武器/凶鏡【妖雲】

Last-modified: 2023-10-26 (木) 23:21:21

天から降り注ぐ神々の金光を一身に集める神具の如き大槌。
その姿は日輪の如く神々しい。

MHP3のラスボスである嵐龍アマツマガツチを素材として製作されたハンマー。

目次

概要

  • 銘に「鏡」と付いているが、全体的な見た目は日本の伝統的な打楽器である「鼓(つづみ)」に近い。
    ちょうど鼓面を叩き付ける感じである。その鼓面には金色の日輪状の装飾がある。
    鼓面の片方(プレビュー画面で上に来る方)が鏡になっており(ただし景色は映らない)、
    もう片面はアマツマガツチの胴体にある黒い甲殻で覆われ、鈍い光を明滅させている。
    この光は溜めを行うことで徐々に強くなっていく。

MHP3

  • 240という非常に高い攻撃力を持っているが、
    それをぶち壊しにする会心率-20%に、素で物凄く短い青、匠で青が延長といろいろ微妙。
    肝心の属性値も水16とお世辞にも高くない。
  • 正直、同じ水属性武器である峯山鎚モーランの方が強い。
    峯山鎚モーランの攻撃力は200と妖雲より低いものの、
    属性値は妖雲より高い35、更に匠でしっかり白ゲージが出ると優秀。
    さらにモーランは妖雲よりも先に作れるのでどうしようもない。
  • 非常に高い攻撃力で差別化しようにも今度は剛槌ドボルベルクが現れる。
    また、他には今作でも汎用性が高い煌黒堅鎚アルメタ
    今作のメインモンスターの武器、王牙鎚【大雷】といった優秀なハンマーが存在するため、
    敢えて妖雲を使う意義は薄い。
    • とはいえ、マイナス会心を考慮しても素の期待値は優秀な部類であり、
      シルバーソルと組み合わせれば非常に高い火力を発揮できる。
      スキルによっては、ドボルハンマーや裏常闇といった並いる無属性ハンマーの物理期待値を上回ることすら可能。
      むしろ致命的なのは、青10という斬れ味ゲージの短さであろう。
      斬れ味が緑になった瞬間に威力がガタ落ちし、継戦能力も上記の強豪と比べて著しく劣る。
      匠によって青ゲージを延長した方が戦いやすいのは言うまでもないが、
      モーランとの差別化がほぼ不可能になってしまうというジレンマを抱える。
      言うなれば、この武器は水属性版虎丸といったところであり、
      ポテンシャルは高いものの非常にピーキーであるため、スキル・戦闘スタイルの吟味は必須。

MHX

  • アマツマガツチの再登場に伴いこの武器も再登場。
    生産後に2段階強化することで「天嵐ノ鏡【旺陽】」となる。
  • その最終強化形の【旺陽】の性能であるが
    • 攻撃力は240に増加してかなりのものに
    • 相変わらずの会心率-20%
    • 水属性16とこちらも細やかながら上昇
    • 斬れ味は素だと青ゲージが10ゲージ全体の半分を占めるほど長大な緑ゲージで、
      斬れ味レベル+1で青ゲージが延長、そして+2だと白ゲージが10出現
    • スロットは無し
    と、いうもの。
    僅かながらも白ゲージを獲得して、遂にその高い火力を活かせるまでの性能へとMHP3から成長したのである。
  • ライバルとなる水属性ハンマーはかなり多い。
    特に、性能の傾向が丸被りしているのがセルタス種のハンマーである
    ブーステッドハンマー」であり、これが最大の競合相手となる。
    ブーステッドハンマーは攻撃力230・会心率-5%に水属性12と、【旺陽】に近い数値で
    斬れ味・会心込みでの物理期待値の差は約1.1とほぼ無いに等しい。
    そして最大の違いが斬れ味で、ブーステッドハンマーは斬れ味レベル+1でも
    わずか5ゲージながら斬れ味白が出現、
    加えて+2ではその白ゲージが更に延びて30となる。
    そのため、ブーステッドハンマーは【旺陽】と同等の火力を持ちながらも、
    より長い持続戦闘力を持っていることとなる。
    物理性能を比較した場合、高性能の無属性ハンマーである「グランドスパイク」や
    MHP3でも立ちはだかった「剛槌ドボルベルク」などもライバルとなる。
  • このように斬れ味が改善されたものの、それがなおもネックとなっている【旺陽】だが、
    考えられる運用方法は2通りがある。
    • 一つは斬れ味レベル+2で白ゲージを出現させたうえで、
      狩技の絶対回避【臨戦】やスキルの剛刃研磨などを駆使して白ゲージをひたすら維持、
      その強力な瞬発火力を最大限に活かして戦う戦法である。
    • もう一つは、ゲージの半分を占めるほどの長大な緑ゲージを活かし、鈍器使いを付ける方法である。
      すなわち、瞬間火力の高さを自ら捨て去って、
      代わりに超長大な緑ゲージに鈍器スキルの火力補正を加えて戦うわけである。
      一回の攻撃の火力は青ゲージ・白ゲージから激減するが、
      運用となる緑ゲージはあまりの長さからクエスト中にそれが尽きることはまずない。
      ただ、この運用の場合は青ゲージ物理重視ハンマーの多くに物理火力で負けてしまうので、
      水属性が通じやすい相手を的確に選ぶ必要がある。
      フリーメンテナンス運用できる斬れ味という長所と共にスキル構成もよく考えていきたい。
  • 製作難易度であるが、【旺陽】への強化にアマツマガツチのレア素材「天空の龍玉」が必要だが、
    アマツマガツチ素材のみで生産も強化も可能であるため、アマツマガツチと戦える環境さえあれば
    武器強化の後半に獰猛化モンスター素材が必要な事が多いMHXにおいてはむしろ易しいほうと言える。
  • 総じて、相当に癖が強いのはMHP3から相変わらずだが、
    運用次第で十分実戦運用できるレベルまで改善されたといえる。

MHXX

  • 【旺陽】から更に2段階強化することで究極強化「太虚ノ鏡【動天】」となる。
    • 攻撃力360
    • 会心率-20%で変わらず
    • 水属性20
    • 斬れ味は素で長い青ゲージ白ゲージ10で、で延長されるが紫は出ない
    • スロットは無し
  • 素で白ゲージが出ているため、スキル無しでの物理期待値は水属性ハンマーで1位、
    ハンマー全体で見てもトップ5入りという素晴らしい火力を誇る。
    マイナス会心のせいで今作人気の超会心構成とやや噛み合わないのが残念。
  • たった10しかない白ゲージをどう改善するかが問題となる。
    • 匠で延長すると+1でも合計35となりかなり余裕が産まれるが、
      この運用なら矛砕ハンマーのウィルギガントリペルの方が優秀か。
    • 業物+絶対回避【臨戦】ならば、やや窮屈なプレイを強いられるが、
      なんとか維持できる数値であり、差別化を考えるとこちらが推奨されるだろう。
      こちらの運用においても、こちらと同じく斬れ味に難を抱える水帥ロンペレッジェ
      強力なライバルになりえるのは内緒。

MHR:S

  • Ver.15でのアマツマガツチの復活に伴って再び登場。
    一発生産のみかつ「凶鏡【妖雲】」のみの登場となる。
    性能はというと
    • MHXXの頃ほどではないが極めて高い攻撃力350
    • 過去作から更に悪化した会心率-25%
    • 属性値は水属性54と過去作から激増
    • 斬れ味は素で紫ゲージ10を持ち、匠スキルや傀異錬成で延長が可能。下の白ゲージも長い
    • 通例で武器スロットは無し
    • 百竜装飾品スロットは最高のLV3
    • 鉄蟲糸技強化の能力を持つ
    同作のアマツ武器全体に言えることだが、
    マイナス会心率こそ悪化したものの、斬れ味や属性は過去作から大幅に強化された。
    攻撃力もMHXXの頃より低いといっても実際は申し分なく、
    それまでのMHR:Sの水ハンマーの最終強化形は攻撃力310か320のみであったというのもあり、
    マイナス会心率を加味しても物理火力はMHR:Sの水ハンマーで一番、
    更に属性値も属性特化型であるD=クラッシャーには及ばないものの
    水ハンマーで上から2番目という数値であり、全体としてかなり高水準にまとまっている。
  • 鉄蟲糸技強化だが、叩きつけフィニッシュのMHR:Sでの強化によって
    追撃の技としての性能が相対的に弱体化されていた
    インパクトクレーターを強化できるというのは魅力で、相性は良いほうだといえる。
    ただしインパクトバーストを選択して使う場合は恩恵がほぼないのでそこは注意。
  • ライバルとなる水ハンマーは、
    物理性能ではタマミツネの「おきつなみ撓山光明鎚改」、
    属性関連では上述したオロミドロの「D=クラッシャー」となる。
    • おきつなみ撓山光明鎚改は攻撃力310であるものの会心率プラス20%であるのもあって
      物理ダメージの期待値において【妖雲】に僅差で攻め寄っている。
      属性値と鉄蟲糸技強化、会心率関連のスキルをどの程度盛るかで差別化することになるだろう。
    • D=クラッシャーは属性値では【妖雲】を凌いでいるが、
      物理性能は【妖雲】の方が遥かに上なので、相手の肉質によっての使い分けとなる。

余談

  • 武器名の【妖雲】「よううん」は不吉の前兆を示すような妖しい雲という意味。
    最終強化時の【旺陽】「おうよう」という言葉は存在しない
    「旺」が「盛んな」という意味なので、太陽が盛んに輝いている様子を表しているのだと思われる。
    究極強化時の【動天】「どうてん」とは、天を動かしてしまうほど勢いが盛んな様子を指す。
    • なお、「妖雲」の単語はMHR:Sにおけるアマツマガツチの登場ムービーにおいて
      琵琶法師の第一声とて使われている。
      アマツマガツチによる大嵐の前触れとしてはこの上なく適切な言葉だろう。
  • アマツ武器のうち、大剣は皇室の三種の神器の宝剣「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」を、
    片手剣は宝玉「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」を意識してデザインされていると見られるので、
    鏡の名を冠するこのハンマーは三種の神器の宝鏡「八咫鏡(やたのかがみ)」を意識しているのだと思われる。
    • 天照大御神の岩戸隠れの際、人々の大騒ぎが気になった彼女が少し岩を開けて外を見たときに
      この鏡で彼女の姿を映して興味をもたせて引き出したと伝わる。
      色々ツッコミどころはあるが神話ってそういうものだから
  • 片面が鏡で、片面の甲殻部分に光が明滅するデザイン、及び説明文から鑑みて、
    鏡面から太陽の光を集めて力とするコンセプトなのかもしれない。

関連項目

モンスター/アマツマガツチ
武器/アマツ武器