概要
DQ5で登場したイベント専用楽曲。DQ11にも再登場している。
構成=A:7小節、B:7小節
調=無調
BPM=71(PS2版)
拍子=A:5/4→4/4、B:4/4
PS2版DQ5におけるBPMは71で、【ピアノ曲集 ドラゴンクエスト オフィシャル・スコア・ブック】でもBPM=70と記載されている一方で、SFC版もオーケストラ版もこれより遅い。
不協和音で奏でられる、なにかとてつもなく悪いことが起きそうな予感をさせる曲。
AとB、どちらもラスト1小節の和音がやたら綺麗なのも逆に不気味である。
この曲はDQ5開発時にギリギリで追加された曲らしく、【NHK交響楽団】版交響組曲には収録されていない。これは、【哀愁物語】、【淋しい村】、【さびれた村】も同様で、哀愁物語は【ロンドンフィルハーモニー管弦楽団】の録音で、他は【東京都交響楽団】の録音で交響組曲に組み込まれた。
DQ5
青年時代前半の即位直後の【グランバニア】で、皆が眠りこけてしまった時に流れる曲。
後のPS2版に比べるとテンポが遅く、BPM=60である。
唐突な「しかし!!」から始まる静まり返った場の雰囲気と相まってかなり怖く、探索中にいきなり赤ん坊の声が聞こえることも怖さに拍車をかけている。SFC版サントラの【ゲーム・オリジナル・サウンド・ストーリー】でもこれを味わうことができる。
上記イベントの印象が強い曲だが、SFC版では幼年時代【ラインハット】で【ヘンリー】がさらわれて町から姿を消した後にも流れる(姿を消すまでは【不死身の敵に挑む】が使われる)。
拉致現場を目撃してすぐに城内に戻れば聴くことはないが、そのまま町で買い物をしたりする場合はこの曲をずっと聴き続けることになる。
実際、これが流れた後には「10年間奴隷として使役される」、「妻ともども8年間石像にされる」と悪い事が立て続けに起きる。
また、青年時代後半に【ルラフェン】のピアノの前にいる男に話しかけると、この曲のイントロを弾きだす。
音源とイントロのテンポをあわせ、かつメインのパートをゴッソリ取り除けば、単にたどたどしいピアノの弾き方にも聞こえることを上手く汲み取った応用である。
リメイク版
ラインハットでは使われなくなった。
ほとんどの曲がN響版を流用しているPS2版では、神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサートでの演奏の哀愁物語を除くこれらの曲は、シンセサイザーによる打ち込み音源である。
ちょっとテンポが速くなって怖さが減ったと思ったら、子供をかくまっていたおばさんの顔が異常に青くてやっぱり怖い。
ユアストーリー
青年時代前半で【サンタローズ】に戻ったリュカが【サンチョ】から天空の勇者の話を聞く場面で、『さびれた村』と連続して使われた。
DQ11
イベント専用曲として再登場。
- 【ユグノア城】での四大国会議(オープニングムービーと、【アーウィン】の記憶の世界のイベント)
- 氷漬けにされた時と、【黄金病】が蔓延している時の【クレイモラン城下町】
- 異変後の【ドゥルダ郷】の山頂でミイラ状態の【ロウ】を発見した時
- 異変後の【勇者の星】が落ちそうになっている時の【サマディー城下町】
と、聴く機会はDQ5よりもかなり多い。
DQ5での出番がごくわずかだったため、新曲だと勘違いしたプレイヤーも多いのではないだろうか。
交響曲版よりの編曲になっている。
特にクレイモラン城下町の雰囲気にはぴったりである。
ビルダーズ2
【モンゾーラ島】にくさり風が吹いている時や夜の【かんごく島】などで流れる。