モンスターハンターに登場する全種族の頂点に立つカテゴリー。
太古より悠久の時を生き続け、あらゆる生態系から逸脱した存在を指す。
目次
概要
- 原始的な龍の特徴を残したモンスターたちの総称。
共通の特徴として非常に長い寿命を持っている。
生態、形態共に極めて異質且つ不明瞭であり、型にはめることもできないが、
どの種にも共通して言えるのが「天災」に匹敵するほどの力を保持しているという点。
中には大陸、世界規模の被害をもたらすほどの途轍もない力を振るう種も存在している。- そんな常識外れの力を持つが故に、この世界においては「最たる脅威」と位置づけられており、
人里や村、街周辺に出現した際には大規模な厳戒態勢が敷かれ、
少数での狩りを旨とするギルドが例外的な大戦力を投入して撃退を目指す例もある。
- そんな常識外れの力を持つが故に、この世界においては「最たる脅威」と位置づけられており、
- その多くは非常に広大な縄張りを持っており、それぞれのテリトリーで世界全体を区分している。
それ故に本来は古龍種のモンスターは滅多に姿を見せず、
ハンターでさえ自分の力と運だけで遭遇できることは極めて稀である。
一生、古龍種の姿を見ることなく天寿を全うするハンターも少なくない。
なお、縄張り内に住まう他の生物に敵意を見せることは基本的に無い。
- 生態描写に力が入れられているMHWorldではこの「敵意を見せることは基本的に無い」点がしっかりと現れており、
通常フィールドに登場する古龍はプレイヤーに対して一切興味を示さず、他の小型モンスターを歯牙にも掛けない*1。
隠れ身の装衣の有無に関わらず、どれだけ目の前をうろちょろしてもこちらを見るだけで襲い掛かって来ないため、
プレイヤーが好きなタイミングで戦闘を仕掛けることが可能となっている。
- 山間に築かれた巨大都市であるドンドルマは、一部の古龍の縄張りに非常に近いことで知られる。
また、古龍観測所の存在があるため、比較的古龍に関する情報が多く、
実際に戦った経験のあるハンターもそこそこいる。
それどころか、位置関係で古龍に襲撃されることさえあり、
襲撃時は守護兵団が先陣をきって迎撃に当たり、多数のハンターが古龍撃退に加勢する。
- 誤解されがちだが、必ずしも古龍は災害級の被害をもたらす、生態系から逸脱した存在という訳ではない。
古龍もあくまで生態系の一部をなす生物であり、当然他の生物との縄張り争いをしたり、
食うか食われるの争いをすることはあり、その結果縄張り争いに敗れたり、捕食されることもある。
また、一部の古龍種が悪目立ちしているだけでそのどれもが災害級の影響があるわけではなく、
人里離れた地でハンターにも気づかれずひっそりと暮らしているだけの種もいる。- 現実世界と同じように、古龍の研究が進んでいなかった昔は、
生物として逸脱した神話のような伝承が囁かれていたり、
神や悪魔のような存在として過剰に祀り上げられたりもしていたが、
現在では古龍の研究も進み、古龍本来の姿についても分かることが多くなっている。
- 現実世界と同じように、古龍の研究が進んでいなかった昔は、
コンセプトとモチーフ
- 開発談によると、コンセプトは「自然の力を感じさせる存在」であるらしく、
古龍にはそれぞれモチーフとなる「自然(現象)」が定められている*2。
作中の「古龍とは自然の脅威であり、自然の一部であり、自然そのもの」という表現は、
『古龍種=自然界の現象や災害の体現者』というコンセプトを確たる形で示していると言える。- モチーフとなっている自然現象は正に千差万別で、
存在自体がその現象を象徴しているものもいれば、能力として現象そのものを引き起こすもの、
時にはその両方の特性を兼ね備えているのではないかと思われる種も存在する。
- モチーフとなっている自然現象は正に千差万別で、
- 以下、あくまで推測出来る限りだがそれぞれの能力およびモチーフを併せて記載する。
モンスターの別名から想像できる場合もあるので、これも併せて記載。- たとえば、何らかの自然そのものに干渉する力を持たない者たちは
身体の巨大さを示す「山」や「大」といった字で一目瞭然であることが多い。
表の( )内のものは自然に直接の働きかけはしないが、自身で放出するもの。
- 魔獣ベヒーモスはFFXIVとのコラボモンスターであり、
FFXIV側の世界(エオルゼアと呼ばれる大地)から転移してきた存在とされている。
モンスターハンターの世界観に照らした結果として古龍種に分類されているが、
基本的にはコラボ先の世界観に準じた存在であるためモチーフなどは存在しない。
- たとえば、何らかの自然そのものに干渉する力を持たない者たちは
- メインシリーズ
モンスター | 能力 | モチーフ |
---|---|---|
幻獣キリン | 雷 | 落雷、稲妻 |
幻獣キリン亜種 | 氷 | 氷柱、霜 |
老山龍ラオシャンロン | - | 山崩れ、地震 |
岩山龍ラオシャンロン亜種 | - | 山崩れ、地震 |
鋼龍クシャルダオラ | 風/(氷) | 暴風雨、吹雪 |
錆びたクシャルダオラ | 風/(氷) | 暴風雨、吹雪 |
霞龍オオナズチ | 透過/(毒)/(霧) | 霞、濃霧 |
炎妃龍ナナ・テスカトリ | 炎/爆破/熱風 | 陽炎*3、自然発火、熱風 |
炎王龍テオ・テスカトル | 炎/爆破 | 陽炎、自然発火 |
浮岳龍ヤマツカミ | (ガス)/(龍)*4/(大雷光虫) | 岳 |
大海龍ナバルデウス | (水) | 津波、地震 |
皇海龍ナバルデウス亜種 | (水) | 津波、地震 |
峯山龍ジエン・モーラン | (砂) | 砂嵐、流砂 |
霊山龍ジエン・モーラン亜種 | (砂) | 砂嵐、流砂、霊山*5 |
嵐龍アマツマガツチ | 風/(水)/雷*6/(龍)*7 | 嵐、竜巻 |
天廻龍シャガルマガラ | 狂竜 | ウイルス、疫病 |
豪山龍ダレン・モーラン | (砂) | 流砂、砂嵐 |
蛇王龍ダラ・アマデュラ | 凶星/特殊エネルギー*8 | 天変地異 |
蛇帝龍ダラ・アマデュラ亜種 | 凶星/特殊エネルギー/溶岩化 | 天変地異、死、再生 |
巨戟龍ゴグマジオス | 熱/(重油) | 油田、状態変化、戦災*9 |
骸龍オストガロア | (粘液)/(龍) | 死、遺骸群集、骨層、食害 |
天彗龍バルファルク | (龍気) | 彗星、隕石衝突 |
奇しき赫耀のバルファルク | (龍気) | 彗星、隕石衝突 |
滅尽龍ネルギガンテ | (自己再生) | 自浄作用、破壊と再生 |
悉くを殲ぼすネルギガンテ | (自己再生)/(自己強化) | 自浄作用 |
熔山龍ゾラ・マグダラオス | 熱/(炎) | 火山、地熱、噴火 |
屍套龍ヴァルハザク | 瘴気 | 死骸、腐敗、瘴毒、パンデミック |
死を纏うヴァルハザク | 瘴気/胞子 | 瘴毒、胞子形成 |
冥灯龍ゼノ・ジーヴァ | 特殊エネルギー*10/龍 | 生命、誕生 |
爛輝龍マム・タロト | 金属/温度変化/熱波 | 金鉱脈、地熱、火山活動*11 |
冰龍イヴェルカーナ | 氷/過冷却液 | 氷、寒冷化、氷河期 |
溟龍ネロミェール | 水/(雷) | 豪(雷)雨、海潮、洪水 |
地啼龍アン・イシュワルダ | 地形変化/超振動波 | 地殻変動、液状化、アポカリプティックサウンド |
赤龍ムフェト・ジーヴァ | 地脈(龍脈)操作/環境改変/特殊エネルギー | 自然環境、生態系*12 |
風神龍イブシマキヒコ | 風/龍 | 暴風、竜巻*13 |
雷神龍ナルハタタヒメ | 雷/磁気 | 落雷、電磁場*14 |
百竜ノ淵源ナルハタタヒメ | 雷/磁気/風 | 暴風、落雷、電磁場*15 |
爵銀龍メル・ゼナ | (龍)/(精気) | 吸血*16、感染症*17、共生*18 |
原初を刻むメル・ゼナ | (龍)/(精気) | 銀*19 |
冥淵龍ガイアデルム | キュリア*20 | 地盤陥没、感染症、(太陽)*21 |
黒龍ミラボレアス | (炎)/(龍)/爆破 | 特殊*22 |
紅龍ミラボレアス | (炎)/爆破/隕石 | 〃 |
紅龍ミラボレアス特殊個体 | 炎/熱/爆破/隕石/マグマ | 〃 |
祖龍ミラボレアス | 雷 | 〃*23 |
煌黒龍アルバトリオン | 炎/龍/雷/氷/水*24/マグマ | 自然災害全般*25 |
煉黒龍グラン・ミラオス | (炎)/(マグマ*26) | 大地、海嶺 |
- 派生作品
モンスター | 能力 | モチーフ |
---|---|---|
極龍ルコディオラ | 磁気 | 磁力 |
雷極龍レビディオラ | 磁気/電気 | 電磁誘導 |
天翔龍シャンティエン | 水/雷/風*27/(火)/マグマ | オーロラ*28 |
熾凍龍ディスフィロア | 炎/氷 | 温度変化*29 |
雅翁龍イナガミ | 竹/(催眠) | 竹林、竹害 |
金塵龍ガルバダオラ | 風/風*30/結晶 | ?*31 |
ドゥレムディラ/天廊の番人 | 氷/壊毒 | -*32 |
極み傲るドゥレムディラ | 雷/壊毒 | - |
司銀龍ハルドメルグ | 流体金属 | 流体金属*33 |
浮峰龍ヤマクライ | 植物/(毒・麻痺・催眠)*34 | 季節、紅葉 |
凍王龍トア・テスカトラ | 冷気 | 吹雪、豪雪 |
帝征龍グァンゾルム | (炎)/(龍) | -*35 |
焔嶽龍ケオアルボル | 炎/熱 | 火山、噴火 |
灼零龍エルゼリオン | 炎/氷 | -*36 |
冥晶龍ネフ・ガルムド | (砂)/感応結晶*37 | 砂漠化 |
黒冠龍モルドムント | (流体金属) | ? |
天晶龍エオ・ガルディア | 炎/(風)/感応結晶*38 | 気流 |
- コラボモンスター
学術的な見解
- 世界観的には厳密な定義などは設定されておらず、
「生物学上どの種にも分類できず、強大な力を持つモンスター*40」
「既存の生態系統から外れたモンスターの総称*41」などと説明される。
即ち圧倒的な力を持つ「例外」を語るためのカテゴリー、分類し得ぬ者達の分類こそが「古龍種」であり、
細かい定義が存在する他の種とは全く異なる種別であると言える。
ある意味、現実世界でいう「UMA(未確認動物)」に近いかもしれない。- 単に「既存の種に当てはまらない」というだけで、その生物を古龍種に分類することは出来ない。
これまでに見られなかった特徴を持つ生物が確認されたとしても、
それが通常の生態系に内包されている場合は「新たな分類を設ける」形で対応する。
牙獣種や海竜種、蛇竜種など、多くの種はそういった新たな生物の発見が創設理由となっている。
また、生態研究の遅れなどから新たな分類の創設が困難な場合であっても、
詳細な生態が判明するまでは「分類不明の生物として扱う」のが常である。
- 単に「既存の種に当てはまらない」というだけで、その生物を古龍種に分類することは出来ない。
- 公式見解は上記の通りだが、作中ではより詳細に「古龍」に共通する重要な特徴が示唆されている。
これは学術的に定義されてこそいないが、明確に古龍にのみ該当する特徴と断言できるものである。- 『天災に匹敵するほどの規模の「特殊能力」を持つ』
- 古龍種には自然の猛威を思わせる摩訶不思議な能力を発揮するものが認められ、
あるものは雷を、あるものは暴風雨をといった形でこれを行使し、周囲に甚大な被害を齎す。
古龍種に定められていない生物でこのような現象を「能力として」引き起こすものは存在しないため、
こういった能力を持つモンスターは無条件で古龍種に分類されるとみてよいだろう。
無論、ラオシャンロンやナバルデウスのように「特殊な能力」を持たない古龍も存在するため、
この特徴は古龍種への分類に際して必須となる条件ではない。
- 『血液に「古龍の血(浄血)」に類する成分を含む』
- 古龍の血および浄血はサイズを問わずほぼ全ての古龍種から得られる汎用素材であり、
どれほど強大であろうと、古龍の血を含むという一点はやはり同じである。
この古龍の血は未知の成分を秘めているらしく、学者からは重要な研究対象として扱われるほか、
その成分を利用し、古龍種武具や龍属性武器の秘められた力を発揮する試みもなされている。- 重要な点として、ゴア・マガラは古龍の幼体でありながら古龍の血を体内に含んでおらず、
「古龍目」ではあるが「古龍種」ではないという異例の分類が為されている。
この例を見るに、古龍種としての超常的な力を十全に発揮できるようになるに従って
血液や身体器官などに何らかの変化が生ずるのではないかという仮説も立てられる。 - また、血だけではなく古龍の骨もそれ自体が不思議な力を秘めており、
死してなおその迫力は衰えることがないという。
ちなみに、MHP2(G)のトレジャーハンタークエストでは、
砂漠で「古龍の化石」というレアトレジャーが入手できるが、
近縁では化石化しにくい性質を持つものも発見されている。 - 特殊な例外と言えるのがミラボレアスで、MHW:I公式設定資料では
「ミラボレアスの体内には古龍の血に類する成分が確認されていない」という驚くべき設定が公開された。
それゆえにミラボレアスについては「他の古龍達とは一括りで扱うことが出来ない」とされており、
古龍の血を含むことが古龍種の共通項となっていることが改めて明確になった一方で、
ミラボレアスについてはその共通項から外れた存在であることが示唆されている*42。
- 重要な点として、ゴア・マガラは古龍の幼体でありながら古龍の血を体内に含んでおらず、
- 『生態系に影響を与える特殊な生体エネルギーを有する』
- MHWorldのストーリーから、古龍は他の生物とは一線を画する特殊な生体エネルギーを保有していること、
エネルギーは古龍の年齢と共に蓄えられていき、死と共に解放されて、自然に還元されることが判明している。
その影響力は凄まじく、新大陸全体の生態系を非常に豊潤な状態へと変化させるのみならず、
生息する生物全体に活力を与えて強大な亜種モンスターが誕生する基盤となる、
中でも特にエネルギーを蓄積した大型生物を異なる形態へと変化させる、
エネルギーの集積地に各地から強力なモンスターや古龍達が集まってくるなど、
事実上生体エネルギーのみで大陸全土の自然環境や生態系を支配していると言っても過言ではない。
古龍の生体エネルギーは「龍脈石」という物質や「龍結晶」と呼ばれる結晶体を形成することが判明しており、
どちらも肥沃な養分ないし膨大なエネルギーを有している。
また、古龍の生体エネルギーを感知した導蟲は通常とは異なる蒼い光を発することが確認されている。
- 総じていえば、古龍には他の生物とは明らかに異なる特殊な力を有するという共通項が存在する。
これは身体の構成要素や保有するエネルギーといった根幹に関わる相違であり、
結論としては「古龍種とそれ以外の生物では、生命体としての根本原理が全く異なる」可能性が高い。- 後述もするが、古龍種はいずれもが圧倒的な寿命と生命力を誇ると解説され、
他のモンスターとは生物としての規格が根本的に異なることを示唆する表現もある*43。
こういった他の生物との隔たりは、両者が生物として全く異なる存在であることに由来するのだろう。
- MHWorldの生態研究所の所長によると、古龍を研究していると、
古龍はヒトや竜人、その他モンスターと同じ生物というよりも、"植物"に近いのではないかと思う時があるという。
古龍がその他のモンスターとは一線を画した存在であると同時に、
より自然に近い存在であることを示唆した台詞と捉えられるかもしれない。
- 後述もするが、古龍種はいずれもが圧倒的な寿命と生命力を誇ると解説され、
- 骨格構造などにおける定義が存在していないことから、古龍種の姿形は様々である。
ミラボレアスやクシャルダオラなど、西洋の伝説のドラゴンを具現化したような姿を持つものから、
アマツマガツチのように東洋の龍神を思わせる姿を持つもの、
キリンのように伝説に伝わる麒麟が如きシルエットを持つもの、
ヤマツカミやオストガロアのような現実世界の頭足類に似た奇怪な姿のものなど、
それぞれ統一性は皆無と言えるほどに特異かつ多様な形質を有している。- 骨格から見る限り、クシャルダオラ、ラオシャンロン、アルバトリオンなどは四足歩行型獣脚類、
オオナズチ、ミラボレアス、グラン・ミラオスは爬虫類(蜥蜴)、キリンは哺乳類、
ヤマツカミ、オストガロアなどは頭足類に近い。
- 近年では、蛇神のような姿をした規格外のモンスター、蛇王龍ダラ・アマデュラの存在が確認された。
これまで確認されてきたどの古龍にも似つかない風貌を持つ本種が「古龍種」と判断されたのには、
その規格外のサイズのみならず、上述した特異な力を有していることが関係していると思しい。
事実ダラ・アマデュラは、自在に隕石を降らせるなどの超常的な力のほか、
既存の属性とは掛け離れたエネルギー(古龍の生体エネルギーそのもの?)を扱うなど、
従来の古龍種と比較しても異例といえる特徴を備えている。
- 骨格から見る限り、クシャルダオラ、ラオシャンロン、アルバトリオンなどは四足歩行型獣脚類、
- 分類だけでなく、進化の過程および種の起源についても謎に包まれた点が非常に多い。
どの古龍も全く独自の性質を有しており、骨格に関する共通点こそ見られるものの、
それぞれの関連性が殆ど見出せない種が少なくない。
加えてどの古龍にも祖先(絶滅種)らしき存在の痕跡が一切確認されていない。
作中では「古代から永らえた生物、あるいは現存している生物の源流だともいわれる」として
どういった存在なのかが簡単に触れられているのみである。- ハンター大全では黒龍が「龍と呼ばれる生物の始祖の姿を最も色濃く残す」のではないかとする一文がある一方で、
設定資料集ではその身に龍の力を宿す血は流れておらず、他の古龍とは一括りにできないとも触れられており、
前述の通り、比較的メジャーな説である「ミラボレアスが龍の祖」という説すらも真偽定かならぬ状態である。
- 確定的な情報として、裏設定では巨戟龍ゴグマジオスは極めて寿命が長く、
進化の繰り返しも殆ど起きていないため原始的な姿をしているとされる。
ゴグマジオスはマガラ骨格をベースとし、二足歩行時はミラ骨格の姿勢を取ることが確認されているが、
この事実が古龍のルーツを探る手がかりになる可能性はあるのだろうか。
- ハンター大全では黒龍が「龍と呼ばれる生物の始祖の姿を最も色濃く残す」のではないかとする一文がある一方で、
- 生態描写は極端に限られており、普段どのように生活しているのか、
それどころか食性すら不明な種が多く、神秘性を保っている。- 肉食動物のそれと同様の鋭い牙を持った古龍種も数多く確認されているが、
他生物の捕食が確認された例は極一部の種に留まる。
それどころか牙を持つ古龍種の中で鉱物を主食とするものも確認されており、
「牙」がどういった用途で用いられているのかは未だに謎が多い。 - 後述するが、繁殖方法もわかっていないモンスターが多い。
一応雌雄が明確に存在しているテスカト種やナルハタタヒメ、イブシマキヒコのような種もいるが、
あまりにもおぞましい繁殖方法を取るシャガルマガラなどのように、
既存の生態系では説明不可能な増え方をするモンスターもいる。
ただ、少なくとも確認できる範疇では「繁殖力が極めて高い」というタイプの古龍はおらず、
繁殖力は全体的に低いのだろうと推察できる。- 狂竜ウイルスを媒介として誕生するとされるシャガルマガラも
誕生から成長までの過程は謎に包まれており、一概に繁殖力が高いとは断言できない状態である。
- 狂竜ウイルスを媒介として誕生するとされるシャガルマガラも
- 肉食動物のそれと同様の鋭い牙を持った古龍種も数多く確認されているが、
- 過去の資料から活動が特別に活発になる周期の存在が判明しており、
人間(竜人でも獣人でもない)が作った国や文明の勃興とある程度一致するという。
- 古龍種に対しては、落とし穴をはじめとする罠は一切通用しない。
これは「古龍種そのものが(罠を無力化するほどの)高い知能を持つ」こと、
そして「そもそも古龍種を捕縛できる手段が発見されていない*44」ことが理由である。
今でも時折古龍を捕獲しようとするハンターは存在するため、そんな人には優しく教えておこう。
ただしMHWorldを除けば「古龍全般に罠が効かない」ことをゲーム内で教えてくれる描写はほぼ無い。- 多くのシリーズでは落とし穴は超大型モンスターに対するそれのように素通りされるが、
MH2(とその仕様をベースとしているMHF)では古龍種に対して落とし穴を用いると、
イャンガルルガのようにバックジャンプとともに落とし穴を無力化するモーションをとる。- このため落とし穴に関してはMH2系の作品では完全に無意味ではなく、
落とし穴周辺を肉弾攻撃に対する緊急避難場所にするという使い方も一応は可能である。
尤もブレスに対しては無力なのと、当時は落とし穴の用意も面倒だったので実用的とは言えないが。
- このため落とし穴に関してはMH2系の作品では完全に無意味ではなく、
- ただ、シビレ罠に関しては古龍の圧倒的生命力で対処するとして
落とし穴は物理的な罠であるため、古龍種とてハンターの攻撃が通る、即ち物理法則に囚われる存在である以上、
少なくともグラビモス未満のサイズであるドス古龍やキリンの場合、
MH2のように即脱出は出来ても完全な素通りは本来不可能なはずである。
もしかすると、まだ何か未解明の能力が他にもあるのだろうか…?
- なお、MHP2G以前の時点でミラボレアスがシュレイド城の城門に挟まっていたり、
それ以降もジエン・モーランやアルバトリオン、MHW:Iのミラボレアスといった各古龍種が拘束式バリスタで拘束される点から
拘束時間や拘束器具に必要な規模及びコストを問わなければ古龍種の物理的拘束自体は可能と推察できる。
……ただ、ジエン・モーランに関してはムービー内でバリスタを射出した船ごと拘束を吹き飛ばして無力化する
という恐ろしい描写が存在している点も踏まえると、ゲーム内でこそゲームバランスの必要性もあって有効となってはいるが、
世界観上ではその限りではない*45という可能性もあるだろう。 - このため捕獲はできず、これらに対する狩猟・捕獲クエストは存在しない。すべて撃退または討伐クエストとなる。
- 唯一の例外、と言うには語弊はあるかも知れないが、
古龍であるシャガルマガラの幼体ゴア・マガラは罠の類が通用し、捕獲する事も出来る。
但し『語弊がある』と先述した通り、ゴア・マガラからは『古龍の血』が採れない、
そしてゲーム中においては種別が古龍種ではなく「???(分類不明)」表記である事から、
ゴア・マガラと他の古龍種の間には決定的に違う身体構造があるのかも知れない。
- 多くのシリーズでは落とし穴は超大型モンスターに対するそれのように素通りされるが、
生態系における影響力
- 古龍が接近すると、一帯の野生モンスターはその強大な力を察知して一斉に逃げ出してしまうらしく、
古龍が出現したフィールドでは普段見掛ける小型モンスターがほとんど見られなくなる*46。
また、ジンオウガ種がアマツマガツチに住処を奪われて渓流に生息圏を移した事例や、
イブシマキヒコに追い立てられたモンスターが大挙して大移動を行った事例もある通り、
古龍種から逃げ出すのは生態系上位者たる大型モンスターであっても例外ではない。- MHW:Iでは大型古龍と一般モンスターが同時に現れることがあるが、
古龍と邂逅した場合、一般モンスターは即座にそのエリアから逃げ去ってしまう。
これは怒り状態であっても同様で、興奮状態にして古龍のエリアへ誘導しても、
古龍を目にした時点で一時的に怒り状態が解除され、そそくさとエリア移動を行う。- 例外は怒り喰らうイビルジョー、紅蓮滾るバゼルギウス、希少種、ラージャン、激昂したラージャンで*48、
その多くが「古龍種に匹敵する危険生物」として恐れられている存在である。
また、通常モンスターの範疇にいるものの、非常に好戦的な気性を表すためか*49、
オドガロン種は古龍と鉢合わせても即逃走を行うルーチンが組み込まれていない。
(3種類のモンスターが存在する場合、うち2種類は古龍の出現と同時にフィールドから追い出される)。
他のモンスターの出現時には(たとえ現れたのが古龍級生物でも)こういった現象は発生しないため、
これも古龍種の強大さと影響力を示す好例といえよう。 - 例外は怒り喰らうイビルジョー、紅蓮滾るバゼルギウス、希少種、ラージャン、激昂したラージャンで*48、
- 例外としてMHRise系列においては、大型古龍*50がフィールドに出現しても、
一般の大型モンスターや小型モンスターが通常のクエストと変わらずフィールド上に残る仕様となっている。
これまでのシリーズ経験者には違和感が拭えない光景ではあるが、
新システムである「操竜」を生かすための、ゲームシステム的な配慮であろう。
たとえ頂点捕食者たる強大な大型モンスターであろうとも、古龍に太刀打ちすることはできないとされる。
これが古龍が生態系を超越した存在とされる所以の一つである。- 古龍が出現した地には、イーオス、ガブラス、デルクス、バルノス等を始めとした、
一部小型モンスターが降って湧いたように出現する場合がある。
これらは古龍の力に肖ろうとする「おこぼれ狙い」のモンスター、所謂スカベンジャーである。
裏を返せば、これは古龍が他のモンスターに「いるだけで被害(食糧)を齎す災厄的存在」
と認識されているということであり、自然界における古龍種の立ち位置を如実に表している。
- MHW:Iでは大型古龍と一般モンスターが同時に現れることがあるが、
- しかしその規格外の力から自然そのものを破壊してしまう場合もままあり、
実際に物語上で自然界を狂わせてしまっている種も存在する。
超大型古龍でなくとも、砂漠を焼き払う、生物種を狂暴化させ死滅させるなど、
古龍の多くは生態系環境に甚大な影響を及ぼす危険な存在である。
また、生態系への強烈すぎる影響力によって生物の域を超えたとまで称される危険生物が誕生した例も存在し、
そうした二次被害も自然界に大きな爪痕を残す。- なお、古龍の中には他の生物と共生している種、繁殖に他生物を必要とする種、
果てはエネルギー供給から戦闘まで大きく共生者に依存する種など、
他の生物の存在を前提とした生態を持つものも幾つか存在している。
尤も、これらの古龍もまた生態系に甚大な影響を与える存在ではあるため、
従来の生態樹形図から著しく外れる存在という古龍の定義には当て嵌っていると言える。
- なお、古龍の中には他の生物と共生している種、繁殖に他生物を必要とする種、
- 上述の通り、古龍はあらゆるモンスターを寄せ付けない圧倒的な存在であるが、例外もある。
例として、極めて原始的な超大型飛竜である覇竜と崩竜は設定上古龍種に匹敵する力を持つとされ、
作中でもテスカトを始めとする強大な大型古龍と同等の危険度ないし待遇で遇されており、
MHW:I以降の作品では縄張り争いやムービーにおいて古龍と争う姿を見せるモンスターも存在する。
とりわけ「古龍種と真っ向から覇を競う実力を有する」ことが公式設定で明言されたモンスター、
そうでなくとも縄張り争いにおいて種類を問わず複数の古龍と互角に渡り合うモンスターについては、
名実ともに大型古龍と並び立つ存在、「古龍級生物」と認識されることが多い。
中には(激昂した)ラージャンや怒り喰らうイビルジョーのように古龍種との縄張り争いが存在するだけでなく、
公式設定資料集などにおいても大型古龍に対抗可能な実力者である旨が直接的に言及された例もある。- ラージャンに関しては成体の儀式として幻獣キリンを制し、その角を食すという驚きの生態も明かされており、
現時点では特定の古龍種より優位にあることが明示されている唯一のモンスターである*51。
現時点ではドス古龍クラスの大型古龍種までに留まる(縄張り争いの結果も同様)。
遥か上位に君臨するラスボス級の超大型古龍に比肩するとされる他種族のモンスターは存在しておらず*52、
当然ながら世界クラスの影響力を持つ規格外には及ぶべくもない状況である。 こういった規格外の存在も考慮すると、古龍に匹敵するとされるモンスターを含めたとしても、
『古龍種』が絶対的にモンスターハンター世界の頂点に君臨しているのは厳然たる事実である。- こういった待遇差は、「他種族における例外中の例外」たる古龍級生物ですらも
一般的な大型古龍と同格かそれ以下が精々である(とモンハン世界で看做されている)ことを明確にしている。
重要な設定として、激昂したラージャンは世界観上で超古龍級生物とも呼称されているが、
これは「悉くを殲ぼすネルギガンテら*53と対等に縄張りを争う」ほどの力を持つためであるとされている。
この一文は古龍級生物すらも超えたとされる領域に到達したほんの一握りのモンスターが、
悉くを殲ぼすネルギガンテや死を纏うヴァルハザクといった、
強大な特殊個体の「大型」古龍を相手に対等に争えるという事を示しているものの、
同時にそれ以上の存在である可能性を持つ超大型古龍には敵わない事も窺い知れる。
古龍が如何に異常な存在かを間接的に示した設定と言えよう。
- ちなみに事実上の同族内で見ても、幼体のゴア・マガラが完全なる成熟に失敗した場合、
古龍の力が自身を蝕み、寿命を急速に縮めてしまうという設定が公開されている。
これも観点によっては古龍とそれ以外の生物のスペック差を示していると解釈できようか。
- ラスボスクラスの超大型古龍と一般古龍・古龍級モンスターの実力差については
MHRiseシリーズにおける百竜ノ淵源ナルハタタヒメやアマツマガツチのクエストでの描写でやや明確になったと言えるか。
これらのクエストにおいては、テオ・テスカトルやクシャルダオラ、メル・ゼナ、
奇しき赫耀のバルファルクといった一般古龍、
ならびに縄張り争いにおいて彼らとほぼ互角の立ち回りを見せるマガイマガド、
世界観的な強さは今一不明瞭だが、それでも一般モンスターの中では
かなりの実力を持つと思われるヌシ・ジンオウガといった錚々たる面々が
ナルハタタヒメならびにアマツマガツチの一撃により撤退を余儀なくされている。- とはいえ、これらの争いは精々小競り合いくらいの規模で収まっており、
どちらかの息の根が止まるまで本気で戦った場合の結果については現状不明である。
- また、キュリアに侵される前の(≒原初を刻む)メル・ゼナがMHR:Sのラスボスである
ガイアデルムを縄張りから追い払った例を鑑みるに、
超大型古龍に匹敵する実力を持つ一般古龍もいないわけではないようだ*54。
ただ、超大型古龍同士のヒエラルキーが不明瞭であるため、
原初を刻むメル・ゼナがアマツマガツチらを相手取って同じことができるかはわからない。
実際、他モンスターの縄張り争いの結果を見る限りでは
原初を刻むメル・ゼナの実力は通常種のメル・ゼナと大きく乖離はしていないようである。
- とはいえ、これらの争いは精々小競り合いくらいの規模で収まっており、
- ラージャンに関しては成体の儀式として幻獣キリンを制し、その角を食すという驚きの生態も明かされており、
- その強大すぎる力ゆえに、人間を含めた周囲の環境へしばしば甚大な被害をもたらすが、
その多くは彼らにとって意図的なものではなく、自身の能力や巨体ゆえに起こるものである。
我々人間のスケールで喩えるならば「道を歩いていたら無意識にアリを踏んでしまった」というようなものだろう。
このような被害を食い止めるべく、ギルドから依頼を受けた我らハンターが古龍を討ち倒すことになる。- …のだが、その理由は古龍にしてみれば一方的で理不尽なものが多かったりする。
ヤバイのから避難してたら討伐されたり、メシ食いに行ったら討伐されたり、
習性に従って里帰りしたら討伐された、探査船の運行の妨げになるので討伐された、
繁殖のために番を探していたら討伐された*55、
酷い時には(ラスボスのやらかしたことなのに)「一連の異変の元凶はおそらくこいつのせいだろう」*56という言いがかりや、
「もし移動したら途轍もない被害が出るから」というたらればで討伐命令が出された例すらある。
途轍もない天災というイメージも強い古龍であるが、こういう観点から見ると結構不憫な生物である。
尤も古龍がどういう意図を持っているにせよ、踏まれるアリ側からしたらたまったものではなく、
だからこそ人々は生存を賭けてメシを食いにきただけの古龍を討伐したりするのである。- この事についてはギルドも公式に見解を示しており、MHP3では「狩りに生きる」にて渦中の大嵐を例に挙げ、
古龍は意図的に人々を危機に陥れているワケではないことを明確に説明し、
その上で人々の生命と生活を守るためには致し方ないとしてハンターに討伐依頼を掲出している。
また、MH4Gでは狂竜ウイルス研究所の所長がシャガルマガラを指して
「この災害はシャガルマガラに原因はあるが責任はない」と述べており、
同時に「だからこそ、シャガルマガラという古龍が恐ろしい」とも語っている。 - MHRiseにおける風神龍と雷神龍のつがいは世界の制圧を目的としている事が、
ムービーや資料集等にて語られており、
この例は古龍が意図的に被害を起こした例といえる。
ただし、これも「種を繁栄させ、生息域(および縄張り)を広げる」という
自然界を生きる生物として当たり前の行為が
古龍としての力の強大さ故に超大規模化してしまったものであると考えることが出来る*57。
この神龍亜目のつがいに限らず、
禁忌のモンスターやそれに匹敵する力の古龍は惑星規模での縄張り意識を持っているとされ、
MHW:Iでのアルバトリオンらの行動にそれが表れている。
- この事についてはギルドも公式に見解を示しており、MHP3では「狩りに生きる」にて渦中の大嵐を例に挙げ、
- ただ、人以外の生物にとっては、古龍はどれだけ迷惑だろうが
生物としての格が違い過ぎる故に抵抗など思いも及ばず、
いわば踏まれるがままでいるしかない、自然界における天災の如き理不尽で絶対的な存在である。
不憫とはいっても、それはあくまで古龍に抗しうる人々からの所感であり、
他の生物からすれば、古龍は「途轍もなく迷惑で恐ろしい現象」としか思えないだろう。
そしてこれは自分たちや周囲に害をもたらせば天災にさえ弓を引き、
時にそれを排除してしまうモンハン世界における人の存在の特異性も同時に表しており、興味深い。
古龍と人々、そしてハンターの関係性を理解するための一例として、
災厄の化身たる煌黒龍のクエスト依頼文が助けになるかもしれない。(煌黒龍アルバトリオン)
災厄、というものは予測できん。
突然起こるものなのだ。
そして、たまたま今がその時であり、
我らは種として生き残りをかけて戦うしかない。
ハンターにとってはただ、
目の前のモンスターを狩るだけなのかもしれんがな…!
- …のだが、その理由は古龍にしてみれば一方的で理不尽なものが多かったりする。
- 以上のように通常の生態系から外れた別格の存在とされる古龍種であるが、
前項で触れられている通り、設定ではその巨大な生命エネルギーによって生態系の礎を担う存在でもあるとされる。
また、MHWorldでは古龍種が自然界へともたらす攪拌ともいえる多大な影響は、
広く見れば生態系を形作る在り方の一つでもあるという見解が示されている。
そういった意味では他の生物が形作る通常の生態系にこそ属さないが、
より大局的・根本的な部分で生態系に干渉している種であるとも言えよう。
該当モンスター
- リンク先に一覧表あり。
シリーズ毎の変遷
メインシリーズ
MH/MHG/MHP
- MHにて老山龍ラオシャンロン、黒龍ミラボレアス、幻獣キリン、
MHGにて紅龍ミラボレアスが初登場。
ゲーム内では「古龍」という表現は殆ど用いられておらず、専ら「ドラゴン」「龍」と称されている。
別名としての「老山龍」「黒龍」は当時から存在し、飛竜とは別の存在であると印象づけられていた。
- ハンター大全においてはラオシャンロンのみ「古龍目」に分類されており、
ミラボレアスはシークレット扱い、キリンは正体不明の未確認モンスター扱いだった。
同書においてラオシャンロンは「飛竜とは異なる祖を起源とする」とされ、
MH2から現在へと続く古龍種の設定は、当時から大筋において存在していたことが確認できる。
MH2
- MH2はゲーム内にて初めて「古龍」という単語が使用され、古龍種が正式な分類と相成った作品である。
ここでは所謂ドス古龍に加え、巨大古龍種、浮岳龍ヤマツカミ、
そして全ての龍の祖ともされる伝説の龍、祖龍ミラボレアスなどが追加されたことで大幅に増え、
先の大全では未確認モンスター扱いだったキリンとミラボレアスも正式に古龍扱いとなった。
- また、古龍種初の特殊個体となる錆びたクシャルダオラも登場した。
MH3
- コンセプト「原点回帰」のもと顔ぶれが大幅に変更され、
これまでの古龍種は一切登場せず、代わりに新規3種が参陣した。
オフラインではストーリーに大きく関与するラスボスの大海龍ナバルデウス、
オンラインでは超大型古龍、峯山龍ジエン・モーラン、
そして新たな禁忌の存在となる煌黒龍アルバトリオンが登場する。
何れも超大型モンスターに分類されており、ラスボスや裏ボスを務める強力なモンスターとなっている。
MHP3
- 基本的にはMH3の古龍が引き続き登場するが、水中戦闘が無くなった為、ナバルデウスは登場しない。
新規登場モンスターは、本作のラスボスを務める嵐龍アマツマガツチ。
アマツマガツチはストーリー全体に大きく関与するほか、
生態ムービーやゲーム開始時のムービーでもその姿を見せるなど、歴代古龍種でも非常に優遇されている。
MH3G
- 水中戦の復活に伴いナバルデウスが復帰した一方、アマツマガツチは登場しない。
また、皇海龍ナバルデウス亜種、霊山龍ジエン・モーラン亜種の存在が判明。
亜種と見られる存在が確認された古龍種としては、実に黒龍ミラボレアス、老山龍ラオシャンロン以来となる。
新規登場は世界に災厄をもたらしたとされる伝説の古龍、煉黒龍グラン・ミラオス。
古龍2種とその亜種に加え、新規追加のグラン・ミラオス、MHP3から続投のアルバトリオンも併せ、
登場する古龍の数は3シリーズでも最高の6種と相成った。
MH4
- 旧作からの復活組として幻獣キリン、鋼龍クシャルダオラ、炎王龍テオ・テスカトルが参戦。
久々に大型モンスターへ分類される古龍種との戦闘が行えるようになった。
また、新たな古龍種としてジエン・モーランと近縁の超巨大龍、豪山龍ダレン・モーランのほか、
オフラインラスボスとして天廻龍シャガルマガラ、オンラインラスボスとして蛇王龍ダラ・アマデュラが登場。
シャガルマガラは大型モンスターに属する古龍であるが、
ナンバリングにおける大型モンスターに該当する新規古龍の登場はMH2以来であり、7年振りである。
更に、未知の樹海&ギルドクエスト限定で幻獣キリン亜種が出現するほか、
HRを上げることで解禁される裏ボスとして黒龍ミラボレアスが、
さらにイベントクエスト限定で紅龍ミラボレアスがそれぞれ登場、
実に5年ぶりのシリーズ復帰となった。
- オオナズチ、ナナ・テスカトリ、ヤマツカミ、ラオシャンロン、ナバルデウス、
そしてアルバトリオンの6種に関しては、一定のHRに到達すると出現するクエストをクリアすることで
竜人問屋で素材が交換出来るようになり、またアマツマガツチなど一部古龍は端材素材が存在している。
- なお、今作に登場するドス古龍は過去作の個体と比較してかなり体力が低い。
MHP2Gまでは何度も撃退を繰り返してやっと討伐できるほどの体力を誇っていたが、
今作ではよほどのことがない限りは一戦討伐が十分可能なほどに落ち着いている。
また、これに伴い撃退後の部位破壊やダメージの引継ぎなどのシステムはオミットされた模様。
しかし逆に言えば、低くなったとはいえ通常の竜よりは高い体力と、圧倒的な戦闘力を持つドス古龍を、
35分という通常より15分も短い時間で討伐しなければならないということでもあるため、
とりわけソロではかなりの実力が必要になるだろう。- また、上記にもあるが角の破壊に龍属性が不要になったり、
ダウン中にも普通に部位破壊が出来るようになったりと、各種仕様が大幅に改善がなされている。
ただし、角と尻尾に関しては体力一定値以下という条件が付いているため、
他の部位に攻撃し過ぎると破壊しきれず倒してしまうこともあるので注意が必要。
- また、上記にもあるが角の破壊に龍属性が不要になったり、
- 本作以降、ドス古龍を始めとする大型古龍に特徴的な環境変化を起こす演出が追加された。
初登場時からフィールドの天候変化を起こしていたクシャルダオラは勿論のこと、
テオ・テスカトル、シャガルマガラ、オオナズチにそれぞれ固有のフィールド変化が存在する。
MH4G
- MH4での登場を逃したドス古龍最後の一角、霞龍オオナズチが復活。
更にクシャルダオラの特殊個体である錆びたクシャルダオラも復活を果たした。
新規モンスターとしては今作のラスボスたる巨戟龍ゴグマジオスが出現、
蛇帝龍ダラ・アマデュラ亜種、そして紅龍ミラボレアス特殊個体が裏ボスとして登場した。
その後イベントクエストにより満を持して祖龍ミラボレアスが解禁され、遂にミラボレアス種の揃い踏みが叶った。- とりわけ紅龍ミラボレアス特殊個体については歴代2例目にして8年ぶりとなる古龍種の特殊個体にして
禁忌のモンスター初となる特殊個体であり、大きな話題を呼んだ。
- とりわけ紅龍ミラボレアス特殊個体については歴代2例目にして8年ぶりとなる古龍種の特殊個体にして
- 今作では4で不在だったジエン・モーラン、アマツマガツチ、グラン・ミラオスの素材が交換対象として登場、
更に祖龍ミラボレアスが復活したため、歴代シリーズに登場した古龍種の素材がほぼ全て入手出来ることになった。
またそれゆえに、古龍素材の種類に関しては全シリーズでも最多である。
- 今作で復活した錆びたクシャルダオラについては撃退関連の設計が特殊であり、
更に撃退後は残体力に応じて異なるクエストが出現するという、シリーズ初の仕様が搭載されている。
詳細はリンク先を参照のこと。
MHX
- 前作から幻獣キリン、天廻龍シャガルマガラ、ドス古龍が続投。
さらに3系統から嵐龍アマツマガツチ、煌黒龍アルバトリオンが共にオンライン裏ボスとして復活。
また、新たな古龍種として骸龍オストガロアがオンラインラスボスとして登場する。
- 今作の続投組、復活組の古龍はMH4Gから更に調整が加えられており、前作にもまして戦いやすくなっている。
- アルバトリオンは基本的には強力なMH3G仕様を引き継ぎつつも、肉質(特に弾肉質)が柔らかくなっていたり、
頭の耐久値が下がったり、一部の技に変更が加えられたりしている。
- アルバトリオンは基本的には強力なMH3G仕様を引き継ぎつつも、肉質(特に弾肉質)が柔らかくなっていたり、
- また、全体的に技や形態変化のエフェクトがかなり派手になっている。*58
特に、アルバトリオンは肌の色が煌黒龍の名前の通り紫黒色になるなどデザインに変更が加えられており、
龍モードにチェンジするときは全身から龍エネルギーが放出され、
雷モードにチェンジするときは全身から雷が放出されるなど、
エフェクトが裏ボスらしくかなり派手なものになっている。
MHXX
- MH2以来となる古龍種の新たなメインモンスター*59として天彗龍バルファルクが登場。
MHP2Gを最後にメインシリーズでの登場が途絶えていた老山龍ラオシャンロンが復活し、
前作ではリストラされたミラトリオも再登場した。
ただしMH4Gで登場した紅龍ミラボレアス特殊個体については復活せず、
特殊個体を含むミラボレアス種の揃い踏みは叶わなかった。
MHWorld
- 滅尽龍ネルギガンテがメインモンスターとして堂々の登場。
MHXXに続き、メインモンスターのポジションを古龍種が2連続で飾ることとなった。
またストーリーの鍵を握る超大型古龍である熔山龍ゾラ・マグダラオス、
瘴気の谷に主として君臨する屍套龍ヴァルハザクが登場しており、
更に古龍渡りの謎に絡む、冥灯龍ゼノ・ジーヴァの存在が判明した。
- 既存の古龍種としては再びお馴染みとなった幻獣キリンのほか、
鋼龍クシャルダオラと炎王龍テオ・テスカトルが登場する。
クシャルダオラとテオ・テスカトルについては縄張り争いのシステムが存在し、
前述したネルギガンテとの新旧古龍としての積極的な共演が見られる。
- 古龍種がフィールドに現れた際に引き起こされる環境変化の演出が大幅にクオリティアップした。
例としてクシャルダオラが出現したエリアには強風および「暴風の爪痕」という痕跡が、
テオ・テスカトルが出現したエリアには大規模な陽炎が、ヴァルハザクが出現したエリアには瘴気が立ち込めるほか、
フィールド全体の天候が大規模に変化し、古龍が出現したことが一目で判断できるようになっている。
- 本作はアップデートなどでモンスターが追加実装されていくことが示唆されていたが、
2018年4月19日(UTC準拠)の大型アップデートにおいて新たな古龍種、爛輝龍マム・タロトが登場し、
同年5月31日(同)には炎妃龍ナナ・テスカトリがおよそ10年ぶりにシリーズ復帰を遂げた。
そして、同年8月2日(同)には『ファイナルファンタジーXIV』からのゲストモンスターとして
魔獣ベヒーモスが古龍種として参戦。
ベヒーモスの追加によって新規登場の古龍種は6種、既存種を含む総計は10種となり、
同作に登場する飛竜種の種数(9種)を上回ることとなった。
これはメインシリーズを通して初の事例である。
- 今作のストーリーは「古龍渡り」という謎の現象の解明を主軸としており、
広報においては、ゾラ・マグダラオスを筆頭に多くの古龍がピックアップされていた。
古龍渡りの真相も古龍の生態や謎の一端を解明するものとなっており、
作品全体を通して「古龍種」という存在が強烈に印象付けられている。
- これまでは狂竜化や獰猛化といったモンスター強化システムの枠外にいたが、
今回は歴戦の個体という形で強化個体が出現するようになった。
それどころか旧シリーズでの極限状態や超特殊許可クエストと同じ立場である、歴戦王が登場。
更に今まではモンスター強化システムの枠外にいるという立場から一転、古龍限定のシステムとなっている。
MHW:I
- MHWのネルギガンテに続き、冰龍イヴェルカーナが古龍種のメインモンスターとして登場。
MHXXから3連続で古龍種がメインモンスターに抜擢されることとなった。
更に新たに水を操る古龍として溟龍ネロミェールも登場する。
このネロミェールだが、裏設定にでてくる謎の古龍の正体ではと噂されている。
そして本作における異常現象の元凶である「大いなる存在」、地啼龍アン・イシュワルダがラスボスとして登場。
ラスボスに関しても、MHWから連続して超大型の古龍種が務める運びとなった。
- 今まで錆びたクシャルダオラと紅龍ミラボレアス特殊個体しか存在しなかった古龍種の特殊個体に、
死を纏うヴァルハザクと悉くを殲ぼすネルギガンテの2体が一気に加わった。
- 大型アップデート第2弾にてゼノ・ジーヴァの成体である赤龍ムフェト・ジーヴァが登場。
更に第4弾にて禁忌モンスターの一角である煌黒龍アルバトリオンが、
第5弾アップデートにて最後の実装モンスターとして黒龍ミラボレアスが堂々の登場。
いずれも過去作とは比較にならないケタ違いの大技と豪華演出を引っさげての復活と相成り、
新生した禁忌の存在としての威厳をプレイヤーに見せつけた。
- 今作もMHWに引き続いて「古龍」という存在に焦点を当てたストーリーとなっており、
生態系にもたらす影響力、特定の古龍と古龍の関わりなど、古龍種に纏わる世界観設定が多く描かれる。
また、MH4G以来久々に「物語(正史)上における古龍種の迎撃作戦」も描写されたほか、
禁忌の古龍との邂逅が(恐らく)正史として記録されるという、シリーズを通しても極めて珍しい描写がある。
- 複数の大型アップデートを経て、本作に登場する古龍種モンスターは最終的に16種類、
特殊個体を含めれば18種類となった*60。
シリーズ最多であったMH4Gの記録(15種)を塗り替え、現状では歴代で最も多くの古龍種が登場する作品である。
MHRise
- 今作では、謎の現象「百竜夜行」に密接に関わる古龍、
風神龍イブシマキヒコと雷神龍ナルハタタヒメが新たに登場した。
- 発売当初では、歴代作品に登場した古龍種は一種も登場しておらず、
実装されている古龍種は初登場の2種のみと歴代最少の値を記録していた。
またシリーズ初の事態として、下位クエストに古龍種のモンスターが登場していない。*61- 後に2021年4月28日に実施された無料アップデート第1弾において
鋼龍クシャルダオラ、炎王龍テオ・テスカトルと久しぶりの霞龍オオナズチが参戦を果たし、
MHXX以来のドス古龍の3すくみが復活するとともに、古龍種の実装数についても歴代最少を脱却した。
MHRiseとしては最後となる2021年5月27日実装のアップデート第2弾では奇しき赫耀のバルファルクおよび
真のラスボスとして百竜ノ淵源ナルハタタヒメが実装され、本作時点での総数は7種となった。
- 後に2021年4月28日に実施された無料アップデート第1弾において
- 本作では和風の世界観に合わせて多くのモンスターが妖怪に見立てられているのに対し、
古龍はそれらを超越する「神々、ないしそれに準ずる高次の存在」としてのイメージが与えられていると考えられる。
事実、彼らのコンセプトである「自然界の現象や災害の体現者」とはまさに古今東西の神々に通じるものがあり、
なるほどこれ以上ないほどうってつけの配役であると言えるだろう。
- 今作では大型古龍が探索ツアーにも姿を現す様になった。
採取ツアー形式のクエストにて古龍種が現れるのは当然ながら今作が初であるが、
登場するモンスターの組み合わせ次第では、古龍2種+古龍級生物という、
最早探索ツアーどころではない地獄の様な組み合わせも有り得る。
- 今作では一般フィールドにいる古龍にこやし玉が効くようになった。
とはいえ、今作ではモンスター同士が合流しても直ぐに片方がエリア移動する他、
新システムの操竜が便利なこともあり、探索ツアー以外では余りこやし玉を使うこともないだろうが。
- 今作ではシームレスマップにリメイクされた砂原と水没林に大型古龍が登場するようになった。
3シリーズにおいて同フィールドに古龍が登場することはなかったため、
経験者からするとかなり新鮮な光景と言えるだろう。
- 天候変化の演出に関しては、オオナズチ、イブシマキヒコ、ナルハタタヒメ(特殊個体含む)に見られ、
霧で周辺一帯が包まれたり、風や雷で空模様が変わる等といった様子が描かれている。*62- 尚、クシャルダオラとテオ・テスカトルについてはオミットされており、
奇しき赫耀のバルファルクには天候変化の要素が存在しない。*63
- 尚、クシャルダオラとテオ・テスカトルについてはオミットされており、
MHR:S
- 今作では、MHW:Iのイヴェルカーナに続いて古龍種のメインモンスターとなる爵銀龍メル・ゼナ、
そしてラスボスとして超大型古龍、冥淵龍ガイアデルムが新たに登場した。
超大型の古龍種がラスボスを務めるのはMHWorldから連続して4回目である*64。
- 過去作からは幼体である黒蝕竜ゴア・マガラと共に、天廻龍シャガルマガラが実に5年ぶりに復活。
MHX系列同様、狂竜ウイルス関連の現象と設定は本格的にストーリーに絡まずフレーバー程度の扱いとなっているが、
新規フィールドである城塞高地の一角には禁足地を思わせるエリアが実装されており、
ラスボス及び裏ボスとして登場していた旧作の雰囲気を意識した演出が施されている。
- MHRiseで登場済みの面々と合わせて、種族としての登場数は現時点で10種類となった。
なお、前作で登場した古龍種は特殊個体を含めてMRでもほぼ全て続投しているが、
ナルハタタヒメのみ例外となっている。- MHRiseでは久方ぶりとなる霞龍・鋼龍・炎王龍とドス古龍の三竦みが揃ったが、
最後の1ピースに当たる炎妃龍ナナ・テスカトリは結局登場せず。
更にメインシリーズ作品としては初めて、禁忌のモンスターも全員未登場となった。 - 一方、無料大型タイトルアップデート第4弾ではMHW:Iの看板である冰龍イヴェルカーナが、
第5弾ではMHXX以来6年ぶりの登場となる嵐龍アマツマガツチがそれぞれ復活。
更にボーナスアップデートでは、メル・ゼナの特殊個体である原初を刻むメル・ゼナが最後の追加モンスターとして新登場した。
- MHRiseでは久方ぶりとなる霞龍・鋼龍・炎王龍とドス古龍の三竦みが揃ったが、
- 今作のフィールドの中には、過去作からシームレス化して復活した密林が存在している。
この為、MHXX以来となるクシャルダオラorオオナズチと密林の組み合わせを拝めるようになった。
- 今作でもクシャルダオラとテオ・テスカトルが引き起こす環境変化はオミットされているが、
シャガルマガラ、ガイアデルム、傀異克服オオナズチ、イヴェルカーナ、アマツマガツチについては、
エリア全体に自身の司る物質をばら撒く、空模様を変化させる等の演出が用意されている。
- 上記の通り、多くの古龍種モンスターが追加された事により、
モンスターリストに基づく登場数としては18種類と、MHW:Iに並ぶ値を記録した。
尚、MHW:Iでは通常個体16種+特殊個体2種という内訳であるが、
MHR:Sにおいては通常個体10種+特殊個体3種+傀異克服古龍5種*65という内訳である。
MHW:Iの方は古龍という種自体の頭数、MHR:Sは同種の特殊な個体が多めとなっているが、
この構成はMHWorld及びMHW:Iの『古龍渡り』というコンセプトに因るものであろう。
派生作品
MHST
- キリン、クシャルダオラ、テオ・テスカトルが通常モンスター*66として登場。
いずれの古龍も、ストーリークリア後に特定の条件を満すと
上位個体のみが特定のフィールドに低確率で出現するようになる。
クシャルダオラとテオ・テスカトルはとあるクリア後ダンジョンのボス的なポジションでもある。
また、キリンの通常種だけはストーリーにも関わり下位個体の撃退イベントが存在するほか、
3DS版発売当初はオトモンにすることができる唯一の古龍種だった。
アップデートが施された現在であっても、帰巣させることができる唯一の古龍種である。- 後にDLサブクエストでキリン亜種が参戦。
3DS版バージョン1.1.0アップデートより前の配信開始であり、スマホ版では最初から収録されている。
受注することでキリン亜種と戦えるようになり、そこで手に入るタマゴを入手することで
オトモンに加えることもできるようになった。
また、同じくサブクエストの配信によって通常種のキリンともいつでも戦えるようになったが、
こちらはタマゴの入手は確定ではない。
- 3DS版では、バージョン1.2.0へのアップデートに伴い、
クシャルダオラとテオ・テスカトルも新たにオトモンに加えることが可能となった。
特定フィールドのモンスターの巣からタマゴを採取した際に、低確率で手に入るという仕組みになっている。
この際、キリン亜種もサブクエを利用せずともこの方法で入手出来るようになっている。
また、クシャルダオラやテオ・テスカトルと常時戦えるようになるサブクエストも配信されることとなった。
- 後にDLサブクエストでキリン亜種が参戦。
- 古龍種自体の能力に目を向けると、
いずれも非常に高い攻撃力を持つ反面、耐久面でやや不安が残ると言った共通点がある。
キリンは亜種含めて最大HPがかなり低く、
クシャルダオラとテオ・テスカトルは苦手な属性が非常にはっきりしている。
運用の際には細心の注意を払いたいところである。
また、メインシリーズなどと同じで罠系アイテムは一切通用しないため、
野生個体と戦う際も通信対戦する際も、相手が古龍種の時には罠の使用には注意したい。
一方で相手に罠を仕掛けられた際には古龍種にチェンジするという手も有効と言える。
MHST2
- 前作に引き続いてキリン、クシャルダオラ、テオ・テスカトルが登場するほか、
MHW及びMHW:Iからメインモンスターであるネルギガンテとイヴェルカーナも登場した。
いずれの古龍も通常モンスターとして戦闘が可能な他、もちろんオトモンにする事も出来る。- なんとメインストーリーに深く関わる形でネルギガンテが大きくピックアップされており、
終盤付近でストーリー上のボスとして戦う場面が来る。
圧倒的な戦闘力は据え置きで、他の一般モンスターと別格の強さを持っているため、
ここまででレベル上げが足りないとここで詰んでしまう可能性すらある。
また、ネルギガンテ自身は帰巣しないものの、
倒す事でフィールド上の巣からタマゴを手に入れることが可能で、
ストーリー上でもネルギガンテをオトモンとして使うことが可能。
性能も他モンスターよりも格上どころかクリア後でも通用するという優秀っぷりで、
エンドコンテンツでも彼に頼りっぱなしというライダーも多いだろう。 - キリン、クシャルダオラ、テオ・テスカトル、イヴェルカーナについては
クリア後のサブクエストで討伐が依頼される他、
エンドコンテンツの一つであるフィールド「竜の拠り地」にも棲息しており、
試練の一環として戦う機会がやってくる。
特にイヴェルカーナについては専用のムービーと専用bgmがある特別仕様で、
相手の行動を見破り的確に弱点をついていかねば倒すことはほぼ不可能、
という高難度な戦闘能力に仕上がっている。
タマゴについては各フィールドの巣からごく低確率で手に入るか、
今作から追加された要素である「共闘ダンジョン」で手に入れられる。 - また、大型アップデートでは前作同様キリン亜種が追加された他、
なんと共闘専用の敵モンスターとしてマム・タロトが堂々と登場。
非常に高い防御力と攻撃力を兼ね備えた強敵で、
原作同様に黄金を纏った姿とパージした姿で弱点や行動パターンも変化する仕様となっている。
こちらはオトモンにする事が出来ず、採取した素材で装備を作るのが目的となる。
- なんとメインストーリーに深く関わる形でネルギガンテが大きくピックアップされており、
- 性能に関してはどれも第一線で通用する高水準のものだが、
一方で前作にはいなかった二つ名持ちモンスターの台頭により古龍一強となる現状ではなくなっている。
特に属性攻撃力や会心率ではほぼ二つ名が上回っている上、
古龍の有用なスキルも遺伝子を移植すれば使えてしまうのも痛い。
また、武器・防具に関しては完全に二つ名モンスターの方がステータスが高めに設定されているため、
欲しい属性の武器がないと言う場合以外は二つ名装備の方が持ち出されやすい。
しかしもちろん完全にとって変わられている訳ではなく、
細かい差異を気にしなければオトモンのステータスはそこまで変わりないので、
二つ名か古龍かを選ぶのは戦術や好みにだいぶ左右される事となるだろう。
ぽかぽかアイルー村
- そもそもジンオウガ、ラギアクルス、リオレウスでさえ古龍に匹敵するレベルで脅威となるであろう
モンスターハンターと軸を同じくするとは言えアイルーが主役の特殊なパラレル世界観にもかかわらず
なんと、GやDXなどの一部シリーズにてラオシャンロンが姿を見せる。
そうは言ってもアイルー村なのでコミカル強調のディフォルメ演出はお察しと言う事で
本項に挙げられる物々しい古龍の由縁や脅威とは程遠いマイルド設定に軟化されており、討伐も撃退も不可。
(気絶させて素材を持ち帰りつつ、無事に目的地へと到達するのがクエストクリアの目的となる。)
なお、アイルーやメラルーの非力な戦闘力を以て古龍を討伐できる事はMHX(X)にて実証されているが、
本ゲームでは色々と規格外の扱いであるため「アイルー村にも古龍が出現する」と言う触りだけに説明を留め
アイルー村の世界軸に於ける古龍の扱いなどの深い考証は本項では避ける。
敢えて一言で要約するならカルチャーショック!
MHF
- MH2をゲームのベースとしているMHFではMH2までに登場した古龍種が登場していたが、
2011年4月のフォワード.1にて遂に磁力を操るオリジナル古龍、極龍ルコディオラが登場。
MHF-Gでは天翔龍シャンティエン、熾凍龍ディスフィロアのほか、
ルコディオラの亜種にあたるとされる古龍、雷極龍レビディオラが実装された。
その後はMHF-G5で雅翁龍イナガミ、金塵龍ガルバダオラの2種が、
G6では、後に古龍であることが明かされるドゥレムディラが、
G7で司銀龍ハルドメルグ、G8で浮峰龍ヤマクライ、
MHF-G9.1で凍王龍トア・テスカトラ、MHF-G10で帝征龍グァンゾルム、
MHF-Zで焔嶽龍ケオアルボル、10周年記念アップデートにおいて灼零龍エルゼリオンが実装され、
MHFオリジナルの古龍種モンスターは13種となった。
- なお、サービス開始当初、MHFでは古龍種のモンスターだけが飛びぬけて強かった。
オンラインゲームなのでやり込み向けの要素を取り入れるのだが、
そのときに選ばれたのが他の種と一線を画す存在とされていた"古龍種"であり、
当時は世界観上の設定をそのままゲーム内に持ち込んだが如き圧倒的戦闘力を持たされていた
(ステータスを弄られて強化されたクエストがあったのではなく、
古龍種そのものがデフォルトで抜きん出たステータスに設定されていた)。
しかしその後あまりにも強すぎるという批判が相次いだため、シーズン1.5において大幅な弱体化がなされた。
「古龍種は他とは一線を画した難易度」という方向性自体は別段問題はなかったのだが、
いかんせん調整が大味すぎたということだろう。- ちなみに古龍種モンスターが他のモンスターを逸脱した強さという設定は凄腕でも引き継がれており、
現在の「剛種クエスト」にあたる超高難易度クエストの起源は、
旧HR100以上の古龍種モンスターを討伐する「特殊古龍クエスト」にある。詳細は別項に譲る。
MH2から君臨する御三家の古龍種などはG級では他のモンスターよりも強力な新モーションが多数追加されており、
辿異種ルコディオラなどが非常に難易度の高い設定であることも「古龍種であるため」とインタビューで説明されている。
ただしルコディオラやイナガミは賛否が割れていたこともあってか、
その後に登場したハルドメルグは古龍種以外の辿異種から逸脱したような強さにはなっていない。 - ちなみに古龍種モンスターが他のモンスターを逸脱した強さという設定は凄腕でも引き継がれており、
- 天廊の番人であるドゥレムディラについては、種族分類に関する公式の声明がなかったものの、
古龍種特効のシジルが有効である点などから古龍種であることが確実視されていた。
その後、サービス終了発表後の2019年8月14日に公開された開発運営レポートにおいて、
天廊を建造した古代人が『内殿』と呼称していた区画に住み着いた「古龍」であることが正式に明かされた。
MHXR
- Ver.4.0にて、MHXR初の古龍種としてクシャルダオラが登場。
クシャルダオラは「暴征翼」という特殊な別名を引っさげ、
ゲーム内イベントの「十六人討伐戦」の一番手として実装された。
その後、同じく特殊な別名を持つ天雷騎キリン、廻世主シャガルマガラが実装。
この2体も同じ十六人討伐戦に登場する。
さらに、これらの古龍種の通常種の装備収集クエストも危険度7として登場する。
そしてMHXRオリジナル古龍種としてVer.5.0アップデートから冥晶龍ネフ・ガルムドが、
Ver.7.7アップデートからは黒冠龍モルドムントが、Ver.8.1アップデートからは天晶龍エオ・ガルディアが実装された。- 十六人討伐戦に登場する面々は、いずれもが圧倒的な巨体、
そして「剛咆哮」などといった独自の大技を持つ。
更に、十六人ものハンターが集って戦うという前提からステータスも非常に高い。
- 十六人討伐戦に登場する面々は、いずれもが圧倒的な巨体、
- ネフ・ガルムドは、十六人討伐戦ではなく通常の装備収集クエストに登場し、ストーリー第3部にも登場する。
これは古龍種としては初の扱いであったが、
後にキリンやクシャルダオラ、シャガルマガラなども通常枠で登場している。
サービス終了までにメインシリーズからの登場を果たした古龍種としては上記の他に
テオ・テスカトルとオオナズチがいる。
MHNow
- 第3回大型アップデートである『嵐を誘う泡沫の宴』により、MHNow初の古龍種としてクシャルダオラが登場。
派生作品の初古龍と言えばこの龍である
その後のアップデートにより、テオ・テスカトル、ネルギガンテと
MHWorldに登場していた古龍を中心に追加されている。
- 本作では大型アップデートの目玉は新要素でのみ登場するという流れがあるのだが、
本種も新システムである「古龍迎撃戦」にのみ登場する。
本作に存在したシステムである大連続狩猟を発展させたような形式であり、
大連続狩猟と合わせて大狩猟チケットを消費することで参加できる。
余談
- 漢字は「竜」ではなく「龍」。これを間違えるプレイヤーは多い。
龍の字が使われているのは古龍か龍属性の関連、竜の字はそれら以外全般の表記として区別されている。
逆に言えば、モンハンシリーズでは冠されている漢字が「竜」か「龍」かで
その存在が古龍由来のものであるか否かが分かるということでもある。- ゴア・マガラは四本の足と一対の翼とドス古龍に近い骨格であり、
発表当初、古龍種では?といった声も上がっていたが、
別名に(「龍」ではなく)「竜」とついており、ゲーム中の分類も「不明」となっており、議論を巻き起こした。
しかし、後にゴア・マガラは「古龍シャガルマガラの幼体」であったことが判明、
つまりゴア・マガラは「いくら古龍っぽいモンスターであっても、正式に古龍と分類決定されるまでは
龍の字を冠させるわけにはいかない」ということだったようだ。 - MHWorldでは、ある人物から「竜」と呼ばれる古龍やとあるお伽話が登場した事で、
一部のファンからは、「モンハン世界においても、古龍種もかつては『竜』と呼ばれていたのでは?」
という考察も持ち上がっている。 - 欧米版のモンハンでは、竜は「ワイバーン(Wyvern)」なのに対し、
龍は「ドラゴン(Dragon)」と翻訳される形で区別されている。
詳細は「世界観/ワイバーン」のページを参照してもらいたい。
- ゴア・マガラは四本の足と一対の翼とドス古龍に近い骨格であり、
- 欧米版モンハンにおける古龍種は「エルダードラゴン(Elder Dragon)」という種族名に翻訳されている。
エルダーは英語で「長老、年長者」という意味であり、
モンハン以外でも欧米の創作物を中心にエルダードラゴンは
「ドラゴンの長老、族長」や「ドラゴンたちの始祖」といった
意味合いで使われることがあるワードである。
欧米的に判りやすいワードであると共に、
モンハンにおける龍の訳語であるドラゴンもちゃんと噛んでいるという
なかなか秀逸な翻訳だといえる。
- MH2で登場したドス古龍は角を破壊すると戦闘が比較的楽になるという特徴を持つ。
これはいわゆるドス古龍たちの特殊能力が彼らの持つ角と何らかの関係性を持っているらしく、
それを破壊することで能力を封じられたために言われるようになったものである。
なお、勘違いされがちだが、この「角を折ると弱体化」というシステムは
角で以って能力を制限しているという設定のあるドス古龍にのみ適用されるものであって、
古龍という種族自体に当てはまる特徴ではない。
事実、現在でも角破壊で弱体化するモンスターは
ドス古龍とその影響が色濃い時期に
作られたアルバトリオン(一部作品のみ)だけである。- 特殊な変遷を辿っているのがアルバトリオンであり、
初登場の無印MH3では角を折ることで弱体化(雷氷モードへ移行できなくなる)させることができたが、
MHP3では「雷氷モードへの移行が遅くなる」程度となり、
MH3GからMHXXは角を折っても一切弱体化しなくなった。
MHW:IBで復活した際には角の破壊は龍活性状態の時のみに可能となると共に
破壊すれば特定の属性活性状態への移行を抑制出来るようになり、
狩猟を進める上で非常に重要な要素となっている。
- その後登場した古龍では、ゴア・マガラの触角が凝固して角に変じたという設定を持つシャガルマガラが、
角で能力を制御していることが素材説明で明言されている。
ゲーム中では折ったとしても弱体化することはないが、この辺はゲームバランスとの兼ね合いであろう。
MHFに登場する古龍種であるディスフィロアについても、同じような設定と仕様が見られる。
- 特殊な変遷を辿っているのがアルバトリオンであり、
- 生物として色々と規格外の特徴を持つ古龍種だが、超大型モンスターに分類されるものを除けば、
意外にも状態異常などは問題なく通用する種も多い。
通常の毒はもちろん、麻痺毒を注入すれば痺れてくれるし、睡眠属性で眠らせることもできる。
(実際、シビレガスガエルの出すガスは、ネルギガンテだろうと痺れさせる。)
本来ならば角を破壊することで封じられる特殊能力も、毒状態にすることで身体機能を弱らせ、
一時的に使わせなくすることが可能なモンスターもいる。
規格外であれど、彼らもまた生物であることを実感させてくれる一面である。
- 多くの古龍は正式に発見される前におとぎ話や伝承等の形で存在が語られている。
伝説に「大海龍」の名を残していたナバルデウス、
シナト村で天空山の頂に現れた神として畏れられたシャガルマガラ、
”大いなる厄災の龍”としてユクモ地方の伝承に現れるアマツマガツチなどはその好例である。
これはすなわち、多くの古龍は大昔にその存在を確認されていたということでもある。
遥か昔に古代人を全滅させたナバルデウス、天空山の生物を絶滅させたシャガルマガラなど、
その殆どが天災の如き被害をもたらした脅威として認識されていた辺りが実に「古龍種」らしい。- ちなみに、MHFでは遥か高空を飛び続けるシャンティエン、
生物が生息できないとされていた地域に常駐するディスフィロアが存在するが、
こういった観測者が存在するか甚だ疑問な場所に生息する古龍についても、
やはり僅かながら伝承や資料があるらしい。
- なお、ダラ・アマデュラについては伝承の形がやや特殊で、
御伽噺においては生物ではなく天変地異と見做されていたらしい。
ダラ・アマデュラはご存知の通りどれを取っても規格外と言うほかない存在なので、
途轍もない自然現象そのものと誤認されるのも無理からぬ話ではある。
- ちなみに、MHFでは遥か高空を飛び続けるシャンティエン、
- かつては古龍種について「特殊能力が世界観に合わない」「戦闘がつまらない」などという意見もあり、
特に評判が芳しくなかったMH2では、古龍種の存在自体を否定するような論調も見られた。- 理由としては、MH2で登場した「ドス古龍」が戦闘面でかなりの批判を受けたことが大きい。
詳細は個別記事に譲るが、大まかに言って膨大すぎる体力や肉質、
当時の環境から見ると理不尽とも言えた"風の鎧"や"龍炎"の仕様、
龍属性でなければ部位破壊が不可能という設定、龍風圧の対処の難しさなど、
ドス古龍全体がプレイヤーにかなりのストレスを強いる要素を満載していたことが主な原因である。
同作は武器の選択肢、スキルの自由度ともに高いとは言い難い環境だったことから、
それを更に狭めるような設計が殊更に浮き彫りになってしまったのも大きい。
- また、MH2では「古龍種」というワード自体が初出であり、
古龍種のコンセプト、どのような立ち位置の存在であるかといった根本的な情報が
プレイヤー側に全く浸透していなかったという事情もあった。
よって当時のプレイヤーが抱いた印象は
「意味不明な能力を持つ理不尽なモンスター」といったものになりがちで*67、
中には「他のモンスターと別格に扱われているのはおかしい」という声さえも聞かれた。
スキルの自由度や武器種の選択幅もMH2から大幅に改善された。
また、作品を経てコンセプトである「自然の脅威」という要素が広く認知されたことから、
ハンター間でも「古龍種」という存在のモチーフ、世界観上の立ち位置についての再認識が進み、
現在はむしろ新たな古龍種の登場を求める声も非常に多くなった。
開発もインタビューなどで「初期の頃は(色々な意味で)厳しい声も頂いたが、
現在はコンセプトがある程度受け入れられているようでよかった」といった旨の感想を述べている。- 現在も難易度に関してプレイヤーから指摘を受ける古龍は皆無とは言えないが、
その場合は古龍種全体ではなく、そのモンスター単体の問題として語られることが殆どである。
これは古龍種に属するモンスターの性質が多様化したという事情もあるが、
古龍種が特別な種族であるという事実が一般に受容されたことも影響していると思しい。
- 理由としては、MH2で登場した「ドス古龍」が戦闘面でかなりの批判を受けたことが大きい。
- 古龍種が他のモンスターとは一線を画した存在であることは作中でも再三触れられているが、
それ故にモンハンのシステムが生んだ難易度と設定の乖離を浮き彫りにする存在でもある。
例えばゲーム上で狩猟するとなれば、下位ランクで登場する古龍種と
G級(マスター)ランクの一般モンスターではステータス的に後者の方が圧倒的に手強いが、
逆に世界観上においては下位ランクの古龍の方が遥かに重大な脅威として遇される。- 無論、これは古龍種に限った話ではなくあらゆるモンスターに共通する話なのだが、
古龍種に関しては設定上における扱いが突出しているために乖離がより目に付きやすい。
- 無論、これは古龍種に限った話ではなくあらゆるモンスターに共通する話なのだが、
- 初期の設定資料集で記載されたコンセプトアートでは、
「竜機兵」という古代文明が作り出した生体兵器が描かれている。
「他の生物を素材とした竜機兵の創造に怒った龍たちと人間と戦争になり、古代文明は滅亡した」
という記述が存在しており、企画段階から「竜の上位に龍がいる」という設定はあったようだ。
ただし、この竜機兵の設定はあくまでMHの開発初期に出された没案の一つに過ぎないとされ、
公式な発表やゲーム内でこの設定を示唆するものは存在しない。- あるボスモンスターは、人工物の有用性を理解した上で、身に纏って操るという知能と能力を持っており、
その力で機械の巨龍のような姿を造り出す。
紹介ムービーや初見で「ついに竜機兵(の設定を元にしたモンスター)がゲーム本編に現れたか」と
思わされた人もいたようだが、なんとその実態は
龍どころか竜ですらない虫であったという、別の意味で規格外の存在であった。
- あるボスモンスターは、人工物の有用性を理解した上で、身に纏って操るという知能と能力を持っており、
- モンスターハンターオラージュに登場したオリジナルモンスターである輝龍ミオガルナも、
その「龍」を冠する別名から古龍種であると推測されている。
ミオガルナは作中で討伐が確認されているが、メディア作品において古龍が討伐された例は他になく(後述)、
色々な意味で特例的な存在である。
- 「進化の繰り返しが殆ど起きていない原始的な姿」をしているというゴグマジオス、
オオナズチの近縁種であると明言されたネロミェールなどの登場により、
作品を経るごとに古龍種の中にもある程度の近縁関係や、進化の系統図が存在することが明らかになりつつある。
しかし、進化とは生殖する個体の偏りや突然変異によって何千何万という年月を経て起こるものである。
古龍種全般における歴史的な発見件数の少なさ、そして各個体の驚異的な強さを鑑みれば、
個体数が極めて少なく、さらに老衰以外の死因もごく限られるであろう古龍種は通常の生物と比べて
進化の速度は非常に緩やかなものなのではないか、と考察できる。
…のだが、実際の古龍種は外見から能力に至るまで多種多様な様相を呈している。- 尤も、古龍種は生殖方法を含めて生態のほぼ全てが判明しておらず、
現時点で判明している情報だけで矛盾と断じるのは早計である。
そもそも古龍種は既存の生物の枠組みでは説明がつかない生物群であるため、
既存の生物のシステムで語ること自体が誤りである可能性もある。- シャガルマガラは例外的に生殖方法が判明している古龍種だが、
その方法は通常のモンスターとは似ても似つかないものであった。
- シャガルマガラは例外的に生殖方法が判明している古龍種だが、
- MH4やMHWorld等のディレクターを担当していた藤岡氏は、非公式のものとして
「土を掘り返すとミミズが大量に湧いてくるように、ダラ・アマデュラは無数に存在してほしい」
と語ったことがあった。
無論非公式の発言であるため世界観に反映されるものではないのだが、
MH世界の人類が未だに開拓の最中であることも考えると、
古龍種の発見数が少ないということは、
必ずしも古龍種の個体数が相応に少ないということを指す訳ではないとも言える。
仮に古龍種がうじゃうじゃいる地域があるとすれば、
おそらく正視に耐えない地獄絵図が広がっているだろうが…
ラージャンが「目撃者は大抵殺されてしまう為目撃件数が少ない」という性質を持つ点も踏まえると、
古龍でも似たようなことが起きている可能性はあるだろう。
- 尤も、古龍種は生殖方法を含めて生態のほぼ全てが判明しておらず、
- 特にアルバトリオンの記事が詳しいが、
モンハン世界の絶対者として君臨している古龍種モンスター達は、
モンスターハンターシリーズにおいては「存在そのものがエンドコンテンツ」と言えるような待遇を受けてきた。*68
古龍種が関わらないエンドコンテンツは「狂竜化」と「極限状態」、
「獰猛化」や「二つ名持ちモンスター」程度であったが、
この内前者2つについては「シャガルマガラ」という古龍の能力が根本的な原因であり、
間接的ながら、エンドコンテンツに関わるポジションという立ち位置に存在していた。
そんな中、MHW系列で同系列のエンドコンテンツにあたる強化個体「歴戦の個体」に、
古龍種モンスター達も対応、更に超大型モンスターも含めた古龍種達限定の更なる強化個体「歴戦王」が実装、
更に続くMHR:Sでまたもや古龍種限定の強化個体「傀異克服古龍」が実装され、
これらは古龍種以外のモンスターが対象となる、既存の強化個体システムの更に上を行く存在として、
モンハン世界における古龍種の別格感を改めて示すような形を取りつつ、
戦闘面においても、更なるエンドコンテンツの領域に進出していく事にもなった。
- モンスターハンターの防具名は素材元のモンスター名を捩ったものが基本だが、
古龍種の防具はキリン等の例外はあるもののその命名法則にほぼ従っていない。
このあたりも古龍種が通常のモンスターから逸脱した存在であるという世界観演出に一役買っている。
古龍種の討伐と死について
- 圧倒的な生命力を持ち、いつまで経っても生態が解明されていないため、
「古龍が狩られ素材を剥がれているのはゲームとしての演出なだけで、世界観上は討伐されていないのでは?」
と考えるプレイヤーもいる。
ただしこれはあくまでも「プレイヤー視点でそのように解釈できる情報がある」というだけで、
設定として明言されたものではなく、古龍の討伐を示すシーンや情報もまた幾つか存在している。 - ストーリーでは撃退しかできないMH3のナバルデウス、
倒したシーンが存在しないジエン・モーランの生態ムービー、
激しい戦闘と防衛戦を経てなお撃退に止まったMH4Gの錆びたクシャルダオラ戦など、
ストーリーの要になる古龍たちは討伐ではなく撃退に終わっているケースがまま見られる。
ジャンボ村の村長の弟であるシナト村の大僧正は
兄からの手紙で「クシャルダオラがジャンボ村に迫ってきた際、ハンターたちによって退けられた」と
書かれていたと言っており、討伐か撃退か断定できない表現となっている。
また、ミラボレアスについても、大長老が語るところに拠ると
「かつてとある狩人の手により打ち払われた」とされているのみで、それが撃退なのか討伐なのか曖昧となっている。
- 小説、漫画などの他媒体の作品においても、
古龍種とは人間にはまず斃せない極めて特別な存在として描かれているため、
こうした印象を強く補強する材料となっている。
ストーリーの最終目標として撃破される以外は、撃退のみで終わった場合が多い。
これはウカムルバス、シェンガオレンといったいわゆる古龍級の超巨大モンスターも同様。
一方でラージャンやイビルジョー、希少種などの古龍に匹敵するモンスターは、
相応の実力を持つハンターなら討伐する事は不可能ではないという扱いになっている場合が多い。
この辺りの差は当時(MHW以前)は戦闘力的な意味でこれらのモンスターが真に古龍に匹敵するかどうか曖昧だった、
という点が影響しているかもしれない。
- 名の知れた古龍のうち、ハンター大全などの公式資料集では
キリンについて「倒すことに成功したハンターによれば」として
倒した後も電気を帯びていたので戦利品を得るのも一苦労といった記述があり、討伐と剥ぎ取りが記録されている。
また、大全やMHPの狩りに生きるなどによると、若かりし頃のココット村の村長率いるパーティーは
大きな犠牲を払いつつも「ココット山のドラゴン」なる存在を討伐したという。
具体的な種類は不明だが、モンハン世界でドラゴン(龍)と表現されるモンスターは古龍種のみなので、
よほどの曲解でもない限り、これらの情報は古龍種討伐が明示された例と言える。- MH2のオフラインにおいては、キリンとラオシャンロンを除く古龍を討伐した直後に
竜人族のお姉さまとの飲み比べに勝つと、「既に討伐に成功したばかり」という発言をする。
つまり、少なくともドス古龍は討伐が確認されていることになる。
また、MH4(G)のシャガルマガラについては、ゲームのムービーで確実に討伐されたことが分かる。
- MH2のオフラインにおいては、キリンとラオシャンロンを除く古龍を討伐した直後に
- 超大型古龍で、尚且つ世界を揺るがす程の実力を持つと目されているダラ・アマデュラや
グラン・ミラオスなども、集会所にて討伐を称えられている場面が存在する。
これに関しては、MHPのミラボレアス戦で討伐称賛台詞があったのに、
討ち払われたのが後の時系列となるMH2とされている例を以て「討伐の証拠にならない」という解釈もある。- なお、MH3Gに登場するグラン・ミラオスは、
作中で「遥か太古に討伐されたが、時を経て復活した」とされており、
その時代に生きる人の目線では討伐できたことになるが、長い目で見ると不滅の存在ということになる。
ただ、これはミラオスの「不死の心臓」を反映したもので、全ての超大型古龍に適用される設定ではない。
- なお、MH3Gに登場するグラン・ミラオスは、
- 明確な古龍討伐の情報や確認例がある反面、シャガルマガラのように
ムービーにおいて大型古龍が明確に人の手で討伐された描写は非常に珍しい。
ただし、寿命や古龍同士による殺し合いなど
死亡以外の結末はまず考えられないという状況を描いたムービーは存在する。- MHWorldでは超大型古龍ゾラ・マグダラオスの最期を見届けるイベントがあり、
寿命間近のマグダラオスが死地に向かい穏やかに去っていくムービーが挿入される。
ここから息絶えるまでどのぐらいかかるかは判らないが、
多くの登場人物は古龍の寿命という事態を感慨深げに受け止めていた。
こうして古龍の死を観測した事例は、この他にも希少ながら存在している事が登場人物から語られている。 - 同じく同作の超大型古龍であるゼノ・ジーヴァは
主人公ハンターに倒された後はぴくりとも動かず、そのまま地割れに巻き込まれて落ちて行くという結末。
しかし、MHW:IBの悉くを殲ぼすネルギガンテが同じような状況から再び戦えるほど余力込みで復活しているほか、
死んだように動かなかった点も、MH4におけるゴア・マガラの例を根拠に、
「ゼノ・ジーヴァも死んだとは言い切れない描写にしてある」
「動かなかったのは気絶していただけかもしれない」と解釈されることもある。- 同様に、討伐後に地の底へと落ちていくムービーが流れる古龍として
MHRiseのナルハタタヒメが挙げられるが、この場合も生き延びたナルハタタヒメが
風神の力を得て百竜ノ淵源ナルハタタヒメとして復活する伏線であった。
後に判明した事実として、この風雷神龍が卵生であることや繁殖期には特に気が荒くなる性質、
産卵間近のナルハタタヒメをハンターが討伐したことで産卵を明確に阻止できた点などが挙げられ、
子孫の存在を強く意識する程度には限られた寿命の存在であることが示唆されている。
- 同様に、討伐後に地の底へと落ちていくムービーが流れる古龍として
- その一方、人の手で止めを刺したわけではないが、
悉くを殲ぼすネルギガンテの復活劇では、
逆に対峙した大型古龍のほうがネルギガンテに食い殺されるという形で死亡している。
このシーンには新大陸調査団の主要メンバーも立ち会っており、
「死亡確認もせず立ち去った」とか「調査後に脈絡もなく蘇生した」などという不自然な想定でもない限り
古龍がムービー内で明確に絶命した珍しい実例となった。 - 似たような例としてムービー中ではないものの、MHRiseのイブシマキヒコも主人公に追い詰められた末、
ナルハタタヒメに体液を吸収されて絶命する描写がある。
- MHWorldでは超大型古龍ゾラ・マグダラオスの最期を見届けるイベントがあり、
- MHWの第4弾アップデートで追加されたモンスターのベヒーモスに関しては、
その未知の骨格と規格外の魔法能力から、便宜上古龍種に分類されている。
しかし、便宜上とはいえ第4弾アップデートで追加された特別任務を全てクリアした後に、
「討伐されたことで地脈の流れが静まり、モーグリが元の世界に帰った」旨のセリフが出てくる。
- MHWの炎王龍・炎妃龍関連のストーリーでは
最初のクエスト内でテオ・テスカトルを明らかに討伐するものの、
主人公が以降のクエストで出現したテオを
最初のクエストで手傷を負った同一個体だと推測している旨の会話シーンがある。
これも「ゲームとしての討伐描写と世界観は一致していない」という主張の補強に使われることがある。
- MHRiseで初登場した寒冷群島には、頭部に撃龍槍が突き刺さった超大型古龍の骨が存在する。
ゲーム内のフレーバーテキストでは、この骨の持ち主が人の手によって討伐されたことが示唆されている。
これまでの討伐例のほとんどが世界観上規格外である主人公によるものだったことを考えると、稀有な例と言える。
- さらにMHR:Sではメインモンスターのメル・ゼナとラスボスの超大型古龍であるガイアデルムの両者とも、
ムービーにおいて絶命した姿が描写されている。
そして、その後ストーリー中に同一個体が復活したり、討伐し損ねたことを示唆する描写もない。- また、闘技大会報酬として入手できる祝福の羽根飾りの説明文において、
「初狩猟で古龍と遭遇したが、何故か討伐できた幸運な狩人が残していった」という記載がある。
ある種ネタに走ったような文ではあるが、「と伝えられる」などの曖昧な表現は一切なく、
完全な断定口調で書かれているため、何かしらの古龍が討伐されていると判断できる。
- また、闘技大会報酬として入手できる祝福の羽根飾りの説明文において、
- 以上のような例から、古龍は自然に死ぬことも討伐されることもあることが分かる。
また、シリーズを追うごとにそれらの描写は明確に描かれるようになってきており、今後も増えていくものと思われる。
関連項目
世界観/古龍観測所
世界観/古龍観測隊
世界観/古龍占い師
世界観/新大陸古龍調査団
世界観/古龍渡り
世界観/古代文明
世界観/天災
モンハン用語/ドス古龍
モンハン用語/古龍級生物
システム/龍封力