Weimar

ワイマール級軽巡洋艦　ワイマール

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

12門の150mm砲を装備した軽巡洋艦。巡洋艦ヨルクの設計案のひとつで、兵装の構成が異なっていた。

解説

2021年12月16日13時に実装されたプレミアム艦艇。基本的に船体はヨルク、主砲はニュルンベルクのものであり、同格屈指の強力な攻撃能力を有する。偵察機を用いることで、短時間だが照準精度の高い長距離攻撃の役割も担うことが可能。

・主砲
150mm砲12門を搭載。基本的にはニュルンベルクやライプツィヒ、ミュンヘンのものと共通であり、高初速・低弾道かつ駆逐艦に対してAP弾が過貫通しない特徴を持つことは同様。
しかしAP弾ダメージがニュルンベルク主砲の644から621に減じられている他、Tierが上がったにもかかわらず射程が10.64kmから10.32kmに短縮されている（何故だ）。とはいえ主砲が12門もあるのでAP弾のDPMは54527とブルックリン級、アトランタに次いで高い。アメリカ巡洋艦より遥かに低弾道で過貫通しにくいAP弾は、駆逐艦や軽巡にとってはDPM以上の大きな脅威となるだろう。なお専用迷彩「鉄十字」を塗装することで、最大主砲砲弾散布界-4%の効果を得ることができる。砲撃能力を向上させたい場合は、こちらを採用しよう。
また必要に応じて艦艇スキル偵察機Ⅰを用いることによって、11.67kmほどの長射程で狙い撃つことができる。同格に本艦よりも長射程な巡洋艦は少なくないが、散布界や集弾性は芳しくなく、またそれらの殆どには偵察機によるエイムの補助もないため、遠距離の駆逐艦をピンポイントで撃ち抜くことに関しては、実質的に本艦の右に出る艦艇はない。
HE弾ダメージはドイツらしく微妙だが、投射量が多いのでDPMは重巡のボリュームゾーンより少し高い程度とそこそこ程度にはあり、火災もある程度狙える（一応単位時間あたりの発火回数では発火率8%のアルジェリーとほぼ同等の結果が期待できる）。とはいえHE弾はあまり強くないので基本的にAP弾で戦うのが良いだろう。

・魚雷
ヨルクと同一の魚雷である。威力・雷速・射程のどれをとっても微妙だが、同格巡洋艦最多の雷数6を片舷に発射可能。ヒストリカル迷彩で塗装することで、魚雷の射程を伸ばすことは一応可能。
瞬間火力では(魚雷装填スキルを使用した時の)Eastern Dragon、(同)チュムポーン、妙高、Southern Dragonに次いで同格5位タイではあるので、接近戦では頼りになるだろう。
ちなみに、同格で片舷から雷数6を発射可能な巡洋艦は、本艦の他にはヨルク、妙高、Eastern Dragon、Southern Dragonしか存在しない。

・対空
ショボい。何故か小口径ダメージがヨルクから2だけ下げられているが、ほとんど変わらない。ベルファスト・ヨルク・アルジェリーと共に底辺層を形成する。機動性の低さも相まって、空母に狙われればひとたまりもない。
仮に本艦の対空の値を知らぬ空母であっても、疑いようもなくドイツな艦名を冠しているため、ドイツ籍(≒対空機銃が貧弱)であることは容易に判明でき、敵空母は躊躇することなく航空機を集中させるだろう。

・装甲
装甲防御9％は、トゥーロンに次いで同格巡洋艦2位。ヨルクや同格重巡達とは同値である。

・機動性
ヨルクより悪化しており機動性はかなり低い。本艦の致命的なウイークポイントである。
最高速力は30ktを切るサリーに次いで低く、巡洋艦どころかシャルンホルスト級の2隻にすら劣る。秒間加速力も同格最低。
転舵性能も低い部類に入る。転舵所要時間は同格巡洋艦としてはそこまで悪い値ではないが、最大転舵速度が軽巡としては極めて低い。
同格ドイツ巡洋艦3隻の機動性の比較および同格巡洋艦の最高値と最低値は、格納の通り。

・隠蔽性
被発見距離はトゥーロン、ショールス、ヨルクに次いで長い。巡洋艦の中では真っ先に発見されるため、開幕で先手を取られやすい。一度本格的に戦闘が始まってしまえばあまり関係ないが、隠蔽が悪いことを頭の片隅に置いていても良いかもしれない。ヒストリカル迷彩で塗装することで、海面発見距離を向上させることは、一応可能。

・生存性
素のHPは28000台と同格重巡の平均にやや劣る程度。ヨルクとの比較としては、HPこそ若干劣るものの、防郭防御10％(同格巡洋艦最高値)、火災浸水耐性10％(同格巡洋艦最低値)、装甲9％(前述)、魚雷防御10.50％(同格巡洋艦最高値)は同値である。
本艦は前述のとおり、軽巡然とした軽快さは(巡航速度においても、回頭性能においても)なく、隠蔽も悪いので、生存性は決して高くはない。また極めて火災浸水耐性が低い上に、煙幕のたぐいを一切持たず、対空機銃も著しく貧弱……という、ドイツ艦共通の弱点もそなえている。
このため間違っても巡洋艦に不慣れな艦長にはお勧めできないピーキーな性能となっているが……立ち回りができる艦長の手に掛かれば本艦といえども最終局面まで生き残り火力を維持できるだろう。

・消耗品
高級船員食糧、改良型ディーゼルエンジンを推奨。もう一枠はお好みで。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルにはドイツ艦艇にはお馴染みのソナーⅠのほか、30秒間に渡って射程を12%延長することが出来る偵察機Ⅰを持っている。
偵察機は、短射程である本艦の艦砲射撃を一時的に補うことが可能であり、使用時は11.67kmほどの長射程を得る。使用時の独特な視点には少し慣れる必要があるが、使いこなせば平時には分かりづらい奥行きの距離を測ることが可能であり、ガン縦状態の敵も撃ち抜きやすく、本艦の強力な攻撃能力を十分に発揮できる。クールタイムが90秒あるので、序盤から使っていかないと3回使用することはできないので注意。また隠蔽を維持した状態で偵察機を飛ばす場合は注意が必要である。偵察機を飛ばすことによって本艦のおおよその位置が判明してしまい、砲撃による発見と同時に集中砲火を喰らうこともあるだろう。

座乗する艦長のスキルとしては、他のドイツ艦艇同様レベル2の戦場支援(ソナー+1、対空警戒+1)と、レベル6の偵察と警戒(スキル「ソナー」の継続時間+25％、クールタイム‐33％)はマストである。
なお2023年4月2日午前1時にブリッツパスの有料報酬として実装されたドイツエピック艦長のルーカス・ラングは、サバイバリスト＋と偵察と警戒＋のスキルを保有しており、ソナー装備かつ超火力を選択しない本艦のスキル構成とは相性が良い(無論、カール・フォン・ミューラーも本艦の艦長候補ではあろう)。

・装備
　・兵装　主砲改良Ⅰ or 主砲改良Ⅱ
　・防御　転舵装置改良Ⅰ
　・適正　転舵装置改良Ⅱ

防御・適正では、操舵装置改良Ⅰ・Ⅱの併用を基本として推奨するが、プレイスタイルに合わせて自分に合ったチューニングを施して欲しい。

・エリート特性
　・巡洋艦近代化改修　HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
　・エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%　
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
Tier8に火力と装甲に優れるマインツという非常に強い巡洋艦がおり、本艦の主砲はその火力をTier7仕様に調整したものである。このため本艦は火力だけを見るなら、同格内でも指折りの存在である*1。また偵察機Ⅰの使用により、照準精度が高い長距離射撃にも一時的には対応可能である。
しかし本艦はマインツのようなバランス型ではなく、強力な火力を得る替わりに機動力や隠蔽性、対空性能を犠牲にしており、高バランスで纏まっている為に強い「マインツ」とは強さの方向性がまるで違う。ゆえに、Tier7の「マインツ」を期待している艦長には絶対にお勧めできない*2。とはいえ特化した方向性はかなり素直な方で、ネタ艦という程のものではないので、入手できる機会があったら検討してみるのも良いだろう。火力に特化した艦を扱い慣れている艦長や、米巡の高火力は魅力だが弾道・弾速が苦手で二の足を踏んでいた艦長には素直にお勧めできる艦である。
なお、本艦は残念ながらマイナー艦ではあるが、それが故に敵が本艦の情報を熟知していないケースも多い。ここに勝機を見出だせる、一つの強みであることを付記しておく。

戦闘名誉章

史実

本艦は設計案を元にした架空艦であり、史実においては建造されていない。

小ネタ

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