漂泊者関連
漂泊者
![]() | 出自不明、失くした記憶を求めて世界を旅している「漂泊者」。 旅の中で、様々な特殊能力が使える「共鳴者」たちと出会い、物語が描かれていく。 |
本作品の主人公。
雲陵谷で目覚めた時には記憶を失っており、自分が何者かを探す旅に出る。
潮汐任務序章では無冠者をデータドック無しで身体に吸収するなど、常人ならざる能力を持つ。
「黒い髪」「金の瞳」「黒い服」が外見の特徴としてよく挙げられる。「顔が良すぎる」自覚もある様子。*1
年齢は不明。外見年齢については以下の情報がある。
- 潮汐任務一章一幕:秧秧が相里要(生後7ヵ月)の写真を見て『撮影された日時を考えると、漂泊者さんと歳が近いのではないでしょうか?』と言う。この写真は約20年前のアーカイブである。
- 逸話任務「アンダーカバー」:マスクを装着していたものの、17歳の追放者に成りすましていた。
音痕は右手の甲にあり、共鳴能力を使用する・アブと会話する時に発光する。この音痕はオープニングで現れたものである。
また、ストーリー中では瞳が金色の模様に光ることがある。
記憶を失う前の漂泊者は、
- 少なくとも数千年は生きている存在である。
- ソラリスを「悲鳴」から救う(この世界から悲鳴を無くす)ことが目的である。
- あらゆる手段を尽くしており、新たな可能性に賭け、約20年前に自ら記憶を捨てた。
- 歴史の一部として文明に介入し、人々の選択と結末を見届けようとしている。
以下、ストーリーで判明した順に記載
- 今州で最初に確認された共鳴者であり、数甲子(60*n年)前の未年に起こった「雲陵谷の戦い」で「角」と共に無冠者を撃破し、危機を解決した。同年に今州が設置された。
▶ 『アーカイブ:今州最初の共鳴者』
└ 瞳が光るタイミングについては『共鳴能力発動中に、音痕と瞳孔に斑状の金色の光輪を顕現する』と説明されている。
▶ 『今州民俗志』
▶ 雲陵谷探索報告
- 約20年前、今州で疫病が流行した際、残像潮を潜り抜け飴玉ワクチンの輸送に唯一成功した技術者チームに同行していた共鳴者と同一人物である可能性が高い。相里要はこの飴玉ワクチンの開発者の子供であり、生後7か月にしてワクチンの被検体となっている。
▶ 『アーカイブ:飴玉ワクチンと残像潮の戦いの関連記事』
- 残星組織となんらかの因縁がある。
- 「失くした過去を完全に取り戻す時、お前は俺たちの仲間になる……その未来に俺は賭けよう。残星組織は、いつでもお前の席を用意している。」(潮汐任務一章四幕/スカー)
- 瑝瓏・今州の歳主「角」の御者(主人)であり、今州を設置した人物であった。
- 「今州は我々がかつて設置した城。我はその文明の繁栄を守るよう、あなたから命を受けた。」
「あなたは、歴史の一部として文明に介入し、選択と結末を見届けると言った。つまり、時の秘法の譲渡にもあなたの許可が必要。能力の譲渡も生死も、我の一存では決められない。」(潮汐任務一幕七章/角)
- 「今州は我々がかつて設置した城。我はその文明の繁栄を守るよう、あなたから命を受けた。」
- 乗霄山の歴史に幾度となく現れる「異人」その人である。
数百年前、稷廷に協力して「遡流器」を作成。目的は今州全域が「角」の寿命に伴う時間の歪みに巻き込まれるのを防ぐことだったと推測される。- 「彼(彼女)こそ、歳主と共に戦い今州に貢献した英雄で、乗霄山を降りた異人。」(潮汐任務一章七幕/長離)
- 『「異人」の助力により、個体C-001との対話を実現。実に有意義であり、平等な対話であった。』
『人工共鳴物の研究開発はすでに始まっているが、未だに成功にはいたっていない。しかし、我々がまた一歩真理に近づいた記念に、あらかじめこの人工物に名前を付けることにした。その名は「遡流器」。
もちろん、ここまで事が順調に進んだのは、「異人」が提案してくれたおかげだ。「遡流器」が完成した暁には、双方にとって利益となることだろう。
……予想通り、「異人」はスペクトルの欠落を持たない共鳴物を使い、C-001の時序の力を復元し、誤った時の流れを正したいと考えているようだ。』(個体C-001のスペクトル異常についての検査報告) - 『あの「異人」が言うには、歳主の欠落により、ソノラと時の流れが互いに絡み合ってしまったらしい。そして最後には、二つを分かつことさえできなくなってしまった。あの人は、自分なら時の流れの異象が混ざった「ソノラ」を何らかの媒介内に閉じ込めることができると言った。』(記録:時間の乱流とソノラ)
- 100年前、残像潮が出現した乗霄山に入山。「角」が降臨し『時序の力』により時の流れを遅め、残像を退けることに成功している。
この時「異人」はいつか乗霄山に災いが訪れることを予見し、その対策のため時間を制御する「不死の秘法」(=ソノラ)を玄渺真人(長離の師匠)に託した。
残像潮から数か月後、「角」は虹鎮を訪れ、住民に一度死したはずの赤子を託す。- 「百年前、残像が瑝瓏に侵攻した時、虹鎮もまた戦場となり、壊滅寸前の所まで追いやられた。でも、歳主が天より舞い降り、時間を操る力で残像を退治した……虹鎮はこうして守られたという。」
「瑝覧類書に、歳主が降臨した後に乗霄山に入り、数日後、平然と山を降りた人物の記載がある……また、その人は「歳主の隣に並んだ」とも記されている……」 - 『四月二十二日、残像潮が虹鎮に侵入。歳主「角」は凌空崖に現れ、時序の力により時の流れを遅め、残像を退けることに成功。乘霄山はついに秘境となる。四月二十三日、異郷人は歳主「角」に連れられ、虹鎮を訪れた後、住民17名と共に山を後にした。七月三日、乗霄山に戻りし異郷人は、時間流の影響を受けないようだ。我々はその異郷人を「異人」と呼ぶことにした。』(『虹鎮・鎮誌』 十九巻 年代記(其の一))
- 『三月五日、亥の刻、雷鳴が響き、歳主「角」は死した赤子と共に帰還した。三月六日、丑の刻、雷は止み、天に異象が出現、星々の逆行を確認。同日卯の刻、歳主「角」は虹鎮を訪れ、住民に赤子を託す。』(『虹鎮・鎮誌』 十九巻 年代記(其の二))
- 「百年前、残像が瑝瓏に侵攻した時、虹鎮もまた戦場となり、壊滅寸前の所まで追いやられた。でも、歳主が天より舞い降り、時間を操る力で残像を退治した……虹鎮はこうして守られたという。」
- ソラリスの人々を悲鳴から守るために「ブラックショア」を立ち上げた人物(最高管理者)であり、「調律者」や「指導者」と呼ばれていた。
- 「あ……あのお方はとっても立派なお方なんだぞ!」「この星と共に誕生した古き存在。言わば星そのものの意思、世間万象を映す鏡……」(潮汐任務一章五幕/アールト)
- 「群星の調律者、文明を導く者、黒海岸の頭脳……昔あなたが持っていた無数の称号。それもその中のひとつ。」(潮汐任務一章八幕/ショアキーパー)
- 「あなたはここで黒海岸を立ち上げ、ソラリスとのつながりを作った。あの日から、テティスシステムはずっと存在している。やがてあなたは、システムが悲鳴そのものをコアにしていることに気が付いた。悲鳴がなければ、機能しないということも。悲鳴で悲鳴を観測する……この循環は、まるで終わりのないメビウスの輪……
あなたはシステムを変えようとした。けれど、何百何千の歳月を費やしても、私たちはその方法を見つけられなかった。そして……あなたはここを去り、新たな答えを探す旅に出た。」(潮汐任務一章八幕/ショアキーパー) - 「伝説によると、かつての最高理者は、テティスシステムの演算能力を給動員して文明の方向性についての推測を行ったそうだ。だが、これによってテティスシステムはクラッシュし、ほぼ運用停止状態となった。」(ブラックショア/ベアドレット)
- 「今のあなたは、ブラックショアのあらゆるデータにアクセスする権限を持っている最高管理者。つまりあなたは、あなたに関する情報がテティスのデータベースに存在しないと気づいているはず。その情報を消したのは「あなた」だ。今そこに立っているあなたは、俺(私)が自ら記憶を消した後、目覚めた「あなた」。あなたはソラリスというこの世界に入り、こうして身を置いている……そして、存続を求める文明に触れ、この岸に戻って来た。きっと、ある程度は察しがついているかもしれないけれど、今は何も教えられない。」(潮汐任務・二章序幕/「過去の自分」)
- 自らの意志で「心の集域」に入れる唯一の存在であり、記憶ブロックの最終的な管理権限を持っている。
- 「創造者が1人の人間を指すとは限らない。そして、それがどのような存在なのかは、まだ答えられない。その質問への答えを止めたのは、あなた……あるいは、かつてのあなた……私を止めた理由を知る時、あなたは創造者の正体を知ることになる。今私が言えるのはあなたは「導き手」であり、自らの意志で心の集域に入れるただ一人の存在だということだ。あなたは私、そしてあの黒いのを管理する権限を持っている。だからこそ、ゲートと、ゲートがもたらす異変を認識できるのは、あなただけなんだ……あなたは記憶ブロックの最終的な管理権限を持っている。つまり、人々を悪夢から救えるのはあなただけなんだ。」(奇妙な白猫/イベント・迷いの夢路)
- ラグーナの歳主「インペラトル」の御者。
- 「我に鳴式の本質を探るよう、御者は頼んだのだ。その条件として、我のルート権限を解放し、制限なく行動できるように求めた。」(潮汐任務・二章四幕/インペラトル)
▶ 時系列・年表から引用して表示しています。
時系列 | 漂泊者 | その他の出来事 |
---|---|---|
1万年以上前 | テティスシステムが悲鳴の観測を開始 | |
数百~数千年前 | 漂泊者(=調律者)がブラックショアを立ち上げる | 今州・帰来の港の発展(高層ビルの街並み・宇宙を目指す文明レベル) |
テティスシステムが悲鳴そのものをコアにしていることに気が付き、システムを変える方法を探し始める | ||
約千年前 | インペラトルに鳴式の本質を探るよう依頼。 インペラトルのルート権限を解放し、制限なく行動できるようにした。 | ラグーナの歳主インペラトルが鳴式「レビヤタン」の企みに気づく。 鳴式「レビヤタン」がラグーナに侵攻を仕掛け、最初の「黒潮」が発生。 インペラトルが初代の主座(ナポリ二世)に自らの力を分断して託し、黒潮の浄化に成功。 ナポリ二世は精神をレビヤタンの意識に蝕まれる中、歳主の力が封じられている剣「ティルフォング」をフィサリアに託した。 |
数百年前 (順序不明) | 乗霄山で稷廷と協力。角と対話し、角の『時序の力』の異常が判明。その力を補完するため「遡流器」の作成に助言 | 帰来の港に悲鳴が発生し壊滅 |
落香村でツバキを助ける(落香村は壊滅) | ツバキがブラックショアに加入 | |
インペラトルが解析のために鳴式「レビヤタン」と融合。 レビヤタンがインペラトルの帰還ポッドを使ってフルールドリスを作り始める。 | ||
数甲子(60*n年)前の未年 | 「雲陵谷の戦い」をきっかけに今州を設置 角に文明の繁栄を守るよう命じる | 辺庭と華胥研究院の竣工 |
100年前 | 「角」と共に虹鎮の残像を退ける 時間を制御する「不死の秘法」(=ソノラ)を玄渺真人(長離の師匠)に託す | 乗霄山に残像潮が出現。「角」が降臨し『時序の力』により時の流れを遅め、残像を退ける その数か月後、「角」が虹鎮を訪れ、住民に一度死したはずの赤子を託す |
約20年前 (順序不明) | ブラックショアが「悲鳴を悲鳴で予測する」アルゴリズムを放棄、ショアキーパーに権限を引き継ぐ 漂泊者がさらなる可能性を探すためブラックショアを離れ、記憶を捨てて漂泊の旅に出る | ツバキが漂泊者を追い記憶を捨て、ブラックショアを出る |
今州でワクチンの護送に成功 | 今州で疫病が流行 | |
フルールドリスがインペラトルと融合した状態のレビヤタンと共鳴し、アヴィノレームで二度目の「黒潮」が発生。フルールドリスは自身の一部をカルテジアとして分離し、アヴィノレーム神学校は反転して上空へ浮かびソノラとなり、黒潮は抑え込まれた。 | ||
カンタレラが聖女の試練を経て歳主の力が封じられた剣「ティルフォング」と二次共鳴し「分断」の力を得たが、それをインペラトルに還元。 | ||
↑ 過去 ↓ ゲーム開始後 | ||
序章 | 漂泊者が雲陵谷で目覚める、無冠者を吸収 | |
一章 | 辺庭でスカーを捕らえる 今州の北落野原の戦いで忌炎らと共に鳴式(無妄者)を討伐、アブの出現 乗霄山の時空間の歪みを今汐・長離と解決 ブラックショアでテティスシステムの根底を『特殊な周波数』で補填し正常化 | |
二章 | アブの「飢え」の原因を調査するためリナシータへ モンテリファミリーと愚者の劇団と協力し、カルネヴァーレを無事開催へ導く | |
アヴィノレームで鳴式「レビヤタン」が生み出したフルールドリスを撃破。 カルテジアの力でアブの不調も解決 | フルールドリスと同化していたレビヤタンは消滅? |
過去の肩書・呼び名 | 由来・備考 |
---|---|
歳主「角」の御者 | 角に今州の文明の繁栄を守るよう命じた。 |
「異人」 | 乗霄山の伝説に幾度となく登場する。 長離「彼(彼女)こそ、歳主と共に戦い今州に貢献した英雄で、乗霄山を降りた異人。」 |
黒海岸の指導者 群星の調律者 文明を導く者 黒海岸の頭脳 | 記憶を失くす前に持っていた無数の称号。 |
最高管理者 | |
偉大なる黒衣の主 黒海岸の創設者にして指導者 | 「ブラックショア花持ち外勤報告書」より |
我が師 | フォードの「記録内容」より |
呑気なやつ | |
「導き手」 | 自らの意志で心の集域に入れるただ一人の存在。 |
歳主「インペラトル」の御者 | インペラトルに鳴式の本質を探るよう頼んだ。 ルート権限を解放し、制限なく行動できるようにした。 |
現在の肩書・呼び名 | 由来・備考 |
漂泊者 | 記憶のない漂泊の旅行者ということで、秧秧が名付けた。 |
今州の英雄 | 北落野原の戦いで鳴式を倒したことから。 |
虹鎮を救った英雄 | 乗霄山を救ったことから。辛夷がそのように言っているようだ。 |
悲鳴を切り裂く救世の光 | 「動物の声を聞こう・猫語翻訳」で自称。 |
漂ちゃん | Ver1.1イベント「ブブ企画」で自称。 「俺(私)のあだ名は漂ちゃん、ビジネスパートナーになれて光栄です。」 「わたくし漂ちゃんが、誠心誠意を込めてサービスさせていただきます。」 ちなみにビジネスパートナーとなった馬計のことは「マギー」と呼ぶ仲。 |
心の友 | ブブ物流・馬計 |
俺の友達 | スカー |
私の運命の種 | ツバキ |
お兄ちゃん お姉ちゃん | アンコ |
お客さん 御贔屓様 | アールト |
僕のミューズ (※男女共通) | 「三流画家」/点染 漂泊者のアドバイスで新たな作風に挑戦し、爆売れしたため。 |
命の恩人さん | 乗霄山で残像に襲われていた師澄を助けたことから。 |
漂くん 漂子 | 潮汐任務・二章序幕で自称。 『俺は「漂くん」(私は「漂子」)で、この子(アブ)は「漂ちゃん」。』 |
あの伝説の漂泊者 異国の救世主 世界を貫く黒き雷光 | 先駆条約ラグーナ支部/フルミーネ 「あっ!もしかして、あなたがあの伝説の漂泊者!? まさか、ここであの憧れの異国の救世主、世界を貫く黒き雷光に出会えるなんて!」 |
戴冠せし者 「月桂冠」 | カルネヴァーレで月桂冠を勝ち取ったことから。 |
ソラリス一番のヒーロー ソラリスナンバーワン | ウォードジロー 「さすがはソラリスナンバーワン!ミーは秒で理解した! もしやユーはソラリスでベストクレバーでもあるのか?」 |
キャッツアイ | カルロッタが調査のために偽造したコードネーム。 瞳が希少なキャッツアイにそっくりであることから。 |
夜と昼を彷徨う漂泊の騎士 | 任務「騎士の名にかけて」で自称。 「俺(私)は夜と昼を彷徨う漂泊の騎士。」 |
義人 | 主座フェンリコ |
義人様 | 幽玄なる雲海の調べ/エノル、カルテジア |
我が友 名誉キャプテン | ブラント(連星任務) |
マイジェントルマン マイレディー | カンタレラ(連星任務) |
アブ
スーパースペシャルダイナミック音骸
漂泊者の音痕から出現した音骸のような存在。
- 名前が無く、周囲から「ちびっ子」と呼ばれていたが、漂泊者によって「アブ」と名付けられた。
skipで確認できる要約テキストでは『ブーブーと文句を言っていることからアブと名付けた』と書かれており、なかなかの由来。 - 漂泊者と離れて行動することが出来ず、普段は漂泊者の身体の中で眠っている。強い周波数エナジーの匂いを感知することができる。
- 歳主の周波数を「不自然な匂い」と評している。
- おいしいものが好きで、空腹を嫌う。「周波数(周波数エナジー)」で空腹を満たす。
- アヴェラルド銀行のルドヴィカからは「人間と同等の言語コミュニケーション能力を持ち、明らかに非常に高い知能を持っている音骸」と評され、"必ずご満足いただける価格を提示"されていた。
- 文字は書けない。イベント「新春を迎える剣舞」では散華に代筆してもらっていた。
「漂泊者さんの体から姿を現したこの子が、溢れる鳴式の力を防いだ……いえ、飲み込んでしまったのです
その後、体が心配だったこともあり、私たちは漂泊者さんを連れてすぐに研究院へ向かい、白芷を訪ねました。
検査の結果わかったのは、この子こそが漂泊者さんの体内にある「空間」あるいは「生物」だった、ということ……
ですが、この子の周波数は残像を構成する「残響」と近く、どちらかと言うとデータドックに変えられた「音骸」と似ています。でも、その宿主はデバイスではなく漂泊者さんです。
漂泊者さんから離れることができない……。一人で行動することができない……。つまり、この子は漂泊者さん専用音骸と考えられます。
白芷が出した結論はここまでです。周波数エナジーを吸収したのは、あなた自身なのか、それともこの子なのか。それとも、両者の力が合わさった結果なのか……
それに対して、白芷はこのように解析しています。
漂泊者さんの体内に、無冠者と同源、かつ、それ以上に強い力が存在していることがわかりました。おそらく、北落野原で倒したあの残像の力です。
この子が吸収したはずの力が、何故か漂泊者さんの中にあり、混ざりあっている……つまり、この子と漂泊者さんは音骸と宿主の関係だけでなく、「共存」の関係にあります。
そうですね……。漂泊者さんとこの子は別の存在なのですが、もう一方の影響を受けることがあります。体力や体調に左右されたり、相手と近い、もしくは同様の感性を持つ、といった具合にです。
つまり、片方が強くなると、もう一方はそれ相応に強くなる……。でも、片方が傷づいたら、もう一方がその痛みを感じる可能性もあります。
幸い、この子は単独で活動できません。攻撃を受けることはまずないでしょう。万が一誰かに狙われても、漂泊者さんの体に入って身を隠すこともできます。」(潮汐任務一章間章/秧秧)
ちなみに「そんな感じの名前だった気がする」というアブラクサスは"選ばれし者を天国に連れて行く存在"である。
CVは井澤詩織氏。
謎の人物
オープニングに登場した謎の人物。
潮汐任務一章五幕では稷廷の遺跡でも痕跡を確認している。