは慌てることとなっただろう。
勘の鋭いプレイヤーは「機械」「人工物」と言うキーワードから雷属性で挑む者もいた。
- アトラル・カの姿と同時に別名「閣螳螂」も表示されるためカマキリと印象付けられるが、
- ハンターが戦闘エリアに侵入したことを確認すると甲虫種でありながら咆哮したのち、
突如腹部末端から糸を噴出、鉄骨のような残骸を地中から回収して背負う。
残骸は華奢なアトラル・カ本人より重量がありそうだが、それを苦とする様子はない。
これ以降、地中から武器となるものを糸を使って巧みに操作するという知的な行動を見せる。
かつて糸を使って物を投げつけるモンスターは存在したものの、
ここまで知的な行動を平然とこなす姿にプレイヤーも感心し始める。
……だが、これはアトラル・カにとっては小手調べに過ぎないのであった。
- アトラル・カにダメージを与えていくと、フィールドの特定地点を目指して移動を開始、
所定位置に着いたアトラル・カは背負っていた残骸を放棄する。
地面に向けて尾から多数の糸を放ち、鎌を使って器用に手繰り寄せ始めると、
地中から大量の瓦礫の山が引き摺り出される。
アトラル・カは十分に瓦礫を引き摺り出すと糸を纏って瓦礫の中へ"搭乗"、
あろうことか瓦礫の山が動き始め、超大型モンスター然とした形態『アトラル・ネセト』へと移行する。
これこそが動く砦と恐れられた謎の超巨大モンスターの正体であり、
真相は「アトラル・カが傀儡師の如く瓦礫の山を糸で操縦していた」というものである。- なお、この瓦礫の山はアトラル・カが自身で組み上げた巣であるらしく、
材料はこれまで踏み崩してきた街や砦の残骸であると推測されている。
移動経路の残骸を取り込むことで巨大化、見上げるほどの「墟城」となったようだ。
- なお、この瓦礫の山はアトラル・カが自身で組み上げた巣であるらしく、
- この形態は内部上【アトラル・ネセト】という別モンスターとして扱われている。
アトラル・カが有する形態変化の一種ではあるが、公式データハンドブックや記念ムービー等でも
『アトラル・ネセト』という独立した一つのモンスターとして遇されているほか、
作中でもターゲットカメラのアイコンや探知発動時のマークは
閣螳螂本体とは異なる独自のもの(モンスターアイコンは墟城の頭部を模している)が使用されている。
形態変化を有するモンスターで形態変化前と後が別種に近い扱いを受けた例はほぼなく、
アトラル・カとアトラル・ネセトはシリーズを通しても極めて特殊な関係にあると言える。- 「ネセト」とは、古代エジプトで『玉座』を意味する言葉である。
アトラル・カが『女王の魂』であればアトラル・ネセトは正しく『女王の玉座』であり、
実際に作中でもアトラル・ネセトを《女王の玉座》と評したテキストが存在している。
また、アトラル・カの素材から作製できる防具もネセトシリーズである。
なお、ゲーム内で『アトラル・ネセト』という公式名称が確認できるテキストはなく、
作中では専ら「墟城」「玉座」などと通称される。
- 「ネセト」とは、古代エジプトで『玉座』を意味する言葉である。
- 上述の通り超大型モンスターに匹敵するほど巨大な『アトラル・ネセト』だが、
15周年記念特別映像にて公開されたアトラル・ネセトの公式サイズは、驚愕の9737.78cm。
下記のサイズ表を見るに、普段は擡げている頭部及び尾部を前後に伸ばした状態の全長だと思われるが、
史上最大級の陸上四足歩行型モンスターである老山龍ラオシャンロンのそれを大きく凌駕し、
あのジエン・モーランらにも迫るほどの全長を誇ることが明らかになった。- なお、MHXXのモンスター早見表にはアトラル・ネセトが掲載されており、
他のモンスターとの直接的なサイズ比較も可能(リンク先参照)。
早見表を見る限りでは、墟城の頭部を高く擡げた状態ではあのウカムルバスのおよそ2.355倍という体高を誇っている。
これは数値にして実に3304cm*1という破格のサイズで、
かのダレン・モーラン(全高2693.6cm)、およびそれとほぼ同等の全高を持つ直立時ゴグマジオスをも上回る。
恐らく、陸上四足歩行型モンスターとしてはゾラ・マグダラオスに次いで
直立時ラオシャンロンと肩を並べる体高の持ち主だろう。
この状態をモンスターと言い切ってしまっていいかは疑問だが。
- なお、MHXXのモンスター早見表にはアトラル・ネセトが掲載されており、
- 形態変化に併せてフィールドが大きく変容する(ベースキャンプからでも視認可能)、
最終形態移行時には纏っていたものが剥がれ落ちるムービーが入り、
討伐成功時にはフィールドが一部崩落する特殊な演出が入るなど、
演出面でも前作ラスボスに劣らない、かなり凝っているモンスターとなっている。
- ちなみに、後述のインタビュー記事から
実はアトラル・ネセトはゲネル・セルタスの骨格を元に作られた事が明かされている。
ただし、規格外の巨大さや数々の固有ギミックのため、何一つそのまま使えていないとのこと。
フェロモン噴出はどことなく似ている
戦闘能力
- 上記で示した通り、アトラル・カは複数の形態変化を有する。
「アトラル・カ本体が瓦礫を糸で操りつつ戦う」大型モンスター級の性質と、
「墟城に乗り込みその巨体で圧倒する」超大型モンスターとしての性質を兼ね備え、
それらと交互に戦うことで計4回の形態変化を行うこととなる。- 形態変化を行うとフィールドの変化と共にBGMが切り替わる。
形態変化の度に扱う瓦礫に変化が認められ、5形態で戦闘内容はそれぞれ異なってくる。
- 形態変化を行うとフィールドの変化と共にBGMが切り替わる。
- 大きな特徴の一つとして、アトラル・カ本体が繰り出す攻撃は全て構えてから独特の「溜め」を行って発生する。
この独特な溜めに慣れないとまともに回避出来ずに何度も被弾してしまうため、
特にジャストアクションを狙う場合は動きをしっかり覚えることが重要となる。
それゆえ、苦手な人はかなり苦戦するタイプと言える。- 全形態で、防御DOWN状態を引き起こすフェロモンを身体から噴出する。
予備動作が長く比較的避けやすいが、第二形態以降は強力な攻撃が増えてくるので、
忍耐の種や対防御DOWNスキルは忘れないようにしよう。
- 全形態で、防御DOWN状態を引き起こすフェロモンを身体から噴出する。
- また前述した「本体の戦闘能力は(他の大型モンスターに比して)特段抜きん出ている訳ではない」という設定を反映して、
本体の繰り出す鎌攻撃等の威力はラスボスにもかかわらずかなり控えめである。
逆に鉄骨や撃龍槍、車輪といった道具を使った攻撃の破壊力はラスボスにふさわしいものとなっている。
ラージャン等、今までも岩や柱で攻撃してくるモンスターはいたが
彼らが単純に遠距離攻撃をするために周囲の物を使うのに対し、
アトラル・カは「相手に避けづらい高威力の攻撃を繰り出すために」積極的に周囲の物を使用する。
道具を使った攻撃のバリエーションも豊富であり、
道具を臨機応変に、かつ効率的に使いこなす彼女の知能の高さがうかがえる。
なお、カマキリ=肉食という印象を持つかもしれないが、意外にも捕食攻撃は使用しない。
もし捕食攻撃があったらR指定が一つ上がってしまうかもしれないが
- あくまで甲虫種ということで、第一、第三、第五形態のアトラル・カ本体に対しては
麻痺や睡眠といった状態異常はもちろん、打撃攻撃のスタン、閃光玉などによる拘束、
歴代ラスボスに効果が無かった減気も効果があり、第一、第三形態時は背負った瓦礫を落とすようになる。
ただ、流石にラスボスということもあり毒および減気以外の状態異常に対する耐性は高く、
毒も一度に30秒で50ダメージと効きが良い方ではない。
また乗りやスタンも、最初の1回は他の古龍級モンスターと同程度だが、
耐性の上昇幅が大きいため2回目以降を狙うのはあまり現実的では無い。
さらに、最終形態では疲労を見せることもなくなる。- なお、墟城形態時に関しては一切のアイテム・状態異常が通じない。
超大型モンスターにも有効な爆破すらも問答無用で無効化という凄まじい耐性を持つため、
毒や減気といった状態異常を活かすためにも墟城形態は早急に解除してしまいたい。 - 大型の甲虫種なので罠による拘束も効く…かと思いきや、残念ながら旧砦跡では罠の設置は不可能。
データハンドブックでも罠系アイテムは無効となっているほか、捕獲の見極めを用いた検証により
クエスト終了まで捕獲可能にならないことが判明している。
そもそもこのモンスターと対決するクエストはすべて狩猟クエストではなく特殊クエストであり、
メインターゲットは「アトラル・カの討伐」である。 - 閃光玉による目眩状態は、効果はあるものの時間自体は3~8秒と短い。
単純に隙を作るためだけに閃光玉を用いるのはあまり効果的ではないと思えるが、
後述する第三、第五形態時に有効な場合がある。
- なお、墟城形態時に関しては一切のアイテム・状態異常が通じない。
- クエスト受注の際下画面に赤字で警告文が出るが、
アトラル・カ戦ではアイテムお届け隊が一切利用できなくなる。
その代わり、アトラル・カが墟城形態に移行すると、
ギルドからの支援物資が積まれた専用の赤いロケットが飛来するようになる。
このロケットの中には単発式拘束弾などが入っており、アイテムお届け隊と違い事前の利用申請は必要無い。
慣れてしまえば使わない方が早く討伐できるものの、慣れないうちは積極的に活用していこう。
- なお、上述したデータハンドブックによると、
アトラル・カ本体の破壊可能部位は、頭部・背甲・鎌(2段階)と腹部。
破壊前後の変化が少なく、本体がせわしなく動き分かりづらいので解説しておく。
頭部は紫色の眼の間にある2本の角のようなものの片方が欠け、顔面に傷が付く。
背甲は乗りなどで破壊すると顔の後ろの角のような部分の先が欠け、背中側に傷がつく。
爪は一段階目で右側、二段階目で左側の鎌が欠けてボロボロになる。
腹部は糸が出てくる部分の、緑のかぎ爪のような部分が欠ける。- 破壊結果からもわかるが顔の後ろの角のような部位も背中の一部であるため
乗りにこだわらずともここを殴れるチャンスは意外とある。
瓦礫を操っている間にダウンを取ってひっくり返った時や
(第三形態以降の)糸を張り巡らせたり地中から撃龍槍を引きずり出したりする時は直接殴れる位置に来る。
虹色に煌めく背甲を高確率で得る手段が背中破壊くらいしかないという事情もあって出来れば破壊したいが
段差で待ち伏せても瓦礫を振り回してくるだけだったり誘導が意外と難しいので直接攻撃も一考の余地あり。 - ちなみに背負っている瓦礫はゴグマジオスの初代撃龍槍がそうであったように、
物理肉質・属性肉質共に全て0であり、いくら攻撃してもダメージは入らない。
属性エフェクトなどが発生せず、ガンナーの矢弾を適正距離で当てても弾かれて火花が散るなど、
「効果が無い」ことが視覚的にも一応分かるようにはなっている。
やや高めの位置にあるので地上で当たることは少ないが、エリアルスタイルで挑む場合は注意。
瓦礫の障害物は全て破壊しても報酬が増えたりはしない。
耐久値こそ高いものの、全て弱点部位なので破壊は簡単。 - 破壊結果からもわかるが顔の後ろの角のような部位も背中の一部であるため
- 本体形態時の弱点属性は雷>水。
甲虫種なので当然のように龍属性は全く効かない。また、他の甲虫種と違って火属性も一切通らない。
対して墟城形態時の弱点属性は、大雑把に言うと糸には水、巨大繭には雷。
すなわち、爪や糸壁、繭玉には水が効き、大ダウンを取った後の巨大繭には雷が有効。
一応、糸部位にも雷属性はそこそこ通るが、逆に巨大繭の方には水は一切効かない。
ただし、どの部位も属性以上に物理の通りが良いため、無属性武器でも十分なダメージを与えられる。
第一形態(通常形態)
- 細長い鉄骨を背負い、アトラル・カ本体が戦闘を行う。
両腕の鎌で引っ掻いてくる他、糸を巧みに操り、瓦礫をぶん回して攻撃してくる。
なお、第一形態と墟城形態時は怒り状態にならない。- 本体のみの形態では一貫してバインドボイスを扱う。
ちなみに、バインドボイスを使用する甲虫種モンスターはシリーズを通して初である。
このバインドボイスは、セルレギオスなどのものと似ており硬直はかなり短い。
判定も短いため比較的フレーム回避もしやすく食らってしまってもこちらが先に動けるので、
ガードのできない武器でも耳栓スキルなどは付けない選択肢もある。
- 本体のみの形態では一貫してバインドボイスを扱う。
- 通常形態では、稀に瓦礫を2回振り回す大技を繰り出す事がある。
頻繁に使ってくる瓦礫サマーソルトと動作が似ていることもあってかなり紛らわしいが、
2回振り回す時は出始めに鉄骨を真後ろに置き、白い糸を持つので、よく見ておこう。
この2回振り回す大技は形態が進むほど使用頻度が増していき、
しかも第五形態は後述するように背負っている瓦礫がデカすぎるため、
見極めないとこの技でキャンプ送りにされてしまう。
- 本体形態時は尾の先から糸弾を射出してくる事がある。
向かって左→正面→右の順で3連続で射出され、一定距離飛んだ後に投網のように広がって相手を絡め取る。
当たると小ダメージと共に糸拘束状態にされてしまう。
しかし、過去作や他のモンスターの糸拘束やだるま状態と違って、レバガチャの必要入力数は少ない模様。
もちろん消散剤やスキルで無効化出来るが、そこまで大きな隙にはならないので切ってしまうのもアリ。- 疲労状態では、糸弾を射出するモーションを取るものの不発に終わる……かと思いきや、
流石にラスボスと言うだけあって、疲労中でも3発中1発は糸が飛んでくる。
注意を怠らないようにしよう。
- 疲労状態では、糸弾を射出するモーションを取るものの不発に終わる……かと思いきや、
- 一定ダメージを与えると特定位置に向かって移動を開始。
到着すると瓦礫を捨ててバインドボイスを放ち、地中の瓦礫を引っ張り出し第二形態へと移行する。
第二形態(墟城形態)
- 第二形態では前述の通り地中から『墟城』を引きずり出し、瓦礫を使い応戦してくる。
大型竜より一回り小さい程度の大きさから、一気に老山龍に匹敵しかねないほどの巨体に変貌するため、
初見では度肝を抜かれることだろう。- この第一→第二形態の移行の際、墟城に乗り込むまでの間アトラル・カは長時間無防備になる。
とはいえ妨害はどうやっても不可能だし、体力は各形態で別管理のため
攻撃を叩き込んでも実質ノーダメージ(部位破壊ダメージ等は引き継ぎ)。
待っている間はゲージ回収のために攻撃したり、砥石や回復薬で態勢を整えたりしよう。
ガンナーは予め左側に先回りして構えておけば一足先に弱点を集中攻撃でき、第二形態の時間の大幅な短縮が可能。
- この第一→第二形態の移行の際、墟城に乗り込むまでの間アトラル・カは長時間無防備になる。
- 形態変化時は船の汽笛のような音が鳴り響くと同時に墟城形態への移行と共に、
周囲には超大規模の砂嵐が吹き荒れ始め、
空模様も稲光が迸る不気味なものに変化する。
インタビュー記事によると、これは墟城を砂中から引き揚げた際に
その余波で巻き上げられた膨大な量の砂によって起きたものとされる。- 発生している砂嵐は他に類を見ないほどに大規模で、
プレイヤー画面が常に赤茶けた砂色で覆われるほど。
あのクシャルダオラが砂漠に現れた時ですらこれ程の砂嵐は観測されておらず、
古龍以上の砂嵐を物理的に起こすとは、いったいどれだけの質量を砂中から引っ張り出したのだろうか… - ゲーム演出上の都合でいうと、
「砂嵐で背景をぼかすことで、計り知れない巨大感を出す」
という事であったようだ。
- 発生している砂嵐は他に類を見ないほどに大規模で、
- 墟城形態時は四肢を地につけた竜のような見た目をしており、主に踏みつけで攻撃する。
その圧倒的な質量から、踏みつけには遠距離まで届く岩盤砕きが付随するので注意が必要。
踏みつけの直後、土煙が登った方向に岩盤砕きが発生するので、よく見て回避しよう。
幸い、震動は伴わないのでスキルは必要ない。
いかにも震動が起こりそうな見た目の攻撃だが、サスペンションが優秀なのだろうか- 上述したように、墟城形態では支給品を積んだロケットが飛行船から投下されるが、
アトラル・カはこのロケットに対して岩盤砕きを繰り出し、支給品もろとも破壊する行動を取ることがある。
戦闘中に突然ハンターを無視してロケットの方に脚を振り上げたら、この行動の合図である。
- 上述したように、墟城形態では支給品を積んだロケットが飛行船から投下されるが、
- この形態中は、頻繁に胴体の真下から糸束をビームの如く撒き散らす。
当たると糸拘束状態になり、タイミングによっては踏みつけ攻撃を避けられなくなる可能性がある。
ただし、ハンターが前脚に張り付いていれば当たることはまず無い。
- 墟城形態のみの大技として、狙ったハンターに向かって首を振り回しながら激しく突っ込んで行く攻撃がある。
糸ビームを出した後に首を叩きつけるのが攻撃の出始め。
その後の突進は身体全体が攻撃判定になっており、踏み出す足や振り上げる首など
判定が連続で迫ってくるため非常に危険。
突進後は尻尾から瓦礫塊を飛ばし、難を逃れて一息ついているハンターに追撃を仕掛けてくる。
攻撃が全て終われば長めの隙が出来るので、大人しく逃げ回るのが無難。- 突進中は背中の足場判定も消失するため、乗っているハンターもダメージを受けて
問答無用で振り落とされてしまう。 - ある程度距離を離すと使用頻度が高まるため、エリア南端にある撃龍槍への誘導に使えなくもない。
ただし必ず使ってくるとは限らない上、威力・範囲ともに凶悪なのでリスクも高い。
無理に狙うのは止めた方がいいだろう。 - 下記にもあるが、背中の繭玉を破壊していれば突進後に頭と尻尾を下げてダウンし、
巨大繭に攻撃を仕掛けるチャンスとなる。
- 突進中は背中の足場判定も消失するため、乗っているハンターもダメージを受けて
- 見た目の通り地上ではまともに戦える相手ではないが、
前足に相当するパーツの三本指の真ん中にあるオレンジ色の爪弱点を破壊すると、
そちらの足を操る糸が切断され、しばらくの間ダウンする。
ダウンから立ち直ると爪弱点は復活し、再び破壊可能になる。
ダウン中はもう片方の爪弱点は破壊できないが、ダメージは蓄積されるようで、
ダウン中にもう片方の足に攻撃しているとダウンが終わった直後にすぐ破壊してハメる事もできる。- ちなみに爪の部位破壊は脚全体と怯み値を共有しており、他の爪やかかとなどを攻撃しても破壊できる。
ガンランスの砲撃やバリスタなど固定ダメージの攻撃では必ずしも爪を狙う必要はないが、
普通に武器で殴る時は弱点を狙った方が効率が良いのは言うまでもないだろう。
ただし、足の正面に立っていると爪を弾いて衝撃波を飛ばしてくるため、
大剣など長時間足を止める必要のある武器種では横から攻撃した方が安全である。
- ちなみに爪の部位破壊は脚全体と怯み値を共有しており、他の爪やかかとなどを攻撃しても破壊できる。
- ダウン中は埋まった脚から背中へ登る事が可能。更にこの時に金色に輝くエフェクトのある場所で採掘ができる。
具体的には、各脚四箇所と背中の車輪の計5箇所。それぞれ2回採掘できるが、
流石に全て採掘するには何度かダウンさせなければならない。
また、踏み付ける攻撃をした際に脚が地面に埋まって同じ様にダウンする事がある。
ただし、この時は採掘ができない。
- この形態でも腐食ガスを発生させる。
ガスを出す少し前から体を揺らし始め背中の足場から緑の煙が噴出するため、攻撃自体は非常に見極めやすいが、
ガス発生中の間は背中の足場判定が消失し、ジャスト回避等でガスを避けても問答無用で落とされる。
このため、ガスを出す予兆を見たら背中への攻撃は諦めて降りた方が良いと言える。
- 背中の左側にある繭玉を攻撃し破壊することで各部を繋ぎ止めていた糸が緩み大ダウンし、
前脚に加えて更に頭と尻尾からも本体に登れるようになる。
この時頭から登ると、アトラル・カ本体の入った巨大繭に直接攻撃が可能となる。
また、大ダウン中は全ての足と喉の中、背中に尻尾の付け根と、計7カ所、全14回分の採掘ポイントが出現する。
さらに繭玉の破壊後は、爪弱点の破壊で必ず大ダウンが取れるようになり、
突進のような大技の後に反動に耐え切れずダウンするようになる。
早々に破壊しておくと戦闘が楽になるだろう。- なお、背中の繭玉へと続く通路には所々に大砲や砲弾等をオレンジ色の蜘蛛の巣で固めた障害物がある為、
先へ進むためにはこれを破壊しなくてはならない。
この時に車輪付近にいると尾のようなパーツを使い叩き落そうとしてくる。
直前に攻撃地点に向けて尾から糸を出すので分かりやすいが、
胴体からハンターが落ちるように吹き飛ばす都合上、攻撃判定は車輪側から発生している。
車輪側に向かってガードや納刀継続しないと落とされてしまうので注意しよう。 - 本来は障害物を破壊しながら先に進んでいく事になるのだが、
エリアルスタイル、ファイト及びカリスマのニャンターの踏みつけ跳躍、
操虫棍のセルフジャンプやニャンターなどの大きく跳び上がるジャンプ攻撃、
ビーストニャンターの爪フィニッシュを利用することで、
障害物を無視して進むことが出来る。
やり方は非常に簡単。本体が動きだして背中が揺れている最中にタイミングよくジャンプすると、
障害物を破壊することなく飛び越えて移動することが出来てしまう。
ただし、失敗すると背中から落ちてしまいそのまま攻撃を食らいかねないので、
障害物を丁寧に破壊していった方が早く次の形態に進める場合もある。- なお、ビーストニャンターの爪フィニッシュ、さらにレベルアップのモーションをとるときに限り、
アトラル・ネセトの動きに関係なく飛び越えられる。その分落ちるリスクも高いが。 - その他、ブレイヴ片手剣のバックステップ連撃などで勢いよく繭の外側に突っ込むと、
判定の隙間を無理やり抜けたような不自然な挙動で強引に突破できる事がある。
また、大剣の狩技であるムーンブレイクでも強引に跳び越すことが可能。
…部位破壊力に優れる都合上、
大抵の場合は跳び越すと同時に障害物を破壊できてしまうので、ある意味本末転倒に近いが… - また、たまに脚から背中に乗り移る位置が端ギリギリだった場合、最初の障害物をすり抜ける事がある。
第二形態ではそのまま採掘したり繭を攻撃できるため可能ならば狙っていきたいが、
失敗するとそのまま落下してしまうため、PTに迷惑をかけない範囲に留める事。
- なお、ビーストニャンターの爪フィニッシュ、さらにレベルアップのモーションをとるときに限り、
- なお、背中の繭玉へと続く通路には所々に大砲や砲弾等をオレンジ色の蜘蛛の巣で固めた障害物がある為、
- ボウガンの貫通弾と弓の貫通矢、ニャンターの貫通ブーメランであれば足を登って本体に移った場所から、
障害物を壊さずとも背中の繭を直接狙える。
ソロであればすぐに大ダウンを取れるので非常に有効。
ただしパーティプレイの場合は全員が本体繭にたかるとちょっと困るかもしれないので、
仲間の武器構成を見て撃つかを判断したい。- 高レベルの貫通弾・貫通矢であれば登らずとも足場を貫通して繭を攻撃することが可能。
また先述したように、アトラル・カが墟城を引き出して起動させるまでは繭が低い位置に出ているため、
この間も背中の繭にダメージを与えることができる。
与えたダメージが十分なら起動後に一撃入れてやれば、繭が破壊されて大ダウンを奪える。 - 十分な火力があればハンター・ニャンター問わずソロでもハメが可能となる。
そのため慣れたソロプレイヤーからは第二・第四形態はほぼスルーされがち。 - なお、第四形態も含めてダウンしている間はダメージは蓄積するが、ダウンが終わるまで形態移行はしない。
ダメージが超過している場合は起き上がってから何かしらの攻撃を加えることで形態移行する。
つまり、ダメージの蓄積具合が分かっていれば起き上がってからキックや石ころでも墟城を破壊出来たりする。
- 高レベルの貫通弾・貫通矢であれば登らずとも足場を貫通して繭を攻撃することが可能。
- 大ダウン時の巨大繭に攻撃を仕掛ける際、パーティだと味方がかなり密集する上に、
アングルもハンターが小さいものに固定されてしまうためかなり見辛い。
無論吹っ飛ばしやかち上げを伴う攻撃は厳禁なのだが、
強力な攻撃に限って味方を吹き飛ばしてしまうハンマーや、
味方にこかされやすいランスや片手剣は位置取りに困りもどかしい思いをする。
ここまでくると味方に攻撃を当てない方が難しいため、位置取りや攻撃手段には気を付けたい。- ちなみに、大ダウンの終了時に巨大繭の目の前にいると首の真下に振り落とされるが、
この位置はちょうど糸噴射の出始めが直撃するポイントである。
落下してそのまま動かないでいると大抵これに当たるので素早く退避したい。
- ちなみに、大ダウンの終了時に巨大繭の目の前にいると首の真下に振り落とされるが、
- ちなみに大ダウン時の巨大繭の肉質は非常に柔らかく設定されており、
その数値は弾肉質で200、斬撃、打撃に至っては驚異の250である。ダラ・アマデュラの頭部弱点よりも柔らかい。- 単なるダウン時にも本体の繭を攻撃することが可能で、
首元の少し高い位置に隙間から金色の繭が覗いているので、
上に攻撃できる近接武器(抜刀大剣など)でうまく隙間を通せば当てられる。
なお、大ダウンさせなければ巨大繭の肉質は斬撃、打撃75、弾肉質は35である。
いちおう、弾以外は背中の瓦礫の弱点部位と同等にダメージが通るので、
背中が混雑していたり登るのが面倒な場合はこちらを狙っても良いだろう。
あと味方を巻き込む下手なハンターが背中に居る場合とか
- 単なるダウン時にも本体の繭を攻撃することが可能で、
- 一定のダメージで瓦礫が崩れ第三形態へ移行するが、その移行はダメージの蓄積が条件であるためか、
実は墟城形態中は左右の爪弱点を延々と攻撃し続ける事で登らずに終わらせる事もできる。
上述の仕様を利用して、複数人で両足を集中攻撃する事で交互にダウンさせ、
かなり安全に戦闘を進められたりする。- 上記の戦法だが、爪弱点は背中の繭玉、糸壁および巨大繭ほどダメージは通らないので、
実のところダメージ効率はあまり良くない。
1人か2人で脚を破壊に徹し、残りで背中に乗り込む方が効率と安全性共にバランスが良い。
だが、採掘が目的だったり、安全性をより重視する時にはおすすめの戦法である。
また、当然複数人が超密集するので、吹き飛ばしやかち上げを持つ攻撃は普段以上に気をつける必要がある。
砲撃主体のガンランスでこの方法を利用するなら味方の密集する指の辺りには砲撃しない方がいいだろう。
武器によっては指の外側から攻撃しても弱点に当たったりする。慣れたら狙っても良いかもしれない。
- 上記の戦法だが、爪弱点は背中の繭玉、糸壁および巨大繭ほどダメージは通らないので、
第三形態(通常形態)
- 第三形態ではなんと背中に黒い撃龍槍を装備したアトラル・カ本体との戦闘となる。
人類が開発した中でも指折りの威力を誇る兵器だけあり、
撃龍槍を使った攻撃はいずれもかなり威力が高いので要注意。
またここから怒り状態に移行するようになるほか、
背負った撃龍槍をぶん投げて攻撃しつつ糸で引っ張られることでワイヤーアクション移動をしたり、
自身が宙返りした勢いで超遠距離まで人工物を投げつけてきたりと攻撃が目に見えて激しくなる。- 第一形態の時点でもマップ内に錆びた撃龍槍が埋まっているのが確認できる。
よく見ると鉄骨と同様に糸が巻き付いている為、勘のいい人は「これも武器として使うのか」と気付くかもしれない。
- 第一形態の時点でもマップ内に錆びた撃龍槍が埋まっているのが確認できる。
- 基本的には撃龍槍がメインウェポンだが、最初に背負っていた鉄骨もたまに持ち替えて使ってくる。
- 「撃龍槍を背負ったモンスター」というと、思い起こされるのはかの巨戟龍ゴグマジオスである。
あの墟城も、竜騎兵を想起させるゴグマジオスの風貌とどことなく似ており、
同じG級ラスボスということも含めて意外に共通点が多い。
ただし偶発的に撃龍槍を纏うこととなり、また武器として使用してきたりはしない巨戟龍とは異なり、
アトラル・カは撃龍槍を武器として認識し、外敵への攻撃手段として有効に用いてくる。 - 然り気無く撃龍槍にジャイロ回転を掛けており、
軌道の安定と威力の向上を果たしているあたり、閣螳螂の並々ならぬ知能の片鱗がうかがえる。
- 「撃龍槍を背負ったモンスター」というと、思い起こされるのはかの巨戟龍ゴグマジオスである。
- この形態では糸を巧みに使って地中から朽ちた撃龍槍を掘り出し、
それをハンター目掛けて射出するという俄かには信じがたい大技が解禁。
今までハンターが撃ってきた撃龍槍が、ハンターに撃たれることになるなど誰が予想しただろうか。
幸いにも撃龍槍を「投げ撃つ」関係上、攻撃範囲は狭い。また穂先を正確にハンターに向けてくるが、
これは引っ張り出して軸合わせのために撃龍槍を回転させ始める瞬間の1回だけで、
狙われてからすぐ動けばまず当たる事は無い(逆に言うと動かずにいると確実に当たるが)。
この朽ちた撃龍槍を掘り出す際にも小ダメージ+尻餅があるが、それを受けても回避は間に合う。
落ち着いて対処しよう。- なお、アトラル・カが射出する朽ちた撃龍槍の本数に制限は一切なく、
無限の蓄えがあるかのように次々と使い捨てていく。
一体どれほどの砦や街を破壊し、その撃龍槍を奪い去って来たのだろうか…。
なお、撃たれた撃龍槍は着弾と同時に砕け散り、フィールドから消滅する。
雌の甲虫種に投げつけられて砕け散るという点はさながらアルセルタス亜種のようである
なので、残念ながら残骸を段差としてジャンプ攻撃を行ったりはできない。- この錆びた撃龍槍を操っている時に閃光の効果を当てると、
吊り下げている撃龍槍を全て落としてしまい、撃龍槍射出攻撃がキャンセルされる。
先述の通り効果時間自体は短いが、広範囲にわたる回避が必要な攻撃を不発させられるので、
アトラル・カの討伐には閃光玉を持って行く事が強く推奨される。
ただ、ソロだと狙われるのが必ず自分である以上、納刀してから閃光玉を投げるより
回転回避などで避けた方が早い場合が多いので、必須ではなくなる*2。 - 閃光以外にダメージで怯んだ場合も同様に撃龍槍の操作を誤って落としてしまう他、
ダメージを受けるなどして怒り状態に移行して咆哮をした時にも落とす。
撃龍槍射出キャンセルのために狙って怒り状態にさせることは難しいが、
そのため撃龍槍射出と入れ違いで怒らせてしまって咆哮を食らい撃龍槍を回避できない、
なんてことは起こらない。
- この錆びた撃龍槍を操っている時に閃光の効果を当てると、
- なお、アトラル・カが射出する朽ちた撃龍槍の本数に制限は一切なく、
- 鉄骨装備時に限り、フィールド全体に糸結界を張り巡らせる行動を行う事もある。張り方は2通り存在する。
この糸はブービートラップのようになっており、触れると拘束状態となった上ハンター目掛けて瓦礫の塊が落下してくる。
攻撃を当てて糸を切断できるが、その場合でも瓦礫が落ちてくるので注意が必要。- 当たり判定を持っている関係上、この糸に突っ込んで回避することでジャスト回避が簡単にできる。
ライトボウガンの場合は積極的にパワーリロードを発動させ火力アップを狙おう。 - 初見では隙間無く張り巡らされているようにも見えるが、よく見て動けば案外下を潜り抜けられたりもする。
特にニャンターの場合は、張られてもほとんど邪魔されずに動ける。
- 当たり判定を持っている関係上、この糸に突っ込んで回避することでジャスト回避が簡単にできる。
- 第一形態の大技である、ハンマー投げのように2回振り回す攻撃は、鉄骨装備時に限り使ってくる。
一周目は自身のすぐ周囲をゆっくりと薙ぎ払い、二周目は範囲を広げ高速で薙ぎ払う。
特にガンナーにとって脅威となる技だが、二周目では途中で鉄骨がバウンドするので、
運が良ければ当たらずに済むこともある。
一周目さえやり過ごせば近距離が安地になるため、剣士にとってはチャンスになりやすい技である。
なお、閃光やられ状態時のみ撃龍槍装備でもこの技を使う模様。
- 戦闘BGMは第一形態と同じ…と思いきや、なんと曲の後半にサビが追加されたフルバージョンである。
その激しい曲調は、決戦兵器である撃龍槍をも用いてハンターを徹底的に排除しようとする
アトラル・カとの熱戦に相応しい。
ともあれ、同じ戦闘曲にあとからパートが追加されることはシリーズを通しても稀と言えるだろう。
- 一定ダメージを与える事で地中に潜り、第四形態に移行する。
第四形態(墟城形態)
- 基本的に第二形態と同じ。
第二形態と同様の手順で瓦礫を解体することになるが、
オレンジ色の繭玉の位置が第二形態で撃龍槍を組み込んでいた位置、つまり背中の通路の最奥に移動している。
道中の障害物も繭玉の手前を塞ぐ位置と左右それぞれからの合流地点の手前を塞ぐ位置に増えており、
更に障害物も繭玉も第二形態時より耐久値が大きく上昇しているため、繭玉を非常に破壊しにくくなっている。- 第二形態と同様にジャンプ攻撃を利用すれば障害物はスルーできる。
繭の手前の障害物では左右に落ちる危険性が低いため、安定して飛び越えることが可能。 - 繭の位置が移動した関係で起動中に狙うのは難しくなったが、
ダウン中ならば首部分が下がるため地上から貫通弾を当てて大ダウンを狙える。
斜め前方から見て分かりやすい場所に繭があるので狙ってみるのも一つの手である。
貫通弾・貫通矢の他に弓の曲射でも(破壊できるかはともかく)狙撃は可能。 - ガンナーでなくとも、真下から打ち上げタル爆弾で繭玉へダメージを与えることが出来る。
第二形態で繭玉にある程度ダメージを与えておけば、一発で大ダウンを奪うことが出来る。
レンキンバズーカで実現した猛者もいる - なお、リーチの長い武器であれば脚を登ってすぐの場所、つまり繭玉の真横から直接攻撃を当てられる。
特にランスは上段突きが綺麗にヒットするため、障害物に一切触れなくとも繭玉の高速破壊が可能である。
- 第二形態と同様にジャンプ攻撃を利用すれば障害物はスルーできる。
- 形態移行に伴い全ての採掘ポイントが復活しており、再び採掘できるようになる。
このため、クエスト中に採掘できる最大数は怒涛の28回。
母数が母数だけに全て採掘すれば風化したお守りが10個以上出ることもザラで、
おまけにアルティマ結晶や金のたまごが手に入るなど至れり尽くせりである。
- この形態では側面への踏み付けとそれに伴う岩盤砕きが加わり、真下からの糸噴射は本数が3本に増えている。
瓦礫塊も頻繁に発射し、バリスタに居座る者や、墟城に乗り込んだ外敵を排除しようとする。
- 新しい行動としては、爪を弾いて衝撃波を飛ばすと同時に、首を下ろして前方を薙ぎ払ったり、
首を強く叩きつけて岩盤砕きを発生させたりといった、前脚付近に群がるハンターへの対抗手段を獲得している。
- 第二形態で部位破壊を達成しても、この形態で全て復活する。
部位破壊報酬のみが目的ならば、第二形態の時に達成していればこの形態でも破壊する必要はない。
- 気付きづらいが、第四形態に移行したと同時に砦の壁に張り巡らされていた糸は全て消えてしまう。
砂嵐で吹き飛ばされてしまったか、あるいは瓦礫を動かすために全ての糸を墟城に集中させる必要があるためか。
- 一定ダメージを与えると瓦礫が完全に崩れるムービー*3が入り、いよいよ最終ラウンドとなる。
第五形態(通常形態)
- 最終ラウンドになると墟城がその場で跡形もなく崩れ落ち、
撒きあがった砂煙の中から車輪を背負ったアトラル・カが出現。
最終形態に移行した閣螳螂が盛大に咆哮するとともに、BGMが英雄の証(MHXXver.)に変化する。
ラストバトルに相応しい演出でプレイヤーを盛り上げてくれる。- なお、このシーンの最中でも操作は可能。
武器を研いだり弾をリロードしたり出来る位の隙はあるため、最終決戦に備えておきたい所。
PTプレイなら鬼人笛を吹いてみるのも一興。狙いはつけにくいがもちろん攻撃もできる。
大ダウン後なら移行のタイミングが分かりやすいので、予め背景の中央へ向けてしゃがみ撃ち等を構えておけば
英雄の証とともにカッコよく形態移行したアトラル・カに先制攻撃を仕掛ける実に野暮な戦法も取れる。
- なお、このシーンの最中でも操作は可能。
- この状態では、崩壊した墟城の背中部分に組み込まれていた大車輪を背負い襲いかかってくる。
大車輪を転がしながら突進するちょっと楽しそうな攻撃や、
投げ出した大車輪をブンブン振り回す広範囲高威力な大技を使う。
時折第三形態の時に背負っていた黒い撃龍槍も扱う。最初に使っていた鉄骨は使わない。
- 第五形態に移行した直後に、第三形態でも使用した糸結界を設置する。
糸の密度はさらに増しており、動ける範囲がかなり制限されてしまう。
- 朽ちた撃龍槍の扱いも変化し、飛ばしてくる本数が2本に増えたほか、5本立て続けに撃ってくるパターンも追加。
さらに、3本の撃龍槍を糸で吊り下げ、コンパスで円を描くようにフィールド上を周回させる技が解禁。
ラギアクルスの螺旋放電のように、徐々に回転半径が大きくなっていく。通称「メリーゴーランド」。
被弾すると吹っ飛び【特大】を喰らう上に、それなりにダメージがあるので危険度は高い。- 撃龍槍射出攻撃は掘り出した直後にハンターがいた位置を目標として発射されるのは
第三形態の時と同じだが、5本パターンの時は少し注意が必要になる。
5本の撃龍槍は全てハンターに当てにかかるわけではなく、
ハンター周囲へ撃つものもある(いわゆる「自機外し」である)。
なので1本目が狙っている位置から動いただけなど避け方が適当だと、4~5本目に当たる事があるので注意。- なお5本射出時は必ず瓦礫を捨て、他の攻撃も中断するため分かりやすく回避に専念できる。
- 3本の撃龍槍をフィールド上を周回させる技や撃龍槍射出攻撃は本体をひるませると全て崩れるため、
あえてアトラル・カに猛攻撃を仕掛けるのも一手。 - 閃光玉はここでも第三形態同様に効果がある。
5本射出パターンでもコンパス回転パターンでもピヨらせれば撃龍槍を全て落としてしまう。
- 撃龍槍射出攻撃は掘り出した直後にハンターがいた位置を目標として発射されるのは
討伐後
- 討伐に成功すると、なんとアトラル・カの腹部から大量の糸や体液が噴出する。
その後アトラル・カがぐったりと動かなくなり、今度は旧砦跡の城壁が殆ど崩れ落ちてしまう。
どうやら巨大な砦の外壁ですら女王の玉座であったようだ。
ハンターの攻撃によって体力を失い、城壁の重さを支える事が出来なくなったのだろうか。
崩れた城壁の彼方には、集会酒場の飛行船が飛んでいるのが見える。- それにしても、身体の内容物を引き摺り出されるとは、
いくら金色にキラキラ輝いているとはいえアトラル・カ自身からすればかなりエグい。 - なお、戦闘中は画面に光の線のようなものが走るエフェクトが見られるが、討伐後は消失する。
アトラル・カが撃龍槍やアトラル・ネセトを始めとする武器を操るための絲を
縦横に張り巡らせていた、ということなのだろう。
- それにしても、身体の内容物を引き摺り出されるとは、
- 討伐後のアトラル・カは、痙攣することなく完全に静止する。
これまでの甲虫種モンスターは討伐後もピクピク動くのが通例だったが、
アトラル・カに関しては倒れこんだ後足先一つ動かさなくなる。
甲虫種としては地味に異例なことである。- そもそも大半の甲虫種は絶命時には仰向けにひっくり返り、
その過程で上方に向いた脚を痙攣させるのだが、
例外的にアトラル・カはうつ伏せに倒れるため、脚は地に付いたままである。
これも死体が動かないことに影響しているのかもしれない。
また、他の甲虫種は大顎や尻尾なども同時に動いているが、
アトラル・カには動かせそうな部位が少ないことも関係しているのだろう。
- そもそも大半の甲虫種は絶命時には仰向けにひっくり返り、
- 討伐後の剥ぎ取り回数は4回となっている。
歴代作品でラスボスを務めた超大型古龍達がおおむね6~9回であるのと比べると、若干渋く感じるかもしれないが、
剥ぎ取り以外にも落とし物や採掘のチャンスが複数存在すると考えれば、妥当な数字だろう。
…アトラル・カの体格からすると、むしろあの大きさで4回も剥ぎ取れる、と考えるのが正しいのかもしれない。
(あのガララアジャラからも3回しか剥ぎ取れないことを考えるとなおさらである)。
また、第二形態から第三形態の時に1つ、第四形態から最終形態の時に3つ、確定で落し物もする。
これをこまめに拾ったり採掘もやり込んでいれば寧ろそこらの超大型モンスターより遥かに得られる素材数は多い。
ついでに言えば部位破壊報酬も普通に戦っていればかなり多い。
強化個体
- 石片に刻まれた文字
- 砂塵舞う中…蠢く…巨大な影。
砦砕いては…築かれ…蘇る墟城。
何人をも阻む…幾多の瓦礫の壁。
奥底に…眠る秘宝…護りし番人。
黄砂で踊る…黄金の弦。
女王が紡ぐは一夜の夢か幻か…。
挑むは愚者か、はたまた勇者か?
- 恒例となったラスボス強化個体。イベントクエスト「千夜一夜の太古の閣」で挑むことができる。
危惧あるいは期待されていたような「完成版アトラル・ネセトと戦うことになるのでは?」
ということはなく、普通の強化個体である。
- 元々高かった攻撃力が更に上がっており、通常状態の攻撃ですら剣士でも痛いダメージを受ける。
瓦礫を使った技、墟城状態はかなり危険で、怒り時の車輪ぶん回しに直撃するとガンナーならまず即死する。
とはいえ大技以外はガンナーでも耐えきれるレベルなので、即死攻撃だらけになった訳ではない。- 各形態の耐久力も上がっており、通常個体の感覚で挑むとテンポを崩される。
もっとも激烈に上がっているわけではないので、しっかり狙っていけばソロでも通常個体とそう変わらない。
- 各形態の耐久力も上がっており、通常個体の感覚で挑むとテンポを崩される。
- ちなみに、このクエストの依頼者は「石片に刻まれた文字」。
最早生物ですらない
ギルドが古文書のような文章を解析して依頼を出しているという事なのだろうが、
依頼の大本が人や獣人種ですらないのは初めてである。
裏設定および開発秘話
- ゲーム雑誌『ニンテンドードリーム』2017年9月号にて、
遂にアトラル・カの開発秘話および設定が公開された。
後に書籍『モンスターハンター 発想の法則2 禁忌の書』にも再録されている。
- 源流は「大型モンスターと超大型モンスターを同時に相手取る」というアイデアからであり、
その事から「大型モンスターが戦闘の途中で超大型モンスター化する」という流れとなった。- この「大型と超大型の同時戦闘」というアイデア自体も、次回作のMHWにおいて
「ゾラ・マグダラオスの背中に突如襲来するネルギガンテ」という形である程度の実現を見ている。
また、それ以前にも中国にて展開されていたMHOのラオシャンロン戦という事例がある*4。
ただ、これらはあくまで「超大型モンスターに挑む」ことが主眼に置かれた仕様であり、
アトラル・カ戦のように大型・超大型双方に重きを置いたものではない。
- この「大型と超大型の同時戦闘」というアイデア自体も、次回作のMHWにおいて
- 初期のころは、獣系の超自然的なモンスターが生物の成長を操って木を生やし、それによって建造物を作って、
歩くたびにその余波で足元に草が生えてくるという、神秘的な雰囲気を想定していたらしい。
しかし、「それをモンハンの世界に落とし込むと、成長促進はやりすぎ」という理由から自粛され、
その後、何かしらの形で作った建造物を自らがコントロールする形となったという。- 後にMHR:Sでは体液で植物を急成長させる能力を持つガランゴルムが登場したが、
流石に地面から直接草木を生やすような力ではなく、
体表に纏った苔を肥料のような性質の体液で増殖させる程度の能力に落ち着いている。
- MHWorldではウィッチャーシリーズとのコラボモンスターとして動植物を操るレーシェンが登場している。
こちらは魔法で樹木を急成長させ、攻撃や防御に利用したりするなどの行動を見せるが、
これも「ウィッチャーシリーズの世界観に属する」レーシェンならではの演出と言えよう。
- 後にMHR:Sでは体液で植物を急成長させる能力を持つガランゴルムが登場したが、
- 多くのプレイヤーが衝撃を受けたであろう「ラスボスが甲虫種(虫)」という展開となった理由だが、
建造物を作ってコントロールするのが竜や獣だと、人間と同等以上の知能を持った存在とならざるを得ない
という、モンハンの根幹を覆しかねない問題があったからだという。
一方、虫なら進化の過程で人間と遠く離れた「意思の疎通ができないような完全に隔たった生き物」ということで
得体の知れない生物的本能を持つというイメージを持たせることができ、
かつ実際にも農業を行うハキリアリ(植物の葉を切り取って巣に持ち帰り、それを肥料にキノコを栽培するアリ)
がいるように「本能的に特定の分野では人間と共通の行動をする」生物が実在することから、
デザインイメージが昆虫へとシフトしていったとのこと。- 一方、「何故アトラル・ネセトが竜を模したデザインをしているのか」という質問については、
「成長過程でどこかで目にした生き物の中で強かった、
あるいは強そうに見えた生き物を参考にしている可能性はありますね」と回答があった。
またこれと併せて、アトラル・カがやはり本質的な知能や学習能力に優れている事も語られている。
その上で「アトラル・カは昆虫であるため、人間とは知能の方向性が根本的に異なる」ということなのだろう。
- 一方、「何故アトラル・ネセトが竜を模したデザインをしているのか」という質問については、
- 見た目のモチーフはアフリカに生息するニセハナマオウカマキリというカマキリである。
このカマキリは張り出した胸部外骨格を持つのが特徴で、
同カマキリをモチーフに作られたデザイン案を見た市原ディレクターが
女王的な神秘さやエレガントさ、神々しさといったイメージを感じたことで採用され、
古代エジプトのイメージを融合させてアトラル・カのデザインが出来たという。- なお、初期案では古代エジプトで神聖視された虫という事でフンコロガシをイメージのベースとしており、
それに糸使いという事でクモを融合させたものとなっていたようで、そのデザイン案も掲載されていた。 - ちなみに、ゲネル・セルタスの記事でも触れられているが、
過去の同雑誌及び書籍『モンスターハンター 発想の法則』にはゲネル・セルタスの初期案は
サソリやハサミムシのような尻尾を持ち、その尻先端から糸を分泌して骨の塊などを操るカマキリ
であった事が掲載されており、その没案のモンスターデザインは信じがたいほど
アトラル・カにそっくりなデザインである。
これも現在のアトラル・カに活かされている可能性がある。
また、『ハンター大全』掲載のモンスター没案のように、
没モンスターを未確認モンスターだと解釈した場合、
「当時未確認だったアトラル・カを偶然捉えた劇中世界のスケッチ」と解釈できるかもしれない。
- なお、初期案では古代エジプトで神聖視された虫という事でフンコロガシをイメージのベースとしており、
- アトラル・カの性別だが、劇中においてもアトラル・ネセトが「女王の玉座」とされる事や、
素材の呼び名のアトラル・カ自体を指す部分に「女王」という単語が頻繁に登場しているように、
劇中に登場する個体は全て「雌」である。
これはリオレイアの「女王」、ナナ・テスカトリの「王妃」に倣って、
今度は「女帝」的なメスモンスターを作ってみたかったためとのことで、
糸で物を使役することも為政者のような何かを掌握するイメージがあったようだ。- 因みに、開発段階ではオスの登場予定もあり、
「アトラル・ネセトの内部に大量のオスが女王と一緒に生活している」という予定だったようだ。
実装されなくてよかったと震える虫嫌いのプレイヤーもいることだろう
また、次期女王となる子供のメスが、親のアトラル・ネセトから巣の部品を分けて貰い、
新たなアトラル・ネセトを組み上げていくという生態を入れる案もあったという。
このように初期の頃はアリなどの社会性昆虫に近い生態設定となる予定だったことが見受けられる。
- なお、すでに「女帝」の肩書きを持つモンスターは同じく甲虫種のゲネル・セルタスがおり、
セルタス種は雌が絶対上位のモンスターである。
セルタス種と同様に現実世界のカマキリもオスよりもメスの方が大きい種が多いため、
アトラル・カの雄の大きさなどは不明であるが、もしかしたら大きさに差があるのかもしれない。
「女帝(=女性の絶対的支配者)」というアトラル・カのコンセプトを踏まえると尚更だろう。
- 因みに、開発段階ではオスの登場予定もあり、
- アトラル・ネセトが人工物の塊となった世界観上の設定だが、好んで人工物を収集したのではなく、
「作中の時代で巣作りに一番適した素材を集めたら人工物ばかりになった」というのが実態であったようだ。
現代において、カラスなど野鳥が人間のハンガーで巣を作ったり、
ミノムシが毛糸でミノを作ったりするのと同じような感じらしい。
人類文明が出来る以前は木や石を使ってアトラル・ネセトを建造していたとされており、
同誌にはその自然物で作られたアトラル・ネセトのバリエーション案に関するデザインも掲載されている。
- なお、アトラル・ネセトは開発中では現在の倍の大きさを想定していたらしいが、
あまりに巨大すぎるとネセトへの搭乗や上での移動がやりづらくなるということで自粛されたらしい。
実際、後のMHWで登場した250メートル超えのゾラ・マグダラオスについては
「相手が巨大すぎて、慣れないと色々翻弄される」という意見も多数出た事から、
ガチンコで戦うラスボスとして設計する上でサイズをスケールダウンさせたのは妥当な判断だったのだろう。- また、ゲーム中のアトラル・ネセトは酒場のマスターの話からすると
「まだアトラル・カが完成度に納得していない未完成段階のもの」とされている。
アトラル・カが満足いく物として完成した暁には、
インタビューのような空前絶後の大きさとなっているのかもしれない。
- また、ゲーム中のアトラル・ネセトは酒場のマスターの話からすると
- MHXのメインモンスターは恐竜を、ラスボスはアンモナイトをモチーフの一つとしていたが、
市原ディレクターによれば、四足歩行の巨竜を思わせるアトラル・ネセトのシルエットは
当時ジュラ紀最大級の恐竜とされていた竜脚類、セイスモサウルスがモチーフであるらしい。
とにかくド派手で多彩なギミックを有するカマキリという印象になりがちな本種であるが、
元ネタを辿るとしっかり古生物というMHX由来の要素も内包しているのである。
同じ竜脚類モチーフのあいつもきっと後輩の登場に喜んでいることだろう。- ちなみに、雑誌インタビューでは「セイスモサウルス」と呼称・記述が用いられていたが、
実はセイスモサウルスは2004年に「ディプロドクス」という発見済みの竜脚類恐竜の一種であることが判明し、
学術的にセイスモサウルスの名は無効なものとなっており(俗称で用いられることは今でも時たまある)、
現在は「ディプロドクス・ハロルム」という呼称がこの恐竜の正式な名前となっている。
- ちなみに、雑誌インタビューでは「セイスモサウルス」と呼称・記述が用いられていたが、
余談
- 名前は古代エジプト語およびアラビア語が由来。
「アトラル」は廃墟を意味し、「カ」は霊魂の構成要素のひとつであり、神などにも用いられる他称である。
また、城塞形態や防具に見られる「ネセト」は玉座を意味する言葉である。
なお上述のインタビュー記事によるとネセトの部分は、
英語で巣を意味する「ネスト(Nest)」も掛けたダブルミーニングであるようだ。
武器を強化することで見られる「真名」も古代エジプト由来のものとなっている。- アトラル・カの戦闘曲は「墟城の魂たる女王」。
アトラル・カのネーミングを考慮するとドストレートな曲名である。
- アトラル・カの戦闘曲は「墟城の魂たる女王」。
- その語感から、クトゥルフ神話に登場する「アトラク=ナカ(Atlach-Nacha)」を思い出した者もいるだろう。
人間くらいの大きさの蜘蛛で、昆虫の器官を多数持ち、黒く輝く身体に赤い目、甲高い声で会話するのが特徴であり、
ヴーアミタドレス山の深淵で巨大な巣を張り続けており、その巣が完成した時が世界の終焉の時とされている。
人間くらいの大きさ、甲高い声、巨大な巣という点は、アトラル・カと共通しており、
巣が完成した時が世界の終焉の時という点も、対峙したアトラル・ネセトは未完成だったという点と酷似している。
- 道具を使う人間以外の動物、というのは実のところ現実世界でも僅かに確認されている。
いずれもサルやカラスなどが、単純に木の枝を加工して虫などを穿り取る程度なのだが、
これらの事実が知られたのはつい最近で、それまでは人間のみが道具を使うと思われていた。
なお、モンハン世界のモンスターだと人類に近い立ち位置の獣人種が道具を使うほか、
本種の他には後述するがネルスキュラが獲物の皮を剥がして外套のように用いている例がある。
また、オストガロアは獲物の骸骨を自らの粘液や鉱石によって加工し、武器および全身を覆う鎧として用いる。
- 上記のインタビュー記事のように、名称や武具には総じて古代エジプト文明を意識している。
デザインに関しても、ツタンカーメンのマスクやスフィンクスを思わせる頭部デザインなどにそれが見受けられ、
よくみると外骨格には包帯を巻いたような模様があるなどミイラを意識した要素もある。
これはインタビュー記事によると、アトラル・ネセトの建造と消失を
古代エジプトの世界観である「破壊と再生」に喩えたものだったようだ。
珍しい状態異常である糸拘束状態を扱うのも、布を巻きつけられたミイラのイメージと結び付くものがある。
- アカムトルムなどの状態異常が有効な(元ラスボス)モンスターも、流石に疲労状態にはならない。
それが原因なのか、発売後暫くの間「アトラル・カには捕獲ラインが設定されている」という
ガセネタが密かに流れていた。事実、当wikiにもそのような内容が書き込まれていたらしく、
一部のファンが検証動画を投稿するまで誤った情報がわりと信じられていた。
「古龍種ではないが罠設置不可フィールドに登場し、かつ捕獲ラインが設定されている」という
モンスターはいくつか前例があったため、疑問を抱くユーザーも少なかったものとみられる。- 攻略本ですら誤植をやらかすこともあるので、
自分で情報の正誤を確かめる姿勢や能力というのもある程度は必要なのかもしれない。
- 攻略本ですら誤植をやらかすこともあるので、
- 上でも少し触れたが、アトラル・カのクエストにおいて目にするモンスターアイコンは2種類存在する。
1つは、アトラル・カ本体を正面から描いたもの。鎌を振り上げ威嚇しているようにも見える。
本体形態時のターゲットカメラのパネルの他、モンスターリストにもこちらが使われている。
もう1つは墟城形態時の姿を模したもの。
ただしこちらが使われるのは第2/第4形態、対ネセト時のターゲットカメラのみのため、
注意して見ていないと、なかなか2つ目のアイコンの存在に気づきにくいかもしれない。
なお、クエスト依頼書においてはこれまでのラスボスと同様、「?」アイコンになっている。
- 「ラスボスが甲虫種」という前代未聞の事態ゆえに、界隈には衝撃が走っている。
「巨大な龍あるいは竜のラスボス」という予想を良くも悪くも裏切られたという人が多かったようだ。- とはいえ、このゲームはあくまで「モンスターハンター」であり、
「ドラゴンハンター」「ワイバーンハンター」ではない。
大いなる脅威となりうるのは龍(竜)だけではない、という事実を実感させられる采配とも言える。
- ちなみに「巨大龍だと思いきや正体が別の種族だった」という部分については、
MH2にて偉大かつ巨大な蟹がいるため、ある意味モンハンらしいといえばらしい。
ただし、あちらはギルドが勘違いしていただけという側面があるが、
アトラル・カは「明らかにモンスターが意図してその姿になっている」という違いがある。
MHP2とMHP2Gでは「巨大な竜のラスボス」であり、「分類は古龍種ではなく飛竜種」が成り立っている。
- 分類が甲虫種であるため、モンスターリストでは全15ページ中の2ページ目とかなり前の方。
甲虫種の中では最後ではあるのだが、初見ではアトラル・カの情報を見ようとして
14~15ページ目辺りを探していた人は多いのではないだろうか。
- とはいえ、このゲームはあくまで「モンスターハンター」であり、
- MHX系列では危険度が8段階存在するが、そんな中でアトラル・カは最高の危険度(★8)に設定されている。
MHXXにおいて、超大型古龍以外で危険度★8に設定されているのはこのモンスターだけであり、
ラージャンやシャガルマガラ、特に強力な二つ名などが★6、
強大な大型古龍に加えてアカムトルムやウカムルバスでさえ★7止まりであることを考えると、
甲虫種でありながら★8という破格の危険度を持つアトラル・カが如何に特異な存在かが分かるだろう。- ただし、危険度はあくまで人間側から見た場合のモンスターの危険性であり、
自然界における生物の強弱をそのまま表すものではないことには留意が必要ではある*5。
その点、アトラル・カは積極的に街や砦を襲撃・破壊し、更にその残骸を回収して強大化するという
人間から見れば厄介なことこの上ない生態を持っている。
また墟城形態移行時ではラオシャンロンクラスの超巨大古龍に匹敵する程の巨体を獲得する上、
それほどのスケールの墟城もまだ未完成状態の代物に過ぎないともされており、
恐らくそういった点が危険度に反映されているものと思われる。
実際、アトラル・カの襲撃は築き上げた建造物や兵器が破壊され、そのまま敵に回るという事態にも等しく、
こと人間にとっては縄張りを侵さない限り干渉してこないモンスターよりも厄介な存在と言える。
- ちなみに、プレイヤー達とアトラル・カの交戦中は、周囲にもNPCのハンター達が
他の大型モンスターの乱入を防ぐために戦っていることが告げられる。
古龍種のクエストは他者が手を加えなくても乱入は起きないことを踏まえると、
(本体だけなら)自然界における生態系の地位自体は彼らほど高くはないと推察できる。
無論、墟城形態になれば超大型古龍やそれに準ずるモンスターにも引けを取らない脅威となるが。
- 解釈としては、縄張りで墟城形態を解いている間の生態的地位は一般モンスターの範疇に収まるが、
遠出ないし外敵の撃退のために墟城形態に移行した後は古龍級の存在と見做される、と言ったところか。
これまでも墟城を纏って遠出を繰り返し、街や砦で数多の人工物を回収してきたという設定がある以上、
墟城形態での移動中にはルート上に生息するモンスターと幾度となく出会ったはずであり、
墟城形態はそういったモンスターを寄せ付けないだけの影響力を有していると推測できる。
作中において手練れが集った砦を易々と崩落せしめている点から、同様の被害が報告されている。
老山龍や砦蟹と同等クラスの破壊力を有することもまた確実視されるところである。
「人類の保有・運用する人工物を狙う殊更な脅威」という特殊な事情を抜きにしても、
撃龍槍などの強力な兵器や圧倒的な巨体を誇るをアトラル・ネセトを持つ本種が
相当な危険性と戦闘力を持つ"古龍級生物"であることは言うまでもない。
超常的な性質を持つ古龍種は言うに及ばず、古龍級生物にも敵わない可能性が高い
(それ故に他のモンスターによる乱入が発生しうるともとれる)。
もっとも、広大な沼地などの特殊な環境を除けば周囲に利用できる物体が皆無という状況はまずなく、
また遠出の際は前述の通りアトラル・ネセトを伴って移動するとされているため、
周囲の物体やアトラル・ネセトを一切利用しない本種の力量を考察するのはあまり意味がないと言える。 - ただし、危険度はあくまで人間側から見た場合のモンスターの危険性であり、
- 「常に何らかの物体を利用する」アトラル・カの戦闘力の基盤は、
「武具やアイテムを用いる」事が前提となる我らがハンターと共通しているものがある。
また本種にとっての墟城形態は「外界にある物質を何らかの道具として利用する」と言う点で、
規模や程度の差こそあれ、シェンガオレンなどの甲殻種が背中にヤドを背負ったり、
ネルスキュラが自ら狩猟して得た竜の生皮を被るのと同じような生態と言ってよい。- なお、裏設定では人類が文明を築き上げる以前は周囲の自然物を用いて巣を構築していたとされており、
「人工物が存在しなければ巣を構築できず、危険度も大幅に下がる」という解釈は誤りである。
実際、ゲーム中でも酒場のマスターが
「自然物や人工物を身にまとい、鎧のごとく守りを固めるモンスター」と語っている。
ただし撃龍槍などの強力な武装が使用できないため、本体の戦闘力が劣る可能性はあるだろう。
- なお、裏設定では人類が文明を築き上げる以前は周囲の自然物を用いて巣を構築していたとされており、
- 何かを纏うことによって、双頭の竜や巨大な機械竜など全く別のモンスターに擬態する点、
PVのラストで登場するものの本体の方は見せていない点、
その姿が没設定のモンスターを想起させる点がMHXのラスボスであるオストガロアと類似している。
Xシリーズのラスボスにこのような共通点を持たせたことには何か意図があったのだろうか。
今ではもうかなり古い資料になってしまったハンター大全を知っている人へのファンサービス、
あるいはそれによるミスリードを誘ったとも取れるが…。- 共通点も多いが、モンスターの骨という自然物を利用するオストガロアと、
瓦礫という人工物を利用するアトラル・カとで対照的になっている。
- 共通点も多いが、モンスターの骨という自然物を利用するオストガロアと、
- 瓦礫を直接武器として用いる能力もさることながら、
複雑な瓦礫を巨竜を思わせる理に適った形状・構造へと組み上げ、それを操縦するという技術を持つ辺り、
非常に発達した知能を有すると推測される。
これまで、オストガロアやネルスキュラのように何かを道具として利用するモンスターは確認されていたが、
他種族の兵器(武器)を奪い取った上で、独自の構造に組み替えて操縦するモンスターは、
シリーズを通してもこのアトラル・カのみである。- 本体は特殊な力を司るわけでも、特別戦闘能力に富むわけでもないが、
瓦礫を武器や素材として駆使することで★8という最高の危険度を体現する様は、
素材を用いて造った装備を駆使して自身よりも遥かに巨大なモンスターに打ち勝つハンターに通ずるものがある。
そう言う意味では本種はむしろ、生物界において人類に近い特異な立ち位置に在るモンスターと言えよう。 - あの瓦礫の山を(相対的に)小さな生物が糸で引っ張って動かせるのか?
という疑問が生じた人もいるかと思われるが、
糸自体が収縮する仕組みなら、恐らく本体の力に関わらず可能である。
第二形態に移行する際に砂中からアトラル・ネセトを引き揚げたことは説明できていないが
- 本体は特殊な力を司るわけでも、特別戦闘能力に富むわけでもないが、
- ちなみに、アトラル・カの操る瓦礫の一部*6は、埋まっている状態ならば実は全て段差として利用出来る。
使用する瓦礫を変更する際に持っていた瓦礫を放棄するが、これも段差として扱われる。
これまでもモンスターが地形を破壊したり地形の性質を変化させたりする事はあったが、
段差の位置を変更するなど地形をモンスターの行動由来で自由に変化させるモンスターはアトラル・カが初である。
- 本体は大型モンスターであるが、サイズは記録されない(=作中サイズが変動しない)。
サイズが変動すると墟城を組み上げる際や繭に隠れる際などに問題が生じるのかもしれないが、
単にラスボスだからという理由でサイズが固定されている可能性もある。
- 甲虫種のモンスターは現在のところ「甲虫目」と「殻虫目」の二つの目から成る。
現実のカマキリは「甲虫目」の昆虫ではなく「蟷螂目(とうろうもく)」に分類されている*7ので、
前者に属すとされるアトラル・カは、カマキリに似た形態を持った全く別の生き物であっても不思議ではない。
そもそも糸で瓦礫を自在に操る時点で現実のカマキリとはかけ離れているのだが。- とはいえ、羽虫のような見た目のランゴスタやブナハブラ、バッタのようにも見えるカンタロス、
見るからに蟻*8なオルタロス、ダンゴムシ*9に似たクンチュウなど、
現在確認されている甲虫種はいずれも現実の甲虫類とは明らかに異なる系統の虫の姿をしている
(クンチュウ以外は「殻虫目」で、アトラル・カの属す「甲虫目」とは別のグループではあるが)。
更にそれぞれ見た目もバラバラで、種族内での形質の統一性は皆無に等しい。
このため、甲虫種とは言われていても、現実の甲虫類とは意味合いが異なる可能性が高い。
これはモンスターハンター世界の種族分類全般にも言えることで、
牙獣種の分類などを見る限り、現実世界のそれとは掛け離れた定義があると見てまず間違いない。
- 余談だが、現実のカマキリは糸を出さず、道具を扱ったり何かを操縦したりする能力は有していないが、
糸状の寄生体に操縦されていることは多々あり(閲覧注意)、
場合によっては腹部から糸を放出しているような姿が目撃されることもある。
- とはいえ、羽虫のような見た目のランゴスタやブナハブラ、バッタのようにも見えるカンタロス、
- 上記の通り、第二・第四形態では採掘ができるが、その内容は太古の塊や金のたまご、お守りなどである。
また、第三・第五形態になったときに落とし物で、真鎧玉を落とすこともある。
今回の事件のように、過去に砦を襲撃した際に一緒に絡め取ってしまったのかもしれない。- マスターは「コレクションを貯めこんで品定めをして…気に入ったものだけを、みずからの鎧とする」
と見解を述べている。
持ち帰った物を何でもかんでも鎧にしている訳ではなく、厳然してより適した材料だけで鎧へ使っている様だ。
鎧玉や護石等も、何らかの理由で彼女のお眼鏡に敵った素材なのだろう。
- マスターは「コレクションを貯めこんで品定めをして…気に入ったものだけを、みずからの鎧とする」
- なお、アトラル・カに限りニャンターでぶんどり可能な素材が2種類存在する。
第1,3,5形態では「閣螳螂の????」が、第2,4形態では「蠢く墟城の???」が入手できる。
このため、1匹から最大6個の未鑑定素材を入手することができる。
- 閣螳螂は瓦礫をはじめとする様々な物体を背負うが、
特定の角度から見ると歪ながら「XX」の文字を描いている。- 第五形態の車輪は正面から確認でき、物体自体も大きく、
その上、ハンターと正対する機会も多いので確認しやすいだろう。
- 因みに、地中に埋まっている時にはいずれの物体も「XX」が見えないように調整されており、芸が細かい。
- 第五形態の車輪は正面から確認でき、物体自体も大きく、
- ネセトシリーズとアトラル武器が優秀なため、その素材集めをしていれば殆ど気にならないが、
宝玉以外の素材はそれぞれMHXの四天王の武器や、龍識船武器の究極強化などで必要となる。
- 車輪と蟷螂を組み合わせた「蟷螂の斧」ということわざが存在する。
これは木車の車輪で轢かれそうになっても逃げずに鎌を振りかざして威嚇する蟷螂を揶揄したもので、
勝てない相手に立ち向かう身の程を知らない者を意味している。
アトラル・カとの戦いでは車輪に轢かれるのはこっちの方になるが。- この言葉の元となった故事では、荘公(君主)は威嚇する蟷螂を
「この蟷螂が人間であったならば天下を取る器だ」と評している。
- この言葉の元となった故事では、荘公(君主)は威嚇する蟷螂を
- 上記の通り、『雌』であり、転倒の際に糸が絡んでいることから本種のことを可愛いと主張する
変態ハンターもいる。
もっとも、本種の能力はそのイメージを壊しかねないが。
それでも全くイメージを壊さなかったハンターはもはやド変態かもしれない
- MHW:I以降発行の関連書籍によると
記事冒頭にもある通り、アトラル・カはアトラル科に分類されるらしい。
…駄洒落ではなく本当である。
- モンハンシリーズ20周年を記念して行われた「モンスター総選挙」では、
全229種の大型モンスターがエントリー中、34位と好成績を残した。
甲虫種がラスボスというインパクトや装備の高性能、お守り周回の印象が残ったのだろう- ちなみに別形態であるアトラル・ネセトは95位と悪くない成績だった。
別名の漢字について
- 螳螂とは言うまでもなくカマキリのことであるが、「蟷螂」もしくは「螳螂」と書かれる。
アトラル・カの別名は「閣螳螂」であり、後者の漢字を用いる。
このページでも誤って前者の漢字を用いている事例を頻繁に見かけるので、編集などの際は注意したい。
なお「蟷螂」を「とうろう」と読む例は、上で触れた諺の「蟷螂の斧(とうろうのおの)」などがある。- しかしながら、類似性が高いがために誤った別名(閣蟷螂)もある程度浸透してしまっている。
多くの攻略サイトが世にあふれている現在では別名を誤記しているものも珍しくなく、
Google先生に「閣蟷螂」と尋ねても、
「もしかして:閣螳螂」と聞き返されたりもしないというのが現状である。
- しかしながら、類似性が高いがために誤った別名(閣蟷螂)もある程度浸透してしまっている。
- 「閣」と書くと現代語では閣僚や内閣など政治に関するものを連想するだろうが、
元々は「(政治を執り行うような)身分の高い人物の立派な住居、御殿」を意味する。
楼閣や天守閣といった建造物に使われているのが本来の意味合いである。
アトラル・カの場合、女王の玉座である纏う城塞を示しているのだろう。
蟷螂ではなく螳螂なのも、螳の堂の部分がイメージに合うからなのかもしれない。
素材
- 金色の絲
- アトラル・カが遺した、金色に輝く糸。美しさと強度を兼ね備えている逸品。
モンスターから得られるものとしては珍しい、クモの巣アイコンの素材。
墟城形態中に背中の障害物を破壊した際、落し物で入手できる事もある。- 漢字の字体や素材アイコンからも察せる通り、「絲」は「糸」の旧字体である。
むしろかつては「絲」が本来の意味を持つ漢字(現在における「糸」)であり、
新字体である「糸」は数字の単位(一万分の一)だった。なお、読み方はどちらも同じ。
- 漢字の字体や素材アイコンからも察せる通り、「絲」は「糸」の旧字体である。
- ちなみに読み方は「こんじきのいと」である(チャットの予測変換で確認できる)。
「きんいろ」ではないので間違えないように。これはラージャンの剣士用防具も同じである。
- ちなみに読み方は「こんじきのいと」である(チャットの予測変換で確認できる)。
- 閣螳螂の金殻
- 金に輝くアトラル・カの外殻。
永きにわたり外装を纏っていた殻は、神秘的な眩さを放つ。
- 閣螳螂の紫藍殻
- アトラル・カの外殻の中で、紫藍色の部分。通常の殻よりも稀少価値の高い素材。
稀少価値が高いとされる割に要求頻度が高く、ストッパーになることもしばしば。
- 閣螳螂の雅鎌刃
- アトラル・カから剥ぎ取れる鋭く尖った鎌状の部位。極上の切れ味と輝きが特徴。
素材では曖昧な部位の表現をされているが、鎌状の前脚と想定される。
実際、前脚の部位破壊報酬で高確率で入手できる。
- 虹色に煌めく背甲
- アトラル・カの背中の部位にある甲殻。
光が当たる角度によって、煌びやかな彩色を見せる。- 背部の部位破壊報酬として高確率で入手できるものの、まず背部の部位破壊が難しい。
剥ぎ取りでも一応入手できるが15%と確率が低く、そしてクエスト報酬では出ないなど
アトラル・カのアンコモン素材的な立ち位置にある。
基本的には装備の強化過程で要求されるが、ヘビィボウガンと弓のみ生産段階から2個要求される。
ネセト装備以外にも、前作MHXから続投した四天王の他、様々な装備の強化で要求されるため、需要は高い。
- 背部の部位破壊報酬として高確率で入手できるものの、まず背部の部位破壊が難しい。
- 閣螳螂の香液
- アトラル・カの体内から分泌される液体。
はるか彼方にまで広がる強烈な香りを発する。
アイコンによると緑色をしているようで、香りを発するという説明文からも
戦闘中に発するフェロモンガスの原液ではないかと思われるが、詳細は不明。
なお、アトラル・カは下記の通り別種のフェロモン系素材を有する。
- 閣螳螂の美棘
- アトラル・カから剥ぎ取れる鮮やかな棘。
内側にある紋様はまるで宝石のような美しさ。- 本体剥ぎ取り、頭部破壊、クエスト報酬で入手できる素材であるが、
そのいずれもが20%前後の低確率に設定されているため、
落とし物でも出るような素材に比べて非常に集まりにくい。
そのくせ武器では太刀・ガンランスとガンナー武器の生産に、
防具に至っては脚以外の全ての部位の生産に要求されるため、ストッパーになりやすい素材。
- 本体剥ぎ取り、頭部破壊、クエスト報酬で入手できる素材であるが、
- 玉座の輝石
- 淵源の神々が宿された輝石。
その神々しい輝きに万民は畏怖を抱き、唯平伏すのみ。
本体の部位破壊報酬および落とし物のほか、アトラル・ネセトの巨大繭を破壊することでも入手可能。
- 閣螳螂の麗眩玉
- 見た者を永遠に魅了し続ける神秘の玉石。墟城の奥深く、恒久なる時を経て生成される。
アトラル・カ固有の玉石系素材で、本種の装備を最終強化する際に必ず1つ要求される。
また甲虫種の中では唯一の玉石系固有素材である。
- 女王のフェロモン
- 落とし物から入手できるフェロモン。
他の甲虫種や鋏角種が落としたものとは区別されていない。
関連項目
シリーズ/モンスターハンターダブルクロス - ラスボスを務める作品
ゲーム用語/ラスボス
フィールド/旧砦跡
BGM/アトラル・カ戦闘BGM
モンハン用語/カマキリオンライン - 様々な理由からアトラル・カが乱獲される現象
モンハン用語/炭鉱夫 - 乱獲される理由その1
武器/アトラル武器 - 乱獲される理由その2
防具/ネセトシリーズ - 乱獲される理由その3
アイテム/玉石 - 乱獲される理由その4
アイテム/鎧玉 - 乱獲される理由その5
ゲーム用語/金策 - 乱獲される理由その6
モンスター関連
モンスター/ネルスキュラ - 種族は異なるが糸を使う虫(のような)モンスターの先輩
モンスター/オストガロア - 前作のラスボス。何か物を纏うという共通点がある
モンスター/ゴグマジオス - MH4Gのラスボス。背中に撃龍槍を纏う、人工兵器と誤認されていた等の共通点がある。
モンスター/百竜ノ淵源ナルハタタヒメ - 黄色系統の体色、雌個体、ラスボス、撃龍槍を攻撃に使う等、共通点が多い。