アクション/縄張り争い

Last-modified: 2023-10-25 (水) 12:18:44

MHWorldから明確に見られるようになった、モンスターの特徴的な行動。
縄張り(テリトリー)を維持するため、敵対しているモンスターを排除する専用行動を行う
本項では類似要素についても一部解説する。

目次

概要

  • 大型モンスター同士が縄張りを懸けて相争う特殊なアクション。
    複数の大型モンスターが同一エリア内に滞在している際、条件を満たすと時折発生し、
    相手の首筋に噛み付いて振り回したり相手と組み合って力比べを行なったりと、
    大型モンスター同士が本格的に争い合う豪快な一場面が見られる。
    縄張り争いの結果に応じてモンスターが大ダメージを受けるなど、
    狩猟地の生態系におけるモンスターの力関係が明確に描かれる画期的なアクションといえる。
    なお発生した場合は「縄張り争い」の文字が画面に表示・記録され、調査ポイントが入手できる。
    • 両者の力がある程度の拮抗関係にある場合、
      基本的には双方がダメージを負う形で引き分けに終わる。
      ただし一部例外も存在し、ディアブロスとその亜種の縄張り争いは毎回勝者が異なり、
      リオレウスとディノバルドの縄張り争いは勝敗が環境に依存している。
  • 縄張り争いでは争いを行なったモンスターらが大きなダメージを負うが、
    この際はハンターによる攻撃同様にモンスターに被ダメージが表示される
    MHWorldでは「大型モンスターがハンターだけでなく他種モンスターも攻撃する」性質が見られるが、
    そのような他モンスター狙いの攻撃が対象に当たっても怯むだけで基本的にはダメージは表示されず*1*2
    「縄張り争い」が1種のギミックとして明確に区別されていることが窺える。
    • なお、縄張り争いを行なったモンスターが受けるダメージは、
      勝敗に関わらず「最大体力を基準とした割合ダメージ」となっている。
      登場ランクや個体値によって被ダメージは大きく変わるのはこのためである。
      転じて、ダメージの大小は必ずしもモンスター同士の優劣の指標にはならないと言える。
  • 縄張り争いには明確な発生条件が存在している。
    大前提として、縄張り争いは「モンスターが特定の相手に対して強く縄張りを主張し、
    対するモンスターがこれに応じて相手を排除しようとする」ことで発生するため、
    特定のモンスター同士の組み合わせでなければ発生しない
    縄張り争いが設定されていないモンスター同士が鉢合わせた場合、
    意図的に相手に攻撃を加えることはあっても、専用モーションで縄張り争いを行うことはない。
    • また、同じ種同士であれば通常種、亜種、希少種、特殊個体の隔てなく発生するという訳でもない。
      例を挙げると、通常個体のイビルジョーはディアブロス通常種と縄張り争いを行うものの、
      ディアブロス亜種とはー切縄張り争いを繰り広げることはない。
      一方、特殊個体である怒り喰らうイビルジョーはディアブロス亜種とも縄張り争いが発生する
      (当然ながら通常種のディアブロスとも縄張り争いを行う)。
    そして基本的な条件は、「モンスターAの視界に戦闘状態のモンスターBが入る」こと。
    互いのモンスターが既に縄張り争いを行なっている経過がある場合、
    「以前の縄張り争いから一定時間が経過している」という条件が追加される。
    • ハンターを見付けていない状態で中~大型モンスター同士が遭遇した場合、
      威嚇や咆哮などで警戒する行動を行ったり、場合によっては攻撃を仕掛けることもあるものの、
      本格的に「縄張り争い」としてドンパチおっぱじめるようなことはまずない。
      この関係上、縄張り争いが発生するのは基本的にプレイヤーハンターの眼前に限られる
      • ただしアンジャナフとドスジャグラスの場合、アンジャナフが戦闘状態か否かは一切問わず、
        ドスジャグラス側に「腹減り欲求・疲れ状態でアンジャナフに近付く」というトリガーが設定され、
        ハンターの居ないところで人知れず縄張り争いが勃発する場合がある模様。
  • 縄張り争いを行う際にはモンスター2体の同期が必要となる。
    縄張り争いを始めるために一時待機しているモンスターを怯ませるなどした場合、
    「縄張り争い」が不発となって上手く機能しない場面もまま見られる。
    どちらかあるいは双方が大ダメージを受ける貴重かつ有用なアクションであるため、
    縄張り争いの気配を感じたら攻撃や拘束の手を止めるのが無難。
    • 攻撃や拘束以外でも、何らかの手段による縄張り争いの妨害が発生することがある。
      ダメージが入る前に縄張り争いを妨害、中断させた場合は勝敗は発生しないほか、
      入るはずだったダメージも入らないので注意が必要である。
      例として、レイギエナとパオウルムーが空中で争っている段階で閃光を発して妨害すると、
      両者共に墜落して縄張り争いがその時点で終了、
      投げ飛ばされて地面に接触する前であればパオウルムーの負けは確定せず、
      ダメージも入らないと言った具合である。
  • 縄張り争いの開始時や途中で、怒り状態に移行したり形態変化が発生するものも存在する。
    これらの形態変化は争いの途中や終了後に解除される*3
    なお、この怒り状態中は挑戦者のスキルが適用されず、形態変化による肉質変化も発生しないなど、
    あくまで演出として見た目が変わっているだけでシステム的に形態変化が発生している訳ではない模様。
  • モンスターの一方がメインターゲットではない乱入モンスターである場合、
    縄張り争いを行った後に探索同様フィールドから立ち去るケースがある。
    これは縄張り争い自体の勝敗によるものではなく、乱入システム絡みの仕様である。
    • 例えば陸珊瑚の台地に乱入してくるオドガロンは縄張り争いに負けることはないが、
      「縄張り争い発生後に生態行動状態*4になる」条件が満たされると立ち去る。
      乱入古龍種についてもほぼ同様の仕様であり、立ち去ったからといって負けたという訳ではない。
  • 「縄張り争い」は単純な世界観表現というだけでなく、ハンターの狩猟にも役立つ。
    基本的にこの行動を行っている間はハンターを無視して争い合っており
    ハンターへの攻撃判定も存在せずモーション中はほぼ丸ごと隙というものが目立つ。
    また、どちらかのモンスター(場合によっては両方とも)にダメージが入るだけでなく、
    ダウンなどで若干隙が生じるため、総じてダメージを稼ぎやすい。
    さらに、縄張り争いはその結果を問わずスタミナを消費するため、疲労状態に繋がることもある。
    • また、組み合わせによっては縄張り争いで部位破壊が発生することもある。
      例えばオドガロンはラドバルキンやウラガンキンの顎を剥がして意図的に部位破壊し、
      イビルジョーに完敗したディアブロスは片角を部位破壊される。
      これらは報酬・戦術の両面でお得な縄張り争いと言える。
    • 縄張り争いを行ったモンスターは落し物を落とす。
      縄張り争いが発生した時点で両者の落し物を拾えることが確定するので、
      落し物で手に入りやすい素材が欲しい場合も有用。
  • 縄張り争いの中には、今まで生態ムービーの中だけで見られた形の縄張り争いを繰り広げるケースも。
    ディアブロスと亜種の縄張り争いは正にそのムービー内容の実現と言ったところで、
    両者が角を突き合わせて力比べを行い、勝者となった方が咆哮を行う、という一連の流れを実際に行う
  • また、イビルジョーの中型モンスターをくわえて振り回す行動や、
    テオ・テスカトルナナ・テスカトリ、金銀夫妻が連携して行う合体技も、
    内部的には縄張り争いと同じシステムが使用されていると思われる。
    詳しくは各モンスターの記事を参照されたし。
  • なお、「モンスター同士で普通の攻撃でダメージを与えあう行為」は当然ながら縄張り争いではない。
    これらは「同士討ち」に属する行動であり、
    専用のアクションという形で、相手を本格的に排除しようとする縄張り争いとは大きく異なる。
    よって、小型モンスターから大型モンスターに攻撃を仕掛ける小規模なもの、
    大型モンスターが小型モンスターに対して行う捕食行動、
    MHWから明確に見られるようになった大型モンスター同士の排除行動
    (同一エリアに存在する他の大型モンスターに対して威嚇・攻撃を行う現象)はこれに含まれない。
    それらは世界観/テリトリーゲーム用語/同士討ちアクション/捕食などを参照されたし。
    • 明確に区別できる要素として、縄張り争い発生時は「縄張り争い」と画面に表示されること、
      システム上対象モンスター2体が同期を行って専用アクションを行うことが挙げられる。
      つまり、この条件を満たしてない争いは縄張り争いではないと考えてよい。
    • MHRiseでは大型モンスター間で同士討ちが発生すると、一定確率でモンスターが操竜待機状態に移行する。
      下記の通り縄張り争いによっても操竜待機が発生するため混同されがちだが、
      これはあくまで「大型モンスターの通常攻撃が他の大型モンスターにダメージを与えた」だけであり、
      公式で定義されたアクションとしての縄張り争いではない。
  • 生息地の関係上、導きの地でしか見られない縄張り争いも存在する。
    また、クエストによっては「古龍同士の縄張り争い」も発生するが、
    歴戦王クエストを除いて、古龍の乱入自体が珍しいものであり、
    あまつさえ複数の古龍のケースとなれば稀と言える程であるため、実際に見る機会はかなり限られる。

MHRise

  • MHWorldに引き続きモンスター同士の縄張り争いが実装されているが、
    今作では縄張り争いを終えたモンスターのどちらかが操竜待機状態に移行する場合がある。
    また、モンスターを誘導しても縄張り争いをせずに通常攻撃で操竜待機状態になることもある。
    そのため縄張り争いを見る機会はやや減ったか。
    • なお、縄張り争いにおいて待機状態となる側が劣勢であると考える向きもあり、
      MHRiseで初登場した縄張り争いについては攻撃順に関わらず格下が操竜待機に移行する傾向がある*5
      ただし、概ね同格と見られるモンスター同士の縄張り争いはMHWorldで完全に引き分け扱いだったものも含め
      先攻(=後から攻撃を受ける)側が操竜待機となるため一概に「格下が操竜待機」とも判断できず、
      操竜待機=劣勢という指標が絶対的なものかどうかは不明瞭である。
      1つ言えるのは、本作の目玉要素である操竜を積極的に活かしやすいということだろう。
      • MHR:S追加分の縄張り争いでは、概ね同格と見られる場合は操竜待機状態になるモンスターはランダムになった。
  • MHWorld時代と大きく異なる点として、
    「縄張り争いの演出として発生する割合ダメージ」が双方最大1回ずつまでなのはMHWorld同様だが、
    今作ではモンスター本体以外に当たり判定がある攻撃(いわゆる飛び道具)は通常の同士討ちと同様のダメージ判定が発生する*6
    このダメージは、相手の体力に関係なく攻撃ごとにダメージが設定されている、操竜蓄積の青エフェクトを伴う、
    ハンターも巻き込まれるとダメージを受ける、属性攻撃であれば属性やられの発症を促すなど、
    通常の同士討ちに準拠した性質を持ち、「縄張り争いのダメージ」とは明確に区別されている。
  • この「飛び道具による同士討ちのダメージ」は発生こそ縄張り争いのアクションによるものだが、
    放たれた後は良くも悪くも縄張り争いとは独立した存在となる。そのため、
    • 「同士討ちのダメージ」の有無が「縄張り争いのダメージ」に影響しないため、
      与える総ダメージは飛び道具を使うモンスターの方が「同士討ちのダメージ」分だけ多くなりやすい。
      泡やブレスなど飛び道具を多用するタマミツネや、ブレスのダメージが非常に大きいエスピナスなどが顕著。
    • 「縄張り争いのダメージ」については一方的にダメージを受けるものの、
      「同士討ちのダメージ」を与えることで一矢報いるケースがある。
      ディアブロスvsリオレイアやマガイマガドvsバゼルギウスなどが該当。
    • 飛び道具によって「縄張り争いのダメージ」を与える場合、
      「縄張り争いのダメージ」と「同士討ちのダメージ」が同時に発生する。
    • ダメージが演出の一環として組み込まれている「縄張り争いのダメージ」と違い、
      あくまで「当たり判定に接触した結果ダメージを受ける」ため、外れるとダメージが発生しない
  • 今作では従来シリーズに見られた危険度システムが再登場したが、
    実際にモンスター同士が格闘する縄張り争いの結果については、危険度に準じないケースがしばしば見られる。
    危険度や世界観上の強さに準じて勝敗がある程度推測できたMHW時代と比べ、
    MHRise系列のそれは「自身の骨格や戦法」も織り交ぜて戦うというケースが多い。
  • 例としてマガイマガドとバゼルギウスの縄張り争いはバゼルギウスは空中で火球を使って応戦するものの、
    マガイマガドは一切動じず鬼火の着火を上手く活かした機動力で一方的に組み付き続け、
    最後にバゼルギウスの上を取って地面に叩きつける。
    ラージャンとバゼルギウスの縄張り争いでは最初こそ一般飛竜と同じ形でラージャンが優位を取るものの、
    追撃を図った時に地面に落ちた爆鱗が爆発、それに耐えられずに吹き飛んだ所をバゼルギウスが即座に体勢を立て直して、
    爆撃を伴う強襲で追撃する…と言った感じで、単純な力関係で両者の勝敗を判別することができなくなっている。
  • MHWシリーズで存在しなかった組み合わせの縄張り争いが一部追加されている。
    例としてアンジャナフはリオレイアやディアブロス、ティガレックス、ナルガクルガ、ジンオウガと、
    リオレイアはアンジャナフやティガレックス、ナルガクルガ、ジンオウガとの縄張り争いが発生する。
    いずれもモーションはMHW:I時点で存在した同骨格間での縄張り争いと同じである。
    • アンジャナフについては、MHW:Iで亜種が繰り広げていた縄張り争いをほぼ丸ごと引き継いでいる。
      今作には亜種が登場しないために同種の縄張り争いを統合した可能性もあるが、
      この関係でMHWでは明確に見られた通常種と亜種の格差が間接的に消滅している*7
  • MHWorldの頃は閃光などの手段で縄張り争いを中断させることもできたが、
    MHRiseでは一度縄張り争いが始まったら一切の妨害を受け付けなくなった。
    中断によりダメージが入らない事態が起こらなくなったため、先攻・後攻の重要性はなくなったと言えるか。

対戦カード・優劣

  • 現状判明している組み合わせ、勝敗は以下の通り。
    • なお、勝敗はモンスターの種類のみで決まり、歴戦個体・傀異化個体等の単体強化要素は一切関係ない。
      通常個体に歴戦個体や傀異化個体が負けるということもある。
      如何に強大な個体と言えども、種として格上の生物には勝てないということだろう。
  • 先に(あるいは一方的に)相手に割合ダメージを与える側をAに記載する。
    勝敗に関しては、原則優勢側が対抗側から割合ダメージを受けずに打ち負かした場合は「◯(勝利)」、
    双方が割合ダメージを与え合い、勝負が拮抗したまま痛み分けに終わった場合は「△(引き分け)」と表記する。
    • 設定資料集などでは縄張り争いの内容を指すと思しい言及が存在する場合がある*8が、
      ここではあくまで作中で展開される縄張り争いの結果と備考のみを上記の定義に従って記載する。
  • モンスター本体以外に当たり判定がある攻撃は通常の同士討ちと同様の当たり判定が発生する。
    これらの攻撃が縄張り争いによって発生する場合は備考欄に記載する。
    • MHW(:I)ではこれらの攻撃でモンスターにダメージが発生しているかは不明だが、
      ハンターに対しては影響を及ぼすため同様に記載する。
    • 攻撃を受けたモンスターが属性やられや状態異常を発症する場合は括弧内に記載する。
      薄字は蓄積値が足りず、縄張り争い中の攻撃分だけでは発症しない(事前の蓄積次第では発症する)。

MHWorld

MHW:I

MHRise

  • 引き分けだが一方が確定で操竜待機状態になる場合、「△(優勢)」「▲(劣勢)」で表記する。

MHR:S

余談

  • MHWorldは既存作品よりも世界観描写に注力した傾向の強い作品であり、
    その中でもとくに目立つ要素として、専用行動で争う「縄張り争い」が取り上げられていた。
    旧作では各種ムービーやデモシーンでモンスター同士の争いが描かれることが多かったが、
    MHWorldではそれらがゲームプレイ中にリアルタイムで発生し、狩猟中に見ることが可能となった。
    • なお、システムの都合上、同種モンスター同士での縄張り争いは発生しない。
  • ちなみに、縄張り争いでモンスターの体力が0になるダメージを負った場合、残りHP1でダメージストップが発生する。
    この仕様を使えば、アクションや石ころなどでモンスターを倒すこともできる。
  • あくまで縄張り争いであるためか、迫力に満ちた真剣勝負でこそあるものの、
    殺し合いと表現できるレベルの命懸けの死闘はほぼ見られない。
    互いに相手を縄張りから排除する意図はあれど、殺害する意図まではないということか。
    • 一部縄張り争いでメインウェポンを使わないモンスターがいるという指摘もあるが、
      これは相手や状況に応じて戦略を取捨選択した結果と捉えることもでき、
      一概に手を抜いている、相手を舐めているとは言えない。
  • 仕様上仕方のない事なのだが、縄張り争いには2体のモンスターが絶対に必要な事から、
    残念ながら現状ラスボスクラスのモンスターの縄張り争いを見る事は叶わない。
    そもそも専用フィールドでの戦闘になるので、乱入も期待できない。
    ゴグマジオスやアカムトルムなどは他のモンスターも現れるフィールドであり
    百竜ノ淵源ではマガイマガドやテオクシャが乱入してくるため、今後のシリーズに期待したい所だが…。
  • 本来ならば設定でしか語られなかった世界観上の頂点に立つ古龍種達や、
    古龍級生物達の実際の力関係を直に確認できる胸躍るシステムである。
    MHW:Iでは希少種が復活したが、残念ながら今の所は彼らの縄張り争いは確認出来ていない。
    他の同格級のモンスター達との強さ議論に決着を付けれる機会が与えられたにもかかわらず非常に惜しい。
  • 上記の対戦表からも判る通り、中型モンスターの専用縄張り争いはMHW:I時点で3パターンしか存在しない。
    全員共通でイビルジョーの武器にされるモーションはある。
    生態系の中で見れば他の大型モンスター達はまず勝てないであろう強者ばかりなので、
    多少の小競り合いはあっても、すぐに力の差を理解して本気で排除を試みようとはしないのかもしれない。
    • MHRiseでは熊型牙獣種骨格に専用の縄張り争いが追加されたほか、
      操竜待機の機会を増やすためか、クルルヤック、ドスフロギィといった既存の中型鳥竜種にも
      流用モーションでの縄張り争いが設定されている。
  • MHXX以前のシリーズでも、設定上では縄張り争いという概念は存在する。
    同時狩猟や連続狩猟などで二頭のモンスターが徘徊している理由付けとされるケースが多い。
    また、生態ムービーやOPムービーには世界観上で繰り広げられた縄張り争いを描いたものが複数ある。
    尤もこういった縄張り争いがゲーム上で実際に再現されたことは一切なく、
    同エリアに大型モンスターが2頭現れた場合は互いを完全に無視してハンターのみを狙う仕様であった
    (互いの攻撃により、モンスターAの攻撃がモンスターBにダメージを与える場合は多々あるが、
    モンスターAとBの両方ともターゲットはあくまでハンターである)。
    モンスター同士の縄張り争いは設定として存在していただけに、
    ゲーム上での実態の乖離を指摘する声は非常に多かった。
    • MH2では繁殖期限定でランポスの巣(密林のエリア7)に
      ボス以外の大型モンスターが侵入した場合、ハンターと同じ程度に狙う仕様があった。
      尤も微々たるダメージしか入らないため、とても戦略に使えるような仕様ではなかったが。
    • ドスジャギィなどを始めとする一部の小型鳥竜種に関しては、
      それぞれの縄張りに侵入した他モンスターに対して優先的に攻撃行動を行う
      (ハンターよりも優先して大型モンスターを攻撃する)。
      これは原点回帰を目指したMH3より登場した仕様であり、
      この時点で後の「縄張り争い」システムの萌芽は存在していたと言える。
    • 縄張り争いとはまた別だが、明確に他モンスターを狙って攻撃するモンスターも存在する。
      また、イビルジョーは疲労状態になるとモンスターにも攻撃を行う上、
      見つかっていない状態でもモンスターに対してハンター一人を狙う時と同じように執拗に攻撃し続ける。
      一方で攻撃されている側は威嚇を返すことはあっても、
      攻撃対象であるハンターがいないため戦闘態勢に入らず、されるがままになっていることが多い。
  • MHW:I時点で縄張り争いが存在しないモンスターは、
    クルルヤック、ドスギルオス、ドドガマル、ヴォルガノス、
    猛り爆ぜるブラキディオス、希少種、超大型モンスター、
    レーシェン、エンシェント・レーシェンが該当する。
    • 希少種は通常種や亜種より強さが上がっている為に彼等と同等の扱いには出来ない、
      猛り爆ぜるブラキディオス、レーシェン、エンシェント・レーシェン、
      超大型モンスターは基本的に他のモンスターと同時に現れることはない*15
      という事情が存在するので致し方無いだろう。
      また、クルルヤック、ドスギルオス、ドドガマルには縄張り争いこそ存在しないが、
      イビルジョーに咥えられて鈍器扱いにされるモーションは存在しているので、
      通常の大型モンスターで本当に誰とも争わないのはヴォルガノスのみであった。
      兄貴マジ紳士
  • MHR:S時点で縄張り争いが存在しないモンスターは、
    オサイズチ、ドスバギィ、ロアルドロス、バサルモス、フルフル、
    ヤツカダキ(亜種)、オロミドロ亜種、ダイミョウザザミ、ショウグンギザミ、
    オオナズチ、シャガルマガラ、奇しき赫耀のバルファルク、希少種、ヌシ、超大型モンスターが該当する。
    • 特殊個体という差はあっても、オサイズチ、ジュラトドス、ヤツカダキ(亜種)、オロミドロ亜種とヌシを除けば
      全てのモンスターが今作からの復活モンスターである。
      前作からの使い回しが効かないことや、新モンスターに華を持たせる関係上、
      どうしても新規縄張り争いは新モンスターに集中してしまったのが原因か。
      また、骨格上の問題もあるかもしれない。
      フルフルに関しては、テリトリーから出ない、他のモンスターにとっても旨味がないなどの設定から、
      積極的に争うのは世界観に反するということかもしれない。
    • ヌシは元々百竜夜行という特殊なシステムに絡んだモンスターであるためか、縄張り争いが一切存在しない。
      当然、通常個体の間で縄張り争いを行うヌシ同士でも縄張り争いは発生しない。
    システム上縄張り争いとはされていないが、それに近い争いを起こす例もいくつか存在している。
    • アマツマガツチ戦におけるヌシ・ジンオウガの乱入イベントは
      専用の戦闘モーションを経て操竜待機に移行するというものであるため、
      縄張り争いにかなり近い流れとなっている。
    • 奇しき赫耀のバルファルクは通常の縄張り争いこそ実装されていないものの
      マップ移動と大技による攻撃を一度に行う「襲撃」という行動がほぼ同じシステムを用いた形で実装されている。
      移動先にハンターと自分以外の大型モンスターが居る場合、これを用いて大型モンスターに特攻した後乱入してくる。
      なお、これはハンターとの戦闘中に用いる必殺技としての「襲撃」とは同名の別技扱いであるようで
      MHR:Sに登場する傀異克服個体であっても通常種と同じ内容のものとなっている。
      • また、アマツマガツチ戦中にウツシを盟勇として連れていない場合、
        奇しき赫耀のバルファルクが「襲撃」で乱入、その後アマツマガツチが反撃してバルファルク側が操竜待機に移行する演出が発生する。
        上記演出は縄張り争いのシステム表記はないものの、
        TGS2023のカプコンステージライブ<Day-1>にて同演出が発生した際に
        開発陣から「バルファルクの乱入・縄張り争いは入ったので」というコメントがあり、
        ある意味縄張り争いの一つとして扱われるものだと思われる。

関連項目

シリーズ/モンスターハンター:ワールド
シリーズ/モンスターハンターワールド:アイスボーン
シリーズ/モンスターハンターライズ
シリーズ/モンスターハンターライズ:サンブレイク
世界観/テリトリー
ゲーム用語/同士討ち
システム/操竜
システム/特殊状況


*1 状態異常攻撃はしっかり反映され、オトモダチの小型モンスターなども同じ扱いを受けることから表示はされないだけでダメージはあると考えられる。実際にこの性質を利用した同士討ちが有効なクエストも存在している。
*2 イビルジョーの顎叩きつけ、バゼルギウスの爆鱗、ラージャンのデンプシーなど、一部ダメージ表記が出る行動もある。
*3 縄張り争い発生前に形態変化を行っていた場合は解除されない。
*4 MHWorldにおける戦闘状態の対義語。いわゆる「未発見状態」を指す。
*5 ヨツミワドウvsゴシャハギの縄張り争いが好例。
*6 イビルジョー戦のバゼルギウスの爆鱗でハンターがダメージを受ける、ネルギガンテ戦のナナ・テスカトリのヘルフレアがハンターにも影響を及ぼすなど、ダメージが可視化されていなかっただけでMHWorld時代から存在した仕様の可能性はある。
*7 アンジャナフ亜種はリオス科飛竜との縄張り争いが発生しないため、厳密に言えば差異が完全になくなった訳ではない。
*8 マガイマガドとバゼルギウス、テオ・テスカトルの争いなど。
*9 亜種の方が勝率が高い。
*10 モーション自体は同じだが、「仕掛ける側」と「迎え撃つ側」が入れ替わる。
*11 操竜待機モーションとは別物。ドス古龍vs(悉くを殲ぼす)ネルギガンテ戦にのみ見られる特殊仕様で、悉くを殲ぼすネルギガンテvsイヴェルカーナでは発生しない。
*12 リオレウス(亜種)勝利はリオレウスVSアンジャナフのモーションに準じる。ディノバルド(亜種)勝利は専用のモーション。
*13 通常種は爪での強襲を受けた際にダメージが入り、亜種は地面に叩きつけられた際にダメージが入る。
*14 厳密には決着の瞬間ではなく、決定打の直前の攻撃時。
*15 例外としてゾラ・マグダラオスのクエストにはネルギガンテが乱入する他、レーシェンのクエストでは条件を満たすと狩猟中にプケプケが出現する。