Tier 8 ソビエト連邦 駆逐戦車
スペック
車体
HP | 1,200 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 90/90/60 |
最高速度(km/h) | 43 |
重量/最大積載量(t) | 45,63/48,6 |
本体価格(シルバー) | 2,520,000 |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期状態 | V-2IS | 152 mm ML-20S | ISU-152 | ISU-152 | 1,200 | 10R | |
600 | 18 / [13.00] | --/--/-- | 360 | ||||
13.12 | 1.3/1.8/2.9 | 18 | 350 | ||||
122 mm BL-9S開発時 | V-2-54IS | 122 mm BL-9S | ISU-152 | ISU-152 | 1,200 | 10RK | |
700 | 18 / [16.15] | --/--/-- | 440 | ||||
15.30 | 1.3/1.8/2.9 | 18 | 350 | ||||
152 mm D-4S開発時 | V-2-54IS | 152 mm D-4S | ISU-152M | ISU-152 | 1,200 | 12RT | |
700 | 21 / [17.90] | --/--/-- | 625 | ||||
14.23 | 1.1/1.4/2.3 | 21 | 350 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
152 mm ML-20S | AP HEAT HE | 725 15G 810 | 135 250 86 | 700 700 910 | 3.51 | 2,457 | 3.30 | 0.46 ? 0.96 | 26 | +18 -6 | |
122 mm BL-9S | AP APCR HE | 1,025 12G 608 | 225 265 68 | 390 390 530 | 6.90 | 2,691 | 2.80 | 0.36 ? 0.75 | 32 | +18 -6 | |
152 mm D-4S | AP APCR HE | 1,650 12G 1,120 | 260 292 90 | 750 750 950 | 3.41 | 2,558 | 3.30 | 0.41 ? 0.85 | 20 | +18 -6 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier8ソ連駆逐戦車。
SU-152の後継車両であり、ISの車体を流用して開発・量産された重自走砲である。 - 火力
他国の駆逐戦車に先んじて高火力・高貫通の15cm級戦車砲を搭載可能であり、このTier帯では破格の攻撃性能を有する。
俯角はいずれの砲でも-6°と平凡であり、地形適性が良好とは言えない。
射界も狭く、前線を張れる扱いやすさは無いものと見よう。- 152 mm ML-20S
152mm榴弾砲であり、ISU-152の史実砲。
SU-152の152 mm ML-20 mod. 1931/37から精度・DPMが強化されている。
榴弾砲ゆえにHEを使えば安定してダメージが取れるものの、重装甲車両に対しては122mm砲以下のダメージになる事も少なくない。
課金弾もHEATであり、高い単発があるとはいえ前身からTierが上がった事で貫通できる相手も少なくなっている。
繋ぎとしてはまだ使えるものの、開発次第改良砲に換装しよう。 - 122 mm BL-9S
ISU-122BMに搭載予定だった計画砲。
初期砲から貫通力・精度が強化されて扱いやすさが増している。
ただし、単発火力が390とTier8駆逐戦車としてはやや低いのが欠点となる。 - 152 mm D-4S
Tier8戦車の主砲としては十分すぎる性能を有する。
単発750は同格駆逐戦車の中でもRhm.-Borsig Waffenträgerの15cm砲と並んで一位であり、貫通力も劣らずの数値。
精度が駆逐戦車としては悪く、遠距離から弱点は狙えないものだと思った方がよい。
- 152 mm ML-20S
- 装甲
SU-152と似通った形状を持ち、防御力の不足からやはり接近戦は苦手である。
傾斜のある前面装甲は90mmに強化されたものの、十分とは言えない。
基本的に被弾=ダメージになると考えた方が良い。
重駆逐戦車的な運用は危険であり、前線はできるだけ他の味方に任せよう。
前方に突き出した防盾そのものは上部104mm、下部170mmとそれほど厚くもない。
しかし防盾の外縁部には強い傾斜が付いていて容易に200mmを超え、強制跳弾になる部分も多い。
本車に対して放った貫通力200mm超の砲弾が弾かれたり吸収されたりする原因が恐らくこれである。
使っていてアテに出来るものではないが敵に回した場合は要注意。平らな部分を撃とう。 - 機動性
出力重量比は駆逐戦車としてはそこそこ優秀であり、遅めの中戦車程度の加速力がある。
最高速度も43km/h出るので、少し早めに動き出せば陣地転換は十分可能。
一方で履帯性能は低く、旋回性能は並の重戦車以下である。
特に前進しながらの旋回では大きく減速してしまうので、近接戦闘には全く適性が無い。
機動性はあくまでポジション取りの為のものと考えておくのが無難だ。 - 総論
ステータスを火力に全振りしたようなロマン溢れる性能をしており、敵にとっては大きな脅威となる駆逐戦車である。
味方の視界を活かして待ち伏せするのが基本だが、そこそこの機動性を活かして常に有利な狙撃ポジションを得られるように動くと良い。
もっとも装甲や旋回性能は脆弱なので、接近戦は緊急時のみと割り切っておこう。
その強力無比な火砲を活かせるように立ち回れば、自ずと戦果はついてくる事だろう。
史実
1939年から始まった「冬戦争」で、フィンランドの要塞線突破に苦労した経験と、ティーガーの捕獲・研究により、これらに対抗できる車両として開発されたSU-152がKV-1Sの車体装甲の問題と生産終了のため、代替としてISの車台を基礎としてキーロフスキー製作所によりObject246の名称で開発されました。
要求は当初、SU-152の時点では敵の対戦車砲弾を弾き返せる重装甲と、敵の要塞などのコンクリート防御施設を一撃で破壊できるものから、ISU-152では完全にTigerに対抗しえるものとして路線を転換したため、開発に拍車がかかりました。
戦闘室などはほぼそのままSU-152の物を使いましたが、装甲が90mmに増厚され、背もわずかに高くされました。
これは、ソ連戦車の小型化に対して、砲の大型化の影響で砲尾が戦闘室の天井に当たってつっかえてしまい、俯角が取れない事が多く、ハルダウンではそれまでの車両では不利があったための改良作といわれています。
巨大な152mmML-20S砲はSU-152と同じく、戦車に搭載された砲では最大級ですが、弾頭が50kgもあり、分裂式薬莢のため装填に時間がかかる反面、初速600m/sの速度は1,000mで124mmの装甲を貫徹可能で、命中すればTigerもPantherも撃破出来るため、「猛獣殺し」とも呼ばれました。しかし、対戦車戦闘以上にトーチカ破壊等に活躍しています。
欠点の1つに、コンパクトさを求めたIS-2が、携行弾数が砲弾と火薬合わせて28発だったのに対して、20発に減ってしまったことが挙げられます。
同時に開発されたISUー122は、A-19S 122mm砲をISU-152のML-20Sに代わり搭載したもので、初速こそ550m/sと遅いものの、最大射程で200mmの装甲を貫徹できるものでした。
1944年からは、発射速度を改善することを主眼においてIS-2と同じD-25Tに変更されました。
砲口が二重動作式マズルブレーキとなっており、閉栓式尾栓のS-25Tは初速が1,000m/sと倍近くに向上しましたが、貫徹力は185mmと減少してしまいました。
1945年にはSU-85と同等のボールマウント型防盾にISU-122/152ともに変更され、視界確保に一役買いました。
天井後部は、ボルト止めにされていますが、これは、SU-152 の弾薬に誘爆した際に、戦闘室がバラバラになったことから、回収・再生の効率を上げるために、ボルト止めした部分から爆風を逃がして、車体のダメージを減らす仕組みにされたといわれています。回収された車体は、下部洗浄口から燃えカスや遺体などを洗い流した後に、戦車再生工場で修理・再生されてそのまま前線へと送られていったとされます。人命軽視のソ連下にあって、効率重視と物量維持優先の設計だと言えます。
操縦席の左側はなんと燃料タンクで、給油口は上面にあり傾斜装甲に守られているものの、打ち抜かれると危険なため、操縦士は気が気ではないそうでした。また、巨大な撃ち殻薬莢は邪魔になるため、車体下部の投棄ハッチから捨てられていました。
ある戦闘記録によると、21両を配備した部隊で、2時間弱の砲撃戦の間、弾の補給を後退しながら行いましたが、1両につき40分もかかったそうです。
どちらにしろ、相手の動きが早い戦車戦ではJagdtigerと大同小異な存在だったといえます。
総生産台数は1943年11月から 1945年6月にISU-152とISU122は合計で 4,635両前後が製造されました。
同時に混同して生産されたため、正確な単体ごとの生産数は正確には不明ですが、ISU-122が2,510両、ISU-152が2,000両前後といわれています。
総数を見ると生産性のよさを実感できますが、ISU-122を別に作る意味はなかったのではないかという疑問も投げかけられていますが、結局その疑問は、ティーガーショックによる混乱でソ連首脳部の心中までは伝わらずじまいでした。(派閥争いや、政治的な権力争いによる説もあり)
これには、独立重機械化砲兵連隊にISU-152/122共に区別されずに配備されたことにもあるように、とにかく、Tiger I?やTiger IIが撃破できればいいという理由だけだったと推測されることもあります。
戦後は、IS-2mの車体にIS-3の機関室上面レイアウトに改められたものが用いられ、外装品を改良されたSU-125Kが作られました。
コメント
- ご…51㎝砲? 戦艦かな(すっとぼけ) -- 2016-06-19 (日) 00:42:58
- 152mmは15.2cmだぞ(マジレス) -- 2016-06-19 (日) 08:46:28
- ヒント:歴史 -- 2016-06-19 (日) 11:00:47
- 152mmは15.2cmだぞ(マジレス) -- 2016-06-19 (日) 08:46:28
- ISU-512......? -- 2017-05-11 (木) 08:34:49
- タイプミスだろ -- 2017-05-11 (木) 10:11:54
- 赤字にほとんどならないし強い。このルートはここで終わりだな。 -- 2017-07-08 (土) 20:54:08
- 精度の悪さも忘れられる圧倒的強さ。格上でもぶっ飛ばせ! -- 2018-11-21 (水) 23:31:05