武器/王牙鎚【大雷】

Last-modified: 2024-02-18 (日) 23:27:50

雷狼竜ことジンオウガの素材から生産されるハンマー。
雷雲を従える鬼神の顔を模しており、怒れる王者の一撃に数多の命が塵と化す。

目次

概要

  • モンスターに実際に打つ部分は青色の甲殻に覆われている。
    と思われる大小異なる大きさの突起物が所々に合計9本あり、
    後ろの端部分は白色の帯電毛でふさふさになっている。
    また、横から見ると鬼神の横顔に見える超どや顔である
  • さらに、抜刀時と納刀時に電気のバチバチした音が発生する、
    前述した甲殻の隙間から光が漏れている、そして最大溜め時に蓄電毛が輝くなど、
    搭載ギミックの数が他の武器に比べ少し多い。

性能

MHP3

  • 今作にてメインモンスターを務めるジンオウガの素材から造れるハンマーでもあり、
    全国のハンマー使いは一体どんな性能なのかと胸を躍らせて鍛冶屋に赴いた。
  • この武器もほとんどのジンオウ武器と同様、他の武器から派生強化して手に入れることはできず、
    下位の武器から造る必要があるのだが、
    この武器は他のジンオウ武器と異なり、下位の王鎚カミナリの生産時に唯一雷狼竜の逆鱗を必要とする
    よりにもよって尻尾の切断が一番困難で他の武器に比べ相対的に逆鱗の入手難易度が高い
    ハンマーに対して、この処置をとるのか……と全国のハンマー使いは涙をのんだ。
    • しかも、ジンオウ武器で生産や強化に逆鱗を使うのはこれとライトヘビィしかなく、
      ライト・ヘビィ・弓は、下位武器からの最終強化時に逆鱗を3枚使うか、
      碧玉を1個使ってジンオウ武器を一発生産をするか選べるのに対して、
      ハンマーは一発生産ができず、
      下位武器生産時に逆鱗1枚が、ジンオウ武器への最終強化時に碧玉1個が、必ず必要になる。
      どうしてハンマー使いだけがこんな仕打ちを…。
    • ただ、尻尾の剥ぎ取りと頭の部位破壊でしか逆鱗が出ないリオ夫婦に比べれば、
      ジンオウガはそれに加えて捕獲・本体の剥ぎ取りでも逆鱗が出るので、
      まだ親切な方だと言えるだろう。
  • 勿論それ相応の性能は約束されているのでご安心を。
    実用的な攻撃力225に加え、雷属性32、スロット1、斬れ味も青30でをつけると白40も発生する
    かなりのハイスペックを誇る武器である。
    この数値は今作最強クラスの物理力を持つと評判の剛槌ドボルベルクより10低いだけ。
    雷が15も通ればあちらに並ぶが、そのくらいであれば通る敵も多いので汎用性がかなり高い。
    あのアルメタに対しても青ゲージの時点で物理面は期待値0.6しか違わず、
    今作は雷属性が通るモンスターが多いのであちらの無双ぶりに待ったをかけている場面も多々ある。
    アルメタ無双と言われる当作だが、実のところこちらも無双の狩人の名に相応しい活躍ぶりを見せる。
    • MHP3の雷属性ハンマーはこれとデンコウペッカくらいしか無い。
      雷属性値ではペッカが勝っているが、それ以外の点では基本的に王牙鎚【大雷】の大勝利である。
      もっとも、ジンオウ武器の中で唯一逆鱗と碧玉を使うので、
      このくらいの性能は必然でもあるが……。

MH3G

  • この作品でも登場しているが、前作以上にまずい事態が発生している。
    なんと今回は、王鎚カミナリの一発生産に雷狼竜の尻尾を要求されるのである。
    つまり、本体剥ぎ取りや報酬に一縷の望みを託すことが出来た逆鱗とは異なり、
    きっちり尻尾を切って素材を調達する必要があるということである。
    • これだけ聞くと思わず身構えてしまうかもしれないが、一応の救済策は用意されており、
      今作ではナァムバド系統の武器のアルアロタスからの派生強化が可能となっている。
      このルートを辿れば尻尾を使うことなく王鎚カミナリを作ることができるので、
      多くのハンターはアルアロタスからの強化でこのハンマーを手にすることになるだろう。
      もっとも、王牙鎚【大雷】の時点で碧玉を使うのは前作と一緒だが。
  • また今作ではかのラギアクルスがいる為、上位の土俵であれば雷迅鎚ボルテクスが競争相手になる。
    …とはいっても性能面では五十歩百歩と言ったところか。特にどちらが優れているということもない。
    • しかし、雷迅鎚ボルテクスは強化方法が特殊と言うかであり、
      同じ上位の間でも三回も上位のラギアクルスの素材を使って強化する非常に面倒な仕様がある。
      もう少し統合しても良かったのではないのだろうか……。
  • さらに、G級クエストの登場によって真・王牙鎚【破天】という武器も製作ができる。
    しかし残念ながらG級のジンオウガ通常種のハンマーはこれで打ち止めとなり、中途半端な性能になってしまった。
    その代わり、今作ではジンオウガ亜種が発見されたことで亜種の素材を使った武器に派生ができる。
    また、ジンオウガ亜種の他にもう一択の選択肢としてライバルのラギアクルス希少種のハンマーの
    強化ルートも用意されている。

MH4

  • MH4にも颯爽と登場。
    しかし、一発生産の際に逆鱗を要求するという事態が復活している。
    勿論派生強化していけば逆鱗を使う必要はないのも一緒。
    なお、派生強化の場合はネルスキュラのハンマーであるクラスターハンマーから生産する。
    ネルスキュラは雷に弱いのだが、ゴム質の皮でも利用したのだろうか。
  • 今作では通常種のハンマーが途中でラージャンのハンマーに切り替わるため、
    通常種武器は最終強化には届かない。やはり今作のジンオウ武器は踏み台ポジである。

MH4G

  • ラージャン鎚の前座に甘んじていた王牙鎚【大雷】だが、
    今作でG級強化先として真・王牙鎚【破天】が復活。
    さらに他のジンオウ武器同様にガオウの銘を持つ最終強化・ガオウ・バルブレイクが登場した。
    その性能は
    • まずまずの攻撃力1404
    • 高めの属性値480
    • 長めのゲージ、匠スキルでまずまずの
    • 空きスロ1個
    と、全体的にバランスの良い仕上がりとなり、
    MH3G、MH4での劣悪な待遇が大きく改善されたといえる。
  • しかしながら、憎き相手であるラージャン鎚のG級強化、鬼神鎚【金鬼】がやはり大きな壁となる。
    非常に高い攻撃力に必要十分な属性値、バルブレイクとならぶ斬れ味と隙の無い攻撃性能を有している。
    バルブレイクの属性値は【金鬼】よりも高いものの、
    物理攻撃が重視されるハンマーにおいてはその差は微々たるものであるため
    火力面ではバルブレイクは出る幕が無い。
    しかし【金鬼】には空きスロットが無く、拡張性に欠ける。
    たった1個の差ではあるが、この違いが大きく効いてくる場面もあるかもしれない。
  • 【金鬼】との差別化を意識するとバルブレイクは中々厳しい立場ではあるが、
    ハンマー全体をみれば十分な性能を持っていることには変わらないので、
    王牙鎚に思い入れのあるハンターならば敢えて使い続けるのも一興だろう。

MHX

  • ジンオウガ共々続投し、二つ名モンスターとして登場した金雷公ジンオウガの素材を使った新たな武器も誕生。
  • 今回は他の武器に踏み台にされる事なく、最終強化は王牙鎚【大雷】である。
    ブルヘッドハンマーからの強化でのみ作成することが可能。
    最終強化の性能は
    • 攻撃力200
    • 雷属性34
    • 会心率0%
    • 斬れ味素で青30、匠+2で白40まで延びる
    • スロット1
    と、バランスが良く使いやすい性能になっている。
  • しかし、雷属性ハンマーのライバルが多い。その中でこちらと同じ斬れ味を持つ雷鎚フルフルは属性値25だが、
    攻撃力210で上回られているためやや押され気味。
    作製はジンオウガの素材以外は要求されることがなくそれほど難しくないのが利点か。
    愛着があるならば作って損はしないだろう。

MHXX

  • G級ジンオウガ素材を使って究極強化で真・王牙鎚【破天】の銘に変化。
    その性能は
    • 攻撃力320
    • 雷属性40
    • 会心率0%
    • 斬れ味素で白30、匠+2で紫40
    • スロット1
    と、物理、属性共に強化され強力な一振りとして完成する。
    欠点はやはり天玉は勿論、金獅子の剛角を要求されるのがネックか。
  • ライバルとしては、今回もフルフルハンマーの雷鎚フルフルスイングとの関係性は変わらない。
    あちらに比べ攻撃力は10劣るが、属性値は33、斬れ味は素で白20、匠+2で紫30と僅かに上回っている。
    匠+1だと紫がたった5しか出なくなった為、こちらが匠+1で紫15と、
    ある程度の量で差別化が出来なくはない。
    勿論、こちらの紫40を業物なしで火力系統のスキル構成に差別化が可能。

MHW:I

  • ジンオウガの復活に伴いこのハンマーも復活。
    ライトニングバッシュを経て王鎚カミナリ、そして
    最終強化に王牙鎚【大雷】を控える。
    その性能は
    • 平均クラスの攻撃力1352
    • 高めの雷属性450
    • 素で白ゲージ50、匠Lv4以上でが出現
    • 会心率は0
    • スロットはLv2がひとつ
    と、G級にふさわしい実力を持つ。
    ……のだが、最終強化に霊脈の剛竜骨やこれまたなぜか古龍の大宝玉が要求されるなど
    作成難易度は妙に高い
    勿論雷狼竜の天玉が要求されないということもなく、前身となる王鎚カミナリ改でひとつ要求される。
  • 雷属性のハンマー自体は他にドンナ=ジャナールIIがあるが、
    会心率20%が嬉しいものの素では青ゲージのみ、スロットもLv1が1つ、
    そして攻撃力1300に属性値330と基本はこちらの下位互換であるので
    雷ハンマーとしてはVer.10時点ではこれが最高峰となる。
    どころか、前身の王鎚カミナリ改と比較してもスロットの質や斬れ味からしてあちらはほぼ下位互換。
    • しかしアンジャナフ亜種はイヴェルカーナをセリエナで迎え撃つ直前で*1任務クエストが登場し、
      要求される素材もアンジャナフ亜種のもので完結する。
      そのため製作時期も製作難易度も悪くなく、
      ストーリークリアまでの繋ぎとして使う分にはそこそこの期間使い続けられる。
      ジンオウガは安定して連戦できる手段がなく、運よく調査クエストを拾うか、
      イベントクエストを受注するのでなければ
      ストーリークリア直後から戦えるとはいえ作成・強化は存外時間がかかる。
    このように雷属性ハンマーとしては中々高性能だが、
    残念ながらWorld通しての風潮である物理高火力ハンマーに隠れがちで
    使用率は正直高いとは言い難かった。
    攻撃力1352は全体で見ればそこそこだがトップ争いに加われる攻撃力ではなく、
    紫の短さもあって弱点属性を以てしても逆転は厳しかったのである。
  • 現在では激昂したラージャンのハンマーこと鬼神鎚【金鬼】
    作成時期もほぼ同一と言ってよく、それでいて総合性能で大幅にこちらを上回る。
    攻略時点で作成できないというのも手痛く、コンプリートか縛り目的以外で作る機会がなくなってしまった。
    作成難易度も激昂したラージャンの強さから一応あちらが上とは言えるが、
    それでも性能差を覆すほどの差があるとはいえない。
    とはいえ激昂ラージャンの追加自体がかなり後のことであるため、素直に勇退と受け取っていいだろう。

MHRise

  • ジンオウガが登場しているので当然のごとく登場。
    性能は
    • 高い攻撃力210
    • こちらも高い雷属性33
    • 斬れ味は青40、匠Lv2から
    • スロットはLv1*2
    となっている。
  • ご覧のとおりかなり優秀な性能ではあるのだが、例によって重い匠のせいで夜行槌【常闇】に追いつき難い。
    • しかし今作は○属性強化系スキルを非常に積みやすい上、
      Ver.1.0時点でも匠3までであればあまり無理なくスキルを積めることから、
      雷弱点が相手であれば攻撃7弱特匠3属性強化5の白状態で
      攻撃7弱特超会心3を発動させた常闇にほぼ追いつく。
      今作からは力の解放による会心率の底上げも実用圏内、
      かつそれらの要素は弱特3で既に95%の会心率がある常闇だと伸び代が少なすぎる。
      このように、雷弱点相手には常闇を超える可能性がある為、
      今後の匠装備のバリエーション次第で充分に逆転出来るだろう。
  • Ver.2.0のアップデートではヌシ・タマミツネが登場。
    大雷は水棲系特効を持つため、ヌシ・タマミツネが相手ならば青ゲージでも鉄蟲糸技を除いて最高の期待値を叩き出せる。
    鉄蟲糸技では轟槌【虎丸】に期待値で劣るが、こちらは鉄蟲糸技以外での期待値はもちろんゲージ長でも勝るため
    研ぎ回数と立ち回り次第では轟槌【虎丸】を越えることも不可能ではない。
    かなりのピンポイント運用なので目立っているわけではないが、元々属性ハンマー自体がピンポイントなため
    活躍の場が出来ただけ上々と言えるだろう。

MHR:S

  • サンブレイクではXXと同じく真・王牙鎚【破天】の銘に。
    気になるその性能は
    • 低くはない攻撃力320
    • 最後まで変わらなかった会心率0%
    • 微増した雷属性42
    • 斬れ味は素で紫10
    • スロットは変わらずLv1×2鎚
    • 百竜装飾品スロットはレベル2
    と、順当に強化された性能。
  • だが、本作の雷ハンマーはかなりの激戦区であり、MR版がない百竜鎚は抜きにしても が存在する。
    特にハイパーノヴァ改はかなりの強敵で、最終強化時期も向こうの方が早い。
  • 傀異錬成で強化していくことで、破天は最終的に攻撃力345、雷72、紫30となる。
    しかし、ハイパーノヴァ改も同様の強化により匠Lv1から紫が出現するようになるため、
    やり込むほどに斬れ味の差はどんどん縮まっていく。
    ケアについても、Ver.15で登場した天衣無崩が非常に優れた効果を発揮する。
    性質上、伏魔響命龍気変換との相性は悪いものの、奮闘業鎧【修羅】であれば併用も可能。*2
    天衣無崩の効果維持についても、この段階に到達したハンターであればそれほど困難ではないだろう。
    こうもなれば、流石にあちらの飛躍を賞賛するほかないか。

獄鎚リュウガク

MH3G

  • ジンオウガ亜種が出没したことによって製作可能となった武器。
    荘厳な風貌を持ち、そこから紅く漏れる鈍光は、隠しきれぬ竜の怒りの具現だという。
    カラーリングも当然変更されており、オーラが根本から異なるようにも感じ得る。
    さらにレア素材をつぎ込むことで狼牙鎚【食獄】 へ強化可能。
  • まずまずの攻撃力1352に龍属性280、匠で長めの紫ゲージ、そしてスロット1と
    外見の物騒な雰囲気や「隠し切れない竜の怒りが~」という説明文とは対照的に、
    全体的にバランスの取れた性能となっている。
    他の龍属性ハンマーと比較してみると…
     
    武器名攻撃力属性値(覚醒時)会心率スロット斬れ味(匠+1時)特筆すべき素材
    狼牙鎚【食獄】13522800%O--白60(紫40)雷狼竜の天玉・獄狼竜の天玉
    パルメテオ・コア1248350-5%---白90(紫20)大地の結晶(通算199個)・獄狼竜の重殻×5
    神滅鎚アル・メタリア11965000%---紫50(匠不要)天を統べる角×3・煌黒龍の妖尾×2・瑠璃色の龍神玉
    ネロ=カオス1404(190)10%O--白10(紫20)恐暴竜の滅鱗
    ポルトマルク1196(280)20%OOO白150(紫30)霊水晶×3
     
  • まず、パルメテオ・コアは食獄のほぼ下位互換とみなしてよい。
    属性値以外は下回っており、大地の結晶を集めるのもレア素材とは別ベクトルで面倒である。
    作成時期を見ても獄狼竜の重殻が必要な時点で食獄と大差ない。
    ポルトマルクも以下同文。覚醒と霊水晶の必要から、立場は更に厳しい。
    表で触れなかったクレスト・コアも以下(ry
  • ネロ=カオスについては、攻撃力こそネロが上だが、属性値は要覚醒のくせに食獄未満。
    また斬れ味の面でも、ネロは白・紫ともに短く、実用最低限しか備わっていない。
    短時間の火力ではネロに軍配が挙がるが、持続力の火力の面で言えば食獄の方が安定する。
    そもそもネロが龍属性ハンマーであるという認識はほとんどないと思われる。
  • 神滅鎚アル・メタリアは最大の対抗馬であろう。
    攻撃力は控えめだが、属性値は食獄をはるかに上回る。
    ハンマーは特性上属性よりも物理重視なので、基本的にダメージ効率は食獄が勝るものの、
    ウラガンキンやアグナコトルなどのような物理肉質が硬く、龍属性に弱い敵に対してはアル・メタリアが有利に働く
    ……と言いたいが、ラギア希少種の頭やウラガンキンの破壊前の頭でようやく少し逆転出来るに留まるので、
    有利になれる場面は非常に限られてしまう。
    • アル・メタリアは匠要らずという大きなアドバンテージがあるが、
      今作では匠の発動もそこまで難しいことではなく、逆にスロットを一切持たないアル・メタリアは
      足りない攻撃力を補う分のスキルを確保するのに困りがち。
      匠どころか業物・研ぎ師も考えなくていいのは大きいが、
      例えば、攻撃力UP【大】だけでは倍率的に食獄には敵わない。非常に厳しい差である。
    • 加えてアル・メタリアは極めて強力なG級アルバトリオンを討伐した後、
      上記の表の通りの貴重な素材の数々を費やさないと手に入らない、とりわけ面倒な貴重な一品である。
      一方の食獄も天玉と言うレア素材を入手しないといけないわけだが、
      割と楽に天玉を入手できるクエストが存在するため、製作難易度は圧倒的に食獄の方が低い。
      ハンマー一筋であればいざしらず、他の武器もそこそこ使い分ける場合は片手や太刀など
      瑠璃色の龍神玉の使い道は他にも考えられる以上どうしても優先度は低くなってしまうだろう。
    とはいえ斬れ味系スキルが不要なのは大きく、火力以外に高級耳栓など立ち回り重視のスキルを求めるならば
    アル・メタリアの方が装備を組みやすかったり快適に戦えたりする場面もあるだろう。
    装備を組むにおいて何を力点に置くか、単純な火力だけを求めるのか、火力と安全を両立するのか、
    はたまた徹底した安全重視の構成で行くのか、作りやすさ、見た目……とユーザー次第でいくらでも増える。
    いずれにしても個人の腕前と持ってるお守りに相談するところは大きいだろう。
    以上の比較を踏まえたところで、改めてグロギガでよくね?なんて無粋なことは言わないように。

MH4

  • ジンオウガ亜種の続投に突き登場。
  • 攻撃884、属性値360、スロット一つという扱いやすさは健在。
    しかしゴア・マガラハンマーのTHEラグナロクがあり、やはり対立関係になる。
    会心率込みの期待値はラグナロクが勝るものの、属性値はこちらが勝っている。
    斬れ味でも劣っているが絶望的なほど悪いわけでもなく、ハンマーは手数が少ないのでそれほど気にならない。
    マガラ武器に潰されがちな今作の狼牙武器としては珍しく奮闘しているといえる。

MH4G

  • この武器にもめでたくG級強化が出現。
    リュウガクからリュウガク改、そして食獄となる。
    ただし太刀などのように新しい強化先は追加されていない。
    なお、リュウガク改にはいにしえの巨龍骨、食獄には恐暴竜の重牙を要求される。
    性能を見ていくと、
    • 攻撃力1404・会心率0%
    • 龍属性440
    • 素で白ゲージ50、匠発動で紫ゲージ40
    • スロット1
    このようにバランスがとれている。龍属性弱点のモンスターに担いでいくには
    十分な性能だろう。
  • しかし、今作の龍属性ハンマーは強豪揃いであった
    特に問題なのはミラデモリッシャーの存在。
    なんと食獄と同等の攻撃力でありながら、驚異的な属性値730とスロット3を併せ持つ。
    しかも斬れ味レベル+1があれば必要最低限の紫ゲージも出現するため、斬れ味の優位性は見出しにくい。
    龍属性弱点のモンスターに担ぐ前提では勝ち目がないと言える。
    他にも、及第点の属性値でありながら攻撃力で此方を突き放している祖龍武器のミラアンセスルイン
    狂撃化によって全てを凌ぐ破壊力を獲得するバースorデスなどが存在する。
    食獄自体は決して弱いわけではないが、それ以上の代物が存在することから、
    最終的にはお蔵入りになるだろう。

MHW:I

  • 時は流れ、ジンオウガ亜種の復活に伴いこのハンマーも復活。
    最終強化で狼牙鎚【食獄】の銘を取り戻す。
    その性能は、
    • 攻撃力1404
    • 龍属性270
    • 素で紫20、匠で延長
    • 龍封力【中】
    • Lv2スロットが1つ
    と、アップデート当時としてはかなり強力な性能。
    紫をもってしても潰滅の一撃【壊】に純粋な物理や龍封力ではやや劣るが、
    Lv2スロットがあるおかげで挑戦者や弱点特効などを積みやすいのが利点。
    属性値も潰滅の一撃の1.5倍程度になり、物理差を多少は補っている。
    • 1つ残念なのが、歴戦の滅龍殻、即ち導きの地での歴戦素材が必要になり、
      ジンオウガ亜種が危険度3であることからMR100を待たねばならない点。
      潰滅の一撃【壊】の数少ない欠点がそこにあっただけに、
      ジンオウガ亜種が危険度2であればかなり強力な差別化を行えただろう。
    ということでMR99以下では強化前の獄鎚リュウガクを使うことになったが、
    同時期かつアップデート当時での龍ハンマーでは、
    属性解放が必要ながら降魔が超強敵として立ちはだかった。
    スペック詳細及び比較は各自に任せるが、物理と龍封力でリュウガクを充分に越えている。
    入手難易度に差はあるが、総合的に見てリュウガクより格上だったと言わざるを得ない。
  • 以上で「アップデート当時」を強調したのは、言うまでもなくこいつらの存在がある。
    詳しくは省略するが、入手難易度こそ非常に高いが時期はリュウガクとほぼ同期、
    それでいて性能はどちらも食獄超えというとんでもない龍ハンマーである。

金狼鎚カミナリ

MHX

  • 二つ名の金雷公ジンオウガの素材で金狼鎚カミナリを生産可能。
    最終強化の金狼牙鎚【大雷】の性能は
    • 攻撃力190
    • 雷属性40
    • 会心率10%
    • 斬れ味素で青50、匠+2で白50まで延長
    • スロット0・狩技ゲージ補正効果
  • 属性重視のハンマーだが物理攻撃力も悪くなく、良好な性能。
    狩技ゲージブーストを活用していこう。

MHXX

  • G級金雷公ジンオウガの素材を使って、究極強化で極・金狼牙鎚【滾】の銘に変化。
    その性能は
    • 攻撃力300
    • 雷属性46
    • 会心率+10%
    • 斬れ味素で白50、匠+2で紫30
    • スロット0・狩技ゲージ補正効果
  • 属性重視として順当な強化を遂げ、雷属性ハンマーで属性値トップになる。
    スキル自由度こそ低いが狩技ゲージブーストがあり、金銀夫妻の頭を手っ取り早く
    破壊したい場合等にも大活躍するだろう。
  • ライバル的には同じ二つ名のハンマー、青電主砕ジラルゲスか。
    匠+2を積めば金狼牙鎚が属性込みの期待値で勝るが、
    向こうは素の紫ゲージ20を活かして匠を切ったスキル構築が可能。
    とはいえ、向こうは低攻撃力高会心率低属性値というこちらと大きく異なる会心率特化した性能なので
    問題なく差別化できるだろう。
    ちなみに、こちらが雷属性ハンマー最高の属性値なのに対し向こうは雷属性値最低と真逆である。

MHST2

  • 金雷公ジンオウガと共に本作にも登場。
    金雷公ジンオウガは上位からの登場となるためか、「金狼牙鎚【大雷】」のみの登場となっている。
    ちなみに、通常種のハンマーはなぜか未登場である。
  • その性能は
    • 雷ハンマーではトップの攻撃力205(最大強化時)
    • 平均的な会心率5%
    • スキルは毒と麻痺状態の相手に大ダメージの「毒痺チェイサー」
    雷ハンマーでは最強クラスの性能を持つ一振りとして完成した。
    電竜砕カクルハは本武器とはスキルの違いや会心率で差別化できるものの、
    少なくとも雷鎚フルフルハイボルテックの上位互換である。
    雷弱点には天眼タマミツネリオレイア希少種等の強敵も多いため、
    彼ら彼女らに挑む際は共々頼もしい味方となってくれるだろう。

余談

  • 大雷(おほいかずち)とは日本神話に登場する雷神の一人。
    火の神を産んで命を落としたイザナミを取り返すため、黄泉の国へ行ったイザナギが見たとされる。
    黄泉の国に暮らすうちに体は腐り、声もむせびあがっていたイザナミに纏わり付いていた8柱の蛇の神がそれ。
    大雷は頭に纏わり付いていたらしいので、あのようなデザインになったのだろうか。
    八雷神それぞれが雷の諸要素を表すとする説もあり、
    大雷は雷の持つ大いなる威力を神格化したものと言われている。
  • 狼牙鎚【食獄】の「食獄」はダンテの神曲の一つ、第三圏の「者の地」からとったものと思われる。
    冬の間など食べ物が採れにくい季節はバランスを調節して餓えを凌ぎつつ食べる必要があるが
    見境なしにありとあらゆるものを食べ続け、近隣の食料不足を招いた罪による地獄。
    モンハン世界で言うならこいつとかこいつとかこいつとかこいつとかこいつである。こんなのはまだまだかわいい部類。
    因みに、この地獄では罰としてケルベロスという化物に引き裂かれることとなる。
    魔物が相手では逆に食われてしまいそうだが
    • ちなみに、ジンオウガ亜種自身、「獄狼竜」という別名を与えられていることや、
      イベントクエストで「獄界の門番」という名前のクエストがあることから、
      ケルベロスをモチーフにしていると考えられる。
    • 獄鎚リュウガクについてはそのカラーリングと形状から、一部のユーザー野郎共の間では、
      同じカプコンの某戦国ゲーのアニキの横顔にも似てるという声もある。

関連項目

モンスター/ジンオウガ
モンスター/ジンオウガ亜種
モンスター/金雷公ジンオウガ
武器/ジンオウ武器


*1 何なら、非ターゲットのモンスターとしてはかなり序盤から登場するので、意識して狩猟すれば更に早く素材を手に入れることもできる。
*2 どちらも最大レベルにして運用する場合、天衣無崩以外のスキルを傀異錬成や傀異錬金術で発動させる必要はあるが。