Covenanter

Last-modified: 2023-11-13 (月) 13:35:21

GB-Covenanter.png

Tier 4 イギリス 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

HP440
車体装甲厚(mm)40/30/25
最高速度(km/h)50
重量/最大積載量(t)18.15/18.2
本体価格(シルバー)110,000
修理費(シルバー)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態Meadows D.A.V.QF 2-pdr Mk. XCovenanter Mk. ICovenanter Mk. I440WS No. 9
300AP
APCR
HE
78
121
23
50
50
60
130

28.57
1.70
0.36
3839/20/2548330375
OQF 3-inch Howitzer Mk. I開発時Meadows D.A.V. O.C.OQF 3-inch Howitzer Mk. ICovenanter Mk. ICovenanter Mk. I440WS No. 19 Mk. II
360HE
HEAT
38
100
175
110
74
G
13,95
2,30
0,53
3839/20/2548330450
40 mm Pom-Pom開発時Meadows D.A.V. O.C.40 mm Pom-PomCovenanter Mk. ICovenanter Mk. I440WS No. 19 Mk. III
360AP
APCR
HE
49
71
23
45
45
60
200

36.92
1.70
0.41
3839/20/2548340550
QF 40 mm Mk. VI Bofors開発時Meadows D.A.V. O.C.QF 40 mm Mk. VI BoforsCovenanter Mk. IIICovenanter Mk. IV CS480WS No. 19 Mk. III
360AP
APCR
HE
63
101
23
50
50
60
120

35.82
1.90
0.39
4039/20/2548340550

解説

  • 概要
    Tier4イギリス軽戦車
    LTではあるがマッチング上はMTとして扱われる。
     
  • 火力
    使える砲はCruiser Mk. IVとほぼ同一とTier4としては少々控えめだが、どれも優秀で乗り出しは非常に楽である。
    またどの砲も俯角が15°とかなり広いため、地形を効果的に使いやすい。
    • QF 2-pdr Mk. X
      初期砲でありながら最終砲候補その1。
      貫通力と精度に優れ、特にAPCRの貫通力は121mmと搭載出来る砲の中で一番高く、AT 2の側背面も安定して抜ける。
    • OQF 3-inch Howitzer Mk. I
      新たに追加された榴弾砲で最終砲候補。
      榴弾砲にしては速射が効き攻撃力も高めだが、貫通力は38mmと控えめで精度も低い。
      砲弾自体も非常に遅く当てにくい上、弾道が自走砲を思わせるほどの放物線を描くため偏差射撃が非常にやりにくい。
      とはいえ山なりの弾道は上手く使えば軽装甲車輌の上面に当てたり、障害物を挟んで砲弾を送り込んだりできる。
    • 40 mm Pom-Pom
      イギリス低Tier軽戦車お馴染みのポムポム砲。
      格上戦車と戦うには貫通力が足りず、前身よりも立場が悪い。
      基本的には、2ポンド砲の単発火力に不満がある場合にボフォースを開発するまでの繋ぎとして使うことになる。
    • QF 40 mm Mk. VI Bofors
      前身の最終砲でお馴染みボフォース社製40mm機関砲。
      本来は艦艇や基地に装備される対空機関砲なので射程は並の戦車砲と同等だが、このゲームでは仕様上射程は400m*1となっている。
      また発射速度と精度が改善されており、扱いやすくなっている。
       
  • 装甲
    Tier4で40mm程度の前面装甲は簡単に抜かれる。
    砲塔側面は傾斜がついてて強そうだが、元が20mmしかないのでこちらも簡単に抜かれる。
    装甲はいまいちだが、車高が低く投影面積が狭いため砲弾が当たりにくいのは利点。
    また、砲の俯仰角がかなりつけられる点がハルダウンで有利に働く。
    車輌の装甲に頼るのではなく、地形で身を守って戦おう。
     
  • 機動性
    軽戦車としては低めだが、中戦車よりは上。
     
  • 総評
    基本的には中戦車的な立ち回りが主となるが、扱いやすい2ポンド砲、近距離に強いボフォース、高火力だがクセの強い3インチ榴弾砲と砲のバリエーションが豊富でありプレイヤーのスタイルに応じて性質を変える事ができる。
    そこそこの機動性に加えて車高が低く俯角も広い事から地形利用も容易など、砲火力がやや物足りない事を除けば悪くない性能であり、動かしやすい部類と言える。
    史実ではポンコツ以外の何者でもなかったが、WoTではそのポンコツ部分が再現されていないため車高が低くてそこそこ戦える戦車になっている。

史実

巡航戦車Mk.V カヴェナンター(A13Mk.III)は巡航戦車Mk.IVを改修したA13の系列戦車です。しかし、改修といっても、その度合は外観が一変するほど大きくなっていました。
改修を担当したLMS鉄道会社に要求された項目は、全高をできる限り低くめて、装甲は30mm厚を維持することで、後に40mmに増加されました。
車高を抑えるため、それまでのリバティエンジンから、新しくメドウス水冷水平対向12気筒エンジンを採用して、全高がかなり低くなりましたが、ラジエーターを車体前方に配置するレイアウトは失敗で、冷却不足からエンジンがオーバーヒートしやすくなるという、重大問題を抱えることになりました。 
また、このラジエーター配置のため配管が車内を通る事になり、稼働中は車内温度が40度を超す事態を招いてしまい「エンジンより先に乗員がオーバーヒートする悪夢のメカニズム」とまで酷評されていました。

この問題解決に手を付けようにも、事が根本的な車内レイアウト変更に直結するものなので、解決には一から作り直しになる為に、おいそれと手直しをするわけにもいかず、結局は訓連用として使用するしかない二流戦車という評価を得る最大の原因となってしまいました。
ですが、イギリス軍はあろう事か巡航戦車Mk.Vとして正式化、そして大急ぎで1,771両も生産してしまうのでした。
これには初期フランス電撃戦でイギリス戦車部隊が大損害を被ったことから、深刻な戦車不足を何でもいいから補いたいという、1940年初期のイギリスの心情の表れであることが物語る好例だといえます。
正式化後、本車はカヴェナンターと命名され、大多数が訓練用としてイギリス本土で使用されたのは、やはりというところですが、それでもごく少数が北アフリカ戦線に使用されたほか、架橋戦車型がオーストラリア軍によってビルマ戦線で使用されました。

Covenanterとは

カヴェナンター(Covenanter)は清教徒革命時に議会派と同盟した、スコットランドの勢力の意味を持っています。
以後、イギリス軍巡航戦車には「Cruiser」の頭文字である「C」で始まる名称が与えられることとなり、巡航戦車のカテゴリーが廃止された戦後でも、コンカラー、センチュリオン、チーフテン、チャレンジャーと「C」で始まる名称が継続して使用されています。

イギリス軍と訓練用

イギリス軍は要求がブレることで定評があります。
出来上がる寸前で、あれもこれもと詰め込む事が多かったり、主用途以外の目的もこなそうとする等で、急かして作らせた結果、二級品が出来上がってしまい、もったいないので訓練用や標的用にすることが陸・空軍での通例となってしまったほどです。
その結果、出来上がったものに文句を付けたりすることすらもあります、例え製作サイドが軍の注文通りに仕上げたとしても…ですが。
スピットファイアやチャーチルなど、優秀な兵器を作れる一方で、ボーファイターやパンジャンドラムなど、有用性に疑問符が沢山付くような、妙なものを生み出すのも、ある意味魅力であります。
また、優秀な兵器が出来ても、軍上層部の理解度の無さが災いしたせいで没案になったり、出来が良いのでさらに色々盛り込み放題した結果、残念兵器になってしまうなど、成功と失敗の落差が大きいのも英軍ならでは、と言った所でしょうか。

コメント

  • そういえばこれでしかMバッチとったことないな -- 2016-09-17 (土) 22:39:58
  • 解説文にあるようにボフォース機関砲一択かと盲信していたけど、クルセーダーに乗り慣れてから気分変えて2ポンド砲にしてみたら即Mバッヂ獲れた。遠距離からの狙撃の可不可の差は大きいのな。 -- 2017-05-16 (火) 10:31:40
  • クロムとかでもそうだが、イギリス戦車の榴弾砲って、オートAIMで一歩引いた位置から火力支援に徹するとめっちゃダメージ入るよな...... -- 2017-05-18 (木) 18:12:35
    • 地形飛び越えるんだよね -- 2021-02-18 (木) 18:09:43

*1 ボフォース 40mm機関砲の最大射程は約7000m、有効射程が約4000mなので実質1/10の射程となっている。